2006年04月11日

拉致被害者を取り戻す為に、私たちがなすべき事を考える

今日午後、DNA鑑定の結果、めぐみさんの夫は韓国人拉致被害者・金英男(キム・ヨンナム)氏である可能性が高いと、日本政府より正式発表がありました。
この結果発表を受けて、日本政府は韓国政府とともに北朝鮮に対して毅然たる態度で臨む事を期待します。
私が今望むことはそれ以上でもそれ以下でもない。

ちょうど今、北朝鮮からは六カ国協議の北朝鮮首席代表、金桂寛(キム・ケグァン)外務次官が国際学術会議出席のため来日中。
家族会は昨日都内で開かれた記者会見で、彼の口から謝罪の言葉が出ないことに憤りを感じていると表明しましたが、そもそも金正日の承諾なくして、彼の立場で勝手に謝罪その他が出来るはずもないのが、北朝鮮と言う国です。
日本側から何を言われても、家族がどんなに怒りの声を上げようと、黙って聞くか知らぬ存ぜぬを通すより金桂寛に出来ることは何もない。

しかし日本側は毅然として真相究明を要求すべきですし、嘘つき国家北朝鮮を許さないと言う世論の声を、金桂寛の目の前でしっかり印象付けることは大事かと思う。
被害者を返さない限りこの怒りの声は決して静まらない事を、この際金桂寛の目の前でしっかり印象付けるべきでありましょう。

それにしてもめぐみさんの偽遺骨にせよ、今度のDNA鑑定にせよ、愛娘の運命をこうまでも翻弄され続ける横田夫妻の心中を思うとお慰めの言葉もありません。
横田夫妻が北の不誠実な態度に翻弄されてきた経緯を書いた記事を以下にひとつ紹介します。

・・・引用開始・・・

「特務員」→「拉致韓国人」、北朝鮮またも嘘

 拉致被害者の横田めぐみさんに関する北朝鮮側の嘘(うそ)がまた一つ明らかになった。

 めぐみさんの娘キム・ヘギョンさん(18)との親子関係が、日本側のDNA鑑定で証明された韓国人拉致被害者の金英男(キム・ヨンナム)さんは、北朝鮮が「自国の特殊機関勤務員」と説明してきた男性だった。

 「国家の犯罪」により娘とのきずなを引き裂かれた両親は、度重なる虚偽の説明に翻弄(ほんろう)され続けている。

 めぐみさんの父親の滋さん(73)は11日午前、読売新聞の電話での取材に「まだ政府からは何も連絡がない」と戸惑いを隠せなかった。滋さんはこれまで、DNA鑑定の結果が出されるのを表面上は落ち着いた様子で待っていた。今月7日、一部の韓国紙が「めぐみさんの夫は拉致された韓国人と判明」と報道しても、「政府の発表を待つだけです」と話すだけだった。

 また、めぐみさんの弟、拓也さん(37)は「何の連絡もない」としながらも、「仮に姉の夫が韓国人拉致被害者だとしたら、これまで、北朝鮮が自国の工作員だから出せないとしてきた説明が覆ることになる」と語った。

 北朝鮮が正式に拉致を認めた2002年9月17日の初の日朝首脳会談。「めぐみさん死亡」の情報がもたらされた直後の記者会見で、母親の早紀江さん(70)は「いつ死んだかさえ、わからないものを信じることはできません」と気丈に語った。

 この日は、めぐみさんの娘の存在も明らかにされ、翌日には滋さんが「現地に行き、(孫に)会いたい」とも。しかし、その後は、孫に会いたいという気持ちと、自分たちの訪朝が拉致事件の幕引きに利用されかねないとの警戒心のはざまで、気持ちが揺れ動いた。

 めぐみさんとヘギョンさんの親子関係が正式に確認されたのは同年10月。夫妻は「本当に感無量です」と喜ぶ一方、「(孫から)会いたいというメッセージが寄せられているが、いま会いに行くのは適当ではない」と複雑な心境をのぞかせた。

 04年11月の第3回日朝実務協議では、夫とされた「キム・チョルジュン」が日本政府代表団に対し、ヘギョンさんとの親子関係の証明に必要な毛髪などの資料提供を拒否。同時に北朝鮮が「死亡の証拠」として、焼かれたうえ砕かれた骨をめぐみさんの「遺骨」として出してきたことに、早紀江さんは「北朝鮮のやり方にはだまされない」と怒りをあらわにした。

 翌月、この「遺骨」が別人のものと判明すると、滋さんは、「生存の可能性が強くなったわけでホッとしました」。早紀江さんは「北朝鮮がここまで残酷で冷酷とは。どんなに人間の本質から外れた国であるかが歴然とした」と憤然とした様子で話していた。

(2006年4月11日14時37分 読売新聞)

・・・引用終了・・・

「北朝鮮がここまで残酷で冷酷とは。どんなに人間の本質から外れた国であるかが歴然とした」

と仰る早紀江さん。
母親として人間として、彼女の怒り・憤りはもっともな事と思います。

ただ、押さえて置かなければならないのは、『冷酷で残酷で人間の本質から外れた国・北朝鮮』と言うのは、あくまでも外の世界から見た私たちの感覚であるということ。
あの国の中にいる人たちにとっては、それがごくありふれた日常であり、金正日にとっては拉致など冷酷でも残酷でも何でもない、自分の権力維持のために必要な手段の一つに過ぎない、ということ。

このギャップをいかにして埋めればいいのか?
北朝鮮に日本の常識は通じない。
というより人としての普遍的な常識は、まず通用しないのです。
北朝鮮について知れば知るほどに、人としての本質から遠くかけ離れたこの国に実態に眩暈がしそうな気分になる。
この国からいったいどうすれば拉致被害者を取り戻せるのか?
考えるだけでも本当に気が遠くなる。

この歴然たる事実を前にして、国内でつまらぬ内輪もめなどしている場合だろうか?と思えてならない。
ちょっとした意見の違いに目くじらを立てて、身内に石を投げて罵倒などしている場合ではなかろう、と改めて思う。
被害者を取り戻す為に、私たちに出来ることは何か?
ひとりひとりが本当に真剣に知恵を絞って考えなければならないと思う。
真剣に考える事が世論の底上げにつながり、拉致問題に対する深い関心につながり得ると私は思っています。
どんなに揺さぶられても揺らがない世論が作り出せれば、困るのは北朝鮮の側なのです。
交渉の前線に立つのは政府関係者。
それをバックで支えるのは私たち国民の世論なのです。
北朝鮮から被害者を取り返す戦いは、私たち一人一人の国民がどれだけこの問題に強い関心を持ち続ける事が出来るか?その一点にかかっていると言っても過言ではないと私は思う。

この怒り、憤り、腹立たしい思いを私たちは決して忘れてはいけない。
全ての被害者が帰る日まで、この怒りを北朝鮮の金正日に向ける事を怠ってはならぬと思う。


posted by ぴろん at 19:15| Comment(0) | TrackBack(1) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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めぐみさんの夫は拉致韓国人
Excerpt: 政府は11日午後、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの娘 キム・ヘギョンさんと韓国人拉致被害者の金英男(キムヨンナム)氏が 父子関係にある可能性が極めて高いとのDNA鑑定結果を発表する。 この鑑定結果に..
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Tracked: 2006-04-11 22:26
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