2006年09月16日

06.9.10 西村眞悟氏 大阪集会(4)エルおおさかにて

『西村眞悟 衆議院議員の講演』



皆様、暑い中、誠にご苦労様でございます。
この大阪の地、我々の大阪の地で拉致被害者救出のための集会を開けると言う事は、我々にとって非常に心強い事であります。

今、荒木和博さんが皆様にご報告されたとおりです。
客観的な情勢は極めて我が方に有利に展開しつつあるんです。
その中で奇妙な事が起こっている。
その中で政界の関心は急速に拉致問題から、去っていっております。
8月から9月にかけて自民党総裁選挙が行われる。
総理大臣はどこにおるのか?と思えば日本にいない。
現在、まさに政治の空白が我が国に存在すると言う事でございます。
その中で、この空白の中で我々は何をすべきか?という事。
これがこの集会を開催し、そして皆さんと共に考える本日の課題であります。

さて、本日は拉致被害者家族会の皆様と共に特定失踪者のご家族の方もこの場におられます。
この姿が我々の政治に向かう時にどうしても忘れてはならない問題点なんです。
すなわち、1年以上前、JRの車両が脱線転覆致しました。
あの時に被害者数が初め分からなかった。
時間の経過と共にどんどん被害者の数が増えていった。
しかし、我が国の行政機関、警察・消防は救助に向かった。
救助に向かう時に第一に確認しなければならないのは、今何人その中に閉じ込められておるのかでございましょう?

拉致被害者救出も同じなんです。
我が国の行政機関が救助に向かわねばならない。
その時に何人被害者がいるのか?を確認しなければならない。
しかし、その事を今やっていないという事なのであります。

4年前、極論を言うならば4年前金正日が拉致を認めた。
犯人が白状をした。
犯人が白状をしたその白状の内容は、5名は平壌に集めておるので会っていってくれ。
彼らはこの平壌を素晴らしい場所だと、お父さん・お母さんこっちに来てくれというメッセージを送って来た。
そして8名は死亡したと、白状した者が言ったと。
白状した者が言った事をそのまま鵜呑みにして、それで問題を拡大しようとはしない。
何人が車両の中に閉じ込められておるのか?
何人が北朝鮮と言うあの収容所列島の中に閉じ込められているのか?と言う事も、我々の政府が全力を挙げて調べようとしていないわけであります。

そこで拉致被害者救出の議員連盟でございますが、この議員連盟は4年前の小泉さんの訪朝前に結成されました。
それ以前の議員連盟はハッキリ言って潰しました。
なぜなら、会長が北朝鮮から亡命して横田めぐみさんの情報をくれた元工作員に対して、「亡命者の証言は信頼できない」というふうに発言するに至ったからであります。
この現在ある拉致議連の歴代拉致議連の会長は閣僚にピックアップされております。
私は拉致議連の会長が、閣僚・内閣の一員になった以上問題が進展しなければならないと、そして二人が閣僚になった。
三人目が出たらば、それは総理大臣がやらなければならないんだと、総理大臣にならねばならないんだと公言しておりました。

拉致議連の会長が、総理大臣になりそうだという事ではございません。
拉致議連の役員、私と同じ第一次拉致議連で事務局長代理をしておりました安倍晋三さんが、総理大臣になりそうだと。
しからば私の予言、拉致議連の会長という予言でしたけれども、拉致議連の役員が今度はいよいよ総理大臣になる、いう事になってきた。
客観的には大きな大きな一つのチャンスであります。
先ほどそのチャンスの中で関心が薄れて行くと言う事を申し上げた。
従って我々は頑張らねばならないと思うわけであります。

現状を象徴する一つの現象として万景峰号の入港禁止という事を申し上げましょう。
あの時に入港禁止を決定した、これは高く評価します。
高く評価したけども、接岸させたんです。
そして在日の子弟が修学旅行か何かで数百人、北朝鮮に見物に行っておった彼らを岸壁に着いた万景峰号から日本の陸地に上げた。
これは今、政府が制裁と言うものは何たるものか?ということを認識していない一つの証拠なんです。

万景峰号を接岸させない。
日本に入港させないと日本国政府が決めた以上、断じて接岸させてはならんのです。
彼らは一旦平壌に引き上げてもらわねばならない。
そして平壌から在日の彼らの子供たちが北朝鮮から日本にいる両親に対し、
「平壌は北朝鮮は素晴らしい地上の楽園です。お父さん・お母さん、日本のようなけったいな国にいるよりは、我が祖国に共に帰って来て下さい。」
このようにコメントさせたら良かったんです。(拍手)
これが出来ないということは制裁の何たるかを日本政府が分かっていないという事であります。

ただ万景峰号接岸禁止の、接岸させて子供たちだけを帰した訳でありますが、物資を揚げなかった効果はてきめんに現れておる。
覚せい剤の価格が暴騰しています。
皆さん、こういう事なんです。
やってみれば分かるんです。
警察の方はご存知だと思いますが、覚せい剤の値段が上がっておると言う事は何を意味しておるのか?

我々が小さい時、記憶が生まれるか生まれないかの境目の時、ヒロポン中毒の患者の犯行が、奇妙奇天烈な犯行が相次ぎました。
もうじき日本そういうことが大阪でも起こるかも分かりません。
覚せい剤中毒の者が覚せい剤が切れた中で精神的な錯乱状態になって、突拍子も無い犯罪を起すということです。
万景峰号が接岸してなかった、ということがこれほどの効果があるという事を、我々はもうじき知ることになるでしょう。
経済制裁をやれば効果があるんです。

さて現状のご報告を一応概観したことで、拉致問題の本質という物を改めて述べてみたいと存じます。
荒木和博さんが言ったように拉致問題は戦争である。
これは戦争状態です。
戦争といえば国家が宣戦布告して正規軍が動いてくるというふうに我々は思い込んでおります。
これは19世紀から20世紀全般までの戦争形態である。

現在、戦争で無いと思えば戦争である。
戦争であると思えば戦争では無い。
適切な日本語後がございません。
other than war、 other than war、これが現在の戦争なんだと。
従って、明らかに拉致問題は現在の戦争であります。
従って拉致問題の最終目的は金正日の降伏、これしかない。
戦争なんです。

それを前提にして外務省に「北朝鮮の地図は外務省にあるのか?」と質問しました。
外務省答えて曰く、「北朝鮮の地図を外務省は持っておりません」
これでどうして救出できるのか?と。
自衛隊が持っている、持っていないと言う事は私には答えませんでした。
ただ、我が日本で国会議員にもその訓練内容を見せない部隊が存在致します。

その部隊長に聞きました。
実は訓練内容を見ました。
そして質問をしました。
「北朝鮮のあのポイント、あのポイント、あのポイントにいる日本人を、命令があれば救出できるか?」
隊長は答えて曰く、
「我々にはその命令を実行する能力がございます。ただ、政治がその命令を我々に出すかどうか?これが問題です。その命令があればやります。」
これが我が国の自衛隊の一つの部隊の答えでありました。

さて、物の本質が戦争であるとするならば、我々のやるべき事はなんでしょうか?
現在の政治は空白状態であります。
我々の歴史を振り返るのではありません。
平成8年の暮れ、荒木和博さんたちが発行している現代コリア、横田めぐみさんの被害の状況らしき記事が出ている。
平成9年明けてすぐ荒木和博さんが、我々は同じ民社党の出身なんです。
で、「実は13歳の女の子らしい。拉致されたままだ。なんだ?」という事になる。
この質問を始めた。

国会の日程など二日前じゃないと分からないんです。
いつ質問が出来るか分からない。
従って議員が持っている権限、内閣に対して質問趣意書を提出するという事で、直ちにそれを内閣に質さねばならないと言うふうに動きました。
その時の状況は多くの人たちが、今拉致議連に参加している党派を含む全党派が心にはともかく、全く無関心を装ったのであります。
そういう中で有本さん、また家族の皆さん。
「娘を返せ、息子を返せ」という運動を続けておられたのであります。

その時にコメ50万トンを出す。
また25万トンを出す。
10万トンを出す。
政府の動きを止める為に、「コメを出すなとは言わない。しかし私の娘は返って来ていない。息子は返って来ていないんだ。」と。
自民党の前で、外務省の前で、寒い中座り込むこの拉致被害者の決して若いとはいえないご家族・ご両親を前にして、「国内で吼えておっても、拉致被害者は返らないんだ」と言うふうに言い放ってコメを出した与党幹部、これが存在した。
皆さん、国内で吼えておってもという吼えておると言う言葉は人間に使う言葉ではないんです。
しかしそれをまさに使った、これがその時の状況です。
しかしその人間に使う言葉を投げ掛けられる事無く、命の使う言葉を投げ掛けられている中で、拉致被害者家族と心ある運動が続いていく。

平壌、9月17日、総理大臣訪朝。
それに対して金正日は「拉致問題に触れなければ日本からは金を出せない」という判断に至ったと。
これはまさに、政治が無関心な中で国民が重大な関心と救出の熱意を示した賜物であります。
我々が今やるべき事はその事を思い返す事。
そしてその地点に立ってまた運動を組み立てる事でありましょう。

拉致問題がこの国民運動として盛り上がる前、今から思えばそのきっかけになったのではないのだろうか?と思う、東京フォーラムでの集会がございました。
5000人が座れる東京フォーラムでやろうという事になった時、西岡さんが私に言いました。
「今まで1000名を越える集会を経験したことが無い。5000名、出来るだろうか?来てくれるだろうか?」
その時に我々は言いました。
「50名来てくれたら良いじゃない。5000名の中に50名来てくれても良い。しかしこれは国民の運動なんだ。5000名座れる所でやろう。」
と言うふうに、我々は顔を見合わせながら決断していきました。
結果は2万5千が集まって頂きました。

さて、我々は既に拉致被害者救出運動を続けてきて、そして金正日を白状させたという実績を持っているわけであります。
この実績を元にこれから進まねばなりません。

最後に、平壌共同宣言とは何か? 
この平壌共同宣言をこのまま置いておいて良いのか?という問題意識だけは持っておきましょう。
なぜなら、無名の運動のときと違い、今や内閣総理大臣と金正日の取り交わした約束文書が存在するからであります。
この約束文書こそ、欺瞞の文書であります。
平壌共同宣言を遵守するという小泉総理のこの発言は、61年前の8月8日に日ソ不可侵条約が有効である事を前提にして、ソビエトの仲介によって日本とアメリカが和平を結べるのではないか?と錯覚しておったと。
この茶番劇のような事態と全く同じ事態であります。

平壌共同宣言は4つの約束からなっております。
第一の約束は万難を排して日朝は国交を回復すべきである。
正常化すべきである。
そのために来月から、十数日後の来月から日朝国交正常化交渉を始めよう。
これが第一の約束。

第二の約束は、我が国が悪い事をして申し訳ないです。
従って国交が正常化したときに、我が国は莫大なお金を金正日さんにお渡し致します。
これが第二の約束。

第三の約束は、日本国民の安全に関わる事態に関しては、日朝は国交が無いと言う不正常な時代に起こった事である。
従って二度と再びこのような事態を起こしてはならない。
これは何を意味しておるんですか?
これは拉致問題というものが、日朝の国交の無いという異常な事態で起こったものでありますと。
今後は、将来は拉致は起こりません、と言う約束に過ぎない。

第四は、核の開発は致しません。
ミサイルは飛ばしませんという約束です。
この第四の約束は全て反故にされております。

第三の約束、日本国民の安全に関する約束は守られておるんですか?
この約束はそもそも何の約束ですか?
この約束は拉致問題、金正日が白状した拉致問題というものは既に過去のものとして終わったと。
金正日さんは将来は拉致をしませんよと約束したに過ぎないんです。

そして先ほど言いましたように、5名が平壌に集まっている。
それに会っていってくれといって会った。
8名は死亡だといわれて、愕然としながらもその上で署名した文書です。
この約束こそは、拉致問題は終わったという金正日の言っている事を受け入れた条項なんです。
金正日が約束した事は全て破っている。
我々だけが、総理大臣だけが約束した事を守らねばならないと言っている。

つまり日本人を拉致して、数百名拉致して返さない。
抹殺しようとしている。
北朝鮮の土に返そうとしているこの独裁者に対して、我々の税金が1兆円以上支払われなければならないという約束が、新しい政権に引き継がれてはならない。(拍手)
そのように申し上げて、私の報告を終わらせて頂きたいと思います。
暑い中来てくださった皆さん、これから頑張りましょう。(拍手)


posted by ぴろん at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 集会テキスト(大阪集会) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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