
出席が大変遅れましたんですが、12日に日本最南端の石垣市の中学校の方と公民館の方で集会がありまして、予定では昨日帰る予定でしたが、台風4号の影響で全便欠航という事で誰も帰れなかったわけですけども。
今日も本来であれば9時5分くらいに出発する便なんですがそれが飛んだのが夕方の4時過ぎくらいでしたか、それで羽田に6時に着きました。
それでもそれは・・・(聞き取れず)の社長が特別配慮をしてくれまして、横田さんたちは早く返してあげたい(笑い声)と言う事で、一番最初に飛んだ飛行機に乗せて頂いて。(笑い声)
それでマスコミの方も一緒だったんですけど、マスコミの方の前には700人のカテゴリーの中で空席待ちをしていますので、それが全部さばけたら乗れるという事で、今日中には何とか(笑い声)何とか那覇までは来れるという事です。
それが帰ってしまわないと、明日からマンゴーとかパイナップルの出荷に影響すると言う事で、それで今日中に人だけは臨時便を出してということですので、皆さん一緒に行った方はそのまま残っています。(笑い声)
それで、会の方は小さな市ですけど、中学校の1年生から3年生まで全員が体育館で話を聞いてくれまして1時間くらいやりましたんですが。
それから公民館の方は満席になって、別室にもビデオで映像を見てもらうくらい熱心で。
そして台風が接近すると台風警報が出るんですが、それが出るとみんな家にこもって外に出ないそうですが。
6時開場6時半開演だったんですが、6時半に台風警報が出たと言う事で、入る人はみんな入ってくれて。
幸いにも途中で帰る人は殆どいなくて、満席でした。
その様な事がありまして、遅れたわけでございます。
これも本来であれば先月の29日から行きまして、市長の表敬訪問とか中学校へ行って、それから1日の日にやる事になっていたんです。
しかし(金英男さんの)会見が行われた結果、やはり東京にいた方が良いだろうという事で、頼んで延長してもらったんです。
その結果が台風の(笑い声)・・・。(聞き取れず)
この会見で・・・(聞き取れず)の仰る事は筋論なんですが国の違いがありまして、今も説明があったように韓国政府が何も拉致と言わないわけです。
それで我々の感じでは5月の15日から17日まで韓国に行って、向こうの家族と対面したわけです。
お母さんは日本人だともうちょっと若いかもしれませんけど79歳、数え年で一番多いのは83歳と言うのが有りますけど体が弱っていて、生きているうちに息子に会いたいと何回も言っていました。
ですから日本の感覚からいけば向こうに行くことによって、息子さんが自分は拉致ではなく救出されたんだと言って。
そして金正日のお陰で学校へ行ったり、それから病院の費用なんかも無料でよかったと言うだろう、と言う事は予想されていたわけです。
お母さん・お姉さんには説明したわけですけども、それはあくまでも説明で説得という事はしませんでした。
・・・・・・・(聞き取れず)と言うことであって。
日本であれば帰れなくなるから行かない方が良いと言いますけど、韓国の場合行かなくても誰一人として政府が救出した人がいないわけです。
それで再会した人が英男さんの前に12人が離散家族の中で面会しているんです。
ですから面会できれば運が良かったという感じがあって、そんなに(北朝鮮に面会に)行ったら帰れなくなるという感じは無いわけです。
(面会に)行かなくても帰れない。
それなら行った方が得だ、と言う所があるわけなんです。
ですから我々からすれば、もうちょっと喜んであげても良いんじゃないか?と言う感じは受けました。
そして実際金英男さんの話を聞いてみますと、予想通りに自分は拉致ではなくて救助されたんだと言う事と。
それからめぐみが死んだということ、聞いたような余りはっきりした事は言わなかったんですが、そういうような事。
それからウンギョンさんも私は日本で会いたくない、と言うような事。
それから本人も日本に行きたくないだろうと言ってましたので、だいたい予想されたような通りの結果になりました。
それからその時にちょっと、事故で脳に障害があるような事がありましたんですが、それは初めて聞いたことです。
そしてお姉さんが(韓国に)帰ってから、自動車事故に遭ったというような事を言ってましたけど、それは後でまた釈明をしていましたけど、結局弟からめぐみは3歳の頃に事故に遭って脳の障害があって、それが結びついて死んだという事になってるわけなんですが。
それがなんて言うか、自分が脳に障害が起こることと言うと自動車事故と思って言ってしまったという事で誤解を与えたと言ってますけど、金英男さんは別に自動車事故と言うふうには言ってなかったようです。
その事故、3歳の時にめぐみは低い所からですけど階段から落ちてたんこぶが出来た事はあります。
しかしそれで意識を失って救急車に載せられたというと事故になりますけど、普通の怪我であって頭が痛いなどという事も中学1年生まで有りませんし、そのために障害が出たらしいと言うこともなくて。
成績はいつも学校のトップクラス・学年のトップクラスでありましたし、脳に障害があったという事はちょっと考えられません。
その点、テレビに出てきたお医者さんの話を聞いていましても、小さいときに頭を打ってそれがうつ病につながる事は無いっていう事を、テレビ局が違いますから何人かの方がそうやってお話していますからそれはすべき事ではないと思います。
ああした生活をしていまして、アベックの方のように一緒に暮らしたわけではないので、18歳頃になったら帰れると思ったら帰れなくて、うつ病になったと言う事は亡命した工作員の証言から。
めぐみと一緒になって身の上話を聞いて、そんなことはありえると思いますけど。
たくさんの写真が出てきますけどその中に特に病気らしいと感じさせるものはありません。
ただ、カルテがたくさん出てきましてそのコピーを見ますといろんな病気になってるようですけど、そのカルテが日付順に並べたら年齢が連続しないとか、必ずしもめぐみのものかどうか分かりませんけど。
それにそんなにしょっちゅう入退院なんかを繰り返していたとすると、だいたい日本語教育の教官なんかになれるはずは無いと思いますし、それから結婚生活なんかも出来ないと思います。
結婚した後半くらいになると「帰りたい、帰りたい」という事をいっていたと蓮池さんも仰っていますから、やはりうつ病になったと言うことは有り得るかもしれませんけど、そんな病気の連続という事はちょっと考えられません。
それで今回新しく出てきた写真と言うのは、最初の時にも10枚くらい出てきたんですが、その後の時の日本の記者団向けの会見の時には2枚の写真が出てきまして、1枚は本人の物かどうか分かりませんけど(写真の裏に書かれた)数字の1と言うのは横にああして書くと7と見間違えやすいです。
だから私もああいう字は書かないし、めぐみも横に長くはしていないと思いますから字が違うような気がしますけど、韓国語の部分は我々は全く見当がつきませんから、本人のもので無いかもしれないと思います。
そして赤いスカートをはいているのを見ますとちょっと緊張した顔をしていますけど、でもやっぱり病気になったと言う感じはしませんし、それから1歳のウンギョンさんの誕生日の家庭でのパーティーでの模様もちょっと我々で想像も付かないような豪華にしていますけど。
あれも北朝鮮では立派な事をやると聞いていますけど、皆さんテレビで解説しているのを聞いても、あんな豪華な事をやれるのは限られた人だろうと仰ってました。
英男さんが話したのを総合的にみますと、やっぱり最初の(会見の)時は全く家庭生活の事は出なくて、それから原稿を読みながらの演説に、日本の新聞の評判からみても悪かったわけですけども。
それを知ってかどうか次の時には原稿も無しに、それから家庭の状況なんかについても話していました。
幸せな生活をしていたんだけど、脳の障害によってうつ病になって、その結果自殺をしたんだと言うような話に持って行こうとするための一つの形だと思います。
前の骨が出てきた時の写真も同じような形で、わが国が育てたんだけど、自分が弱って病気で自殺をしたんだと言う事で持ってきたんだと思いますけど、今回も同じような筋書きを作るために出してきたんだと思います。
あの2枚の写真と言うのは2002年の11月に、第3回の実務者協議が開かれていたときに、金英男さん、そのときはまだキム・チョルジュンさんでしたけど、チョルジュンさんがめぐみの遺骨と言う物を持ってきたわけです。
その時に日本政府の人は誰もチョルジュンさんと言うのは見たことが無いわけです。
最初に手紙を貰っていますけど、それは代筆だとか言われてますけど、それは本人から貰ったものではなくて北朝鮮政府を通じて貰っていますから、初めて見るから本人かどうか確認できない
結婚した直後の二人の写真とヘギョンさんと3人で写った写真があって、薄暗い部屋だったんで余りハッキリ確認は出来なかったんですけど、その写真に写っている人と骨を持ってきた人は同じ人だろうという事は政府の人も言っていました。
その写真が今回提供されたものです。
「ウンギョンさんはとても可愛くて賢い子だから、ぜひ会ってあげたら良いですよ」みたいな事を、テレビ局で向こうが英子さんがホテルにいて、こちらはテレビ局にいたわけですが、「何か横田さんに伝えたい事があるとか言ってたんですけど、どんな事ですか?」と聞いたらば、そんな事を言ってました。
我々としては今急に考えが変わったということではありませんし、特にこちらから会いに行くと言うことは考えていませんが、しかしめぐみの事が何か分かったと言うことがあったのであれば、また行って。
しかし、帰らない自分の意思だと言うかもしれませんけど、それはどこか別のところで政府の人が確認をするという事で、それは相談して決める事になるんでしょうけど、そういった事も考えなくてはならないことも出てくるかもしれませんけど、今の段階ではウンギョンさんに会いに行く事は考えておりません。
今回の記者会見、二回目の記者会見、それからお姉さんの会見で心から感じた事は以上です。(拍手)