2005年12月06日

国も世論もまだまだ生ぬるい・・・古川了子さん第4回行政訴訟を傍聴して

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(※写真は左から通訳の宋允復さん、安明進さん、川人弁護士、竹下珠路さん)

古川了子さん第4回行政訴訟の傍聴の為、東京地方裁判所まで出向いてきました。
傍聴席には調査会の荒木氏、安明進氏、特定失踪者生島孝子さんのお姉さま、佐々木悦子さんのお母様の姿もありました。
私は今回初めて傍聴させていただいたのですが、実際に裁判の場に身を置いてみると、国側ののらりくらりはやはり目に余る物があると感じます。
今回の裁判。
国側はハッキリと、本件訴訟の棄却を求めてきました。

原告側は、原告で了子さんのお姉さまでもある竹下珠路さん、調査会の荒木さん、安明進さん、増元照明さんの4人の証人申請を要求、即刻この場で採用する事を求めました。
むろん、被告側はこの証人申請を即刻拒否。
裁判官協議の上、裁判所は今回の公判での証人申請を認めず、まず陳述書の提出をするよう原告側に求めました。
次回公判前に陳述書の提出をし、その書面を見たうえで原告側の証人申請を認めるか否かの判断をするとの事。
その後、次回公判の日時を取り決めておよそ30分の裁判は終了しました。

次回公判は1月26日11:30より東京地裁で開かれます。
弁護士の先生方のお話では、次回の裁判はこの4人の証人申請が認められるか否かで、今度の行政訴訟の行方が決まると言っても過言ではない重要な裁判になるとの事。
ぜひ一人でも多くの方が傍聴に駆けつけて頂きたいですし、この裁判に向けて世論の盛り上がりをお願いしたいとのことです。
私たち草の根の支援者としても、何とかしてこの訴訟の関心度を盛り上げる為の策を考えなければと思います。

裁判後は弁護士会館での報告会に参加しました。
一言で言って国の対応は拉致問題に対して冷たい、と言わざるを得ない・・・というのが報告会での総論です。
会の模様はテキストで後ほどご紹介しますが、特に印象に残った安明進氏の言葉を一部ご紹介いたします。

・・・・・(テキスト開始)・・・・・

★安明進氏のお話(通訳:宋允復さん 「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」)

古川了子さんが仮に3年後4年後あるいは5年後に、北朝鮮政府が拉致を認めて日本に戻ってくる段になったとして、私は話すべきことは全部話しました。
と言う事で、顔向けは出来ると思いますけども、その時に日本国政府は、今回の裁判の対応を通じて取っている対応ですね?
何と申し開きをするんだろうか?
古川さんに会わせる顔があるんだろうか?無いんだろうか?
・・・・・・・・・・
ところが明らかにこういう人がいるという証言がある人まで政府が認定に手間取るといいますか、躊躇すると言う状況であっては、その人たちが戻ってきた時に一体どういう対応をするつもりなのだろう?

・・・・・(テキスト終了)・・・・・

拉致問題の山が中々動かないのは、日本の抱える構造の問題があるのだろうと思います。
構造の問題などと言うと難しくなりますが、要はこの日本国内に拉致問題を解決してもらっては困る存在が、まだ確かに存在していると言う事。
そこを打破しなければ、この問題、解決に向けて国を動かすのは至難の業であるようにも思う。

拉致問題は日本国・国家主権の侵害問題。
この問題は当事者である被害者家族だけの問題でも支援者だけの問題でもありません。
日本国主権者である、日本国民全てが考えねばならぬ問題。
日本人が責任を持って被害者を救い出さねばならぬ問題であると思う。

しかし、拉致問題は国家の問題であるのと同時に、人間愛の問題であると思うのです。
親が子を思う気持ちは誰でも理解できる普遍の感情のはず。
もしも被害者が自分の家族だったら?
自分の友人だったら?
被害者とその家族の痛みを他人事に出来るでしょうか?

国の対応が生ぬるいのは、それを支える国民の世論がまだまだ生ぬるいから・・・と、私は常々思っています。
日本の抱える構造問題を吹き飛ばせるのは、最終的には世論の力しかないと思います。
被害者を一人残らず救い出したい。
その気持ちをどれだけの人がどれほど強く共有できるか?が問われているのだとも思います。
政府を動かし被害者救出に近づくために、私たちに出来る事は何なのか?
一人でも仲間を増やし、世論の力を強化するにはどうすれば良いのか?
真剣に考えねばならないと感じております。


posted by ぴろん at 16:04| Comment(0) | TrackBack(1) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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