2006年08月03日

06.7.14 安明進氏2 東京連続集会(4)友愛会館にて

『安明進さんの証言 その2(通訳:西岡力氏)』



拉致だと言えばじゃあ悪い事をしたと謝らなくてはならない。
責任が付いてくる。
だから絶対に拉致だと言えないわけです。

今回の記者会見で金英男さんの顔だとか動作を見てですね。
私はつまりビデオの授業で金英男さんと何回も会ったわけです。
数えてみたら何百回も会ってるんです。
その金英男さんと比べてみてですね。
私の覚えていない金英男さんの姿です。

まずですね。
私の全然見たことの無い、口が渇いて、そして何かマイクにも乾いたような音がしていた。
そしてもうひとつは話した後で息を吐く。
ハァ〜と。
これは私の感じですけど、「なんでこんな嘘まで俺、言わせなくちゃいけないのか?」という彼の思いがこもっているような息のように思えました。
心の中で「ちくしょ〜」と言う感じです。
そういうふうに「この野郎」とか思って喋っている、喋らされていると、そういう印象を受けたと。

それから最後に原稿をしまって誰かに渡そうとして、こうやってお母さんのところに言って向こうに渡しましたけど、あれも自分の本心では無い、原稿を読まされているんだと言う事を何とか示したいと思って彼が意図的にやった行動ではないか?と。
不自然で、ああいうふうには普通しないわけですけど、というふうに私には見えました。
原稿を自分がしまって誰かに渡すと言うのは、台本にあったと思いません。
台本どおりにやったとすれば、北朝鮮がこれはおかしいと思われるからと言って止めさせます。
だから台本には無かった動作だと思います。

ここにいらっしゃる皆さんは「まさか北朝鮮がそこまでやるか?と」思われるかも知れませんけど、北朝鮮は例えば銃を後ろで突きつけてやらせると思っても良いわけです。
会見が終わって隣の部屋に行って、そのまま刑務所や収容所に入れられてしまうと言う事が十分あるんです。
彼らは絶対に本当のこと、心の中を言うことは出来ないんです。

正確には覚えていないんですが、めぐみさんについて金英男さんが言った言葉でですね。
「死にました」とか「自殺しました」とかではなくて、「自殺したことになりました」とかという「・・・事になりました」という単語が語尾に入っている。
本当にめぐみさんが死んだところに彼が立ち会っていたとすればですね。
ああいう中にいたら自分が頼れるのは妻しかいないわけです。
幼い娘が残ってしまって、それを育てなければいけない。
大変な衝撃だったわけです。
それを死亡年度を覚えていないなんて事は有り得ない訳です。
93年だったけど間違えたなんて有り得ない訳です。

まためぐみさんの骨をまず土葬していて、その遺体を掘り出して火葬したと言う事もですね。
北朝鮮では全く不自然で、無い習慣です。
昔北朝鮮ではですね。
党の幹部たちが、自分の両親の遺体を掘り起こして火葬して故郷にもう一度移送するという事はありましたけども、めぐみさんの故郷に移送できるわけも無いし、金英男さんも故郷が無いわけです。
そんな人が掘り起こして移送する為に火葬するなんて、有り得ないんです。
全く不自然です。

そしてまた故郷も無いような金英男さんが元の妻の骨を掘り起こして火葬するなんて事を、三号庁舎が許すはずも無いんです。
火葬場として行った所も、大変豪華な招待所だと。
あんなところを何で火葬場と言うのか?と、日本人を馬鹿にしているのか?と。

北の精神病院というのはあんな所ではないと。
逃げられないようにですね。
鉄条網が引いて鉄格子が付いていてというところが精神病院で、あれは綺麗な・・・(聞き取れず)だと思います。
そこに日本を納得させる為に患者たちを綺麗な服を着せて準備しておいておいたと。
北朝鮮に中々行けないからと日本のマスコミたちも行って、北朝鮮がセッティングして「写せ」と言った所をそのまま写して帰ってきたと、言うふうに思いました。
本当に見ていられなかったわけです。
何故北朝鮮がセッティングした所を、ただそのまま素直に何も文句を言わないで写して来たのか?と。

北朝鮮は何とかしてめぐみさんが死んだという事を日本と横田さんの両親に説得しようとしているのですから。
今度はまた崔桂月さんたちを8月と9月に招待すると言ってるわけですから、そこでまた何かショーをするかも知れません。
日本の皆さんも日本のマスコミの皆さんも、このままそのショーを受け入れてはならないと思います。

(ここで横田さん夫妻が会場に入場・登壇、会場より大きな拍手)

実は今回金英男さんと言う韓国人被害者、それも以南化環境館という工作員教育に使っていた韓国人被害者を出してきたと。
その被害者に教わった工作員出身者が私をはじめ何人も韓国にいるのに出してきたと言うのは、大変日本を意識している事だと思っています。

そして韓国政府もですね。
それに対して抗議をするどころか逆に拉致の責任も追及しないで、ただ人道的な再会とだけ言ってですね。
統一部の長官が、ただ北に米をやるとか言って再会だけをセッティングして、そこまでしてめぐみさんの死を日本に納得させようとしているのか?と。
韓国政府に対しても大変な怒りとそして背信感を感じました。

韓国政府の中の専門家・実務者で、金英男さんが拉致であるという事に付いてきちんと説明が出来る人を一度も出さなくて、韓国政府の立場を表明せずに彼の会見をそのまま受け入れたと言う事を、これは許せないと思いました。
そしてその再会の場面にはですね。
私の教官たちが何人もいたわけですけども、赤十字の人間じゃない人が指揮をしているいる事は韓国政府も分かっていたはずなのに、何故そのまま放置していたのか?

そして私はここではっきり申し上げたいんですが、今後はですね。
めぐみさんが死亡したと言う一方的な主張を北朝鮮だけが言うんじゃなくて、韓国の一部の間違った考えを持っているこういう政府高官たちも含めて、そういうふうな嘘を日本に言って来るんじゃないか?と思います。

基本的な事から申し上げたいんですが、60年前の朝鮮戦争のときに亡くなったアメリカの兵士の骨も北朝鮮は今掘り起こして送っているのに、特別管理の対象であっためぐみさんが死んでいるんであれば、何故その骨を日本に送る事が出来ないのか?と。
送ってしまえば彼らは金を貰う事が出来るわけです。
なせそれが出来ないのか?という事です。

ですから北朝鮮は今ですね。
子供でも信じる事が出来ないような嘘をついているわけですけども、絶対にその様な嘘に皆様日本人は騙されてはならないという事をもう一度、喚起したいと思います。

カムサハムニダ。(拍手)


この記事へのコメント
はじめまして。北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会の窪田と申します。

いつも貴重な情報をすばやく提供されて感心しています。

私たちの取り組みをデータ化していただき、大変ありがとうございます。私たちにはあまり力がなく、こんなに早く情報を発信できません。本当にありがとうございました。

さっそくメールアドレスの有る我が会員に当ブログを知らせました。

今後ともよろしくお願いいたします。どうぞご自愛を。
Posted by 窪田 和夫 at 2006年08月07日 17:20
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