2006年05月30日

06.5.28 西岡力副会長 国民大集会(2)日比谷公会堂にて

『西岡力 救う会常任副会長 基調報告』

★司会 櫻井よしこ氏

さて今、飯塚さん仰いましたように全世界がこの拉致に注目をするようになりました。
拉致問題を解決するには北朝鮮に対して世界に対して、人権を旗印にして迫って行かなければならないという事はハッキリとして来たと思います。
そして家族の皆さん方、国民の支援のお陰で拉致問題は本当に日本一国の問題ではなく、国際社会の問題となりました。
これから先は政治が力強くこの問題の解決に率先して走っていかなければならないと思います。
その辺の事情を救う会の常任副会長であります、西岡力さんが紹介いたします。
よろしくお願いします。(拍手)

★西岡力 救う会常任副会長

Img_1487.jpg

西岡でございます。
北朝鮮に、多くの私たちの仲間・同胞そして友達・家族が今もいるんです。
それが分かっていながら助ける事が出来ない。
その中で私たちは今年も10回目になる国民大集会を、「今年中に拉致被害者全員救出を!」と言うテーマを掲げて開く事になりました。
いつもいつも今年中にと言っていて10回目になってしまった。

亡命工作員の安明進さんの証言によりますと、横田めぐみさんは連れて行かれるとき真っ暗な工作船の船倉の中で、「お母さん助けて!お母さん助けて!」とコンクリートの壁をかきむしりながら、叫び続けていたと。
清津の港に着いたらば、爪が剥がれていたと。
その助けてと言う声が今も続いているのに、めぐみさんが拉致されてから29年。
そして家族会・救う会が救出運動を始めてからも9年以上も経って、また金正日が拉致を認めてからも4年が経っているのに、大多数の被害者を取り戻す事が出来ないままであります。
悔しくて、悲しくてたまりません。

しかし振り返ってみますと、私たちの戦いはこの間大きな成果を上げてきたと自信を持って言えると思います。
私は数ヶ月前、中国の民主化運動をしている方と会ったんですが、共産党の独裁政権の当時の特徴は「嘘と暴力」だと。
「嘘と暴力」だと言っていました。
私たちの戦いもまさにこの嘘と暴力に対する戦いでありました。

金日成・金正日政権は暴力でもってめぐみさんたちを日本から無理矢理連れて行って、連れて行った場所で暴力で脅して、工作員教育にまたいろんな事に利用してきたわけです。
そして私たちが拉致があるというと、無いと言う、でっち上げたと嘘をついた。
嘘と暴力でここまで拉致をごまかし、被害者を返さないで来たわけです。

その嘘と暴力に対して残念ながら、実は日本の政治家や日本のマスコミも過去には加担していたことがありました。
1988年の3月には国会で国家公安委員長がアベック3組6人の失踪について、北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚。
北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚であると歴史的答弁をしましたけど、朝日新聞も読売新聞も毎日新聞も3大紙が一行も書かなかった。
1990年5月には警察が田口八重子さん拉致事件のために、朝鮮総連の大幹部の自宅と総連の事務所を家宅捜索し、大幹部の部下を一人逮捕するべく令状まで取りましたけど、直前に当時の与党自民党の大物政治家・金丸信氏の介入で中止になった。
これは文藝春秋1998年6月号と、産経新聞2001年12月16日付けで報道されている事実です。

ここにいらっしゃる西村(眞悟)先生が、めぐみさんの事を初めて国会で取り上げた時も、警察のある人が来て「身辺に気をつけた方が良いですよ」と言われた。
日本の国会議員が日本の中で拉致の事を取り上げたらば身辺が危なくなる。
その様な嘘と暴力の呪縛が日本にあったんです。
この呪縛を打ち破ったのは、家族会の、そして私たち国民の愛と勇気だったと思います。

1988年に石岡さん・有本さん・松木薫さんが北朝鮮から手紙を勇気を振り絞って、囚われの北朝鮮の地から愛する家族の所に送ってきて、それで拉致が分かったんです。
しかしその手紙を持って外務省に行った有本さんたちに外務省は、「騒ぐと危ないですよ」と一言言って全然動いてくれなかった。

しかしその後も、今日も後から来てくれますけども安明進と言う亡命工作員、命懸けでめぐみさんの拉致、様々な拉致について証言をしてくれた。
彼も実は横田さんのご両親に会って、横田さんのご両親が娘を思う切実な愛情に接して、男泣きに泣いたんだそうです。
そして横田さんたちのためならば、命懸けで証言しようと今まで証言し続けているわけです。

愛と勇気が嘘と暴力の呪縛を解き始めたのが、横田(めぐみ)さんの拉致が明らかになった97年、家族会・救う会が出来た時です。
その後私たちは金正日の嘘と戦って来ました。
彼は3つの嘘をつきました。
そしてその3つの嘘をすべて私たちは暴く事が出来ました。

第一の嘘は拉致はでっち上げだと言う嘘です。
彼らはず〜っとでっち上げだと言っていた。
しかし2002年の9月に拉致をした事を彼は認めざるを得なかったわけです。
家族を思う家族会の勇気とそれを支えた国民の声が、そしてもう一つの金正日がついた核開発を秘密でしていたと言う国際社会に対する嘘に対して、ブッシュ大統領が悪の枢軸だと言って怒った事によって金正日は追い込まれて拉致を認めたんです。
これは大きな勝利の一歩でした。
そして5人が帰って来、5人の家族を取り戻す事が出来ました。

しかし、ここで何度も強調しましたが、金正日はその時もう一つの大きな嘘をつきました。
あと二つです。
拉致した人は13人しかいない。
拉致した人は13人しかいないと言う大嘘です。

もう一つは13人の内5人返したと。
残り8人は死んだ。
8人は死んだと言う大嘘です。
13人しかいない、8人は死んだ。
だから拉致問題は終わりだと言う大嘘です。

これに対して日本政府も16人拉致されていると言っているんです。
救う会は今23人、調査会は450人の可能性のある事案を調査して34人が確立が高いと発表しています。

また、彼らは日本だけで拉致したんでは無いんです。
韓国からはなんと82959人。
82959人を朝鮮戦争中に拉致をしたと。
これは韓国政府の公式の統計です。
そして戦後には485人が拉致されて、いまだに帰って来ていないんです。
ところが彼らは韓国人は一人も拉致していないと、いまだに嘯いています。

そして曽我ひとみさん・ジェンキンスさんたちの勇気ある証言によって、日本人・韓国人に加えてレバノン・タイ・ルーマニア・中国・マレーシア・シンガポール・フランス・イタリア・オランダ・ヨルダン、合計12カ国から拉致されていると言う事が明らかになって来ています。
今日お配りしています資料の中にも、この表が入っていますけども、12カ国から少なくとも拉致は行われているという事を暴く事が出来たのも、帰って来た拉致被害者たちの勇気ある証言なんです。
愛と勇気が嘘を暴き続けて来たと言う事です。

そしてもう一つの嘘。
8人が死んだという事については、彼らは8枚の死亡診断書と、それから2人分の遺骨と、2通の交通事故調書と1冊の死亡台帳を出して来ました。
しかし家族はそれを信じなかった。
日本政府が科学的な鑑定をした結果、8枚の死亡診断書は全部偽造だった。
これは北朝鮮が認めました。
それからめぐみさんの名前が出ていた死亡台帳は、これは入退院台帳だった。
これも北朝鮮が認めました。
交通事故調書は交通事故現場の写真も無い、被害者の名前も書いていないもので、信用できないものだと言う事が判明しました。

そしてご承知の通り遺骨は他人の物だったんです。
めぐみさんの骨だけではなくて、松木さんの骨に至っては3〜4人の人の人間の別人の骨と動物の骨も入っていた。
こんな物で人間が死んだ事を証明できると思っているのか?
8人死亡と言う嘘も完全に暴く事が出来たんです。

ではどうやって助け出すのか?と。
嘘を暴く事が出来たのに何故助け出せないのか?と。
私たちはこの席で何回も、国際的な連帯と日本の経済制裁と言う二つの圧力で、彼らが被害者を返さざるを得ないような状況を作るしかないんだと。
嘘と暴力をつく人間に対しては圧力をかけて、今の状態でいる事が大変不利益になる、と言う状況を作るしかないと訴え続けてきました。

座り込みもしました。
署名も500万以上集めたと。
国際的な連帯で言えば、先ほど飯塚副代表が仰ったように、ブッシュ大統領にも会う事が出来たと。
タイやレバノンとの連帯も広まっている。
これ以上のことは無いんです。
本当に出来る限りの事をやってきました。

横田早紀江さんは実はアメリカに行きたくないと言ったんです。
体が持たないと。
飛行機に乗る事が出来ないと言いました。
横田滋代表は去年の12月に一時危篤に遭いました。
危なかったんです。
薬の副作用ですが。

早紀江さんはアメリカの議会でこう言いました。

「私たちは本当にもう心身疲れ果てておりますけども、子供たちが助けを求めている間は、どんな事があっても倒れることが出来ません。
日本国民・全世界の自由を愛する国民の総意で、怒っていると北朝鮮に態度で示して頂きたいと私は願っています。
拉致は許せない。
全被害者をすぐに返しなさい。
それが無いなら経済制裁を発動します、とハッキリ言って頂きたいのです。」

アメリカの議会での証言です。
全員取り戻す為に今何が必要なのか?
私たちは経済制裁を小泉総理に決断して頂きたいと思っています。
日本政府は今法の適用を厳格化するという事と情報を集めると言う事で、全力を尽くして動いている事は良く知っておりますけども、もう一歩、愛と勇気。
国民に対する愛と、制裁をすると言う勇気を小泉総理に持って頂きたいと心から願っております。

今日は、今日の集会は全員取り戻す為に何が必要なのか?
家族の言う事が可哀想だ、助けなくちゃいけない、と言う事を感じる為に集まって頂いたのではありません。
その事を前提として、家族の人たちが心身疲れ果てており、倒れる事は出来ないけれども疲れ果てて倒れそうだと言っているときに、家族の話を聞くのではなくて、家族に政治家の皆さんからどうするのか?を聞かせて頂きたい。(拍手)

もう家族の方たちはゆっくり休んでいて良いんですと。
私たちが先頭に立って助けますと。
是非力強いメッセージをお聞かせ願いたいと。
私たちはそしてそれを心から応援すると。
日本国一丸となって全員を取り戻すと。
そういう集会にしたいと思いました。

政治家の先生方、お忙しい中たくさん来て頂きまして、それぞれがどう助けるんだと言う事を言って頂く事になっております。
官房長官からもメッセージを頂いております。
是非皆で、今日、どうやって助けるのか?と言う事を考えようと思います。
ありがとうございました。(拍手)

★櫻井よしこ氏

どうやって私たちの同胞を、韓国の被害者、その他の国々の拉致被害者を助けていくのか?
私たちは知恵を絞らなければなりません。
その知恵を行動に移さなければならないわけですが、ちょっとここでお願いがございます。
行動にはお金がかかります。
会場にカンパの箱が回ると思いますので、浄財を入れて下されば心より嬉しく御礼を申し上げたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。