2005年12月01日

ダブルスタンダード

西村氏の話題はもう終わりにしようと思ってるんですが、どうにも気持ち悪い風潮が蔓延っているのが気になるのでもう一度だけエントリーを上げます。

西村氏が問われている嫌疑。
この嫌疑の対象者がもしも辻本清美だったら?鈴木宗男だったら?
それでもあなたは非弁活動なんて誰でもやってる事とか、これは謀略であるとか、金は政治資金に使ったんだから悪質ではないとか・・・そういった類のかばい立てをするんでしょうか?
多分しないですよね。
国会議員のくせに裏金を懐にドロンするなんて汚い奴だ、そんな奴が国会議員だなんて許せない、さっさと辞任しろ!
おそらくそういう論調で世論は一杯になっていることでしょう。

でもなぜか、今回の西村逮捕劇に関しては、妙にかばい立てして憚らない風潮が蔓延っております。
これは多分に西村氏が右派を代表する憂国の士であることに原因があるのだろうと思います。
確かに右派の立場から見れば、国会の場から西村氏を失う事は痛い。
何とか彼の存在を国会につなぎとめておきたい、あるいは彼の罪を不問にしたい・・・そういった身びいきが目を曇らせ、公平公正な判断を下す力を阻害している側面、無きにしも非ずだと思います。
しかし、西村氏は罪を犯したのです。
これは紛れも無い事実。
しかもご本人は自ら罪を認めていらっしゃる。
であるならば、まずは手始めに己の犯した罪の清算を済ませるのが、物の順序と言うものではないでしょうか?

ましてや彼は拉致議連の幹事長として、北朝鮮の悪事と対峙して来た人なのです。
北朝鮮による我が国の主権侵害・拉致被害者への人権侵害と言う悪事と真っ向から闘うべき人が、犯罪者だと言うのでは洒落にならない。
世論に対する説得力ゼロ、北朝鮮に対する説得力もゼロになってしまいます。
ここは拉致問題に関る者であるならばですね。
まずは断腸の思いで救出運動と西村氏の関係を切らねば、そもそもお話にならない。
それなのに、西村氏のこれまでの功績をまるで錦の御旗のようにして、かばい立てする人が後を絶たないのはどういうわけなのだろう?

民主党を除籍されても国会議員は続けて欲しいという声も耳にします。
私にはその感覚が分からない。
相手が憂国の士、西村氏ゆえに判断が甘くなるのは、それはハッキリ言ってダブルスタンダードじゃありませんか?
それに西村氏が本物の憂国の士であるならばですね。
中途半端に情けをかけられたら、かえって身の置き所が無くなるのではないかとも思う。
彼のことを本当に思うならば、罪は罪としてきちんと決着をつける事をまずは求めるべきでしょう。
身内なればこそ、物事には厳しくけじめを付けなければ。
そうでなければ、右派の憂国運動なるものも所詮は左巻きの売国行為と同類であり、彼らの思考停止や視野狭窄を笑えないではありませんか?

右派のひいき目が正しい物事の判断力を狂わせるのです。
まずは自分の立ち位置を右でも左でもない公正公平な所に置くべきでしょう。
そしてそこから冷静に今回の西村氏の行為を見つめて判断するべきです。
情に流されて、あるいは右派・保守派の身びいきで、西村氏に対する判断の基準を甘くしてはいけないと思う。

とは言え、私も西村氏の拉致問題に関するこれまでの功績について、不問にするつもりなど毛頭ありません。
氏にはこれからも拉致問題解決のため、ご助力・ご活躍いただきたいと思う。
しかし、その前に彼には己の罪を清算すると言う大仕事をこなさなければならないのです。
そのためにも、まずは西村氏ご本人が、救出運動から一端は身を引かなければ物事の筋が通らないと私は思う。
国会議員の職も潔く辞職するのがこれもまずは筋であると私は考えています。

むろん、マスコミによる度を越した西村バッシングは大いに批判するべきだし監視の目を強めるべきでしょう。
そういう意味でのかばい立てまでとやかく言うつもりはありません。
しかしそれはそれ、これはこれ。
まだ罪の清算もすまないうちから、やれ謀略だのたいした罪ではないだのという論陣はどう考えても身びいきに過ぎると私には思えます。
検察・警察は非弁活動の西村氏より、売国議員の方を何とかしろと言う意見もあります。
それは確かに道理だし私も売国議員は何とかして欲しいと思いますが、しかしこれもそれはそれ、これはこれ。
いくら売国議員に問題があるからといって、今回の西村氏の罪を不問にすることは出来ません。

西村人気の所以か、彼の逮捕後も西村氏を応援する声は後を絶ちません。
それはそれで結構な事。
しかし彼の今後を応援するにしても、まずは罪の清算を粛々と済ませるのが順序なのです。
身びいきが逆立ちして、物事の判断基準がダブルスタンダードになっていたのではお話にならない。
右派・保守派の人たちは、日ごろ左派のダブスタ振りを笑ったり、いわゆる小泉信者の妄信ぶりを笑ったりしますよね?
けれども立場を変えて見れば、今回の西村擁護の風潮は西村信者の妄信であると批判をされても文句は言えないのではありませんか?

いざ身内の西村氏の犯罪行為に直面したとき、身びいきゆえに目を曇らせてしまい、自分も同じ過ちを犯している事にはどうして気が付かないのだろうか?
西村氏の今後のためにも、拉致被害者の救出運動や、ひいては憂国運動を本気で守りたいと思うのならばですね。
この際、身びいきゆえのダブルスタンダードは潔くやめるべきだと私は思う。
posted by ぴろん at 04:05| Comment(5) | TrackBack(1) | 与太話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同意。
私もいわゆるネットウヨではあるが、
スジを通せない人が何を主張しても認める気はない。
どんな言論も、それを発する『人』あっての事だ。
Posted by 青道 at 2005年12月01日 06:47
 これでは西村眞悟を救う会(呆)・・・

 拉致系、保守系の掲示板、ブログは西村不真誤(眞悟)の話で持ちきりですが、やや過熱にすぎるのでは。

 これでは
「拉致被害者を救う会」ではなく、
「西村眞悟を救う会」になってしまいますよ。

 どの途、拘留が解かれるまでは、西村は、救出運動の戦力にはならないんだから、エネルギー投入の優先順位を間違えているように思えてなりません。

 
Posted by 原 良一 at 2005年12月01日 11:30
★青道様、原良一様

コメントありがとうございます。

この件についてはこのエントリーで打ち止めです。
騒げば騒ぐほどに、支援者の分裂やらいがみ合いやらを助長するだけ。
救出運動にとって何の意味も効果もなし、ですので。(呆)

私の意見って厳しすぎますかね?
何度も言いますが、甘い事と優しい事は根本的に違うのです。
目の前の事実に対し、是々非々の判断が出来ないようでは日本人の社会意識はまだまだお子ちゃまレベルであるといわざるを得ないのではないのかな?と。
全うな批判をすることは民主主義を守るための大事な要素なのです。
ところが批判を素直に受け取れず、やれ攻撃だ罵倒だと感情的にしか受け止められない人が、少なからずいらっしゃる。
それはとても哀しい事ではないでしょうか?
Posted by ぴろん at 2005年12月01日 14:02
どういう立場に立つ人も、西村氏の件と拉致問題そのものは、あえて切り離して考えるべきではないのかなあと思います。 西村氏のこれまでの功績を理由に多少の犯罪に目をつむることも、拉致問題への関わりを西村氏の犯罪に結び付けようとすることも、どちらも不公正なことだと思うのです。 ぴろんさんの意見は、別に厳しいとは思いません。 容易に陰謀論に加担しない点で禁欲的とは思いますが。
Posted by Chokmok at 2005年12月01日 23:58
★Chokmok様

西村氏の件に関しては、暫く静観しようと思っています。
起訴か不起訴か、起訴されたとして実刑になるのか執行猶予になるのか?
それによってもこちらの対応は変わってくるものだと思いますので。

とにかくも、西村逮捕を受けたあとの、西村びいきの狼狽振りは目に余る物があると感じました。
辻元事件や宗男事件の時、彼らは同じ口で何を言ったのか?
自分の胸に手を当てて考えるべきかと思う。
自分に都合の良いダブルスタンダードで物を考えているうちは、どんな主張であれそれが世論の支持を得る事など有り得ない。
陰謀論などを考察するのは、このダブスタをまずは捨てて、公平公正な立ち位置を確保してからの話じゃないでしょうか?
Posted by ぴろん at 2005年12月02日 17:55
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