2007年06月05日

07.5.30 増元照明さん1 東京連続集会28(1)友愛会館にて

アメリカはどう動くか 東京連続集会28
07.5.30 友愛会館にて

『増元照明 家族会事務局長のお話 その1』

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ありがとうございました。
ひと月も前ですので、ほぼ忘れているところもありますが思い出しながら・・・(聞き取れず)と思います。
今回は斉藤文代さんとご一緒していただきました。
島田さんと私の男二人ではどうしても何と言うのかな?色が無いじゃないですか。
女性を一人入れて、そして訴える力と言うのは女性の方が強くて、その方がいいんじゃないかという事で斉藤さんにもご同行願いきました。
22日の国民大集会の後の23日に日本を出発して、そして23日アメリカに着いたんですが、まず日本大使館の公使の方に歓迎を受け、さらに夜には斉木さんに公使公邸で食事をしながらお話をする機会を得ました。

私たち日本にいる人間から見ると中々ブッシュと言う人間が見えてこないところがあります。
報道でしか知る由がない部分も出てきますので、その点で私たちは一番危惧している、2月13日の6者合意。
これのアメリカサイドの意図をもっと強く知りたいという狙いで行ったんですが、日本大使館のブッシュ評と言うのは、風評が良くないブシュ大統領でありますが、やはり人権と言う問題ですね。
北朝鮮国内における人権問題に関しては非常に嫌悪感を抱いてさらに金正日を好きでない事は事実である、というのは加藤大使他、斉木公使も感じておられるようです。
必ずこの拉致の問題に関しては昨年の4月に早紀江さんにお会いした時の感動をそのまま持続して、アメリカ政府としても必ずこの拉致問題を軽視する事はないというのが、日本大使館の加藤良三大使それから斉木公使の感触です。

リップサービスとかそういったものではなくて人物像として、ブッシュはこのような事を許すそのような、宗教的な意味合いからもそんな事は有り得ないというのが感じられました。
その点で少し安心をしておりました。
さらに島田さんがビクター・チャーというNSCのアジア部長ですか。
この方も日本サイドで聞いている風評としてはヒルの下で働いているものですから、ヒルと同調して国務省と同じようにちょっと融和派なのではないか?という事を聞いておりましたけども、それは何かの間違いでは無いですか?と。
ビクター・チャーはヒルの監視役として6者協議の中に入っているという感触で見ているんだそうです。
だからあまりヒルが暴走しないように、NSCとしてはヒルの監視役としてビクター・チャーあの中に入れている。
あそこにいさせている、そういう感覚で日本大使館の方たちは見ているという感触です。

残念ながらその方も、もうアジア部長を終えてジョージタウン大学に戻られるようですけども、何故戻られるのか?
それは個人的な理由らしいです。
政権との確執では無いと、ただ残念なことは、マイケル・グリーン上級部長そしてビクター・チャーという北朝鮮に対して強行と言うか厳しい姿勢を続ける人がNSCから抜けているという、抜け始めたという事は残念ですが、私自身はマイケル・グリーンの後任であるワイルダーと言う方を、どのような方かちょっと分かりませんので、それは後ほど島田先生がじっくりと解説をつけて教えていただけるでしょう。
23日は私たちは公使公邸で食事をしながらブッシュ大統領の下でブッシュ大統領の拉致問題に関することで、融和と言うか日本政府の意向を外れる事はないとまず確認されたので一安心しました。

翌日はNSCに行って、当初ワイルダー上級部長が来られる予定ではなかったわけですが、当初私はビクター・チャーにお会いし、そして真意を伺おうとしたんですが、NSCに行ったらワイルダー上級部長の部屋に通されました。
ちょっと意外だったんですけども、そこに当然ビクター・チャーも同席し、そして我々の来米を歓迎してくれました。
これはリップサービスと思います。
我々家族会と救う会の人間がこういった時期に訪米するという事は非常に重要なことであって、またさらにアメリカ政府の対北政策にとって再認識が出来るので、非常にいい時期に来られたと。

リップサービスは大分入っていると思いますが、そのように言われ、そしてその日の朝にカンファレンス、プレスでの報道として、アメリカ政府は対北との交渉において、テロ支援国指定と日本人拉致を切り離す事は無いという事を、それを外国人に対しても国内の記者に対しても発表したという事を向こうから言っていただいたので、我々もその点に関してはびっくりしました。
向こうから出たのでびっくりした。
こちらから要請したのではなくて向こうからそういう・・・(聞き取れず)したので、ですから私たちが向こうに行く事をすでに知っていたアメリカ政府として、何らかの姿勢はホワイトハウスの見解を持って私たちに会っていただいたのでは無いか?
それは当初予定していなかったワイルダー上級部長との面会につながったのではないか?と感じています。

その時点でアメリカが結局テロ指定国を解除する事は有り得ないだろうという感触は持ちました。
でもブッシュ政権である限りです。
我々のこの拉致問題が解決しない進展も何もしない間に、アメリカが独自にテロ支援国指定を解除をする事は有り得ないという事を感触として感じて当初の目的はある程度終了したんですが、国防総省それから国務省にも回って感触を掴んできました。

元々家族会がアメリカに行くと国防省それからNSC、そういった所は必ずこの拉致問題に関しては非常に協力的な姿勢を見せてくれておりました。
昨年もローレンス次官補が我々を迎える時には、日本の支援の皆さんが作ってくださった事前に向こうに渡しておいた、こういう輪っかのついたブルーリボン、それを出迎えの人間の数人が着けて我々を迎えてくれる状況でしたので、非常に友好的と言うか協力的と言うか姿勢でした。
今回のローレンスさんが健康上の問題という事なんですけど、もうすぐ退官される。
その後任者の方にお会いしたかったんですが、安倍総理も我々の行った数日後に訪米しております。
そちらの対応に追われて高官に会う時間が取れないという事で、最終的にその部下ですが、相変わらず国防省としてはこの拉致問題を決しておろそかにする事はないという感触は得ております。

それから国務省、国務省に行ってヒル次官補にお会いしたいという事は伝えてあったんですけども、先ほど言った理由で時間が取れないということで、キャサリン(スティーブンス筆頭国務次官補代理)というヒルの下で働いている女性の方にお会いしました。
やはり国務省と国防省それとNSCに会っていると、どうしてもそういう目で見てしまうからかもしれませんけども、どうしてもなんとなく融和をしたいと言う、それが形に出始めている気がして、非常にわたしたちに対する質問に関しても融和を誘導したいとかそういう感覚で聞いてこられるし、何か対北朝鮮政策において日本の強硬姿勢にちょっと批判的なのかな?と言う思わせぶりもありましたです。
内容に関しては私も詳しく覚えておりませんが、なんとなく感触的にはあまりいい感触は持っておりません。

ですから一応私たちの主張としては国務省に対しては申し上げてきました。
今日本の国はとにかく安倍総理の対北朝鮮政策を7割の方が支持している。
日本国民の7割はそれを支持している。
北朝鮮への更なる制裁の強化に関しても7割の方が支持していると、この現実を直視してもらわないと困る。
今後の日米関係にとってもおかしい事になるという事は言っておかないとならないと思ったので、言わせて頂きました。
それに対しては明確な返答は無かったですけども、現実に・・・(聞き取れず)の状況を見ればテロ支援国リストの、北朝鮮による日本人拉致問題を切り離す事はないと言明されたので、国務省としてはそれ以上の事は言いませんでした。
テロ支援国リストに関しても解除するとは言わなかったですし、拉致問題に協力するとも、両方とも言わずに向こうはどれを持って進展と判断するのか?と言うのを再三再四聞かれるというふうに思います。

日本政府は対北の交渉の中で拉致問題を北朝鮮がどこまで解放すれば進展とみなすのか?
それが見えないからアメリカサイドは、特に国務省はそれを気にして、北に対してもどこまでやるつもりで聞いたのかもしれませんし、どういった姿勢でいるのか、日本政府の姿勢を確かめたいというのが国務省の考えだと私たちは思っています。
ここら辺がまずNSCとか国防総省との違いだと思います。
NSCと国防省はそれは解決がある、本当に進展が無い限り日本政府を全面的に支援するというのが強いにも関わらず、国務省は日本はどういうふうに考えて自分たちの交渉をどうすればいいのか?と言う、考えているところが自分たちの主導で対北外交・核の放棄を主導するのかと考えているようです。

そこに当然アメリカとしては、自国に関係ない日本人拉致はただ単なる情報に過ぎない。
人権の問題でアメリカがそこまで関与するものでは無いというのが国務省の考えなのではないでしょうか?
島田さんに言わせるとアメリカの国務省の考え方は日本の外務省的・官僚的な考え方で、事なかれ主義。
騒がない、事を荒立てない、話し合いでどうにかなるので話し合いで解決していきたいというのが以前からの姿勢だという事ですので、そういう事なんだと私は思います。

国務省それから国防総省それとNSCと、これを24、25で終ったんですが、その後にボルトン前大使に会いまして、ボルトンさんは昨年の10月にも私たちアメリカに行きました時に会っていただいて、依頼主である北朝鮮を普通の存在として見るなと私たちにレクチャーしていただいたように、非常に厳しい方です。
昨年の12月に国連の大使を辞任せざるを得ない状況になったんですが、ご自身としては私は静かに退任し、そして難民問題に関しても一切何も言わないで、ブッシュ政権に対しても一切何も言わないようにしてみているつもりであったと仰いました。

しかし、今回の2月13日の国務省の6者合意、あれは余りにも酷過ぎるので、それは申さなければならないといって、新聞か何かに確か公開されていました。
そういうふうに説明されました。
さらに国務省もおそらくブッシュ大統領にライス長官から2.13の合意に関する話をして、そしてその許可を貰ったのであろうが、あの時に国務省はあれは日本の安倍総理、日本政府、日本にとって如何に不利益をもたらすか?と言う情報を上げていないのだろうと。
もしそれが正確にブッシュ大統領に上がっていたらあのような許可をするはずが無いと、ボルトンさんは仰っております。

だから国務省的に考えて、不利益がスムーズに進まないようにするだけの報告はしていない。
ましてその中で日本と言う国に対してまだ重要なパートナーとして考えていないのでは無いか?と、国務省が。
そういうふうに私はちょっと受け取ってしまいました。
ボルトン大使は今後も今の国務省の北朝鮮の見方について批判していくだろうと、今後もこの拉致問題を重要視する事を仰っていただきました。
さらにご自分としては今のブッシュ大統領を批判する事はない。
国務省のやり方を批判するやりかたでやる。
余りにも稚拙というか、アメリカとしては考えられない。

さらにもう一つ、これは私ちょっとびっくりしたんですけど、アメリカ側がイラクに足を取られて北朝鮮に手を出さないと思うのは間違いだと、ハッキリと言っていました。
アメリカはそのような弱い国ではない。
自分たちはイラクも北朝鮮も同時に解決する。
さらに軍事的オプションを含んだ解決方法を取ることが出来るんだという事も仰っておられました。

ボルトンさんにお会いしてそれからそのあと、27日でしたか。
26日に私たちは、シン・ユウナムさんそれからスザンヌ・ショルティーさんたちと共に、北朝鮮自由週間の中の行事としててジェノサイト展をワシントンのセントラルステーションの傍の喫茶店でやったんですが、そこに下村副長官をお迎えする事ができました。
これもワシントン在住の対北批判勢力と言うかキリスト教の方たちなんですけども、今の北朝鮮の体制に対するずいぶん批判的な人たちの、やはり日本の官房副長官がわざわざジェノサイト展に来ると言う事自体が非常な感激であり、ましてそのシン・ユウナムさんという方の弁を借りますと、今アメリカの下院で採決されるかされないか?と言う問題になっておりました従軍慰安婦問題。

あれにも韓国系アメリカ人は非常に日本非難の声を上げているんですが、日本政府の官房副長官がその場に来ると言う事を捕らえて、今の従軍慰安婦問題で声を上げている韓国系アメリカ人は、物が見えないと。
日本の政府は60年前の問題ではなく、今現在中朝国境で行なわれているセックス・スレイブ。
さらに大きな人権侵害に対して強い関心を持ち、それを是正するために一生懸命やっている。
ましてミスター安倍はそのために一生懸命やっている。
その安倍を非難する事は許されないという事まで言われております。

さらに60年前の従軍慰安婦問題を取り上げて、今も現在中朝国境で行われている人権侵害に対して何も申さない人間たちは偽善的な奴らであるという事。
まずそういう批判をしていけるという事を言っておられるので、下村副長官があそこに来られたというのは非常に良かったのではないかという事を、強く島田先生が仰っておられました。

・・・その2に続く・・・

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この集会のテキスト等のネット公開については、主催者の同意を頂いております。


★アメリカはどう動くか 東京連続集会28 テキスト一覧表

アメリカはどう動くか 東京連続集会28
07.5.30 友愛会館にて

1 増元照明 家族会事務局長のお話 その1
http://piron326.seesaa.net/article/43918696.html

2 増元照明 家族会事務局長のお話 その2
http://piron326.seesaa.net/article/43999493.html

3 島田洋一 救う会副会長のお話
http://piron326.seesaa.net/article/44507812.html

4 恵谷治氏(ジャーナリスト)のお話
http://piron326.seesaa.net/article/45030037.html

5 西岡力 救う会副会長のお話 その1
http://piron326.seesaa.net/article/45382223.html

6 西岡力 救う会副会長のお話 その2
http://piron326.seesaa.net/article/45693676.html

7 横田滋さんのお話
http://piron326.seesaa.net/article/47074946.html

8横田早紀江さんのお話
http://piron326.seesaa.net/article/47075136.html

9 本間勝さん(田口八重子さんの兄)のお話
http://piron326.seesaa.net/article/47075477.html

10 増元俊子さん(増元照明さんの妻)のお話
http://piron326.seesaa.net/article/47075551.html

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この集会のテキスト等のネット公開については、主催者の同意を頂いております。
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07.5.25 真鍋貞樹氏2 戦略情報研究所講演会(5)UIゼンセン会館2階会議室にて

戦略情報研究所講演会 講師:荒木和博氏・真鍋貞樹氏
07.5.25 UIゼンセン会館2階会議室にて

テーマ 拉致問題解決に何が必要か、何が足りないのか
          -----基本的枠組みの提言-----

『真鍋貞樹 特定失踪者問題調査会専務理事の講演 その2』

 〜〜拉致問題解決への立法・行政組織の限界とその克服〜〜



そういう立法・行政組織が伝統的に根強い中で、さっき冒頭でもうあげましたとおり、金正日独裁政権を変換させない限り拉致問題の全面的解決はないという問題の中で何をしなければならないかということを三番で触れています。

まず、立法機能において、不可欠なのものは、何かというと、立法レベルですので、立法を通して、そういった金正日独裁政権の転換のための戦略レベルの枠組みを作るという事が最大の立法府の仕事だったと思うんですね。それがやってるかというと残念ながら、ない。

ここに書いてありますけれども、【北朝鮮人権法】 という形でですね、拉致問題と脱北者支援という形で、個別にやります。【拉致被害者支援法】 というのは、拉致問題の中でも、帰国した家族に対する支援と言うことですね。【各経済制裁法】 などが個別にあるわけですけれども、そうした、パーツ、パーツの政策を積み重ねていくという作業をしているんですけれども、トータルな、戦略ベースとして金正日政権を転換させていかなければいけないという法体系を整備をしていかない限り、拉致問題の全面的解決はない。従って、こういうトータルな戦略を描けるだけの法体系を整備することが不可欠だというふうに思って(います。)

それから、2番目ですが【立法機関ならではの、調査機関を設置していくことが不可欠である】
これも、大統領制と内閣制の中での議会の権限の違いと言うことになるんですけれども、それを考えたとしても、今の現行法体系の中でも、可能=出来るものだと思うんですね。それは、衆議院参議院に専門の調査機関を設置すると言うことです。

いま、衆参にですね“拉致問題対策特別委員会”というのが設置されていますけれど、そこで、やっているのは、(ここに書いてありますけれど)官僚・・(聞き取れず)・・関係者からの意見聴取だとか、官僚への質問と言った形で、そして新潟に視察に行くとかですね、そういったようなことで来ているわけですけれども、そうではなくてですね、もう民間に議会として調査委員を委嘱してですね、実質的な調査機能を持たせるというのが不可欠だと思うんです。その辺についてですね、議会としての調査機能が問われるわけですが、この議会としての調査機能は、ほとんどない。

北朝鮮人権法では、国会に対して中間報告的なものをしなければならないと言うことになっているんですけれども、その中間報告的なものを誰が書くかと言うとですね、現行の組織で、調査室と言うのがあるんですね。調査室。そこが書いて、おしまい。そこで、国会での、衆参の特別委員会の役割は終わってしまう。

そうではなくて、議会の役割が、行政の監視するとか指導すると言うことであれば、議会自身で、調査機能というのをもっともっと持たせていくことは可能だし、やらなければならない。
やらなければ、国会としての基本戦略なんて立てることすら、ままならない。
これは、出来るし、やるべき事だというふうに思っております。

それから行政レベルではですね、立法レベルを越えたものは出来ないんですけど、立法レベルが上がればですね、当然行政レベルの様々な調査機能とかですね、そう言ったものは拡大していくわけですね。

それを前提として考えたときに、現行の行政機構をもっともっとレベルアップさせていくと言うことは出来るし、これをしていかなければ、拉致問題の解決はないと言うふうに思います。

一つは内閣機能ですね。内閣の元に安全保障会議というのが出来たわけですけれど、そこは、何をやっているのか、わかりません、私は。えら〜い人たちが集まって、議論をして、「良い勉強したね、良い会議だったね」ということで終わっているようですね。あの安全保障会議の中で、北朝鮮問題で、しかも拉致問題で、金正日政権変換のための戦略を描くなんてことは、考えようがない状況ですね。しかし、何のための安全保障会議なんだと。そう言うことを戦略ベースで考えだすための会議だと私は認識していますが、実際そうなのかはわかりません。

でも、ここで、日本政府としての、最も根幹的な北朝鮮戦略というものを描くべきだろうと思います。

それから、内閣府の中でですね、ここに【拉致対策本部情報室の格上げ】とうのが(資料に書いてありますが)−−ここにも、政府関係者の方がいらっしゃるので、なかなか言いにくいんですけども−−情報室という止まりではですね、この難しい状況を、これだけの情報が集まったとしても、それが、知識の蓄積だけで終わってしまう。

今の現行の拉致対策本部、並びに情報室が現行のままであればですね、良くて情報の交換レベルで終わってしまう。そうじゃなくて、戦略レベルのものを、内閣総理大臣にまで、安全保障会議まで上程できるだけの、機能と権限と能力を持たせなければいけないと思って(います。)

それから警察庁ですけれども、これから前から行ってるんですけれども、警察の方とも色々議論するんですけれども・・(聞き取れず)・・拉致問題の国内での捜査に於いて、やはりFBI的なですね、県境を越えて捜査を迅速にできるという組織がない限り、今の都道府県警レベルで、いざこざ、いざこざやってたらですね、縄張りがどうの、所轄がどうのとか言ってたらですね、何年かかったって拉致問題の難しい解明には繋がりませんよという話をしているんですが、なかなかそれは、警察内部でも歴史があって難しいようです。
また、警視庁というのは、中途半端にFBI的機能を持っていますので、各県警とバトルを繰り返しながら捜査を行っているという状況、これはあまり好ましくないと思います。

やはりこう、ご存じのように拉致問題というのは、県をまたがって、場合のよっては、1000キロぐらいまたがって、拉致された場所と、船の乗せられた場所とが、東京と鹿児島というぐらいに離れる犯罪ですから、当然それを、広域捜査を“で・き・る・だ・け・の・も・の”をきちっと作っておかなければならない。

拉致問題に限らず、これから国際テロ組織みたいなのがですね、日本国内で活動始めたときに、現行のままの都道府県警のままで本当にいいんですか。それを補完するような形で中途半端に警視庁というものがあって、各都道府県警とつばぜり合いをやるようなことで本当に良いのかと言うことは、これは警察内部でも、きちっと考えて頂かなければならないし、国民もやっぱりそろそろそれこそ“民主警察”という呪縛に囚われていてはいけないのではないかというふうに思います。都道府県警=民主警察というのでは限界がある。

それから、外務省ですけれどもよく我々仲間でいわれているのは、外務省は「接待省」「情報省」とに分けろと。よく内輪では言いますけれど。やはり接待は接待で必要なんですね。世界の国々と交流するという。それはそれでやって行かなくてはならないんですが、今の外務省は、接待省ばっかり多くて、本当に情報を集める機能というのは、本当に弱い。どこの・・(セクション)に行っても、数人の職員が苦労に苦労を重ねている。
予算がありません、人員がありません、権限がありません、頭から抑えられます、こんなのでどうやって情報を集めるのですかというような状況、ずーーと続いているんですね。
やはり、外務省の中の情報を担当する職員に予算と権限を与えるべきと言うふうに思います。

公安調査庁ですが、今日はお見えかどうかわかりませんけれど、もうそろそろ、今までの破防法の中にある公安調査庁はやめて良いんだと思います。内外の情報を集めて、それを分析し、そして国家戦略までにもちあげるだけの能力をもったような役所にしていけないんじゃないかと思っています。

それはもう、、警察とは違ったやり方というのがあるわけですから、警察が出来ない情報省的なものを考えなくてはいけない時期になっているんではないかと思っています。

防衛省については荒木の専門なので簡単に触れますけれど、当然、北朝鮮に有事がおこったときに、法人保護というのは、公安調査庁が出来るわけではないし、警察が行けるわけでもないわけですから、これはちゃんと考えて欲しいなと思っています。

そろそろ時間ですので、まとめになりますが、この二番の申し上げた、拉致問題解決しない、そのために私が考えるのは、三番になるんですけれども、これは私としては、拉致問題解決のために不可欠なもの。

この不可欠なものがですね、日本の今の国会の状況、行政の持っている法制度、伝統、文化で可能なものかと言うことです。

書いてありますけれど、これだけのものをやるのに何十年かかるんだろうと。要するに拉致被害者を救出するのに間に合うのかという世界になりかねない。
もう結論は見えているんですけれども、この不可欠なものを実現させるべき、世論形成だとか、そう言った意味での運動というのは、私は不可欠だと思います。拉致問題を解決するためにですね。

「もう無理だよ、こんなもん」と言うふうになったとたんに、もう拉致問題の解決というのは遠のいていくというふうに思います。

Aなんですけれども、日本の法文化、法制度の決定的な致命的な欠陥である「国民と政府の協働(路線?)」ですね。
これはもう、左派の伝統が強くて、あまりに国民が政治行政に参加するのがマイナスだという、慣行みたいなものが強くて、国民を行政組織の中に組み込んでいって、もっともっといろんな問題の解決に当てるという文化が非常に弱いんですけれども、事此処に至ってはですね、国民も政府も一緒になってこの問題に取り組んでいくんだというようなものが必要だと思っています。

行政機構の中の政策決定過程、あるいは政策立案過程、あるいは、情報収集、情報分析の中で、民間を排除するというのは、今の世の中にとってマイナスでもなにものでもないと思っています。(民間排除はマイナスと言いたい)民間にもいろんなものがあって、怪しげなものもたくさんあるわけですけれども、大切なものを持っている、能力のある方がたくさんいるわけですから、それを大いに政府の内部で生かすということは、当然なことだろうと思っています。その意味で国民の側も政府と協働していくというのは、大切なことだと思っています。

時間オーバーしてしまいますが、三番ですけれども、「民間でできるものは民間で何でもやっていこう」と言うことです、私の結論は。情報収集だって民間レベルでやれることはどんどんやろうよ。政府に任せておいてはダメだ。警察やどこそこに任せていてはダメだと。もちろん任せなくてはいけないこともあるけれども、民間で出来ることはどんどん民間でやろうではないかということだと。
北朝鮮の体制転換という問題についても、こんなことは、国民は関係ない事だと言うことではないと思う。
国民としても考えてやれることはあると。それをやるべきだというふうに思っています。

そこで荒木が言いましたような、我々なりの情報収集の中で書いていますけど、北朝鮮にどんどん、どんどん、情報を注入していく。ペットボトルであろうと、風船であろうと、何でも良いから、とにかくどんどん、どんどん北朝鮮に情報を注入していく。これは民間レベルでどんどんできることです。

それから脱北者支援、ここにもNGOの方いらっしゃいますが、これも民間レベルで出来ることです。一部の本当に献身的なNGOの人たちだけに任せていいことでは、決してないはずです。脱北者の支援というのは、いずれは北朝鮮の体制転換になれば、戻っていかれる方なんです。
この人達に、自由とは何かとか、民主主義とは何かと商売の仕方はどうだとか、そういうことをきちっと教えて差し上げて、そして北朝鮮に戻ったら立派な国を作れよと言うようなことも、民間レベルで出来るんです。

それから“亡命政権支援”だって歴史的に、日本の明治の時代なんかはやっていた訳なんですね。民間人で。なんで今やらないのか?出来ることなんだから、どんどんやればいいと思います。

そう言うことを通じてですね、北朝鮮の体制転換をですね、政府をあげて、我々国民もあげて、少しでも進ませていくことによって、2000万の北朝鮮人民を救う、そしてそのプロセスの中で、日本は拉致された日本人のみならず、世界中の拉致被害者を救うというようなことが大切なんじゃないかと思います。

以上ちょっと長くなりましたが、私の話を終わります。


★荒木さんから

まぁそういうことで、二人の話が終わったわけですが、出来ることは何でもやるぞということで正に、そう言うことが基本方針書いてあるんですが、その一方でなかなか現実の方は難しいものがありまして、ホワイトボードの上に振り込みの番号が書いてありますが、ここでまもなく中継のほうは終わりますので、特に中継をご覧の方に、このことをお告げするためにですね、私ども調査会は、自転車操業と言うより、一輪車操業という状態でございまして、北朝鮮の体制が崩壊するか、調査会が崩壊するか、どちらかの勝負でございますので、何とか、せめて北朝鮮の体制が崩壊する時まで持たせていただくように、ご協力をお願いしまして、ここでまず前半を終了させていただきたいと思います。
ちょっと一時間話しましたので、5分ほど休憩を頂きまして40分に再会させていただきたいと思います。とりあえずどうもありがとうございました。

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この講演会のテキスト化及び音声のネット上への公開については、調査会代表の荒木氏の了解を頂いております。

このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。
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