2006年04月12日

戦略情報研での恵谷損の講演&NHK「ドキュメント北朝鮮」の感想を

講演会とTV番組、この二つを通しての私の率直な感想は、一言で言って、北朝鮮と言う国は不気味で異様な救いがたい国であり、拉致の事がなければお近づきにはなりたくないなぁ、と言うのが正直な所です。
しかしまぁ、そうは言ってもこの国と対峙して何とか被害者を取り戻さねばならないわけで、困った困ったと頭を抱えているばかりではどうしようもない。
とにかく、敵を知り己を知る。
北朝鮮の実情を知り、日本の実情を知り、被害者救出のために足らざる所は緊急に補う必要がある事を再認識しております。

自衛隊による救出作戦は、正直言ってなかなかその実現性と言うのは難しい物があります。
ただ、万が一に備えて自衛隊と言う組織その物が使える状況を担保する事は必要ですし、その準備は今からでも出来ることの一つです。
前々から主張しているように、まずは早急に法的整備を整える事。
それといざ自衛隊を使うとなった場合の、国民合意を取り付けることも必要ですよね。
非武装中立だの憲法9条死守だのと寝言を言っている人達の理解を求めるのは実際問題中々困難ではありましょうが、法的整備を整える過程で多くの心ある国民にその理解を求めることは可能なのではないでしょうか?
拉致問題と言うリアルな問題が目の前に横たわり、これを解決するには何が必要か?と言う視点で物を考えた時、理想論だの机上の空論だのをこねくり回していただけではどうにもならない事を、多くの国民が理解しつつあると私は感じています。
誠意を持って丁寧な説明の過程を踏めば、国民的合意を図ることは私はそれほど難しい話ではないと思うのですが。

それと自衛隊問題に限らず、いざ緊急事態と言うときに我が国の総理が毅然として政治的決断が出来るかどうか?と言う点が重要ですよね。
そしてその決断を国民が支持できるかどうか?と言う点も。
拉致問題が長年放置されてきた背景には、痛みを伴う決断を避けて問題解決を先送りにしてきたという政治的事実が歴然としてあります。
ここに勇気を持ってメスを入れて、政界や財界あるいはマスコミなどに食い込む総連の闇を一掃しなければ、拉致問題の解決など遠く及ばないのでは?と思えてなりません。
この問題が明らかになって、総連に対する日本人の意識も高まり厳しい視線を送り始めた事で、総連の側も追い詰められてはいる、と思います。
でも、まだまだ一発逆転を狙って、虎視眈々とあらゆる場面で工作活動はおそらく続行中でありましょう。
それに対抗できるだけの強い意思や関心を世論が持ち続けられるかどうか?

おかしい事にはおかしいと言う。
そういう姿勢を持ち続ける事も大事ではないでしょうか?
課税問題ひとつとっても、なぜ総連ばかりが優遇されるのだ?という国民の全うな素朴な疑問の声があればこそ、全うな判決も出るし全うな政治判断も出来るのだと思う。
福岡高裁での判決を受けて、安倍官房長官は適正な課税をするようにとお達しをして、それが今各地での総連施設への課税を見直す動きへとつながり、その動きが総連に対する圧力となり、強いては北朝鮮への圧力ともなり得ているのです。
初めに全うな国民世論があればこそ、政治も全うな力を発揮出来る。
総連施設への課税問題はその事実を端的に表していると言えるのではないでしょうか?

今月末には早紀江さんら家族が訪米し、公聴会で証言するなどして拉致問題への理解と関心を求める活動をするそうです。
それはそれでとても重要な事ですが、この日本人拉致問題を解決する一番の鍵は『当事者は私たちの国、日本である』という意識を持つ事ではないでしょうか?
公聴会で訴える事で、アメリカからの関心や協力は得られるかもしれない。
昨日のDNA鑑定の結果により、今後は韓国との協力関係もあるいは強化されるかもしれない。
でも、めぐみさんをはじめとする、日本人拉致被害者を救い出すべき当事者は、私たち日本国民なのです。
日本人の私たちが、心を一つにして『被害者を全員返せ!』という強い意思を持たねば、この問題、到底解決の仕様がないのです。

と言っても戦う相手は北朝鮮のあの強固なまでの独裁国家です。
そこから被害者を救い出すためには本当にどうしたらいいのか?

まずは北朝鮮の実情を知る事。
今回のNHKの「ドキュメント北朝鮮」はその手がかりとしてとても優れた番組であったと思います。
過去、私たちは余りにも北朝鮮と言う国を知らなさ過ぎました。
けれども、拉致問題をきっかけにして私たち日本人は北朝鮮の実情をはっきりと認識しつつあります。
これは大きな力です。
北朝鮮のまやかしに騙されない世論は、敵と戦う力になるはずです。
事実、北は日本の世論の動向を非常に気にかけている、との事。
それは裏返せば、いつまでも揺らがない日本の世論を北朝鮮はとても恐れていると言う事の何よりの証しと言えるのではないでしょうか?

最後の一人を救い出すまで、日本の世論は決して諦めない。
そして折々に『返せ!』の意思表示をする事。
政府へハガキやメールを送ったり、身近な所で拉致を話題にしたり、出来ることはたくさんあると思います。
TVなどで拉致に関する報道があれば必ず視聴する、と言うのも力になると思います。
高い視聴率を確保する事も拉致問題に対する高い関心度の証明になる。
マスコミ関係の中にも当然北の息のかかった協力者は紛れているはずですから、その数字は総連を通じて北に報告されるはずでしょう。
関心を持って拉致関連の番組を見て視聴率を上げる事も、問題解決の援護射撃になり得ると、私は思います。

庶民に出来ることは限られているけれど、庶民の底力が問題解決へと導く一番の力となるのです。
政府だけが頑張っても外務省だけが頑張っても、家族と関係者だけが頑張っても、被害者は帰って来ません。
拉致問題を解決できるかどうかは、日本人の底力の如何にかかっていると言っても良いのかも知れません。
どうか一人でも多くの方が強い関心を持って、どうすれば被害者を取り戻す事が出来るのか?自分の持つ知識と情報を総動員して、それぞれが考えてみる事。
そういう姿勢を持ち続ける事が何よりも大事なのではないか?と私は考えています。

自分一人が声を上げても何の力にもならないと諦めて、とりあえず自分の身の上に火の粉は降りかからないからいいじゃないかと、長年放置してきたツケを私たちは今払わねばならないのです。
20年30年の長きに亘って被害者を過酷な状況に追いやったまま、かりそめの平和を貪って安穏と暮らしてきたのが、私たち全ての日本人です。
自分の身さえ安泰ならば、被害者の苦しみにはこれからもこのまま目をつぶり続けても良いというのでしょうか?
拉致問題の存在に気がついた今、これからも被害者の痛みを放置したままで、それで私たちは人間として全うに立っていることは出来るのでしょうか?
拉致問題解決のため、勇気を持って立ち向かえるかどうかは、私たち日本人が『人間としての良心』を試されているとも言えるかと思います。
自分の中にある人としての良心が、何をなすべきと訴えているか?
それぞれがそれぞれに自分の心の声を聴く事も大事な過程ではないかと、改めて思います。


posted by ぴろん at 13:13| Comment(0) | TrackBack(1) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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めぐみさんを早くかえせ!北朝鮮への抗議
Excerpt: 国際社会を巻き込んで拉致問題を解決してほしい。
Weblog: 知って得する!トリビアの泉
Tracked: 2006-04-12 16:15
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