2007年06月06日

6月6日付産経新聞より『脱北家族決死の日本海一週間800キロ』

『蒼き星々』に投稿された今朝の産経新聞のテキストです。
管理人さんより転載の許可を頂きましたので当Blogにて紹介致します。

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『脱北家族決死の日本海一週間800キロ』

                〜高波に揺られはき続け〜

                       きょう入管施設へ 


 1日おきにしか食べられないパン。裏腹に簡単に手に入る覚醒剤。『無力な支配者が社会を後退させている』と粗末な小舟日本海を渡り、青森県深浦町に漂着して警察の保護された北朝鮮人一家4人は6日、法律上の保護期限を迎えることから茨城県内の入管施設に移される。4人は韓国での生活を希望、韓国側も、受け容れる方向だが、移送には時間がかかる見通しで、政府は7日以降も合法的に日本に滞在させる『一時庇護上陸許可』を出す方針だ。一家が日本海を漂流すること一週間、その距離800キロ。4人の供述で、脱北の同期や経緯が次第に明らかになり、北の一般住民の生活の一端が浮かび上がってきた。

参照産経新聞社説・主張

警察の調べでは、4人は50代後半の元漁師の男性と妻の60代前半の女性、30代の専門学校生の長男と、20代後半のタコ漁の二男。5月27日夜、北朝鮮北東部の清津から木造船で脱出した。

船の操縦資格を持つ二男が金を貯め船を購入。遼で家計を支えたが生活は苦しく、「1日おきぐらいにパンを食べるのがやっとだった。」

警察に保護された二男は、微量の覚醒剤を所持していた。「長旅なので眠らないようにするためにもっていた。共和国で簡単に入手できる」

「オルム(氷)」。そう呼ばれる覚醒剤が近年、中韓国境地帯を中心に広がっている。韓国の北朝鮮人権団体によれば、「(清津のある)咸鏡北道では、働き盛りの青年層の約5%が覚醒剤を服用」と指摘。北の覚醒剤密輸への国際的な取り締まりが強化され、だいぶついた覚醒剤が国内で安く流通している。

パンを1日おきにしか食べられない生活にもかかわらず、覚醒剤が容易に入手できる異常な環境。「共和国に人権がない」「無力な支配者が社会を後退させていることに疑問と不満があった」。4人は日本の警察官に信条を吐露する。貧困が広がり、特権階級が住む平壌以外の地方都市では、金正日総書記の陰口が目立ち始めたと伝えられるが、その現状を裏付ける「供述」だ。


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木造船は長さ約7.3メートル、幅約1.8メートル。黒色で、エンジンは2機(1機は予備機)。屋根はない。コンパス、パンやソーセージなどの食料、飲料水、衣類がぎっしり詰まったリュックサック、雨がっぱや傘、タオル、大量の軽油、そして食べ物への執着ともとれる箸が積まれるなど用意周到だった。「捕まったときには自害」を覚悟し、毒薬も持った。

一家は当初「韓国を目指すつもりだった」。だが、国境警備が厳しいため、日本と北朝鮮を結ぶ『万景峰号』が出入りしていた新潟を目指す。昨年の日本海に向けたミサイル発射や核開発問題、日本人拉致問題で、北朝鮮船舶の入港を禁じていることは知らなかった様子。北の情報統制は相変わらずだ。

決行の夜、清津は濃い霧。当局の目を盗むにはもってこいだった。が、以降の4日間は悪天候。二男と長男が交代で操縦したが、船は大きく揺れ、「食事はおろか、話もできなかった」。良心は船にしがみつき、吐き続けた。

高波で春水下。何隻かの船とも擦れ違った。追跡の不安を抱えながらの航海。脱出から7日目の今月2日、新潟から約300キロ北の深浦町に漂着した。母は疲れ切った表情でしゃがみ込んだまま動けなかった。そこがどこか分からなかったのだろう、見かけた日本人に「ニイガタ?ニイガタ?」と繰り返した。

住民は「よくこんな小さな船で・・・。海流が急で、深浦には、深浦には流されてきたのではないか」と推測する。

一家は覚醒剤や多少の人民元を所持していたことから、“特別”という見方もあったが、警察幹部は『一般市民』と見ている。県警五所川原署の会議室で寝泊まりしている4人は、提供される幕の内弁当を毎食たいらげているという。
(6月6日付 産経新聞朝刊より)

※関連記事
 北人権法で“初難民”
            韓国移送まで最大数ヶ月
脱北者一家については、出来る限りの人定調査と、二男の覚醒剤取締法違反容疑での書類送検が終了次第、韓国への移送手続きが始まる見通しで、移送までには、「一週間から最大で数ヶ月かかる可能性がある」(政府関係者)という。

日本に逃れてきた脱北者の処遇については、「政府は脱北者の保護及び支援に関し、施策を講じるように努める」と明記された北朝鮮人権法(平成18年施行)が適用される。今回も船が武装しておらず、工作員の可能性が低いことが分かった段階で、保護対象に切り替えた。青森県警が入管難民法違反の容疑者ではなく、警察官食味執行法に基づく保護対象者としたのもこのためだ。

ただ、警職法の保護に関する規定は5日間が限度。
6日には茨城県内の入管施設に移される。

4人は入管当局に入管難民法に基づく特別上陸許可を申請しており、政府は「一時庇護上陸許可」を出して一定期間の滞在を認める方針。適用されれば4人は最長で6ヶ月間、法務省の保護下で滞在が認められる。
一時庇護上陸許可は、1980年代、自国での迫害の恐れがあるベトナムなどの難民を人道的に救済するために設けられた規定で、脱北者に適用されるのは初めて。日本が北を「迫害国家」とすることになるため、北の反発も予想される。
(6月6日付 産経新聞朝刊より)

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TBSの記事によれば、『この12年間の間に新潟県内に漂着した船のうち、朝鮮半島からの木造船は27隻に上る』(警察調べ)とのこと。
今回の漂着船も、海上警備をすり抜けての漂着です。日本の海上警備が如何にザルであるか、工作活動が、如何に簡単であるかの証明でもあります。
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参考(すでにwebから記事は消えていますのでコピー)
北朝鮮から新潟を目指した脱北者の船は、あの1隻だけだったのでしょうか。この12年間の間に新潟県内に漂着した船のうち、朝鮮半島からの木造船は27隻に上ることが警察の調べでわかりました。
 2001年、新潟県佐渡市に流れ着いた木造船。中にあった白骨化した遺体は、北朝鮮の漁民でした。漁に出たまま行方不明になったというのが北朝鮮側の説明です。

 朝鮮半島から新潟に漂着した小型の木造船は、ここ12年間に27隻に上ることが警察の調べでわかりました。どの船体にも、ハングル文字が書かれていました。さらに、今年2月には佐渡海峡で船体にハングル文字で「チョンジン」と書かれた船が漂流しているのをフェリーの船員が発見していたことも新たにわかりました。

 これまでの所、いずれの船からも人が上陸した可能性は低いと見られていますが、今回の青森のケースを受けて警備態勢が一層強化されそうです。(05日17:58)

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このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。


07.5.30 増元照明さん2 東京連続集会28(2)友愛会館にて

アメリカはどう動くか 東京連続集会28
07.5.30 友愛会館にて

『増元照明 家族会事務局長のお話 その2』

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さらにヘリテージ財団ですね。
ここの新しいアジア問題担当の担当官と会ったんですけども、以前は女性担当官だったんですけど、私ちょっと名前失念しましたけど、その女性担当官どちらかと言うと韓国系の方です。
韓国系の方で日本に対して厳しい人だったんですが、それが非常にヒルと仲が良くてヒルが国務次官補になった時に一緒に国務省に行って、その後に入ったクリンガーと言う方は、テコンドーですね。
4段くらいですか。
テコンドーをやっておられてアジアに・・・(聞き取れず)もあるし、国務総省で朝鮮・・・・・(聞き取れず)だったので、北朝鮮政策に対して厳しい姿勢を取っていると聞いていました。

話を聞いて賢い方だなと思ったんですけども、北朝鮮が最終的に何を望んでいるか?
それはテロ支援国指定解除もそうであるけれど、でも一番今現在緊急に望んでいるのは国際金融システムへの復帰だと。
つまりバンコ・デルタ・アジアに金融制裁をかけられて、それが元で世界中の銀行が北朝鮮との取引を停止・中止してしまってというこの現状が、北朝鮮が貿易をするための非常な妨げになっている。
だから北朝鮮は何を望んでいるか?
たかが30億円弱のお金ではなくて、その30億円弱のお金を得る過程においてアメリカのお墨付きを貰って、結局は国際金融システムに復帰する事が最終目標だから。
バンコ・デルタ・アジアのお金を取っても必ず難癖つけて、必ず最終目標であるそこまで引っ張って、寧辺の核施設の停止に移行することになるのではないか?

最終的な目標は今現在はそこにあるんだという事を言っていて、それをアメリカ政府が受けるようなことがあってはならないと仰っておられましたが、私はそこまでは考えていなかったです。
テロ支援国指定と言うのをもうすでに米朝の協議の中で話し合うという事は、6者協議の合意の中に入ってないものですから、そこを私は強く考えて、そういう事をされたら拙いからアメリカの真意を聞こうとして米国まで出掛けたんですが、そのヘリテージの方は北朝鮮の狙いはそこにあるのではないか?と。
とにかく国際金融システムに復帰しないことには貿易も出来ない。
それから貿易が出来ないという事は核の部品も手に入らないし、食料もその他もろもろの事に困るんですが、とにかくそこを狙いとしているという事があるようです。

そういう事で今現在バンコ・デルタ・アジアで滞っていますけど、これはまたこれだけではなくて、アメリカの銀行を使って北朝鮮が送金させることを北朝鮮が望んでいるという報道もあります。
私どももそこまで論議になっているのか強く分かりませんけども、もしそれをやったらアメリカへの金融界への信頼と言うのは全く無くなっていって、そしてアメリカの融和的な姿勢が北朝鮮の国際金融システムの復帰へつながっていくものではないか?と私たちも考えると、今アメリカがどの程度動いているのか?怖い気がしますが、北朝鮮は実際それを狙ってアメリカにそれを要請している節があるという事ですね。

これは今のアメリカの国内法に照らして財務省は許可しないとは思いますけども、これが許可されてアメリカの銀行を使って北朝鮮に送金されるようになると、今後の北朝鮮の国際金融システムへの復帰と言う点で非常に北朝鮮に有利に運んでしまう、という気がします。
重村さんが・・・(聞き取れず)に会って言ったんですけども、ヒルはそれほど金融システムに全く分かっていない無能な外交官でアメリカっで初めてあんな無能な外交官を見たと仰っていましたけど、私本当にそれくらいこのヒルと言う人は金融システムが分かっていなかったと思いますから、安易にバンコ・デルタ・アジアのお金を返せばいいというふうに思って、それも返し方を全く知らずに返していたら、約束してしまったというのが今の現状かと思っています。

それが終りまして中国大使館前で、先ほど言った北朝鮮自由連合の皆さんと抗議をしてきました。
それはホワイトハウス前で行われた従軍慰安婦に対する日本抗議の人数よりも3倍くらいの人数で、中国大使館前でやってきました。
3倍と言っても60人から70人ですけど、それだけ慰安婦問題で人数が少ないというのが皆さんもお分かりと思います。
それだけの人間しか向こうは集まらなかったという事なんですけど、中国政府は今この問題に対して全く動こうともしておりませんで、私たち特に韓国系アメリカ人にとって中朝国境で行われている北朝鮮人民に対する人権侵害。
脱北者を捕まえて北に返したり、まして北朝鮮の女性を売り買いしている。
その状況を放置している中国政府に対して非常な不信感と怒りを持っています。
北朝鮮自由連合としては2008年北京オリンピックボイコット、これを掲げて中国大使館前で抗議をしておりました。
中国大使に対し、とにかく中朝国境で行われているあの大きな人権侵害を何とかしろという事を唱えております。

つい最近フランス大統領選挙で敗れた女性の方がいらっしゃいますが、あの方もとにかく中国政府が非人道的国家に対して資源を確保するために支援を送っている。
これをやめない限りは北京オリンピックのボイコットもあり得る。
さすがフランス、人権国家だと私は思いましたが、日本でそれを言う人一人もいないですから。
日本は北京オリンピック、めでたいめでたい。
頑張った選手たちがいて、そこで何が行われているか全く言わないというのはおかしい事じゃないでしょうか?

今アメリカの議会の中でも虐殺オリンピックと言って北京オリンピックに対して批判的な人たちが、上院下院を含めて出て来ています。
日本で何故その声が出ないのでしょうか?
私はもっと言うべきだと思います、ハッキリ言って。
中国政府が何をして来たか。
今宥和政策みたいにお礼外交をやっていますが結局は何も得られていないと、この対中外交、ちょっと考えるべきですね。
これはマスメディアが悪いと私は思っています。(拍手)
もっとしっかり中国報道をしなければいけないと思っていますし、今回つい先日中国の協力が得られると。
本当に本気でやってくれるか?と私たちはそれは中国に情報提供とかいろいろ求めて点ではいいんですが、自国の拉致被害者の事をひとつも言っていないですよね?

日本の拉致問題に関して協力すると、自国の拉致被害者の事を全く言っていないというのはどういう事か?と私はちょっと思うんですけど。
もし日本の拉致問題に協力するのであれば、我が国の拉致被害者という事を踏まえて一緒に戦っていこうよくらい言ってもいいと思うんですけど、日本の拉致被害者の問題を解決するのに協力すると他人事のように言っている限りは、私はちょっと眉唾かな?と思っております。
顔見ていわなければならないので、今あまり責める気にはなれないんですが、過大な期待はしないで中国政府に対して厳しい目を向けていかなければならないのかな?と思っております。

とにかく今後日本も北京オリンピック万歳ではなくて、あの人権侵害の激しい中国。
ダルフールで虐殺と言う政府を支援をしている中国で行われるオリンピックって、本当に平和の祭典なのか?と言うそういう姿勢も見せていいんじゃないですか。
私はそう思っております。(拍手)
・・・(聞き取れず)の話もめでたいめでたいというだけではなくて、本当にオリンピックの真意を考えて、スポーツマンも本当にスポーツをするなら真の平和のためにやっていただきたいと思います。
彼らの行為が虐殺を奨励するような結果になってしまっているのであれば、それはスポーツの意義が無いと思います。
これは拉致問題からは外れてしまうのでいけないんですけどね。

ただ、我々はやはり中国が本気になれば拉致問題と言うのはもっと簡単に片付くはずなんです。
北朝鮮の国の大きさと中国の大きさを考えてみれば、ちょっと重油をストップするだけでも崩壊にほとんど近づく、北朝鮮が。
いまだにあの体制のまま存続しているという事は、そしていまだに困窮はしているんでしょうけれど、まだ体制を保っていられるというのは中国の融和的な政策と言うか、どちらかと言うと生かさず殺さずの政策が、ここまで拉致問題を複雑化させている要因だと私は思っていますので、北朝鮮に対して中国は物申すべきだと私は思っております。

ちょっと強硬になってしまいました。
最後にジョージタウン大学で我々の通訳をしてくれた高畑さんと言う方がいらっしゃるんですが、この方毎日新聞の解説員の娘さんで、非常に古森さんもずいぶん推奨されている方でしっかりした考えを持っていると思いますが、ジョージタウン大学で聴講している方らしいです。
確か留学生の日本人を集めて、でもそれでも20人ほど来られてました。
この問題興味を持たれてでしょうし、聞いてみたいという事で集まって来られたので話をさせていただきました。
私ついつい島田先生と一緒にいるのがちょっと長かったので強硬に走ってしまいます。
自分でも凄い・・・(聞き取れず)だなと思ってしまいます。(笑い声)

皆さんに話をした感想を聞きますと、やはりあの、ちょっと強硬すぎると。
私冗談のつもりで言っていた部分もあるんですけど、強硬すぎるとご意見を頂き、ちょっと反省をしています。
もうちょっと柔らかく厳しく言わなければならない。
厳しく厳しく言ったのでちょっと強硬に聞こえてしまった部分もあると思いますが、忘れてはならないのは日本が最終的にどこかで大きな覚悟を迫られる可能性があるという事。
その時に私たちがどういう姿勢を保てるか?と言うことじゃ無いかな?思っています。
ここにおられる方には釈迦に説法だと思います。

でも今やはり日本の国内でもいろんな考え方の人がいらっしゃいますし、先日もちょっとそういった形でちょっと疑問はあるんですけど、私たちが如何に強く心をもって、そして北にいる私たちの家族や同胞を全部助け出すんだという強い思いを持ちたいと思っております。
世界中で拉致問題に協力して怒ったら、拉致された当事国である我々がそれを真剣に捕らえて自分たちももっと私たち自身強く動いていかなければならないかなと、改めて思っていました。
以上です。
ありがとうございます。(拍手)

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