2007年05月29日

07.5.25 荒木和博氏1 戦略情報研究所講演会(1)UIゼンセン会館2階会議室にて

戦略情報研究所講演会 講師:荒木和博氏・真鍋貞樹氏
07.5.25 UIゼンセン会館2階会議室にて

テーマ 拉致問題解決に何が必要か、何が足りないのか
          -----基本的枠組みの提言-----

『荒木和博 特定失踪者問題調査会代表の講演 その1』

〜〜安全保障面から見た拉致問題解決のための提案〜〜

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それでは始めさせていただきたいと思います。
今日は大変お足元の悪い中、皆さまお出でいただきましてありがとうございます。
本当に遠方からも含めまして・・・(聞き取れず)いただいておりまして感謝を申し上げます。
今日はご案内の通り、株式会社Net Liveのご協力を頂きまして、スタートから約1時間ですね。
私と真鍋が約30分ずつ話をする予定にしておりますが、その間はインターネットで全国・世界中に中継をされると、生で流していただくと。
その後このフロアの皆さんと私どもでやり取りをしていく意見交換を含めまして、質疑をさせていただきたいと思っております。
ここは特に9時までにすべてを片付け終わらなければいけませんので、8時半に時間厳守で終了したいと思いますのでたくさんお話しになりたい方もいるかと思いますが、ご了承いただきたいと思います。

今日お話いたしますのは、どうやってこれから拉致を解決していくのか?という事でございまして、去る21日の月曜日に私ども特定失踪者問題調査会の理事会を行ないまして、そこでお配りをしております当面の基本方針(※1)と言うものを作りました。
要は基本的にはこれに議論が集約されていますのでこれを中心にという事になるんですが、私もそれぞれの専門分野と言うか、そういうふうにお話をしてそして皆さんのご意見を頂いていきたいというふうに思っております。

※1 調査会の基本方針については下記を参照のこと
http://chosa-kai.jp/cyosakainews/kongetunews/news070523.TXT

それでは早速ですね。
まず前半、私の方からお話を始めさせていただきたいと思います。
まず私の方はこの当面の基本方針のご説明をさせていただきたいというふうに思います。

冒頭書いてあることですが、拉致問題の解決とは何か?
それはすべての拉致被害者を救出する。
これはまぁここにお出での皆さんも基本的には変わりは無い事ではあろうというふうには思いますが、これをやっていくためにはですね。
どこまで助けなければいけないか?と申しますと、現在私ども特定失踪者問題調査会が持っていますリストが約460名。
そして、政府の認定がいわゆる警察暫定の、この間の高姉弟の認定を含めまして9人。
そしてそれ以外の警察が持っている拉致の可能性が高いリスト、これは公開されていませんが数十人と言われています。

そしてまた警察の方にご家族から拉致じゃないか?とお届けがある方、これは調査会リストと当然重複していると思いますが、1000人くらいの方がおられると聞いておりまして、もちろん我々のリストも警察のリストもそうでない方も入ってない方もおられると思いますが、相当の数の方がおられるのは間違いない。
尚且つ、我々の持っているリストでも警察のリストでも入っていない、つまり全く身寄りのない人に狙いをつけて拉致をしたケース。
それから家族がですね。
いろんな事情があるんですが、回りを憚ったりとかいろんな事がありましてどこにも届出をしていないケース。
そういうのがございます。
こういう場合は誰も知らない。
今ここにいる我々だけではなくてですね。
1億2千5百万の日本国民誰もこの人が拉致をされたという事を知らない人が、相当数いるだろうと考えられます。

我々はそのすべてを助ける義務が国民として存在する、言うふうに思うわけでございます。
これを実現するためには、どうしなければいけないか?と言うと北朝鮮の体制がですね。
突然「今まで悪い事を致しました。これからはもう二度と致しません。そして今いる拉致被害者みんな返します」というふうに突然改心して、そして返してくれるんであればそれで実現するわけですが、そんな事はまず考えられないことでございます。

そうするとどうしなければならないかと言いますとまず我々自身、あるいはご家族もそうですし、日本の政府機関もそうですが、ともかく直接北朝鮮に入って全部細かくですね。
それこそ強制収容所にまで含めて入っていって、拉致をされている人はいないか?という事をですね。
調べに行かなければ行けない。
これが出来なければいけない事です。
それから同時にそこにいる人が私は拉致です、拉致されたんですという事をですね。
自分から名乗り出られるような環境を作らなければいけないという事でございます。

言うまでもなく寺越武志さんは拉致をされている方であるにも拘らず、少なくても公的な場では一言も自分が拉致をされたと言う事は言えないわけです。
それどころか北朝鮮によって人命救助をされて、そして大変幸せに暮らしているという事を本人が言わざるを得ないというのが残念な現状で、この現状を変えてしまわなければどうしようもないわけです。

もう一言いえば今帰国している5人の方々も、ひょっとしたらこの中継を見ているかもしれませんが、彼ら自身も私どもが見る限り十分な事を喋っているとはとても思えない。
それは別に彼らがですね。
悪意を持ってそうだという事では無いだろうと思います。
喋れないような状況を北朝鮮側が作っていると言う事でございまして、これを彼らが喋れるようにするためにはその恐怖の根源である北朝鮮の体制が変わらなければいけない。
このすべてを実現するためには体制を変えざるを得ませんし、そしてそれはどういう事かと言うと日本人の拉致の問題だけを単独で解決する事は有り得ないという事でございます。

日本人拉致が解決するという事は、韓国人をはじめとする他国の拉致被害者も救出されなければいけないですし、そして在日朝鮮人の帰国者がですね。
また自由に日本に戻ってきたり、あるいは少なくとも北朝鮮の中で差別的な待遇を受けないで済むというふうにならなければいけない。
これはさらに言えば、北朝鮮の2千万の国民が人権を保障されて暮らせるようにならなければいけない、いう事でございます。

そしてこの問題自体は国家主権の侵害と言う側面、これは二国間の一種の戦争ですが、その側面とそして普遍的な人権問題と言う二つの側面がありまして、これを両方ですね。
片方だけをやっても仕方が無い。
両方を平行してやらなければいけない、いうことであります。

尚且つ私どもがもっと切迫して考えなければいけない事は、時間が無いという事でございまして、ご家族は高齢の方が非常に多いわけでございまして、すでに私が直接会った方でも何人も亡くなっております。
ご家族だけではなくて、やはり早い時期に拉致されたと思われる方は、拉致被害者自身が高齢の方も相当おられる。
ですから時間が無い。
今日生きていたとしても、横田めぐみさんなどを含めてですが、今日生きていたとしてもそれが明日生きている事を保障するわけではありませんでして、被害者の救出のためには可能な手段をすべて使わなければいけないという事でございます。

その意味で今回ですね。
我々目的の最大限の再確認という事で、この目的の中に金正日体制の転換という事を入れました。
拉致被害者の救出を訴える団体が他国の体制転換を目的にするという事が良いかどうかという事については、ご意見もあろうかと思います。
しかしこれをやらなければ問題は解決しないという事でですね。
私どもはこれをあえて我々の活動の目標にするというふうにしたわけでございまして、具体的にもそこの事が・・・(聞き取れず)に出てまいります。

我々は元々調査機関としてスタート致しました。
調査活動はこれからも続けてまいります。
それは当然のことでそれが我々の一応基本ですがそれに加えまして、今回は新たにこの問題を国民のひとりでも多くの方に理解をしていただくために、今まで調査会独自の集会と言うのは一度もやったことが無いんですが、今回初めてある程度の規模のですね。
ちょっとどれくらいの規模になるか分かりませんが、少なくとも数百人規模の集会をやろうというふうに考えまして、これを12月の北朝鮮人権週間で「しおかぜの集い」と称して、初めて行なうことにしました。

ここには多分我々だけではなくて、特定失踪者のご家族の中から実行委員にもなっていただいてですね。
一緒にこの会をやっていき、そしてそれを通して一人でも多くの方にこの未認定の拉致被害者の問題と言うのをアピールをしてまいりたいというふうに思っております。
ただ、後でも出てくるんですが、我々自身はいわゆる大衆運動団体ではございませんので、こういう事ばっかりやっている事は出来ません。
地方によってはそういうものを開催してくれと言う希望があれば、その都度考えていくという事で取りあえずはこの東京での集会を一回成功にもって行きたいと考えております。

それから情報収集についてですが、これは今のところ私たち自身が中国・韓国あるいはタイとかには入りますけども、北朝鮮の中には今のところ残念ながら今のところ直接入る事ができないいうことで、これは個別にですね。
他のNGO、日本国内であれば難民救援基金とか、あるいは守る会の方とかのご協力も頂きまして、そして脱北者の方々、マスコミの方々と連携をしてやっていくということでございます。
同時にすでに130人あまりと言われておりますが、日本国内にいる脱北帰国者の方が来られておりますので、こういう方々にもですね。
拉致被害者の情報と言うのはあまり持っていないと思いますが、北朝鮮の一般的な情勢を含めて我々の可能な事を含めてですね。
やってまいりたいと思っているところです。

それから「しおかぜ」はすでにこの3月から日本国内からの送信が開始されまして、丁度電波状態が春から夏にかけて良くなっておりますので、大変よく聴こえている。
妨害電波は断続的に出しておりますが、ソウルの辺りでは妨害電波の方が全く聴こえないという状況ですので、かなり聴こえているのでは無いだろうか?と言うように思っております。
これをさらにやっていくために、今後我々も特別の事態に当たっては非常事態の対応の放送が出来るようにですね。
この準備も進めてまいりたいと思っております。

それからバルーンプロジェクト、いろいろなところで報道してくださっていますが、これは風船にビラをつけて飛ばすものですけども、それも我々だけじゃなくて難民救援基金それから守る会の方々と一緒にやっていこうという事でですね。
日本と韓国のNGOが連帯して活動できるようにしていきたい。
という事で、あるいは韓国の中では韓国のキリスト人権協会のですね。
李民復(イ・ミンボク)さんが大変苦労してやられているんですが、政府からの圧力もいろいろあるという事で、可能であれば我々がですね。
逆に独自に船舶を借りてそして風船をですね。
北の方に飛ばすという事も出来ないだろうか?

それから逆に東海岸の方でですね。
ロシアから北朝鮮に向けて寒流が流れておりますので、この寒流に乗せてペットボトルの中にビラを入れて送るというような事も出来ないだろうか?という事も検討しております。

それから直接の救出という問題ですが、これは一つは一番可能性が高いのは中国国境に拉致被害者を出して、そしてその人をですね。
外務省と連携を取って保護するということでございます。
これは外務省の関係者ともそういう時になったという打ち合わせはいろいろしているんですけれど、何とか実現をさせたい。
このためにはやはり現地にですね。
信頼できるエージェント及び活動拠点を何とか作っていかなければいけない、というふうに考えております。

・・・その2に続く・・・

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この講演会のテキスト化及び音声のネット上への公開については、調査会代表の荒木氏の了解を頂いております。


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