2006年02月28日

「自衛隊による拉致被害者救出のシュミレーション 講師:佐藤守氏」レポート その2

・・・資料紹介・・・

◆作戦成立のキーポイント
 ・韓国の協力は得られるか?
 ・関係官庁の共同作戦    
 ・米軍との共同作戦は?
 ・秘密保全は?

◆望ましい形態
米軍との共同作戦
   ※情報・・・かなりの精度で得られる
   ※支援・・・輸送、基地提供(韓国内)物資
   ※実行・・・部隊掩護

◆望ましい状況
  半島有事を想定・・・米軍が北を攻撃する際、機に乗じて救出作戦を実行する

◆作戦実行上のポイント
  ○被害者への通報、誘導、集合
   協力者の獲得は?

  ○救出部隊の進出法
   陸上基地(在韓米軍基地?) 
   海上基地(海上艦艇)   
     輸送手段→ヘリ(C130)→集合地点(収容)
     → 離脱 → 帰還

  ○上空掩護、対空火砲攻撃
  ○作戦掩護・・・空自(AWACS、KC、F-15)

・・・資料紹介終了・・・

作戦成立のキーポイントについて、これはまだ咀嚼をしておりませんと前置きをした後、まず韓国の協力は得られるのか?と言う点について触れました。
これまで何度も言った様に、韓国の国内状況を考えればこれは極めて難しい。

二つ目の関係官庁との共同作戦は出来るのか?と言う点について。
防衛施設庁は入れても入れなくても今てんやわんやなので、どうしようもない。
外務省は、宮本大使(佐藤氏の後輩だそうです)が今度中国へ行くが、彼がどうするのか?
海上保安庁は一生懸命やろうとしても12300人しか職員がいない、手一杯である。
警察は今度5000人増えて喜ばしいが、公安とか警備とかは口が固いが、あまり作戦上人が増えてしまうと情報が抜けてしまう。

何かをやろうとしたときに、結局情報が漏れないように管理する言うのが非常に難しい。
結局最後は個人行動にならざるを得ない。
部隊も一個小隊の内は辛うじていいけれど、一個大隊になるとまず翌日中には情報は漏れる物である。
せいぜいやる事は分かっていても、どのルートでどのくらいの規模でどのくらいの事をやるかを押さえておかないと出来ない。

米軍との共同作戦について。
彼ら米軍はプロである。
自分達が情報漏えいをやると世界中の恥さらしになるので、機密管理は非常に厳しい。
機密管理が厳しいので、我々の所には情報はまず伝わって来ない。
よほどの事がない限り情報は来ない。
それをなだめすかしてヒントを貰って、こちらにセンスと気構えがあれば穴のある所も我々の持つ情報とつながっていく。
米軍との共同作戦は今は更に緊密になっていて、若い隊員には英語が堪能な者もたくさんいて常時接点を持っていてる。
むしろ機密保持は国内の方に不安がある。

望ましい形態については、日米共同作戦が浮かび上がります。
これも大変難しいのだが問題点は、米軍と調整するという事になるとすぐ在韓米軍が主力として動く事になるが、それを知った韓国側がどうするか?
知られないようにするが、仮にこの作戦が発動されて終わって(韓国側が)知っても一切問題は無い。
こういった問題をどう解消していくか?
アメリカは知らんふりをするだろうが、日本はそういうわけには行かないだろう。

中国・ロシアの両国は北朝鮮がどうなろうとどうでも良くて、ただ核を持たせたくないだけである。
共産主義同盟なので、アメリカが韓国を嫌々カバーしているのと同じで、彼らも北朝鮮をカバーしている。
中国は北朝鮮国内の鉄鉱石の鉱山を殆ど採ってしまい、更に清津港を海軍の軍用基地化している。
そのうち対馬海峡あたりにも中国側の鉄鋼船などがどんどん出てくるだろう。
この事実を知らないのは日本人だけである。

余談として。
米軍がかつてフィリピンから撤退したのは、日本では一般的にピナツボ火山が噴火したからと言うように思われているがそうではない。
フィリピンでは一時アメリカ軍撤退の声が凄い時期がありました。
その声に米軍側も激怒してしまい、それではフィリピンから引き上げろと言う事で、フィリピンのクラーク基地の代わりにシンガポールの空港を使える手はずが整ったのを幸いに、米軍を嫌うフィリピンの事など誰が守ってやるかと言う事と、タイミングよく火山の噴火もあったのでさっさと撤退してしまった。
その間、中国側はそれまでは漁船の基地だといって使用していた施設をあっという間に海軍の設備に変えている。
中国の態度が怖くなったフィリピン人は再度米軍の配備を求めているとの事だが、あのような愚かな政治をした者は万死に値する・・・との強いお言葉がありました。
軍隊に対する日本人の意識を考える上で大事な視点ではないかと思います。

本題に戻ります。
困るのは北朝鮮と国境を接している韓国と中国とロシアで、難民が大挙して出てくるのを恐れている。
特に韓国は北朝鮮の崩壊によって、自国の経済が持たなくなる事を恐れている。
中国も北朝鮮からの難民流出を恐れており、ロシアもふくめて結局の所、何かあればこの3カ国は日本から金を取ろうと画策をしている。

望ましい状況について。
アメリカは北朝鮮の核兵器保持を絶対に許さない。
北朝鮮は核兵器10発分のプルトニウムなどを持っているだろうが、それをミサイルに搭載する技術を持っているかどうかは疑問である。
北朝鮮は核を持ったと言っているにも拘らずアメリカが北朝鮮の事を中国にお任せしているのは、アメリカは今イランの核を問題にしており、近いうちに戦争が始まるでしょうと。
イラクの平定化とイランの核を絶対にやらせない事、これがアメリカの一番の懸案事項。

ただ、アメリカが北朝鮮の核問題に関して、これを排除するという動きを見せた時に日本はどうするか?と言えば参戦するべきでしょう。
日本の大義名分は拉致被害者を救出する事。
これをどのように国際的に理解を求めるか?
核兵器を持たせない事は世界の共通理解になっているし、拉致問題も同じように理解されつつある。
拉致被害者を出している国とアメリカが一緒になってやろうという事になれば、これは国際的な共同作戦になる。
当然北は拒否をするだろうが、そのときに日本の外務省がうまく国際世論に理解を求める事が出来るかどうか。
これが望ましい事態で、大手を振って自衛隊が被害者救出のためにやれるのではないか。

作戦実行上のポイントについては、ともかく救出すべき目標の拉致被害者への通報が難しいと言う事。
日本のマスコミなども相当数北朝鮮には入っているが、彼らが救出対象の被害者の元へ情報を伝えられるのかどうか?
万が一情報が向こうに漏れて、拉致被害者の生命に危害が及ぶような事態になっては困る。
うまく誘導して集合させねばならないが、被害者救出のための協力者の確保は非常に難しい。

駄目だと思いつつ陸上基地には拘りたい。
陸上基地がないと非常に動き辛い。
海上基地は海上艦艇でやらざるを得ない。
作戦実行に当たって、隠密行動は出来るのか?
韓国の盧武鉉大統領はそれをどうするのか?
強攻策としてC130で強硬着陸をして被害者を乗せてそのまま帰ってくる、と言うのも可能かもしれない。
陸上自衛隊の隊員がいたら、現役の人は中々言えないでしょうが、これをどう判断するのか聞いてみたいと思う。
航空自衛隊は上空から敵方の追跡や反撃を潰して安全を確保する、これは出来ない事はありません。

・・・レポートその3に続く・・・

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参考過去エントリー

★百年兵を養うは、一日にこれを用いんがため
http://piron326.seesaa.net/article/13749543.html
★「自衛隊による拉致被害者救出のシュミレーション 講師:佐藤守氏」レポート その1
http://piron326.seesaa.net/article/13882880.html

2006年02月27日

「自衛隊による拉致被害者救出のシュミレーション 講師:佐藤守氏」レポート その1

先日行われました、戦略情報研究所主催の講演会「自衛隊による拉致被害者救出のシュミレーション」の詳細を、本日より数回に亘って講演要旨を抜書きする形でご紹介をします。
作文力には大分不安のある私ですのでどこまで講演の様子を伝えられるか分かりませんが、最大限努力しますのでお付き合いをよろしくお願いをします。
本日は会場で配られた資料の内、「自衛隊独自での作戦は可能か?」の部分をお伝えいたします。

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・・・資料紹介・・・

◆自衛隊独自で作戦は可能か?

(1)困難なもの
 ・情報の欠如・・・拉致被害者の掌握   
 ・言語能力。
 ・拉致被害者との連絡手段・・・協力者の確保は?
 ・作戦実行上・・・地理不案内、作戦発起基盤の確保。(洋上か、陸上か?)
(2)一部可能なもの
 ・空自・・・適基地攻撃、上空掩護、輸送支援。  
 ・陸上基地確保は困難?   
 ・海自・・・上陸支援
 ・陸自・・・実行部隊
      例:中央即応集団・・・国際待機部隊常時1000人待機
               (将来は4〜5000人)
        空挺団・・・特種作戦群300人
 ・救出作戦の基本構想は「邦人救出作戦」

・・・資料紹介終了・・・

まず、佐藤氏は始めにこれは「フィクション」であり、講演参加者全員での「作戦会議」であると前置きをして講演はスタート。
結論として陸海空独自で作戦をやれるか?という事に関しては極めて悲観的であると、開口一番お話になりました。
最大の問題は「情報」であるとの事です。
空自が目標を攻撃する事はたやすくとも、目標を救出することはそもそも非常に難しい事である、と言う指摘もされました。

資材と命令さえあれば、目的遂行のために命を厭わない人材は自衛隊には大勢いるんだそうです。
ただし現状では、例えば野党の強硬な意見によりせっかく装備されているファントムの空中給油機をお金をかけて外し飛行距離が短くされる、というような冗談のような事が平気で行われています。
ですので、現状では資材の整備と言う面で自衛隊に対し様々な足枷がかかっているのが偽りのない所でしょう。
それでも自衛隊員の士気は高く、命令があれば作戦遂行の為に出撃をし目標を攻撃するという。
でも帰りの燃料が足りないので、戦闘機は日本海上でフレームアウトして救助を待つと言うのです。
その救助も救難艇は日本海の途中までしか行けないので、日本海に出漁しているイカ釣り船に連絡をしておいてもらい漁船に救助してもらう方が確率が高い・・・のだそうで。(涙)
そして無事帰還した後は、おんぼろの戦闘機に乗って再び出撃をする・・・なんともお粗末で情けない話ですが、これが日本の防衛を担う自衛隊の偽りのない現実なのだそうです。
それでも、こんなに不当な状況に追いやられていても隊員たちの士気は非常に高く、彼らは任務遂行のために命懸けの出撃を厭わないという。

この救出作戦で一番の問題は、拉致されている人たちを、敵方に気付かれずにパーフェクトに無事救出出来るか?と言うことです。
また、作戦遂行に当たっては、韓国の協力が絶望的に得られないと言う歴然とした事実が、どこまで行ってもネックになります。
救出作戦遂行のためにはどこかに作戦発起基盤を作らねばならないが、韓国国内にこれを作るのは難しい事。
陸上に基盤を作れなければ、陸自の能力・装備を生かした陸上からの救出作戦が行使出来ないことにつながります。

救出対象の拉致被害者が今・どこに・どのような形でいて、自衛隊が決死の救出作戦を決行するときに、定時定点に集まってもらえるのかどうか?
これが非常に難しい。

次に言語能力についての問題があります。
現地に入って行った場合、誤射乱射と言う事も考えられる。

作戦遂行上一番重要なのは、拉致された人たちとどのように連絡を取るか?と言う点です。
自衛隊は携帯や無線などいろいろな装備を持っているので、後方のオペレーションセンターとのリアルタイムでの連絡はいくらでも可能だが、肝心の被害者の皆さんとはどのような手段を取るのか?
情報伝達のための協力者の確保は出来るのかどうか?
拉致被害者の人々に救出オペレーションがある事を極秘裏に知らせて、尚且つ情報が漏れないようにして、定時定点に何気なく素知らぬふりで集まって頂く・・・と言う事は可能なのかどうか?

作戦実施上、地理不案内と言う問題も有ります。
まず作戦の基盤を置く場所が非常に限られていると言う事。
陸続きの作戦基盤を作る事が一番安定するのだが、38度以南の韓国の協力は当てには出来ないので韓国国内に作戦発起基盤の設置をし、作戦を行使する事は極めて難しい。
本来であれば陸上に基盤を確保し、極秘に一気呵成に救出作戦を決行するのが望ましいが、それは非常に難しいであろうと言う事です。
韓国の協力が得られない場合は、海上に航空母艦を置いて基盤を設置する事になります。
アメリカを通じて韓国に協力を仰いでも駄目な場合でも、それでも被害者救出の為にあらゆる策を行使するが、あとは陸海の作戦の協調の問題であるとも。

救出対象の被害者がどこにいるのか?
多くの被害者は平壌周辺にいると思われるが、それ以外の地域にいる事も考えられます。
その情報をどうやって収集するのか?
こちらに100人いるがこちらにも数人いるという事になれば、涙を呑んでどちらかを切るという判断を迫られる場面も考えられます。
この辺、いざ救出の目標をどうやって絞るのか?

航空自衛隊が可能な事について。
ファントムは上記で説明したように飛行距離が足りません。
爆撃の為出撃したとしても帰りの燃料が足らず、日本海上に落下しイカ釣り漁船に助けてもらう事になると。
F1も同じく飛行距離が足りないのでお役御免であると。
F15は飛行距離は確保できるが、搭載できる爆撃装置は簡単な物になるそうです。
これをどう使うかは作戦部長の判断にかかってくるが、ともかくF15を集めてきて大挙して攻撃をする。
空中給油が出来れば尚の事良い・・・のだそうですが・・・お馬鹿な野党のせいで大事な給油装置は見事に外されてますし(呆)
また航空自衛隊の任務としては陸・海の作戦を上空より援護したり、あちこち飛び回って陽動作戦をすることが上げられます。
おそらく北朝鮮側の防空能力は限りなくゼロに近く、戦闘機は燃料不足などで動けないだろうから、突如として平壌上空を陽動作戦で飛び回れば金正日はビビッて上海まで逃げていくかもしれないが、そうなれば後がやりやすいとも。(笑)

こういう部隊が使えるのは韓国に陸上基地があればこそなのですが、それがなければやはり海上に海上自衛隊の航空母艦を置いてそこから作戦を行使する事を考えねばならない。
韓国に前進基地が出来れば、ここから密かにヘリを持っていったりといろいろな活動が考えられるのだが、いかんせん、韓国の協力は得られないと言うのがここでもネックです。
もちろん作戦行使の際には後ろにアメリカのキティちゃん(=佐藤氏は時々お茶目な表現を使います。これはキティホークの事ですよね(笑))にも来ていて貰う必要もある。
日本の小泉総理とブッシュ大統領は仲が良いので、こういうバックアップをしてもらう事は出来るのではないかとの指摘もありました。

救出作戦は言うまでもなく、陸上自衛隊が作戦遂行の主体となります。
しかしここは、某片山さつき氏の防衛予算削減により陸自は5000人も人を減らされ、一人当たりの負担はそれ以前の3倍くらいに増えてるんだそうですが、それでも陸自の面々は弱音を吐かないのだそうです。
軍隊は最終的には人である、と。
陸自は米軍との共同訓練をしたり、陸海空とも今までにない訓練をしているそうです。
それ以前はこういう訓練をしようものならすぐに政治問題となり、幕僚長の首がいくらあっても足りないくらいだったが、皮肉な事にビンラーディンのお陰で本来の軍隊の仕事が出来るようになってきた、との事。

国内には日本人だと思っていたら実は北朝鮮にルーツを持ち、北の手引き行為を平気でする人が大勢いる事。
そういう人がテレビにもたくさん出ている事。
そういう人たちが当初の拉致問題を徹底して潰していた事。
日本はいままで余りに能天気でありました。
バブルだ金だと浮かれ、拉致などどうでも良いと言う気風がありました。
警察はいくら現場で捕らえても上が潰すからやる気がなかった。
今頃やっと何回目かの告訴をやっているが何回やればいいのだろう?と思うが、しかし日本人はやっと目覚めて北朝鮮に対して本気になりつつあるので、非常に明るい希望を持つ。

この作戦はなるべく早くやりたいが、いつ出来るかは別として、日本の陸上自衛隊は作戦を着々と進めつつあると言う事。
何度も言うが、自衛隊は本来の軍隊になりつつあるということだそうです。
日本の自衛隊は今までは玩具の軍隊であったが、米軍は付き合えば付き合うほど彼らは本物であるとの強い指摘もあり。

防衛庁の邦人救出作戦は半島有事の際にどうするか?ということをかなりの所まで詰めている。
朝鮮半島は今のところ南が北に吸収される形になっているが、その公算は極めて少ない。
が、邦人をどう救うか?と言う事は依然として残っている。
そして韓国との協力関係維持を前提とするのだが、私のここでの考えでは韓国との協力は出来ないだろうと。
日米韓の共同作戦を前提にしたのが防衛庁の邦人救出作戦だが、拉致被害者救出作戦をハッピーエンドにするにはやはり疑問がある。
これを後ほど皆様とのご意見でどうしたらいいか、考えたいと思います。

・・・レポートその2に続く・・・

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参考過去エントリー

★百年兵を養うは、一日にこれを用いんがため
http://piron326.seesaa.net/article/13749543.html

2006年02月26日

NHKは「アブダクション(拉致)横田めぐみ物語」を放送すべし

多くの国民に拉致問題の深刻さを理解してもらうには、マスコミがもっと積極的にこの問題について取り上げてもらうのが一番なんですね。
何だかんだ言ってもテレビの影響力というのは、集会を何十回開催するよりも手軽に何倍ものアピール度が期待出来ます。
でもねえ、日本のマスコミってどういうわけか揃いも揃って拉致問題には冷淡なんですよ。
熱心に拉致を取り扱ってくれる番組って、日テレの「ザ・ワイド」くらいしか私は思いつかない・・・(涙)
サヨクのコリコリ思想にかぶれた人がマスコミ業界にはたくさん巣食っているとは聞きますが、それが拉致問題に熱心になれない元凶なのか?
かつて蓮池透さんが「拉致問題に関して朝日新聞とNHKは敵と言う感じだった」と語られた事がありますが、それが拉致問題を巡るマスコミの現実でもあるのでしょうか。
そうだとすればそれはやはり非常に残念な事です。

今、横田滋さんの撮っためぐみさんの写真展が、全国各地を巡っています。
どこの会場でもたくさんの人が駆けつけて、熱心に展示された写真を見て拉致問題に関する認識を強くしています。
なんと横田さんの写真展は北朝鮮側も相当に意識していて、観客動員数がどれ位あるか密かにチェックを入れているらしい。
日本の拉致問題に対する関心が相変わらず高いのか、それとも日毎に萎んでいるのか、彼らは非常に気にかけています。
写真展一つにも北朝鮮は神経を尖らせる。
拉致問題は家族会・救う会の血の滲むような尽力によって最近国際的な問題へと広がりを見せてもおり、北朝鮮も日本国内の世論の動向には今まで以上に神経を尖らせているんでしょうね。

写真展は拉致問題を世論に訴える上で、非常に有効な手段であると思います。
まず、第一に家族の負担が少なくて済みます。
家族のお疲れは、本当に尋常ではありません。
昨日の戦略情報研究所主催の講演会にも、家族会から増元さんと飯塚さんのお二人が駆けつけていらっしゃいましたけど、見ていて痛々しいほどに疲労の色が濃いのがわかりますからね。
横田滋さんが暮れに体調を崩して入院した事も有りますし、拉致問題を世論に訴えるにしてもこれからはより一層、お疲れの家族に負担の少ない訴え方を工夫しなければならないと思うのです。

もう一つ写真展には利点があると思います。
それは大衆に向かって、拉致問題の根源をさりげなく、しかしインパクトを持って訴えられると言う事。
本来拉致問題は日本の国民全てが、我が身に引き寄せて考えねばならない問題のはずです。
しかし、この問題の深刻さや拉致問題を通して見える日本の闇を、広く深く大衆に理解してもらうのは容易な事ではありません。
拉致問題の抱える深刻さを本気で理解してもらおうと思ったら、説明のためにたっぷりと時間をかけねばおそらく通じない。
しかし現実問題、日常の会話の中でそんなにたっぷりと説明の時間を取るのは稀な事なのです。
また政治色の強い話を本能的に警戒する人や拉致問題に関心の薄い人に向かって、いきなり難しい話持ちかけるのはそもそもNGですしね。

けれど写真展は、そういう難しい問題のあれこれを飛び越えて、拉致問題の本質を直接大衆に訴える力があります。
どんな思想信条を持つ人であっても、引き裂かれた家族の痛みは誰でも共通に理解できること。
そしてその共通認識こそが拉致問題解決のために、一般大衆の裾野でガッチリと固めておくべき基本的な世論だと思うのです。
引き裂かれた家族をこのまま見過していていいのか?
彼らの苦しみを救うには、何をするのがいいのか?
写真を見る事で一人でも多くの方が真剣に拉致問題の解決法を、そして日本の抱える闇について考えるきっかけになれば素晴らしい事。
そういう人が一人でも増えれば、拉致問題を支える世論の裾野はガッチリと固まり揺らぎのないものとなります。
北朝鮮が一番嫌う状況を作り出すことにもつながります。

で、思ったのですが、拉致問題に関して最近素晴らしい映像作品が制作されましたよね?
アメリカ人のクリス・シェリダン、パティ・キム夫妻によって作られたドキュメンタリー映画「アブダクション(拉致)横田めぐみ物語」
あれを何とかして日本で一般公開出来ないか?
どこかが資金を出して上映の権利を買い取れないか?
そんな話が一昨日の講演会の後で、支援者の仲間との会話で誰からともなく飛び出て来ました。

皆さん街頭行動や集会などを通じて、いかにして拉致問題の認識を深めてもらうか?広く世論の支持を取り付けるか?と、頭を悩ませ苦労をしている方ばかりです。
映像で拉致問題の実態を見てもらうのが、大衆に理解を求める手っ取り早い手段。
それを実現するにはどこの組織の尻を叩くのが一番いいのか?
様々な意見が飛び出しました。

私はこの映画をNHKで放送してもらうのが一番良いと主張をしました。
だってそうでしょう?
NHKは天下の公共放送だというのなら、日本国の一大事、拉致問題をもっともっと積極的に取り上げて放送するべきではありませんか?
例えばNHKスペシャルの枠などで、「アブダクション(拉致)横田めぐみ物語」を放送してもらう。
むろんNHKなので朝・昼・晩・深夜と何回も再放送をかけてもらう。
地上波だけでなく、BSやハイビジョンでも放送を繰り返す。
これをやってくれたら相当に国民にアピールしますし、ご家族への負担を少なくして世論の喚起も最大限望めます。

それにですね。
拉致問題に熱心に取り組む姿勢をこれでもかこれでもかとアピールすれば、今流行の受信料不払い運動も相当数解消されるはずだと思うんですけどね。
NHK再生のためにも、お疲れの家族を支える為にも、ここで拉致問題に熱心に取り組む姿勢を決断をしてもらえませんかねぇ?
駄目ですかねぇ?
NHKの組織の中では、拉致問題解決を願う声よりサヨクの声の方が、相変わらず大きいんでしょうか?

NHKは天下の公共放送だと言うのなら、その看板に相応しい番組を放送するべきであると思う。
NHKvs朝日新聞の不毛の争いの発端となった曰く付きの番組、ETV2001シリーズ「問われる戦時性暴力」で、女性国際戦犯法廷などを扱っている場合ではない。
紅白の視聴率アップを狙って下心たっぷりに「すきうた」なんぞを暢気に募集している場合でもない。
その前に公共放送としてやるべき事はたくさんあるのと違う?と思っているのはおそらく私だけではないはずである。
posted by ぴろん at 01:19| Comment(3) | TrackBack(1) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月25日

百年兵を養うは、一日にこれを用いんがため

昨日24日、戦略情報研究所主催の講演会『自衛隊による拉致被害者救出のシミュレーション』に参加してきました。

講師は軍事評論家で元空将(空軍少将)の佐藤守氏。
肩書きからして、とっつき難くて難しいお話ばかりだったらどうしよう?と少々ビビりながら?会場に馳せ参じたのですが、実際はとても気さくでお話し上手な方でして、2時間の講演はあっという間に終わってしまったと言う感じでした。(笑)

まず月並みな言い方で恐縮なんですが、日本の防衛を命をかけてここまで真剣に考えている方がいる事に胸を熱くしています。
日本の法律、及び国民意識における自衛隊の位置付けは、まだまだ不当に貶められていると言う側面はあります。
平和も安全もそれを本気で維持しようと思ったらば、軍隊の保持をためらうべきではない、と私は思うんですけれど。
自衛隊の位置付けが不当に低いのは、国民意識がまだまだ平和ボケの境地から脱し切れていない証しだろうと思います。
それでも阪神大震災や地下鉄サリン事件、カンボジアPKOなどを経て、拉致問題が広く周知された9.17以降は、日本人の意識も少しづつ少しづつ変わりつつあるとは思いますけれどもね。
国民は目覚めつつありますが、しかし政治の世界はまだまだですよね。
防衛予算を削って憚らない某片山さつき氏とか・・・?な人がまだまだ幅を利かせているし(呆)

さて本日のお題でもある佐藤氏の講演ですが、まずは会場で配布された資料を御覧下さい

自衛隊による拉致被害者救出のシュミレーション

はじめに
  フィクションである事!
  講演ではなく参加者参加による「作戦会議」にしたい!

◆自衛隊独自で作戦は可能か?

(1)困難なもの
 ・情報の欠如・・・拉致被害者の掌握(救出地点に被害者は集まれるのか?・・・現実には難しい)
 ・言語能力。
 ・拉致被害者との連絡手段・・・協力者の確保は?
 ・作戦実行上・・・地理不案内、作戦発起基盤の確保。(洋上か、陸上か?)
(2)一部可能なもの
 ・空自・・・適基地攻撃、上空掩護、輸送支援。  
 ・陸上基地確保は困難?(韓国の協力が得られない、現実的には海上での基地を確保)
 ・海自・・・上陸支援
 ・陸自・・・実行部隊
      例:中央即応集団・・・国際待機部隊常時1000人待機
               (将来は4〜5000人)
        空挺団・・・特種作戦群300人
 ・救出作戦の基本構想は「邦人救出作戦」

◆作戦成立のキーポイント
 ・韓国の協力は得られるか?(現実には難しい)
 ・関係官庁の共同作戦   (防衛・外務・海保・警察など) 
 ・米軍との共同作戦は?(米軍はプロだが日本は玩具のような物、最近は本物になりつつある)
 ・秘密保全は?(情報の管理は難しい、必ずどこかから漏洩が起きる)

◆望ましい形態
米軍との共同作戦
   ※情報・・・かなりの精度で得られる
   ※支援・・・輸送、基地提供(韓国内)物資
   ※実行・・・部隊掩護

◆望ましい状況
  半島有事を想定・・・米軍が北を攻撃する際、機に乗じて救出作戦を実行する

◆作戦実行上のポイント
  ○被害者への通報、誘導、集合
   協力者の獲得は?

  ○救出部隊の進出法
   陸上基地(在韓米軍基地?) 無理だろう
   海上基地(海上艦艇)    できる
     輸送手段→ヘリ(C130)→集合地点(収容)
     → 離脱 → 帰還

  ○上空掩護、対空火砲攻撃
  ○作戦掩護・・・空自(AWACS、KC、F-15)

◆編成組織の一例
◆通信系の一例
◆目標の確認
◆洋上前進基地の一例
◆作戦の概要

結び

日本国民の一致団結
国内外における『秘密保全』

『百年兵を養うは、一日にこれを用いんがため』


※太字は管理人が追加した佐藤氏の講演内容の補足

いざ半島で有事が発生した場合、被害者を救い出せる装備と能力・人材を持つ組織は自衛隊を置いて他にありません。
それを念頭に置いた上で、今のうちから現実的に自衛隊が出来る事・出来ない事を考察するのは、意義のある事ではないかと思います。
具体的な上陸作戦や救出作戦のあれこれ、自衛隊員の士気は高いことなど、貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。

このシュミレーションはあくまでもフィクションです。
現状では韓国の協力は正直言って望めませし、拉致被害者を極秘に一定の救出ポイントに集めておく事も現実には難しい話です。
被害者救出が成功するか否かは、目標の確定、つまり被害者がどこにいるかを確定しなければなりませんが、改めて言うまでも無くここが現実的にクリアするのが難しい所です。
被害者には常に監視の目が張り付いているはずですし、そんな彼らの元へ救出作戦の情報を届ける手段がそもそもありません。
被害者救出を成功させられるかどうかは、ここでも情報と言うキーワードが鍵になります。
情報の収集と発信。
今の日本は情報の重要性をきちんと認識して、これを管理し行使する術を持っているのかどうか?
不安の種は尽きません。

しかし、被害者は今も北朝鮮で救いを待っているのです。
何もせず何も考えずただ傍観しているのは被害者を見殺しにするのに等しい。
今のうちから、策を練って準備を整えておく事は必要不可欠なことです。
泥棒を捕まえてから縄をなうのでは、全てが後手後手になり取り返しがつかないのは明白なのですから。

いずれにせよ、日本国内で拉致被害者救出のためのシュミレーションを講演するという動きがある事も、間接的には北に対するプレッシャー・圧力に成り得ると思います。
当Blogで何度もご紹介したように、北朝鮮は日本の世論を気にしています。
「日本は本気で全ての被害者を救う!」と言う気概をあらゆる場面で表明しておく事は、世論の喚起と言う意味でも、北朝鮮に対する圧力としても非常に大事なことと思います。

あらゆる場面を想定しあらゆる手段を備えておくのも、被害者救出を考える上での重要ポイントです。
法的整備然り、軍事的準備然り、国民の「被害者を救い出す」という基本意識の共有然り。
特に軍事面での、『百年兵を養うは、一日にこれを用いんがため』 という意識を持たねば、国家主権も人権も結局守り切れないという現実を日本人は直視する勇気を持つべきと、改めて思わされた講演でありました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
参考リンク

★軍事評論家=佐藤守のブログ日記
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/

・・・・・・・・・・・・・・・・・
2月18日 PM1:00
資料の一部に書き漏らしがあった為、加筆をしました。
posted by ぴろん at 11:00| Comment(4) | TrackBack(3) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月22日

小田原評定はもう終わりにしませんか?

一昨日のエントリーの続きです。

救出運動は議論の段階ではなく、行動の段階に来ていると私は思っています。
でも相も変わらず批判の為の批判、議論の為の議論に終始している人たちの存在は少なくないように感じています。
イデオロギーがらみの論議に、救出策を巡っての軋轢。
具体的には制裁発動に賛成か反対か、あるいは小泉さんを支持するのかしないのか?
そういう議論を未だに延々と繰り返しているのを見ると、最近の私はどんどん気分がしらけていくのです。
その手の議論をお見かけするたびに思う事は、

「あなたの意見は大変良〜く分かりました。
で、あなたは現実の世の中で一体どのように被害者救出に結びつく策を講じているのですか?
どんな支援をしているんですか?」

と言う素朴な疑問なのですね。

救出活動が政治運動化すること、家族会・救う会が圧力団体化していくことへの懸念の声は常にあります。
確かに、この運動を広く国民運動にするには政治色は無いに越した事はない。
でも現実問題今のこの日本の国というのは、被害者が大人しく黙っていたら声の大きい一部の不届き者の都合の良い方へ都合の良い方へと流されていく国なんですよ。
家族がしおらしく待っていても、政府や世論が自ら動いて被害者救出のために正義を実行してくれる国ではない。
非常に残念な事ですが、これがこの国の実情なのです。
家族会や救う会が世論の反発も覚悟で、時に踏み込んだ政治色の強い発言・行動に打って出るのは、この国の不甲斐なさの裏返しでもあると思う。

繰り返しますが、家族会・救う会が圧力団体のように見えてしまうのは、物事の一面を狭い視野でしか見ていないのでは?と私は感じています。
本当の圧力団体というのはですね。
決して表に出しゃばる事無く、私たちの気が付かない所で、水面下でですね。
ひっそりとこっそりと、己の私利私欲と言う下心たっぷりの腹黒い心で政府を誘導しようとする勢力の事ではないんでしょうか?
拉致問題で言うならば、この件で圧力団体と化しているのは、北朝鮮の下部組織である総連とか、中国や北朝鮮の利権に敏感な財界の方でしょう。
彼らの方が救う会や家族会などよりも、はるかに下心たっぷりで巨大で悪質な圧力団体ではないのか?と私は思う。

救う会の右傾化を嫌って救う会批判に徹する人たち、あるいは熱狂的な小泉支持派の人たちは、ここの所の実情を見ていないと感じます。
救う会を「巣食う会」などと揶揄して溜飲を下げている人たちを見ると、あなた方はいったい日本の国が抱える闇についてどこまでの認識があるんだろう?と首を傾げざるを得ないのです。

まあ、そうは言ってもですね。
救う会の方も全く問題の無い組織であるとは言い難い面も多々有ります。
金銭関係に人事の問題、その他いろいろ・・・私は決して救う会が清廉潔白な組織であるとは申しません。
そこを嫌って、批判や懸念の声が上がるのは仕方の無い事だと私も認識しております。
救う会のあり方についていけず、支援の輪から引いてしまった人も少なからずいると漏れ聞いてもおります。

ですが現実問題、救う会以外に拉致被害者救出のために、動いてくれる組織はあるのでしょうか?
日に日に疲労の色を濃くしていく家族を、いつも目の当たりにしている草の根の一支援者として感じる事はですね。
文句ばかり講釈ばかりで何もしない人よりも、汗をかいて動いてくれるいわゆる右派・保守派の人がはるかにましではないの?と言うことなのです。

救う会批判も結構、小泉支持でも結構。
その立場を変えなくてもいいから、被害者救出の為に自分に出来る何かをしてください、と私は言いたい。
救う会の主張する制裁発動にどうしても反対ならば、その主張に添った形での救出運動なり署名活動なりがあっても良いじゃないですか。
でも、少なくとも私は今までそういう形の救出運動を耳目にしたことはありません。
自分は何もしないのに、人のやる事ばかり批判するのはたやすい事。
そして卑怯な事でもあると思います。

誤解をして欲しくはないのですが、私は救う会への批判自体を何が何でもやめるべき、などと節操のない事を言うつもりはありません。
ただ、救う会批判をするくらい拉致問題に関心があるのならばですね。
もう一歩踏み込んで家族と被害者の為に、どんなにささやかな事でも良いからあなたに出来る何かをしていただけないでしょうか?とお願いをしたいのです。

例えば、仮に制裁発動に反対の立場でも「全ての被害者を返せ!」と言う基本姿勢ならば、お互いの共通理解事項として共に手を取り合い行動出来るのではありませんか?
ならば政府に対し、「全ての被害者を返せ!」とメールやハガキで声を上げて欲しい。
「一人残さず被害者を返すまで、拉致問題は終わらないんだぞ!」と声を上げて欲しい。
それだけでも家族には心強い支援になるし、政府にも北朝鮮にもこの問題を棚上げにさせないための圧力になるはずです。
北朝鮮は日本の世論を気にしています。
拉致問題の関心を今一度高める事も立派な支援策だと思うのです。
意見の違いを乗り越えて、なんとかここの部分だけでも共闘する事は出来ないものでしょうか?

世の中に完璧な組織も完璧な人間もいません。
ですから私は救う会をよりよい組織にするための建設的な批判はこれからもあるべきであると思うし、救う会の側にも己の問題点を改める謙虚さを持って欲しいと願っています。
被害者救出と言う大望を実現する為にも、救う会には広く世論の声を掬い取り、心を一つにまとめ上げる為の国民組織である事を望みたいと思う。

私はただただ救う会を信奉し、ひたすら盲従する事に徹するのを良しとはしません。
逆に、ただ救う会を「巣食う会」などと揶揄したり罵倒したりして、溜飲を下げて満足しているだけの人も論外だと思っています。
建設的な意見交換や批判は救う会をより良い組織へと成長させる力となりますし、それが被害者救出に近付く一歩に成り得ます。
が、単なる盲従や単なる罵倒の繰り返しは結局の所、支援の輪の内側に石を投げ込むばかりで、支援の盛り上がりにはつながらないのです。
いつまで経っても肝心要の敵・金正日に怒りの矛先が向かないのです。

家族の疲労はとっくに限界値を越えています。
日を追うごとに憔悴していく家族を前にして、政府も世論もそれから私たち支援者も、いったいいつまで小田原評定をしているつもりなのでしょう?
私たちはいつまで決断を先延ばしにするつもりなのでしょうか?
いつになったら被害者救出の為の具体的行動に打って出るんでしょうか?
小田原評定に時間を取られている間にも、被害者の命は失われていく。
家族の命も失われていく。
家族の窮状を私たちはいつまで見逃し続けるんでしょうか?
救いを待つ被害者をいつまで放ったらかしにし続けるんでしょうか?

お疲れの家族に代わってお願いいたします。
主義主張の違いを超えて、自分に出来る何かを行動で表していただけませんでしょうか。
「全ての被害者を救う」という意思表示を声に出し、もう一度世論を盛り上げて欲しいのです。
posted by ぴろん at 03:12| Comment(0) | TrackBack(2) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月20日

イデオロギー談義は正直飽きてます

私が自分の時間を削っても救出活動に関るのは、拉致と言う理不尽な犯罪行為によって苦しむ家族を救って差し上げたいからに他なりません。
しかし、この問題は単なる誘拐事件とは性質が違う。
国家による犯罪行為は、突き詰めて考えれば国家主権とは何ぞや?人権とは何ぞや?という、日頃は余り意識しない難しい問題に直面する事になります。
戦後の日本が長らく放置してきた、この国の闇について考えねばならなくなります。

被害者を救うためには、ただ単純に「助けてください」とお願いしているだけでは不足があります。
黙って待っているだけでは正直な所、この日本と言う国は政治体制も国民世論も、被害者を救うための実効的な行動を中々起こしてくれない国なのです。
動かぬ政府の尻を叩き、世論に日本の抱える闇を理解してもらう為には、救出運動は一歩踏み込んだ政治色の強い発言をせざるを得ない事もある。

この救出運動は何かといえば救う会の右傾化が問題になり批判されます。
実際問題救出運動の現場で汗を流して活動している人の多くは、保守・右寄りの思想傾向を持つ人が多い。
いきおい救出運動は、時に天下国家を熱く語る憂国運動へとはみ出してしまう事が間々有ります。

それを嫌って批判、懸念の声を上げる左の論客がいます。
彼らの言い分にも確かに一理はある、とは思う。
でも総じて感じるのは、左の論客は批判の為の批判に終始した机上の空論が多いのではないか?と言うことなのです。
右翼・右派・保守派と呼ばれる人のあり方に一部問題があるのは、私も認めます。
でもそれを言うなら、ウヨクの揚げ足取りばかりに夢中になって、実の所は何もしない左翼・サヨクは、何様なのか?と、正直な所私は思う。
左の論客が寄って立つ社会主義・共産主義の矛盾には目をつぶり、戦後日本が抱えてきた闇に目をつぶったまま、右派の論の矛盾ばかりを突いても、説得力は無いだろうと感じるのです。

先日の東京連続集会で、増元さんは奇しくもこんな事を仰いました。

「今、家族会が圧力団体になっているのではないか?と言われているそうですが、本当に圧力をかけられる団体だったらそうなってみたいですね。
それだけの力を持って小泉さんの政策に対して大きな影響力があるんだったら、私はなっても良いですよと言うふうに思いますけども。
私たちは普通の事を言ってるだけで、家族を取り戻すために日本として当たり前の事をやってくださいと言ってるだけで、それを圧力団体と捕らえる方がおかしいですよね。
本当に。」

言い得て妙です。
今の日本で政治の場に一番強力に問答無用の圧力をかけているのは、総連だの財界だのと言った金も組織も人脈も下心もある、巨大組織の方ではないのでしょうか?
風が吹けばあっという間に飛ばされてしまうような弱小組織の家族会・救う会に、圧力団体としての存在価値があるのなら、とっくの昔に経済制裁の発動くらい勝ち取ってるはずでしょう。 
家族を救って欲しいという願いに反して、中々実行力のある策を行使しない政府に対し、彼らが一歩踏み込んだ発言をするのは止むを得ないのでは?と思っています。
ただ今までの日本の風潮として、政治色の強い議論や主張を本能的に警戒するムードがあったのは事実。
それゆえに、家族の発言は過激に過ぎると嫌悪する人がいたのも現実なのでしょう。
が、これとても、結局は家族の置かれた現状も日本の政治の現状も正しく見極めようとしない、狭い視野ゆえの狭い反応ではないのか?と私は思います。

戦後に日本は長らく平和のぬるま湯の中に首までどっぷり浸かって来ました。
もともと表立って争う事を好まない国民性でもあるゆえに、どんなに正当な理由があっても過激な発言をすればそれを聞いただけで嫌悪される風潮も有りました。
しかしそれに苛立って、撃てど響かぬ世論に対し、彼らを高い所から見下して罵倒するような論を展開する一部の右派・保守派の存在もいかがな物か?と私は思う。
「国家の一大事に直面した時、何をなすべきかパッと浮かぶのが当たり前」と言う高飛車な論理を振りかざしても余り意味がないと思います。

「何をなすべきかパッと頭に浮かぶ人」は、すでにとっくに被害者を救うための行動を起こして支援の輪に加わっているはずなのです。
問題なのはいまだ平和ボケのぬるま湯の中で寝たままの人、政治色の強い運動・活動に本能的・直感的に警戒心を持つ人達に対して、どのように働きかけをするか?と言うこと。
彼らを目覚めさせ日本の危機を自覚させ行動を起こしてもらう為には、それなりの手順を踏んで拉致問題の実情を説明するより他に無い。
でも、この理屈が「パッと浮かぶのが当たり前」と豪語する一部の右派・保守派には、どう説明しても理解してもらえないのです。

良い議論を重ねようと思ったらその前提として、拉致問題の現実・北朝鮮の現実あるいは小泉総理の現実、そして日本の現実をきちんと見極めなければなりません。
でも、右であれ左であれ、イデオロギーの呪縛に絡め取られた人の中には、議論の前提となる正しい現状の認識ができていない人が少なくないように感じます。
自分の狭い視野の中でいくら物を考えても、議論は深まりません。
イデオロギーの呪縛に絡め取られた議論は結局の所、相手の誹謗中傷や罵倒合戦にしかなり得ないというのをいやと言うほど見てきました。
どうしてこういう不毛な議論を延々と続けなければならないのだろう?

イデオロギーであれ宗教であれ、思想と言う物はそもそも人間を幸せにする為にあるもの、と私は思っています。
でも、どんなに立派な御託を並べた所で、肝心要の被害者救出に結びつかないのでは、何のためのイデオロギーなのか?
拉致問題に例えるならば、苦しむ被害者を救えないイデオロギーって何なのさ、と私は思う。
議論の為の議論などいくら重ねても時間の無駄ではないのか?と最近とみに思えてなりません。
イデオロギーの呪縛に囚われ、右は左を左は右を揶揄して憚らない。
でもそんな水掛け論をどれだけ重ねたとて、被害者救出には一向に近付かない。

正直、私はイデオロギー談義には飽きてしまいました。
サヨク独特の思考回路に縛られている人たち。
またはウヨク独特の思考回路に縛られている人たち。
イデオロギーの枠に囚われて思考を広げられない人たちと言うのは、結局の所どっちもどっちの同じ穴の狢ではないんでしょうか?

議論をすることを否定はしません。
けれど、自説をのたまう事で『救出活動をやったような気になっているネット言論人』の存在には正直ウンザリしています。
そんな人たちがいくら机上の空論を口から泡を飛ばす勢いで戦わせたとて、それが何の足しになるというのか?
ネット上でイデオロギーがらみの論争を見かけるたびに、気分がしらけて溜息ばかりこぼれる自分がいます。
そして一言言いたくなるのですよ。
その論争、日に日に憔悴していく家族の前でも言えるんですか?と。

20年も30年もの長い間、引き裂かれたままの家族がいます。
彼らの苦しみを、このまま放置していて良いんでしょうか?
被害者を救えないような、情けない国のままで良いんでしょうか?
被害者を救うために、私たちは何をするべきなんでしょうか?
この国のあり方をどうするのがベストなんでしょうか?

議論の為の議論に終始するのではなく、ROMのままで満足しているのではなく、どうすれば被害者救出に近付くのか?それぞれが真剣に考えて欲しいと思う。
そしていつまでも立ち止まったままでいるのではなく、ささやかな事でもいいから自分に出来る何かを行動で示して欲しいと心から願うのです。
家族にも被害者にも残された時間は少ないのだと言う事を、忘れて欲しくは無いのです。
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2006年02月19日

「うらさんの願いはダイヤモンドになって」特定失踪者・生島孝子さんの姉、生島馨子さんの著書紹介

著者・生島馨子さんは首都圏で開催される集会の多くに参加していらっしゃいます。
ビラ配りなどの街頭行動にも積極的に参加されていらっしゃるそうです。
妹の孝子さんを救うために奮闘するそのお姿はいつも真剣そのもの。
そのお姿をお見かけするたびに、孝子さんへの強い思いと、その反面遅々として進まぬ救出活動に焦りや苛立ちを覚えていらっしゃるであろう事をひしひしと感じています。

先日の東京連続集会で著者の生島馨子さんと少し言葉を交わす時間が有りました。
生島さんが仰るには昨年のこの本の執筆当時は特定失踪者の扱いがどのようになるのか分からなかったので、特定失踪者の現状がどのようなものであるかについての表現はだいぶ押さえてある、との話でした。
でも、それでもご紹介の著書、「うらさんの願いはダイヤモンドになって」を一読すれば、特定失踪者という立場がいかに微妙で複雑で切ないものかは良く分かります。
ある日突然、愛する家族の失踪と言う危機に直面し、その行方を求めて東奔西走するのは認定被害者家族も特定失踪者家族も同じなのです。
でも、認定がされていないと言うただその一点の違いの為に、政府から受ける扱いは認定被害者のそれとは天と地ほどの違いがある。

特定失踪者に対する政府の扱いは相変わらず冷淡です。
生島孝子さんの場合は脱北者の目撃証言もあり、北朝鮮による拉致はまず間違いの無い所であると思うのですが、いまだ政府認定はなされていません。
認定がなされなければ、北朝鮮との交渉のテーブルに名前さえ乗らないのです。
それはつまり生島孝子さんという一人の日本人の存在を、祖国日本が認めてくれない、と言うことに等しい。

それだけではありません。
日本国民のいったいどれくらいが生島孝子さんと言う女性の存在を意識しているのでしょうか?
特定失踪者と一括りに呼ばれてしまう被害者ひとりひとりに、家族があり、人生があることを意識している人はどれくらいいるんでしょうか?
存在さえも意識してもらえない・・・家族にとってそれがどんなに辛く悔しく歯痒い事かを、いったいどれだけの国民が理解をしているのでしょうか?
「孝子は一人の人間なのだ、私にとっては大切な家族、特定失踪者というその他大勢の名無しの権兵衛ではない!」という心の叫びを、生島さんにお会いするたびに私は感じています。
生島さんだけではありません。
名も無き存在に追いやられたまま、世に訴える術も無く、世論から中々認知して貰えない特定失踪者のご家族のお姿をお見かけするたびに、何とも形容のし難い理不尽さと申し訳なさをいつもいつも感じています。

認定が無いと言うたったそれだけの違いのために、彼らは公の場で声を大にして直接国民に対して救出を訴える機会がほとんどありません。
集会では家族会の人たちが、自分達が発言する際はどなたも必ずと言って良いほど特定失踪者の存在について一言触れます。
特定失踪者家族にとっての唯一と言っても良いその世論への間接的な訴えが、どれだけもどかしいかを、国民の側はどのくらい理解しているんでしょうか。

最近の私はなるべく特定失踪者家族の声を積極的にBlogで取り上げるようにしています。
古川了子さんの裁判を始め、特定失踪者家族が登壇してお話をする集会があるときは、なるべく時間をやり繰りして駆けつける事にしています。
政府認定被害者家族の声は、これまでも集会やテレビの報道などで数多く取り上げられてきました。
けれど、特定失踪者家族の声はそうはいきません。
家族への思いは同じなのに、心の痛みも同じなのに、彼らには自分の思いをなかなか世論に訴える術が無い。
そういう特定失踪者家族の切なる思いを集会会場の外へ届けたい。
拉致の疑いを持たれる被害者はまだまだ大勢いる事を、ひとりでも多くの方に知っていただきたいのです。

ひとり残らず全ての被害者を救うためには、特定失踪者と呼ばれる多くの被害者の実情を知らなければなりません。
彼らの存在を強く意識し続けなければなりません。
そのためにもどうか、生島さんのこの著書に目を通して頂きたいのです。
ご自分のプライバシーを晒してでも、家族の思いを綴る・・・その事がどれほどの覚悟と勇気がいる行為であるか。
99歳と言うお歳まで頑張りぬいても娘の孝子さんとの再会を果たす事が出来ないまま、天に召された母・生島うらさんの無念はいかほどの物なのか。

失礼ながら著者の生島馨子さんとて、決してお若いと言える年齢では有りません。
生島さんにはお子さんも無く、このままでは孝子さんと言う妹の存在も、娘を待ち続けて命をつないだ母・うらさんの人生も消えてなくなってしまう。
なんとかして母・うらさんの思いを本と言う形にして世に残したい。
その切実な思いを、孝子さんが失踪して以降生島家が背負い続けて来た苦難の日々を、少しでも理解して差し上げて欲しいと思います。
彼らの痛みをいつまでも引きずり続けさせてはいけないのです。
一日も早く孝子さんの救出を実現し、生島家に平凡な幸せを取り戻す為にも、自分に出来る何かをして欲しいと切に願う。
この本を生島家の遺言書にしてはいけないと思う。

尚、この本は生島馨子さんの自費出版なのだそうです。
一般の書店では中々入手が難しいかもしれませんが、ネットでの注文なら一週間程度で入手できると思います。
また生島さんのお話では、3月15日ごろ、「うらさんの願いはダイヤモンドになって」の電子版が出版される計画もあるのだそうです。
詳しい情報が分かり次第、当Blogでもお知らせいたしますが、地方の方で本の入手が困難な方、電子版でも通常の書籍でも結構です。
この機会に是非入手してお読みいただければと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/browse/-/489986/503-6283244-1507915
★クロネコヤマト ブックサービス
http://market.bookservice.co.jp/top/index.html
★楽天ブックス
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/index.html
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2006年02月17日

速報 増元照明さん 東京連続集会15

「家族が今訴えたい事 東京連続集会15」より 増元照明さんの声

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ファイル2
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速報 飯塚繁雄さん 東京連続集会15

「家族が今訴えたい事 東京連続集会15」より 飯塚繁雄さんの声

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速報 横田早紀江さん 東京連続集会15

「家族が今訴えたい事 東京連続集会15」より 横田早紀江さんの声

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速報 横田滋さん 東京連続集会15

「家族が今訴えたい事 東京連続集会15」より 横田滋さんの声

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2006年02月16日

靖国神社の桜 こぼれ話

久々に、特攻の叔父さんの話を綴ります。
うちのBlogは拉致問題と特攻の話しか、最近取り上げてません。(笑)
拉致問題もそうですが、特攻のネタも話が話だけに、うちのBlogは相対的にかなりヘビーな内容になりがちなんですが、皆様、読んでいてお辛くはありませんかねぇ?
それでも飽きずにご訪問くださる皆様のご見識と熱意には、いつも感謝の思いで一杯です。
ありがとうございます。

特攻ネタは、最近でも毎日10名前後のアクセスが有ります。
それもどこかでリンクを貼って紹介されたと言うのではなく、「桜花」「特攻」「神風」などという言葉を検索にかけて、ご自分で訪ねてくるケースがほとんどです。
特攻について、歴史的事実を紹介したり兵器としての性能などを解説したりするサイトはあるのですが、直接の遺族がその真情を綴ったサイトはありません。
その意味でも当Blogの存在は、ちょっと珍しい物なのかもしれませんが。
小学生の作文程度のエントリーでお恥ずかしい限りですが、特攻と言うものが私の書く文章で少しでも伝わり、戦争について、あるいは靖国神社について考えるきっかけになって頂けたらありがたいかな、と思っております。

前置きが長くなりました。
今日の本題に入ります。
靖国神社の境内にある桜が、東京のソメイヨシノの開花予想の標準木だと言うのは良く知られた話です。
その内の一本、我が特攻の大叔父の魂の宿りし「神雷桜」がその標準木のひとつであると言うことを、皆様ご存知でいらっしゃいましたでしょうか?

靖国神社に詣でた事のある方ならご存知でしょうが、あそこの境内に植えられた桜の木は、そのほとんどが戦後を生き延びたそれぞれの戦友会の手によって奉納された記念樹です。
私の叔父が所属した神雷部隊は特攻の専門部隊として組織された部隊でした。
ここに所属した隊員たちは、靖国神社の神門を入った右2番目の桜の木の下で会おうと約束をしてそれぞれ出撃をしていったのです。
そして戦後生き残った神雷部隊の戦友たちは、亡き友との約束を果たす為、力を合わせて靖国神社に一本の桜の木を奉納したのですね。
その通称「神雷桜」と呼ばれるその桜の木が、叔父の魂の集う桜の木が、東京のソメイヨシノの開花予想を観測する為の標準木のひとつである事を、亡き叔父の足跡を調べている過程で偶然私は知り得たのです。

有名な軍歌、「同期の桜」の歌詞にはこういう一説があります。

   離れ離れに散ろうとも
   花の都の靖国神社
   春の梢(こずえ)に咲いて会おう

「同期の桜」は神雷部隊の隊員の愛唱歌でもあった歌。
桜花隊の宿舎となった鹿屋基地近くの野里小学校の校舎の中で、元気に賑やかに隊員たちはこの歌を歌っていたそうです。
私の叔父もきっとこの同期の桜を大きな声で戦友たちと歌ったはず・・・

特攻に何の縁もゆかりもない人には単なる歌の歌詞でしかないのでしょう。
しかしこの歌の通りに命を散らし、靖国神社の境内の桜の木の下での再会を約束して出撃して行った多くの特攻隊員たちの事を思うと、この「同期の桜」と言う歌詞、なにやら因縁めいていて涙無しにはとても聴けない。
叔父はいったいどんな思いでこの歌を戦友たちと共に歌ったのでしょうか?

同じ部隊の隊員とは言え、出撃はバラバラ、死ぬときもバラバラです。
靖国神社の神門を入った右2番目の桜の木の下と、再会の場所を細かく定めて出撃に臨んだ隊員たち。
彼らはどんな思いで、この場所を約束したのか?
先に逝く者、後から逝く者。
靖国での再会を約束する事で、俺は決して一人ではないと自分に言い聞かせ、死の恐怖と戦う縁としたのでしょうか?
再会の約束までをも心のよりどころのひとつとして、出撃して行った彼らの心中を思うと胸が痛みます。

昭和20年8月15日の終戦を迎え、神雷部隊桜花隊員の生き残りの人たちは復員を前にひとつの約束を交わしました。
3年後の3月21日午前10時、靖国神社で再会しよう、と。
そしてそれぞれが自分の故郷へと復員を開始したのだそうです。

3月21日と言うのは、人間爆弾桜花による最初の特攻作戦が行われた日です。
この作戦は敵の攻撃により出撃者全員全滅と言う、悲惨な結果に終わりました。
この日を彼らは記念の日と定め、再会の約束の日としたのです。
そして3年後の3月21日。
果たして多くの元桜花隊員は靖国神社に参集し、みな打ち揃って参拝をしました。
その後、無事の再会を夜通し語り合い、更に3年後の3月21日の再会を約束して別れました。

その3年後の3月21日も多くの元桜花隊員が集まり、靖国を参拝。
その後は毎年この3月21日を再会と参拝の日と定めて、靖国参拝を続けました。
その後神雷部隊の他の隊員とも合同で参拝をするようになり、戦友会も結成。
そして彼らは力を合わせて亡き戦友との約束を果たす為、一本の桜の木を再会の約束の場所、神門右の2番目の場所に奉納、植樹をしたのだそうです。

高齢化と共に平成8年を最後にこの参拝は終止符を打ち、戦友会も解散したそうですが、命の極限状況を共有した人たちのつながりの深さと言うのは、平和ボケした戦後生まれの私などには到底想像力の及ぶ所ではないのだろうな、とも思います。
もっと早くに特攻の叔父についての関心を深めていれば、知り得る事はもっともっとたくさんあったのだろうな、と思うと今更ながら気付くのが遅すぎた我が身の不明を恥じるばかりなのですが・・・

生き残った神雷部隊の元隊員たちがどんな思いでこの桜の木を靖国神社に奉納したのか?
どうか想像力を働かせて欲しいと思う。
特攻で死んでいった若者たち、奇しくも生き残ってしまった元特攻隊員たちの心の絆の強さを感じて欲しいと切に願う。
靖国の境内にある桜の木にはそういった関係者の深い思いが、それぞれの木にまとわり付いているのだという事実を知っておいて欲しいと思う。

戦争について特攻について、そして靖国について人それぞれ思う事はあるでしょう。
けれども20歳そこそこの多くの若者が特攻と言う決死の出撃に身を投じたのは、紛れもない事実。
そこに至るまでは、生への執着を振り切る為の彼らなりの身を切られるような苦悩があったはず。
その事に思いを致し事実は事実として受け止めて、彼らの魂を供養してやらねば死んだ者は浮かばれないと思うのです。
靖国にはそういう魂がたくさん集っています。
靖国に参るのなら、彼らに対して最低限の礼節を尽くして欲しいと私は思う。

春になり、東京の桜の開花予想が始まったら、あるいは開花宣言が出たらですね。
その桜の木には沖縄の海に特攻して命を散らしたたくさんの神雷部隊の若者達の魂が集っている事を、心の隅にでも思い浮かべていただけたらありがたいと思っております。
東京の桜が咲いた時、多くの神雷部隊の隊員たちが、この神雷桜の枝に花と咲いて再会を喜び合っている事をご想像いただけたらと願っております。

今年の春、東京の桜の開花宣言が出たら、靖国神社を訪ねてみようかと思っています。
春の梢に花と咲いた叔父の魂に会うために・・・
posted by ぴろん at 11:15| Comment(1) | TrackBack(0) | 特攻の叔父の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月15日

熊本市長は最高裁に上告する前に松木薫さんの家族の声を聞け!

朝鮮会館税減免訴訟、熊本市が上告へ

 熊本市の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)関連施設「熊本朝鮮会館」に対する固定資産税と都市計画税の減免措置を巡る訴訟で、同市は15日午後、「減免措置は違法」とした2日の福岡高裁判決を不服として上告することを明らかにした。

 会見した今長(いまちょう)岳志・市企画財政局長は「1審と2審では、市長の裁量権のあり方や建物に対する公益性の考え方などの判断が異なっているため、最高裁に判断を仰ぐことにした」と説明した。

 これに対し、原告で北朝鮮による拉致被害者の家族らを支援する「救う会熊本」の加納よしひろ会長は「訴訟は元々、(減免を取り消して課税を勧告した)監査委員の判断に従わなかったのが原因。上告は公費の無駄遣いだ」と批判した。

 訴訟は、加納会長が、幸山政史市長を相手取り、2003年度の減免措置の取り消しと減免額(30万5300円)の市への支払いなどを求めて提訴。熊本地裁が原告の請求を棄却したのに対し、福岡高裁判決は「会館使用に公益性はなく、減免措置は違法」と判断した。

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_06021523.htm


呆れて開いた口が塞がりません。
熊本市長の幸山政史氏なる人物って、いったい何者なのでしょう?
どこかでバリバリの左巻きだと目にした記憶があるんですが、情報ソースがハッキリしません。
ご存知の方、いらしたら教えてください。

熊本市は拉致被害者の松木薫さんの出身地。
しかも松木さんが中学高校と通った母校・九州学院は問題の朝鮮会館の目と鼻の先にあるのだそうです。
朝鮮総連が単なる親睦団体でも日朝友好を志向する団体ではないのは明白な事実。
それなのに、自分が市長の任を務める熊本市民の命が北朝鮮によって脅かされているのに、その北朝鮮の支配下組織、総連に肩入れする感覚って何なのか?
監査委員の勧告を無視してまで、総連施設の免税に拘る理由は何なのか?

減免訴訟の上告をする暇があるなら、松木さんの救出に奔走するのがあなたの果たすべき仕事です。
薫さんの姉、斉藤文代さんのこの必死の声があなたには届かないのですか?

「制裁発動で被害者救出を!国民大集会(17)05.12.22 日比谷公会堂にて」より
http://piron326.seesaa.net/article/11288841.html

短波放送「しおかぜ」に乗せる斉藤文代さんのメッセージ



薫、元気ですか。
文姉ちゃんですよ。
薫がいなくなって家族は一日も薫を忘れることがありませんよ。
26歳で薫がいなくなって、6月の13日で26年、もう52歳になったかと思うと涙が出ます。
いろいろ苦労したんでしょうね。
薫は日本政府認定者の一人ですよ。
薫は拉致被害者なんですよ。
文姉ちゃんは薫を、北朝鮮で絶対元気で日本に帰るまで頑張る人間だと信じております。

日本の拉致された家族を救うための「家族会」「救う会」が結成されています。
文姉ちゃんは、みなさまといっしょに救出運動に参加させていただき、ねえちゃんも頑張っています。
薫に会いたいのです。
母、スナヨも毎日会いたい、会いたいといっています。

薫が好きなところてん、たくさん食べましょうね。
熊本の九州学院の先生、生徒さん、また母のふるさとのながしま、親戚みんな帰りを待っています。
富士山でバイトをしている頑張って一緒にいた方々も、帰りを待っています。
日本の国民のみなさま方も薫の帰りを待っていますよ。
くれぐれも薫が一日でも早く帰って来れるように、早く会いたいです。
文姉ちゃんも薫に会えるまで頑張ります。


熊本市長に抗議のメールを!

★熊本市役所 市民の皆様の声(ご意見ご提案)
★熊本市長宛のメールは熊本市役所秘書課 hisho@city.kumamoto.lg.jp   
★FAX  096−351−2180

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
松木薫さんの救出を必死に訴える家族の声をリストアップします。
家族の叫びをどうかもう一度お読みください。

★斉藤文代さん(薫さんの姉)
松木薫さんを救うぞ!東京集会(1)05.1.13 友愛会館にて
http://piron326.seesaa.net/article/3098369.html

第11回拉致被害者と家族の人権を考える市民集会(2) 05.7.17 藤沢産業センターにて
http://piron326.seesaa.net/article/5336221.html

第13回藤沢集会(3)06.1.7 藤沢産業センターにて
http://piron326.seesaa.net/article/11529175.html

★松木信宏さん(薫さんの弟)
松木薫さんを救うぞ!東京集会(2)05.1.13 友愛会館にて
http://piron326.seesaa.net/article/3098411.html
posted by ぴろん at 16:58| Comment(2) | TrackBack(2) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

上告期限は16日・・・熊本市へ上告断念のメールをもっと送ろう!

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2006.02.14)より一部抜粋

■上告期限は2月16日−朝鮮会館の課税減免措置裁判
去る2月2日、福岡高裁は、救う会熊本が熊本市を相手に起こした訴訟で、「熊本市による朝鮮会館の課税減免措置は違法」とする判決を下したことこと、それに関する救う会・家族会声明については、既に全国協議会メールニュースでご報告の通り。

その判決は、会館の使用のされ方が社会一般の利益であるかについて、「朝鮮総連が北朝鮮の指導のもと、北朝鮮と一体の関係にあり、北朝鮮の国益や在日朝鮮人の私的利益を擁護するため、活動の拠点としてを使用されてきたことは明らか。朝鮮総連による会館の使用は公益性がなく減免措置は違法」という明快なものであった。

安倍晋三官房長官は、2月9日、菅義偉・総務副大臣を首相官邸に呼び、総連関連施設への減免措置の見直しを地方団体に要請するよう指示した。昨日13日に開催された、超党派で組織される拉致議連(平沼赳夫・北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟会長)の総会では、家族会・救う会の声明を全面的に支持することが決議された。また、この声明は昨日、熊本市長秘書室に救う会熊本より届けられた。

これまで、朝鮮総連施設については、不適切な特権が付与されてきたが、この際、「適正化」することが求められる。熊本市(幸山政史市長)の態度はまだ決められていないようであるが、熊本市が今後最高裁に上告し、さらに長期間をかけるのかどうか、熊本市の態度が注目される。もし、上告するようであれば、適正化問題の解決を遅らせた責任が生じると考えられる。


問題の北朝鮮系市民団体が出したメッセージも少し長いけどついでに全文転載。

熊本朝鮮会館行政訴訟をめぐる福岡高裁判決について全国のみなさんへのお願い

2月2日熊本朝鮮会館の固定資産税減免措置の取り消しを求めて「救う会熊本」が起こした行政訴訟の控訴審判決で福岡高裁(中山弘幸裁判長)は一審熊本地裁の減免措置を適法とする判決を否定し、減免措置を取り消す判決を下しました。

この判決は「救う会熊本」など極右勢力が主張する内容に沿ったきわめて政治的判断が先行した判決であり、在日朝鮮人だけでなく在日外国人総体の日本社会での生活や生存権を脅かす偏狭な排外主義に貫かれたものと言わざるを得ません。

一審熊本地裁は昨年、熊本朝鮮会館がその利用対象者、設備や利用実態、事業内容などから見て公益性を備えており「公民館類似施設」に当たるとする熊本市の決定は適法であるという判断を下しました。
 熊本朝鮮会館で日頃行われている活動は民族教育のための事業や日本人と同等の社会保障が受けられない在日朝鮮人の人権と生活を守るための活動、高齢者・障害者支援などの福祉活動、さらに国交がない状況下で日朝友好親善のための諸活動など多岐にわたっています。在日朝鮮人以外の利用も規則や運用上可能とされており、駐車場が狭くて車三台程度しか駐車できない点や、会館の老朽化の進行で一般の公民館のような利便性はなくとも、私たち熊本県民が会議などで利用することもあります。

しかし福岡高裁判決はこのような朝鮮会館の活動内容を検討の対象とはせず、 「減免措置の対象となる『公益性』は『わが国社会一般のために』と解する べきことは文脈上からも、本件の対象が国内の固定資産であることからも当
然である」という偏狭な判断基準に基づき「総連の組織及び活動にかんする事実から、総連は北朝鮮の指導のもと、北朝鮮と一体の関係にあり、北朝鮮の国益や在日朝鮮人の私的利益を擁護するために活動している。その活動が わが国社会一般の利益のために行われていないことは言うまでもない」とし、「市長が特に必要と認める固定資産」には当たらないと結論づけたのです。

裁判所が作る判決文に「北朝鮮」なる国名が登場することがまず問題とされるべきですが、この裁判が「北朝鮮」国家そのものの是非を争う裁判でない ことはもちろんのこと、「総連」とは在日本朝鮮人総聯合会のことを差すと
思われますが、「総連」が北朝鮮の国益や在日朝鮮人の「私的利益」を擁護する活動を行っており、それが日本社会一般の利益と対立するという一方的な結論の導き方はまさに北朝鮮バッシングを行う週刊誌以下的な認識を示す
ものです。金末幸委員長は「会館活動に公共性がないと言うことは私たちに死ねと言うことと同じだ」と言われましたが、まさにそれほどひどい内容を含んでいます。朝鮮総連がこれまで日朝友好親善に果たしてきた役割の評価、
在日朝鮮人の存在にたいする歴史的な認識も欠落し、ピョンヤン共同宣言の実現に向けてともに進むべきパートナーであるという対象ではなく、まさに「北朝鮮」の指導のもと日本の国益に逆らう活動を行う違法な存在であると
いう描き方をしています。これは悪辣な政治的判断にほかなりません。外国人排斥という最悪の排外主義を助長し、国際人権規約にも抵触する内容と言わざるを得ません。

 しかしこの判決の持つ法的拘束力は単に朝鮮総連傘下の在日朝鮮人だけに限定されたものではありません。最も近い存在として韓国民団の「韓国会館」があります。私は朝鮮会館だけでなく韓国会館にも良く伺いますが、活動内
 容はほぼ朝鮮会館の場合と同じといえます。もしこの判決が確定すれば、朝鮮会館と同じように韓国会館も固定資産税の減免措置は受けられなくなるのです。その他日本国内で民族的な活動のためにたてられた在日外国人のための「公民館類似施設」のほとんどがこの判決の影響を受けることになります。
 韓国民団の関係者からもすぐに私のところへ電話で「日本の社会が怖くなりました」という大変厳しい認識が示されました。私たちはこの言葉をとても重く受け止めなくてはいけません。

そこでこれからのことでみなさんにお願いがあります。今後最高裁へ上告するのかどうかが問題となりますが、「救う会熊本」と熊本市長の間での訴訟ですので、熊本市長が上告するか否かにかかります。幸山政史市長は監査委
員会の勧告を拒否して非課税を継続したいきさつもあり、簡単にこの判決を受け入れるとは思われませんが、右翼の街宣車が毎日市役所周辺を動き回っているという情報もあります。

 この問題を憂慮する全国のみなさんから幸山政史熊本市長宛に、不当な判決を許さず上告して闘ってくれるように励ましのメッセージをメールやFAXで伝えていただけないでしょうか。上告審の重要な意義、アドバイスなどお
 書きいただければ幸いです。また福岡高裁中山裁判長への抗議のメッセージもお願いします。
熊本では今週中に仲間たちと市長に申し入れに参ります。

熊本市長宛のメールは熊本市役所秘書課宛に hisho at city.kumamoto.lg.jp
FAX 096−351−2180
福岡高裁中山弘幸裁判長への抗議は福岡高裁民事第5部まで
FAX 092−781−3183

※転送大歓迎です
熊本朝鮮会館問題を考える市民の会 田中信幸
TEL096-366-0444, FAX096-363-5402 携帯090-3010-0279
         tanaka5 at h5.dion.ne.JP

http://list.jca.apc.org/public/aml/2006-February/005565.html

しかし、これは凄い電波だね。
救う会熊本を極右団体と決め付けたあたりでこの団体のお里の程が知れる・・・(呆)
救う会熊本は極めて全うな事を主張しただけ。
日本の他の一般的な不動産と同じように、平等に税金払えと言っただけ。
それがどうして極右になってしまうわけ?
そもそも救う会熊本が極右に見えてしまうこの市民団体なる物の立ち位置って、いったいどこら辺だと言うんだろ?

「会館活動に公共性がないと言うことは私たちに死ねと言うことと同じだ」

なんとも大袈裟に騒いでます・・・(汗)
たかが固定資産税払うだけでいちいち死んでたら、命がいくつあっても足らないのと違います?
死ぬ死ぬと騒げば日本人が怯んで引っ込むとでも思ってるんだろうか?

というか、この声明の中で一番の問題はここですね↓

幸山政史市長は監査委員会の勧告を拒否して非課税を継続したいきさつもあり・・・

呆れて開いた口が塞がらないなぁ・・・
この件に関して詳しくは電脳補完録様掲載の以下の記事を参照の事。

「熊本朝鮮総連会館減免、これまでの経緯」より一部抜粋
http://nyt.trycomp.com:8080/modules/news/article.php?storyid=4765

昨日、熊本高裁は、熊本朝鮮総連会館への減免は違法とした。これに対して幸山市長は「地裁の判断とまったく異なり、驚いている」とコメントしていたが、元々、2003年、熊本市監査委員は「税減免の要件である施設の公益性が認められない」として減免措置を取り消すよう同市に勧告していた。市長側は、この勧告に従わなかった。勧告に従わないことは、熊本市政始まって以来初だった。昨日の熊本高裁の判断が「驚くこと」なのではなく、地裁と市長側の判断こそが「驚くこと」だったのである。

また監査委員の勧告から訴訟に至る過程で、朝鮮総連や「市民団体」のご活躍もあった。「熊本方式」と名づけられて、各地で同様のことが行われている。

無理が通れば道理引っ込むを地で行くような話・・・(呆)
こういうおかしな話が当たり前のように通用してた日本の現状は、やはりどこか歪んでいる。

今一度、熊本市に上告断念のメール・FAXを送りましょう。
この「市民団体」なる人たちが圧力を行使して、引き続き地方自治を食い物にしようとしています。
黙っていては正義は実行されません。
勇気を出して一歩前へ!

★熊本市役所 市民の皆様の声(ご意見ご提案)

★熊本市長宛のメールは熊本市役所秘書課 hisho@city.kumamoto.lg.jp
  
★FAX  096−351−2180

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参考リンク

★電脳補完録様 「総連会館減免:熊本高裁判決文詳細」
http://nyt.trycomp.com:8080/modules/news/article.php?storyid=4766
★なめ猫様「熊本市は上告を断念せよ--左翼人権派の圧力に屈するな」
http://genyosya.blog16.fc2.com/blog-entry-53.html

参考過去エントリー

★第7回国民大集会(16)05.4.24 日比谷公会堂にて
http://piron326.seesaa.net/article/3230453.html
★熊本朝鮮会館の税減免取り消しを求める控訴審判決、逆転勝訴
http://piron326.seesaa.net/article/12688035.html
★熊本市へ上告断念のメールを送ろう!
http://piron326.seesaa.net/article/13107905.html
posted by ぴろん at 02:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月13日

しばらくの間テキスト化を休みます

先ほど古川了子さんの行政訴訟報告会のアップを終えて、今手持ちの音声のテキスト化作業を一通り終えました。
丁度区切りも付きましたので、ここで少しの間テキスト化を休んで休養期間を取りたいと考えています。
休養期間は今月一杯くらいの心積もりです。
勝手を言って申し訳ないのですが、どうかご了承ください。<(_ _)>

振り返れば昨年の11月からおよそ3ヶ月の間、殆ど休む間もなくテキストを起す日々でした。
さすがにここまで続くと疲労がたまります。
集中力も落ちてきます。
ここで少しお休みを頂いて英気を養う時間を確保したいのです。

今月も16日の東京連続集会など参加予定の集会はありますが、それらのテキスト化作業は休養明けに取り掛かかる予定にしています。
その代わり集会の様子は音声ファイルを使って、速報と言う形でいち早くご訪問の皆様にお届けしようと思いますのでご理解をいただければと思います。

テキスト以外のたわ言・寝言の類はボツボツ書く予定です。
お休みするのはテキスト作業のみ。
Blogそのものの運営は今までどおり続けます。
コメントもTBも変わりなく受け付けますのでお気兼ねなくどうぞ。

以上の予定で今月一杯はBlogを運営して参ります。
ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。
posted by ぴろん at 16:29| Comment(7) | TrackBack(0) | ご挨拶&お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06.1.26 飯塚繁雄さん 特定失踪者問題調査会記者会見より 東京弁護士会館にて

『飯塚繁雄 家族会副代表のお話』

古川了子さんの行政訴訟の報告会に引き続き、調査会の記者会見が行われ、その中で飯塚繁雄さんがお話をされる場面がありました。
記者会見の内容については調査会ニュースなどですでに告知済みですので、ここでは飯塚さんのお話のみ、テキストと音声でご紹介いたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★飯塚繁雄さん

Img_1903.jpg



本当にご苦労様でございます。
今朝早いうちから寒い中皆さんにビラをまいて頂きました。
通勤の時間ですから中々忙しくて取って頂けない方もいたんですが、用意したビラは全部配布し終わったというので、関心としては多分あるんではないかと思いました。

今日いろいろあちこち予定がありまして、実は先ほどの傍聴はちょっと出来なかったんですね。
入ったらすぐ終わってしまったと言う事なんですけども、考えるに特定失踪者の救出活動・運動としてここまでかなり広がってきてかなり深くなってきたということは、全くこれが事実であろうと言うふうに感じます。
人数もこの後ろにあるように全体では450名と設定されておりますし。
認定されている家族会のメンバーいますけども、結局は最終目的は拉致された日本人の帰国と、奪還と、言うことは変りありませんので、そういう意味では少しでもこの拉致問題に対するいろんな活動行動それから考え方、国民の意識についてもですね。
相当盛り上がってきておりますし、こういう事実が国の大きな交渉力といいますか、北に対して要求するという形になるのかなと、大きなカードとしてきちっと掲げられるのではないかと考えます。
特定失踪者の方々、大勢いる中で1人ずつ一本釣りということで明確な真相を打ち出しておりますけども、中々政府としても認定しない。
躊躇しているという状態なんですが、基本的にはどのような状態にあっても救助しなければならない。
どなたも救助しなければならない立場、状況にもあるんですね。

従いまして裁判の場面だったとしてもですね。
それぞれ皆さん、人間がやってるわけですね。
日本人が拉致されて大変な思いをしている家族としても、そういう思いが根底にあれば何とか裁判の結果としても、有利にこの問題解決するべく動いてくれるのではないかと私は感じております。
被告側の国としてもですね。
この問題を早く解決する為に少しでもこういった事実をはっきりさせて、解決の情報として道筋をつけていくという事に使っていただきたいし、使っていくべきだと言うふうに感じます。
古川さんの認定に関する訴訟でもですね。
これがハッキリ決まればまた次と、非常に他の方たちに対する影響がハッキリ出て認定に持っていくための一つの大きなきっかけになるというふうに、私たちも感じております。

そういう意味では日朝交渉、来月早々あるというニュースも入っておりますけど、その中で今の経過を見ますと全く特定失踪者の名前が出てこない状況ですね。
もちろん認定された被害者の家族、あるいは被害者たちの情報も全くない中で、これを全部解決するには相当なインパクトがいるんではないかと、言うように覚悟はしておりますけども。
当初年頭から警察の方も漆間長官も今年こそやるぞと言う意欲を発表しておりますし、先だっての警備局長の談話も全国にこういった調査を再度徹底したと、すると。
いう話もありましたし、そういう意味では今年何か動くんではないか?と、少しでは困るんですけど、そういった我々期待も持ちながら、皆さんと一緒に問題の本質は同じですから皆さんと一緒に手を組んで闘って行きたいというふうに考えています。
以上です。

06.1.26 古川了子さん第5回行政訴訟報告会(5)東京弁護士会館にて

『川人弁護士 補足のお話』

Img_1898.jpg

ちなみにこれは安明進氏のですね。
裁判所に対する陳述書です。
今、裁判所はですね。
裁判所で証言をする前に、およそどういう話をするか?と言う事を、本人の署名をした物を予め裁判所に出すって言う、事実上のルールになってきています。
安明進氏のサインの物はすでに出しておりまして、彼が古川さんの問題について知ってる事について、およその内容を裁判所に出してます。

あとこちらは今日はいらっしゃってませんが、家族会の事務局長の増元さんも、政府の認定した拉致被害者とそうでない方とどういう違い・扱いの差があるかと言う、これも増元さんのサインで裁判所に出してます。
あとは荒木さん、竹下さんの書面も出してます。
従いましてこういった事を背景にして次回の進行協議期日になります。

次回は申し訳ないんですが、裁判所のいわゆる実務的な期日になりまして傍聴が出来ないんですね。
代理人が参加して打ち合わせするという形になります。
広い法廷での傍聴にはなりません。
出来れば私どもとしては次回には証人決定をしてですね。
出来るだけ早い時期に、今日の広い法廷で証人尋問が実行されるようにしたいと思います。

古川さんのケースに関しては以上で宜しいでしょうか?
それでは今日はどうもご支援の方、ありがとうございました。
以上で古川さんの関係についてのレクチャーは終わりたいと思います。

・・・報告会終了、引き続き調査会記者会見へ・・・

2006年02月12日

06.1.26 藤野義昭弁護士 古川了子さん第5回行政訴訟報告会(4)東京弁護士会館にて

『藤野義昭弁護士(法律家の会共同代表)のお話』

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★司会
私ども弁護団のほうで法律家の会の共同代表、藤野弁護士が北海道から来てますので一言。

★藤野弁護士
皆さんご苦労さんです。
今日は節目の口頭弁論になるんじゃないかと言う事で、私も東京関係の弁護士の皆さんにお世話になりっぱなしでまだ出頭した事がなかったんですけど、今日は出てきまして。
初めてこの裁判、出頭しました。

皆さんもお感じになったと思いますが、裁判長はですね。
あまりその積極的に原告側の言い分をですね。
取り上げようとしているふうには余り見えない方なんですが。
だからといって訴えを却下してですね。
ここでもう門前払いを食らわすと、言う勇気もないという事で、国側ももう少し真摯な対応を引き出した上で、その上で証人尋問に入って行こうと言う考えじゃないかな?と言うふうに感じました。
国側もですね。
まぁ私は国の代理人じゃありませんけども、中々これを国側として答弁するのも難しいかなと。

と言うのは書かれている事は全て真実でありまして、それについて余りそっけない答弁も出来ないんじゃないかな?
余計な気を回しておりますけども、ともかく一日も早くですね。
国側の態度も譲歩を引き出した上で、先ほど川人先生言われましたように証人尋問に入っていければと言う考えです。
どうぞよろしくお願いします。

06.1.26 竹下珠路さん 古川了子さん第5回行政訴訟報告会(3)東京弁護士会館にて

『竹下珠路さん(特定失踪者・古川了子さんの姉)のお話』

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今日は朝早くから本当にたくさんの支援の皆様方、そして私たちと同じ仲間の被害者の家族の方々と一緒にビラをまくことが出来まして、今日、今こういう時間をもてる事が出来まして、本当にありがとうございました。

私たちは4月からこの裁判始まりましてから1年になるわけですけども、先生からも私たち教えて頂いた中で、日本の国が司法・立法・行政という3つの形で国が上手く動くんだというところで、行政の方々、今日の被告側の方々ですよね。
行政の立場の方々に対して司法の立場の裁判所の方々から、公正な意見といいますか。
行政側に添ったような意見ではなくて、きちんとこの拉致の問題を行政に対しても司法の立場の方々からきちんとしなさいと意見が出ていただけるって言うのは、その意見を私たちは引き出したいと思ってこの裁判をしているひとつの理由ではないかと思います。
その先がちょっとは明るく見えるのかなぁ?と思いまして。

より良くこの拉致の問題が解決する為に、確かに国民としてのベクトルは同じかもしれないんですけども、しかしそこの中で行政の方々があのように今までのように、本当に今回の陳述書のように頑なになってしまう事の日本の国全体としての不利益、それから私たちの被害者本人たちの不利益と言う物を考えますと、前へ進んで頂く提案を一つしていただけたのかな?と少し、少しですがホッとしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

06.1.26 質疑応答 古川了子さん第5回行政訴訟報告会(2)東京弁護士会館にて

『質疑応答』

★司会者
それではご質問当ありますでしょうか?
この裁判に関して、もちろん記者の方でもあるいは今日傍聴された方などからご質問等ございましたら受けたいと思います。

★生島馨子さん(特定失踪者・生島孝子さんの姉)
いいですか?
1月24日の被告側から出た意見書って言うのは、これ一種の回答なんでしょうかね?

★司会者
ちょっと二瓶先生の方からちょっと説明してもらえますか。

Img_1873.jpg

★回答 二瓶弁護士
1月24日に国からのね。
我々は4人の証人申請をしまして、それについては不必要である、と言う回答です。

★生島馨子さん
回答ですね?

★回答 二瓶弁護士
そうです。
それが今日26日ですから、急に来ましたので、今日口頭でそれに対する反論を行ったと言うことです。

従来どおり言ってる事はですね。
訴訟要件がないんだと。
その理由として認定しようとしまいと、法的な利益を受けるかどうかという事については変わりがないんだと。
だから認定されても認定されて無くても基本的には同じなんだと。
政府は一生懸命両方について真摯に交渉をしたり、取り扱ったりしているんだと。
だからこんな裁判はこれ以上進める必要はないと、簡単に言えばそういうことですよ。

それは従来どおりずっとその事を言ってですね、その考えを全然変えないわけですよね。
従って事実認定についての認否も一切しないし、主張も一切しない。
だからもちろん証人尋問なんかも必要ない。
こういう事でそれはとんでもない話であると。
認定されている認定されていないによってね。
取り扱いは極めて違うわけであるし、その事は国民が一番知っているわけですよ。
それを無視しているわけですよね。
国が拒否するということはとんでもない事ではないかと言う事で今日反論したと、こういう事です。

裁判所は同じ拉致問題解決するという事については、原告も被告も同じようなベクトルの中にいるんじゃないかと。
だからもう少し腹を割ってですね。
進行協議と言うことですけども、その中で具体的な証人尋問の順番とか、本当に必要でないと国は思っているのか?どうかとか。
そういう事に付いて真意を聞きたいというような感じでありました。
その前提としてはやっぱり証人尋問を積極的に国は拒否してますけどやらなくちゃいけないんじゃないかと。
裁判所はそういうニュアンスではないか?と我々は受けとめたので、裁判所の提案を一応受け入れたと。
こういうふうな事です。
今日の話ですね。

★生島馨子さん
再度いいですか?ごめんなさい。
細かい事で申し訳ないんですけども、裁判所の側はどちらかと言うと好意的に感じるんですが、被告の方が今までと同じ回答を再度、今日の日より前に出して来たって言うのは、何か全然新しい事でない、同じ事をもう一度言うというのは何か、意味があるんでしょうか?
かえって向こうが硬くなったんじゃないか?という気がするんですが。

★回答
証人申請をしたって言うのは今回具体的に初めてですから、それに対する意見って言うのは一応出てくるというのは予想されるんですね。
そういう意味で初めてなんですよ。
ただ、態度はね、全く変わりがなくて頑なですよね。
むしろ裁判所を通して国は誠意を持って裁判を進めていくようにですね。
こちらへ働きかけていく必要があるんじゃないか?

あともう一つ指摘しておきたいんですけども、やはり裁判所はですね。
今日国に対してああいう形で出たと。
進行協議と言う形で今後の進め方を考えたいということで、我々が申請した証人を却下するという事はしなかったですね。
我々はそれも予想していたわけですよ。
もしそれをすれば忌避しようと、裁判官をね。
いう所まで我々は考えてきたと。

しかしそれは最悪の事態ですから、そうならない事を願って我々は運動してきたわけですよね。
その中で皆さんが裁判所の前でビラを配ったりですね、配布したりして、この問題を一生懸命訴えたということはですね。
私は今日の結果に結び付いてるんじゃないかと言うふうに確信を致しました。
そういう点ではこれからますますですね。
国民に訴えていくという事がいかに大事かと言う事を痛感したと、いうことです。

★生島馨子さん
ありがとうございます。 

★司会者
質問ございましたら、古川さんの件で、よろしいでしょうか?
そうしましたら竹下さんの方から挨拶を。