2006年09月20日

安倍政権誕生・・・良き応援団になる為に

先ほど、自民党総裁選の結果が出ました。
予想通りの安倍さんの当選。
正式には自民党の総裁に決まっただけで、まだ総理の座に付いたわけではありませんが、実質安倍政権の樹立は決まった事、として本日のBlogを書き起こします。


率直に言って、安倍政権の樹立は拉致問題解決にとって最初で最後のチャンスだと思います。
現実的に見て、安倍さん以外に拉致問題に取り組む政治家はいないのです。
安倍政権がこけたら後がいない。
そのシビアな現実をまずは抑えておく必要はあるかと思います。

安倍政権が今後拉致問題解決に関してどれだけの手腕を発揮できるかは、正直未知数です。
なぜなら、勝ち馬に乗るべく、安倍さんとは政治的主張を異にする政治家もしたり顔で安倍さん支持に回っていると言う現実がありますから。
下心一杯の海千山千の議員相手に安倍さんは独自色を貫けるのか?
それは蓋を開けてみなければ、なんともいえないと言うのが、偽らざる現実だと私は思っています。

一昨日の南越谷集会でも講師の荒木先生は、安倍政権の樹立は拉致問題にとってチャンスであるが同時にピンチでもある、と指摘していたのが心に重く残ります。
また先日の大阪集会で西村眞悟議員が、「国会内での拉致問題への関心は急速に去っている」と言う指摘をされたのも気になります。
実際身近な所で感じる拉致問題への関心度は、このところずるずると萎んでいる感は私も否めない。
国会議員の拉致に対する関心が無い、ということは議員の先生方はもやは拉致は選挙に影響しない・拉致では票は稼げない、と踏んでいると言う事ですよね?
それはつまり、有権者のこの問題に対する関心度が薄くなっていると言う何よりの証しでは無いでしょうか?

9.17のエントリーに書いたように、拉致被害者救出運動は本当の意味で国民運動には成り得ていないと思います。
無論、一般国民の間にも、広く薄く心の奥深くにそれなりに関心はあるとは思いますが、すでに拉致はもう過去のことであったり他人のことになってしまっている人たちも少なからずいる、と言うのが世論の実態のように感じるのです。
その意味で世論の関心度という点から見ても、この安倍政権の今を逃して、拉致問題を解決するチャンスは無いのではないか?
また、不謹慎な話ですが、万が一拉致問題の関心度をかろうじて引っ張っているご家族の身に何事かあれば、その時点で国民のこの問題に対する意識は、The Endになってしまう可能性もあると思うのです。


安倍政権樹立に関して、拉致被害者家族の期待値は大きく膨らんでいる様子とか。
その期待がはじけて失望に変わったとき、ご家族がどこまで忍耐出来るのか?が今の私の最大の心配事です。
こちらの期待通りにポンポンと事が運べば問題は無いけれど、安倍さんと言えども、そう簡単に物事を動かせない・結果を出せないと言う場面に直面する事も十分考えられます。
その時に、こちらがどれだけ冷静になって状況分析をする事が出来るのか?辛抱する事が出来るのか?が問われてくると思う。

こちらの期待値が大きすぎる分、ちょっとでも安倍さんが躓くと、「安倍さん約束が違うじゃないか!」と裏切り者呼ばわりをし、後ろから罵倒するような不心得者が出ないかと懸念します。
小泉政権もその樹立の時には高い人気と支持を得ていました。
しかし拉致問題に対する小泉政権の不手際を見た一部の支援者の中には、人気の裏返しで激しいバッシングに打って出た人も少なくありませんでした。
その意味では私も余り偉そうな事は言えませんが・・・(^^ゞ

しかし、その過ちを安倍政権でも繰り返す事態になったら何とするのでしょう?
小泉叩きの向こう側には、安倍さんと言う保険があったからこそ安心して小泉叩きに精を出せたかもしれませんが、今度の安倍政権がずっこけたら、代わりはもういないのです。
安倍さんに大きな期待を抱くのは構いませんが、その期待が大きすぎるがゆえの反動を、私は今一番懸念するのです。

その懸念を払拭する意味でも、家族会あるいは救う会の人たちも、私たち一般の支援者も、ここで一度小泉政権の総括をした方が良いんじゃないでしょうかね?
小泉政権を批判しっぱなしで終わるのではなく、評価すべき所は素直に評価するといった作業をする事によって、家族の方々も支援者の私たちも、少しは冷静に政治の現実に向き合えるようにも思う。


小泉政権の5年間について、その評価に賛否はいろいろあると思います。
今、小泉政権の5年間を冷静に総括するならば、やはりそれなりのプラス評価は出さなければならないでしょう。
などと書き出すと、お前はやっぱり小泉信者!と反小泉の方々からは揶揄されるかもしれませんが・・・(笑)
でも小泉政権の総括に限らず、物事は何でも功罪半ばするものです。
一つ気に入らないことがあると、何でもかんでも全部否定する全部バッシングするといった狭い思考では、真っ当な政治家などいつまでたってもこの国に育つはずもありません。
是は是、非は非として、冷静に分析評価する姿勢は、いつ何時でも必要不可欠だと思っています。
だから、私は今安倍政権の樹立に安易に狂喜乱舞するのではなく、小泉政権の5年間で私たちは一体政治の何を学んだのか?を考えてみる事は大事だと思うのです。

さて当Blogは拉致問題を支援するBlogですので、拉致問題に絞って小泉政権の5年間を私なりに振り返ってみたいと思います。
遡る事5年前、まずは小泉さんか橋本さんかと言う選択を迫られた総裁選挙において、私たちに小泉さん以外の選択肢は無かった、という事になろうかと思います。
あの時、もしも橋本さんが総裁の座にあったとしたら、拉致問題は今日の進展を見せていたでしょうか?
拉致問題は拉致疑惑のまま、いまだ国民の関心事にもならず、人知れず闇に葬り去られたままだった、と言う可能性もありうると思う。

・・・と言う一点を考えても、あのとき小泉さんが勝利したからこそ、今があるという歴然とした事実は押さえておかざるを得ないでしょう。
また小泉政権が安倍さんを幹事長や官房長官などの重責に引き立ててくれたからこそ、国民的な認知度も上がり今度の安倍総裁の実現という流れもあるのです。
小泉さんあっての安倍さんだったと言う動かしようの無い事実に関しては、反小泉を標榜する向きも、そこは素直に認めるべきではあるまいか?と思う。
確かに小泉政権の拉致問題への取り組みに不満は多々あります。
迅速で毅然とした姿勢が示されない事に私個人も苛立ちを感じましたし、やる気が無いならやる気のある人に総理の座を代わって欲しいと思った事もありました。

でも政治の世界は、そんなに簡単に一筋縄ではいかないのです。
その事を、私は小泉政権の拉致問題に取り組む姿勢から学びました。
誰が総理の座にあっても、この問題は国家の責任によって解決されなければならない。
だから、郵政選挙後は、ただ何とかの一つ覚えのように小泉批判に終始するのではなく、とにかく小泉さんしっかりやってくれと、良い意味でハッパをかけるためにも世論の喚起がより一層必要であると、私なりにごまめの歯軋りもしてきました。

9.17で独裁者・金正日に拉致を認めさせた事実。
5人の被害者をその家族をとにかくも取り返した事実。
安倍さんを次期総理を継ぐ者として引き立ててくれた事実。

これらのどれをとっても、小泉政権を批判するには当たらない。
もしも小泉さんの5年間でこれらの事実が成し得ていなかったら?
いまだ日本の政治は闇の中であり、今日の高い政治意識を国民が持つ事もなかったわけで、その一点を考えても小泉政権の5年間には存在価値があったと、私は素直に評価します。

小泉政権の5年間で、私たちは何を学び何を教訓に出来たのか?が、安倍政権のこれからを支える私たちに問われて来るのだと思います。
繰り返しますが、安倍さんの拉致問題へ期待の反動として、思うように結果が出なかった場合の不平不満が彼への罵倒・バッシングにすり替わる事態になれば、この問題の解決の可能性は永遠に消える、と言う事でもあるかと思います。
安倍政権においての拉致問題への取り組みは安倍さん本人だけでなく、支援者の側も真剣勝負であるということ。
その現実を心に留めて、拉致問題を早期に解決する為にも、私たちは安倍政権の良き応援団になりたいものだと思っています。


posted by ぴろん at 17:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 国内問題&国際問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ぴろんさん。
大変ご無沙汰しております。
仰るとおり小泉政権に対しての賛否両論は色々あるかと思いますが、安倍総裁を誕生させたことが最大の小泉さんの功績だと思います。
もちろん、過剰な期待をしすぎるのは良くないですが、私も安倍新総裁を応援したいと思います。

Posted by ふみこ at 2006年09月20日 18:13
特攻隊員の叔父さんの話を読んだ後、こちらに参りました。私は首相は何が何でも”国益優先で”靖国さんに参拝するべきだと考えていました。ぴろんさんの叔父さんへの思いを直接聴かされるまでは・・・
そして安倍首相に対しては消極的支持しかしておりませんでした。六カ国協議で日本が出し抜かれるまでは・・・・しかし今は完全に考えが変わってしまっております。
日本は単独で拉致問題を解決しなければならない状況の中に置かれてしまっている。
そして安倍首相は拉致問題解決がない限り
、北への経済支援はしないと言っている。
まさに”闘う政治家”としての資質を問われる局面を、安倍首相は迎えております。
この国家的危機に際し、安倍首相が闘う
姿勢を見せている時に、「俺は消極的支持
だ」やれ「俺は不支持だ」などとは言って
いられない。右も左も上も下も関係ない、
拉致問題解決の為になら挙国一致、思想
の壁を越えて安倍内閣を支えなければなら
ない、それこそ特攻隊員を叔父に持つぴろんさんを前にして、使用すべき形容ではな
いかもしれませんが、”一億総特攻”する
覚悟で、安倍内閣を支え、拉致被害者を
救出する為に突っ込まなければならない
時がやって来たのです。そして私は
ぴろんさんから直接話しを聞かされ、叔父
さんの話しも読み、”国益優先・慰霊は
第二”で考えていた首相の靖国神社参拝
について、心底考えを改めました。ぴろん
さんの叔父さんや特攻隊員に限らず、大
東亜戦争で戦い散華した、靖国さんに奉られている御霊は、故郷に残してきた家族
を護り、そして残った人たちがその後の
日本を護り且つ創ってくれる、そう信じて
散華された。特攻出撃を命じた宇垣纏中将
や大西滝次郎中将、硫黄島で守備隊員に
長期持久戦を命じた栗林忠道中将ら、下を
指揮する立場の人々も、そして命じられて
戦い散華し、あるいは生き残った兵士達も
どれだけ辛かったか・・・・しかるに、平和な世の中になってから、拉致被害者を
最高で五百人、最低でも百人以上出し、そ
れを国家としても国民個人としても、救い
出そうとせず長い間放置して来た。
日本と言う国は、そして日本国民は靖国さ
んで眠る御霊からの付託に答えてはいません。私は今でも、安倍さんには靖国さんに
は参って欲しい。そして必ず参るでしょう。しかし日本が拉致問題解決の為に孤軍
奮闘しなければならない状態におかれた今
、敵に対して物を言わず参拝しても、それ
は小泉さんが平成十七年の秋に行った社頭
参拝と同質の物になってしまいます。
今私はぴろんさんと全く同じ心境です。
安倍さんは拉致被害者奪還に道筋を付け、
それを英霊に報告する。それだったら時期
はいつでも良いです。それだったら極端な
話し昇殿しなくても社頭でも良いんです。
とにかく安倍さんには「常ニ諸氏ノ先頭ニ
有リ」の姿勢で闘う政治家としての理念を
貫き、北及び他の四カ国と対峙してほしい。しかる後に参拝して御霊に「戦況報告」してほしいと思います。
Posted by NOGI at 2007年02月15日 12:23
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