★小林かずまさ氏(作詞担当)の挨拶

皆さんこんにちは。(「こんにちは」の声)
私以前からこの拉致問題に関して非常に関心を持っていたんですが、拉致と言う蛮行にですね。
遅々として進まぬ政府の対応に忸怩たる思いをしていたんですが。
今年の一月の初め、私たまたま浦和に在住しておりますが、所用で出かけて帰り掛け寒い日でした。
夕刻の薄暗い時にですね。
伊勢丹の前で何か集会をやっているのかな?と思ってよく見たら拉致の問題が出ていましたので、声をかけてすぐ署名をさせて頂きました。
その際に通りがかりの人をちょっと見ていましたら、やはり寒さと夕刻というせいもあったんでしょうが、署名という事に余り関心を持たない人が多いのかな?と言う感想を持ったんですよ。
それで、何か私に出来ることは無いだろうか?と。
それはやはり一にも二にも一人でも多くの人に関心を持って貰う。
世論の形成と言うのが一番大事じゃないかな?と思いまして、たまたま趣味で私作詞をしておるものですから。
その姿を見て、皆さんご家族の方もご高齢で、テレビで拝見する横田さんご夫妻もご高齢でですね。
そんなに時間を取れる状況じゃないんじゃないか?と。
昔からペンは剣より強しと言うのがありますが、このペンと言うのをいわゆる世論の形成。
音楽と言うのは非常に大きな文化だと思いますから、音楽文化の世論の形成はミサイルより非常に強いんだと。
草の根的にですね。
こういう歌を一人でも多くの人の口々に上って、北朝鮮に届くような形であれば、少しでも早い帰国実現が出来るんじゃないか?とこのような思いで作りました。
今これから演奏する私の長年の友人の藤井さんですが、昔NHKのレギュラーをはじめ、今も様々な音楽活動に携わっていますが、彼も共鳴してくれて彼のミニコンサートなんかでも今歌い出した所です。
そのような事ですから、どうぞ聴いていって下さい。(拍手)
★藤井秀亮氏(作曲担当)の挨拶
皆さん、こんにちは。
私自身も実は20年前に北朝鮮の方に、いわゆる24時間演奏と言う事で行きました。
向こうの金正日のお父さんの金日成が、その時はまだ拉致被害とそういう話が無かったんですけども、怖いと言うイメージを持ちながら行った事を覚えています。
そして帰ってきてここ数年、拉致と言う事が出てきまして。
僕自身が音楽と言う事で、何か協力出来ることは無いかという事で、小林さんが今この詞を作りまして僕が曲をつけまして、是非その歌でですね。
奪還しようと、そういう気持ちが強くなりました。
余談ですけども、向こうは何でも持って行っています。
僕が高麗ホテルにいたら、テレビは日立でした。
それからバスはTOTOです。
電話は沖電気でした。
最後に高麗ホテルで飲んだコーヒーはネスカフェでした。(笑い声)
そういう思いでですね。
物は取ってもいいけども、人は取っちゃいけません。
そういう思いでこれを歌わせて頂きたいと思います。
「翼」です。
聴いて下さい。(拍手)
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「翼」
作詞・小林かずまさ
作曲・藤井秀亮

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もしも・・・ もしも悲願(ねがい)が叶うなら
この腕を 翼に変えて
力の限り飛んでいきたい あの子のもとへ
幾年(いくとせ)も 季節は巡り
咲く花も 川の流れも変わらねど
父も母も 於いて小さくなりました
だけど 瞼に焼き付く幼いあなたは
あの日のままで 微笑んでいる
寂しかろう辛かろう 北の彼の地は
戻れ戻れこの胸に 母の胸に
もしも・・・ もしも思慕(おもい)が届くなら
この魂(こころ)カモメに託し
絆の意図を届けて欲しい あの子のもとへ
今日もまた 星空仰ぎ
いつの日か 会えるその日を祈りつつ
合わす両手 皺もいつしか増えました
けれど 健気に生きているあなたを思えば
どんな苦労も 厭いはしない
ひもじかろう寒かろう 北の彼の地は
帰れ帰れこの腕に 父の腕に
いつか 戻る日信じて耐え抜いてるあなたを
片時だって 忘れはしない
泣きたかろう切なかろう 北の彼の地は
帰れ帰れ故郷に 家族のもとに
帰れ帰れ故郷に 家族のもとに
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「翼」の披露の後、救う会埼玉代表の挨拶
藤井氏のギター伴奏による参加者全員での「故郷」の合唱
・・・集会終了・・・