2006年09月15日

06.9.10 荒木和博氏 大阪集会(3)エルおおさかにて

『荒木和博 特定失踪者問題調査会代表の講演』

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ご紹介いただきました荒木でございます。
今日はまだ暑い中皆様多数のご参加を頂きまして本当にありがとうございます。
先ほどの吉田議員の仰った言葉にもありましたけども、まさにこの拉致問題が動いて参りましたのはこの会場にお出でになった皆さん、そしてこの集会を催すに当たって炎天下の中街頭でビラを撒き、また多くの方に働きかけてくださった皆さんのお気持ちの賜物でございます。
それがなければ拉致問題が動くことはございません。

これから若干のお時間を頂いてお話を致しますけども、私がお話が出来る事で拉致問題に貢献できる事はごくわずかでございまして、しかしこの集会を開く為に皆さんが一生懸命努力をされた。
そして暑い中、ご自分の仕事があったかもしれない。
あるいはご家庭の用事があったかもしれない。
遊びに行きたかったかもしれない。
そういう思いを持ちながら、ここにお運びいただいた皆様の気持ちこそが、まさに拉致問題を解決する原動力である、と言う事を確信する次第でございます。

で、これから私がお話いたしますのはやはり拉致問題の本質ということと、一体どういう事をこれからしていかなければならないか?という事でございます。
壇上に画面が出ておりますので、画面を指しながらお話をしていきたいと思います。
何度もこのブルーリボンの会の集会でも私申し上げておりますが、拉致問題というのは今日ここに家族会の皆さんそして特定失踪者の家族の皆さんがお見えでございますが、拉致被害者があるいは家族が可哀想だからやる問題ではない、と言う事でございます。
あくまで私たち、そして自分達の家族を守る為に行うのだと言う事なわけであります。

もし今拉致をされている人たちを助ける事が出来なければ、次に拉致をされるのはここにお出での皆さんのご家族かもしれません。
お友達かもしれない。
また拉致被害と別の主権侵害が北朝鮮以外の国によって行われるかもしれません。
日本と言う国は国民を攫って行っても何もしない国だ、安心して何でも出来るんだというふうに思えば何をされるか分からないわけでありまして、そういうことは絶対に許さない。
一人の国民でも絶対に助け出すんだという、断固とした意思があってこそ我々は国民全部を守る事が出来るのだ、と言う事でございます。

そしてもし被害者の家族が可哀想だからという思いだけでやっていた運動であればどうなるか?
北朝鮮がもし例えば日本にミサイルを発射するぞというふうに恫喝したと。
今まででも同じような事をやってますがその時にですね。
しかしそれを助ける為にもっと被害が出ちゃ困る。
止めておこうというふうになるわけでございます。
しかし実際はそうではない。
もしそういうふうに恫喝をして日本が言うことを聞いたらば、もう拉致問題止めにしましょうとなったらば、北朝鮮はまた別の恫喝をして参ります。
金を出せとか物を寄こせとか、そういう事をどんどん言ってくる。
つまり問題はどんどん深刻化して更に次の被害者が出るということであります。
だからこの問題はご家族とか今の拉致被害者だけの問題ではなくて、私たちの問題だとして考えなければいけない、いう事であるわけでございます。

この大阪を舞台にしました政府認定の拉致被害者の方で、原敕晁さんという方がおられます。
ここにお出での多くの方がご存知だと思いますけども、昭和58年の6月に、元々大阪のラーメン屋さんの店員でしたけども、騙されて宮崎県の青島海岸から拉致された方であります。
その後、辛光洙と言う工作員が原さんに成り代わりまして、そしてスパイ活動を続けて参りました。
この工作員・辛光洙は韓国に5年後に入国して逮捕される。
その時点で原さんの拉致を自供しております。

これに対して平成14年、小泉さんの訪朝で北朝鮮は原さんの拉致を認めます。
翌年15年には、今ご挨拶をされました吉田(利幸大阪)市議、そして壇上におられます三宅(博)八尾市議が、この犯人を告発をする。
そして・・・(聞き取れず)には大阪府警が中華料理店とか関係者を家宅捜索し、事情聴取を行うわけであります。
しかし今でも原さん拉致に関わる犯人は逮捕されておりません。
もちろん、原さんも帰って来ていない。
そして原さんに限らず、いまだに一人として拉致事件の加害者として逮捕された人間はおりません。
ですから事件と言うのは、今政府認定になっている事件も含めて過去の事件ではなくて、現在そして未来に関わる事件である、という事であります。

この国は自由に外国から出入りの出来る国です。
この映像で見て頂いているのは今から6年ほど前に富山県の黒部川河口で発見された、北朝鮮製の侵入用の水中スクーターです。
この海岸の河口に埋められてありました。
雨などで被せてあった土が露出して明らかになった事件でございますが、わずか6〜7年前に埋めた物でございまして、これと同じ物は奄美沖で沈んだあの工作船、あるいは福井県の美浜それぞれで見つかっておりまして、これを使って上陸をして来た工作員と言うのが相当の数いるはずである。
そしておそらくは今でもいるであろう、いうふうに思われます。

そしてこれはつい最近起きた事件ではございません。
これは公安関係者では有名な事件でございますが能代事件と言う、秋田県の能代海岸に2回に渡って工作員の死体とか遺留品などが流れ着いた事件がございました。
昭和38年ですから今から41年前(43年の言い間違い?)の事件です。
この昭和38年には石川県であの寺越事件と言うのが起きまして、寺越武志さんを含める3人が拉致をされています。
この遺留品の中にありましたのはこういうピストルですとか、様々な道具がございました。
たまたまこの事件は失敗したからこれが見つかっているわけでございますけど、実際には大部分の侵入が失敗をしていない。

つまりひょっとしたらここの席のどこかに居るかもしれませんが、北朝鮮の工作員がピストルですとか武器を持って日本に上陸して、そしてごく普通の市民を装って行動している。
おそらく今でも同様の状況が続いているだろうというふうに思います。
日本の海岸と韓国の海岸をこうやって比べて頂ければ分かりますが、韓国の海岸はこのようにですね。
ずっと鉄の柵、かなり頑丈な鉄の柵が巡らしてあります。
日本の海岸と言うのは、こうやってどこからでも入って来て下さいというような海岸でございます。
韓国の海岸は、ここでもちょっと左の方に見えますが韓国軍の警備歩哨がありまして、ここで特に夜は実弾を込めた銃を持った兵隊が警備している。
で、海は船がパトロールしている。

それでも韓国にはどんどん入って来るわけでございまして、いわんや日本の海岸などはですね。
本当に安明進さんをはじめとする元工作員が言っておりますけども、飯を食ってトイレに行くのと同じくらい簡単だという事であります。
我々はそういう中で、どんどん出入りが来るような状況の国の中で生きているんだ、と言う事を考えて頂かなければいけません。

この地図は韓光熙(ハン・グァンヒ)という元朝鮮総連の財政局の副局長だった人が一人で見つけた侵入ポイント。
全国歩き回りまして、ここならば侵入しやすそうだと、人に見つからずにそして海から入って来るときも目印がある。
こういうポイントでございます。
彼が出した本(=「我が朝鮮総連の罪と罰」)の中に出ておりますが、一人で38ヶ所の侵入ポイントを設定しております。
韓光熙一人でこういう事をやる事はございません。
何十人もの人間がこういう事をやるわけでありまして、日本国内おそらくは太平洋側も含めまして数百ヶ所のポイントが日本国内にある事は間違いが無いだろうというふうに推測がされるわけであります。

そして日本に入って来るのはこのような工作船を使って入って参ります。
これは平成13年に奄美沖で沈んだ工作船ですが、この左側の工作母船からその隣の小さな工作小船と言う船が後ろから出て参りまして、それで沖合いから海岸近くまで行ってゴムボートですとか、先ほどの水中スクーターで上陸をする、言うパターンでございます。
船に詳しい方であればお分かりだと思いますが、この工作船の先頭の形状は普通の漁船とは全く違います。
普通の漁船はもっと丸っこくなっています。
いかにスピードを出すか?の為に作られた。
つまり、漁船を改造したとかそういうのではなくて、日本とか外国に侵入する為に北朝鮮はこういう船を作り、そしてそれを使って侵入をしているということです。
単に思いつきやその時の必要性だけで作ったのではない。
これをやる事が北朝鮮にとって当たり前の事だと思っているから、やっているんだという事であります。

拉致もその通りです。
たまたまちょっとした目的でやっているんでは無いんだ、という事はご理解を頂けると思います。
ちなみにこの大きな工作母船は約40ノット(1ノットは1.852キロメートル毎時、40ノット=時速約74キロメートル)、そして右側のポンポン船のようにみえるそれより小さな船は50ノット(=時速約79キロメートル)のスピードが出る、非常に高性能の船でございます。
そしてこういう船で日本海側にどんどん入って来るわけですが、しかし海岸だけが危ないわけではありません。

原さんの拉致もそうですけども、舞台となっているの基本的には殆ど内陸です。
原さんの事件は連れて行かれたところは確かに青島の海岸ですが、実際に拉致の舞台になっているのはこの大阪市内であるという事であります。
ちなみに蓮池さんたち地村さんたちも、海岸で歩いていたらあるいはデートをしていたらたまたまやられていた、と言っていますが私はこれは嘘だと思っております。
彼らをやった人間は絶対に彼らの事を知っている人間であります。
彼ら自身があるいは直接知っている人かもしれない。
そういう人がやったから、今もしここで喋ってしまえば彼ら自身、あるいはご家族の身辺が危なくなる。
あるいは何かを喋れ・・・(はっきり聞き取れず)てしまう、という理由で話さないんであろうというふうに思っております。

内陸での拉致の為にはですね。
当然固定スパイ、あるいは協力者という者が必要です。
しかし今までですね。
この捕まった人間というのは久米(裕)さん拉致におけるサラ金業者一人だけで、そしてそれ以外には一切捕まった人間もいない。
拉致に関わった人間の多く、これはですね。
通常考えられるのは朝鮮総連系の在日ですが、中には民団への偽装転向者もいるでしょう。
あるいは日本国籍を取った、また思想的に共鳴した、あるいは金目当てに北朝鮮の拉致を手伝った日本人も多数いるはずです。
そういう人間はおそらく今でも普通の市民として平然と暮らしているだろうというふうに思います。

政府はじゃあいったいどうしているんだろう?となるわけですが、これ当然我々もよく言われるんです。
拉致問題とはそもそも国がやるべき事では無いか?個人や民間の団体がやるべき必要があるのか?というふうに言われたりする事がございます。
しかしこの事は政府に任せただけで出来ることではありません。
私たちの全体の生命に関わる問題であります。
民間でも一人一人の国民としても、一人一人の住民としても、これに何らかの努力をしていかなければいけないだろう、いうふうに思います。

個別にお話ししている時間はありませんが、ここに出ておりますのは田口八重子さんや有本恵子さんを含めまして、16人の政府認定の拉致被害者でございます。
どうやって明らかになったのか?
右側を見て頂ければお分かりだと思いますが、日本政府が誰も知らなかったときに自ら明らかにしたケースは一つもありません。
これはどういうことか?
つまりこれ以外に多数の拉致があって、それを明らかにしていないということの証拠でございます。



現在日本の拉致問題を解決するには今どういうふうに行われているか?
まず警察が捜査をする。
そして内閣が拉致認定をする。
で、その人について外務省が交渉して北朝鮮から帰国をさせる、と言う事でございます。
ところが警察と言うのは、これは当たり前の話ですが法と証拠と言うのが必要になります。
つまり証拠がなければ立件が出来ない。
これは当たり前で、我々も証拠も無いのに捕まってしまったら困りますが、やはりその壁がある為に多くの方々は5年10年、あるいは長い方では50年と言う月日の経った方々、これを調べても証拠が出てくるケースと言うのは極めてわずかになってしまいます。

そしてまた証拠が何とかある、という事で警察が「この人は拉致ですよ」と内閣に具申したとしても、今度は内閣の方では日朝交渉面倒臭くしたくないということで中々認定をしない。
認定をしても外務省が交渉をするときに経済制裁と言う力の裏づけを持たない。
やっと今(制裁が)始まったばっかりですが、そういうことでは大部分の拉致被害者を見捨てることになってしまうのが、残念ながら今の現状でございます。

そして今こういう状況の中で仕組みの問題以外に何が問題点だったのか?言う事がございます。
常にそれはひとつは北朝鮮政策が何かをされたら、あの16人を見て頂けば分かりますが、先に仕掛けて政府が出すんじゃないんです。
マスコミが明らかにしたあるいは工作員が捕まって自白をした、言う事で拉致問題が動き始めると、いう事になっております。
こういう後手後手に回って来た対北朝鮮政策というのが非常にひとつ拉致問題の大きな問題でございます。

もうひとつ、この問題が安全保障上の問題だという観念が欠如している。
あるいは政府があえて回避して来た、と言う問題でございます。
これは個別の事件ではありません。
これはある意味で北朝鮮が日本に対して仕掛けている戦争です。
そういう観念が回避をしている。

それから今回国連安保理での決議に関して日本は先頭に立って動かして、そしてこの決議を実現させ中国やロシアまで賛成を出しました。
日本にはそれだけの力があるんです。
今までしかし、それをして来なかった。
そういう世界の枠組みみたいなものはアメリカとか中国とかそういう国が動かすもので、日本には出来ないんだと言う思い込みがあった。

そしてこの国の中で、この憲法を直さなきゃ駄目だと、マスコミが悪い、外務省が駄目だというような責任回避の思いが我々自身にもあったのではないか?
そんな物が全部変わるのを待っていたら、その間に拉致被害者はみんな死んでしまいます。
そういうことではいけなかった、という事であります。
これからもその法律、あるいは世論、あるいは国際的な問題とか取り組みはずっと続きます。
ただそれが全部良くなるのを待っていたらいけない。
逆に言えば現状でも対応は十分に可能である、と言う事であります。

そしてもう一つはこの北朝鮮の問題、拉致とか核とかミサイルとか人権、こういう問題の解決には体制の転換が絶対に必要だという事も忘れてはならない。
拉致問題、特に日本人拉致問題だけでの解決というのは絶対にございません。
拉致問題は日本人、あるいは在日朝鮮人・韓国人の拉致、それ以外に韓国の本国の人たちの拉致があり、そして更に他の外国人の拉致もあるわけです。
それだけではなくて北朝鮮の強制収容所とかあるいは脱北者の問題、様々な問題があります。

この問題は一括して解決するしか方法がありません。
その方法と言うのは体制の変換です。
そこへ持って行かなければいけない、ということです。
それはある意味、人に任せておくことでは無い。
そんな事はアメリカにやらせたって出来ません。
絶対に我々がやるしか無い、日本がやるしかありません。
日本が自由とか民主主義とか人権、そういういう価値観によって東アジアの秩序作りをリードしていく。
これが絶対に必要である、言うふうに思うわけであります。

そしてこの事態というのは私たちに優位に進んでいます。
今の時点では、国内の官民における対応の強化、これは例えば北朝鮮人権法と言うのが今年の6月に出来ました。
今これからお話をされます西村眞悟衆議院議員が、この拉致問題、横田めぐみさんの事件を初めて取り上げて国会で質問をされたわけでありますけども、あれ以降第一次の拉致議連が出来ました。
しかしその時点で北朝鮮人権法を作ろうなんて話が出ていたとしても、おそらく国会の中で誰も相手にしなかっただろうと思います。
今は自民党・民主党そして公明党が一緒になってこの人権法を作って、そして6月の通常国会で通過させる・成立させるという事が出来たと。
随分、そういう意味で言うと大きく世の中変って来ているという事であります。

そして国際世論も、これはもちろん日本人拉致と言うことだけではなくて、様々な北朝鮮の人権問題について高まっている。
また北朝鮮は最初は隠していた金英男さんを出してきて、そして家族に会わせたり、あるいはミサイルを発射してわざわざ国際的な孤立を招いたり、また中国や韓国と関係を悪化させたりと言う事で、非常にですね。
状況は変化をしている。
もちろん、これからチャンスだけではありません。
ピンチも一緒にやってくると思いますけども、それを物に出来るかどうかと言うのはまさに私たち、ここにいらっしゃる皆さんも含めて私たちの姿勢次第であると言うふうに思う次第でございます。

そしてこのあるべき拉致問題の解決の仕組みと言うのは、中々これ全部ちょっと説明している時間がございませんけど、やはりこれが安全保障上の問題だと言う意味では、やはり軍が動くしかないわけでございまして、自衛隊がそれなりの役割を果たしていく。
最終的には邦人の救援、と言う事もしていかなければいけないのである。
もちろん、外務省・警察も今までやって来てるわけですけど、更に強化していく。
公安調査庁も、これ同様でございます。
それら全ての省庁、そして国民全体が動いていく。
最終的には首相官邸がこれを統括して実現をしていくという方向に持っていかなければならない、いうふうに思います。

ここにおられる皆様方にはどういう事を特にお願いしておきたいか?という事でございますけど、一つは政府・議会とのですね。
建設的な緊張関係。
どういう事か?
我々も政府に対して批判を申します。
外務省のこういう所がいけない、警察のここは直さなければいけない。
あるいは元々警察が出る幕ではなくて、ここは自衛隊がやるべきだとか、そういうことは言っておりますが、しかしそれが単に批判をする事だけで終わってはいけない。
協力をしなければいけない所は全力を挙げて協力をしていかなければいけない、と言う事でございます。

逆に言えば先ほどの吉田議員のお話で安倍政権という事になってくるわけでありますけど、しかし同時にその安倍政権にはいろんな有相無相がくっついて政権の中に入って来てしまいます。
その中にはこれまで拉致問題に批判的だった人もいます。
ですからそれを単にですね。
ある意味で言いますと、我々が政権べったりになってしまったらば、逆に安倍さんが総理になったとしてもその手足を縛ることになる。
我々が是々非々の態度で、こういう事は良いけれどこういう事は絶対に許せないと、言う姿勢をしっかりと持っていくことが必要であろうと言うふうに思います。

それから経済制裁などへの圧力が掛かった時に、それを頑張れという国民の支持が必要であろう。
あるいは北朝鮮がさっき言ったように、恫喝をしてくるかもしれない。
そういう物に屈しない我々自身の姿勢が必要です。
そういう事をやるならやってみろと、我々タダではおかないという姿勢があったときに、初めて北朝鮮は交渉に乗ってきますし、そしてまた自分達が譲歩をするという事になるわけであります。

ここにはいつものマスコミの方がお見えでございますけど、やはりこの北朝鮮の人権問題に積極的な報道等があれば、それに対しても声援をして頑張ってくれと、もっと報道してくれというような事を言って頂く事も必要でございます。
そして言うまでも無く、これまで皆さんが活動を続けて来て下さいました署名とか街頭活動、あるいは集会の開催、そしてまたご近所の方にこういう問題があるんだよというふうに口コミをして頂くと、いうような事をやっていく必要がある、という事であります。

そして後一つ、国際的な事案について述べておきますが、国際的な人権問題として家族会の方々も救う会の方々も、皆さんいろいろ一生懸命訴えておられます。
我々も国際的にあちこち出掛けまして訴えているわけでございますけども、その時にやらなければいけない事は何か?
これは我々の同胞を助けて下さいと言う事ではありません。
あえて誤解を恐れず申し上げますが、日本人を助けてくださいという事だけを国際の場で外国に言ったってですね。
それは逆に日本人が勝手にエゴを言っているだけだとしか捉えないだろうと思います。

我々はどういうふうに言わなければいけないのか?
拉致被害者を持っている我が国こそが、北朝鮮の人権問題が如何に酷いか?ということを一番身を持って自覚をしている国だ。
だから我が国が先頭に立ってあの北朝鮮の人権問題を解決するんだ。
そしてそれをもちろん同胞を助ける事もそのひとつである。
だからあの国を倒すために頑張るから一緒に頑張りましょうと、言う事をしたときに初めて国際的な説得力が出てくると、言う事でございます。
その点をどうかご理解を頂きたいというふうに思います。

私どもは、いちいちご説明をしている時間がございませんけど、いくつかの活動をやっております。
国内外での調査活動や、あるいは北朝鮮向けの短波放送「しおかぜ」というのを、今一日1時間流しております。
先々週、8月の末に韓国に行きまして、これから進めようと思っておりますのはこの画面に出ておりますバルーンプロジェクトという物でですね。
これは韓国のNGOの方々がすでに100回以上やっているんですが、気球にですね。
ビラを入れてそして北朝鮮に送るという事でございます。

北朝鮮のすぐ近くでこれを飛ばします。
この右側の写真の山の向こうはですね。
狭い海峡を隔ててもう北朝鮮です。
北向きの風が流れてくれれば、これが一つの袋に約1万2千枚入ったビラが拡散して北朝鮮に行くと。
すでに北朝鮮政府から韓国政府に対して、9回に亘ってこのビラを止めさせろという抗議が来ているそうですから、相当効果があるようです。
我々はこういう事もとにかくやって行きたい。

私はこの間、ずっとですね。
今年の末、平成18年の末までに拉致問題全て解決する。
それが出来なければ責任を取るという事を言い続けて参りました。
後残り、9、10、11、12と4ヶ月しかございませんけど、絶対にそのうちに解決をするつもりでございます。
そのためには出来る事はすべてやっていきたい、いうふうに思っている次第でございます。
今国際的な状況、北朝鮮を取り巻いた状況、そして我々の今の力量から考えてこれは絶対に不可能なことでは無い。
逆に言えば、今を逃したらその先何年かかるか分かりません。
今出来る事を全てやって参りたいと思います。

最初に申しましたが、この運動が9年前西村議員の質問を初めとしてスタート致しました。
その間、この運動を支えてくださったのは今日ここにお見えの皆さん、そしてこの集会を広く伝える為に炎天下ビラを撒き、そして宣伝をしてくださったブルーリボン大阪の会の皆さんであり、全国の方々の力であります。
その意思こそがまさにこの国を動かして来たと、いう事であります。
ですから、我々には絶対に出来る。
その自信を持って頂いて間違いは無いだろうというふうに思います。
それがあったら絶対に出来る、言うふうに思ったときこそ、あの国から拉致をされた方々を救い出し、そしてもしこの冬を越えればまた何人死んでしまうかもしれない北朝鮮の子供たちを、救う事が出来るわけでございます。

暑い中お出で頂きました事を御礼申し上げまして、私からの話を終わらせて頂きます。
どうもありがとうございました。(拍手)


posted by ぴろん at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 集会テキスト(大阪集会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06.9.10 吉田利幸 大阪地方議員の会会長 大阪集会(2)エルおおさかにて

『吉田利幸 拉致被害者を救出する大阪地方議員の会会長 挨拶』

皆さんこんにちは。
実は昨年の12月に大阪国際会議場で2700名の方々がお集まり頂いて、断固たる姿勢で経済制裁をするべきだという国民の皆様方の熱い思いを届ける為に、集会をさせて頂いて以来の集会でございますが、本日は特定失踪者のご家族の方がお見えを頂いて、この大会を開催する運びになりました。
私ども地方議員の会も後援をしております。
この会場にも地方議員の方お見えでございます。
まさに人権侵害の最大の問題であります。
国家主権侵害の最大の問題であります。
この拉致被害者、全員を救出しなければなりません。

私ども地方議員の会においても、度重ねてこのために何が出来るか?ということで、出来ることはすべてやっていかなければならない。
そこから解決の糸口を見出したい。
そんな思いで今同志が結集して、既に100名近くの議員の皆様方が参画を頂いております。

時あたかも自民党の総裁選挙がこの9月20日に投開票されて、多分安倍政権が誕生すると思います。
ならば一番にこの事について心を砕いて頂いているのが、安倍晋三さんでございますから必ずや一条の光が見えるようにですね。
具体的に一つ一つ解決に向けて動いて頂ける、その環境作りの為に努力をいただけるものと確信を致しております。
私も自民党の議員の一員でありますから、地方からもその声を続けて行きたい、いうふうに考えております。

実は拉致議連の幹事長の西村眞悟先生。
そして特定失踪者問題の代表の荒木和博先生。
そして私どもの同志であります、三宅(博)八尾市議会議員。
全国のこの地方議員の会の副会長をなさっておられます。
私どもも全力を尽くしてこの問題の解決に向けて尽くしていきたいと思います。

今、しかし最も心を砕いて頂いているのは、天皇・皇后両陛下ではないかと思います。
毎日宮中三殿で祈って頂いておりますが、9月6日に秋篠宮殿下ご夫妻に親王様がご誕生いただきました。
しかし、多分この問題が解決しない限り、天皇・皇后両陛下のお心も晴れないと思います。
そのことにやはり国民の皆さん方お一人お一人が自らの問題としてこの問題を留めて頂き、家族の一員だと言うような思いで、どうぞ日々の私の祈りと言うか、そのエネルギーを結集する事が一番大事ではないかと思いでございます。

どうか今日、お越しを頂いた方が、一人でも多くの方にこの事をお伝え頂いて、毎日必ずや全面解決に向けて、この問題を解決するんだと言う意思をですね。
荒木さんがいつの集会か忘れましたが、その話の中に歴史に我々の意思を刻むような、いうようなお話を頂きました。
どうか今日お見えの会場のお一人お一人がこの日本の歴史に、正しい歴史を守るようにその意思を刻んで頂きたいと思います。
皆さんの意思を結集する事によって必ずや全面解決に向けて動き出します。
どうぞ宜しくお願いを申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。
どうもありがとうございました。(拍手)
posted by ぴろん at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 集会テキスト(大阪集会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06.9.10 迫田茂雄大阪ブルーリボンの会会長 大阪集会(1)エルおおさかにて

「関西地区における拉致被害者の現状を知る」集会
06.9.10 エルおおさか大ホールにて

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『迫田茂雄  大阪ブルーリボンの会会長 挨拶』

本日の主催を代表致しまして、一言御挨拶を申し上げます。
本日は大変蒸し暑く日曜日にも拘らず、このように多数ご参加いただきまして誠にありがとうございます。
私たち大阪ブルーリボンの会は、北朝鮮に拉致されその拉致被害者を救うために、その輪を大阪府民に広める為に3年前に設立致しました。
現在大阪ブルーリボンの会員は100名を超えております。
大阪市民のボランティアの会員により現在も活動を続けております。

今回の大阪大会は6回目の集会となりました。
特に今回の集会はあまりマスコミなどに取り上げられていない特定失踪者の実態を知っていただく為に、関西だけでも53名の方がいらっしゃる中から、本日は5名の皆さんにご登壇頂いてこの後お話を賜ることになっております。
日本政府はこれまでに何度かこの拉致問題を幕引きをし、北朝鮮と正常化会議って言うんですか?
協議をしようと致しました。
しかしその度に、長い間粘り強く活動してこられた家族会の皆さんやその支援団体、あるいは幅広い国民の世論によって阻止されました。
大阪においても我々ブルーリボンの会は、いくらかお役に立ったんじゃないかな?と自負をしております。

しかし、それ以上に本日参加をいただいております市民の皆さんの後押しと言うのは、大変心強く感じます。
この時期に至っても北朝鮮の拉致をまだ応援している国もございます。
それから国内においては、この大犯罪を利用した国会議員もありました。
皆さんこんな状態の中で拉致問題は解決するんでしょうか?
我々は出来ない事は無い、その様にみんな確信して活動しております。
しかしそのためには国民を上げて政府に対して、この拉致、責任をどこまで追及できるか?
そして北朝鮮に対してはこれまで以上に幅広く、もっと早く完全に経済制裁をすべきだと思います。

どうか皆さん、今こそ一人一人の力は本当に小さいですけれど、その力を一点に集中し国民の声としてアピールしようではありませんか。(拍手)
そして我々と一緒にこの拉致問題が完全に解決するまで一緒に行動しようではありませんか。(拍手)
本日は本当にお忙しい所、この集会にご参加いただきまして本当にありがとうございました。(拍手)
posted by ぴろん at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 集会テキスト(大阪集会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

飯塚耕一郎さんの叫び 「救出活動は息子としての義務」

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「母が拉致された時、僕はまだ一歳だった」(双葉社)
原作・監修/飯塚耕一郎
作画・構成/本そういち

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テキスト化に追われて最近書籍のチェックを怠り気味。
支援者のお仲間の方に教えられて、飯塚耕一郎さんをモデルにした本そういち氏の漫画「母が拉致された時、僕はまだ一歳だった」が出版された事をようやく知りました。

タイトルにもあるように、田口八重子さんが拉致されたのは耕一郎さんがわずか一歳の時。
当然、耕一郎さんの記憶の中に母の思い出はありません。
集会でも母の事を母とは呼べず、「八重子さん」と口にする耕一郎さん。
彼の願いは、本当の母・八重子さんの事を「お母さん」と呼んであげることだと、何度も何度も訴えています。

母親ならば、我が子から「お母さん」と呼んでもらう事は、無上の喜びであるはず。
その喜びを母親である八重子さんの側も一度も味わうこともなく、引き裂かれた親子はもう28年も離れ離れのままなのです。
母と呼び、母と呼ばれる。
そんなささやかな願いさえ叶えられる事無く、北朝鮮が拉致を認めた9・17以降4年経っても、まだ私たちは田口八重子さんの救出に辿り着いてはいません。

作品中、特に印象に残るシーンは、耕一郎さんが母の救出を求めて表に出る決心をする際の、心の揺れを描いたシーンです。
その場面で、彼は叫ぶ。
そこの所の台詞を一部抜粋してご紹介します。

最終回「耕一郎の叫びより」

僕も何か出来ないかな・・・・・・・・・・・・・・?

父ちゃんを助けたい
そして八重子さんを・・・・
実の母を救い出したい

そのためには――――――!?

家族会・・・・・・

僕も家族会の一員となって・・・

でもそうなれば救出活動やメディアとの対応で僕の生活は一変する

下手をすると仕事も変えなきゃいけない・・・
何か自己犠牲をしなければやれないはずだ・・・

出来るのか 僕に!?

北朝鮮が拉致したことによって田口八重子さんの人生は変わってしまった・・・・・・・・・・・

息子の僕の人生まで変わってしまうのは親不孝なんじゃないか?

母が帰ってきて僕の生活を見て「私のせいで・・・」と思われないように

自分を見失わずにやれる覚悟が僕にはあるのか?

覚悟?
それは違うな

僕にはやらなきゃいけない義務がある

僕は息子なんだから

救出活動をする事は、覚悟ではなく義務だと言う耕一郎さん。
息子としての彼の心からの叫びに、私たちはどう応えれば良いのでしょうか?

耕一郎さんだけではありません。
我が子を、姉を、弟を捜し求めて、叫び続ける家族がこの日本には数え切れないほどいらっしゃいます。
奪われた家族を取り戻す為なら、どんな無茶でも彼らはおそらく厭わない。
「例え火の中水の中」と言う言葉があるけれど、命をかけて戦う彼らの姿からは、そんな上っ面の言葉では表しようの無い、ある種の凄みを感じることもあります。
それはおそらく肉親として、奪われた家族をなんとしても救い出すという執念の炎なのだと思う。

昨日放送のNHKクローズアップ現代でも、横田夫妻のお疲れの様子が紹介されておりました。
めぐみさんを救い出すためなら、例え自分の命を削ってでも疲れた体に鞭を打ち続け、倒れて動けなくなってもそれでも救出を求めて彼らは「めぐみを助けて!」と叫ぶのだと思います。
どんなに周りが少しは休むように留めても、ご夫妻の頭にはめぐみさんを救うことしかありません。
その悲痛なまでの家族の「義務」を、私たち一般国民はどこまで自分の傷みとして理解をしているのでしょうか?

先日参加した新座集会での懇親会で家族会の増元さんとお話をしたとき、「救出の為に何かをしたいと思うのだが、何をすれば良いのでしょうか?と言う質問を良く受けます。」という話がでました。
そしてその言葉に引き続いて、増元さんはこういう趣旨の話をしてくださいました。

「もしも、国民の8割の人が胸にブルーリボンを付けてくれたら、それだけで北朝鮮に対し、日本人は拉致を決して許さないという強い意思表示になります。
そういうささやかな事でも、私たちには十分に支援の力になるのです。」


救出の為に行動を!というと、集会に参加したり署名活動をしたりと何か大きな活動をしなければ行動をしたことにならないのではないか?と感じて、二の足を踏む方は多いと思います。
でもおそらく世論の大多数の人は、集会参加やボランティアの為に時間を割ける人ばかりではありません。
けれども、それでもささやかでも出来る事はあるのです。

全ての被害者を救い出すまで、私たちはこの拉致問題を決して忘れない。
そして、北朝鮮の非道を決して許さない。

その意思表示をするために、あなたの胸に、鞄に、携帯電話に、小さくても良いからブルーリボンを付けてくださいませんか?


拉致は国家主権侵害問題であり、人権侵害問題でもあります。
これは全ての日本人が我が事として考えなければならない問題なのですから、救出活動をいつまでも「家族の義務」として被害者家族だけに丸投げしていて良いはずはないのです。
posted by ぴろん at 10:51| Comment(1) | TrackBack(0) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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