2006年09月27日

チーム安倍

安倍内閣の第一印象はこんな感じでしょうかね?
知名度よりも能力を優先し、フレッシュな人材を積極的に登用したと言う印象。
麻生外務大臣をはじめとする国家観・歴史観・政策などの考えが近しい人材を登用したというところなども、まずはこの内閣が目指す方向性をきちんと示してくれたようで好感を持ちました。
小泉人事も派閥の論理に囚われない人事だと言われはしましたし実際そのとおりだったとは思いますが、適材適所という観点から見れば、どこか行き当たりばったりと言う印象は拭えなかったように思います。
その意味では、今回の組閣、まずはそれぞれの専門分野の仕事の出来る人をきちんと配置したのでは?と思いますし、拉致問題を支援する当Blogとしては首相補佐官に中山恭子氏が就任したこと、官房長官と兼任とはいえ拉致担当大臣が置かれたことも素直にプラス評価したいと思う。

小泉政権の5年半は、確かに過去の政権と比べればはるかにまともな政権であったと思います。
ですが、まともな政権=全うな政権といえたのかどうか?
誤解を恐れず正直申せば、ここには比較のマジック、と言う落とし穴があったのではないでしょうかね?
小泉以前があまりにも酷かったため、拉致問題などを通して自国のあまりにも悲惨な現実に目覚めた日本人の目には、「小泉さん程度の政治」でも酷く眩しく見えてしまったという点はありはしませんか?・・・と言うこと。

拉致問題に関して言えば、金正日に拉致を認めさせ、5人の被害者とその家族を取り戻したのは輝かしい功績であることは言うまでも無い。
そこは私も過去のエントリーにも書いたとおり、プラスの評価をしております。
しかし拉致問題に関して言えば、では小泉さんは任期中、被害者奪還のため出来うる限りの策を講じたのか?と言えば、それは素直には評価しにくい面があるのも事実でしょう。
制裁がなかなか発動されないのには、何か裏事情があったのかもしれないとしても、それでも国内的に出来ることはたくさんあったはず。
当Blogでも何度も主張したように、スパイ防止法などの国内法の整備・拉致担当大臣の設置・政府主導による拉致被害の実態調査など、小泉さんが積極的にリーダーシップを発揮すれば着手出来るはずの策さえ、ほとんど何もしなかったと言う面は否めますまい。
何よりも総理から「一人残らず拉致被害者を救い出す」と言う強い姿勢が公式に示されなかったことも私はとても残念に思っています。

小泉さんが自分の信念を曲げないことを良しとして評価する向きは多かったです。
私も小泉さんのぶれない姿勢と言うものは概ねプラス評価をしているのですが、拉致問題に限っては、どうも9・17の頃の「はじめに国交正常化有りき」というところで頭が凝り固まってしまい、良くも悪くもそこからぶれないまま最後まで来てしまった、と言う印象もあります。
ぶれないことは確かに良い事には違いないですが、何でもかんでもぶれなければ良いと言う物でもない。
少なくとも拉致問題に関しては、小泉さんのぶれない姿勢が逆に仇になった面は否めないとも感じます。

しかし、小泉政権という時代を経なければ、安倍政権と言う今の現実もおそらく有り得なかった事。
腹黒い政治家たちが相も変わらず利権政治・金権政治に明け暮れ、拉致問題などいまだに闇に葬られたままだったかも知れないと思うと、不十分とはいえ小泉政権と言う時代が存在したことを肯定しないわけには行かないだろう、と私は思うわけです。
日本人の多くが政治に目覚め、日本が全うな国として成り立つための通過点として、小泉時代と言うのは歴史の必然だったのかもしれない。
小泉さんの5年半の評価がどうであれ、国民は政治に目を開いたのです。
それゆえにこれから更なる結果を求められる安倍政権にかかる期待の重さは、小泉時代のそれとは比較にならぬとも思うのですが。

安倍さんは、少なくとも小泉さんよりは拉致問題に対して強い関心を持つ人です。
歴史観・国家観などに関しても、私は小泉さんよりは安倍さんの方にはるかに信任を置く。
ゆえに、私は安倍さんに対し小泉さんのような派手なパフォーマンスは求めません。
安倍さんに求めたいのは結果です。
成果です。
拉致問題で言うならば、とにかく一刻も早く被害者を奪還して欲しいわけで、そのために地道であっても誠心誠意職務を全うされることを私は強く希望しています。

とにかくも小泉さんの5年半は終わり、安倍政権の政治がスタートします。
小泉さんの是は是非は非とし、小泉政権の5年半で学んだ物を安倍政権の今後を見定めるために生かしたいと思う。
安倍さんはおそらく小泉さんのような派手なパフォーマンスはしないでしょうから、国民の側も目先のサプライズに惑わされること無く、じっくりと安倍政権の政策の是非を見極める強かな目を持ちたいものだと思います。
そして当Blogの宿願である拉致被害者全員奪還を果たすためにも、私は安倍政権の良き応援団となるべく精進したいと思っています。


posted by ぴろん at 00:26| Comment(4) | TrackBack(1) | 国内問題&国際問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
仰るとおり、小泉政権については、是は是、非は非として、評価する、ということが適切ですね。

今朝の荒木先生のブログに、「全ての拉致被害者を救出すること、日本主導で帰国者やその日本人妻問題を含むすべての北朝鮮人権問題の解決を進めることを、世論の側が常に政府に対して言い続け、風を起こしていくことが必要である。それが安倍さんへの応援にもなるはずだ。」とありますが、まさに正鵠を得たご見解。

様々な分野に属する我々市井の一人ひとりがそれぞれの領域で声を挙げ、できる時には「集会」や「現場の情宣活動など」に参加するなど、やり方を選んで「声を挙げる」のが良いと思いますね。

また、荒木先生は、「総理自身が命を狙われることもあるかも知れない。」という危惧も表明されておられます。
友人にSPがいますが、総理や官房長官の警護は当然かなり厚いのは当然として、拉致担当補佐官のそれはどうなのか確認してみたいと思います。
「五月蝿いやつは黙らせる」という論理がまかり通るテロ国家を相手にしているということを警備当局には再認識してほしいです。

それにしても、SPの拳銃は、なんであんな小口径なんだろうとずっと納得できないんですよ。アレじゃ、有効な反撃は・・・
Posted by 白馬 at 2006年09月27日 10:01
★白馬さん

コメントありがとうございます。

拉致被害者奪還は文字通り戦いなのです。
私たちは目的のためなら手段を選ばないと言うテロ国家と対峙しているという現実を、改めて意識しなければならないのでしょうね。

拉致問題に関して、小泉政権の5年半をただ批判するのはたやすいことです。
しかし、そんな事を100万回繰り返したところで被害者は帰ってこない。
小泉政権以前の政治がだらしなかったのは、それを支える国民の私たちも非常にだらしが無かったと言うこと。
そこを忘れて小泉さんばかりを責めるのは、目糞歯糞を笑うと言うことになりはしないでしょうか?

小泉政権の拉致問題に取り組む姿勢には、正直言って不満はたくさんありました。
でも、もう小泉さんは過去の人。
安倍政権に被害者奪還と言う成果を成し得て貰うためにも、調査会の荒木さんも仰るように、私たちは安倍さん頑張れ!という良い追い風を送らねばなりません。
その際、小泉時代の5年半に私たち国民はどこまで政治意識・国家意識と言う物を磨き高めたか?
安倍政権の今後がどうなるかは、日本国民の意識がどこまで目覚めたのか?が、本当の意味で試される正念場なのだとも思います。
Posted by ぴろん at 2006年09月27日 12:46
ご無沙汰しております。チーム安倍いよいよ出発ですね。この内閣の課題はいろいろあるでしょうが、やはり拉致問題解決です。安倍首相、中山拉致担当首相補佐官、鈴木官房副長官(この方は拉致問題特命チームのリーダーでしたね)、とくれば現状の日本政府では望みうる最強の布陣でしょう。これは、安倍さんはなぜ自分が総理にまで上り詰めることができたのか、その拠って立つところを理解しておられるということです。特に、中山さんの復帰は心強いです。そして、ぴろんさんのおっしゃるとおり拉致問題解決に向けて最大かつ最後のチャンスといってもいいでしょう。批判なぞしている場合ではありません。自分の今いるところでできるだけのことをしてチーム安倍をサポートしたいものです。
Posted by しーおぶじゃぱん at 2006年09月27日 22:38
★しーおぶじゃぱんさん

お久しぶりです、お元気でしたか?

マスコミ各社の安倍内閣に対する点数がかなり厳しいですよね。
仲良し内閣だとか論功行賞内閣だとか。
確かにマスコミの仕事は権力の批判だから、始めから迎合するようなスタンスを取るようなわけには行かないんでしょうけど、なんだか無理やり批判点を探し出してあげつらっているようにも感じて違和感がありますね。(笑)
少なくとも拉致に関しては戦う内閣と言う意思表示のある布陣だと思いますし、是々非々で肯定する部分があっても良いように思うんですが?

最も最初からマスコミにヨイショされすぎるような内閣でも逆に不安なので、辛口の評価が出たのは安倍さんも適当な緊張感が出てちょうどいいのかもしれませんけど。

私たちが戦う敵は北朝鮮の金正日。
そして日本の中に巣食う親北派勢力・反日勢力です。
それともうひとつ見落としてはいけないのは、戦後日本人の心にはびこる無責任主義。
平和ボケ、あるいは自虐史観の縛りの中で体たらくを決め込んで来た私たちが、どれだけ日本の現実に目覚めて問題意識を共有できるかどうか?というのも、大きなポイントではないでしょうか?

国のトップさえ代われば、劇的に国民の意識から何から一気に変わる、と言うものでもありません。
世論の裾野でどれだけ拉致問題の現実を理解してもらえるか?
解決のための策をそれぞれに考えてもらえるか?
チーム安倍に良い仕事をしてもらおうと思ったら、私たちも自分の身の回りで出来る事を精一杯しなくてはなりません。
お上ばかりにお任せで、被害者奪還など出来るはずも無いことを、肝に銘じられる人がどれだけ増えたか?
小泉政権の5年半の是非は、案外そんな所にも現れるのではないか?とも考えています。
Posted by ぴろん at 2006年09月28日 10:36
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首相補佐官の五枠をフル活用した閣僚人事
Excerpt: 安部新内閣が誕生しましたね。この新内閣の目玉の一つである首相補佐官について少し詳しく調べてみました。
Weblog: 日経新聞がよくわかる記事解説
Tracked: 2006-09-27 10:35
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