2008年12月13日

加藤タキさん 大阪ブルーリボンの会結成5周年記念講演会寄稿誌より

ブルーリボンに心を寄せて
               コーディネーター  加藤 タキ
                       2008年11月3日

   今、私は夢を見ているようです。
   人々の心、山、川、谷、
   みんな温かく  美しく見えます。
   空も  土地も  木も  私にささやく。
   『お帰りなさい、頑張ってきたね』。
   『お帰りなさい、頑張ってきたね』。
   だから、私もうれしそうに
   『帰ってきました。ありがとう』と、元気で話します。

 2002年10月、曽我ひとみさんが、蓮池さん夫妻や地村さん夫妻と一緒に北朝鮮から帰国されたとき、故郷の新潟にもどる列車の中でこの詩を書かれました。新聞に載っていたひとみさんの素直なこの気持ちを読んだとき、私はふるえました。涙がとまりませんでした。
 そして、小泉首相訪朝の報道にふれるまで、拉致という北朝鮮による国家犯罪の被害にあい、私たちの想像をはるかに超えた理不尽極まりない苦しい人生を何十年と歩まされている方々、そのご家族が日本をはじめ12カ国にもおよび大勢いらっしゃるという現実を、私はほとんど何も知らなかったことに対して、本当に申し訳なかったと心の中でお詫びしました。
 以来、拉致問題に関する新聞記事を切り抜いてはできるかぎりファイルしていますが、蓮池さん、地村さん、曽我さんのご家族が無事に帰って来られた以外は、何ひとつ進展がないまま年月だけが過ぎ去っている……。
 どんなにかつらい毎日でしょう、苦しいでしょう。悔しいでしょう。
 拉致問題が全面解決するまで国交正常化はあり得ないし、一切の経済援助はしないという日本政府の方針を堅持するのは当然です。
  政府も努力はしているのでしょうが、“何がなんでも、被害にあわれている方々を早期に無事取り戻す、元気な姿で返しなさい”という強い信念、行動の姿が伝わってこないので、真にイライラします。
 それなのに、私は非力で何にもできない。ただただ毎朝、両親の位牌に手を合わせるとき、毎晩寝る前に神さま、仏さまにご挨拶をするとき、被害にあわれている皆さま方の一日も早いご無事の帰国とお幸せを祈るばかりです。
 今日も、横田ご夫妻の1800人を前にした講演模様とめぐみさんが生まれ育った場所を訪ね歩いていらっしゃるお姿が報道されました。さけびたいだろうその気持ちを心の奥底にぐっと押さえこみ、きっと近い将来めぐみさんが必ず元気に戻っていらっしゃることを信じているからこその毅然としたご夫妻でした。
 家族会の皆さま、どうかどうか頑張ってください。私も、ブルーリボンに託して、皆さまに心を寄せる大勢の仲間たちの願いが必ず叶うことを信じています。祈り続けます。


posted by ぴろん at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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