2006年05月02日

06.4.16 荒木和博氏その3 日本再生フォーラム(3)JACK大宮ビル5階にて

『荒木和博 特定失踪者問題調査会の講演 その3』

で、こういうことですから実際にはかなり多いんじゃないか?と言う事でございます。
特に今話題になっています元NHKのワシントン支局長の手島さんのですね。
「ウルトラ・ダラー」と言う小説がございまして、この中に印刷関係者で拉致されている人がいる、と言う話が出てきております。

これは印刷関係の人はですね。
たくさん拉致をされているのではないか?と言うのは、特にうちの専務理事の真鍋が中心になって調べている事なんですが、手島さんと真鍋が会って話もしていますけど、私がちょっと思ったのはですね。
手島さんの所に入ってきた情報と言うのは、我々が言っていた情報が回りまわって手島さんの所に来ていたとすれば、元の出元は同じですから
が、しかし他のルートから入ってきた情報であれば、全然別の所からの情報が重なったと言う事であれば、やはりかなり信憑性が高いのではないだろうか?と言うふうに思います。
 
100%と言う確定は出来ないんですけども、やはりですね。
今のところ感触では別々のルートから来た情報であるというふうに言える。
で、もしこれが本当に別々のルートであったと言う事であれば確度が高くなりますし、確度が高くなるとどうなるか?というと、印刷工・印刷関係の技術者でいなくなってる方々、だいたい70年前後くらいです。
この拉致を見ていただいて分かるように政府認定者というのは昭和52年・1977年スタートでございまして、これは一般的に言われるのは1976年に金正日が工作機関に対して指示を出して、そして日本人化を進めよと。
外国に行ったときに、日本とかあるいは南朝鮮に行ったときに、そこの人間になりきれる工作員を作れというふうに言った事が元でですね。
始まったというふうに一般的には言われているわけでありますけども、それ以前に組織的な拉致があったという事になります。

我々は元から、これより遥か前からですね。
ずっと拉致は行われていると思っているんですが、この時に日本人化教育の教員としてまとめて連れて来たのと同じように、もっとそれより前、つまり金日成が・・・(聞き取れず)機関にも金正日よりはるかに影響力があった時代から、そういうふうに例えば印刷工が足りないなら印刷工を連れて来いというような指示に基づいて、組織的な事が行われていたとすると、やはりこの拉致自体がですね。
そんな金正日ひとりがどうこうと言うような問題ではない。
北朝鮮と言う国家体制事態から出てきた問題だという事に間違いなくなるわけです。
明らかになれば本当に大変な事だと思います。

そうするとここから先にずっとやっていて、その中にも組織的な拉致があるとすれば、この後も当然組織的な拉致が行われているはず、でございます。
佐々木悦子さんなんかはもう90年代、比較的近い事件でありますけども、やはりですね。
そういうこと自体があってもおかしくない。
そうすると場合によったら2000年以降に、あってもおかしくない。
ひょっとしたらこれから先にあってもおかしくない、という事に当然なってくると言う事です。

これはですね、ともかくその中のほんの一部で、出したくないんだけどもうこうやって出て来てしまったから認定をしたと、言う事なんだろうと思います。
一番最後に認定されたのは田中実さんが去年の4月ですけども、それまでにちょうど一年前ですね。
その前と言うのは9.17で曽我さんなんかが出てきて、曽我さんを認定した時。
石岡さんなんかもまだそのとき認定していませんでしたから、曽我ひとみさんとお母さんと、それから石岡さんと松木さんを4人認定して15人になった時から、2年半かかってやっとですね。
田中実さん一人。

ところが田中実さんは拉致をした犯人と言うのが二人日本国内にいるんですよ。
韓竜大と曹廷楽というのがいるんですけども、しかしそこは一切手をかけていない。
原敕晁さんだってある意味で主犯とも言える、原さんが勤めていた中華料理店はいまだに普通に営業していて、そして店主はそのまま罪にも問われていない。
この間ガサ入れはありましたけど、しかし罪には問われてはいない。
と言うような状態がずっと続いて来てしまっているという事でございます。
ですからね、こういう事をともかくどうにかしていかなければ問題は絶対に解決をしない。

非常に不謹慎な話かもしれませんが、「踊る大捜査線」という織田裕二が(主演した)あれで行きますと、織田裕二がもし公安の刑事で、なにか拉致事件を見つけたと。
それで「あれは拉致でしょ?」と言うふうに言うとですね。
袴田課長とか神田署長がですね。
「いや青島君、あの人は自分でいなくなったんだからね」と(笑い声)言う事でですね。
それで交通課にでも回されてしまうというような、そういうパターンになってるんじゃないだろうかな?と言うふうに思います。
そういう状態で次に来るとですね。
次に受けた人間は「これはとんでもない話だ」と思っても、「いや、俺の時に起きた事じゃないよ」と言う話で、「前に起きてる話で、こんな物自分は対応取れない」ということで・・・(聞き取れず)を次々送ってしまう。
どんどんたまっていくわけです。

小泉さんは結局なんだったか?と言うと、おそらくですね。
あの人は、元々外交のことなんか全く関心の無い人でしたから、しかしそれが何か声がかかってですね。
ちょっと拉致の事で上手く行くかもしれないと、言う事でやってみたと。 
9.17の頃になってですね。
初めてどういう事だったのか?と言うのが分かったんだと思います。
どうもパンドラの箱をこう開け放ってしまったじゃないかと。
で、ばっと見たらとんでもない物が詰まっていたと。
で慌てて蓋を閉めてしまったと。
ところが蓋が締め切れなくて出始めてしまったので、そう言うのがこうやって出て来ている事だということで、小泉さんからすれば「俺は関係ない」と。
「元々何十年前からやってる話でそれまで解決しなかったのが悪いんだから、俺がそんな事解決する必要は無いじゃないか」という事ではないだろうかな?と私は思っています。

現在この拉致問題の解決をですね。
どういうふうにやってるかと言うと、今言ったように警察がとにかく中心になって捜査をする。
そしてこれは拉致間違いないと言うふうになったらですね。
これは内閣が内閣の責任でですね、認定と言うのをやります。
そうするとですね、これを外務省が北朝鮮に交渉する。
この枠組みが今ほとんど変わらない状態で続いて来ております。

ところが実際にはですね。
警察がやるとどうなるか?と言うと結局ですね、ほとんどのケースは認定は出来ないんです。
と言うのは例えば横田めぐみさんの事件は昭和52年の11月の15日。
この中にはまだ生まれていない方もたくさんおられると思いますが、生まれていた方でもですね。
昭和52年の11月15日に何をしていましたか?と言われてですね。
あの日は昼頃起きて仕事をしてその後どこへ飲みに行って、と話が出来ればそれだけで十分飯が食える。
そしてそんな人がいるわけが無い。

ところが警察は基本的にはどこでどういうふうに連れて行かれたか?と言う事が分からないと拉致認定が出来ないと言うのが基本的な考え方です。
ところがいなくなった時にですね。
今日ここにも特定失踪者のご家族とかたくさん来られていますし、田口さんもそうなんですけども、皆さんですね。
いなくなる理由が大体分からない訳なんです。
皆さん、全く北朝鮮と関係ない。
だからまさかね、北朝鮮に拉致されてるかもしれませんなんて事を言った人はほとんどまずいないですね。
我々のリスト、450人の中にも今の政府認定のご家族の中にも。

そうするとどうなるか?というと大抵殆ど大人ですから。
横田めぐみさんみたいに中学一年生の女の子であれば、これは事件性があるといって調べますけども、そうでもなければですね。
「いやそれは嫌な事でもあったんでしょうから、もうちょっとしたら戻って来ますよ」と言うふうにいわれて大体おしまいです。
警察もですね。
年間に8万人から9万人、行方不明者の届けがあります。
ですからとてもそんな物を調べちゃいられない。
事件だと思わなければそれでおしまいだと、いう事になってしまうわけで、例えば拉致がこれだけあったとしても今から警察が拉致認定できるのは氷山の一角だけです。

氷山の一角を内閣に出す。
どうするかと言うと政府の方はですね。
ここでもし拉致認定をして、拉致被害者の数を、その認定者の数を増やしてしまうとまた北朝鮮が硬化する、態度が。
態度が硬化してしまうと国交正常化も滞るし、あるいは拉致の解決にも悪影響を及ぼす。
いう事になって中々認定しません。

この間外務省が北朝鮮に出した36人のリスト、あれは公式には30数人となってますが、36人ですね。
36人と言うのはこの中で調査会の1000台番リスト、埼玉で言えば佐々木悦子さんと新木章さんと藤田進さんですか。
を入れた方々ですね。
それに加えて小住健蔵さん、これもまた最近名前の良く出て来た朴と言う工作員ですね。
なり代わった小住健蔵さん。
そして福留貴美子さん、二人を入れて36人になるんですが、この小住さんについては警察はですね。
一昨年くらいの時点では内閣の方に政府の方にこれは認定すべきです、というふうにどうも言っているようです。
しかし、認定をしない。
田中さんと小住さんと二人出したらしいんですけども、結局田中さんだけ認定と言う。
その状態で外務省は北朝鮮に交渉する。

ところが北朝鮮にはですね。
対しては今のところ経済制裁とかそういう圧力をかけてはいない。
圧力をかけないで北朝鮮に話をして話を聞くか?と。
北朝鮮に「こういう人たちについてを拉致しているでしょ?」と、「戻してください返してください」と言って、「分かりました、返しましょう」と言う国であれば初めから拉致なんかするわけ無いんですね。
相手は詐欺師と暴力団一緒にやってるような国ですから、こういうところに力使わないで返してくれと言ったって返してくれるはずが無い。

去年の6月に参議院の内閣委員会で民主党の森ゆうこ議員が質問をしまして、当時の細田官房長官に「どうやって取り返すんですか?」と言う事を質問しました。
そのときに細田さんの回答はどういう回答か?と言うと、

「相手も国家で向こうにいる人は権限は皆向こうが持っているんだから、粘り強く話をして分かりました、やってました、返します、と言ったら取り返します」

と、こういう事を言ってるんですね。
永田某のガセメール事件でですね。
大騒ぎをしている暇があったらこういう時にですね、大騒ぎをしなきゃいけない。
本当だったらばこの答弁一つだけで政権が倒れたっておかしくないような答弁なんですが、残念ながらマスコミでもどこも書いていませんし、殆ど相手にしなかった。

しかし、ああいうふうに相手に言われてですね。
つまり「向こうにいる人は向こうに全部権限があるんですか?」と言う事はどういうのか?というと、「拉致をされてしまったらば、もう煮て食おうと焼いて食おうと北朝鮮の勝手ですよ」と言ってるのと同じです。
これはまさに日本政府が「我々は絶対に拉致被害者を取り返さないぞ」と、言う事を国民に向けてですね。
断言したのに等しい、と言うほどひどい話です。
しかし現状は今もそれ程変わっていない。

そういう状態の中でですね。
どういうふうにしなければいけないのか?と言うのがやはり問題としてあるわけでございます。
ともかくこのやり方だけ続けていたって、いつまでも解決しません。
この間の原敕晁さんの関する大阪のラーメン屋のガサ入れとか朝鮮商工会のガサ入れ、何でそんな物ガサ入れしたんだろう?と思います。
だって事件が起きてからもう26年、辛光洙が捕まってから21年経ってるんです。
行ったってですね、ラーメンの汁くらいしか残っていない。(笑い声)

それなのにですね、しかも(ガサ入れを)やりながら誰も捕まえてないです。
誰も捕まえてないのはどういうことか?と言うと、それは現場でやってる人は一生懸命やってるんでしょうけども我々が見たらですね。
そんな物ただ警察が一生懸命やってますと言う事を言いたくてやってるんじゃないか?と言わざるを得ないわけでございます。
それじゃ困るんですね。
尚且つ、もしそれで犯人が捕まった所で原敕晁さんが帰ってくるわけではない。

これは日本国内の事件としてやってるから問題なので、安全保障上の問題であるというふうに捉えなければですね。
問題は解決しない。
これは北朝鮮と言う国が国家目的の為にやっている一種の戦争です。
だからそれに対するちゃんとしたやり方をしなければですね。
誰も返って来ないです、わけでございます。

それはどういう事を意味するか?と言いますととこれはですね、例えばこういう事です。
埼玉は海が無いから、海のあるところでですね。
どこかの海岸にどこかの軍隊が100人くらい上陸してきたと、そこに陣地を作って占領して、当然銃とか撃って周りに死傷者が出るわけですね。
それをどう対応するか?
警察が対応するとどうなるか?と言うとそこへ警官がやってきてですね。
誰が誰を撃ったかとか、こいつが殺人罪だとかこれが傷害罪だとかですね。
司法検分をしてそういう事をですね。
捕まえようとする事になっちゃうわけです。
警察はそう言うのが仕事ですから。

しかしそんな事をやっていてですね。
じゃあ問題解決するか?解決するわけないですね。
そのときは同じ武器を持っていたとしてもそれは軍隊と警察の全くの違いと言うのは、警察と言うのは武器を使って法秩序を回復すると言うのが目的ですけども、軍隊と言うのは基本的にですね。
敵を制圧すると言うのが目的で使い方が全く違う。
その相手を制圧してですね。
そして排除しなければいけない。
そうしなければ問題は解決しない。
ところが今この拉致問題をやってるのは拉致と言うのは国家の安全保障にも拘らず、警察だけがここをやっている。

内閣の中に専門幹事会と言うのがございます。
それは鈴木官房副長官と言うのをトップとして各省庁が入ってですね。
拉致問題についてのプロジェクトチームをやってるんですが、今年の1月になるまでですね。
この中に防衛庁は入っておりませんでした。
文部科学省は入るんですよ?入ってるのにも拘らず、防衛庁は入っていない。
やっと1月の末に入りました。

ところが今度はですね。
このプロジェクトチームの中に北朝鮮の情報収集をやるチームと言うのを作ってるんですが、今度はこの中から防衛庁は排除されている、いうことです。
警察というところはですね。
元々内務官僚と言うのは、この中にも警察の方おられるかもしれませんが、元々軍隊と言うのが嫌いですから、出来るだけ排除したいと言う思いが働くんでしょうけども、そういうふうにやってしまっているわけでございます。
しかし問題は安全保障の問題だというふうに解決をしていかなければいけない。

そうすると何が必要かと言うと、情報の収集、これはともかく必要です。
いったいですね。
日本の国内でどんなに調べたって分からないです。
北朝鮮のどこに田口さんがいるのか?
北朝鮮のどこに佐々木悦子さんがいるのかと言う事をですね。
調べていかなきゃ、問題は前に進まない。

今までこの話は全部点でした。
そういう点を何とか結びつけて面にしていくという努力をしなければいけない。
我々もそれを今遅まきながらですね。
もう一回今まで出て来た情報をひっくり返して、その間をつなぎ合わせようとしているわけでございます。

・・・その4に続く・・・


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