2007年04月30日

07.4.22 増元照明さん 国民大集会(19)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『家族会の訴え1 増元照明さん』

★司会 櫻井よしこさん

さて壇上には家族会の皆様方がいらっしゃいます。
ここで皆様お一人お一人のお気持ちを聞いてみたいと思います。
この司会は増元照明事務局長にお願います。
増元さん、よろしくお願いします。(拍手)

★増元照明 家族会事務局長

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皆さん、本当に長時間に亘りありがとうございました。
我々の時間25分頂いておりますが、25分個々でやりますと訴えが小さくなってしまいますので、今回は二人に絞って訴えをさせていただきます。

その前に今朝、家族会の総会が開かれました。
皆さんご懸念のことと思いますけども、代表退任問題に関しても代表からその意思をお伺いしました。
そして一番の問題は健康上の問題であります。
一昨年入院して大病をなされて、その体調が回復が中々順調に行っていない。
今の現状では代表の大任を全うする事が出来ないと言うところまでいらっしゃるという事で。
節目という事で3月25日の家族会結成10年目、もしくは11月14日の75歳の誕生日という事を以前から考えておられたようで、それがちょっと新聞に漏れたら、それがば〜っと広がってしまいまして事実のように発表されてしまったという事が現実なんですが。

今朝家族会の中でその事を表明されましたが、ご自身としても11月14日の誕生日を目処にと言う意思もおありですし、そこまでは私たち家族会としても現体制のまま、11月14日までにすべての拉致被害者を救出するという意気込みの下に、必ずそこまでに救出して(拍手)、そして家族会を解散すると。
そういう思いでやっていきたいと思っております。

ただし、代表の活動の軽減はしていかなければなりませんので、今現在代表ご夫妻が入れていらっしゃる予定はこなしていただくとしても、9月までその他一切の活動と言うか、集会への参加はご遠慮願うことにしております。
と言うのは、是非皆様にもご理解していただきたいと思いますが(拍手)、代表の健康を第一にまず考えて回復される事に専念していただきたいと思いますので、9月まで一切の集会等への参加はご遠慮願いたいという事で家族会一同代表にお願いしておりますので、皆様にもご理解いただきたいと思います。

その後出来れば、原則として関東圏内での集会には参加していきたいという事なんですが、月に1〜2回という事で。
ただ九州とか北海道とか飛行機を使って行くと、早紀江さんが両肩があまり動かない状況ですので、非常にお辛い状況だという事なので、原則的に関東圏内、しかも月に1〜2回。
これはめぐみちゃんが帰って来たときに体がボロボロになってはいけないという、その一点で私たちはお願いする事にしております。
もし代表ご夫妻でなく、我々他のメンバーでいいという事であれば、我々他のメンバーがそちらにお伺いして皆様にお話させていただく機会を得たいと思いますので、ご理解をお願い致します。(拍手)

それと今回集会に参加している家族会のメンバーを一応立ってご紹介いたします。
横田めぐみさんの家族である、横田滋、それから早紀江、拓也、哲也、4人のメンバーです。(拍手)
続いて田口八重子さんのごきょうだいである、飯塚繁雄、本間勝、飯塚耕一郎のメンバーです。(拍手)
隣、有本恵子さんの家族である、有本嘉代子さん、それから有本明弘さんです。(拍手)
市川修一さんのお兄さん夫婦、市川健一さん、龍子さんです。(拍手)
松木薫さんのお姉さん、斉藤文代です。(拍手)
寺越昭二さんの息子さんである昭男さん、それから内田美津男さん。(拍手)
浜本富貴恵さんのお兄さん、浜本雄幸さん。(拍手)
地村保志さんのお父さん、保さん。(拍手)
松本京子さんのお兄さん、松本孟さん。(拍手)
あと私、増元るみ子の弟の増元照明と妻の俊子です。(拍手)

今、今日はすべてのメンバーがここに参席出来ませんでしたけども、所用で皆様にご挨拶できないことを非常に申し訳なく思っておりますが、10家族揃って皆様に御礼を申し上げたいと思います。
それではまず家族会を代表しましてお二人、有本恵子さんのお母さんである嘉代子さんに先にお話を頂きたいと思います。
よろしくお願い致します。(拍手)

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※この集会の録音・写真撮影・ネット公開に関しては主催者の同意を頂いております。

07.4.22 島田洋一救う会副会長 国民大集会(18)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『島田洋一 救う会副会長の報告』

★司会 櫻井よしこさん

さて救う会副会長の島田洋一先生。
アメリカはいったい拉致問題でどう動いているのか?
6カ国協議はどうなっているのか?
また明日からアメリカに行かれますけれども、島田さんの解釈、最新情報の説明をお聴き下さい。
よろしくお願いいたします。(拍手)

★島田洋一 救う会副会長

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明日から家族会の増元事務局長、斉藤文代さんがワシントンに行かれます。
私も同行しますけれども、アメリカの人権活動家や議員・・・(聞き取れず)日本からも行かれるという事ですけど、また脱北者の代表らとともに「北朝鮮自由週間」と題した一連の行事に参加してくるつもりです。
その過程でですね。
26日にはジョン・ボルトン前国連大使とお会いすることになっております。
その他、最近のブッシュ政権のやり方、すなわち国務省への丸投げと言うこの路線に大変批判的な人々に多数会ってくる予定です。
一方、ビクター・チャーNSCアジア部長ら、政府側関係者とも意見交換をしてくる予定ですが、国務省あたりではおそらく増元さんがかなり厳しい質問を一杯されるんじゃないか?と思っております。

さてこのところ、クリストファー・ヒル氏ら6者合意を進めるためと称して、驚くほど無原則な譲歩を繰り返しております。
マカオの銀行にある北朝鮮資金の少なくとも半分は明らかに違法活動によるものだと分かっている。
従って出来るだけ早く全額が金正日の懐に入るよう全力を尽くしますと。
と言うわけですから、原理原則に照らせば今アメリカは自らをテロ支援国に指定しなければならない。(拍手)
そのようなおかしな倒錯の世界に迷い込んでいるわけであります。

しかし一方ですね。
アメリカ財務省は先週18日に当のマカオの銀行、バンコ・デルタ・アジアに対して、すべてのBDAで金融機関との取引を禁止するという制裁措置を正式に発動しております。
こういうちぐはぐな対応が起こるのは、やはり政権周辺の有力者も含めたアメリカ政府内部において、国務省・民主党的な平和共存・融和路線とチェイニー・ボルトン的な体制崩壊追求路線のせめぎ合いが続いていると。
そのことから来るものだと思います。

日本の外務省の中にもクリストファー・ヒル氏の事を、アメリカの田中均と言う向きがあるようですけども、アメリカのハードライナーたちはキム・ジョン“ヒル”と呼んでおります。
先頃民主党の対北融和を代表するビル・リチャードソン、ニューメキシコ州知事がこれで6度目になる訪朝をしましたけれども、このビル・リチャードソンの事は、キム・ジョン“ビル”と(笑い声)呼んでおる。
そういう現状があるんですけれども。

このリチャードソンはですね。
もしヒラリー・クリントンが大統領になったら国務長官に起用されるんじゃないかと言われていますけれども、彼は以前からですね。
北朝鮮指導部は核以外にカードが無いため、盛んに核カードを振り回しているけれども、実は国民の飢えを解消するため、核放棄と引き換えに経済援助を得て開放政策を進めるという決断をすでに下しているんだと。
一体どこを見ているのか?という甘い認識を公にして来た人であります。

このリチャードソン訪朝にですね。
ビクター・チャーNSC部長が同行しましたけれども、これは日本で言えば山拓訪朝に中山恭子補佐官が同行すると(笑い声)言った類のですね。
大変筋の悪い外交であって、どうも危ういものを感じざるを得ないわけであります。

安倍首相は今週26日から訪米し首脳会談に臨まれますけども、北朝鮮問題に関してはとにかく締め付けの強化策。
すなわち鞭についてのみ話し合う意向であると聞いております。
ブッシュ政権内及びその周辺のハードライナーたち、体制崩壊追及派と言いますか、そういう人たちを大いに鼓舞するような言動を展開していただきたいと思いますが、アメリカ側においてはですね。
是非この機会に安倍さんがブッシュの目を覚まさして欲しいと、そういう期待の声があるという事をいろいろな方面から聞いています。
我々も明日からですね。
民間の立場から日米ハードライナーの連携を強めていきたいと思いますけども。

2月13日の合意があって以来、拉致に拘って核合意の枠におけるエネルギー支援の輪に参加しないと日本はバスに乗り遅れると、安倍首相をそういう言い方で批判していた人もおりましたけども、バスは出発前にすでにエンストしていて崩壊寸前と言う状況であります。(笑い声)
動かないバスにどうやったら乗り遅れるのか?(笑い声)分からないわけですけども。(拍手)
結局北朝鮮の本質を分かっていない人による戯言に過ぎなかったという事が明らかになりました。(拍手)
彼らは今後、この欠陥バスがのろのろ動き出したとしても日本が拉致問題を解決しない限り、一切のエネルギー支援に応じないという立場をもちろん変えるべきではないと思います。(拍手)

海外においてもあるいは日本国内においても、北の核廃棄で最も恩恵を受ける日本が応分の負担をしないというのは、いわばただ乗りであっておかしいんじゃないか?と、そういう事を言う人がいるわけです。
それには私はこう答えればいいと思っているんですけれど、もし実際にですね。
北朝鮮が核施設の無能力化に踏み切ったとそういう時点においてですね。
そんな事はありえないと思いますけど、もしそうなった時点において日本はですね。
核兵器・核施設の解体及び海外搬出の費用を全部負担しましょうと、全額負担しましょうと。
だからそこまで持って来てくれるなら、どうぞ持ってきてくださいと。

そこまで持ってくれば、核施設は安全な解体・海外搬出、これ結構費用がかかりますけども、それは日本が持ちましょうと。
北京や盧武鉉やヒル氏が事態をそこまで進展させられるんだというならやってみろと。
そういう宣言をすればいいと。
中途なエネルギー支援など、そんなただ取りされるものには日本は出さないという事で、何ら問題は無い。
このやり方であればですね。
日本としては北朝鮮にエネルギーその他をただ取りされる心配は無いし、同時にただ乗り批判も回避できる。
しっかり対抗できる。
どこからも文句を言われる事はないと、そういうふうに考えます。

この週間もその一環ですけども、今や日本は、国際的な広がりを持って次々に明らかになる拉致被害者の救出で先導役を果たしているわけですけども。
従って日本が拉致に拘るという事はまさに、それすなわち国際貢献になっていると、我々は自信を持って堂々と進めばよいと思っております。(拍手)

拉致問題の解決に当たっていろいろな意味で大きな鍵になるのは、中国共産党の態度であります。
少なくとも二人の若い中国人女性が1978年、マカオから拉致されているという事は間違いありません。
当時二十歳ちょっとだった孔令イン(貝二つの下に言)さん、蘇妙珍さんと言う二人なんですけど、当時マカオはポルトガル植民地でしたが現在は中国領で、この二人は中国国籍だし家族ももちろん中国国籍であります。
孔さんの家族とはですね。
家族会・救う会の代表は何度も会っています。
ところがなぜその孔さんの家族の姿が今日この場にないのか?
と言うのは、それは家族が中国当局の迫害を恐れているという事情があるためであります。
彼らは記者会見をすることすら怖がってやらない。

韓国人拉致被害者の一人で、その後脱出に成功した映画女優の崔銀姫さんと言う方がおられますけども、この崔銀姫さんの証言によればですね。 
そのマカオから拉致された彼女たち、「早く家に返してくれ」と言う要求をした結果、北朝鮮当局から腐ったものを渡されて「お前これ食え」と食べ物を使った拷問に遭ったということであります。
日本の政治家の方々、国際的な場でも特に中国の要人に会う際に、日本人拉致解決に理解と協力をお願いしたいと、そういう言い方ではなくて中国にも拉致被害者はいるでしょう?と。
被害者を出している国同士で一緒に北朝鮮に圧力をかけましょうと、そう迫るべきだと思います。(拍手)

中国共産党の指導部はもちろん人権感覚はゼロですけども(拍手)、しかし体面は非常に気にしますから、従って大中国は隣の小国に自国民を拉致されてなんで黙ってるの?
拉致が何人であれ、金正日と胡錦濤氏・恩家宝氏が時々笑いながら抱き合ってる姿がテレビに映るけれども、あんたら恥ずかしくないのか?と。
そういう雰囲気をですね、国際的に高めて。
拉致問題が存在する事が、中国共産党にとっても苦痛であるという状態を作り出さなければ彼らは動かない。(拍手)

先頃、恩家宝首相、首相と言っても民主的手続きで選ばれているわけでは無いですから、安倍首相と同列に論じるわけに行かない首相ですけども、その恩家宝氏はですね。
来日した際に拉致問題で日本に協力すると、そう言ったと報じられました。
こういう発言に対してですね。
絶対お礼を言ってはいけないと思います。
むしろ日本の方が協力してやるからせめて中国政府は自国民の拉致被害者の救出くらいは真剣に当たりなさいと。(拍手)
そういう答え方が合理的なんではないでしょうか?

我々最近ですね。
実は私を含め何人かで中国に行った際に中国側、特に恩家宝氏に近い学者グループと会ってですね。
向こうから会いたいといって来たんですが、中国人拉致被害者に関する詳しい資料を渡して説明しました。
そして翌日彼らはですね。
「早速あの話を恩家宝首相に上げました」と明言しましたから、従って恩家宝氏が中国人拉致被害者を知らないはずは無いはずですから、是非今後はですね。
政治家の方たちは中国の要人に会うたびに「お宅にも被害者いるでしょう?」という事を言って頂きたい。(拍手)

その考えに加えてですね。
中国当局は脱北者の強制送還を相変わらず続けていると。
その強制送還されている人たちの中に拉致被害者、その家族、あるいは重要情報を持った人たちが含まれているのはこれは間違いないですから、従って中国共産党は協力どころかですね。
明らかに拉致解決を妨害しているわけであります。(拍手)
やはり妨害するなという事もですね。
はっきり言っていく必要があるんでは無いでしょうか。(拍手)

かつてソ連崩壊の過程を見ていてもですね。
インテリたちの多くはソ連とはデタント、いわゆる緊張緩和・平和共存の道しかないんだと。
あのソ連がですね。
体制崩壊するはずもないし、従って経済支援・経済援助をてこに核軍縮を進めていくというのがこれが懸命な政策だというような事を言っておりました。

それに対して、いやそうじゃないと言ったのがロナルド・レーガン大統領であって、ロナルド・レーガンは悪の帝国ソ連と平和共存と言うのは罪だと。
従って封じ込めとか何とか言っているのじゃなくて、冷戦に勝たないといけない。
勝つために経済的な締め付け、あるいは軍事的な圧力なんかをかけていくんだと。
それに対し、インテリたちは出来もしない目標を掲げてですね。
軍備拡張だとか経済的締め付けだとか危険な事を言うレーガンは馬鹿だと言ってたわけですが、結局レーガンの方が正しかった事が歴史的に証明されました。

そのロナルド・レーガンの有名な台詞にこういうのがありますけども、冷戦にどう対処するか?
私の戦略を言いましょう。
We win,They lose.
つまり我々が勝つ、彼らは負ける。
これが私の冷戦戦略だと。
極めてシンプルですけども、安倍首相にも是非ですね。
我々が勝つ、金正日は負けると、これが私の対北戦略だと、そういう完全明快な姿勢で臨んでいっていただきたいと思います。
どうもありがとうございました。(拍手)

★司会 櫻井よしこさん

島田先生ありがとうございました。
島田先生の仰るとおりにやれば問題は解決する、そんな気持ちになりました。(拍手)
ありがとうございました。

さてここで会場にいらっしゃるご来賓の皆様方をご紹介したいと思います。
総理大臣補佐官で政府の拉致対策本部の事務局長を務めていらっしゃる中山恭子さんです。(客席の中で立ち上がり周囲へ会釈をする、拍手)
本来中山さん、この壇上に上がっていただくべきなんですけどもどうもありがとうございました。(拍手)

そして特定失踪者のご家族の皆さんがいらっしゃると思います。
どうぞどうぞそこの場でご起立いただければと思います。(特定失踪者家族がその場で起立、周囲へ会釈をする、拍手)
特定失踪者のご家族の皆さん方、どうぞ皆さん大きな拍手で元気付けてください。
ありがとうございます。

そして救う会全国協議会の幹事の皆様方もいらっしゃると思います。
いつも一生懸命に働いてくださっている救う会全国協議会の幹事の皆様方、いらしたらご起立お願いします。(幹事の方々が起立、周囲へ会釈、拍手)
どうもありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。

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2007年04月29日

07.4.22 古屋圭司拉致議連事務局長 国民大集会(17)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『古屋圭司 拉致議連事務局長による来賓紹介』

★司会 櫻井よしこさん

西村眞悟さん、ありがとうございました。
さてここには統一地方選挙の投票日にも関わらず、幾人かの政治家の皆さん方がいらしてくだすっています。
拉致議連事務局長の古屋圭司さんから出席の国会議員の紹介をお願いいたします。(拍手)

★古屋圭司 拉致議連事務局長

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ご紹介を頂きました、私は拉致議連の事務局長を務めております衆議院議員の古屋でございます。
主催者の一人として、改めまして日曜日こうやって大勢の皆さんこの大会にご出席を頂きました。
心から感謝・御礼を申し上げたいと思います。

先ほど西村議連幹事長からもお話がございましたが、拉致議連の会長は現在平沼武夫議員でございますが、年末にちょっと大量を崩しましたけども、ほぼ回復を致しました。
元通りになりました。(拍手)
実は今日も出席をしたいという事だったんですが、自分の復帰は来月の5月の10日からにしたいと、こういう事でございまして、5月の10日からは前と同じように活動させていただくという事でございますので、まずはご報告を申し上げたいというふうに思います。(拍手)

一言だけ私の方からもお話申し上げたいと思いますが、たった29億円の金融制裁で北の金正日は金塊を売ったりして凌いでいる。
そういう実態を見るだにしてですね。
要するにいずれも制裁は効いている。
日本の経済制裁等々の強化も効いている事ですね。

ですから私はまさしく原理原則に戻って、昨年横田早紀江さんが(ブッシュ)大統領に会ったときにも、あるいは大統領府で会見した時にも、拉致は置き去りにしない。
こういう事をはっきり言明されました。
これは北の核とともにこの拉致問題を解決しない限り、アメリカとしっかり連携をしてですね。
強い態度で国家意思として示していく事が何よりも必要だというふうに思っております。

幸いにして来週、先ほどもご挨拶いただいた安倍総理は日米首脳会談でブッシュと会談を致します。
このときにこそ今アメリカが採っている、いわゆる妥協路線を速やかに止めさせてそして期限を区切って、お互い同盟国に照らし合わせて経済制裁をしていく。
この強い意思を是非安倍総理からもしっかりブッシュに伝えていただきたい。
我々議連としてもそれを切に望んでいる次第であります。(拍手)

さて、出席議員、先ほども申しましたように今日統一地方選がございまして、どうしても万歳等々があってですね。
こちらに来れないという方が大勢いらっしゃいます。
そういう中でも今日は壇上の方にお越しいただきました。
まずはご紹介を申し上げます。
すでにご挨拶をしていただいた方も含めて紹介させていただきます。

拉致議連の前会長代行で内閣総理大臣の安倍晋三先生。
内閣官房長官・拉致問題担当大臣の塩崎恭久先生。
そして自由民主党、拉致特命委員会委員長であり、拉致議連会長代行の中川昭一先生。
そして拉致議連の会長代行であり、民主党・衆議院議員である中井洽先生。(拍手)
拉致議連副会長の公明党衆議院議員、上田勇先生。(拍手)

そして今ご挨拶いただきました、拉致議連幹事長の西村眞悟先生。(拍手)
民主党衆議院議員の中川正春先生でございます。(拍手)
民主党参議院議員の柳沢光美先生。
拉致議連副幹事長の民主党の渡辺周先生。
そして参議院議員・公明党、澤雄二先生。(拍手)
ありがとうございます。

結びに当たりまして、先ほど中川拉致対策委員長からも言及がございましたが、特命委員会としても、またこの議連としても、日本版のいわゆるテロ支援国家を指定をする。
この法案が出来ないかどうか?
今鋭意検討しておりまして、早急にこの国会でまとめるよう関係者としっかり連携をとって・・・今、失礼をしました。
今到着をしましたので、民主党拉致議連事務局長代理、松原仁先生でございます。
後ほど決議案を朗読をさせて頂きたいと思います。

話が途中になりましたが、テロ支援国家の国内版と言うものをしっかり作っていきたい。
合わせてご報告をして以上でご報告を終らせていただきたいと思います。
ありがとうございました。

★司会 櫻井よしこさん

どうもありがとうございました。
また壇上にはですね。
新潟県議会議員で拉致問題地方議会全国協議会副会長の高橋正さんもいらしているはずです。
はい、どうぞお立ちください。
同じく副会長の古賀俊昭さん(東京都議)いらっしゃいます。
ありがとうございます。
そして大分市議会議長の三浦由紀(よしのり)さん。
ありがとうございます。
そしてもし会場に地方議員の方々がいらしたら、どうぞ御起立をお願いします。
はい、何名か地方議員の方、ありがとうございます。
どうもありがとうございました。

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※この集会の録音・写真撮影・ネット公開に関しては主催者の同意を頂いております。

07.4.22 西村眞悟拉致議連幹事長 国民大集会(16)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『西村眞悟議連幹事長による主催者挨拶』

★司会 櫻井よしこさん

ここで、本当に力強くこの拉致問題に取り組んでこられた西村眞悟さんをご紹介しましょう。
もうなんのご紹介も入らないと思います。(拍手)

★西村眞悟議連幹事長

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みなさんこんにちは。
本日は拉致議連会長である平沼赳夫先生の指示で、幹事長である私が、拉致議連の主催者としてのご挨拶をさせていただきます。日曜日であるにもかかわらず誠にご苦労様でございました。

本日は統一地方選挙の後半の投票日でございます。本来ならばこの席に何時もいる同志たち、たとえば、私の郷里の八尾の三宅裕市会議員などは投票日で顔を見せることができませんが、彼等は自らの選挙区に於いて、拉致被害者の救出を訴え、自治体が人権教育をしている、その人権教育の中核に拉致問題を位置させるべきだと訴え、北朝鮮の施設に対する言われなき免税処置を廃止するように選挙活動をしておるということをみなさまにご報告させていただきます。(拍手)

さて、他人の骨を横田めぐみさんの遺骨だと称して我が国に送り届け、そしてそれが、真っ赤な嘘であると判明した平成16年の12月以来、今日までの経過を眺めております時に、我々は眼をそらすことの出来ない拉致問題の本質を今こそ見つめねばならないと思うわけであります。

拉致議連というものは政府が言わないときに物を申し、また政府が言えないことを言う立場にある議連ですから、これからはその立場で申しますと、我々が目をそらすことが出来ない拉致問題の本質というものはこれは、国家主権の侵害であるということであります。(拍手)

国家主権の侵害とは皆さん何ですか。国家主権の侵害とは戦争状態ということであります。(拍手)
そこで拉致問題の解決のためには日本国と日本国民が覚悟を決めねば前進は到底しないというのがこの2年間の経緯をみても判明することでありまが、然るに、我々が目をそらすことの出来ない拉致問題の本質というのは、国家主権の侵害国家主権の侵害ということは、戦争状態と言うことであります。(拍手)

ここで、拉致問題の解決のためには日本国と日本国民が覚悟を決めねば、前進は到底しないというのが、この2年間の経緯をみても判明することであります。

然るに日本国政府は未だ拉致問題を人権侵害、個々の犯罪のレベルでしか把握しようとしていない。それは端的に特定失踪者の1000番台リストから2年に一人ずつ、二人ずつ拉致認定をしてきたという今までの経緯からも明らかでありましょう。

個人的人権侵害、犯罪だというから国籍の壁が、出来てしまうわけであります。
また、どうして救出するのかというこの要の質問に対して、日本国政府の答弁は、金正日が解放する気になれるように圧力をかけるということであります。しかるに、これが戦争であると、本質を持ってその対策を講じるならば、金正日がその気になろうが成るまいが、我々は救出しなければならないのであります。(拍手)

拉致議連はみなさん、拉致議連は、金正日体制の打倒を決議しています、2年前に。戦後日本の政治史の中で国会議員の集団が他国の政権打倒を決議したのは拉致議連が初めてであり、拉致議連のほかには現在はありません。

ではどうして金正日体制を打倒するのか、みなさんいよいよ正念場でありますアメリカは腹の底でイラクとの戦争を決意して進んでおりまする。。ブッシュ大統領のおやじさんの大統領の時代から、地上勢力が半分になっている現実を見ても、イラク、イランで事を構えながら朝鮮半島で事を構える能力はありません。従って、我々日本は独力で、北の核を抑止しつつ、救出をする実力を今こそ決断しなければならない。(拍手)

ドゴールフランス大統領の言ったことが、今フランスで現実に成らずに我日本で現実になっている。
すなわち、核を持たない国は、独立国家として独自の国家意志を決定できないということです。(拍手)

この議論がやっと出来る時期に参りました。国民の一致団結した拉致問題の本質を見抜いた覚悟が必要であります。その意味で従来の惰性を排除しなければなりません。何が従来の惰性か。

  “人権と平和”

戦後日本は“人権と平和”を叫んでおった。それは誰の耳にも入っておった。しかし、“人権と平和”を叫ぶ勢力、叫ぶ人が拉致問題の本質から目をそらしてきた。むしろ拉致問題はなかったがごとく、それに封印してきたのであります。これが惰性と言うんです。
しかしながら、この惰性は完全に、みなさん、まだ排除されていません。

その証拠に、みなさんの津々浦々で行われている統一地方選挙に於いて、拉致問題は争点となっているか?参議院補欠選挙で争点となっているか?

なっていないと言うことは、我々も戦い続けなければならないということです。(拍手)

ここでみなさん、私のご挨拶を締めくくるに当たって一人の若い女性のことを紹介させていただきたいと思います。田さん、ご存じですが、池田真咲さんという方であります。いつもこの会場におられ、最前列に座っておられました。今もおられると思います。
苦しい闘病生活の中で命の証として救出運動に取り組まれました。浴衣を着た姿はめぐみさんにそっくりであります。昨年の秋の暮れに亡くなられましたけれども、池田真咲さんが私の師事する恩人のもとに送った手紙を拝見いたしましたら、私はその精神の豊かさとそれから、透徹せる知性に驚嘆したわけであります。

私のことを書いてくれておったわけであります。私がこの1年歩んでこられたのは池田真咲さんの励ましのおかげであります。その池田さんがこのように言っておられのです。母上が言っておられました。「政治家は世のため人のために働く存在だと言われるがこれは違う。政治家は正義を見極めることが本分であり、その正義を求める政治家の下で行政が世のため人の為に働けばよいのだ」と。

“正義”というこの言葉を豊かな精神と透徹した知性の真咲さんがよく用いられたと。そしてその正義の元で、拉致被害者救出を自分の命の証とされたわけであります。

昨年秋に亡くなられましたけれども、お母様は彼女の志を一つ引き継いだ仕事をしたいと思って、オリジナルの切手を発行しようと思い立たれました。それは拉致被害者のブルーリボンを真ん中の図柄にしてその周りに「拉致被害者の生存と救出を願って」という文字が書かれた切手、この切手を製作しようとしたわけであります。そして郵便局に申請をしたわけであります。

郵便局に申請をして一ヶ月待たされた結果、郵便局からはお断りの連絡があったということであります。何故なら「拉致被害者の生存と救出を願って」というこの文字は個人の思想信条に関するものであるから切手としては作れないというわけであります。

先程安倍総理、また官房長官が来られ、そして拉致被害者救出は国是であると言われて、テレビではその広報映像が流されそしてポスターも作られている。しかし「拉致被害者の生存と救出を願って」の切手は個人の信条に当たるから作れないというのが我が国の国家にある組織なのです。

皆さんここでもうお解かりでしょう。国内にまだまだ敵が居るのです。(拍手)我々は金正日と闘うとともに国内の敵とも闘わねばならない段階にまだあるということを覚悟しなければなりません。(拍手)
そしてこの日本国と我々日本国民全員が一致団結するように池田真咲さんと共に闘って行こうではありませんか。
宜しくお願いいたします。(拍手)

★司会 櫻井よしこさん

西村眞悟さんありがとうございました。

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大会当日の映像
http://www.n-shingo.com/movie/rachi.html#h190422

挨拶原稿は、眞悟の時事通信最新号で
http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi
尚、時事通信掲載文と、当日のスピーチは多少違っていますので、音声からそのままおこしたものを記録します。

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※このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。
※この集会の録音・写真撮影・ネット公開に関しては主催者の同意を頂いております。

07.4.22 海老原智治北朝鮮に拉致されている人々を救援する会・チェンマイ代表 国民大集会(15)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『海老原智治 北朝鮮に拉致されている人々を救援する会・チェンマイ代表の報告』

★司会 櫻井よしこさん

パンジョイさん、ありがとうございました。
さて、そのタイで救出運動を組織なさったのが海老原智治さんです。
「北朝鮮に拉致されている人々を救援する会・チェンマイ」を作り、その代表を務めています。
タイでの状況、そしてタイでの人々の支援振りなどについてお話頂ければと思います。
よろしくお願いします。(拍手)

★海老原智治氏

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ご紹介いただきました海老原智治です。
2005年よりタイで唯一の支援団体であります「北朝鮮に拉致された人々を救援する会・チェンマイ」を主宰しまして、タイ国内で拉致問題解決のために活動を行なっております。

タイにおいては現在拉致被害者1名、すなわちアノーチャ・パンジョイさんの存在が明らかになっております。
経緯を申し上げますと、2005年にチャールズ・ジェンキンスさんの証言と著書の内容から、「アノーチェ」と言う名前のタイ人拉致被害者女性が存在する事が明らかになりました。
これをタイのテレビが大きく報じたところ、家族が名乗りを上げました。
調査の結果、この「アノーチェ」とは1978年に23歳の時にマカオで行方不明になったタイ人女性、アノーチャ・パンジョイさんであるという事が明らかになったのです。
それ以後私の方では、タイ唯一の支援団体としましてアノーチャさんの家族とともに、北朝鮮拉致問題をタイの社会と政府に一緒になって訴え続けてまいりました。

タイと北朝鮮は1975年に国交を樹立しております。 
幸いなことにタイ政府はアノーチャさんの拉致問題に関して、比較的迅速な対応を見せています。
タイ政府は正式には拉致被害者とは言わず「行方不明者」としていますが、2005年にアノーチャさんの存在が明らかになって以来、その直後から北朝鮮に所在を問い合わせています。
しかし北朝鮮の回答は一貫しまして、「そのような人物はいない」という事に終始しています。
さらにはアノーチャさんの根拠になったジェンキンスさんの証言を「でっち上げだ」と言うふうに非難しております。

しかしタイ政府はそれに引き下がることなく、2006年7月にはタイと北朝鮮の外相会談におきまして、「アノーチャの件を追及するタイと北朝鮮の2国間作業部会の設置」を北朝鮮に提案しております。
タイ人拉致の判明後、1年以内にタイ政府がこのような動きを出している事には、極めて迅速な対応と評価することが出来ると思います。
しかし、当の北朝鮮は現在までこの作業部会設置に誠意ある回答は行なっておりません。

タイでは2006年9月に軍事クーデターが発生しまして政府が転覆いたしました。
現在は暫定政府の統治になっておりますが、現政権においても拉致問題は重要課題であると認識され引き継がれております。

そのようなタイ政府の取り組みですけども、その一方でタイ社会において拉致問題に対する社会認識はまだ高くはございません。
その背景には、タイ社会での北朝鮮というものが誰も何も知らない印象の無い国であるために、あの国の中でどのように酷い人権侵害が発生し、何が行なわれているか?
これがまったくタイ社会には知られておりません。
その為、拉致の酷さや悲惨さ、これがまだまだ十全にタイ国民には理解されていない状況があります。
そのために私は、タイ社会において北朝鮮の人権侵害の実態に対する理解を獲得して、タイ人拉致の問題構造を明らかにする事を目標にしまして、ジェンキンスさんの著書のタイ語訳の出版をはじめとして、また家族の思いのタイ社会への発信、これに力を入れております。

拉致の被害は現在、少なくとも世界12ヶ国に亘っていることが知られています。
私はタイで北朝鮮拉致問題に取り組むにあたり、次のような立場に立っております。
すなわち、北朝鮮拉致問題は世界のどの国でどの国民に生じようと、これはまさしく一つの同一の問題であります。
これはまさしく世界中で生じた拉致の原因はたった一つ。
すなわち北朝鮮政府による犯罪的人権侵害で行なわれた悲劇である。
このようなことでございます。(拍手)

この拉致問題の解決に部分的な解決、すなわち仮にタイ人だけの解放による解決、日本人だけによる解決、韓国人だけによる解決はありえないと考えております。(拍手)
世界の拉致被害者がすべて帰還してはじめて拉致問題は解決いたします。(拍手)
私はこのような立場から今後とも国際連携を重視しまして、タイを拠点に取り組んでまいります。(拍手)

拉致の悲惨さを今世界で最も知る国民は日本人であるといえます。
日本人の拉致と同時にタイ人をはじめとした各国人拉致の一括解決のために、日本国内の皆様の力強いご支援をお願いします。
どうかよろしくお願い申し上げます。

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※この集会の録音・写真撮影・ネット公開に関しては、主催者の同意を頂いております。

07.4.22 バンジョン・パンジョイさん 国民大集会(14)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『バンジョン・パンジョイさん(タイ人拉致被害者、アノーチャさんの甥)の訴え (通訳:海老原智治氏)』

★バンジョン・パンジョイさん(通訳:海老原智治氏)

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日本の皆様、こんにちは。
私はバンジョン・パンジョイと申します。(拍手)
私の家族はもう少しでアノーチャに会えるのではないか?
そのような期待が高まっております。
アノーチャは日本の皆様と一緒に、他の国の被害者の家族とも一緒に、みんな一緒に私の家に帰ってくるのでは無いでしょうか?

私たちの家族はアノーチャが北朝鮮で必ず生きていると強く確信しております。
そしていつかこの近いうちに、また私たちの家に帰ってくると家族全員がそれを望んで、またそれを信じて待っています。
このような集会に参加させて頂くとも、また多くの皆様のご支援を頂いていることも、それが私たちのアノーチャがもうすぐ帰ってくる、この思いを強くさせております。(拍手)
ですから次にこのような大きな集まりがあるとすれば、その集まりは私の家族アノーチャをはじめ、日本や他の国々の拉致被害者全員が帰って来た、そのお祝いの場でなくてはなりません。(大きな拍手)

これは私の父でアノーチャの実の兄であるスカム・パンジョイが私に託した手紙です。(一枚の紙を掲げて見せる)
今回父は病のために来日する事が叶いませんでしたが、父に代わりましてこの手紙を今読み上げさせて頂きます。

「私はスカム・パンジョイです。
アノーチャ・パンジョイの実の兄です。
私は日本の拉致被害者の家族の皆様、それに支援者の皆様のご支援に心からお礼を申し上げます。

アノーチャの拉致は、私の家族の中に生じた大きな困難です。
しかし私の家族はタイの片田舎に暮らす小さな家族でしかありません。
このような私たちの困難を皆様が高い関心を持ってご支援してくださっている事に改めて感謝申し上げます。
皆様は私に出来る限りの支援をしたいと仰ってくださっています。

私の妹は1978年にマカオでいなくなって以来、27年間全く消息が分かりませんでした。
妹がどこにいるかを知る事が出来た事には幾分安心してはいますが、皆様には妹がもう一度家に帰ってくる事が出来る様に今後もどうかご支援をお願い申し上げます。(拍手)
私はもし皆様のご支援が無かったとしたら、一体誰を頼ったら良いのか?と言う思いで一杯です。

タイ人拉致被害者 アノーチャ・パンジョイの兄、スカム・パンジョイ (拍手)」

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07.4.22 櫻井よしこ氏 国民大集会(13)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『櫻井よしこさんのコメント』

★司会 櫻井よしこさん

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ありがとうございました。
北朝鮮に暮らして、あの金正日・金日成体制の下で多くの多くの体験を重ねてきた方が、金正日は変わらないと仰った。
決して変わらない。

しかし国際社会は、金正日が心を変える事を願って様々な妥協を重ねてきました。
アメリカもクリントン政権のときに希望的観測によって譲歩を致しました。
そして今も6カ国協議でともすればそのような方向に流れがちになる。
多くの人は「日本だけが孤立するじゃないか」「日本だけがバスに乗り遅れるんではないか」
とんでもない話ですね。(拍手)

今多くの人の話を聞いて、私たちの側こそが正しい。
その事が改めて確認されたと思います。(大きな拍手)
このような金正日体制に対して取るべき道はたった一つです。
強い強い態度で臨む事しかありません。(大きな拍手)

どんなに国際社会で孤立しているかに見えても最後に勝つのは道義であります。(拍手)
最後に勝つのは正義であります。(拍手)
また、道義や正義を勝たせるように、私たち国民が「孤立しているのは私たちでは無い」という事を肝に銘じなければならないと私は感じています。(拍手)

拉致被害者の家族の皆さんは、その事を本当に良く知っていらっしゃる。
他の誰が言おうと、肉親の悲しみを通してこの悪魔のような政権が、いかなる甘い言葉をささやいたとしても変わるはずが無いという事を知っているわけです。

もう一人の拉致被害者のご家族の方にお話を伺いましょう。
タイから拉致されたアノーチャさんの甥御さんのバンジョン・パンジョイさん。(拍手)
05年の国民大集会にもお出でいただきました。
去年の国際会議にも参加してくださいました。
どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

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07.4.22 金起成自由北朝鮮放送副会長 国民大集会(12)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『金起成 自由北朝鮮放送副会長による韓国報告』

★司会 櫻井よしこさん

さて、あの地獄のような北朝鮮から多くの人たちが逃れてきています。その脱北者のみなさんが韓国でラジオ放送を行っています。自由北朝鮮放送というその放送局の副局長さんで金 起成(キム・ギソン)さんが今日はおいでになっています。
金 起成さんは、ご自身が脱北者です。そしてこの放送は、皆様方の寄付も一部そちらに支援する形で使っていただいています。西岡さん通訳をお願いします。

★金起成 自由北朝鮮放送副会長(通訳:西岡力氏)

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皆さんこんにちは、まず今日の行事に私ども自由北朝鮮放送を招待していただいて心から感謝しますとご挨拶いたします。(拍手)
昨日の夜、実は日本の家族会の方々と夕食会に招待を受けたんですが、日本の家族会のある方が、次のようなことを話されました。

去年のこの行事が最後の大会になって欲しいと思っていたのに、今年も、また国民大集会をすることになってしまった。来年は、もうこのような行事が必要がないように、・・みなさまに会えるようにもっと一生懸命努力しようとそう言うようなお話でありました。

私はその方お話を聞きながら、同業相哀れむという、同等の気持ちを持ちました。

私もやはり、北朝鮮に父妹とがいます。
ここにいらっしゃるご家族のようにですね、愛する家族が北朝鮮によって拉致されたのではありませんが、金正日によって人質にされているという点では、同じであります。それで私はここに立っています。

皆さん方と同じように金正日の魔の手によって、私の愛する家族も囚われている。あるいは、それだけでなく、北朝鮮で、2300万の市民も囚われている。その人たちを救うことが私たち脱北者の使命だと考えているのです。

悪は金正日は絶対に変わらない、悪魔的存在です。
そのために彼が終わりを迎えて初めて、皆さん方の家族や、私ども家族や初めて自由の身になるのです。(拍手)

私ども自由北朝鮮放送は脱北者が作り、また脱北者が作りつつある放送であります。
私たち脱北者は、金正日は絶対変わらないと言うことを、あまりにもよく知っているので彼を歴史に告発し、世界の良心に告発するために、苦しい中ではありますが、私たちの声をあげていくのであります。

金正日は世界の良心を一番恐れており、北朝鮮の人民が金正日は目覚めることを一番恐れています。

我々自由北朝鮮放送が北朝鮮に向けて短波で、正義の・・を送り始めたとたん、金正日は南北・・旧会談の席で公式に自由北朝鮮放送の中断を求め、またそれだけでなくて南の親北団体を使って、物理的に放送を中断させようと脅迫いたしました。そして、電話での脅迫、血まみれの斧を送ってくる、そしてまた嫌がらせのビラを送ってくるなど脅迫しているのであります。

金正日の脅迫、嫌がらせは今も続いています。
しかし私たちは、金正日との戦いにおいて、金正日が死ななければ私たちが死ぬのだという覚悟で闘っています。(拍手)

金正日がいなくなって初めて、我々脱北者が・・の人生を送ることが出来る、また、ここにいる拉致家族の皆さんが被害者と会うことができるのです。

金正日がいなくなって初めて東北アジアの平和も世界の平和も成るんです。

ですから、私ども自由北朝鮮放送は日本の拉致被害者家族の皆さん、そして韓国の拉致被害者家族の皆さんと力を合わせて金正日と最後まで闘って勝利するのであります。(拍手)

今日までの、自由北朝鮮放送ができるまで、私たちの同志になってくださいまして支援してくださった方々、そしてここにいらっしゃる西岡教授のように、固定支援者になって、北朝鮮の同胞に対する希望の炎に成ってくださった日本の拉致被害者家族の皆さん、日本の国民のみなさんに心から感謝を申し上げ、今後も引き続いて、私たち脱北者と共に永遠の同志になっていただくことを、心からお願いして私の挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。(拍手)

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07.4.22 崔祐英韓国・拉致被害者家族協議会前会長 国民大集会(11)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『崔祐英 韓国・拉致被害者家族協議会前会長の訴え』  

★司会 櫻井よしこさん

国民大集会には第一回から毎回出席してくださいました、拉致被害者家族協議会の前の会長でいらっしゃる崔祐英さんです、崔祐英さんさんのお父様も船で操業中に拉致されてそのまま行方がわからなくなっています。崔祐英さんお願いします。

★崔祐英 韓国・拉致被害者家族協議会前会長

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みなさまこんにちは。(会場からこんにちはの声)
今回も私を招待していただき、まことにありがとうございます。(拍手)
ここ日比谷公会堂で、拉致された父を助けてくださいと皆様方に訴えましたが、もう10年になりました。初めて日比谷公会堂に来て拉致された家族のために、一生懸命生きている横田さん達の家族を見て感動しました。

韓国に帰って初めて家族(会)を作りました。ありがとうございました。
昨年には皆さんのおかげで、金英男の家族が会うことができました。

日本のマスコミの皆さんにも感謝しています。日本の国会議員の皆様にも拉致問題にご尽力いただきありがとうございます。今後とも宜しくお願いします。

東京の春は、本当に綺麗で桜も盛んです。今日のように良い天気になれば、家族とお花見に行きたいんです。私も早く父が戻ってきて、父と腕を組んで桜が綺麗な庭園を散歩したいです。

今の時代に、携帯電話があって簡単に愛する両親に電話が出来ます。
しかし、私には、ただ夢でしか会うことができません。
春、夏、秋、冬が過ぎたら、また春が来ることを考えると、私の家族にも、被害者の家族にも必ず、春が来ることを、希望を・・、焦ってはいません。

私は、そのために、みなさんの愛や活動が必要ですから、応援してください。(拍手)
また、日本の方、タイの方、ルーマニアの方韓国の被害者が国際的に連帯して頑張っていきましょう。

本日はありがとうございました。

★司会 櫻井よしこさん

日本でのこの拉致被害者救出の動きは、むろん当初は孤独な戦いではありましたけれども、多くの人たちの努力によって、今我が国は政府をあげての対策に取り組もうとしています。

対照的に韓国では、政府が全く動きません。どれほど孤独な絶望的な戦いかと心から私は悲しく思います。だからこそ、私たち日本人は、日本人の拉致被害者だけではなく、韓国の人も、ルーマニアの人も、タイの人も、どの国の人も全ての拉致被害者を救い出すように頑張っていきましょう。

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07.4.22 李王哲韓国・拉致被害者家族協議会会長 国民大集会(10)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『李王哲 韓国・拉致被害者家族協議会会長の訴え』

★司会 櫻井よしこさん

韓国からは、本当に多くの人たちが、ある意味では日本人よりもっともっと長い間、拉致されております。にも関わらず、韓国政府はほとんど何の動きも見せない。それどころか、北朝鮮にのめり込むような政策をずーーと、とり続けてきています。そのことで、韓国の拉致被害者の関係者皆さん方、本当に多くの苦労を重ねてこられました。
韓国拉致被害者家族協議会会長に、この3月就任なさいました、李 王哲(イ・オクチョル)さんにお願いをいたします。

★李 王哲 韓国・拉致被害者家族協議会会長(通訳:西岡力氏)

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こんにちは。
私は崔祐英(チェ・ウヨン)会長がリードしてきました韓国拉致家族協議会の新しい会長になりました、李王哲(イ・オクチョル)と申します。(拍手)

私の父は、1972年、12月28日漁船であるオデイヤン61号(※1)の船員として、朝鮮半島の西の海にありますペンニョン島(白○=令に羽)という島の近海で操業中に北朝鮮によって拉致されました。

2005年の2月に家族会が中国で入手した拉致漁船員36人が、北朝鮮の ・・・山で撮影した写真が公開されたことがございます。

この写真を見ていただきますと、私に父が胸に金日成バッジをつけて写っております。

しかし、我が国政府は私の父の生死の確認さえも出来ずにおります。
我が国政府は、北朝鮮に対して拉致被害者を送還せよと要求しますが、北側は拉致被害者はいないと、自分の意志で望んで越北したものはいるが、拉致被害者はいないと言って拉致問題を認めないのであります。

また我が国政府は、北と交渉しまして拉致被害者を一般の離散家族の再会に合わせてその中で生死確認と、たった一回だけの再会をさせるようにしております。

私たちは、私たちの家族である拉致被害者は、必ず帰ってこなければならないと思っています。(拍手)

私は、拉致家族協議会を7年間引っ張ってこられた崔祐英名誉会長と共に、拉致被害者480人あまりの生還と、そして真相究明のために一生懸命運動していくことを誓うものであります。

皆さん方も、失望することなく皆さん方の拉致被害者が家族の元に返ってくるように私は心からお祈りいたします。
ありがとうございました。(拍手)

※1オデイヤン61号 の漢字がわかる方がいますか?教えてください。

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07.4.22 李美一朝鮮戦争拉致被害者家族協議会代表 国民大集会(9)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『李美一 朝鮮戦争拉致被害者家族協議会代表の訴え』

★司会 櫻井よしこさん

さて非常に多くの人々が韓国から北朝鮮に拉致されています。
朝鮮戦争の時の拉致被害者は、8万2959にのぼります。
その朝鮮戦争拉致被害者家族協議会から、李 美一(イ・ミル)さんが代表としておいでになっています。
韓国政府、肥料や食料を北朝鮮に送ると言っております。
その韓国政府に対する想いも深いものがあると思います。
宜しくお願いします。

★李美一 朝鮮戦争拉致被害者家族協議会代表(通訳:西岡力氏)

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みなさんこんにちは。(拍手)
まず、安倍総理が先頭に立って拉致被害者を救出しようという強い意思を持って心血を注いでいらっしゃることに、頭を下げて感謝申し上げたいと思います。
私たち拉致被害者家族会は心から感動しており、心の底から総理を尊敬しております。

何よりもこの間、心血を注いで拉致被害者救出運動を進めて来られました関係者の皆さん、そしてこおにお集まりの皆さん方に対して8万人を超える韓国拉致被害者家族を代表して、感謝をもうあげたいと思います。(拍手)

みなさんご覧になってわかるのように私は背も低くて、声も大きくありません。
朝鮮戦争が起きたその1年目の年に、脊髄を痛めて、障害者になったからであります。
私が高熱でうなされて寝ているとき、既にその時、父は戦争中に北朝鮮によって拉致されていたのです。

その時私の父は、三十代の青年実業家であり、私の母とそして3人の娘を心から愛していてくれてました。たぶん医者であった母がいなかったら私は生きていることができなかったと思います。
私の母は、大変美しく有能な者でありますけれどもが、57年間その母の心の中には、ただ一人、父に対する愛だけがあり、今も父が連れて行かれたその場所で、父の帰りを待っているのであります。
私たちの家族は、父のことを忘れて暮らしたことは一度もありません。(深いため息)

私は時々父のために、この仕事をするために、神様が私を生かしておかれたんではないかと考える時があります。(拍手)

私は私の父が生きていることを信じております。そして私は母がどのくらい父のことを愛していたかと言うことを知ってもらえる日が来ることを信じています。

私の話は特別なものではないのです。夫を奪われ、残された妻が経済力がないために、涙を流しながら自分の子供を孤児院に預けなければならなかったということさえもあったのです。

それらの中で、家族達はそのために拉致された必死の活動をしましたが北朝鮮は始終一貫して拉致被害者はいないとして一人も帰してきてはいないのです。
そして一人の消息もわかっておりません。

私たちはこの間、北朝鮮の金日成と朝鮮労働党が、戦争拉致犯罪をしたと言うことを立証するために、関連する資料を収集して参りました。そしてついに2006年の9月に、1140ページに及ぶ資料集の第一巻を発刊することが出来ました。北朝鮮の文書であります『金日成の教示文(きょうしぶん)』〜〜南朝鮮からインテリを連れてくることについて〜〜という金日成の教示文を始めとして、様々な北朝鮮の文書や、統計を集めまして、それを通じて、北朝鮮の戦争中の拉致というのは、偶発的なものではなくて、緻密な事前計画に基づく、選別された “選別拉致”であったと言うことを確認することが出来ました。

このような事実は、戦争中の偶発的な人命被害とは確実に区分される戦争という特種状況を利用した戦争犯罪であると言うことが証明されたのです。(拍手)

みなさん、北朝鮮の拉致犯罪は、1950年、金日成と朝鮮労働党によって始められ、金正日まで続く大変根深い犯罪であります。
そして今も継続しているテロであります。

拉致犯罪を事実の通り認めず、拉致被害者を返さない政権は、これ以上権力を持たせていてはなりません。(拍手)

私たちには、これ以上待つ時間はありません。
国境を越えて、世界が一致団結して、全ての拉致被害者を家族の元に返すように、私たち力を尽くそうではありませんか。(拍手)

★司会 櫻井よしこさん

李 美一 さん本当にありがとうございました。
本当にありがとうございました。

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07.4.22 ガブリエル・ブンベアさん 国民大集会(8)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『ガブリエル・ブンベアさん(ドイナ・ブンベアさんの弟)の訴え』

★司会 櫻井よしこさん

あの悪魔のような北朝鮮による拉致被害は日本だけでないのは、ご承知の通りでございます。
多くの国に被害者が存在します。
ドイナブンベアさん、ルーマニアから拉致されました。
曾我ひとみさんがそのドイナブンベアさんを看取られたと言うことがジェンキンスさんの本の中に書いてありました。ドイナさんの弟さんですね、ルーマニアからおいで頂きました。お話を伺いたいと思います。(拍手)
金曜日に来日いたしまして、昨日佐渡に行かれまして、ジェンキンスさん、曽我さんにお会いしました。そしてこの国民大集会が始まるほんのちょっと前に佐渡から戻ったばかりです。
宜しくお願いします。

★ガブリエル・ブンベアさん(ドイナ・ブンベアさんの弟) (通訳:なつえみ)

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今日はここで、みなさんと一緒にいることはとっても喜びです。
みなさんと・・・政府の皆さんの方々といることはとても名誉に思います。

日本にきて何日かしか経っていませんけど、たくさんの痛みや哀しみを感じることが出来ました。
その哀しみというのは、ジェンキンスさんと曽我さんから聞いた情報から得られたものです。
でも、それと同時に感謝の気持ちと喜びの気持ちも味わいました。

なぜなら私は素晴らしい国民と出会う事が出来ました。
その国民は、10年あまりの時間を費やして、この問題を解決しようとしているからです。
本当にみなさんに感謝しています。(拍手)

どうか、神様の力によって私たちの歩みを導いてくれるように祈っています。(拍手)
全ての哀しみにうちひしがれている方達は、その痛みが解決できるように願っています。

それは、愛する家族が一緒に過ごせる日が来るように願っています。
みんなで、そのため、その問題の解決のために闘いましょう。(拍手)

ありがとう!(日本語で)

★司会 櫻井よしこさん

ガブリエルさんありがとうございました。
そして通訳は、なつえみさんでした、ありがとうございました。

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2007年04月28日

07.4.22 荒木和博特定失踪者問題調査会代表 国民大集会(7)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『荒木和博 特定失踪者問題調査会代表の挨拶』

★司会 櫻井よしこさん

私たちは、拉致被害者全員を救い出さなければならないと決意しています。
拉致被害者、わかっている人だけが被害者ではありません。まだ多くのわかっていない人たち、特定失踪者の問題がございます。
この特定失踪者問題調査会を主催なさり、ずーーと調べてきました、荒木和博さんに、ここでご報告をお願いいたします。

★荒木和博 特定失踪者問題調査会代表

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ご紹介いただきました、荒木でございます。
本日多数の皆様おいで頂きまして、本当にありがとうございます。
今日、入口のあたりで、何人かの方から声をかけられまして『この進行表を見たら、おまえの名前が乗っかっているので安心をした』と言われました。
大変色々とお騒がせをいたしておりますことを、お詫びを申し上げます。(拍手)

私は二年前、この集会で平成18年の末までに拉致問題を解決する、そしてそれが出来なければ責任をとるというふうに申し上げました。勿論私一人の力で解決を出来るなどとは、思っておりませんでしたけれども、しかし、何とかそこにこぎ着けたいと申しまして、そして約束をいたしました。約束を果たせなかったからには、当然責任をとらなければいけないというふうに考えております。何かの機会を使ってですね、それを果たしたいと思います。

本来は、こないだ、先々週、韓国に風船を飛ばしに行きまして、あの時、あともうちょっと頑張れば、韓国の警察に逮捕される手前までいっておりましたので、逮捕されていれば、その責任の一部でも果たせたと思っていたのですが、残念ながら私は、小者でございまして、逮捕していただけませんでしたので、おめおめと、ここにまた立つことになった次第でございます。(拍手)

この問題は、先ほど、安倍総理、そして塩崎官房長官、おいで頂きまして、この場でスピーチをされたと。今まで勿論なかったことでございますし、最初の方に比べれば、これだけ運動が進展したんだなぁと。家族会の皆さん、救う会のみなさんのご尽力、そして全国の皆さんのご尽力がここに実ったんだな、と言うことは本当に感慨深く感じたわけでございます。

しかし、その上でここに各議連の先生方もおいでになり、政府の関係者の方々もおいででございますが、あえて、申し上げておきますけれども、だからといって解決できるわけではないと言うことでございます。

安倍総理が歴代の総理の中で最もこの拉致問題に、熱心にやってくださっている事は、私も重々承知をしております。しかし、その安倍政権の基盤というのは、これまで半世紀にわたって拉致問題を隠蔽し、そして隠して、潰そうとしてきた勢力がその中に入った上で、安倍政権はその上に乗っかっている。(拍手)

これは、絶対に我々は忘れてはならないことだと思います。
総理、官房長官には、その勢力と本当に闘っていただかなければいけません。(拍手)

先般、長崎市の伊藤市長が射殺をされました。あれは拉致と何の関係もございませんけれども、しかし、正常な心として考えれば、あれは一種の殉職でありまして、当然あり得るものだと思ってやっていただかなくてはなりません。

総理にも、その意味で、一命を、本当に物理的生命を賭して、やっていただかなければ、解決が出来ないと思うわけでございます。

詳しいことは、ちょっと申し上げられませんが、一言だけ、申します。
今日拉致被害者が生きていると言うことは、明日の生命を保障するものではございません。
今日生きていると言うことが、明日の生命を保障するものではありません。

我々は、残された、時間というのは本当にないのだというふうに思ってやっていくしかございません。私ども、こないだの風船もそうですけれども、できること全てやってまいりたい。韓国、そして日本の他のNGOの方とも協力しながら、北朝鮮に入れられるだけの情報を入れて、そして、とれる限りの情報をとって、可能であれば、拉致被害者を引っ張り出してくるという作業を、どうにかして、何とか一刻も早く実現をしたいというふうに思っております。

そして、そのためには、政府は、もう一歩前に進んでいただかなければいけません。
今日配られております、あの政府が作っていただいた、8ページのチラシをご覧になってもわかりますが、確かにああやって作っていただいたのというのは初めてですけれども、しかし、あのチラシのどこにもですね、『拉致に関することを知っている方は、ここへ』という文言は存在していない。

情報を一生懸命収集しているというのであれば、そこに一言でも、それを書いていただいて、一頃でも、一つでも多くの情報を収集すると、その努力をしていただかなければいけないと私は、思っております。(拍手)

私どもも、この状況をを何とか変えていくために、5月ないし6月には、我々としては、何らかの新しい方針を出してこの問題を動かしていくための努力をして参りたいと思っております。

最後にもうひとつ、先ほど総理も言及されましたが、渡辺秀子さんのお子さん二人の問題が今出ておりまして、警察としては拉致と断定をしておりますが、政府の認定が出来ておりません。これは、支援法に書いてあることが、日本国民となっているからでありまして、拉致議連の方々には、是非この支援法の改正をしていただきたいというふうに思うと同時に、私たちのリストの中には、在日朝鮮人の方々の失踪者も入っております。在日朝鮮人は、名前のわからない人も、はるかにおそらくいると思いますし、そして我々の460人のリストの中にない、日本人の拉致被害者もいるはずでございます。

これらの人を全て救い出すためには、北朝鮮との国交正常化ではなくて、北朝鮮の正常化を実現するしかございません。

体制を変えてしまうことであり、そして日本と北朝鮮の間の安全保障、主権侵害の問題と言う意味で言えば、そこに情報収集から奪還まで含めて軍の関与 が、どうしても必要であると、私は思っています。(拍手)

是非、この機会に皆様方のご支援をお願いいたしまして、私のご挨拶を終わります。
ありがとうございました。(拍手)

★司会 櫻井よしこさん

ありがとうございました。
中川政調会長が、退出いたします。拍手をお願いします。
どうもありがとうございました。

大変に厳しい荒木さんのコメントでしたけれども、全てのポイントに於いて、きわめて正論だと思います。(拍手)
私たちは、こうした全ての助言を真っ正面から受け止めながら、この上なく力強い結束をこれからも進めていかなければならないと改めて思いました。

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07.4.22 上田勇公明党拉致対策委員長 国民大集会(6)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『上田勇 公明党拉致対策委員長の挨拶』

★司会 櫻井よしこさん

さて、公明党からも、応援に来ていただいております。
公明党、公明党拉致対策委員長上田勇さんです。
宜しくお願いいたします。

★上田勇 公明党拉致対策委員長

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今ご紹介を頂きました、公明党拉致対策委員会の委員長を務めております衆議院議員の上田勇でございます。今日は、国民大集会に多くの皆様方、ご参加を頂きまして、本当にご苦労さまでございます。
今、もうこの拉致問題が、如何に我が国にとりまして深刻、そして重大な問題であるかは、もうお話があったところでございますけれども、今日は、安倍総理、官房長官もご出席を頂いてのこの集会を開催することが出来ました。

これまで、何年にも渡る様々な取り組みがある中で、なかなか進展が見られない。これは、政府も国会も大いに責任を感じているところでございます。

また、大変こう、苛立ちを覚えるところではないかと思っております。しかし、この問題、ほんとうに重大な課題として、しっかりと解決をしていかなければならないというふうに、私ども考えているところでございまして。

今、この北朝鮮を巡る六カ国協議進められております。まぁ、様々な動きも見られているようでありますけれども、我が国の得意な立場、これは、やはり北朝鮮との様々な交渉、これは、我が国にとって一番の関心事であります、拉致問題、これ、しっかりと、交渉が前進をしていく、解決をしていく、そのことが、何よりも前提条件であると考えているところでございます。

実際に外交交渉に当たるのは、政府であるわけでありますけれど、私たち国会に身を置くものといたしましても、その政府が交渉をやりやすく、そしてそれが有利に進められるような、その環境は、我々が作っていかなければならない責任があると思っております。

これまでも、様々な形での、経済制裁をとるための、議員立法や、北朝鮮人権法案や、様々な議員立法を成立をさせてきたところでありますけれども、これからも、政府のそうした交渉、有利に進められるように、しっかりと後押しをしていかなければならない。そういうような、決意をしているところでございます。

私たち、公明党の拉致問題対策委員会に置きましても、今日は私と、それから党委員会の事務局長を務めております、沢 雄二 参議院議員も間もなく到着すると思いますが、出席させていただいているところでございます。

これからも、政府、国会一体となりまして、拉致問題の解決、そして北朝鮮の核兵器、ミサイルの問題、まぁ、そして様々な課題を解決をしていくために、微力でありますけれど、しっかりと取り組んでいきたいという決意でございます。

今日お集まりいただきました、皆様方の熱意と、そしてご期待にしっかりと受け止めまして。これから、全力で取り組んでいく決意でございます。
どうも、ありがとうございます。

★司会 櫻井よしこさん

ありがとうございました。

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※このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。
※この集会の録音・写真撮影・ネット公開に関しては主催者の同意を頂いております。

07.4.22 中井洽民主党拉致対策本部長 国民大集会(5)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『中井洽 民主党拉致対策本部長(拉致議連会長代行)の挨拶』

★司会 櫻井よしこさん

さて次ぎに民主党拉致対策本部長の中井洽(ひろし)氏さんにお願いいたします。

★中井洽 民主党拉致対策本部長

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みなさん、こんにちは。ご紹介いただきました、民主党の拉致対策本部長、超党派の議員連盟の
会長代理を中川さんと一緒に務めています中井 洽(ひろし)でございます。民主党代表と言うよりも、スタート時から、横田さんご夫妻の思いに打たれて、中川さん等と一緒に、微力でありますが、拉致議連で頑張ってきたものの一人として、連帯のご挨拶を申し上げます。

この10年間、本当に横田さんご夫妻始め、ご家族の皆様の思い、いかばかりであったか、こればっかりを想い続けて参りました。このご家族の皆様の方々の思いと行動、そして国民の皆さんのバックアップ、これがあって運動を今日まで続けて来られたと考えています。

超党派の拉致議連も紆余曲折、色々ありましたけれども、今日まで続けて頑張ってこれたのは、こういうみなさんのおかげだと思います。

そう言う中で、総理大臣、官房長官がこの大会に出ておる−−ちょっと遅刻して、総理大臣何を言うてたか聞いてなかったんで申し訳ないんですが−−という画期的な大会になりました。

安倍さんは、時々『民主党は批判ばっかりして何もせんじゃないか』と言うことを、こういう事をおっしゃるようですが、拉致は超党派でありますから、私たちは、このことを大歓迎いたしします。(拍手)

総理が先頭に立って、官房長官が責任大臣として、きちっと対策室を儲けられて、あげておとり組みになられる、私ども民主党も、党派を超えて精一杯バックアップをして参ります。(拍手)

この4月に何年か前から始まりました、アメリカの“北朝鮮人権週間”が行われます。
ここには、今日来ています、中川正春民主党拉致対策副本部長を派遣をいたします。昨年は隣におります渡辺周(しゅう)事務局長がご同行をさせていただきました。
こういった方面含めて、頑張って参りたいと、考えています。

ただ一つ、そういう政府の姿勢、大歓迎をいたしますが、先ほど官房長官が、『悲観主義者いろいろ言う』と、こういう言いわれ方ををいたします。しかし、私は六者協議、六カ国協議、あんまり楽観はしていません。あそこには、拉致という言葉はひとつも書いていません。平壌宣言と言うことはきっちり書かれてります。日本は言うべきことを言う、このことに理解はする、しかし拉致を解決しよう、あるいは進展させようと、本当に六カ国の中で合意が出来ているのか?これらに対して私たちは徹底的に、政府に対して、『頑張れ』と言い続けていかなければ、アメリカがああ言う姿勢の中で、横田さん始め家族の皆さん方の思い、国民の思いはまた、雲散霧消してしまう可能性があると考えています。

そういう六カ国協議の折衝、特に日朝の実務者協議、これらを含めて、私たちは頑張る。

そして、拉致の新展・解決なくして援助をしない、国交回復もしない、これらを強く堅持して頑張り抜いていこうではありませんか。拍手)

私ども民主党も、微力でありますが、私を先頭に、皆さんと想いを一(いつ)にして、これからも、拉致対策、拉致問題の解決に向けて全力をあげて頑張って参ります
このことをお約束して激励とお祝いの言葉に代えます。ありがとうございました。

★司会 櫻井よしこさん

中井さんありがとうございました。
民主党も力強く頑張って欲しいと思います。

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※このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。
※この集会の録音・写真撮影・ネット公開に関しては主催者の同意を頂いております。

07.4.22 中川昭一自民党拉致問題対策特命委員長 国民大集会(4)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『中川昭一 自民党拉致問題対策特命委員長の挨拶

★司会 櫻井よしこさん

さて、この拉致問題を周知徹底させ、日本国の総力を挙げて取り組む体制を作るには、多くの政治家の皆さん方が、本当に強力な力で押してくださいました。その第一人者であります、自民党拉致問題対策特命委員長、中川昭一さん、政調会長でありますけれど、おいでになっています。宜しくお願いします。(拍手)

★中川 昭一 自民党拉致問題対策特命委員長

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みなさま、こんにちは、中川昭一でございます。
本日もお休みの中を、本当に大勢の皆様方にお集まりいただきましたことを、私もこの問題に取り組んでいる議員の一人といたしまして、感謝を申し上げたいと思います。

と同時に、『また国民大集会をやらなければならないの?』というご家族の悲痛な声もなんとなく聞こえてくるような気もいたします。しかし、今回は、総理大臣、安倍晋三内閣総理大臣が、冒頭、国民を代表される皆様方に、力強い決意を表明され、そして、このあと数日後に海外出張をされると言うことで、ある意味では画期的な国民大集会になったなーというふうに思っております。

私どもが、いわゆる“拉致議連”というものを立ち上げたときには、まぁ、安倍さんが副長官でおられましたけれども、政府全体、そしてまた、私ども自由民主党も含めて、まだまだ認識が薄かった、そんな感じがいたしますけれども、今日は、超党派、各党の同志の先生方も大勢おみえでございますけれど、何と言っても、総理大臣先頭に立って、そしてまた官房長官が拉致担当大臣になってこれから改めて全力をあげて取り組むんだと言うことでございますから、議院内閣制である以上、与党がもっともっとしっかりして行かなくてはならないと言うことを、私自身、今、皆様方の前で、誓わなければならないというふうに考えております。

我々ができること、それは、国民の皆様の声、あるいは国民の皆様へのご理解、そしてその元となるのは、ご家族の皆さん、支援団体の皆さん方のいろいろなご要望であります。

我々は議員立法で、制裁法を作りました。しかし、『何でアメリカにはテロ指定制度があるのに、日本にはないんだろう』というご要望を先日頂きました。

我々は議連の古屋会長はじめ、みなさんとよく相談をしながら、今国会中に議員立法を改正して日本でも北朝鮮のような国は、テロ国家であるというようなことを、国が指定するような法律を
作りたいと思っておりますので、どうぞ国民の皆様方のご支援を宜しくお願いを申し上げます。
ありがとうございました。

★司会 櫻井よしこさん

中川政調会長、本当にありがとうございました。
その法律が出来る日を、私たちもしっかりと見つめて応援していきたいと思っております。
ありがとうございました。

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※このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。
※この集会の録音・写真撮影・ネット公開に関しては主催者の同意を頂いております。

07.4.22 塩崎恭久内閣官房長官 国民大集会(3)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『塩崎恭久 内閣官房長官の挨拶』

★司会 櫻井よしこさん

安倍総理、本当にありがとうございました。
この拉致問題に於いて六カ国協議で、日本は決して孤立してはおりません。
国際社会は、私たちの立場を支持してくれています。
孤立しているのは、北朝鮮であります。
私たちは、安倍総理のこの対北朝鮮、厳しい姿勢、政策をを心から支援して行きたいと思います。安倍総理大臣、ありがとうございました。
総理がお帰りになられます。どうぞ、みなさん、拍手でお送りください。
ありがとうございました。ありがとうございました。(拍手)

(拍手の中、安倍総理大臣がご家族と握手をし、会場に手を振りながら舞台そでに消える)

どうもありがとうございました。
このかつてないほど、日本政府の、全力を挙げて取り組むという対策が、今できあがっているわけですけれども、この対策の、対策本部の要のポジションにいらっしゃるのが、官房長官塩崎 恭久さんであります。今日は、官房長官にも、心の決意をおうかがいし、そしてお話を頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。

★塩崎恭久 官房長官(拉致担当大臣)

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ご紹介いただきました、官房長官で、拉致問題担当の大臣も務めております、塩崎恭久でございます。今日は、『拉致被害者全員の即時返還を求める国民大集会』ということで、全国からご関係のみなさま方、そしてまた、この問題解決に想いをいたして頂いているみなさま方に、こうしていっぱい、会場に入り、お集まりいただきました。改めて私からも感謝を申し上げて、そして、共にこれから、相携えて、歩んでいくことをお誓い申し上げたいと思うところでございます。

ただ今、安倍総理から聞いていただきましたように、安倍総理の固い決意の元で私たちは今、この拉致問題に取り組んでいるわけでございます。

私は、安倍総理と当選同期、1993年に初めて当選した同志でありました。そして、私は2000年に自民党外交部会長に就任をいたしましたが、もうすでに、そもそも国会議員になる前から、安倍総理は、先ほど櫻井さんからお話があったとおり、お父さんの秘書をしている時代からこの問題に、政府にお役人が誰一人としてこの問題に見向きもしなかった頃からこの問題に取り組んできた。

そして2000年に私が外交部会長になったときに、本当にこの問題に地道に取り組み、そして当時、韓国の刑務所に入っていた、辛光洙を何とか日本に取り戻そうということで、私と、そして、今だからこそ言えますけれども、外務省も、そして警察庁も、それぞれの担当の幹部に私の部屋に来てもらって、安倍−−当時はまぁ一代議士でありましたが−−当時の安倍代議士から、外務省、警察庁に話をして貰い、そして辛光洙を何とか取り返すために、政府として事を起こせないのかということを本当に熱心にやっていたのを、昨日のように思い出すわけであります。

そして、一貫してずーーとやってきた、その努力がやっと実って、先ほどお話があったように、四十数カ国の首脳のみなさんと、この問題を必ずとりあげて話しているそうでありますけれども、相手によっては、場合によっては、自国で拉致されている人がいるにも関わらず、知らないトップの方もおられたりする。

それが、だんだん、だんだんに、国際的問題としての認知を得て、人が今まさに、六者でも、作業部会が出来て、この中で、日朝の問題がみんなの見守る中で、語り合えるようになってきた。そういうふうになっているわけでありますから、もう拉致問題は日本問題では決してない。
正に国際問題として解決をされなくてはいけない問題に、今なっているわけでありますし、また安倍総理の努力で、たとえばこないだの東アジアサミット、1月にありましたが、あのときの ・・アロヨ大統領は、この拉致問題という言葉を使って、とりまとめをしていただきました。サミットでもおそらく取り上げられることになると思いますが。

そんな流れの中で、拉致担当大臣という新しいポストを作って、私はその任に今あたっているわけですので、若干その間の活動についても報告を申し上げたいと思うわけでございます。

先ほど話がございましたように、今徹底した捜査、調査を、この拉致対策本部、並びに当局が行っているわけでございます。松本京子さんを新たに拉致被害者として認定をいたしました。それから曽我さん親子の実行犯、蓮池ご夫妻の拉致の共犯者、それぞれを逮捕状を取って今捜査をしているわけであります。

更に先日在日朝鮮人のこどもさん二人を拉致をしたと言うことで、今捜査本部を儲けて鋭意捜査中でございます。
また、この対策本部の中で、中山補佐官を先頭に、国内外の啓蒙にも、今当たっていて、先ほどのように、海外でも、国内でも認知度を更に上げていって、みんなの問題、人権問題だと言うことで、解決に向かえるように、今、テレビのスポットコマーシャルももちろんでありますし、DVDもつくり、それから小冊子も作り、世界に今送り出して、みんなに理解をしてもらおうと。

もちろんあの映画『めぐみ』も、さきほど官邸で総理の奥さまが、大使婦人を集めてと言う話もありましたけれども、こないだ訪欧したときに、総理が行った後に、それぞれの国で、またこの『めぐみ』もやりました。そしてダボス会議でも、実はこの『めぐみ』の上映会を開きました。

先日はキッシンジャー博士も日本に参りましたけれど、彼も国連の場でこの『めぐみ』を見てもらった。
それから、新たに短波放送も準備を鋭意進めて開始をしようとしているわけでございます。

いつも、これは、北朝鮮の常套句、『拉致問題は解決済み』、あり得ないことでございます、それは。
国交の正常化は先ほど総理が明言したように、『拉致問題の解決無くして国交の正常化なし』であります、それは。

残念ながら、第一回目の先般の作業部会でも、途中で席を退席をする、誠実な対応してくれません。辛いんですが、制裁は、やはり最後の答えを出すために制裁をしているわけでありますから、我々は不動の姿勢でこの態度を貫いて、そしてまた国際的な取り組みもしっかりと続けていきたいというふうに思っているわけであります。

私たちも、認知度が高まってきたのも、もちろん総理の努力があった、あるいは、国会議員の中にもそういう先生が増えてきているということもありますが、しかしなんといっても、ご家族の生の声が世界にやはり届いている、人々の心を動かしているというのが一番であります。

近々アメリカの方にも家族会の皆様方がお行きになると聞いているわけありますし、いろいろと国際会議、ジュネーブやいろんなところで出向いて、訴えかけをしていただいている。我々政府としても、最大限サポートしていきたいというふうに思っているところでございます。

先ほど櫻井さんから、『日本は決して孤立しているんじゃないんだ。孤立しているのは、むしろ北朝鮮じゃないか』というお話がありました。

今回、六者協議の中で5つの作業部会が立ち上がった。さっき申し上げたように、拉致問題を含む日朝の作業部会があるわけでありますから、六者のフレーム枠の中で、拉致問題を含む日朝問題が語れるようになった。すなわちこれは、孤立しているわけじゃなくて、六者の中に取りこまれたという事でありますから、むしろ国際化したというふうに我々は考えるべきだと思っています。

そしてもう一つは、この作業部会の進め方であります。二つ書いてあります。
ひとつは、その作業部会は、それぞれがそれぞれのペースで話を進めていっても良いとかいてあります。しかしそれを悲観論者が読むとそうすると、『日本だけ取り残されるんじゃないか、孤立するんじゃないか』と、こういうんですね。しかしそうじゃないんですね。

最後は、実は、これも総理がおっしゃったと思いますけれども、この作業部会で決められたことは、最後は調整をされた形で、実行に移される。すなわち、拉致問題が解決しない、日朝の国交正常化が実現しない中にあって、六者の問題が、どんどん他の問題ペースで進んでいくことはないと言うことを我々は確認をしているわけでありまして、こういう六者協議の枠組みの中で、今、我々は最大限の努力をし、また他の四者−−まぁ北朝鮮は別ですが−−他の四者はしっかりと、それを認知をして貰いながら、協力をしつつ、そして連携をしつつ、今この問題の解決に向けても、もちろん核問題の解決が大事である事は言うまでもないわけでありますし、我々日本が一番その核の脅威に晒されるわけでありますから、これを解決するのは当然のことであります。

しかし、“国交正常化”というからには、先ほど申し上げたとおり、『拉致問題解決なくして国交正常化無し』ということでありますから、作業部会のお答えも、拉致問題の解決がなければ、答えが出ないと言うことを、私たちは深く心に刻みながら、これからの交渉を続けて参りたいと言うところでございます。

家族会ができ10年、さきほども昼食会を行って一人一人からお話を聞かせていただきました。もう30年、問題が起きてから経ってしまって、それぞれご家族もお年を召して、『なにしろ早く』先ほど総理が申し上げたように、『自らの手で、自らの子供さんを抱きしめてあげたい』というこの想いを何とか我々も実現をすべく、最大限の努力をして参りたいと思うところでございます。

ご参集の皆様方に、引き続いて、政府に対して、御協力を頂き、またご声援もいただいて、是非ともこの問題の解決に向けて歩みを進め、そして1日も早く全員の被害者を日本に取り戻して、皆で一緒に喜びを分かちあえるようにしていただきたいと思います。

今日のご盛会を喜び申し上げ、そしてまた、皆さんと一緒にこの問題解決に向けて歩み続けることを明言させていただき、お伝え申し上げて、ご挨拶とさせていただきます。
どうぞ皆さん宜しくお願いいたします。ありがとうございました。

★司会 櫻井よしこさん

どうも、ありがとうございました。
さてここで、官房長官塩崎恭久さまも退席なさいます。どうぞみなさん拍手でお送りください。拉致担当大臣、内閣官房長官、塩崎恭久さまでした。どうもありがとうございました。

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※この集会の録音・写真撮影・ネット公開に関しては主催者の同意を頂いております。

07.4.22 安倍晋三内閣総理大臣 国民大集会(2)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『安倍晋三 内閣総理大臣の挨拶』

★司会 櫻井よしこさん

ありがとうございました。

安倍総理大臣は、有本恵子さんの頃から、この拉致問題に、大変深い関心を持ってこられました。97年には拉致議連の事務局長代行をなさり、官房副長官の時には、戻ってきた5人を戻さないという決断を下しました。自民党の幹事長として自民党対策本部を作り、また一昨年10月には、官房長官として、法律を厳しく適用することによって、北朝鮮にお金や物が行かないようにしようと言うことで、実施してくださいました。
そして今、日本国総理大臣となられ、対策本部を作られ、自ら本部長に就任されました。これ以上力強い助っ人はございません。
安倍総理大臣、お願いします。(拍手)

★安倍晋三 内閣総理大臣 

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安倍晋三でございます。本日の、国民大集会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
北朝鮮による拉致は、未曾有の国家的犯罪であります。(拍手)
日本の主権を侵害し、日本国民の自由と人生を奪い取る犯罪であります。日本人の生命と財産をを守るという責務のある日本国総理大臣として、この問題は、必ず解決をしなければならないと、このように考えている次第でございます。

小泉総理が、2002年に訪朝をされまして、5人の被害者の方が帰国することが出来ました。そしてその後、8名のご家族も帰国することができたのであります。しかしながら、まだたくさんの拉致被害者の方々が、北朝鮮で私たちの救出をまっているわけでございます。

今日、お昼、横田会長をはじめ、家族会の皆さま方と、久しぶりに昼食を共にしたわけでありますが、それぞれみなさま、お年を召され、1日も早くこの問題を解決してもらいたいという、そのお気持ちが、ひしひしと伝わってきたわけでございます。北朝鮮で、救出を待っている人たちにとっても、厳しい年月が通り過ぎていったわけであります。

小泉総理の訪朝によって、帰ってこられた拉致被害者の方々は、日本で新しい人生を歩み出すことが出来ました。そして、家族一緒に、平穏で、幸せな生活を過ごすことが、今可能となったわけであります。

今北朝鮮で救出を待っている方々にも、日本で、新しい人生を歩み出していただかなければなりません。(拍手)

そして、被害者のご家族の皆様方に、お子さん達を、ご兄弟、お母さんを、肉親をもう一度、自らの手で、抱きしめることができる、それを実現させることが、私の使命であり責任であります。(拍手)

私の内閣におきましては、拉致対策本部を作りまして、私が、本部長を務めております。塩崎官房長官が、担当の大臣であります。して中山(恭子さん)、かつての参与が、担当の補佐官として私を支えて頂いているわけです。

現在は、北朝鮮に対して制裁を行っています。
拉致問題に対して誠意ある態度を示さない、核の問題、ミサイルの問題と合わせて制裁を行っているわけでありますが、今般、更に半年間の延長を決定をしたところであります。

国際的取り組みも進んでおります。六者協議におきまして、この拉致問題を解決する必要性について、認識は一つになっているわけでありますし、作業部会が作られ、そこで、日朝の国交正常化について、その懸案について議論をする。その中の中心的な議題と、私たちは、この拉致問題を位置づけているわけでございます。

つまり、六者会合で合意をしたこと、この合意内容が完全に履行されたという状況をつくる、それは、北朝鮮にとっても、国を再建していく上において、必ず必要なことでありますが、そのためには、必ず拉致問題を解決をしなければならないという、その仕組みが私は出来ていると、こう考えている次第でございます。

そして、今国際的な取り組みが進んでいます。
私がお目にかかったたくさんの指導者、40回以上首脳会談を既にこの半年間行っていますが、全ての方々に、私は、拉致問題の重要性、深刻さを訴えて参りました。

映画『アブダクション めぐみ』の上映会も、私の公邸で家内が主催をして、各国の大使の奥様たちを呼んで、開催しました。
『こんなことが、本当にあったのか、私たちも出来ることをやりたい。』
これが、多くの方々の感想でもあったわけであります。

本日は、韓国の拉致被害者のご家族、ルーマニアの拉致被害者のご家族、そしてタイの拉致被害者の家族がおこしであります。拉致は、国際的な広がりを持っていると言うことを、もっともっと国際社会は認識をしなければならない。
まさに国際的なこれは、人権侵害であるという問題意識を持って、この問題の解決に当たっていかなければならないと思います。(拍手)

私の内閣におきましては、徹底的にこの拉致問題の捜査を行っていくように方針を決めております。(拍手)その結果、新たに3歳と7歳のこどもたちが日本から強制的に連れ去られたことが明らかになったわけであります。今後とも徹底的な真相の究明と行って参りますことをお誓いを申し上げる次第でございます。

この問題、私は、制裁を科していますが、制裁のための制裁ではありません。
この問題を解決するために制裁を科しているのであります。
そして、私は、全ての問題を解決して、日朝の国交正常化を行いたいと、こう思っています。しかしそのためには、拉致問題が解決されなければならない。“拉致問題の解決なくして国交正常化はない”というのが、私の内閣の不動の基本的な姿勢であります。(拍手)

私は、鉄の決意を持ってこの問題を解決していく、その決意でございます。

どうかまた、今後とも、皆様方の御協力を宜しくお願いします。

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※このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。
※この集会の録音・写真撮影・ネット公開に関しては主催者の同意を頂いております。

07.4.22 横田滋さん 国民大集会(1)日比谷公会堂にて

「拉致被害者全員の即時帰国を求める国民大集会」
07・4・22 日比谷公会堂にて

『横田滋 家族会代表 開会の挨拶』

★司会 櫻井よしこさん

みなさま、こんにちは。(会場から“こんにちは”の声、拍手)
ただ今から、『拉致被害者の即時返還を求める国民大集会』を開催いたします。本当に今日は、おいでくださいましてありがとうございました。(拍手)今日は、安倍総理も、おいでくださる事になりました。ただ今到着なさいました。

どうぞどうぞ、大きな大きな拍手でお迎えください。(拍手)
ありがとうございます。(会場から大きな拍手)
塩崎官房長官も、おいでになっています。
ありがとうございます。(拍手)

この拉致問題、10年目になりました。第一回の国民大集会、寂しいものでありましたけれども、今では、安倍総理を始め、政府が全力投入をしております。これ以上心強い事はないわけでございます。(拍手)
この10年間、本当に、本当に多くの人が、努力をしてくださり、ここまで参りました。
もう一歩みんなで力を合わせて頑張って、全ての拉致被害者を取り返すことが出来るよう、これからも、一緒に手を携えてまいりましょう。(拍手)

めぐみさんの拉致が、明らかになって、丸10年経ちました。
この10年間、身を粉にして全国を歩き回ってきた、訴え続けてきた、横田滋さん、お父様、家族会代表からまず、ご挨拶を頂きたいと思います。

★ 横田滋 家族会代表

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みなさま、こんにちは。
日曜日の絶好の行楽日和にもかかわらず、こんなに大勢の方がいらしてくださったと言うことは、拉致問題の解決に対して、如何に関心が深いかと言うことの表れで、心から感謝申し上げます。

今も、櫻井さんからご話がありましたように、めぐみのことが明らかになり、それから家族会ができて10年になりました。それから、拉致された時から試算いたしますと、ほとんどの方が、約30年間経過しております。その間一部の方がお帰りになりましたんですが、それ以外の方につきましては、北朝鮮は解決済みだということで、全く誠意を見せておりません。

しかし、今日の午前中も家族会の総会がありまして、話をしたんですが、やはり、家族の者は、今の安倍内閣を、安倍総理大臣をみなさん、全員信じております。

先般の六者協議の時でも、日本側は、 ということを、各国の了承を取り付けて、それで通すことが出来ましたし、また、“拉致問題の解決無しに、国交正常化はあり得ない” という姿勢を貫いてくだされば、必ず解決すると思って、我々は、政府を信じております。

まぁ、しかし、議員の方でも一部の方は、やっぱり北朝鮮との宥和みたいなことを考えておられる方がありますし、それからまた、国民の中でも、一部にはそう言った方がいらっしゃるようですが、政府の方針である、また繰り返しになりますが、“拉致問題の解決無しに、国交正常化はあり得ない”という一枚板を示せば、必ず解決すると信じております。

今日、いらっしゃった方は特に関心の高い方ですが、これからも、拉致問題の解決のために、関心を持って見守ってくださるようにお願いします。

今日はどうもお忙しい中、ありがとうございました。

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※このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。
※この集会の録音・写真撮影・ネット公開については、主催者の同意を頂いております。

2007年04月27日

速報 第9回古川了子さん拉致認定を求める行政訴訟報告会

第9回古川了子さんの拉致認定を求める行政訴訟報告会
07・4・26 第二議員会館にて

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★川人博 主任弁護士の報告

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★竹下珠路さん(古川了子さんの姉)の挨拶

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★質疑応答(回答者:川人博弁護士、荒木和博調査会代表)

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