2006年06月28日

ABDUCTION〜拉致〜 横田めぐみストーリーを観て来ました

85分の上映時間の間に、よくもこれだけ簡潔に分かりやすく拉致問題の本質について迫れた物だ、と言うのが率直な感想です。
お疲れの家族に代わって、この映画を何とか一般上映して欲しい。
イデオロギーだの主義主張だのといった理屈を超えて、見る者の心を揺さぶる作品であったと思います。

印象に残ったシーンはたくさんありますが、9・17以前の多くの日本人がまだ拉致に無関心だった頃の街頭活動の場面が心に残りました。
声を枯らして訴えても誰も振り向かず、チラシも受け取ってもらえず、署名板を叩いて、「こんなの駄目!」と吐き捨てるような言葉を投げつけて通り過ぎるひとりの老婦人・・・

私はこの老婦人を笑えません。
だって、私もこの老夫人同様に、長い事この問題の存在を見逃しつづけ、無関心のままでのうのうと平和を貪って過ごして来たのだから。

家族揃って小川宏ショーに出て、めぐみさんの情報を求める若き早紀江さんの訴えの様子。
両親の後ろにちょこんと座る拓也さん哲也さん兄弟の、余りにも幼い表情。
横田家がどれだけ長い時間苦しみ続けてきたのかを、これほど雄弁に語る映像も無いでしょう。

そして家族会を立ち上げた時の、当時の記者会見での家族会の面々の顔があまりにも若いのです。
無常の年月が彼らの人生の上をどれほど残酷に過ぎ去っているかが、どんな言葉よりも映像の力が雄弁に訴えかけてくる。

その雄弁な言葉たちは、そのまま自分への矢印となって胸に突き刺さるのです。
家族がこれだけ苦しんでいる間、では私は一体何をしていたのか?と。

私を含めて多くの日本人は何十年もの長きに亘ってこの問題に無関心でありました。
映像を見ながら、本当に情けなく腹立たしい思いに駆られました。
家族の苦しみを放置してきた自分が情けなくて悔しくて、涙は後から後から溢れて止まりませんでした。

なぜ?こんなに多くの人が拉致されているのに、家族は苦しんでいるのに、政府は腰を上げないのでしょう?
毅然とした態度を取れないのでしょうか?
国民はいつまでぼんやりと他人事のように無関心のままでいるのでしょうか?

これ以上拉致に無関心である事は、人間として卑怯なことではないんでしょうか?
一刻も早い問題の解決を、被害者の帰国を心から願ってやみません。


posted by ぴろん at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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