2006年10月24日

06.10.7 飯塚繁雄さん1 第15回藤沢集会(9)藤沢産業センターにて

『飯塚繁雄 家族会副代表の訴え その1』

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どうも、皆さんこんにちは。
今、司会の方からご案内のあったように私も被害者家族の一人として、八重子のこの最後の写真、これを最後にもう29年も顔を見ていないんですね。
もちろんこの子供が1歳だったとき連れて行かれたんですけども、その耕一郎はですね。
未だに母と呼べない、田口八重子さんって言ってるんですよ。
非常にそういう事を聞くと私も胸が詰まってしまうんですけども、これはもう仕方が無い事実で、抱かれた事もない叱られた事もない抱っこされた事もない、記憶のない人をね。
そうだそうだと言ってお母さんとは呼べないと、そういうことでは非常に気の毒なんですけども。
もう成人になりましたし一緒になってこの問題に対して取り組み、挑戦するんだと言う強い意思の元に今必死にやってますけども、非常にこれは悲劇ですね。

他の家族の方皆そうですけども、一番人生の大事なときに北に連れて行かれてしまったと。
これはもう取り返しのつかないことで帰って来てもですね。
日本にいたときのすべてが取り戻せるか?と。
いわゆるその、向こうに20何年いれば感化される部分も知らず知らずあると思いますし、そういった心のケアだとか、それから経済的な援助だとか、そういった生活を含めてですね。
これからも大変、先に苦労が待っていますという事なんですけども。
私たち、こういう境遇の人たちが集まった家族連絡会というのがありますが、これは全くその家族を拉致された本当にかわいそうな家族なんですね。
こんなに皆さんの前に出て、皆さんの理解を高め支援を頂き活動をしなきゃいけないのかと言う事にも考えとしてはなるんですけども。

先日安倍総理が決まりまして、組閣を始めてそれが決定して3日後にすぐですね。
私たち家族会・救う会の役員の人たちと会いたいと、今までなかった事柄が突然出て来まして私たちもびっくりしたんですけども。
そういう中で安倍さん、以前官房長官時代からこの拉致については物凄い強い態度で行動して参りましたし、それの続きと言っては何ですけども、総理になってからもそれは全然ぶれてないと。
ハッキリと日本人拉致問題は自分の責任において解決させるんだという意識が、ありありと見えてますね。

とにかく、総理になってもやる事が早いんです。
この対策本部を作ると言う事自体も前々から考えていて、自分が総理になったら即それを設置するという事で、我々に対して説明がありました。
対策本部長に総理大臣がなると言うのはかつてない事なんですね。
ですからそれだけにこの拉致の問題というのは、非常に日本の重要課題として、最も基本的な人権の問題として政府としては責任を持って取り組まなければいけないとそういう強い気持ちが、今回の表れだと言うふうに私は感じております。

対策本部の組織図を早速もらったんですけども、もちろん総理大臣が対策本部長。
それで官房長官は官房長官という役割の中に拉致問題対策をやれという、直結した指示を持っています。
それからこの下に事務局長というのがあるんですけど、これは総理大臣補佐官、いわゆる前の中山参与です。
この人は24時間拉致の問題専門に仕事をすると、24時間てちょっとオーバーですけども、専門にこの仕事をすると。
この事務局長の横と下にですね。
それぞれ幹事会と言うのがありまして、これは関係省庁全部の大臣ならびに局長クラスが入って幹事会を開いて拉致問題に対する取り組みも考えていくと言うそういう幹事会です。

今、これが出来る前は「拉致問題特命チーム」と言うふうになっていましたけども、それと同じなんですがもっともっと力をきちっと固めて行きたいと。
その下に更に分科会がある。
それから事務局長の下に次長といいますか、内閣副官房長官補が当たるということです。
それから更には今情報の問題がたくさん出ていますけども、情報担当次長として内閣情報官をここに当てる。
で、その下に今私たちがお世話になっています連絡調整室と言うのがあるわけですけど、多分ここが窓口になって我々とタイアップしながらいろんな情報交換なりあるいは報告なりをしていくと。

で、更にですね。
情報室というのがありまして、これは今まで情報が錯乱していてですね、何が正しいのか?どれが信憑性があるのか?と言うのが分からない。
要するに各省庁単独でやってますから、これを一本にまとめて警察庁も含めてですね、当然。
この本部として情報をハッキリと掴んでいくと。
もっともそれによってどう活動するか?どう動いていくかを決めたいという事ですね。

後は制作企画室と言うのがあって、例えば日本の政治の中にこの問題をどうやって組み込ませて、皆さんと協力しながら解決していくのか?と、言うような事でですね。
錚々たるメンバーなんですよ。
私初めてああいったテーブルに着きましたけども、総理大臣を初め塩崎官房長官、それから各担当の副大臣、それから外務省の面々、それと中山補佐官含めてですね。
この問題に対する直結したメンバーをずらりと並べて私たちと話が出来たんですけど。

ですから先ほど誰だか仰ったようにこの問題を片付けると言う形は、要するに組織は出来たと。
しかしながらその組織は今までに無いような最高レベルのね、組織だと言うふうに私は感動しました。
私もちょっと発言の中でいつも官邸に行くときは、不安な気持ちとか不信な気持ちとかでどうも冴えなかった状態で入って来たんですけど、今日は爽やかな気持ちでここへ来る事が出来ましたと、いうふうに言ったんですけども。
まずその面会の場と言うのは本当に今までに無い確たるものだという事で、私たちも自信を持ちました。

だとすると完全にやってくれる総理大臣以下、対策本部があれば私たちあんまり動かなくても良いんじゃないか?と。
すべて任せ切ってですね。
家で待っていれば良いのではないか?という話もありました。
半分冗談かもしれませんけども、それだけ期待できる組織である事は言えますね。
総理の方からは、いやそれはちょっとという事で、やっぱり皆さん救う会の人たちも含めて世の皆さんにこの問題を一緒になって戦って行こうという事を、出来ればアピールして頂きたいという話がありました。

その後ちょっと感動した場面がありまして、4年前の9・17の日。
5人の方が帰ってきてタラップから降りて、留守家族と抱き合ったシーンが未だに頭から離れない。
早く早紀江さんがめぐみちゃんを抱きしめて迎え出るという事を夢見ていると言うか、実現させたいと。
その時に私も初めて見たんですけども、声が詰まって涙を流したんですね。
総理大臣のああいう姿を見たのは初めてなんですけども、それだけに形も心もやる気満々と言う感じですかね。
もちろん発言もそうですけども気持ちもそうだと、言うふうに強く感動しました。
そういったことで皆さんに報告がてら、詳しい人員はですね。
後ほど発表があると思いますけども、とにかく今までに無い強力な組織でこの拉致問題を取り組んでいくんだという事で、ご報告をしたいと思います。

今日は国際連帯というテーマと聞いていますけど、皆さんにまだご報告はしなかったかと思うんですが、私も4月の25日から1週間、訪米しましてワシントンへ行きました。
その時皆さんすでにご存知のように、横田早紀江さんと一緒です。
行く前まではブッシュ大統領とまさか会えるとは思ってなかったんですね、もしかしたら、と言う程度で。
向こうへ行って日が経つにつれて、そういうブッシュさんと会えるという情報がちょろちょろちょろちょろ漏れてくるんですね。

実は私アメリカの国防総省、ペンタゴンて言いますけどそこのそのときにいたトップと、イングランド副長官と会いまして、家族会、その時参加された家族と話をしてですね。
こんな偉い人と普段会えて話も出来ないんですけど、非常に身近でですね。
目を見てしっかりと話を聞いてくれて、しかもこんな拉致なんて絶対に許せないと言う気持ちでですね。
対応をして頂きました。

この日ですね。
ペンタゴンにいるすべての高官をすべての行事を中止させて全部集まれと。
ですから太平洋総司令官とかね。
それからちょっと忘れましたけど肩書きが物凄い、ずらっとした人たちが座っていまして、私たちの話を熱心に聞いてくれました。
そういう場面とですね。

メインは横田早紀江さんがアメリカの下院でですね。
正式に公聴会という事でこの拉致問題を訴える、これが一つの大きな目的で行ってきました。
このときはまだブッシュさんに会えると決まっていませんでしたけど、この公聴会に訴える文書の内容をですね。
夜中の1時2時まで詰めて、ああいう場面ですからきっちりと時間内に終らなければいけないと、言う事も含めてですね。
何回も練習したり文を直したりしてやっていました。

それを当日ですね。
通訳、向こうの弁護士のスーザン・小森さんという人がいるんですけども、この弁護士さんが通訳して頂きまして本当に感動、私英語は良く分からないんですけど、単に直訳じゃなくてこれを早紀江さんの気持ちまでも通訳して言葉に表したと言う、そういう何か感動した場面がありましたし。
それだけに委員の人たちも非常に熱心に聞いていて、頷いていたという場面があります。

・・・その2に続く・・・


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06.10.8 パネルディスカッション3 町田シンポジウム(3)町田市民ホールにて

北朝鮮による拉致問題シンポジウム「救出してみせる!」    
06.10.8 町田市民ホールにて

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『パネルディスカッション その3』



◆ 荒木和博氏

今日はまさにこのところを更に詰めてまいりたいと思います。のちほどまたお話しいただきますが、増元さんお願いします。

◆ 増元照明 家族会事務局長 

こんばんは、増元照明です。
一陸曹が元空将と同席するのが恐縮だと言われますと、私、ここにいて良いのかとちょっと考えてしまいますが、空将と、衆議院議員と大学教授ということになるんで、私は何も言えないんですけれど、今、家族の気持ちとして、ほとんどの家族会の人が思っていると思いますが、今解決に向かっているというその実感を感じております。

残念ながら、アメリカの圧力によってですけれども、最初の小泉総理の訪朝も、アメリカが9.11以降、テロ国家とテロ支援国家に対する厳しい姿勢をみせて、そしてアフガンを攻撃しました。そして、イラク、イラン。北朝鮮を悪の枢軸として名指しして、北朝鮮に『そんなに悪い事をしたら、いつでもいくよ』と言う姿勢をみせたからこそ、北朝鮮が脅えて、日本との友好関係を結ぼうとしたというのが現状だというふうに私たちは認識しています。

あのときも、アメリカの圧力で、拉致問題の扉が開きましたけれども、今回も昨年からのアメリカの金融制裁、すべてアメリカ主導であるというのは非常に残念ですが、それでも、また金正日を追い詰めつつある状況、ここで拉致問題が全面解決しないのであれば、また10年かかるんだろうなという思いで、私はいます。

それにアメリカの強い姿勢に呼応するように、日本でも阿部総理が誕生し、これに準ずるように、厳しい姿勢をとることは、まず間違いないと思います。
安倍総理の今回の内閣、所々不満があります。安倍総理がやることを、今文句を言うわけにはいきませんので、絶対に支持していくという立場で行きますので、松原先生には申し訳ないですが、民主党には応援を出来ない立場ということを申し上げておきました。

先週鹿児島でですね、1700人ほどの集会がありました。その時に、西村眞悟幹事長=拉致議連の幹事長、地元選出の国会議員がこられましたので、後の二人は自民党と無所属と、民主党の方が三人こられたんですが、どうも、おかしいですね。阿部総裁が、出来るときからそうなんですが、マスコミがネガティブキャンペーンをやっているように、非常に感じているんです。

安倍さんが余り右よりな考え方を持っているので、安倍さんが総理総裁になったら、日本は右に行くとか言い始めている人が、マスコミの中にもいらっしゃいますし、どうも安倍さんを総理にしたくないというような、北朝鮮と同じ考えなんですけれども、そう言う方たちが、ネガティブキャンペーンをやっているような気がしておりました。

そこで、先週、その民主党の方もそうおっしゃるんですが、安倍さんがまず総理になったら、『まず安倍さんが言うべきは教育問題ではないだろうと。拉致問題をまず解決すると言うべきではないか』と言って攻撃されたんです。

それは、更に拉致の被害者を救出すると言う集会だったんですけれども、そこに又、集団的自衛権ということを持ち出して、どうも安倍さんを右翼的考えの強い持ち主だということを、そういうことを国民のみなさんに植え付けようとする姿勢が見えたので、すかさず私が『とにかく今の現体制の中で、総理が対策本部長になって、内閣官房長官が拉致問題対策副本部長になり、更に中山恭子元参与が事務局長としている、この組織を即座に作ったということが、拉致問題に対する総理の強い姿勢の表れではないでしょうか?』と申し上げたんですね。

それこそが安倍体制の拉致問題に対する取り組みであり、更に、教育を最初に言われましたけれど、拉致問題の下記血のためには、日本の国民が変わらなければならないし、日本の国というものがもう少し変わらなければならないと言う思いを、我々家族も持っていますし、総理は当然昔からそう思っていたでしょうから、それを同じ同時期にやらなければならないと思って、教育を大事な問題として、まずあげられたんだと私は思っています。

それにしても、マスコミには、今やはり、安倍さんの歴史認識とか言っていろいろ色々責めていますけれども、果たしてまだ、安倍さんが総理になって一ヶ月も経っていません。小泉さんの時も、そうでしたけれど、歴代内閣、一ヶ月や二ヶ月、そういうネガティブな責めるような姿勢、マスコミはならないんですが、静観して、なにをやるんだろうと見るんですが、直ぐ攻撃態勢に突入したような感じの報道をしております。

あまりにも偏った槍お方ではないかと私は思っています。
そのへん、メディアの方々はご自分でもう一度最初から反省してください。

今日の産経抄に書かれてあったんですけが、今の国会で論じられていること、北朝鮮が核保有宣言をした、核実験をすると言うこの時期に、今を国会で話されているのか?一体国会で何を一番先に話さなければならないのかという批判をされておりました。

昨日は、田中真紀子さんが−−まぁ、あの方はちょっと無謀な方だと思います。拉致問題で安倍総理に論戦をいどむなどということは、そう言う無謀なことを考える自体、私には信じられないんですが−−歴史認識問題、そう言った問題をやるよりも、今北朝鮮が核を持つと言う本当に重要なときに、国会議員はもっと緊張感を持っていて良いんじゃないかと、私も思います。

ただ、一般の国民の方は、そんなに怖がらなくて良いと思います。
これは、荒木さんからいわれるんですけれども、8年前テポドンが撃たれたとき、経済制裁とか、そういったことをしたら、『ワシントンとソウルと東京を火の海にする』と言ってすぐに脅しをかけてきました。

私たちはもうだいぶ北朝鮮のそういう脅しには慣れてきましたが、荒木さんがおっしゃいますが、北朝鮮がこういう脅しをするときには、『日本のみなさん、こんにちは、私たちも一生懸命やってます』 ぐらいの気持ちで聞いていた方が良いでしょうとおっしゃてくれるので、だいぶ私たちも慣れてきました。
今日本の国民のみなさんも、北朝鮮が核の実験をするといってそんなに大騒ぎする人たちはいらっしゃいません。

ただ、国会議員だけはきっちりと核が実験されたときにどうするのかと国会でまず話していただかなければ、国民はどうすればいいのかということになりますので、必ずそれは、やっていただかなくてはならないのに、安倍さんの歴史認識問題をやってみたり、訳のわからない拉致問題のしくみとか、そんなことやってる暇はないと私は思っているんです。

この時期北朝鮮が核実験をやったら、確実に崩壊の道に行くでしょう。もうすでに、日本の中で法体制をこれから作って、そして自衛隊を動かすなどと言うのは、なかなか難しくなる。超法規的というのか、先ほど佐藤空将がおっしゃったんですが、法人保護と言う目的、名目は何でも良いんですけれど、だせるということです。ただ飛行機が向こうに行って帰ってこれないから空中給油機だけは買わなければないのではないかと私はおもいます。

更に、もう一つ、私たちが一番心配なのは、北朝鮮にいるであろう私たちの家族のことです。ですから総理とお会いしたときも申し上げたんですけれども、まず日本の国家予算を使って、短波放送で北朝鮮に脅しをかけていくというか、まず拉致被害者の安全確保を呼びかけて欲しい。

これは、アメリカが、アフガン戦争の時にやったことらしいのですが、アフガンに入っていた、キリスト教布教者を、アフガン戦争で攻めていくときに、アフガンの国民に対して、『アフガンに入っているアメリカ国民を必ず守りなさい。そうすれば褒賞金も与えるし、のちのち、保護もする。』そう言う放送をバンバンバンバン流していたらしいんですね。結果、キリスト教布教者たちを管理する人がその放送を聞いていて、その人達をしっかりと守っていたという事実がありました。

これと同じように、私たちの国も、北朝鮮の国民に対して−−まぁ金正日はどうしようもないでしょうけれど−−、国民に対して、そう言うメッセージを、どんどん、どんどん送ってくださというふうに申し上げました。そうすることが私たちの家族を守る大きな力になるでしょうし、そのために、しおかぜを国営でやっても良いし、NHKの短波放送をつかってもいいじゃないかということを申し上げておきました。
とにかく崩壊のシナリオがどんどんどんどん進んでいくときに、法改正したり、その後に救出と言うことでは、もうちょっと間に合わないと思いますので、同時進行していくような姿勢でやっていただきたいと思っております。

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このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。

※町田シンポジウムの録音・テキスト化に関しては主催者の許可を頂いております。
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06.10.8 パネルディスカッション2 町田シンポジウム(2)町田市民ホールにて

北朝鮮による拉致問題シンポジウム「救出してみせる!」    
06.10.8 町田市民ホールにて

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『パネルディスカッション その2』



◆ 荒木和博氏

ありがとうございます
続いて佐藤先生お願いいたします。

◆ 佐藤守元空将

ご紹介いただきました。
佐藤でございます。私はもともと戦闘機乗りでございまして、防衛大学校卒業後34年間ずっと戦闘機乗り一筋でございまして、今日この会場に来まして、ふっと数年前のことを思いだしたんでありますが、最後沖縄でございまして、いろいろどんぱちがあったところで、お役御免になりまして、無事生き抜いて復員してきたんですありますが、その後荒木さんや、櫻井よし子さんたちから、引っ張り出されてこの拉致の全国集会、第一回目が日比谷でございまして、その時に私もこの壇上に上がれと(言われ)なぜか私の前に<軍事ジャーナリスト>と言うタイトルが付けてございまして、櫻井さんから笑われたんですけれども。熱気あふれるお話を聞いていまして、粛然たる気になったのであります。

ご承知のように陸海空自衛隊、それぞれそれなりに祖国防衛と主権確保のために働いているわけでございまして、特に航空自衛隊は24時間ですね、全国28箇所のレーダーサイトで見張っておりまして、私が現役の頃には、特に極東、・・・北海道半分をとられる恐れがあるという80年代の緊張した時代に、このときに死にものぐるいで防空作戦、訓練をやってきたわけですから、それを続けてきた私、戦闘機乗りが、急に民間人になりましてね、日比谷公会堂の壇上にあがって拉致の問題に対処したときに、『一体防衛というのは何なんだろう』と、非常なジレンマを感じたのであります。

本来国民のたったひとりでも、ああいう狂った国に拉致されると言うことがあったら、軍隊を派遣して取り戻す。相手の首領を(松原先生が言ったように)とっつかまえて処刑するというのが、国家の本来の機能であるにもかかわらず、全く放置。だから日本は法治国家であると私は言っているんでありますが(小さい笑い)。

その場で、私はお詫びを申し上げました。戦闘機に乗って、一生懸命やっている上の空の間にですね、足下から、漁船、あるいは工作船で、我が守るべきみなさんが、北朝鮮にさらわれてですね、13才のめぐみさんなんか30年も帰ってこれない。何という国家だろうということで、きわめて慚愧に堪えなかったことを、今思いだしたのでございます。

その時私は、これは、やはり世論でございますから、地道に来た第一回目の全国集会ではございましたけれど、これを契機にひとりひとりが力を合わせてと言うことではなく、かけ算で、幾何級数的に、この国民のみなさんにバックアップして貰うようにしなければならないと言うことを、言ったことを覚えております。
効果があったかどうか知りませんが、非常に爆発的になった。そして今私が気にしているのは、5周年記念、とか7周年記念などという問題ではなくて、速やかにこの問題を解決しなければならない。
私の予測では、今年が一つの、基準点になると思っていたわけであります。

今松原先生がおっしゃったとおり、戦後の総決算をするにふさわしい方が、(総理に)なられました。(安倍総理のこと)今北京に行っている、明日は韓国ですか、大変大きな節目を迎えているのであります。

私は、最初にお断りすべきでありましたが、常々、ヘルメットをかぶって、酸素マスクをつけて、両手両足は曹達装置につけてですね、隙を見てスイッチを押したり離したりして、精神分裂的な状況で三次元の世界を飛んできた者でございますから、大変言葉遣いが荒うございまして、不適切用語がどんどん、飛ばすという悪い癖がございますので、もしこのお話の中で出た場合はですね、(NHKの方はおられないと思いますが)どうぞお許しをいただきたいと思います。

さて、この問題にからみましてから私は荒木さんや、いろんな方々と交流をして、今年の春頃にですね、一等陸曹殿(荒木さんのこと)から命ぜられまして、「軍事的救出作戦を立案せよ」ということで、荒木さんの戦略研究会で一案を提示したことがあります。

大変熱心な人たちが集まっておりまして「なんだ結論は出来ないのか?」「自衛隊はなんだ」と言う話からですね「何がポイントなんだ」ということがその場で大変問題になりました。大変熱気が収まらなくて、二次会に、荒木さんのポケットマネーで飲み屋にはいって、それでも継続してですね、侃々諤々のはなしになりました。軍事評論家の惠谷君なんか、口角泡を飛ばすようなことであったんですが、「これは、まだいける。日本人も捨てたものではない」と、大変失礼ですが、その時思ったのであります。

その時の資料をたまたま持ってきておりますから、全く私個人の見解でですね、荒木さんの研究会で言ったことで、ちょっと筋を述べてみたいと思います。あと十分ぐらいですが。

それはですね、こんど、金正日が7月5日のミサイルは失敗したので、最後の切り札として核実験をやると宣戦しました。世界中、アメリカは怒っておりますが、国連も、何となく前向きに制裁を別として動き始めている。

これをやったらどうなるかと言うことでありますが、つまり核実験というのはどういう事かと言いますと、
作った爆弾のテストであります。これが爆発するのかどうか、起爆装置から爆発がうまくいくかどうかを、
大気中ではありませんから、地下でやる。その穴を掘っているということですが、これは24時間態勢でアメリカの人工衛星が監視しております。で、問題は、核が爆発に成功した次は、7月5日に失敗したテポドン、(ノドンは飛ぶことが証明されておるようでありますが)テポドンに積み込んで、始めて兵器=ウェポンになるのであります。今の段階はロケットはロケット、弾頭の部分は実験の段階ということであります。

情報によると、かなりでかい爆弾、つまり爆発装置でございますから、これをミサイルの先端部分に積むのは、大変難しいと言われています。多分そうでしょう。昔、広島・長崎がやられたのは、B29のお腹を改造して、やっと一発積みこめたような状態でありますから、それほどひどくはないですけれども、これを爆発させる。爆発させたら、次は飛ぶことが確証を持ったミサイルに積み込んで、やっと一つの脅威になる、ウェポンになると言う段階でございます。

これをアメリカが許すかどうかと言うことでございます。
本来ならば、一番側にいる日本が許しちゃいけないんですけれども、<みんな、アメリカさん>と言うことですから、アメリカが許すかという問題です。これは、全く個人的想像でありますが、湾岸戦争の時に私は三沢基地勤務でしたが、半年、10ヶ月前に、『アメリカはやる』と。『確実にやる』ということを確証を持っておりました。

1月17日に朝部下を集めた会議の最中に、副官がメモを差し出して「始まりました」と言いました。「今日やるぞ」と言ったんですが、たまたま賭ていれば、大もうけしていたんでありますが、賭ける前のことですから大変残念だったんですが。、1月17日に湾岸戦争は始まりました。

この予兆というのは、軍事的なセンスでみておると大変よくわかるのであります。
その当時三沢では、輸送機がですね、(この上も良く飛んでおります。私も多摩丘陵のほうに避難してきておりますから、頭の上を良く飛びますが)C○○であるとか、C17であるとか、チャーターされたジャンボであるとかですね、いろんなものが、出入りしているんですが、早朝から飛んできます。これが、、パパットいなくなるんですね。

輸送機の動きが止まるんですね。そしてどんと始まるんですね。私は既に一民間人でありますから、おそらく、沖縄の嘉手納も三沢も、かなりの状況で、緊張しているんじゃないかと思います。

理由は簡単です。もし金正日の核実験を許してしまえば次はイランです。これをずるずると許してしまえばイランは確実に意思を持ってやります。

アメリカの政策の中心は(釈迦に説法ですが)中近東でございます。
極東なんて、どうでも言いと言えば、語弊がありますが、中近東でこの火種を消さなければならない。
この問題をアメリカはどうするか?本来ならば、先制攻撃ですが、それをやるかやらないかは、今作戦計画ができあがっているところでしょう。

そこで、もしやったらどうするか。これは非常な問題であります。そこで、もしやったら、どうなるかというところが、実はこの前のその荒木さんの研究会でやったことですが、前段の自衛隊独自で行動して、救出をできるかという問題では、最大の弱点が、目標でございまして。つまり拉致されたみなさん方を目標として。すくなくとも目標がどこにどのような形でいるか、この情報がとれない。この人たちを救出作戦を発動したときに何処に終結させるか?そしてそれが、映画に良く出てくるような、絶妙のタイミングで我々のヘリや艦艇が駆け付けたときに、さっと逆拉致された形で、収容して帰ってくる。

ここがポイントですが、結論は『自衛隊独自の作戦行動はできない』ここで大変紛糾いたしまして『なら自衛隊なんかやめてしまえ』てな声がいっぱい出たんでありますが、では何が可能性があるかと言いますと『日米共同作戦』ということです。一部の保守系の物書きのみなさんには、アメリカと一緒になってやることに対して、きわめて不快感を示します方が散見されますが、アメリカの力には残念ながら、叶いません。60年前は、四年間、アメリカと四つに組んで、負けはしましたが、徹底的にいじめた経験がありますけれども、今や日本人にはそのような<どしょ骨>はありません。朝青龍に投げ飛ばされているというのが実体でございます。

そこで、アメリカを利用すればいいということであります。

つまり私がその時に書いたのは、米軍の作戦も目的がある。北の核施設破壊と金正日爆殺、つまり排除、こういう作戦計画があるので、これに動きが出たときに、我が陸海空自衛隊は『拉致被害者救出』という目的でこれに合同行動を行う。これが唯一である。

ただし最大の弱点は、韓国内の基地を使えない。海上自衛隊は洋上に基地を作れるが、航空自衛隊の場合は、よほどのことがない限り戦闘行動をした戦闘機は、F15以外はかえってこれなくなる。

でも8年前にテポドン1が飛んだときに、私は内々にパイロットに対して、必要なところを攻撃するかと言うことを聞いたところ、全員が『片道で行く』と言ったんです。そこのところを私は期待しておりますので、後問題は、国民のみなさんがこれを支援してくださること。そしてできたら松原先生が国会で、『自衛隊は何をしているんだ。拉致被害者を救出する作戦はどうなっているんだ、防衛庁長官!』という火を付けてくだされば、大変ありがたいのです。

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このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。

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