2005年04月09日

人権擁護法案を考える緊急集会(5)05.4.4 日比谷公会堂にて

※司会(男性)
続きましてプログラムを少し変更いたしまして、衆議院議員自由民主党 古谷圭司先生よりご挨拶をいただきます。(拍手)
古谷先生はいわゆる拉致議連・事務局長でございます。
また「日本の前途と歴史教科書を考える若手議員の会」の会長でもあります。
先生よろしくお願いします。(拍手)

『古谷圭司 衆議院議員のお話』

ご紹介をいただきました、私は衆議院議員の古谷圭司と申します。
私は今挨拶がございました平沼赳夫拉致議連会長の下で事務局長を務めております。
300人を超える超党派の議員の私も取りまとめ役の一人として取り組んでおります。
また今ご紹介がございましたように「日本の前途と歴史教科書を考える若手議員の会」
これは具体的に日本の歴史教科書が極めて自虐的であります。
やはりこれをいかに是正していくか?

丁度明日はこの検定の合格の発表があります。
8社の教科書が合格をいたします。
まだ私は正式に申し上げるわけには行きませんが、記述も少しづつはまともになってきました。
しかしまだまだです。
そしてやはり地域の教育委員がいい教科書を採択してもらおうと、こんな運動を115名の自民党有志の国会議員で今運動展開をしております。
その責任者も務めております。
私はこういった視点から今度の人権擁護法案、これは大きな問題をはらんでいる法案だと、こういうふうに認識をいたしてます。

私たちは反省を込めて申し上げなければいけないのは、今から3年前ほど前にこの法案が審議されました。
この時にはマスメディア規制、この所事ばっかりに目が行ってしまいました。
この法案の根幹であるところの、例えば人権侵害はどうなのか?
あるいは三条委員会を作ることの是非、こういうものについての議論がほとんどなされなかった。
私は反省を込めて私は申し上げたいと思っております。
しかし今回ほとんど中身の変更もなしに、再度提案をなされました。

皆さん、人権擁護法と言うと素晴らしい響きですよね?
最高の名前ですよね?
誰も人権侵害に対して何か救済措置をしなければいけない。
こういう事に対して反対する人はいますか?
我々国会議員も同じです。
本当の人権侵害を受けた弱者を救済する、これは当たり前のことなんです。
しかしその美しい名前の下に隠れた大きな問題がその裏にあるということが、この法案の一番の問題点である、ということなんであります。(拍手)

例えばおそらく、今城内議員やあるいは古川議員がもうすでに登壇しましたよね?
多分経緯についてのお話はされたと思うのでその辺の詳細は省きますけど。
この法案を良〜く読んで見るとですね。
その人権侵害を受けた人を救済するあるいは保護する、ということはほとんど書かれていません。
それよりもむしろ人権侵害をしたあるいは人権侵害をし疑いのある人に対して、いわゆる国家行政組織法三条の、いわゆる準司法機関としての強力な権力を持つ機関により糾弾をする。
こういう内容になってるんですんですよ。(拍手)

皆さん、三条委員会と言うのは知ってますよね?
公正取引委員会というのがその一番いい例だ。
公正取引委員会から強制立ち入りさせられたりあるいは名指しで指定されたりしたら、これはそれだけで建設関係の事業者がいたらお分かりでしょうが、もう指名停止何ヶ月ですよ。
会社の存亡に関わる問題になる。
マスコミがボンボン、ボンボン記事を書き続けます。
そういうことですよ。
それくらい強大な権力を持つ三条機関を作ろう、ということなんです。

そしてその三条機関に基づいて特別救済措置っていうのがあるんですね。
でこれ、救済措置って書いてあるから人権侵害を受けた人を救済するのか?と思うとそうではないんですね。
要するに今のように人権侵害をした疑いのある人までも強制立ち入り権、あるいは執刀権によって処罰をされる。
こういうことなんですよ。

公正取引委員会も強大な権力を持ってます。
しかし皆様公正取引委員会はご承知のように、これは経済事案をチェックをする機関ですよ。
今度の人権ってのはは絶対的な定義が曖昧だ。
それは今まで話のあったところですよ。
準司法機関として思想信条に関わるところに入ってくるということは、ある意味でライトもレフトもセンターも、皆全てかつて来たような特高警察のようなことになり兼ねない危険性を持った法案なんですよ。(拍手)
私たちは法案の製作者である、法務省にもその問題点をいろいろ指摘しました。
そうしましたら、申し上げますようにまだまだ小手先の修正案で済むような問題ではないと、ハッキリ申し上げたい。

我々は人権侵害を受けた人たちには徹底的に救済措置をしていくべきですよ。
それは当たり前だ。
一方今度の法案によっては今日メディアの皆さんも来てますけど、言論人であるとか文化人。
あるいはそういった著述業の皆さん。
あるいは我々政治家も言葉が武器ですよね?
その言葉に制限が加えられたら、もう死を意味することと同じなんですね?(拍手)
だから私たちはそういうことは許さないと。(拍手)

例えば皆さん安倍晋三さんね。
彼はNHKを呼びつけて圧力をかけたという報道がある新聞社からありました。
まぁ朝日新聞ですね。(笑いと拍手)
しかし、しかし、しかし、これは捏造された報道であるということがもうほぼ客観的事実として明らかになってます。(拍手)
ただ、今回の法案がもし成立をしたとするとして、その圧力をかけたといってある新聞社が朝日新聞が大騒ぎをしたと。

そうすると人権擁護委員会とかそういった方。
今度は北朝鮮による問題とか従軍慰安婦の問題とかやっておりましたから。
そういう関係の人が訴える。
じゃあ、特別救済開始だという事になったら、安倍晋三氏は出頭命令が下るんですね。
その時に彼は「出頭したくない!冗談じゃない!」と拒否したら、最悪の場合30万という科料があるんですよ。
これによって将来有望な安倍晋三氏の政治生命は絶たれてしまう。
そういう危険性だってあるというね、怖い法案なんです。

そこで私は思います。
この人権侵害に対するやはり擁護と言うのは徹底的にやっていかねばいけないですよ。
そのためにはですね。
私はむしろこういった法案を作るより、今進んでいる司法改革制度をもっともっと進める。
例えば皆さんADRって言うのをご存知ですか?
裁判外代理制度って言うんですね。
これは弁護士ではなくても例えば司法書士であるとか、そういった方々に簡単に裁判の手続きができるようにしていこう。
そういった改革なんです。
これをどんどん進めていこうと。

それと今全国にいる人権委員ですね。
1万4千人いらっしゃいますよ、現行法で。
こういう人たちの権能を強化をして行く。
こういう事によって早く簡便に、公正に、安く、法律の扶助、あるいは裁判を与えることによって結果として本当の真の弱者を私は救うことが出来る。
そのために個別法を一つ一つ成立していく方が大切なんですよ。
しかし法務省が最大限のそのために努力をしたか?
私は業態間の調整、あるいは弁護士とのややこしい調整が一杯あるもんで、ややそういうところはやらずにですね、簡単な方法を取っている。
これが一危険なんですね。

具体的にもいろんな事例が出てきますね。
おそらく具体例が出たかもしれませんが、私は身近な具体例を申しましょう。
先ほど言論人は大変だ、あるいは政治家は大変だという話をしましたが、じゃあ一般の皆様にとっては無関心でいいことなんでしょうか?
それは違います。

例えば全国には大手の不動産屋の開発業者がいますね?
しかし一方ではおじいちゃん・おばあちゃんが年金の足しにということで、小さなアパートを貯金を切り崩して作ってですね。
あるいはマンションを作って、親から残った小さな土地に建てている人はたくさんいますよ。
そういう所に外国人がたくさん、例えばそのマンションに入居した。
ひとつの部屋にたくさん入ってきた。
周りから苦情が出てきた。

しかしその苦情に対して、ある一人がですね。
「何でなんだ?我々はちゃんと家賃を払っている、けしからん」ということでその人権委員会に訴える。
そしたらですね、特別救済始まる可能性だってある。
そうするとそのおじいちゃんおばあちゃんは全く借り手の言いなりになる。
周りの人たちはどんどん退去していく。
そういうことが全く救済は得られない、ということなんですね?
これはおかしいと思いませんか?

あるいはかつてアグネス・チャン論争というのがありましたよね?
覚えてますか?
例えば、ノーネクタイで店に入るのはけしからん。
ペット禁止、それもけしからん。
こういうのでしたよね?
これも本当にアウトになって駄目になってしまうかもしれませんよね?

もっと身近な例で言うと、皆さんサウナとかあるいは銭湯ね。
最近銭湯は無いか?
サウナなんかであれ必ず書いてありますよね?ゴルフ場にも。
「刺青お断り」
あれ人権侵害だって言われて三条委員会で救済措置始まったら、これもアウトですよね。(会場くすくす笑い)
今笑っておられるけど、これ笑い話にならない話なんですよ

それから今日4月4日ですよ。
今日皆さん、何の日かご存知ですか?
私もさっき新聞でちょっと読んで、朝日新聞に書いてあるのを見てへぇ〜と思ったんですが、オカマの日なんですね。(くすくす笑い)
3月3日と5月5日の間にあるからオカマの日だと。(笑い声)
こういうことで私ひとつ勉強しました。

例えば最近流行のレディースマンションにオカマが入りたい。
断られた。
これこそ人権侵害だということで訴えた。
人権委員に訴えた。
そのうちの人権擁護委員の中に、ジェンダーフリーで大活躍している人がいるとする。
そしたら当然特別救済の中に入れろと、大騒ぎするかもしれないじゃないですか?(拍手)
そうすると三条機関をして動き始めるんですよ。
こんな恐ろしいことをね。
自由主義・民主主義を守る我々としては、許してはいけないということだと思っているわけであります。(拍手)

むしろですね。
私は、本当の人権侵害を無くしていくには、先ほど申し上げた司法制度改革を徹底的に進めることと。
もうひとつやはり教育ですよ。(拍手)
学校教育・社会教育・家庭教育、こういうものを徹底して、皆が世の中共同して行かなきゃいけないという倫理観、道徳観を醸成していくこと。
このためには教育基本法の改正が不可欠だと思っとるわけでありますが、それを話していると話が長々続いてしまいますので、今日は置いておいて。

そこで結びでございます。
3年前に廃案になった法案が再びここで出ようとしている。
私たちは3年前この法案の根幹について認識するまでに至らなかった。
ある意味で我々にも責任があります。
しかし今日先ほど挨拶をした城内さんやあるいは古川さん。
平成15年以降に当選してきた若手の議員。
法律家の方々もたくさんいらっしゃいます。

こういった方々とこの法案の問題点を徹底的に追求しまして、先ほどの経緯にもありましたように、法務部会で我々の部会でその議論が出てきた。
ここで初めて発表しますが明日、先ほどご挨拶をしました平沼赳夫議員を会長として「真の人権擁護を考える懇談会」これを自民党の中で立ち上げて、明日第一回の会議をやります。(拍手)
すでに30名を超える自由民主党の、この人権擁護法案に問題を持つ議員が役員として連ねております。
私もその一員、座長として参画させていただきます。

明日はこの法案の持つ問題点について徹底的に洗い出すと共に、一方今度は法務省が修正案を出してきております。
しかし根幹は変わっておりません。
かなり微修正の内容でございます。
この問題点もしっかり我々は勉強してですね。
ただ反対のための反対ではないんだと。
本当に自由主義と民主主義を守るためには、こういう法案は出してはいけないんだという信念の下で明日から始めたいというふうに思っております。(拍手)
そういうことを色々な方のご支援を賜りますよう心からお願いを申しあげまして、私拉致議連の事務局長並びに教科書議連の会長としてのご挨拶に代えさせていただくことをよろしくお願いします。(拍手 「頑張れ!」などの声)

※司会者(男性)
ありがとうございます。
土屋先生、しっかりと頑張ってください。
よろしくお願いします。
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