2006年03月02日

佐藤守氏の講演の感想など

自衛隊による拉致被害者救出シュミレーションのレポートは現在作成中ですが、生憎急ぎの仕事が入ってしまった関係で向こう2〜3日の間、時間のやり繰りが少し難しくなってしまいました。
その1・その2のレポは、講演の骨子に絞って、救出シュミレーションを考える上で重要な部分を抜書きしましたが、その3はすこし佐藤先生の余談の部分も要約してご紹介したいと考えています。
佐藤先生のお話は実はこの余談の部分が結構面白いのですが、これを全てご紹介するとなると限りなくレポは長くなる・・・(笑)
ですがその3の部分では自衛隊の置かれている現状や国防を考える上での軍隊の位置付けのあり方についてなど、一般庶民にも広く考えて頂きたい問題提議に溢れたお話がたくさんありました。
そのためレポートを起すのに少し時間がかかっております。
上記の事情をお察しの上、いま少しお待ちいただきますようお願い申し上げます。

レポが終わってから書こうと思っていたのですが、一足先にこの講演に参加しての感想などを一言書いてみたいと思います。
佐藤先生のお話は初めから終わりまで情報の重要性についての指摘です。
情報の収集、情報の発信、情報の管理。
しかしながら紹介済みのレポートを引用するまでも無く、日本の現状は限りなくお寒い限りです。
講演の要旨を一言で言えば、作戦行使に当たって十分に訓練を積んだ優秀で士気の高い人材はいる。
装備も予算削減などで不足の部分も多々あるが、現場の創意工夫等で補う事はできる。
しかし情報の不足はどうにもならない。
情報が無い事には効果的な救出作戦を行使する事は出来ない。
シュミレーションで浮かび上がって来た問題点は、この一点に集約されるのではないかと思います。

韓国の協力が望めない中、またアメリカの最重要関心事は中東にある事などを踏まえたうえで、自衛隊の活用を含めて被害者救出の為に日本が出来る事、出来ない事を真剣に考えねばなりません。
被害者救出をどんな手段でどんな手順で成功させるのか?
その目的の為に、必要な救出策のシュミレーション・装備や法の整備・組織の手配は出来ているのか?
日本の現状を振り返るに、限りなくお寒い現状に溜息ばかりがこぼれます。

今の日本に出来ない事の中で、被害者救出の為に必要な事案については早急に準備を整える事も必要でしょう。
救出シュミレーションも含めて、日本の側の己の足らざる所を補う意欲や工夫はあるのかどうか?
いざ事が起こった時、やる事なす事が泥縄では困るのです。

今回の情報研の講演はいつに無く参加者が多かったと、常連の参加者の方から教えて頂きました。
実際会場内はほぼ満席、テーブル席だけでは足りず、壁際に椅子を並べて講演を聞いている聴衆もたくさんいましたし、恵谷治氏や西村幸祐氏などの著名人や、家族会から増元照明氏や飯塚繁雄氏も駆けつけて佐藤氏の話に耳を傾けていました。
拉致被害者救出という現実的な目的の為、現実的に打てる手は何なのか?
今の日本に出来る事と出来ない事は何なのか?
・・・と言う現実的な考察に寄せる今度の講演への関心の高さを感じます。

この関心の高さを世論の広がりに何とか結び付けたいものだと思いました。
拉致被害者救出作戦は、TVゲームではありません。
イデオロギーの呪縛に囚われた机上の空論にしてもいけない。
拉致問題は現在進行形の現実の問題、命の問題です。
被害者救出の為に必要な物は何か?足りない物は何か?と考えるのが、この問題を現実的に動かす為の視点ではないかと常々感じています。

そういう視点から物事を考えるとですね。
制裁発動賛成か反対か、反小泉か親小泉かといった議論はどうにも瑣末に過ぎるのではないか?と感じざるを得ないのです。
その手の議論をする事を無駄とか邪魔とか、そんなふうには思わないけれど、そこにばっかり拘って議論展開をするのは余りにも視野が狭くは無いか?と感じるのです。
私個人の意見としては、被害者救出の為に制裁は必要だと思っています。
でも、制裁だけでこの問題スッキリサッパリとカタがつくほど現実はそう甘くは無いでしょう。
拉致問題解決のため、制裁発動は必要条件ではあるが十分条件ではない、と言うのが最近の私の考えです。
全ての被害者を救うという結果を取る為には、制裁の他にもスパイ防止法などの法整備も必要でしょうし、いざと言うとき自衛隊を機能的に動かせるような装備の拡充や法の整備も必要だと思うのですが。

今の世論のあり方・政治のあり方を見ると、どうもそういう方向では物事は動いていないように感じます。
日本全体が、まだまだ平和ボケのぬるま湯の中で、思考停止・視野狭窄をしているというか。
拉致問題に寄せる認識の度合いもまだまだ甘いと感じるのは、私だけなのでしょうか?
本当にこの国は全力を尽くして拉致被害者を救おうという気概はあるのでしょうか?


posted by ぴろん at 15:09| Comment(1) | TrackBack(0) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日本全体が、まだまだ平和ボケのぬるま湯の中で、
思考停止・視野狭窄をしているというか。
拉致問題に寄せる認識の度合いもまだまだ甘いと感
じるのは、私だけなのでしょうか?
というご意見ですが、そんな事ありませんよ。
私も正直言っていらいらしていますから。
こうしている間にも拉致被害者の方は亡くなってい
る可能性だってあるんですから。(北朝鮮による口
封じも含みます。)
一刻も早く積極的な行動に移すべきです。
日本人の平和ボケは最初のPKOの派遣のときやサマ
ワの自衛隊派遣で露呈していますし、装備品の調
達からみてもいい加減にしろといいたくなります。
大体、専守防衛のことを分かっている日本国民は
どれだけいるんでしょうかね。はっきり言えば、
これは攻撃権の放棄ではないでしょうか。私は戦争
反対の立場ですが、自分たちの国を守る為に、相手
国に攻撃しなければどうしようもない場合はありま
すよ。特に現代のようにICBMでボタン一つで数分と
立たない内に攻撃対象の国を灰燼に帰することがで
きる技術が既に確立されている現在の状況で専守防
衛が通じる分けないじゃないですか。
にも、関わらず自衛官は自分の身を守る為に、自己
の判断で銃も撃てない。装備もサマワではロケット
ランチャーを持っていけましたが。使用できる状況
は今だもって変わらず。こんな馬鹿な話があります
か?それで自衛官の方が殉職なされた場合に、政府
は遺族の方々にどういう風に言葉をかけるつもりな
んでしょうか。全く考えていないのですからあきれ
る限りです。
少なくとも専守防衛についてもう一度国全体で考え
直さなければ、そのうち日本は確実に滅びますよ。
少なくとも自衛の為と称してICBMや核兵器、それ
に、あまりTVでは報じられていませんが、細菌兵
器、毒ガスを持ち合わせている北朝鮮に専守防衛の
理論で対抗できるわけ無いじゃないですか。
気は進みませんがこの状況ではこちらもICBMを持っ
ていないとどうしようもないですね。
それと、PKOで派遣する自衛官にろくに自衛の為の
装備も持たせずに、個人の自衛権も与えないでこの
まま派遣をし続けるのなら、以下の2つの選択肢し
か無いと思います。
・PKOでの自衛官の派遣を今後一切やめ、資金・物
 資の提供のみに限定する。
・自衛隊とは別に海外派遣専門の部隊を設立し、個
 人の自衛官に自衛の権利及び十分な装備を支給す
 る(少なくともアサルトライフルとサイドアーム
 としての拳銃。補給部隊にはカービンタイプの銃
 (カービンとはアサルトライフルの小型版と思っ
 て下さい。)とやはり拳銃。
 なお、銃火器に対する防御としてクラス3以上の
 ボディーアーマーを双方の部隊に支給。
一つ目の項目については、国際社会から非難の嵐を
浴びる可能性大ですが、かといって自衛官の海外派
遣の際に個々の自衛官に自衛権と十分な装備を支給
したら、中国・韓国・北朝鮮のスクラムと国内のマ
ヌケ議員たちが的外れの非難のコーラスを奏でるの
は必至ですし、それらを跳ね除けてこれを実行でき
るような政府なら拉致問題ここまで、悪化してませ
んと思いますので派遣した自衛官を無抵抗のまま死
なせたくないのならこれしかないでしょう。
2つ目は民主党の議員がTVの討論番組で提案してい
ます。私もこれに賛成です。ボディーアーマーにつ
いてですが、軍事関係に詳しい方からちょっとやり
すぎじゃないかと意見を言われそうですが、AK47、
RPG7等の旧式化したとはいえ、凶悪な威力を持ち
今でも世界中のテロリストに愛用されているこれ
らの火器から身を守るにはこれぐらいは必要かと、
思います。
とにかく、日本人の平和ボケ早く直ってほしいです
でないと、ミネベア9mm機関拳銃のようなろくに役
にも立たずに、税金の無駄遣いにしかならない、銃
が支給されかねませんから。
最後に本当にこの国は全力を尽くして拉致被害者を
救おうという気概はあるのでしょうか?
というご懸念ですが、はっきり言って無いでしょう
あるならもっと早い時期に経済制裁発動してますよ
北朝鮮は経済制裁は宣戦布告と受け取ると脅しを、
かけていますが、国際法では武力行使は武力による
不当な侵略を受けた場合しか認められていません。
当然、北朝鮮も知っているでしょうし、それでも、
経済制裁発動を期に日本に武力行使をしたら、庇っ
てくれる国はまずありませんよ。
一番の後ろ盾の中国は庇い立てしようものなら、活
況を呈している経済はあっという間に瓦解し、オリ
ンピックが北京で開かれる事はまず無いでしょう。
そんな間尺にあわないまねはできませんよ。
考えすぎかもしれませんが、政府が狙っているのは
先延ばしを続けてまだ救出されていない拉致被害者
の方々が全員亡くなられる事かもしれませんね。
亡くなられた方を救うのは不可能ですから。
随分長くなってしましたが、これで失礼します。
なおミネベア9mm機関拳銃については以下のURLを、
ご参照ください。
http://mgdb.main.jp/pukiwiki/pukiwiki.php?%A5%DF%A5%CD%A5%D9%A5%A2%209mm%B5%A1%B4%D8%A4%B1%A4%F3%BD%C6

Posted by CIC担当 at 2006年03月12日 01:33
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