2006年04月25日

06.4.16 山田文明氏 神奈川県民集会(10)横浜市開港記念会館にて

『山田文明 北朝鮮帰国者の命と人権を守る会代表の講演』



ご紹介いただきました、『北朝鮮帰国者の命と人権を守る会』の山田文明(ふみあき)でございます。宜しくお願いいたします。せっかく来たのだから、川添さん高橋さん、主催者の方が、少しは話しをする時間をくれようと、この場に立たせていただきました。

本当にありがとうございます。
こんなに多くの方が、この重い話題にお集まりいただき、熱心にお聞きくださっている様子を伺いまして、大変励まされる気持ちでおります。

まず、みなさまに感謝申し上げます。

最小限、皆様に申し上げたいこと、簡単に申し上げます。

すでに北朝鮮お脱出した日本国籍を持った人、あるいは、もと日本に住んでいた在日コリアンの人、ご家族、100名を超えていると思いますが、日本に戻られている訳でございます。その人達は北朝鮮の帰国事業というので北に渡った方でありますが、その点はもう触れませんが、戻られた方々から、いろんなお話、実情を聞くことができる、それがですね、私達にとりましても、北朝鮮の実態を知り、あの国に対してどう対応すべきかを考える大きな材料を提供してもらえるものになっています。

そのうち、まず日本に戻った方の実情だけを申し上げたいと思います。日本に戻った脱北者の人たちは、大変大きな悩みの中で、日々を過ごしています。
確かに食べ物の不自由や、身の危険を考えないですむところに、ようやくたどり着けたわけでありますが、その方々を通してみたとき、まず北朝鮮で多くの北の人たちは通常の人間としての心を、破壊されるような中で生きている人が多いと言うことです。

通常の正義感や、道徳観などがうちひしがれ、完璧な恐怖政治の元で、賄賂だけが通用する中で、生き延びてきた、そのことによる人間破壊が、いろいろと影響を与えている。更に中国へ脱出する課程でも、北朝鮮の中で、人身売買のブローカーに連れ出された人も少なくありませんし、中国に出てから、母親、姉、本人、妹、4人が売られていったというふうな事例もあるわけでございます。

そう言う中で、その中国で売られていった経過から、ある程度そう言うものを、自分たちが受けた政治状況による危害として受け止めらる人はまだ良いんですが、幼い娘達の場合は、そういう受け止め方が、まだできない。すると自分たちの家族に対する不信感となります。そして、場合によっては、自分の親が助かりたいために、助かるお金を得るために、自分を売ったのではないかという、そういう不信感を持っているんです。

そのために、場合によっては、そう言う人々たちを何とか救出できたとしても、親に対する不信、あるいは、それを通して、出会う人、全ての人に対する強烈な不信感からですね、社会的な適応が困難である。そういう事態が起こっております。

そう言う人々を含めて、北では、まともに職場が機能しておりません。ですから、ちゃんと仕事に行き、決められた仕事を果たして、給料をもらって暮らすという経験がないのです。そう言う人々が、多数いますから日本に入ってきてからも、社会生活の復帰は大変困難でございます。

そう言う人々を含めて、北の脱出者をどう助けていくかということを考えたとき、日本社会に於いてその人々をどう理解して、受け止めていくか、この点が大事だと思います。

北から来た人たちは、自分が北から来たと言うことを言うことをいやがります。
なぜなら、<北から来た、じゃぁ、劣等人間だ、悪い国の人間なんだ>そう思われてしまう。
そういうことを何とか避けたい。だから自分をだます、人に対しても騙して生きていく。
その辛さがあります。

(北に)親族が残っています。自分の親族が残っています。自分だけは、逃げて、安全なところに来た。
家族を捨ててきた。家族は北で生きているかどうかわからない。
その自分だけが助かったという、悩みも持っています。

そういう大変な悩みの中で生きていると言うことも、ご理解いただきたい。

現状の事態の進行から言ったらば、本当にその人々を含めて、北の人権被害者、拉致被害者はもちろんのこと、救うのは、緊急課題です。

をその緊急課題に対応する政治の動きがないというのが、現状であります。

この緊急課題に対応した動きを、どう作っていくか、その上での、皆様方のお力と、特に政治をになう方々の緊急行動を言えるような活発な展開を願っております。

時間がございませんので、これだけを申し上げて、終わらせていただきます。
ありがとうございます。(拍手)

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このエントリーのテキストは金木犀様の手によるものです。


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