2008年09月24日

08.8.17 横田早紀江さん 第10回水戸県民集会より

第10回水戸県民集会 
08.8.17 水戸市民会館にて

『横田早紀江さんの訴え』

皆様、こんにちは。
今日は本当にたくさんの皆様にお越しいただきまして、感激しております。
たくさんの特定失踪者ご家族からのいろいろなお話をお聞きしまして、本当になんという残酷なことがこんなに長い間、日本の中で放置されていたかという思いがまた新たにしております。

私はこのところまた歳をとってきたせいか、光とか風とかそういった自然の感触といったものに非常に感じやすくなっておりまして、街を歩いてもこの頃は本当に暑い日差しの中で、ギラギラと照りつけている中を歩いております時に、31年前にめぐみがいなくなってあの夏、本当に主人と歩いていた新潟の町の中のあのぎらぎらとした日差しの中、光の色、そして風の感じ。

どうして「めぐみはどこにいるんだろう?」と畑と畑の間の土の盛り上がったところを見ては、「あの辺にきっと埋められているに違いない。」
また冬が来れば根雪を感じ、「あの山の雪が溶けたらきっと出てくるかもしれない。」
「海の中にもう、消え去ったのかもしれない。」

さまざまなことを思いながら、人間平等に降りかかっているお日さまなのに、こんなに悲しい思いをしながら日差しを感じて歩かなければならないのか?と、あの新潟の日差しと熱が31年たってもなんの変りもなく悲しみいっぱいに私たちに降り注がれているわけなんです。

本当にこの北朝鮮という、なんともいえない考えられないような指導者のために、北朝鮮の多くの国民の方々をはじめ、そしてたくさんの12カ国から連れていかれて。
日本にいれば、本当に漫画家になっていたかもしれない。
歌を歌っていたかもしれない。
コンピューターの仕事も出来てたかもしれない。
本当に一生懸命日本の国のために貢献できていたかもしれない。

本当に大切な日本の若者という宝物が、何の罪もないのにあっという間に引っさらわれて、煙のように日本の国から消えてしまったまま、31年間もあっちでもこっちでも、今日も高校生の方が拉致をされたというお話をお聞きしましたけれども、中学1年生でしためぐみが、どうしてこんなに若い子が連れて行かれなければならなかったんだろうといつも思っておりました。

時々めぐみが私に話していたことに、
「お母さん、私って高校生に見える?」
と聞きました時があって、
「そうね、どうでしょうね?」と言った時に、
「よく高校生?ってバスの中とかどこかのおばちゃんによく聞かれたことがある」と聞いたことを思い出しております。
今の私よりも背が高かったし、だからかなり大柄に見られて大人に見られていたのかもしれないと思っていましたが、今日のお話で、もし今日のお嬢様が拉致であれば、めぐみもやっぱりそういう形で連れていかれたんだろうなと、思わず思ってしまったわけです。

本当に北朝鮮が何とか本当に人間らしい、同じ人間の形をして生まれてきた人間の一人ひとりが人間らしい生き方が出来るために、神様から頂いた自由が、贅沢は出来なくても自由が、人に束縛されないで動ける話せる。
粗末であっても感謝して普通のものが頂ける。
そのような国に早く戻って欲しいんです。

どれだけ多くの人が、強制収容所でものすごい残酷な生活を今もさせられていらっしゃるか、ということを脱北者の方が今も話しておりますが、これは真実でありますし。
そして国民の方々も在日の多くのご親族の方々が北朝鮮に離別をされていらっしゃる方は、どれだけ長い年月、私たちと同じように本当に苦しい思いをしながら、あちらの親族が命を絶たれないようにするためには、どんな苦労をしてもたくさんのお金を稼いで送らなければならない。
物資を送ってあげなければならない。
そうしなければあちらの親族はやられてしまうんじゃないか?とその思いで何十年という間、苦しみ続けてきたこの日本で苦しみ続けてきた方が、在日の多くの方だと私は思っています。

そのようにして汗水たらして働いてきて送った物資やお金があちらの上部にだけ、裕福な暮らしをもたらして、それらの人には本当に一部しか渡っていない。
全く渡らなかったこともたくさんあります。
そのような国を世界が放っておいてはいけないんです。
そのような国が大変な核を持ったということが、これから大変な問題に発展していく、地球規模の大変な問題なんです。

私は本当になんとかこれを食い止め、核を食い止め、そして多くの拉致被害者を必ず取り返す。
「返せ!」と。
「黙って取っていったものを返せ!」と。
国民全部が声を大にして、「ただ返せばいいんだ」と。
「嘘のことを言ってきたら真実を話しなさい」と。
「何があったのか?」ということを追求するべきだと思うんです。
「話し合いをしましょう」と、荒木さんも仰っていたように「帰国をさせてください」とお願いしているわけじゃないんです。
「私たちの大事なものを返しなさい!」と、大きな声で日本中が轟々と戦っていくべきことだと思っています。(拍手)

そうした時に初めて日本の真実と正義と強さが他国に発信され、これは北朝鮮だけでなくて中国にもロシアにも韓国にも、またあらゆる国々にも、
「あぁ、日本は本当に自分の国の国民を必死の思いで、全国民が一丸となって取り返すために命がけで戦っているんだ」
ということがわかった時に、あらゆる外交問題も解消されていくと思います。

侮られたままで、なんでも「こうして頂けませんでしょうか?」とやっている外交では絶対にこれは進んでいかないし、拉致問題だけでなく、あらゆることが停滞したまま、侮られ続けてこの国は本当にどうなっていくんだろう?と。
私は本当にめぐみのことだけでなくて、この国が危機感と緊迫感を持ってみんなが考えなければどうなっていくんだろう?と毎日のように朝起きると思えてしようがないんです。
本当に「めぐみちゃん頑張って頂戴」と、「もうちょっとであなたたちを取り返すから」と、「頑張ってください」と、毎日祈って、「神様の力で取り返してください」と。
「人間の力では出来ないことをあなたはなさる方ですから」と祈っています。

たくさんの皆様のご支援の中で、こんなに長い11年間という間、大変な活動を助けられて続けてくることが出来ました。
大切な大切な本当に温かい皆様の浄財を私たちは本当に感謝して、アメリカやジュネーブや韓国やルーマニア、いろいろな所に行く旅費のために、本当に一つ一つ本当に感謝して使わせていただいております。

どうか、このお金も大切ですけれども、皆様の一人一人のお父様として、お母様として、せっかく生まれてきて、たまたま巡り合ったこの90年代くらいしかご一緒出来ない本当に短いこの間、私たちは一番大事な心を子供たちに残していってあげたいと本当に思っております。
どうぞ宜しくご支援くださいますよう、お願い申しあげます。
ありがとうございます。(拍手)

2008年09月05日

福田退陣

・・・を受けて、早速北朝鮮は「再調査」の先送りを表明してます。
とことん舐められたもんですね、日本と言う国も。

政府がだらしないのは、国民がだらしないことの証し。
日本国の主権と人権を守るために、日本国民の生命と財産を守るために、身を粉にして働こうという気概のある政治家を国政の場に送り込めない、私たち有権者の責任。

福田退陣の一報を聞いて、私個人はその思いを新たにしました。

総理が誰に代わろうと、「全ての拉致被害者を即刻返せ!」という意思表示を日本国が示していれば、福田一人が退陣したくらいで拉致問題の解決が後退する事はありません。
要は、9.17以降もうすぐ丸6年の年月が経とうとしているのに、いまだにこの国は「被害者を奪還する」の一言を、国家の意思として表明していない事実が、『痛い』のです。

政局が混迷するたび、割を食って解決が遠のくばかりの拉致問題。
家族の焦り苛立ちは、如何ほどの物か・・・彼らの心中を思うと、言葉もありません。

次の総理が誰になろうとも、『一刻も早い被害者全員の救出』を目指し、この国が堂々とその意思表示をしてくれるよう、心ある国民が政治の尻を、これまで以上に叩く必要があると思います。
posted by ぴろん at 19:36| Comment(1) | TrackBack(0) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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