2007年04月10日

07.3.10 報告会3 東京連続集会26(3)友愛会館にて

6者協議と日本の対応 東京連続集会26
07.3.10 友愛会館にて

『報告会 その3』

★西岡力氏



5分と言う司会者の強制力で一言ずつ聞いたんですが、恵谷先生が言った高い評価をしていて、多分洪先生が一番低い評価をしていて、島田さんはアメリカの中で割れていると。
アメリカの中でも評価が割れていて、ブッシュ大統領は国務省に騙されているんじゃないか?と言う評価があると。
ただしアメリカの保守派も、今回安倍政権がやった事は高く評価している。
そこはその点は恵谷さんは多分評価をしているわけですけども、洪先生は大体金正日は紙に書いた物を守る事はありえないという事で、彼の狙いの方を考えなくてはいけないという事で。
佐藤会長は流動的だから、我々はどうするか?にかかっているんだという事で大体終ってしまったんですが。
結論としてはまだ分からなくてまだ戦いは続いているという事では無いかと思いますけども、少し各論に入って議論をしていきたいと思いますが。

その前に一つだけ洪先生が言ったことで大切なポイントがあるんですが、6カ国協議とニュースでは言うところが多いんですが、日本政府はいまだに北朝鮮を国家として認めていません。
アメリカもそうですね。
ですからParty talkと言う。
我々もなぜ拉致被害者を返してこないテロ国家をですね。
国家承認をしなくちゃいけないのか?と。
言葉使いにも気をつけてですね。
6者協議と言うふうに是非言いたいと思いますね。
日本の外務省の紙でも6者協議となっています。
そもそも大韓民国は朝鮮半島の中の唯一の合法政権だというわけですから、そういう点でも6者協議と言う言葉使いをしていきたいと思うんですが。

まずですね、各論に入りまして若干話があったんですが、二つの事を考えたいんですね。
金正日が何を考えているのか?
金正日の狙いは何なのか?
そしてそれを考えた後、じゃあ我々日本は何をすべきか?
安倍政権の今のやり方がいいのかどうか?
言う順番で議論を進めたいと思いますが、もう一度佐藤会長から5〜6分くらいで金正日の狙いは何だと思うか?いう事についてお願いします。

★佐藤勝巳氏



話がありましたけど、94年の米朝合意に比較しますと、大変な金正日の敗北と言ってもいいくらいの中身です。
それはなぜこんな事になったのか?といえば、国連決議をはじめとするアメリカの金融制裁、日本の独自制裁、さらには中国の国連決議に基づく制裁の実施。
これがですね。
予想を超えて大きく金正日政権にダメージを与えた。
ここで一息つく必要がある。
それが6者協議の合意である。

一息つく。
文学的な表現ですが、具体的にはどうするか?
盧武鉉政権を騙してがっぽりと食料とか肥料とかそういうものを召し上げると。
現に韓国は盧武鉉政権はそれで今精力的に動き出しているわけです。
合意に至った。
従って韓国側は信認を取る。
いうこういう・・・(聞き取れず)が出来ておりますので、金正日の側から見れば上手いこと盧武鉉政権を騙して、とにかく具体的に米や肥料などなどを取って困難を乗り切る。

でまぁ、初期段階の5万トンの油も入ってくる。
いう事で、最大のしかし北の狙いは最終的に日朝の正常化に持ち込んで、日本から1兆円ないし2兆円の金を取る。
言うところに一番の最終的な狙いがあるんですから、そのためには日本側の主張している。
いわば安倍政権が主張している拉致の問題を国際的に孤立化させてしまう。
アメリカがブッシュ政権がそれに相応えるような対応を取っているのを100%これを利用する。
他方、裏でもって核弾頭の開発をがんがん進めていく。
いうそういう狙いがあるだろうと思います。
以上です。

★西岡力氏



さっきの順番で恵谷さんお願いします。

★恵谷治氏

金正日が何を考えているか?というのは基本的に今の佐藤会長と同じなんですが、要するに結論はですね。
核放棄をするわけが無い。
ですからこの6者協議を私が高く評価するというのは、実は6者協議なんか非常に期待なんかしてなかったですね。
今回6回目でしたか。

これは6者の会議でついでに言いますとですね。
6者協議の議長国というふうになりますが、これも間違いです。
主催国であります。
議長国ではありません。
英語で言うとhost・・・(聞き取れず)ですか。

その事を一言付け加えるのと同時に、この6者協議と言うのは米朝、少なくともブッシュ政権・ブッシュ大統領がですね。
北朝鮮の核問題を外交で解決すると、これは就任以降何度も言っております。
で、その心はご存知のようにイラクを抱えていると、あるいは悪の枢軸であるもう一つのイラン。
今もイラン問題は緊張状態が高まって、私はこれこそ軍事オプションもあるかな?と思いますが、それは別としてそういう事を考慮すればですね。
北に対する軍事オプションは取れない。

しかし悪の枢軸と名指しした一国をですね。
何もしないわけにはいかないという、私から見ればアリバイ作りのための協議だと思っております。
ですから合意なんか生まれるわけないと思っていたんですが、2005年の9月に一応放棄するという合意が出来ました。
これは文書だけでしたが。

で、今回具体的に60日と言う制限の中で凍結と言う具体的な事がなったんですが、その具体的なこと以上に私が評価したのは、先ほど言った日本政府・安倍政権が主張したものをモスクワ・北京・ソウル・ワシントンに納得させた上で調印したと。
これほどの独自外交はこの近代史でもなかったんでは無いかと思う。
私は外交の専門家ではありませんが、そういう印象を持っているわけです。

金正日の事を考えますと本当にこの合意のあれは、佐藤会長の言われた南北頂上会談の障害を取り除く。
これが最大の目的で、そういう点を考えればですね。
この5万トンと言うのは私は95年の時は50万トンで、今回5万トンになったというのは結局はいくらでもいいと。
合意しろという金正日の命令によって、とにかく合意に達して、合意すれば頂上会談の道が開ける。
そうすればソウルからいくらでも取れる。
逆に盧武鉉大統領はご存知のように、もう欲しいだけやればいいという関係ですから、金正日は折り込まれて一息ついているというのも事実です。

しかしですね。
もう一件、ここでもお話したと思いますが、金正日を追い込んでいるのは金融制裁、これはちょっと法の執行と言う制裁とは多少性格が違いますが、非常にこれは効いている。
その結果、ミサイル実験それが失敗し核実験につながったと私は思います。
もう一点は日本政府と言うか、警察庁・警視庁による在日本朝鮮人科学技術協会、科協ですね。
に対する、非常に厳しい監視。
これはミサイル実験・核実験を失敗させた原因だと思いますが、そのミサイル実験によって日本政府の独自の経済制裁。
それから核実験によって今度は国連による制裁決議。
それで国連の様々な活動も中止・停止になっている。

もうこれは決定的に追い込まれているわけで、金正日は高笑いをする暇は無いんですね。
しかしその合意をすることによって南から取れるというのが今の金正日の本音ですが、もう一点ブッシュ大統領が外交で解決するという裏で、秘密作戦である5030という謀略工作が深く進行しています。
これはどういう形で結果が出るかは分かりませんが、とにかく核問題・拉致問題を解決するのはですね。
金正日政権を倒すしかない。
私も思いますし、おそらくブッシュ大統領もそう思っていると思います。

ですから倒すことを前提に動いている。
しかしそれは公表できない、公に出来ない、秘密工作・秘密作戦である。
それを進めているがゆえに6者協議と言う公的な場で、外交的な形・合意をブッシュ政権側もですね。
保守派に批判されつつ、こういう形にしたんだろうと。
つまり何度もいいますが核武装・核保有を放棄しないと決心している金正日を、交渉によって完全に無能化させる。
この無能化というのは施設の問題でありまして、すでに保有しているいくつかの核爆弾あるいはミサイルと言うものには、今回の合意書には何の関係もありません。

ですから分かりませんがいずれにしろ言いたいのは、問題を解決するには金正日政権を倒すしかないと私は思うし、おそらくブッシュ大統領もそう思っている。
そういった中でこの外交的合意交渉の結果を見るというのもいいんですが、私は見えないところでですね。
着々と深く打撃を与えているんでは無いか?と言うふうに感じます。
以上です。

★西岡力氏



ありがとうございました。
先日ですね。
急に日本の外務省の方を持つんではないんですけど、佐々江局長の説明では、今日お配りした資料の初期段階の措置のところでですね。
2−2を見ますと、北がこの60日間の中でやるべき事の中でですね。
核兵器一覧表を協議するという事になっているんですが、ここに使用済み燃料から抽出されたプルトニウムを含むと書いてありまして、佐々江局長の説明は「このプルトニウムと言うのは今起爆装置の中に入っている、あるいは弾頭に入っているものが含まれる」と。

「そして無能力化の対象にも当然このプルトニウムも含まれるし、濃縮ウラニウムおよび濃縮ウラニウム施設も含まれると言うのが我々の側の解釈だ」と言うふうにいいましたので、書いてないという解釈でもない。
相手がどう解釈しているか?と言うことはあってもですね。
解釈が分かれるような事を書いても北は守らないだろうという意味では、兵器を完全に廃棄させる事が出来るかどうか?と言う疑いはあるでしょうけども、「こちら側としてはすべての兵器を廃棄させて、濃縮ウラニウムを止めさせると読めるようにもなっている」と、いうふうに説明を聞きました。

洪先生に金正日の狙いという事をお願いしたいんですが、一点それとですね。
アメリカの保守派はブッシュの弱気を批判しているという話がありましたけども、韓国の保守派。
あるいは韓国の脱北者の人たちは安倍氏、あ、ごめんなさい。
アメリカの保守派は安倍のやった事は日本外交は高く評価しているという話があり、恵谷さんも日本外交については高く評価しているという事なんですが、金正日の狙いを話していただくと同時に、韓国の保守派や韓国にいる脱北者の人たちは、今回の日本がやったことについてどう評価しているのか?という事も含めてぜひお話いただければ。

・・・その4に続く・・・


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