2006年12月16日

06.11.19 佐藤勝巳氏1 第4回埼玉県民の集い(7)埼玉会館小ホールにて

第4回 拉致問題を考える埼玉県民の集い
06.11.19 埼玉会館小ホールにて

『佐藤勝巳 救う会会長の講演 その1』



〜〜正念場を迎えた拉致問題〜〜

ご紹介をいただきました、全国協議会の佐藤でございます。
与えられた時間は40分ということですから、今のところ私が大切だとこれが問題だろうと、言う事を中心に話をさせていただきます。

現在埼玉県を含めまして拉致救出の組織は約40県に出来ております。
運動を始めまして10年目に入りました。
先月10月で丸9年、これから10年目に入ったわけです。
全国協議会の主たる救出運動の中身は、政府が全く救出をやらない。
自国の国民が北朝鮮に拉致をされているということが分かっているにも拘らず、積極的な運動をやらないのはおかしい。
「政府が自国民の生命・財産・安全を守るために先頭に立つべきである」という事が、実は全国協議会の運動の具体的中身でした。
政府が運動に立ち上がるべきだという署名は全国で約550万名集めました。
国民の強力なご支援があった結果です。

来賓の方々から挨拶がありましたように、安倍政権が出来まして総理大臣が本部長に就任をする。
官房長官が拉致担当の国務大臣を務める。
それから拉致問題に最も理解があり力を持っている元内閣参与・中山恭子さんが、首相補佐官として事務局長として就任を致しました。
全閣僚が本部員という事になって、強力な拉致救出の布陣が敷かれたわけです。
ですから私たちが丸9年間、「政府が先頭に立って拉致の救出をしなさい」と言う要求はほとんど通ったわけです、100%。

で、後はどうやって拉致されている日本人を北朝鮮から救出をするか?
どうやってするのか?
もちろん政府がやるわけです。
今は政府は紹介しましたように強力な布陣をひいておりますから、それなら日本政府だけの力で拉致を救出する事が可能なのか?いう事になります。
それは率直に申し上げてかなり難しい、いう状況に立ち至っております。

これはあくまでも私、佐藤個人の分析ですが、かつて蓮池・地村・曽我、この拉致された日本人5人が帰ってきました。
そして遅れて家族も帰ってきました。
このような中間的な解決は今後有り得ないだろうと考えております。
じゃあ、どうやったら解決をするのか?という事ですが、金正日政権が、あるいは金正日が変わらなければ拉致の解決は難しいと言うのが私の分析です。
なぜか?と申しますと、理由が日本の側にもありますし北朝鮮の側にもございます。

まず北朝鮮側の事情です。
それは5人を返した、日本に。
生存していると彼らが言ったわけですから、じゃあ返しなさいよという事で返した。
家族も返した。
北の判断としては、これで日本の救出運動は停滞するであろう・終るであろうと、その考え方の一環として横田めぐみさんの偽の骨を出して来る。
その考え方の一環として死亡診断書を出してくる。
いうインチキをやったわけです。

ところが運動もそうですし日本の政府もそうですけど、そのようなものをいろいろ精査した結果、全部でたらめだという事を逆に北朝鮮に突きつけて撤回をさせるという事になったわけです。
話を元へ戻しますと、もし中間的な解決をやったらより運動は広がっていく。
つまり自らが一歩後退する事は、日本側の世論・日本政府が二歩三歩前進してくることである。
この考え方が北朝鮮の軍を中心にして広く支配をしております。
従って拉致問題は解決をしたんだと、生きているという人間はすべて返したと、後はもう全部死亡しているんだから解決なんだ、と言うのが北朝鮮の主張です。

もう少し端的に申し上げますと、死亡診断書なんか全部でたらめで、私たちは全部生きていると考えていますから、その死んだという人たちが、実は良く調べてみたら生きておった。
で、日本に返す。
北のいう事なんか一切信用できない。
全部生きているんだ。
いう事でより運動は、世論は、盛り上がって行く事はこれは火を見るより明らかです。
それは北朝鮮の側から見ると、単に拉致問題だけではない。
核の問題やミサイルの問題についても同じ事が起きてくる可能性がある。
従って後退は絶対に許されない。
こういうのが、彼らは間違っているんですけど、彼らの考え方です。

日本側です。
比較的これは余り知られていないことなんですが、日本の拉致・北朝鮮政策と言うのは3点セットになっております。
核・ミサイル・拉致、これの3つが解決しない限り国交正常化はありえない。
ですから別の言い方をしますと、核問題は解決した。
そんなことはありえないと思うんですが、解決した。
だけど拉致の問題は解決しない。
この場合に日本は、核が解決したから正常化交渉に入るか?有り得ないです。

拉致の問題が解決しない限り、ミサイルも解決しない限り、日本側は正常化交渉に入ってお金を出すという事は構造的に政策としてなっておりません。
つまり3点セットになっています。
拉致が部分的に、あるいは2人とか3人、何かの都合で返して寄こした。
それがあれば正常化交渉に入れるのか?
そんな事はありません。

正常化交渉に入ればお金が動きます。
どんなに低く見積もっても1兆円の金が日本から北に動きます。
若干の拉致の問題・人間が帰ってきたら、しかしながら核は開発している。
そこに日本側が1兆円の金をつぎ込んだという事は、これは6者協議の経緯から言っても、あるいは日米関係から言っても、東アジアの平和と安定と言う観点から言っても、日本がお金を出すなどという事は論理的にも実際にも有り得ないことです。
ですから解決するときにはこの3つが、核・ミサイル・拉致が同時解決、言う構造になってます。
したがって拉致の問題と言うのは、そういう意味では部分解決、これは可能性としてはもちろんありますけど、かつてのような解決が期待出来るような状況には無いという事です。
そこで、じゃあどうしたら解決できるのか?いう事になります。

ここから先が実は今、大変な状況が東アジアに作り出されているという事を少し紹介をさせていただきます。
北朝鮮は10月の9日に核実験をしました。
あの核実験の中身が、長崎に落とされた4.5トンのプルトニウム爆弾と同じものなのか?
それともミサイルの頭に搭載できる核弾頭、つまり縮小された実験なのか?
これは誰も分からないです。
しかし北朝鮮がミサイルの頭に核を搭載できるような縮小技術、あるいは起爆装置の実験、必死になってやっている事だけはこれはもう明らかです。

核実験と言うのは大体最初には起爆装置の実験をやるんです。
失敗するのが普通です。
アメリカでもかつてのソ連でも全部失敗をしてます。
実験をやって失敗をする、修正する、また実験をやる。
いう事を繰り返して実は核弾頭が出来ていく。
核爆弾が出来ていく。
これが核開発の歴史です。

で、北朝鮮がもし核弾頭の実験であったとすればどういう事が起きてくるのか?いう事です。
ご案内のように北朝鮮は射程1300キロ。
日本の領土で北朝鮮の弾道ミサイルの射程圏内に入らないところは、知床半島の鼻先と台湾に近い沖縄の島々だけです。
後は全部1300キロの射程圏内に入ります。
北朝鮮はこの弾道ミサイルをどれくらい持っているか?と言うと、最小限180基持っています。
200基と言う説もあります。

このノドン1号と言う弾道ミサイルは、一旦大気圏外に出るんです。
大気圏外に出て突っ込んでくる。
北朝鮮のセイシウ(?)から、この埼玉までどれくらい時間がかかるか?と言うと、7分30秒です。
このミサイルを撃ち落す軍事技術はこの地球上に存在していないんです。
米軍も持っておりません。
自衛隊も持っておりません。
だから北朝鮮の持っている、あの180基の弾道ミサイルと言うのは、今この地球上に防御する軍事的技術は存在していないんです。
なぜ皆それをはっきり、テレビなんかに出ている軍事評論家なんかがはっきり言わないのか?

それを撃ち落すミサイル、ミサイルディフェンスの開発をアメリカと自衛隊、米軍と日本の自衛隊が一緒になって必死になってやっています。
どんなに早くてもそれが配備されるのは3年後です。
で、配備されて北から飛んでくる弾道ミサイルを撃ち落す確立は50%です。
1万トンの巡洋艦、あれの防衛指揮圏と言うのは500キロなんです。
その防衛指揮圏にミサイルが入ってきた場合は補足できる。
撃ち落す確立50%。
日本は北海道から沖縄まで巡洋艦を3ないしは4隻、配備しないと飛んで来るミサイルを完璧に捕らえる事は出来ないんです。
しかも確立は50です。

北朝鮮の核実験の日本に与える脅威というのは防御の方法が無い。
北がもし後2回くらい核実験を成功させて弾道ミサイルに搭載する事ができるとすれば、軍事的に日本は防御の方法が無いから、「何月何日まで日本は戦前の償いをしろ、金額はいくらだ、もしこれを払わなければ弾道ミサイルを撃ち込むぞ」と言われたときに、我が国は防御の方法が無いんです。
これはもう、どなたに聞いていただいても結構です。
お調べになってください。
防御の方法は無いんです。
と言うのが今我が国が置かれている現状です。
これに対して我が国をどうやって防衛していくのか?護っていくのか?ということです。

北が核実験をした。
そしたらアメリカのライス国務長官が、東京に来てソウルに来て北京に飛んだ。
一方中国の唐家セン国務委員は、北京からワシントンに飛んでモスクワに飛んで北京に帰った。
北京に帰って二人の外務省次官を引き連れて平壌に入っていった。
平壌に入って日帰りをして、ライス国務長官と北京で会談を致しております。
慌しい動きが起きて来たのは、実は今私が申し上げたように、北が核ミサイルを持ったら韓国も日本も台湾も防御の方法は無いんです。

何がそこで起きてくるか?
当然のこととして防御の方法がないという事になったら、相互抑止しかないんでは無いか?
という思いを込めて発言されたのが10月15日、サンデープロジェクトにおける自民党・中川昭一政調会長の「核議論くらいはしなきゃ駄目なんじゃないか?」という、あの発言です。
あの発言が実はワシントンと北京を震え上がらせたと、いう事です。

まず、ワシントンの側の反応を申し上げます。
ライスが日本に来て、「同盟国の安全、約束はしっかり護ります。核の傘で日本を護ります」
アメリカの高官が日本に訪ねてきて「アメリカの核で日本を護る」、言ったのは後にも先にもあのライスさんが一人です。
さらにソウルに行って同じ事を言った。
それから、なぜそんな事を言うのか?
日米安保条約があるわけですから核の傘で護るなんて事は当たり前のことです。

ですけどライス国務長官がああいう言葉を言わざるを得なかったのは、実は民主党のクリントン政権時代の8年。
共和党の今のブッシュ政権で6年。
14年間のアメリカの対北朝鮮政策と言うのは、民主党は北朝鮮に物を与えて金正日の考え方を変える。
これは軟着陸政策と言う言い方です。
ブッシュさんは物はやらない。
しかし6者協議で北に核廃棄を約束させた後、経済援助を致しますよと、こういう政策をとって来た結果、北は核実験が出来るような実力を持ったんです。

・・・その2へ続く・・・


12.16渋谷集会レポート&新宿パネル展

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北朝鮮人権侵害問題啓発週間の最終日、渋谷での街頭活動に参加をしてきました。
各地で執り行われるイベント等に人手が分散し、渋谷での活動に果たしてどれくらいの人が集まってくれるのか?と危惧しましたが、蓋を開ければおよそ60名のボランティアが集結し、用意したチラシやリボンもあっという間にはけてしまうという嬉しい誤算付きの活動となりました。
当日朝、作り貯めた大量のリボンを現場に持ち込んだ私は、「もしもリボンが余ってしまったらどうしよう?」とつまらない心配をしていたのですが、それは全くの杞憂。
むしろリボンの在庫は全く足りなくて、残りの時間何をお配りすればよろしいの?という心配をしなければならないほどでした。

2時間の活動中、大きなトラブルもありませんでしたし、チラシもリボンも好意的に受け取ってもらえたように思います。
北朝鮮のミサイル実験や核実験を経て、安倍政権の樹立とつながる中で、確実に世論の空気も拉致問題に対する認識を静かに深めているのかもしれません。

増元さんがマイク片手に拉致被害者救出の訴えをした際は、足を止めて聞き入ってくれる人もいましたし、掲示した数多くの被害者の写真に目を留めてくれる方も少なくありませんでした。
拉致問題はまだ終っていない、すべての被害者を救い出すまで私達はこの問題の存在を忘れてはいけない、というアピールの目的は一定の成果を収めたのではないかと思います。
活動に参加したボランティアの皆さん、本当にお疲れ様でした。
そしてチラシやリボンを気持ちよく受け取ってくださった通行中の皆さんにも、心よりのお礼を申し上げたいと思います。

渋谷での街頭活動終了後新宿に足を伸ばし、都庁で開催中のパネル展も覗いてきました。
会場には常に人の波が途切れることなく、熱心に展示の写真を見ていました。
署名に応じる人も多く、こちらも決して薄れない拉致問題への関心の高さを思わされました。
展示のパネルで、一番胸を打つのはやはり特定失踪者のコーナーです。
写真に添えられた「しおかぜ」のメッセージには、引き裂かれた家族の切実な叫びがあふれており、涙なしには読むことはできません。
一刻も早く、このご家族の苦しみを解放して差し上げたい。
その思いを改めて胸に刻むパネル展であったと思います。

金正日よ!
今日の活動の様子をおそらくあなたは総連からの情報で、あるいはNHKのニュースで知り得ている事でしょう。
一人残らず被害者を取り戻すまで、私達は決して拉致問題を忘れないし諦めない。
この事をあなたは深く心に刻むべきでしょう。
全部の被害者を返して終らない限り、日本人の怒りが消えることは金輪際あり得ないのです。
一日も早く白旗を振って全ての被害者を返す決断をすべきです!!
posted by ぴろん at 19:05| Comment(1) | TrackBack(0) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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