2005年05月31日

私が家族会の作戦参謀なら、こう戦う

一部の支援者の中には座り込みの賛否の如何が、家族会・救う会への忠誠度の物指しのように思い込んでる人もいるようで。
なんだか空しい議論ですね。
そんな瑣末なことを云々すること事態が、すでに子供じみてて相手にするのもアホらしい。

で、今まで3回エントリーを上げてきたのですけど、どうもこちらの真意がどこまで通じてるのか怪しいのですね。
私のことを反救う会で小泉マンセーのイカレタ女と思うのは勝手ですし、どう思われようと知ったことではないのですが。
今のイケイケムードの度が過ぎて、ご家族への負担と直結するのは看過できない。
それでもう少し具体的に、もしも私が家族会の作戦参謀ならば「座り込み」と言う手段をこのように効果的に使う、というシュミレーションを提示しつつ話を起こしていきたいと思います。

まず、何事につけても物事にはすべからくタイミングと言うものがあります。
大きな流れがきた時に、タイミングよくひょいとその流れに乗れば、労せず望みのものを手に入れることが可能になります。

皆様は、中学校か高校の理科の授業で摩擦のお勉強をしませんでしたか?
静止しているものを動かす時、一番摩擦係数が上がるのはどの瞬間か?
答えは分かりますよね、それは静止から動き出すその瞬間。
動き続けている時の摩擦係数は、静止から動き出す瞬間のそれよりはるかに少ない。

世論が完全に止まってしまっている今、それを自力で動かすことがどんなに困難かは言わずもがな。
山が動いて、世論が動いて、マスコミが動き出して、流れが出てきたな〜〜と思ったら、その好機を狙ってひょいと流れに乗れば、無駄骨折ることも無く少ない手間で最大の効果が得られるんです。
座り込みに限らず、何か策を打つときは、このタイミングと言うものを逃してはいけない。
これは鉄則ですね。

では、拉致問題にとっての絶好のタイミングとは何か?
一番最近の大きな動きは、めぐみさんの偽遺骨発覚騒動です。
あの時の世論がどういうものだったか?
支援者を自認する人なら説明の必要は無いですよね?
ええもう、これ以上は無いだろうというくらいの盛り上がり。
あれは9.17ショックや、10・15の5人の被害者帰国に匹敵するくらいの盛り上がりでした。

私なら、あのタイミングで座り込みを決行しますね。
だって、こちらが黙っていてもマスコミはイケイケドンドンで拉致問題を煽ってくれるんですよ?
テレビも新聞も連日拉致拉致で、露出度満点。
あの頃の世論の盛り上がりは金正日絶対に許すまじ!と家族会に同情的だったし。
小泉へかかるプレッシャーも最大最高。
あの世論の勢いに押されて、官房長官が「迅速かつ誠意ある対応を求める」「それが無い場合には厳しい対応を取らざるを得ない」の言質を言わざるを得なくったんですから。
あのチャンスを生かさない手は無いじゃありませんか。

「偽遺骨を掴まされたんですよ、日本と言う国ががこんなに馬鹿にされていいんですか?」
「総理はいったいいつまでこの問題放置するのですか?」
「制裁発動してください!」
「めぐみを取り戻してください!」

ご家族のみなさん、どうぞお好きなだけ叫んでください。
叫べば叫ぶほど、世論へのアピール度はバッチシ!
うまくすれば勢いに押されて、小泉からの制裁発動発言を勝ち取る勝算は、かなりあったと思うよ?
こういう好機を捉えずして何とする?
これこそがやってみる価値のある、座り込み作戦の上策でしょう。

余談・・・でもあの時救う会はな〜んにもしなかったんだよなぁ・・・
逃した魚は大きいよなぁ・・・
返す返すも惜しいことをしたものでありますよ。
これを救う会の無能・無策と言わずして何という?

今は座り込みさえすれば世論が動き、マスコミが動くタイミングなのか?
駄目ですね。
現在拉致問題への関心度は極端と言って良いほど下がってしまった。
これを自力で動かすのは至難の業。
体力・気力がよほどあまってるのなら座り込むのも良いけど、ご家族の体力はヨレヨレ状態なんだし。
自力で山を動かすには、無駄骨が多すぎます。

「でも、だからこそ座り込みして世論の喚起を!」
駄目だよ、そんなの状況判断が甘い甘い。
だいたい6月の24日がどういう日がご存知なんですか?
この日は都議選の公示日。
世の中の関心事もマスコミの関心事もまずは選挙が第一でしょうが?

そんな日に座り込みしてどれほどの人が拉致に関心を示すのか?
これくらいのことは言われる前に気が付かないとね。
国政の関心事は郵政民営化だし、なにやら解散含みでキナ臭くなってますし。
拉致問題なんてどこかにすっ飛んだまま。
こんな時に大骨折って、座り込みなんかしても得るものは少なそうだな?位のこと、支援者たるもの人から言われる前にこれも自分で気が付かなきゃ。

焦る気持ちは分かるけど、こういうときだからこそ落ち着かなきゃね。
拉致問題がすっ飛んでるのは悔しけれども、こういうときには無茶をしない。
といって何もしないと言うわけにもいかないので、次善の策を行使する。
ここは全国一斉街頭アピールに記者会見くらいで抑えておく。

さてと、ここからが一番重要な話です。
今度拉致問題の山が動く局面はいつのことか?
それはおそらく北朝鮮問題が安保理付託への視野に入ってきたとき、だと思います。
そしてそれは拉致問題を動かすための、おそらく最後のチャンスでしょう。
このラストチャンスを逃すわけにはいかない。
私ならこの局面で座り込みに打って出ます。

それももう、後が無い状況での座り込みですからね。
官邸前で3日間だけチマチマと・・・なんてしょぼい策じゃぁ、話にならない。
やるなら全国一斉に、出来れば全都道府県で実行する。
当然無期限です。
だって後が無いんだから。

この場合、私はご家族の健康がどうのこうのとは一切言わないつもりです。
だって、ご家族にとってもこれがラストチャンス。
肉親の奪還を望むなら命がけでやるしかないでしょう?
年寄りでも子供でも総動員で、動けるものはたとえ点滴打ちながらでも皆座り込みに参加する。
仮に病人が出ようと死人が出ようと、やるとなったら死に物狂いで、絶対に小泉から制裁発動を勝ち取らねばならない。
仮に一人二人死人が出ても、それが400人もの未帰還者奪還につながるなら、私は迷わず後者を取る。
それが作戦参謀の冷徹な判断だと思いますので。

座り込み要員も、家族会・救う会の常連だけでは駄目ですよ?
これは最後のチャンスなんだから、国民運動レベルで盛り上げなきゃね。
たとえば独自の活動をしている大阪ブルーリボンの会とか、RENKとか北朝鮮難民基金などの市民団体にも協力を求める。
参加者は多いほど良いのだから、地元の町内会・老人会・PTA・労働組合・趣味のサークル・・・と何でも良い。
拉致問題に理解と共感を持ってくれる人・団体をありったけ集めた方が良い。
そのためにも救う会は今から、協力の約束を取り付ける段取りに今すぐ着手しなければ。
ただ、今までの救う会のあり方を見ると、どこまでこの準備が出来るかが、誠に心もとないのが現実なのだが・・・

以上が私の素人考えの作戦です。
であるから今、無駄に座り込みなどしてはいけない。
今するべきは来るべきその時に備えて、気力体力を養っておくことなんですよ。
今ご家族のスケジュールをどなたが管理されているのか知らないが、タイトに過ぎるスケジュールを少し緩めていただいて、休息をとってもらいたいのですね。
温泉に行って美味しい物を食べたり、お孫さんと遊んだり。
少しリフレッシュしなければ、戦う気力が湧くはずもないじゃありませんか?

ついでにメディカルチェックもしてもらうべきですね。
全国を駆け巡るご家族に、自分の健康を構うゆとりは無いはず。
取り返しのつかないような悪い病気があっては困ります。
人間ドッグに入っていただいて、徹底的な検査をしてもらうのが良いでしょう。

そして我ら支援者は、今のうちに一人でも多くの賛同者を募るべく支援の輪を一人でも多くの人に広げることに専念するべきです。
地味なようでも今は地道に署名活動をしたり、知人友人に拉致問題の話をしたり、集会の告知をして一人でも多くの参加者を募ったり(救う会にはその能力が無いので)することが肝要。
焦りは禁物ですよ。
チャンスは後一回。
あと一回こっきりしかないのです。
我らも死ぬ気で支援の輪を広げるべく、謙虚に真摯に後方支援をいたしましょうぞ。

さて、以上が私の考える戦略です。
素人考えのざっくりした意見ですので、これが唯一の策とは思いませんし、これを家族会・救う会に押付ける気も毛頭ございません。
他に名案があるならば、ご家族のためにもご教示いただきたい。
こういう切羽詰った時だからこそ、知恵を集めて最良の策を講じるのがベストだと思います。
今はそういう時期なのだとも思います。
情勢を判断するに、私たちに残された時間は本当に残り少ないのは事実ですし、残されたチャンスも少ないのですから。
ともかくも、焦りだけは絶対禁物なんですね。
こんな時だからこそ、冷徹に冷静に状況を判断し、シビアな判断を下す決断力が必要と存じます。
皆様、いかがお考えでしょうか?

あぁ、それなのに・・・何を勘違いして今の時期に座り込みだと?
正気の沙汰ではないし、何を思い違いしているのか理解に苦しみますよ。

言い難いのですが言わねば分からないのでしょうから申し上げる。
今、座り込みを煽っているイケイケ論者にここまでの深い洞察力はあるのか?
死ぬ気の覚悟があるのか?
戦略があるのか?
はなはだ疑問ですね。
座り込みまでするなら、確実に大きな結果を勝ち取らねば意味が無い。
その意味で今、この時期に座り込みをするのは無策・愚策なのです。
気休め程度の効果はあるでしょうが、時間と手間の無駄。
それに何度も何度も座り込みをしていれば世間に与えるインパクトも薄くなるでしょうが?
イケイケ論者は、オオカミ少年という童話を読んだことがないのか?

座り込みも、どうせやるならここ一番、ここが勝負時というタイミングを見計らって打って出るのが上策なんです。
誤解の無いように言っておきますが、座り込みは基本的に愚策なんです。
こういう事態を引き起こす前に、もっと穏便な方策で制裁発動を引き出しておくのが策としては上の上なんですから。
でもこういう事態まで追い込まれてしまった以上、小泉の首を取るにはこちらも決死の覚悟で事に当たらねばならないのだ。

それなのにイケイケ論者は、目先のことにとらわれる余り大所高所からの思慮に欠け、ここ一番で使うべき座り込みを、たいして勝算の見込めないこの時期に無駄に使うと言う。
この策略の無さ、考え無し加減を自覚できず、私がなぜ今この時期の座り込みに懸念を示すのか、その真意も汲み取れずただ感情的に「反救う会」と揶揄して憚らない。

ハッキリ言おう。
座り込みイケイケ論者は、大馬鹿者である。
あなた方のような存在が、健全な支援活動を阻害しているのだ。
もっと真摯に謙虚に支援のあり方を考え、ご家族の気持ちに配慮する思慮を持ちなさい。
そして己の傲慢さ加減を真剣に反省するべきである。
posted by ぴろん at 12:55| Comment(16) | TrackBack(3) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月30日

座り込みに関して

今日はレスをかねて、先日のエントリーで説明不足だったところ・言葉足らずだったところを、少し補足しようと思います。
今日初めて当Blogをご訪問の方は、まず27日29日のエントリーとそこに寄せられたコメントに目を通してから、本日の記事をお読みくださるよう、お願いいたします。


まず、はじめに申し上げたいのは、座り込みは現段階で決定事項ではないということです。
ご家族の方は座り込み決行と言う方向で話はまとまったとも聞きますが、それはまだあくまでも3役だけの話で、メンバー全員の総意はまだ決定してはいないようです。
救う会の方はまだ幹事会も開かれてはおらず、こちらも会としての総意はまだ決定してはいないと聞いています。
予定は未定で決定ではない・・・これが現時点での座り込み策の現状です。
正式発表もされていません。
座り込みが決定事項で無い今、異論・反論・慎重論を含め、様々な意見が出るのはむしろ健全なことではないのでしょうか?
支援者が10人いれば10通りの、100人いれば100通りの意見があるのが民主主義です。

『座り込み反対=反救う会』
などと、一方的に決めつけるような物言いは率直に申し上げていかがな物か?と。
そういう論調を言い出したら家族会も救う会も、どこかの国の独裁者と同じです。
少しばかり視野の狭さを感じざるを得ません。
そんな狭義な団体・活動が、どうして一般国民の支持を広く得られるというのでしょう?
支援者はコアな人だけ残ればいい、後は野となれ山となれというものではないでしょう。
支援意欲の濃い・薄い、主義主張の左右を問わず、広く支持を取り付けて国民運動にしていかねばならぬと存じます。
支援の輪が広がらなければ、結局困るのは当のご家族なのですから。

さて、座り込みは数ある策の中でも一番とるべきではない愚策だと、私は思っています。
まず何より高齢のご家族には体力的な負担が大きすぎます。
負担が大きすぎると言う点だけを考えても、十二分に愚策です。
どうしても座り込みに打って出るなら、それなりの勝算が得られるときに最終手段として行使するべきだと考えています。
しかし、コメント欄には以前コメ支援反対の座り込みをしたことがあるのだから、今回の座り込みも後が無いと言うのは当たらないというご意見も頂戴しました。

でも、これは私のほうが答えを教えていただきたいですね。
座り込み以上にインパクトのある策を私は思いつきません。
インパクトのある策だから、切羽詰った今こそ実行すべし、と賛成派の皆さんはお考えなのでしょう?
その最終策を実行するならば、それなりに大きな結果を勝ち取るという勝算があるべきです。
でも残念ながらそれだけの勝算があるとは思えない。
座り込み賛成派も反対派も、これで小泉が動くまいと言う点では、意見が一致しています。
では、家族会・救う会はいったい何を勝算ラインとするのか?
世論の喚起が勝算ラインだとしたらそれは余りにも貰いが少ない。

世論喚起が目的の座り込みなら、どんなに崇高な理念の下に座り込みしても、結局は自分たちの気休めレベルという事になりはしませんか?
無理と無駄が多すぎると思う。
ご家族がやる気になってるんだからそれを応援するのが支援者の務め。
確かに一理あります。
異論はありません。
でもご家族の負担と得られる成果を冷徹に天秤にかけて、成果が少ないと判断したら止めて差し上げるのも支援者の務めではないかと思うのです。
家族は疲労困憊しきっているのですから。

過去にもコメ支援反対の座り込みはありました。
でもあの時の座り込みの結果、何か得た成果はあったのでしょうか?
一定のアピールは確かに出来たのかもしれません。
そこは認めます。
しかし結局は座り込みも空しくコメ支援は実施され、ご家族のお骨折りは無駄に終わったのです。
さぞかし落胆されたことでもありましょう。
切羽詰ったご家族にとっては、その落胆でさえ精神的に大きなマイナスです。
救出運動への気力を削ぎかねないし、そこから再び気力を盛り返すのは更なるエネルギーが必要。
それをたいした問題ではないと感じる人がいるのだとしたら、余りにも配慮のない冷たいあしらいではないかと思う。

漏れ伝わる話では今回の座り込みは3日間連続で行われる由。
これは相当体力を使う、ご家族にとってはまさに命がけの戦略です。
座り込み予定日と言われる6月24日の東京は、普通で行けば梅雨明け直後の土用の最中。
一年で一番気候の厳しい時です。
いくら細かい配慮をしたとしても、ボロボロに疲れきったご家族の体力が果たしてどこまで持つのか?
仮に倒れて病院へ担ぎ込まれる人が出たとしても、座り込みはする価値があるのか?
私はそうは思いません。
得られる成果が世論の喚起だけだとしたら、それはご家族の健康を懸念する私にとっては微々たる収穫だと感じます。
それならもっとご家族の体に負担の少ない方法を選んで差し上げる方が、懸命なのではないかと思う。

ともかくも、このような愚策を取らざるを得なくなる前に、もっと他に取るべき良策は無かったのか?
例えば昨年のめぐみさんの偽遺骨問題が発覚した後、ずるずると世論の関心が風化したのはなぜなのでしょう?
もちろん一番の原因はのらりくらりの官邸サイドです。
ではその間、救う会は世論喚起の為に何かしたのか?
振り返って考えるに、先月の日比谷の国民大集会まで目立ったことは特に何もしていない。
例えば毎月24日に小規模でもいいから、小泉に決断を求める集会を開催し続けるとか。
あるいは24日ごとに全国で一斉に街頭アピールをして世論の喚起に務めるとか。
めぐみさんの偽遺骨で盛り上がった世論をうまく支援の高まりに結びつけられれば、今頃は少なくとも座り込みなどと言う最悪の事態に追い込まれなくても済んだ可能性はあったと思う。
集会とか街頭アピールの方が、座り込みなどと言う強硬手段よりもご家族の負担ははるかに少なくて済みますからね。

素人の浅知恵でちょっと考えても、世論の喚起と官邸へのアピールになる策は、座り込み以前に色々あったはずなんですよ。
でも救う会は結局何もせず、ずるずると時を過ごしてしまった。
追い詰められて、最後は座り込みなどと言う最悪の選択をせざるを得なくなった。
こういう経過を真摯に振り返り謙虚に反省することは、同じ過ちを二度と繰り返さないためにも、絶対に必要だと思います。
無論ここで反省が必要なのは救う会ばかりではない。
私のような草の根の一支援者も含めて、こういう事態になるまで問題を放置し、ご家族を追い詰めてしまった己の無策・無能を、まずは一同うち揃って懺悔するのが先でしょう。
私はご家族に悲愴な決意をさせたことを申し訳なく思うことはあっても、もろ手を上げて賛同の拍手を送る気にはなれないのです。

座り込みをすれば、家族はここまで追い詰められているんだと言うことを広くアピール出来るという。
そうですね、確かにそういう一面もあるでしょう。
でも、話の分かる人はすでに十分すぎるほど分かっているんですよ。
そういう人は座り込みをしようが何をしようが、きちんと理解してくれるから良いんです。
ただ、問題は支援の輪の外側にいる人たちのことです。
今の日本の世論は私たち支援者が思うほど家族会・救う会に優しいんでしょうか?

世の中には家族会・救う会の活動を右翼の活動だと冷ややかに見ている人もいます。
怪しげな政治団体・圧力団体の類だと怪訝な視線で見る人も少なからずいるでしょう。
拉致問題の解決には賛同しても、政治運動的な物にはあまり関わりを持ちたくない、と言う人もいるでしょう。
そういうもろもろの人達の目から見れば、いくら理念が崇高でも、座り込みはやはり座り込み。
「座り込み=単なるごり押し団体」と取られかねないリスクは、やはりあると思う。
しかし、拉致問題解決のためにはそういう人にも理解の輪を広げなくてはなりません。
誤解を招きやすい座り込みなどという愚策は、なるべく避けるのが懸命なのでは?とも思う。

支援の輪の外にいる人は、そんなに簡単にこちらの話に耳を貸してはくれません。
家族会バッシングが起きたら戦えば良いとは言うけれど、昨年の5.22以降この一年間、必死に戦った結果が小泉の高支持率なのだと言う現実もどうかお忘れなく。
無駄な戦いは体力と時間をいたずらに消耗するだけです。
その間、肝心の拉致被害者の救出は確実に遅れます。
今の私たちに無為に時間を過ごすゆとりは、無い。
そんな無駄なことにエネルギーを割く暇があるなら、その力を救出に振り向ける方が良策です。
いらぬ反発はなるべく受けない策を取ることを考えよう、と提案することがどうしてそんなに悪いことなのか?

ご家族の健康はこれも絶対に優先して考えなければなりません。
確かに肉親の奪還がかなうまで、ご家族の気が休まることは無いでしょう。
その日が明日なのか来月なのか?一年後なのか二年先なのか?
それは誰にもわかりません。
ゴールが見えないまま走り続けるというのは、端が思う以上に気力と体力を消耗します。
すでにご家族は9.17から数えても2年8ヶ月、全速力で走り続けたままです。
これ以上の無理を強いれば、倒れて病院へ担ぎ込まれる人が出ることでしょう。
下手をすると本当に命を取られる人が出るかもしれない。
歳の若い増元さんや横田ご兄弟とて例外ではないと思いますよ?
ストレスが高じるあまり、夜十分に眠れないご家族もいらっしゃると、漏れ聞いてもおりますし。

私は東京での連続集会にほとんど参加させていただいておりますが、回を追うごとにご家族の疲労の色が濃くなるのが手に取るようにわかります。
そんなご家族に対し、座り込みしてでも世論の喚起を!などとは口が裂けても言えません。
拉致被害者の奪還に成功しても、その時肝心のご家族は疲労の余り仏になっていた、では洒落にならない。
ご家族の命あってこその拉致被害者奪還運動です。
当のご家族が命を取られる様な事態を招いてしまったら、それこそ後が無いと思います。
本末転倒な話でもあると思う。

ご家族の健康問題を私が大げさに騒ぎすぎているとお感じの方もいるようですが。
私は決して大げさではないと思っています。
横田夫妻が今どんなスケジュールで全国を駆け巡っているか?
無理がたたっていつか倒れるんじゃないか?と集会でお見かけするたびにハラハラしています。
大げさか大げさでないかは、ご家族の疲労をどれだけ実感として捕らえているかどうかの違いではないでしょうか。
別に支援者の皆様に脅しをかけるつもりなどありません。
私の率直な感想です。
今のご家族にこれ以上の無理はして欲しくない、ただそれだけです。

最後に

>>今のご家族に冷静に戦略を練る精神的・体力的な余裕は、無い。
>この言葉だけは許せません。20余年もの間、金正日という悪魔と戦ってきた皆さんに対する侮辱です。取り消してください

取り消せ、という明確なご批判を頂きましたので、ここだけは沢村様に向けて。
人間生きてりゃ、誰でも一度や二度は人生の修羅場をくぐった経験をお持ちのはずです。
そんな時、冷静に事の次第を判断できた人が果たしてどのくらいいると言うのでしょうか?
例えて言えば、今のご家族はちょっとしたショックでもぷつんと切れそうなくらいギリギリに張り詰めた糸のようなものです。
いくらご家族が対北朝鮮問題のエキスパートだからと言っても、そんな状態で必ず正しい決断ができるとは限りません。
その分周りの冷静なフォローが大事ではないか?という私の考えが、なぜご家族への侮辱になるのか?
沢村様のこの論理展開は私には理解不能です。
申し訳ありませんが、沢村様のこのご意向に添うことは出来かねます。
悪しからずご了承の程を<(_ _)>


整理推敲を重ねたのですが結局長くなってしまいました。
分かり難い文章で申し訳ありません。
最後までお読みいただき、感謝申し上げます。
posted by ぴろん at 00:29| Comment(8) | TrackBack(2) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月29日

こんな時だからこそ原点を忘れずに、と願う

昨日、というかもう一昨日のことになりますが、私が上げたエントリーにたくさんのコメントを頂戴いたしました。
まずは御礼申し上げます。
真摯な意見の交換を重ね、それがより良い支援策へと結びつくことが私の本望ですので、反応があったことを素直に感謝申しあげたい。
いただいたコメントにレスをしようと思ったのですが、思いがあふれてしまい思わぬ長文となってしまいました。
もう少し整理して読みやすい文章に推敲してから、改めてエントリーにアップしようと思います。
勝手を言って申し訳ないのですが、少しお時間いただけますでしょうか?

一足先に、これだけは言っておきたいと思うことを、ちょっとだけ・・・

くどいようですが(笑)、私は座り込みには積極的に賛同はしません。
絶対反対ではないですよ?
積極的に賛同できない・・・そこの所、どうぞ誤解のありませぬよう。
ただし、いざ決行となった場合、自分に出来る限りの応援はするつもりです。
いくら家族会が私の意向と違う行動を取るからといって、「今後一切支援などしてやるものか!」なんて子供じみたことをするほど器量の小さい人間ではないつもりですので。
やるならば、少しでも多くの成果を勝ち取って欲しいですし、そのための戦略を良く考えることを家族会・救う会には希望します。
やってみたけど駄目でした・・・程度の座り込みなら、ご家族が身を削ってまでする意味がないとも思いますので。

当Blogはまだ、立ち上げたばかりで訪問者の数も少ない弱小Blogです。
私がここで何か言ったくらいで、家族会・救う会の意向が変わるはずもありません。
それでも今回の座り込みも辞さずの報をうけて言わずにはいられなかったのですね。
ご家族の気持ちは痛いほど分かるが、リスクは無いのか?無謀ではないのか? と。
座り込みに賛同する人もしない人も、この際ちょっと立ち止まって、事の次第を冷静に考えましょうよと呼びかけるきっかけにしたいとの思いもありました。

取り返しの付かない事態を招く前に、冷静で建設的な議論が必要ではないか?とも感じましたので。
仮に今度の座り込みが止められないことだとしても、このような愚策を二度と繰り返さないために、今から今後の効果的な支援策を練る必要はあると思っています。
独りよがりにならないためにも、こういうときだからこそ異論反論にも耳を傾けるゆとりは持つべきでしょう。
家族を思うが故の提言であるのは、賛成論者も反対論者も同じはずではないのですか?
どちらかひとつだけが正しいともどちらか一方だけが間違っているともいえないと思う。

現実問題、ご家族は高齢の上に大変お疲れでいらっしゃるのですね。
だから、なるべく負担の少ない活動で最大の効果を得られるよう、最良の支援策を考えるのが私たち支援者の果たすべき務めではないのか?と思うのですけど、どうでしょうか?
支援活動の一番の目的は被害者の奪還です。
こんな時だからこそ原点を忘れずに、真摯な気持ちで支援活動にまい進したいものだと思っております。
posted by ぴろん at 00:41| Comment(10) | TrackBack(0) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月27日

余計なお世話かもしれませんが

「家族会・救う会の座り込みも辞さず」の報を受けて、気がかりに思うことがあります。
今回、救う会はどこまできちんとした戦略を持って事に当たっているのだろうか?と言う点です。
戦略も無いまま、場当たり的にその場の勢いだけで突っ走るような座り込みであれば、かえって失う物の方が多過ぎる結果となりはしないだろうか?
それらの事を今とても心配しています。
正直申せば、私はこの座り込み案を積極的に賛同する気持ちにはどうしてもなれません。
座り込みの効果、プラス・マイナスを考えた場合、どうしてもマイナス面の方が多いような気がしますのでね。
以下、私なりの考えを少しまとめてみたいと思います。

例え家族が座り込みという実力行使をしても、多分小泉さんは動かないだろうと個人的には感じています。
座り込みを受けて今更小泉が動くくらいならば、とっくの昔に制裁発動してるでしょうから。
もちろんそれ位の事は、ここで私が改めて言わずとも、拉致問題を支援する皆さんにはすでに周知のお話でしょうけれどね。

それだけに、支援する側のフラストレーションもたまりにたまっているのが今の現状です。
そのイライラが高じる余り、支援者の側が熱くなりすぎて、疲労困憊しきっているご家族に更なるプレッシャーをかけている側面は無いのか?と言う素朴な疑問を感じております。
言うまでも無く一番ストレスをためているのはご家族です。
彼らの疲労は限界値のそれをとっくに越しているのですから、支援者の側が怪気炎を上げすぎて、家族に更なる追い打ちをかけるような事態だけは慎みたいものだと思う。

それと一番危惧することは、座り込みをして本当に一般世論の賛同を得られるのかどうか?と言う点です。
小泉支持率の高さという側面をまずは考えねばならぬでしょう。
下手をすれば「座り込み=小泉への反逆」と取られかねない危険性もあると思います。
その場合、最悪昨年の5.22家族会バッシングの再来という事態になりはしないだろうか?
私の中では一年前の家族会バッシングの悪夢はまだ消えてはいない。

家族の苦しみを今の日本国内で知らない人はいないでしょう。
それでも支援・支持の輪が思うように広がらないのはなぜなのか?
忘れっぽい日本人の気質、一向に動かぬ政府に対する諦めの気持ち・・・等々。
支援の輪が広がらない理由は色々あるでしょう。
しかし世間の無関心・無理解だけが支持が広がらない理由と言えるのでしょうか?
良かれと思っての私たち支援者側の行為が、知らず知らずのうちに端からは慢心や傲慢と取られて、世の反発を受けている側面は無いのでしょうか?
私たちの今までの支援策に手抜かりや手落ちは無かったのでしょうか?
追い詰められたこんな時だからこそ、自分たちの今までの支援のあり方を謙虚に振り返る瞬間があっても良いと思う。

このまま無為に時をやり過ごせば、拉致問題が本当に風化しかねない危惧は、私も強く感じています。
でも・・・今、座り込みをすることが果たしてどれほどの効果があるのでしょうか?
座り込みはある意味最終手段です。
両刃の剣の一面があります。
これが失敗すれば、後の策がありません。
事態が仮に悪い方に転んだ場合、今度は本当に拉致問題に対しての世間の関心は坂道を転げるように薄れてしまうのではあるまいか?
あるいは熱心な支援者が意欲を失い、支援することに疲れて、次々と支援活動から離れて行きはしないのだろうか?

万が一そういった最悪の事態を招いてしまった場合の、フォローの方法は準備してあるのでしょうか?
対策はあらゆる場面を想定し、十分すぎるほど策を練った上での座り込み実行であって欲しい。
何の策も無く行き当たりばったりの座り込みなら、失う物が多すぎるようにも思います。
その場合は勇気を持って中止する決断も必要なのではないか?と思うのですが。
私の考えは甘いでしょうか?

最後に。
何よりも気がかりなのは、ご家族の健康問題です。
梅雨時の座り込みとなれば、高齢のご家族に大変な体力的な負担を迫ることになりましょう。
ネット上では座り込みへの気勢を上げる声がかまびすしい。
その気持ちはとても良く分かります。
私だって、小泉ののらりくらりには、本当にイライラさせられる。
しかしご家族も生身の人間なのだということを、支援者たる私たちはちょっと忘れてはいないでしょうか?
むろん、拉致問題の悲劇を世に訴えるには当事者の家族が先頭に立つ方が、戦略として断然インパクトがあるのは当然の事。
ですが、座り込みへの意気込みばかりが先行し、ご家族の健康に配慮する意見があまり見受けられないことを少し悲しく感じています。

これらもろもろの懸念や心配は私の単なる思い過ごしなのかもしれません。
しかし、今のご家族に冷静に戦略を練る精神的・体力的な余裕は、無い。
だからこそ、支援者は冷静すぎるほど冷静に、冷徹なほどの洞察力をもって事に当たるべきではないのか?と。
家族と一緒に熱くなりすぎて、周りの状況が見えなくなっては何のための支援者なのか?とも思うので。

皆様はいかがお考えになりますでしょうか?
posted by ぴろん at 14:33| Comment(18) | TrackBack(5) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月25日

座り込み、是か非か?

現在、電脳補完録にて

家族会・救う会による経済制裁を求める「座り込み」に賛成ですか?反対ですか?
「座り込み」が実施されたら、あなたは参加する?しない?

と言うアンケートを実施しています。
よろしかったらあなたのご意見を投票してください。

座り込みに関してはネット上でも色々意見があります。
総じて賛成の意見の方が多いようですね。
でも私個人としては、その効果の程を懐疑的に思っているのですね。
高齢のご家族に大きな負担を強いることにも、疑問と不安を感じていますし。
色々意見を書きたいのですが、難しい問題なので中々文章がまとまりません。
数日のうちにはアップしたいと思うのですが。

皆さんはこの一件に関してどのように思われますか?
座り込み、効果があるのか否か?
よろしければご意見お聞かせください。
posted by ぴろん at 22:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月24日

その情熱が拉致問題にも欲しい

いささか周回遅れのネタではありますが、昨今ニュースを賑わす常任理事国入りの件について。

しかし、政府は熱いですね。
どうしてそこまで熱くなれるのか?
各国に駐在中の大使を一堂に召還し、理事国入りの支持を取り付けるよう、ハッパまでかけちゃってねぇ(^^ゞ
その情熱、拉致問題解決にも少し分けて欲しいもんです。
各国の大使をせっかく一堂に集めたならば、拉致問題の実態を訴えて北朝鮮に圧力をかけるよう、要請する方が先と違うか?
と思うのは、素人の浅知恵であり、拉致問題に関心の薄い政府に対する、私のひがみ根性なんでしょうね、きっと(笑)

だいたい、常任理事国ってそんなにおいしいものなのか?と、言うのが素人の素朴な疑問。
個人的には日本が常任理事国入り出来ようが出来なかろうが、どっちでもお好きに、と言うのが私の意見です。
そもそも国連って傍が思うほど清廉潔白な組織なのか?と言う疑問があるし。
常任理事国入りも結構だが、その前に旧敵国条項はどうなったのか?と言う疑問もあるし。
世界平和のためにあのような組織の存在意義は必要だとは思うけど、今の国連の現状を見たらば、まぁ無いよりはあった方がマシ程度の存在だと、個人的には認識しているので。
そんなに熱くならんでも、と言う気がしないでもない。

それにしても何とも皮肉ですなぁ。
自国の拉致問題さえ解決ない国が、どこをどうして世界の安全保障を担うというのか?
北朝鮮に対し、まともな対話も出来ずまともな圧力も掛けられない、この日本がですよ?
これって、性質の悪いブラックジョーク?(笑)

国連分担金およそ20%を日本が負担してるんでしたっけ?確か?
これはアメリカに次いで第二位であり、アメリカ以外の常任理事国4ヶ国分より多いと聞きましたけど。
お金のことだけで物を言うのもなんですが、でもPKOにしてもなんにしても、国連が何かしようという時に、先立つ物が無ければ何も出来ないのも現実。
なので、経済的存在意義と言う面では十分理事国入りする資格はあると思うんです。

でもですね。
日本の場合、資格はあれど能力は無し、というのが悲しい現実と違いますか?
だいたい憲法9条の問題はどうするのか?
テレビじゃ識者がしたり顔で、憲法9条を維持したままでも世界平和の維持に十分貢献できると力説してるけどね。
イラク派遣の時でさえ、いちいち特措法を作り、やれ武器の携帯をどうするのこうするのと“真面目に”国会で議論しちゃう国がですよ?
泥棒を捕まえて縄をなうような、周回遅れの議論をしているオトボケ国家が、常任理事国などとはチャンチャラおかしい(笑)

それに常任理事国入りを目指す余り、中国に媚を売りすぎる現状も何ともいただけないんじゃないか?と。
中国で建設中の高速鉄道に日本の新幹線の採用をした場合、引き換えにODA供与を再開の方針という報道も耳にする。
あれ?対中国のODAって縮小・廃止の方向で行くんじゃなかったの?
それに新幹線採用の引き換えって何よ?
新幹線採用するのとODA供与再開と、何の因果関係があると言うのか?
だいたい新幹線の技術供与って、当のJR東海の社長が慎重な姿勢を表明してるんじゃなかったっけか?
そうまでして中国のご機嫌を伺い、常任理事国入りを勝ち取って何の意味があるのか?
どうせ中国のご機嫌を伺うなら、拉致問題での協力を取り付けるほうが先と違うのか?

いずれにしてもピントのずれたことにはやけに熱心な、我が日本の政府である。
この理念なき体たらく国家に明るい未来はあるのだろうか?
posted by ぴろん at 10:52| Comment(2) | TrackBack(2) | 国内問題&国際問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月23日

その気迫が拉致問題にも欲しい

先日の衆院予算委員会で小泉総理は靖国神社参拝について
「どのような追悼の仕方がいいかは他の国が干渉すべきでない」
と言い切ったそうな。

正論ですね。
そもそも靖国問題は歴史問題でもなんでもない。
これを歴史問題に仕立て上げているのは、中国側の勝手な捏造以外の何物でもないと思うので。

しかし中韓の反発があることが分かりきってる中で、ここまでハッキリ物を言える小泉総理の威勢の良さよ!
どうしてこの勢いが拉致問題となると、尻すぼみになるのか分からんな〜〜?

なんでも明日24日は、朝鮮総連結成50周年記念パーティーの開催が予定されているそうですが。
何ともありがたいことに小泉さん、このパーティーのご招待を受けてるそうな。
さすがに出席は見送る方針らしいけど、メッセージを送るかどうかを含めて対応に苦慮しているそうですね。

なんでこんな瑣末なことでいちいち対応に苦慮するわけだ?
総連は日本人拉致問題に関わる首謀者のひとつだと言うことは自明のこと。
そんな怪しい団体からパーティーのご招待が来ること事態、日本という国がなめられてる証拠じゃないですか!
そんなもの迷わずさっさと断ったらよろしい。

政府も外務省も相手が総連・北朝鮮となるとどうしてこうも腰砕けになるのでしょう?
拉致問題を棚上げにしたまま、日朝友好も国交正常化もへったくれも無いでしょうに。
中国の圧力を跳ね飛ばして、靖国参拝を口に出したその気迫を、拉致問題解決の方にもぜひ振り向けて欲しい。


靖国参拝、一国のトップが口に出した以上は毅然と参拝して欲しい物です。
私の身内にも靖国の英霊がいますので、国家のトップとして総理大臣たるもの率先して靖国参拝をしていただき、真摯な気持ちで靖国の御霊をお慰めしていただきたいとは思います。
でもね、いい加減な気持ちでパフォーマンスとして参拝するのは止めて欲しい、と思う気持ちがあるのも正直な所なんですよ。
中国・韓国の顔色を気にしながら、「適切に判断します」ってどういう言い口よ?
いくら死者は物を言わないといっても、余りにも英霊を馬鹿にした言い口ではありませんか?

いっそのこと、総理は毎日参拝するってのはどうでしょう?
中韓両国が総理の靖国参拝に反発して反日パフォーマンスするにしても、毎日毎日ではあちらも相当くたびれると思うんですね。
あちらがくたびれて諦めるまで。
総理の靖国参拝が日常の普通の風景となり、中韓両国の意識の中に馴染むまで、毎日毎日参拝するという手もあると思うのですが?
こういう方法も「適切な判断」の選択肢の一つとして、加えてもらう訳にはいかないでしょうかねぇ???
posted by ぴろん at 13:52| Comment(0) | TrackBack(6) | 国内問題&国際問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月22日

プロの仕事が出来ない国、日本・・・小泉再訪朝から一年の今日を思う

拉致問題はこの所すっかりこう着状態で、支援者の一人としてはやきもきするばかりのこの頃です。
他人の私でさえ憂鬱な気分に飲み込まれそうなのですから、ご家族の心中はいかばかりかと。
何とか少しでも事態が前へ進んでもらいたいものと、小泉再訪朝一年の今日、切に切に願う。

それにしても日本の体たらくぶりは、本当に目に余りますね。
所詮、北朝鮮と言うやくざ国家が誠意を持って「再調査」などに応じるなどあり得ないことは、一年前の今日、すでに分かりきっていたこと。
北朝鮮の言う「再調査」が単なる時間稼ぎに過ぎないことが、これほどはっきり証明されたと言うのに、日本政府の反応の鈍さはいかがなものか?と思う。

国家の果たすべき一番重要な役目とは何か?
言うまでもなく国民の生命と財産を守るのが何より優先される仕事のはずじゃないですか?
今も何百と言う日本人が不当に拉致され、自由を束縛されていると言うのに。
被害者の救出の道筋さえ付けられない政府や官僚の不作為は、目に余るなどと言うレベルの物ではすでに無い。

私は仕事というものは、それがどんなにささやかな仕事であっても報酬を貰う以上、プロ意識を持って当たるべきだと考えています。
総理大臣でもスーパーのレジで働くパートのおばちゃんでも。
報酬を頂いてその職につく以上は、プロ意識を持ってプロの仕事をする。
それが常識以前の倫理ではないのでしょうか?

国の舵取りを担う総理大臣の果たすべき職責とは何か?
言うまでも無く国民の生命と財産を守ること。
その責務を果たすのが、何よりも小泉総理に求められるプロ意識なのではないでしょうか?

しかしこの一年その職務は果たされず、被害者奪還という目に見える結果は何一つ実現してはいないのです。
その意味で小泉総理も官邸も外務省官僚も、ちゃんと報酬に見合う仕事をしていると言えるのか?
国民の命をないがしろにしてばかりいる政府や官僚は、もっともっと己の無策を知り、己の恥を知るべきでしょう。

それにしても日本という国家は、北の地で助けを待つ同胞をいつまで見殺しにし続ければ気が済むのでしょうか?
小泉総理は二言目には「対話と圧力」と何とかの一つ覚えのように繰り返しますが、北朝鮮が対話が通じる相手ではないことがまだ分からないのでしょうか?

日本にとっての「誠意ある回答」とは「全ての被害者とその家族を日本へ帰国させること」です。
これ以上でもこれ以下でもない。
しかし北朝鮮にとっての誠意ある回答は「5人生存8人死亡2人未入国」なんですよ?
しかも「生存の5人は家族まで帰国させた、これ以上の誠意はあり得ない」と言うのが北の言う「誠意ある回答」なのですよ?

「日本人を全員帰せ!帰さない限り経済援助は一円たりとも出さないぞ!」
せめて日本の最低限の国家意思を、小泉は公の場で毅然と表明するべきではないでしょうか。
なぜ日本は、自ら曖昧な言葉でお茶を濁すような生ぬるい対応をしたがるのか?
北朝鮮との交渉は、国会対策のそれと同じではないのです。
まずは日本の要求をはっきりくっきりと北朝鮮に表明するべき。
最初の一歩が間違っているから、いつまで経っても日本は北になめられるばかりで、事態が前に進まないのです。

こんな簡単なことがどうして政府や官僚の人たちには分からないのか?
彼らは本気で拉致問題を解決しようとしているのか?
日本はいつまで意味の無い「誠意ある回答」を北に求め続け、迫力の無い「対話と圧力」の空念仏を唱え続けるのか?

小泉総理、外務官僚、その他関係各部署の皆さん。
どうかプロの仕事をしてください。
被害者は今も息をつめるようにして救いを待っていることを忘れないで、誠心誠意、事に当たって欲しいのです。
posted by ぴろん at 12:51| Comment(0) | TrackBack(3) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月20日

曽我ミヨシさんを救うぞ!東京集会(19)05.5.12 豊島公会堂にて

『最後にもう一度、曽我ひとみさんのお話』
『西岡氏より、今後の予定など』


Img_9210.jpg

※西岡さん
先ほど曾我さんが日本人の後ろ姿をみたという話はちょっと大事なことだと思うので、もう一回言える範囲で良いのでお聞きしたいんですけれども。
つまり、平壌に着いて、めぐみさんに会う前、78年の8月15日以降何日だか覚えていらっしゃいますか?

☆曾我ひとみさん
16日か17日。

※西岡さん
16日か17日。どういうところでどういう風に見たんですか?

☆曾我ひとみさん
その時、遊園地の近く。

※西岡さん
遊園地の近くで後ろ姿を?二人?一緒にいた二人?

☆曾我ひとみさん
そうです。

※西岡さん
それが日本人だとわかった理由は何?

☆曾我ひとみさん
別に、あれなんですけど、その時ほんとはこう会ってはいけないというようになってたみたいで、周りにいた指導員がすごくあわてていたんで。
私の勝手な想像ですけども、もしかしたら私と同じような形で来た人なのかな〜?と。
そうじゃなかったら、別に指導員があわてる理由もないだろうし。
そういうことで。

※西岡さん
年格好は覚えてますか?

☆曾我ひとみさん
若いです。
二人ともね若いです、二十歳?

※西岡さん
ありがとうございました。
時間は午前午後?

☆曾我ひとみさん
午後だったような気がしますけれど。
昼間だったと思います。

※西岡さん
ありがとうございました。
2人。
増元さん達はすぐに一緒にされていないでしょうし、蓮池さん達も、地村さん達も別々に男女されていましたから。
そうすると、別の人がまたいたのか?
すでに一緒にされていて、夫婦にされていたり、会わせることが出来るようになっていた特定失踪者の人か、あるいはまだ明らかになっていない人がいたのか?そう言う可能性が。

Img_9211.jpg

☆有本明弘さん
何百という人がかいるんやから、そりゃもう・・・

※西岡さん
今後のことをお話しして終わりたいと思います。
万景峰号がついに又入ってくることになりました。
保険にちゃんと入っていると言うことを認めるということで。
それも政府が認めた保険会社ではない保険会社なのに、(入港を)認めてしまったと言うことがありまして。

もちろん、特定船舶入港禁止法案があるのですから、それを発動すれば、万景峰号は入ってこれないんですが、5月18日に入ってきます。
私達は家族会と救う会と拉致議連で新潟の埠頭で抗議集会をします。
是非参加できる方は(参加してください。)
あるいは国交省に電話してください。
「なんで、こんな事認めたのか」と。そして官邸に「なんで万景峰号はこんなに自由に入ってこれるのか」と。
「めぐみさんや曾我さんのお母さんは帰ってこれないじゃないか」と抗議の声をあげて頂きたいと思います。

それから田中実さんが(拉致と)認定されましたが、連続集会で6月9日第二木曜「田中実さんを救うぞ東京集会」を開きます。
田中実さんの家族は今出られる方がいらっしゃらないんですが、田中実さんを高校時代に教えていた恩師の先生がいらっしゃって田中さんのことについてお話しして頂けるんじゃないかと。
それから、救う会兵庫のメンバーがきて田中実さん事件について詳しく説明してくれる予定になっています。
6月9日6時半から開場は元に戻しまして友愛会館の大会議室です。

それから、田中さんの拉致認定がされましたが、田中さんとほぼ同じ、あるいは田中さんよりもっと確実ではないかと思われる小住健三さんという方がいます。
実は小住健三の名前で、北朝鮮のパクという工作員がパスポートをとって、何回も出国しているんです。
そしてそのパクという工作員を日本の警察は指名手配したんです。
つまり拉致犯人がわかっていて、指名手配までしているんです。
海外に逃げてしまったんですが、小住さんはいないわけなんです。
原さん拉致と同じ形ななんですね。それなのにまだ認定されていないんですね。
函館出身でいらっしゃるので、北海道で、6月に、できれば5日と思っています。
まだわからないんですが、6月中に一度北海道で「小住健三さんを救うぞ集会」救う会北海道と一緒にやろうと思っています。
家族会も救う会も全力を尽くして小住さんのことを訴えていきたいと思っております。

そして、6月24日になります。
4月24日に国民大集会をした理由はご承知のとおり、12月24日に日本政府が官房長官の談話を通じて北朝鮮に対して
「迅速で誠実な対応をしなさい。それをしないと厳しい対応をする」
と制裁の予告をして4ヶ月だということで、何故しないんだという意味で4月24日(国民大集会)をしたわけですが、6月24日になりますと半年になります。
半年というのは日本語で「迅速」という範囲に入るのかと?

6月24日までにもしも制裁が全く発動されていないのであれば、我々も「座り込みも辞さない覚悟」と公言しておりますけれども、後ろのない覚悟で何らかの行動をとらなければいけないなと、今話し合っているところでございます。(大きな拍手)

ちょうど安保理事会の議論や核問題も、6月24日になると輪郭がだんだん出てくると思います。核問題の突風の中で拉致問題が吹き飛ばされないようにするためにも、佐藤会長が今申し上げましたように、拉致を理由とする制裁は絶対不可欠だと思っております。

その為に6月24日に向かっていろんな事をしていきたいと思っております。
まず5月24日、5ヶ月目に記者会見をするか、街頭行動をするかしたいと思っておりますけれど。
みなさんも24日ごとに思い出して頂いて、
「制裁を予告してもうすぐ5ヶ月が過ぎようとしている、何で制裁をしないんだ」
と、継続して政府に小泉総理に訴えていきたいと思っておりますので、ご協力をよろしくお願いします。(拍手)

今日はわざわざ、佐渡からお母さんの救出のために曾我ひとみさんがきてくださいました。
曾我ミヨシさんを、全力を尽くして私達の手で取り戻そうという決意を込めて感謝の拍手をしたいと思います。(盛大な拍手)

☆曾我ひとみさん
ありがとうございます。
これからも皆様方のお力をお借りして、みんなが元気で帰ってくる日のために一生懸命頑張ります。皆さんよろしくお願いいたします。

※西岡さん
ありがとうございました。
(会場より「曽我さん頑張って!」の声)

・・・集会終了・・・

・・・・・・・・・・
このエントリーのテキスト化は金木犀様の手によるものです。

曽我ミヨシさんを救うぞ!東京集会(18)05.5.12 豊島公会堂にて

『佐藤勝巳救う会会長のお話』

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全国協議会の佐藤でございます。
曾我さん、今日はどうもご苦労様でした。(拍手)

家族のみなさん方から、「国民のご協力をお願いします」と、全員の口からでましたが、その結果、今情勢がどうなっているかと申しますと、4月24日の日比谷公会堂の集会、ご案内の通り2000人の座席のところ6000人が集まりました。

これをみてですね。
北朝鮮の金正日政権は、「小泉総理を相手では、国交正常化をするのは困難だ」という判断したようです。
これひとえに国民の、具体的には日比谷に6000人があの時期に結集したというその成果の表れであります。
どうもありがとうございます。(拍手)

私達はまぁ、「政府頑張れよ」ということで、署名活動をやってきて、家族会の皆さんと救う会などなどなどが一緒になって、500万署名を集めることが出来ました。
この種の問題で500万というのはやっぱりものすごい事だと思います。

結局ですね、ここ8年近く運動をやって参りまして、政府を動かしてきたのは、国民の皆さんのお力以外の何者でもないという風に私実感をしております。
従って、みなさんと一緒に運動を進めていけばこの問題は必ず解決をできる。
北朝鮮をして「小泉さんではダメだ」という判断を持つまでに追い込んできました。
そう言う意味では、みなさんと一緒に確信をもって頂きたいと思います。(拍手)
もう少し頑張れば、たぶん私は拉致の解決に展望が開けてくるだろうと思います。

国連安保理に北朝鮮の核問題で制裁案が議論されるのは6月を過ぎてからというふうに、そんなスケジュールが想定されます。
アメリカの方も、もう「話し合いとか6者協議とか言っておってもダメだ」という判断が大勢を占めつつあると、増元さんからもお話しがありましたし、安倍晋三さんからもそう言う話を、今日昼、伺いました。

ですから、全体の流れとしてはいわば、「圧力をもって解決をする以外にない」というふうに、国際的流れが変わってきていると。
一生懸命それに反対しているのが、韓国の盧武鉉政権であり、中国であるというようなことがはっきりして参りましたので。
まぁ、そこらへんの国際的な情勢の流れをしっかり見極めて、私達もそれに対応できるような運動をやっていきいたいと考えております。

何よりも、国連安保理で核の問題に議論が始まりますと、今のままですと、日本の拉致の問題は片隅のほうに追いやられる可能性があります。
つまり二国間の問題です。
日本と北朝鮮の拉致は問題ですから。

核の問題というのは、これは世界の安全に関わる重大問題と言うことになってきますから。
ここしばらく、我々は一生懸命に頑張って、小泉総理に国家意思として、制裁を、たとえそれが低いレベルのものであっても、発動させておかないと、安保理で核で議論になったときに、拉致問題は本当に隅に追いやられることにもなりかねないと。
そう言う意味では短期的には楽観できないという情勢にあるというふうに判断をいたしております。

家族会も救う会もこれから全力をあげて、日本が単独で拉致の問題で制裁を課していくと。
あるいはその他、我々が繰り返し厳しく言っておるのですが、北朝鮮の国会議員が日本の国内に6人住んでおって、この国会議員が自由に北朝鮮と往来をしていると。
拉致をされた人間は30年近く、何ら解決をみないと。
こんな馬鹿なことを許しているおく国、政府、これはあり得ないことでありまして。
まずこの人達の再入国を止めてしまえ、と。(拍手)

外国人の場合、我が国から出て行くのは、これはもう勝手です。
これはもう自由です。
しかし再び入ってくる、再び戻ってくる為には、法務大臣並び外務大臣の許可を要するということが法律で決まっておりますから、再び帰ってくることを認めなければ、彼らは出たかったら勝手に出て行けば良いわけです。
しかし日本への入国は認めないと言うですね。
少なくてもそれぐらいの毅然たる態度をとらなければ、どなたかがさっき発言しておりましたけど、それはもう日本は舐められるに決まっているのです。(強くきっぱりと)
そういう態度をとって拉致問題を解決しようなどと、そんなことあり得ないんです。

つまり、4.24のあの大集会のあと、二日後、26日、我々3団体の代表は、細田官房長官に決議文を持っていった。
その時の我々のほうから指摘したことは
「総理大臣は対話と圧力だと言っている。
対話は去年の12月から切れているではないか?
それ以来圧力は何も加えていない。
実態としては何もしていないと言うことなんだと。
何もしていないのに、どうやって拉致問題が解決するというのか?
細田さん、説明しろ」
ということです。

しかし官房長官は最後まで我々のその問いに対しては答えることはありませんでした。
つまりそういうような、まぁ言うなれば、腰の引けたと言いますか、訳のわからない。
国民は70%以上が制裁発動を望んでいると。
あの、24日には6000という大観衆が詰めかけているというのに、まぁ、政府ではないんです。
小泉総理が発動しないというところが問題なんで。

もう一度みなさん方にお願いしますけど、首相官邸、小泉総理に向かって制裁発動の要請をですね。
メールでも、手紙でも、はがきでも、FAXでも何でも結構です。
是非ともやって頂きたい。
お願い致します。
今日はありがとうございました。

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このエントリーのテキスト化は金木犀様の手によるものです。

曽我ミヨシさんを救うぞ!東京集会(17)05.5.12 豊島公会堂にて

『飯塚繁雄副代表のお話』

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みなさんこんばんは。
田口八重子の一番上の兄で飯塚と申します。
日頃から何かとご支援頂きましてありがとうございます。

今日は曾我さんの集会と言うことで、曾我さんのお話をさきほどから伺っておりますと、やはり私達の家族、被害者については、全く同じ想いで、長い間我慢して頑張って、「いつか迎えに来てくれるだろう」と言うような想いは他の被害者の方々たちも全く同じであろうかと思います。

私の妹にすればですね。
例の大韓航空機の話から結構長いんですけれども、やはり「子供をおいてきたんだ、早く返してください」というような願いがしょっちゅうあって、向こうにも訴えってきたんですが、それもままならないと。
今私が思うに、(先ほどから)【日本の団体がきて、迎えに来てくれそうだけれども帰ってしまった】と言う話、これは何回も見てたり聞いてたりしてると思うんですね。

『いつかは迎えにきてくれるだろう』という気持ちがあると思うんですが。
今も、私達、願わくば、
『ほんとに元気で。私達もこういう活動をやってるんだ。もう少し待ってくれ。必ず迎えに行くから』
ということが少しでも伝われば、向こうに行っている皆さんが、『よし、もう少しだ頑張ろう』という気持ちになってくれると思うんですが、今まではそう思っていてもなかなか日本が動かないと言うのも現状ですし、今現在もそう言う状態にもあります。
言ってみれば、嵐の前の静けさと言う感じもしますけども、やはり、この静けさがいつまでも続いても困る。

まぁ、北が出してきた今の報告ですと『日本こそ、捏造したものを出している』ということを言って、そのまま日本は何にも言って来ない。
『あ、これで片づいたんだ、日本はチョロイ』というふうに思っているかもしれません。
ですから、あそこは全てですね。
ウソの固まりの国ですから、国全体が捏造国家ですから。
そういう意味では『きちっと向こうの状況を踏まえ、研究し、戦略を立てていかなければいけないな』と思うんですけれども。

やっぱり、『日本はこういう問題を抱え国民全体が怒っているぞ』と言うことをぶつけていかなければ、向こうは動かない。
日本が黙っていれば黙っているほど(北朝鮮は)得になるわけですから。
このままずるずると終わりにしたいと、まぁ狙いでしょうから。
確かに今、向こうはいろんな経済的な面も含めて、困っていると思うんですけれども、更に我々国民の声、あるいは政府の声を大きくして向こうに強いメッセージを与えなければいけません。

だいたい、今の現状、おかげさまで国民の皆さんは7,8割方『けしからん、経済制裁でもやれ』という声がたくさんありますし。
いろんな拉致議連の方々、救う会の方が全てがですね。
『これに徹する、もうこれで走ろう』と。
国会の先生方もおおよそそう言う感じになっています。
ですから、この問題の解決の外堀を埋め、内堀を埋め(た)。
但し本丸の人が決断が出来ないという状態にまで、今なっていますけれども。

この経済制裁については、『事務的には出来る準備が出来ている』という話も聞いています。
あとは『GO』だけだと。
その『GO』を言わすために、我々もっともっと、力強いアピールをしながら総理のケツを叩くということをこれからもやっていきたいと思います。
どうもありがとうございました。

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このエントリーのテキスト化は金木犀様の手によるものです。

2005年05月19日

曽我ミヨシさんを救うぞ!東京集会(16)05.5.12 豊島公会堂にて

『増元照明事務局長のお話』

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増元です。さっきも市川さんも仰ったように8月16日に一緒に連れて行かれた姉のことを思い出してしまいましたけれども。
私も南浦に行って、おそらく、佐渡から清津までの倍ぐらいかかったようですね。
うちの長女、平野(フミ子)が祐木子さんから聞いたところによると、南浦にあげるときも、全然からだが動かない状況で、足腰が立たない状況で、抱え上げられたという事ですから、相当長時間、恐怖の中で、精神的にもたぶんボロボロだっただろうなと言うことを思い出してしましました。

今日、昼間、安倍さんの所とか、議連の総会で一緒になって話をしたんですが、今曾我さんのお嬢さんお二人はは新潟のほうの大学に通っていらして、もう日本語はぺらぺららしいです。
1、2年で、「すごいな〜」と私は思っていますけれども。
ほとんど不自由がないと。
高野市長が前にいらっしゃいますが、そうやって仰っておられました。

それだけやっぱり、若いから吸収がいいのかな〜と思っているんですが。
私がもうちょっと英語がしゃべれれば、良い影響があったのかなと思っているんですが。

先々週の25日から、一週間ほどアメリカに行ってきました。
いろいろと政府関係者にお会いしてきたんですけれど、政府関係者はみんなこの拉致問題というのを全て認識しています。
以前に比べるとほとんどの政府関係者が日本人拉致問題というのが大きな問題であるという認識は持っていますが、今現在は、アメリカとしては、六者協議を再開したいという思いがあるようです。

でも「北の対応を見ているととてもフラストレーションがたまっている」というふうに言っていましたので、もうそろそろ我慢の限界でしょう。
おそらく、もう6月以降までは待てないという状況ですから。
ただ、武力攻撃はないと私は、思っていますけれどね。まずそれはあり得ないと思います。

で、アメリカと言うところは、非常にいいところで、ジェンキンスさんもパスポートが出ればお母さんの所にいかれると思うんですが、ノースカロライナ、良いところだと私は、思います。
行ったことがないのですけれども。
佐渡もいい場所でしょうけれども、家族で向こうに行って、向こうで住みたいと言われたら困ると私は思っているんですけれど(会場、笑い)是非日本に帰ってきて頂きたいと私は思っています。

日本という国は良い国です。
だけどもアメリカも良い国なんですよね。
ですから惑わされないで日本にちゃんと戻ってきて頂けるように、高野市長お願いします。

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このエントリーのテキスト化は金木犀様の手によるものです。

曽我ミヨシさんを救うぞ!東京集会(15)05.5.12 豊島公会堂にて

『斉藤文代さんのお話』

みなさんこんばんは。
熊本からきました松木薫の姉です。

曾我さんの苦しい胸の内を今日話して頂き、ほんとうに辛かったと思います。
お母さんも絶対元気で北朝鮮のほうにいらっしゃると思います。
また私達の家族全員、元気で向こうで帰りを待っていると思います。

只々、私が毎日毎日思っているのは、ほんとに向こうの国で、『病気をしないで、絶対にみんなが助け出すから、帰ってくる(まで)、これまで病気をしないで待っててちょうだい』って、こればかりを毎日毎日思っております。
もぅ、ホントにあの国は、まぁ、何と言っていいのか本当に、私達一言で言い表せないんですけれども。
私達、私の母もそうですけれども、全員全員みんなで、笑顔で迎えてあげられるように、只々『病気をしないで、絶対皆で助け出すから待ってて頂戴』と思います。
みなさんどうぞ力を貸してください。
よろしくお願いたします。

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このエントリーのテキスト化は金木犀様の手によるものです。

曽我ミヨシさんを救うぞ!東京集会(14)05.5.12 豊島公会堂にて

『市川健一さんのお話』

こんばんは。
鹿児島からきました市川です。
曾我さんが1978年8月12日、私の弟も同じ日に、るみ子さんと一緒に吹上浜に行って、同じ日に同じ時刻かはわかりませんけど、夕方から夜にかけて拉致されております。
ほんとに船で連れて行かれた時の、曾我さんの心境を聞いて、『怖かったんだろうな、どんな思いだったんだろうな』と思うと、なんか・・・ねぇ・・・

ほんとに金正日の指令によって、残虐非道な拉致が行われて、被害者はほんとに青春をズタズタにされたんですよね。
本当に日本にいたならば、いろんな夢を追って、一生懸命、日々を過ごしていたとも思います。
それが一転して残虐非道な拉致にあって、未だに現在も、ならず国家に抑留され続けている訳なんです。

私達家族も、我が子、我々が兄弟と(引き)割かれて、ほんとに今でもずっと二十数年、苦しみ続けております。
昨年実務者協議が行われた時に、あの、北朝鮮というのはおざなりとしか言いようのない姿勢ですよね。
別人の遺骨を出されて、『対話と圧力』を盛んに言われているのが小泉総理です。
いつ圧力をかけるのか?
また対話にしても、北朝鮮に拒否され続けられていますよね。
ほんとに話の出来ない相手に、また誠意のない相手に対しては圧力を持って、制裁するしかないと思います。(拍手)

小泉総理がどうしても制裁せざるを得ないところまで持って行くには、皆様方の力が必要なんです。
どうか私達に力を貸してください。
よろしくお願いいたします。(拍手)

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このエントリーのテキスト化は金木犀様の手によるものです。

曽我ミヨシさんを救うぞ!東京集会(13)05.5.12 豊島公会堂にて

『飯塚耕一郎さんのお話』

田口八重子の息子の飯塚耕一郎であります。
本日はこちらの方への来場が遅れてまことに申し訳ありませんでした。

私個人としてもやはり、今の現状の、(あまり言いたくはないんですけれど)日本政府として、何故この問題を解決できないのか。
何故、日本としての正しい姿勢=相手が悪いことをしているんだから、こちらとしては怒るべき事は怒る。
当然向こうに要求すべき事は要求する。
つまり要求でも何でもなくて、只、ある姿に返して欲しいと、そう切実に一人の人間として願っているだけなんです。

それにもかかわらず、現状の政府の方は、なかなか経済制裁の発動も行って頂けません。
それはほんとに真に悲しいことでもあり、悔しいことでもあると思います。

私は個人のことを言わせて頂ければ、やはり曾我さんと同じく母を拉致されていますので、且つ、私には母の記憶がないので、一分でも一秒でも早く母の顔を見たいと思っております。
その為には、やはり皆様のこれまで通りのご理解とご協力とご支援を頂ければと思います。
以上です。

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曽我ミヨシさんを救うぞ!東京集会(12)05.5.12 豊島公会堂にて

『横田哲也さんのお話』

みなさん、こんばんは。
哲也でございます。
今曾我さんの方からお話しがございましたけれども、日本の代表団が北朝鮮を訪問して、結局何もないまま時間が過ぎ去ったことに非常に落胆感を感じたというふうに仰られましたけれども。
もし今日この映像を北朝鮮で拉致された被害者の方々が見ているんであれば、是非私達のこの気持ち、
『決して、一秒たりとも忘れたことはない。いつもあなた達のことを気にかけている』
と言うことを感じて欲しいと思います。

で、来週22日でいよいよ小泉首相が再訪朝して丸一年がたつわけでありますけれども、全くと言っていいほどこの拉致問題に進展がないことに関しまして本当に、憤りを感じております。
二十数年前に領海を審判・領土に侵入し、つまり明らかに主権を侵害されたにも関わらず、怒ることなく、それとむしろ反対の米支援をする。
再訪朝の時にはたっぷりと時間が有ったのにも関わらず、早々に時間を切りあげて帰ってくる始末。
今回の実務者協議で、姉とされる遺骨を出してきたのでありますが、偽物とわかっても日本は、抗議=制裁という手段を講じない。
本当に、この問題を解決しようとしているのか?と疑ってしまう現実であります。

よく政治家のある方が仰っていましたけれども、敵は北朝鮮でありますが、むしろ内なるこの日本に敵はいるのではないかと私達は本当に感じるところであります。(拍手)
そういうこの問題(解決)を阻もうとしている者に対しては、私達は厳しく糾弾していきたいと思いますし、皆様におかれましても、大きな声を挙げて、批判・非難をして頂きたいと思います。

我々の国は主権国家でありますので、要所要所の大事なところでは国家意思を主張しなければならないのですが、そう言うことをしないと、諸外国からは北朝鮮以上に不思議な国と思われているのかもしれません。(拍手)
まぁ、それが今回の中国や韓国においても反日運動に見られるように、『ま、日本なんて適当にやっておけばいいや』と言う姿になると思いますので。

この拉致問題に関しては、総責任者である小泉首相が国家意思を明確に打ち出すことによって、諸外国にも認められる一人前の国家になると思っておりますので、是非、早急に経済制裁を発動して貰いたいと思います。(拍手)

曾我さんをはじめ、帰られた五人の方々には、今以上に、もう空気のような本当に自然な環境に、更にうち解けて過ごせることを本当に改めてお祈り致します。 (拍手)

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2005年05月18日

曽我ミヨシさんを救うぞ!東京集会(11)05.5.12 豊島公会堂にて

『横田拓也事務局次長のお話』

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皆様こんばんは。
めぐみの弟の拓也と申します。
本日、曾我さん本当に、お話し頂きましてありがとうございました。
被害者本人でありながら、辛いお気持ちであったと思います。
そして家族に対して、国民の皆様にこうして、公の場でお話しになるのは本当に辛いことだと思いますけれども、逆にそれは私達にとってほんとに大きな武器になりますし、感謝の気持ちを改めてお伝えできればというふうに思います。(拍手)

今曾我さんの方からのお話があった〜当時拉致されたときのお話しですけれど〜袋に入れられてから小さい船に移って、しばらくして大きな船に乗って、その中の小さな部屋で初めて袋からでだというお話しでありました。

スパイ工作というのは、おそらく、するまでも周到に計画されて、した後も周到に証拠を湮滅しながら引き上げていくと言うことが、やり口、これ常套手段だと思います。
こうして何もわからないまま、拉致をされて、わからない時間だけが過ぎていくということは、このやり方というのを私達は、もう一度深く認識、理解して行く必要が今後はあると思います。

先程来お話の中にもありましたし、これまでも私達の活動の中でもご紹介している点でもありますけども、相手というのは、幸せな、明るい家族から引き離す相手であり、そして、美しい日本から、一方的に、強制的に、暴力的に拉致してしまうテロ国家であると、こういう事を、やはり、私達、相手がどんな相手なのかと言う事を改めて強く認識していく必要があるんだと思います。

そして、北朝鮮というのは、この拉致問題においてもそうですけれど、最近になっては特に必要以上に核の脅威を煽って地域の不安定化を煽っている相手であります。

これはもう、拉致の対応に不誠実であると共に、こういった核の問題を武器にしてる相手というのは、明らかに日朝平壌宣言に違反しているという事は誰の目から見ても明らかな事実でありますから、(拍手)やはりここは日本政府、特に国家の責任者である小泉総理がですね、国の意志を持って『あなた達はもう違反をしているのだから、私達日本は経済制裁を発動するんだ』と言うことを言って頂ければという風に思います。
(拍手)

私達の気持ちはひとみさんと一緒であります。
そしてミヨシさんを救い出す気持ちには変わりはありません。
みんなが一人残らず、政府の認定している方、していない方も含めて全員が帰ってくる事が出来るまで、私達も叫び続けますし、皆様方も変わらぬご指導、ご支援をお願いできればと思います。
(拍手)

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曽我ミヨシさんを救うぞ!東京集会(10)05.5.12 豊島公会堂にて

『有本嘉代子さんのお話』

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こんばんは。
有本惠子の母でございます。
本当に先ほどからの曾我さんのお話しを聞いておりまして、本当に月や星を見てそう思ったって仰っていましたけど、私も、日本の国から空を見て、本当にそう思ったことがあります。
『惠子は今頃どないしてるんだろうな〜』と思って、やはり空を見て星を見て月を見て『帰りたいな〜』と思っているんじゃないかなと、そう言う気持ちはずっとしていました。

だから、何とかして私達の元気な間に、救い出してやりたいという気持ちでいっぱいです。(拍手)
それはみなさんのお力によって、きっと良い結果が出ると思いますので、ど〜か、これからもみなさまご支援くださいますようによろしくお願い致します。(拍手)

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このエントリーのテキスト化は金木犀様の手によるものです。

曽我ミヨシさんを救うぞ!東京集会(9)05.5.12 豊島公会堂にて

『有本明弘さんのお話』

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みなさん、こんばんは。(拍手)
曾我さんのお母さんの救出のためにたくさんお集まり頂きましてありがとうございます。

問題は、みなさんごよく存じのように、あの国は、どんな証拠を突きつけても馬耳東風で受け流してしまう、それに対して我が国は何も出来ない、こういうような状況が家族会を結成してからもう8年もなりますが、ずっと続いているのであります。

そう言うことに関して、第一回小泉さんが訪朝して以降、話し合いだけでは向こうに通じないというので、制裁をしなければならないということで自民党の先生方、野党の先生方、安倍晋三さんを頭にして、制裁法案を加工(可決の言い間違い?)してくださいました。

そうした中で、いざ制裁をかけるというような局面になってきて、小泉さんの行動がちょっとおかしくなって、もうあの国に制裁をかけられないような状況が、今現在作り出されております。

それに対して我々は『制裁を施行せよ』と、小泉さんに迫っているわけですが、これが果たしてどういうような結果になるのか。
私達はこの主張を曲げずに、皆様の協力を得て、力強く小泉総理に『制裁をせよ!さもなくば引退して貰いたい』と、そういう気概を持って、政府に迫っていきたいと思いますので、今後ともいろいろ私達のために協力をお願いして、挨拶と代えます。
ありがとうございます。(拍手)

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曽我ミヨシさんを救うぞ!東京集会(8)05.5.12 豊島公会堂にて

『横田早紀江さんのお話』

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今日は本当に曾我さんありがとうございました。
いろいろと本当にどんなに怖い想いと、考えられないような苦しい想いをなさってきたんだな、そして、お母様がまだ見つからないと言うことが、どんなに心に残って毎日過ごしていらっしゃるんだろうと思います。

めぐみと、−ほんとに不思議なことなんですけれど−そのような中でめぐみと巡り会ってくださって、そして、もっとちょっとめぐみが幼かったら、どんなにか気が狂うような毎日だったと思いますけど、ひとみさんに出会ったことで、『あー、良かった』という想いがしたんだと思いますし。

そしてその中でお話しくださったように、私達がいろいろテレビでみているような、飢えている人達の姿とか見ていると、『どんな生活しているんだろう』と言う想いをしていたことが、少しは、まぁいろんなものを頂き、いろんなお話しをしあいながら暮らしていたんだなということで、ほんとにひととき、ほっといたしました。

ほんとにお世話になったこと、有り難く思っています。
一日も早く、めぐみちゃんも、そして他の皆さまも、曾我さんのお母さんも、必ず、日本が、国が挙げて、本当に本気で探し出して連れ戻さなければと思っています。

よろしくお願いします。(拍手)

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