2007年04月07日

07.3.10 報告会1 東京連続集会26(1)友愛会館にて

6者協議と日本の対応 東京連続集会26
07.3.10 友愛会館にて

『報告会 その1』

◆登壇者

恵谷治さん(ジャーナリスト)
洪熒さん(早稲田大学現代韓国研究所研究員)
佐藤勝巳 救う会会長
西岡力 救う会常任副会長
島田洋一 救う会副会長

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★西岡力 救う会副会長

それでは早速始めさせて頂きたいと思います。
まず、6者協議の合意と、それから今回の米朝そして日朝の作業部会があったわけですけど、それを見て皆さんどう思っているのか?一人5分でお願いします。(笑い声)
では、佐藤会長から。

★佐藤勝巳 救う会会長

まず、作業部会の方ですが一言で申しますと5つ作業部会があるんで、今大体2つ開かれておりますんで、北側の出方を見ておりますと、日本に対しては拉致問題は解決済みと言う形で突き放す。
アメリカなどとの関係については蜜月を演じている。
そういう、いうなれば国際的に拉致を言っている日本を孤立化させる言う戦術が非常にハッキリして来ているだろうと思います。

それに対して日本がどう反撃を加えていくのか?という事です。
アメリカとの関係で言えば、テロ支援国家の指定解除。
これは佐々江アジア局長の説明によれば、アメリカと日本との間では、テロ支援国家を解消する前提として日本人の拉致問題の解決、これが合意に達しているというふうに発言をされます。
しかし、実際に見ておりますと本当に大丈夫なのかなぁ?と言うような事が懸念されます。

もう一つ、アメリカが北朝鮮に課している金融制裁、これの解除については慎重に対処して欲しいという日本側からアメリカ側への申し入れ。
まぁこれも了解とはいきませんけども、理解を示す態度にどうもなっているようです。

特に拉致支援国家指定解除という事になりますと、日本の拉致は、テロ支援の中身としては日本関係について言うならば、拉致・よどの犯人の隠匿の二つあるわけです。
その他はだからいろいろ北がテロをやって、航空機を爆破するとかいろんな事をやってるわけですから、そういう問題があるんですが日本に関連して言うならば、どうも明確に拉致の問題がテロ支援国家の中身としてあるわけですから、そこは日米間のこれからの外交というか、調整という事がかなり大きな問題になっていくと思います。

6者協議の評価、5分という事ですから、そんなものむちゃくちゃな話なんですが(笑い声)、結論から申しますとアメリカは端的に言って朝鮮問題から手を引きたい、言う姿勢は明確です。
それから中国、これは国内に対北朝鮮政策を巡って・・・(聞き取れず)の対立があって、中々水際立った動きをすることが出来ないでいる。
これが中国です。

それからロシア、これは6者協議なんかどうでもいい、朝鮮半島なんかどうでもいいと言うふうに考えておりますから、これはあまり考慮の対象にしなくてもよろしいと思います。
韓国、これは北朝鮮の金正日政権を支援することによって、金正日政権も維持させたいし、同時にそうしないと自分も延命する事が出来ない。
盧武鉉政権は、という事でこれが最も北寄りの活動を取っております。

日本はご案内のように圧力を強めて有利な状況で対話に引きずり出すという、日本が一番強硬な姿勢をとって、これの寄り合い所帯の中で出て来た合意です。
あの合意と言うのは、一言で言えば北朝鮮は核施設を全部撤廃すると、無力化すると。
その代償として100万トンの油を5カ国で出す。
こういう中身です。

この5ヶ国の中で日本は、拉致が大きく前進しない限りエネルギー負担のお金は出しませんよという事を議事録に残してしっかりと関係国に承認をさせた。
言う意味ではお金が欲しかったら拉致解決に他の4カ国は協力してくださいねと。
協力が頂かない限り日本は金を出しませんよという、そういう意味ではかつてない外交的な成果であったと。
その点については評価していたと。

しかしながら後で、もうこれで5分くらい来たと思いますけど(笑い声)、そういう点では今までとは日本の外交、特に拉致問題の外交では従来の政権とは際立った違いを見せてきていると、いう事が言えると思います。
この合意の中身をプラスにするのかマイナスにするのか。
これはもう上げて我々がどう戦っていくか?
戦い方によって決まってくる、いうことです。

広く指摘されているようにあの合意は穴がたくさんございますから、つまり濃縮ウランの問題なんか全く触れておりませんし、今もっている核爆弾、これについての処理をどうするのか?言うようなことも触れられていませんから、穴はたくさんなんです。
その穴をこれから我々がどうやって埋めていくのか?
ひとえにそれは政府の力量などという事ではなくて、私たち国民がどうやって政府を支えて圧力を加えて中身のあるものに変えていくか?言うような事にかかっていると思います。
以上です。



★西岡力氏

今各国の立場についての話がありましたけど、今日はアメリカの専門家の島田教授と、それから韓国の・・・・・(聞き取れず)する洪先生においで頂いておりますので、その立場からお話を頂きたいと思いますけど、その前に核の問題ですから、核問題・軍事問題の専門家である恵谷先生から全体としての評価を頂いて、そしてその後アメリカの観点、そして韓国の観点から島田先生と洪先生にお話いただきたいと思います。

★恵谷治氏

どうも、恵谷です。
5分と言うので緊張しますが、私の6者協議の合意と言うのは、個人的には非常に高く評価しています。
ご承知のように初期段階で発生すれば5万トンと言う内容ですが、これは寧辺の施設を凍結した場合ですと。
臨時措置と言う形で、いずれにせよIAEAが入って凍結をします。
これ名94年の米朝枠組み合意と同じ事です。
当時94年の段階ではご承知の通り、50万トンを結果的に8年、つまり400万トンのただ取りをしたわけですが、今回は同じ核施設を凍結・停止するのにわずか5万トンです。★2;10

ですから米調和組み合意の50万トンに比較すればですね。
10分の1、逆に言えば10倍北朝鮮は追い込まれていると。
もっと言えば400万トンただ取りをしたと思えば、80倍追い込まれていると言うのが北の現状です。
ですからとりあえず初期段階は、60日以内と言う明確な日限を決め、94年は戻るというのに5万トンがただ取りされたという見方もあるでしょうが、あの国と交渉するにはですね。
5万トンくらいはやむを得ないだろう、言うのが一点。

それからすべて無力化すると100万トンと、これもこの数字でとりあえず北朝鮮は納得した。
これについては北側の金正日もですね。
別に無力化する気もなくてそっちの数字は幾らでもいいと、言うふうに考えているのでは無いかと思います。
いずれにせよですね。
この5万トンで手を打ったというのが北朝鮮の現状を示している、という事です。

それと先ほど佐藤会長も仰られましたが、この合意と言うのは日本外交にとって私は大勝利だろうと思っております。
拉致問題あるいは核問題と言うのは、この6者協議で解決すると考えている人間は、私は誰もいないだろうと思います。
しかし、外交では何らかの合意をする必要がある。
その中で日本政府はですね。
お分かりのように「拉致問題が解決しない限り経済支援は一切行なわない」いう事を、あの北京もモスクワもそして韓国も納得させた上で調印したと、サインしたという事は大変なことです。

これをある解説者は「日本の外交の孤立化だ」という評価もする人もいますが、そういう人間は昨日までは「日本は対米従属外交だ」と言っていた人間であってですね。
日本のこれこそ独自外交と言うものが評価できない人間が「外交の孤立化だ」と寝言を言うわけです。
ですから60日までの初期段階までは大勝利です。
しかしその後、これは北朝鮮ご存知のようにある事ない事言ってですね。
延々引っ張って結果的には何も解決しない。

しかしその間プルトニウムの生産は停止します。
それと先ほど佐藤会長言われた濃縮ウランに関して合意には何も触れられていない。
あるいは現在保有している核爆弾、これについても何もこの交渉に入っていませんが、私は濃縮ウランについてはまだまだ研究段階であってですね。
それを生産を稼動させるような状況には全く至っていない。
と言う意味で逆に安心して、ワシントンも分かっていてあえて今回のこの合意の中には面倒になるから入れなかったんだろうというふうに私は判断しています。

それともう一つ核爆弾です。
いくつあるか、いろいろ推定はありますがハッキリしている事は一つ。
要するにまだ完成していない。
昨年の10月の核実験は失敗だった、いう事です。
ですから、いくつと言うのはその数量を持てるプルトニウムを持ってるという事は間違いありません。
しかしいわゆる完全な設計どおりの核爆発を起こせる核爆弾はまだ完成していないという事を、去年の10月に示したと言う事です。
ですからこの6者協議がこれからまた3月19日にもありますけれども、そういった交渉では私はもう何ら解決はしない。
しかし、そういう協議は必要だろう。

もう一点私が評価するのはですね。
この分科会で日朝が話し合いをしますが、今回も45分だったか決裂しました。
これでも全然構わない。
ですからつまりどういう事か?と言いますと、6者協議の分科会の日朝とですね。
そうではなくて別の日朝二国間の話し合い、これは全く性質が違いまして、日朝独自の話し合いの中では解決しない限りは支援しないわけです、何ら。

ですからその話は持ち出せないんですが、6者協議の分科会においてはですね。
95万トンと言うものをどうするのか?と言う言い方で、それは交渉の中で言えるわけですよね。
ですから拉致問題解決したといっているわけであるなら、その95万トンは誰が出すのか?
という事を言えるし、結局この顔ぶれを見ればその95万トンは日本が出さざるを得ないだろうと思えばですね。
北朝鮮も折れてくる可能性は非常に高い、と言う意味で評価するという事です。

・・・その2に続く・・・


★6者協議と日本の対応 東京連続集会26 テキスト一覧表

6者協議と日本の対応 東京連続集会26 
07.3.10 友愛会館にて

1 報告会 その1
http://piron326.seesaa.net/article/38071553.html

2 報告会 その2
http://piron326.seesaa.net/article/38216133.html

3 報告会 その3
http://piron326.seesaa.net/article/38333151.html

4 報告会 その4
http://piron326.seesaa.net/article/38680915.html

5 報告会 その5
http://piron326.seesaa.net/article/38718960.html

6 報告会 その6
http://piron326.seesaa.net/article/38752778.html

7 家族の訴え
http://piron326.seesaa.net/article/38752861.html
posted by ぴろん at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ご挨拶&お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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