2006年05月11日

06.4.21 質疑応答 回答者:荒木和博氏 戦略情報研究所講演会(4)

『質疑応答 回答者:荒木和博氏』

★質問者1

非常にアホな質問になってしまうんですれけど、アメリカと日本を利口とアホを使って比較しましたけど、アメリカと言うのは上から利口がアホを押さえつける国で、日本は利口がアホを支える国と言う意味ですかね?
荒木さんの言ってる事は?

★回答 荒木氏

あぁ、中々良いご意見ですね。
それは上にも利口な人はいますけど、何でしょうね。
やっぱり逆に言うと下がしっかりしているから、上があんまり物を考えなくなってしまうと言う感じがします。
あるのは日本的なリーダーシップで権威と権力が大体別れるから、そうすると余り責任が無くなってしまう。
言う事なんじゃないかと思います。
よろしいでしょうか?

★質問者2

○○と申します。
質問させて頂きます。
自衛隊の中にアメリカ、あるいは英国、あるいはドイツの軍隊の中にあるような、特殊部隊と言うかそういった物が想定されているのかいないのか?
あるいはいるとしたら、どこかで秘密裏に訓練しているとか言う事は無いのか?
70年安保の頃に治安出動を想定した訓練があって、すっぱ抜かれた事を記憶しているんですけどもその辺はいかがでしょうか?

★回答 荒木氏

あのですね、もちろん私が知らなきゃそれでおしまいなんですが、自衛隊の中でも一番の・・・(聞き取れず)は習志野にあります特殊作戦部というのはですね。
これは一番様々な事を想定して、行動できる部隊ですね。
あと九州の方に西部方面隊にあります西部方面の普通科連隊、・・・(聞き取れず)と言うんですが、これもそれに近い。
ただしそちらはどっちかと言うと中国を睨んだ島しょ防衛の部隊ですね。
そういう物もあります。

後は一般の空挺部隊とかですね。
そういう事になっていきます。
やってる事はそこそこ、隠れて訓練もやってはいます。
昔みたいに、仰ったような状況の時みたいにですね。
今、本当に徹底的に隠さなきゃいけないという、そういう状況には無いんですね。
ですから以外にももうオープンにしても問題ないんですが、特殊部隊ですから明らかにしないと言う部分で、出してない事もありますけども、それなりのやる事はやっております。

ちなみにですね、もう一つ言うと今ゲリラコマンドの対策みたいな物は、自衛隊全体としてもかなり重要な問題になっていまして、私らみたいな予備自衛官が年間わずか5日間訓練受ける時でも、担当した部隊によっては市街戦の訓練とかやる事もあるわけですね。
もちろん私が・・・(聞き取れず)という小銃を持ってゲリラコマンドの鎮圧に当たる時は、この国はおしまいだと思いますけども(笑い声)、一応そういうふうに全体的にはなって来ている、と言うことです。

★質問者3

例えば民間への被害の想定を折り込まなければいけないというご意見だったんですが、これどのように具体的に方法を使ったら良いとお考えですか?

★回答 荒木氏
 
方法と言うのは、相手がやってくると言う事ですか?

★質問者3

やってくることじゃなくて普通、民間人と言うのは日本の国民の事ですよね?(荒木氏「そうです」)
国民に理解を求め、家族の・・・(聞き取れず)どのような方法を使うと良いとお考えですか?

★回答 荒木氏

つまりですね。

拉致問題の解決と言う事を考えると、拉致問題の解決で強硬な姿勢をとった。
それについては北朝鮮側が脅かすと言う意味でですね。
こういう特殊部隊を入れたりとか、言う事をやって例えば東京の新幹線を例えば爆破するとか、あるいは毒ガスを撒くとか、そういうような事があるわけですね。
それに対してそういうことがあるならばやらない方が良いじゃないかと言う世論が出来てしまうと、これはもう相手方にどんどん付け込む隙を与えてしまう。

そこは、そんな事やるならやってみろと、こっちが仕返ししてやると言うようなふうにしていかなければいけないんですが、その為のですね。
私は一つ乗り越えなければいけない問題と言うのがこの拉致問題に関して言うならば、今どうしてもご家族がと言う、まず先頭に立ってるんですね、この拉致問題の。
政府もご家族の苦しみを少しでも和らげて問題を家族の問題と言うふうに、皆がどうしてもしてしまっている。
で、これでやってしまうとですね。

そこももちろん必要なんですよ?
私もそこで入ってきている人間ですから、否定はしないんですがこれをいつまでも先頭に出していると、結局最後は他人事になってしまう。
まぁそういう人たちも可哀想かもしれないけれど、それで新たに自分達が被害に遭う事はないんじゃないかなと、当然なってしまうわけですね。
そうじゃなくて、この拉致と言うのはこれはもう北朝鮮がやってきた一種の戦争行為であって、だからもしここで我々が怯んでしまったら、またもっと更に酷い被害が起きるんだという事を・・・

★質問者3

それは例えば、どういう対策を?

★回答 荒木氏

だからそれはつまり、ここでですね。
例えばちょっとした事で、ちょっと爆弾でも爆破すると。
これで日本の世論も大混乱して大騒ぎになると、これは強攻策は取っちゃいけないと言うのが巻き起こるとします。
じゃあ辞めようと、言うふうになったときには北朝鮮はですね。
この手を使えばもう次も出来ると思うわけですね。
効き目が悪ければもっと酷い事をやるという事になってしまって、そしてそれにコントロールされて日本の政府は政策を決めていかざるを得なくなる。
いう事になってしまう。
それが一番怖いと言う事です。
そこを何とかして止めなければいけない。

★質問者3

あと一つ、今回初めて36人の特定失踪者の情報を北朝鮮に公開すると言う事がニュースにありましたけども、例えば今、家族以外は全くの第三者ですから、どの程度が36人に数えられたのか?
向こうで目撃証言がありましたとか、こちらの・・・(聞き取れず)北の拉致だと考えられますというので、第三者をもう少し納得させられる方法と言うのはどのようなのか?

★回答 荒木氏

もっと他にいるという事についてですか?

★質問者3

例えば理由が無くていなくなったから北朝鮮による拉致ではないか?と言うのではなくて、北朝鮮による拉致と言うのはこういう証拠によって私達が北朝鮮による拉致だと考えます、と言うのはまぁいえないでしょうけども、どの程度公開できるものなんでしょう?

★回答 荒木氏

こういうことがあったから、こういう証拠があったからこれは拉致だというのはですね。
おそらく言えるケースと言うのは全体の1割も無いんじゃないかと思います。
それ以外は推測でやるのと、それから推測をしても分からないケースと言うのが相当数ある。
これどういうことかと言うと、要は政府認定者の中にも原(敕晁)さんとか久米(裕)さんとか田中(実)さんというのは、これは身寄りが無いのを狙った拉致ですね。
成功していれば、誰も拉致だと分かっていないケースです。
そうするとご家族が名乗り出ると言う事も有り得ない。

そういう人たちのケースと言うのは証拠も何も、いなくなってると言うこと事態分かってない事ですから、その人たちは証拠だなんだと言っていたら絶対に見つかる事は無い、という事になります。
だからこの問題が解決するのは、要は金正日の体制を倒してしまって、自由に中にいる人が帰国する。
あるいは我々が自由に北朝鮮に入っていける。
そして自由に自分の意思が表現出来ると言う所まで行かない事には、問題の解決には行かないし、全ての人を取り返すことは絶対に出来ない。
ということです。

★質問者3

もう一つ宜しいですか?
・・・(聞き取れず)の5月号に、日本の戦争にアメリカを巻き込むのだと言う最後にお書きになってらっしゃいましたけど、あれを具体的にどのような方法で決断なさるとお考えなんですか?

★回答 荒木氏

それはですから日米安保という事になるんですが、かつてその日米安保についてですね。
日本に日英安保がある方が戦争に巻き込まれると、アメリカの戦争に巻き込まれると左翼の方でずっと言って来たんですね。
そうではなくて逆にこちらが使うと言う事をもっと考えても良いのではないか?
それはどういうことかと言いますと、北朝鮮に対して何らかの救出作戦とかそういう事をやるときに、やはりアメリカに知らせないでやる事は不可能に近いですから、アメリカのいろんな物を使わざるを得ないんです。

アメリカが、今この間新潟に大使が行ってですね。
横田めぐみさんの拉致されたところの現場を見たとか、そういうようないろんなパフォーマンスをアメリカがしてるのは、やはり日本に対して協力をしているという姿勢を見せる事で、様々な事でプラスになるという読みがあるからですね。
もちろん同盟国だからやってると言う事もあるんですけども、しかしそういう物は最大限に利用して、ともかく日本は今この拉致被害者、国民を助けようとしているんだと、だから当然協力してくれということでですね。
アメリカを一緒に引きずり回すと、いう事が必要じゃないか。
一緒にですね、例えば在韓米軍の基地を使わせてくれとか、これを使わせろとかですね。 
例えばここまで輸送してくれとかそういう事を含めて協力を求めていこう、と言う事だろうと思います。

同時にアメリカが巻き込まれるという事はですね。
攻撃されれば当然アメリカは反撃をしなければいけないわけで、それは北朝鮮からすれば、日本とアメリカが一緒になってやってきたという事の恐怖感と言うのは、これは想像を絶するほどの恐怖感が当然あるわけでして、それによる抑止効果と言うのも当然大きいんだと思うんです。
それをやるべきだと言う事ですね。

★質問者3

具体的にこういう事を通してアメリカを巻き込むんじゃなくて、作戦としてありとあらゆる機会をアメリカと共闘するという?

★回答 荒木氏

こちらがこういうふうにやると言う事で、それに対してこれは事前に言っておかなければいけないと思いますけども、言っておいたら言っておいたで後は、じゃあこれやってくれあれやってくれと言う事を、こちらから要求していくと言う事ですね。
それは出来ると私は思っています。

★質問者3

ではあの時に、例えば16日にシーファー大使が新潟へ行って、翌日の17日に牛肉のBSEで輸入再開で早速利用して頂きたいとニュースがあって。
あれはあれこれはこれと言う考え方なんですけども、まぁそういう物かなぁ?と思いました。

★回答 荒木氏

同盟国なんてどうせそんなもんですから。
何となく日本人の中で、アメリカ好きって言う人と嫌いって言う人で、何か好きっていうとアメリカみんな日本の事を考えてやってくれると思っちゃう。
そういう人が多いんです。
しかしそんな物じゃなくて、同盟国ったってお互いの利益が一致する物と一致しない物があるわけで、それは比較的一致する物が多いから同盟国をやってるわけですけども、それでも全然違う所はある。
お互いに握手しながら足蹴り合うくらいのつもりでですね。
やってればいいわけで、その中でアメリカだって日本が使えるから利用しているわけで、こっちもアメリカで使えるものは利用しなければいけない。
それくらいの割り切りにしてしまわなければ良いかと思うんです。

★質問者4

すみません、座ったままで失礼します。
拉致問題とは関係ないかもしれません。
関係ないと言いますか拉致救出と言うテーマからはずれてしまうかも知れませんが、先日めぐみさんの写真展が妨害されたとか言うニュースを聞いておりましたが、こういった妨害工作と言うものがあるとするならば、まだ妨害している人たちがどういう所の人なのか分かってないのかも知れませんが。
これはやはり北からの物と見て良いのか?推測の話しかないのかもしれませんけども、それをお尋ねしたいのと。

いくつかの文献等を見まして、具体的にどうかと言うのは良く分からず、とりあえず西新井病院に関係があるという程度の話なんですが、地下鉄サリン事件に朝鮮総連というか、北がらみの組織があるというか関与していたと言うような事を文献で読んだ事がありまして。
僕は全く知らなかった物ですから、そうだったのか?と思ったんですが、その辺は真相はどうなのか?
分かるのかどうか?と言うことと。

もし関係があったとするならば、具体的に拉致以外にも我が国には被害者が出ているという事になりますので、そういうことでもう一度日本国民全体の意識の活性と言いますか、そのきっかけにならないか?と思いますがそのあたりはどうか、お尋ねしたいと思います。

★回答 荒木氏

あの写真展の話はですね。
ちょっと私も分かりませんが、他でこう言うのが起きてる訳では無いですから、一時的ないたずらの可能性が高いんじゃないかな?と、思います。

今、だから、朝鮮総連はそういう事に関してですね。
もう動く力が残っていないです。
力があればおそらくまたチマチョゴリの切り裂き事件とか、まだやるかと思うんですけどね。
もう全然無いでしょう?
かつてはちょっとミサイルがどうたらこうたらと言って、日本で世論が硬化するとすぐにね。
チマチョゴリが切られたとか言ってやってたわけですけども、もう今は無いと言うのはどういう事かと言うと、今下手に出しちゃってでっち上げだと分かっちゃったら大変な事になると言う事で、そういう事が出来る状況に無いんだと思います。

その時だって、あるいはひょっとしたらちょっと(朝鮮学校の)女の子をからかったとか、そういう事はあったかも知れませんけどね。
あったかも知れないけどそれは別に普通の日本人の女子高生だってからからかっていた人間が、からかっていた事もあるのかもしれないけど、それを我々はやられたと言うふうにしてしまった面もあると思います。
だからこれも同じで、何かしら、そういう脅かしたりして楽しんでいると言う、そういう話ではないかな?と
もし組織的であれば他の所でも同じ事がそれまでも起きているのではないかな?と、私は思います。

それからオウムとの関係なんですけども、これはですね。
私も良く分からないんですね。
オウムに関しては坂本弁護士事件の担当をやっていた、テレビに出ているあの滝本(太郎)弁護士なんかともお話をしたんですけども、その事も聞いてみたんですけども、滝本さんは全く関係が無いはずだと言ってます。
それはあの人自身が結構何回か殺されそうになっている。
本人はオウムの・・・(聞き取れず)とかああいう連中とですね。
いろいろ話をして、相当の時間聞いていると。
で、絶対いって無いと言ってると。
本人は死刑になる事が分かってるんだから、今更隠してもしょうがないはずだと、言ってはいました。

ただ西新井病院とか、かする部分はある。
何かしらひょっとしたらあるかもしれないと思いながら、正直言って今のところは結論が出ないと言うのが実情です。

★質問者4

どうもありがとうございました。

★最後にまとめ 荒木氏



最後にもう一まとめだけして終わりにしたいと思いますが、本当に今日時間遅くなってしまいましたがありがとうございました。
覚悟しなければならない事と言う話をしたのは、私、今、今回が初めてでございまして、正直言って自分自身でもですね。
一般の人に話をするときに、やはりそういう事は言いたくない、です。
言いたく無いけれど、この拉致の救出運動をやっている人であれば、誰でも心の片隅にですね。
この事をやる事によって拉致被害者に危害が及ぶのではないか?とか、そういう恐怖感は持っているはずだと、私は思っています。

9.17の時にですね。
あの時に私は外務省の麻布の飯倉公館で、横田めぐみさんのご両親とか有本恵子さんのご両親とか増元さんとか市川さんなんかにですね。
に対して、政府が「亡くなりました」と言う現場にいた人間でございまして、あの時は本当にですね。
自分がやってた事で、人殺しをしてしまったと。
いったいどうやって償えばいいんだろう?と、本当にですね。
頭の中が真っ白になるというのはこういうのを言うんだろうなと、言うような体験を致しました。

今、これをやってる限りはですね。
また、あるいはもっと酷い事を体験しなければいけないんでは無いだろうか?と言う事を、ある程度覚悟は致しております。
覚悟はしてますけども、誰かがやらなければ、これは絶対に問題は解決しない、と言うふうに思っておりますし。
これまで、もし何十年も前に拉致の過程で殺されてですね。
日本海に沈められた人が居たんだとすれば、その人たちの思いをですね。
少しでも慰める為には、絶対にこの事をここで止めることは出来ないというふうに私は確信を致しております。

これは本当にある意味で言うと、戦後60年間、我が国はですね。
とにかく自分から悪い事をしなければ人から悪い事をされないんだという、全くの夢のような事を、夢だと分かっていながらそれを現実のつもりでして余計な物に目を向けて来なかったと。
言う事のある意味で、ツケだったと思うんです。

おそらく小泉さんはあの拉致問題に手を付けて、それまで何の関心も無かった事なんでしょう。
それでやってみてですね。
この問題の深さをおそらくかなり分かったんだと思います。
分かってパンドラの箱の蓋を閉めようとしたんだけど、もう締め切れない。
と言う事がですね、今日につながっているんだろうというふうに私は思っております。
我々もその蓋を開けて見なければいけない時が必ず来るであろうと。

そして、いったい我々は何をやってたんだろう?
安全とかそう言う物はですね。
ほったらかして勝手に来るものだ、と言うふうに思っていたという事が、間違いであったという事がやっと戦後60年経って分かったという事になるのかな?と。
余りにも遅すぎたといえば遅すぎたという事なんですけども、しかし我々自身が皆ですね。
その事に絶対に直面をしなければいけない時に今来ているんだろうというふうに、私は思っています。
そしてその時になれば、この国はちゃんと動ける国であると私は確信を致しております。

増元照明さんのお父さんが亡くなる時に、「俺は日本を信じる、だからお前も信じろ」と言って死んでいった。
あの事を考えればですね。
我々はその言葉に対して、恥ずかしく無いようにしなければいけないのではないだろうか?と言うふうに思っている次第でございます。

これから先まだ、いろいろですね。
雑音があるでしょうし、いろんな事が起きると思います。
起きると思いますけども、しかしですね。
最終的な目標だけは絶対に見失わないようにしなければいけない。
見失わないでやっていればですね。
絶対に私は問題は解決できると、この国はその力があるというふうに思っております。
どうか最後までご協力をお願いしまして終わりたいと思います。
ありがとうございました。(拍手)

・・・講演会終了・・・


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