2005年04月14日

寺越一家を救うぞ集会 報告

寺越一家を救うぞ集会より帰宅しました。
ご存知の方には改めて説明の必要も無いでしょうが、寺越家の抱える事情は複雑です。

誰がどう見ても拉致なのに拉致と言えないもどかしさ。
これが寺越家のケースに付きまとう、不条理の根っこと言えるでしょう。
元北朝鮮工作員・安明進氏の証言によれば、操業中の武志さんたちの乗った船と工作船が不幸にも出くわしてしまったが為におきた遭遇拉致であることは明らかです。
今日登壇された寺越昭雄さん北野政男さんご兄弟のお父様、昭二さんが武志さんをかばって工作員に射殺されたのもまず違いはないであろうことも。

寺越家では武志さんの身に危険が及ぶことを恐れて、あえて沈黙を保って来たそうです。
しかし9.17で金正日が拉致を認めた時、考えを変えたそうです。
このまま黙っていれば、北朝鮮の思惑と日本政府の怠慢により、寺越事件は拉致ではなく本当に救助であったことにされてしまう。
もしもこのまま国交正常化が行われてしまった場合、寺越家としては加害者の国北朝鮮に対し御礼を言わねばならない立場に追い込まれる。
それはどうしても納得がいかない。
それでご兄弟は沈黙を破り、声を上げるために家族会への参加を決めたのだそうです。

当然拉致ではなく救助と言うシナリオで寺越事件を収めたい北朝鮮にとって、寺越家が声を上げ始めたことは不都合なこと、不愉快なこと。
集会では北朝鮮側に取り込まれる形となってしまった武志さんの母・友枝さんから、寺越家に対し救出活動を妨害するような行為が行われている事実も公表されました。
お兄様の寺越昭男さんは友枝さんも武志さんも被害者なのだからとかばっておられました。
が、弟の北野正男さんは友枝さんが北の言いなりになって妨害活動に出られることの不快感をハッキリ口にされ、このような「二次被害」が出るのはそもそも日本政府がちゃんとした対応をしないからだと、政府への不満をあらわにしました。

北朝鮮の言う「あれは救助である」というシナリオに日本政府側が乗っかっている限り、この問題の解決はありえない。
ご家族はそれをひっくり返し今起きている二次被害を防ぐためにも一刻も早い拉致認定を求めています。
被害者の生存が確認されているのに、一時帰国も果たしているのに、肝心の被害者本人を救えないもどかしさ不条理さ。
日本国政府はいつまでこの寺越事件について怠慢を続けるつもりなのでしょうか?

追ってこの集会の模様をテキスト化します。
複雑な事情の絡んだ寺越家ですが、被害者であるはずの日本人・寺越武志さんを救えない日本は、国の体をなしているとは言えません。
今日の集会は他の方との集会とは一味違う、複雑な怒りや腹立たしさ情けなさを抱えての家路となりました。


posted by ぴろん at 23:28| Comment(8) | TrackBack(2) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは
集会の後、短い間でしたがお話できてとても嬉しかったです。
これからもお会いすることがありましたらどうぞよろしく。

寺越さんの件は他と比べても非常に複雑で、一言でどうこう言える問題じゃないですよね。
世の中の不条理を凝縮したようなもの。
あのご兄弟の口調には、他のご家族以上に悲壮なものを感じました。本当にやりきれないです。

政府の対応がないからこそここまでになってしまった。それは確かなのだけれど、この件は森首相をはじめとした絡み付いている人間の多さ、複雑な絡み合い方があって、生々しいだけに他人事という気がしません。
寺越家の方が政府を糾弾するのは当然。
でも、自分自身や多くの人間の無関心さが呼んでしまった状況という感じが強くて、私は政府の不作為のみを責める気持ちにはなれないんですよね・・

正直言って人の集まりもよくなかったし(でもマスコミは多かったですね)、寺越家の置かれてる状況が示唆しているものはとても多いと思うのだけれど、もうちょっとどうにかならないものかなあと。
なんだか今日は、届くべきものが然るべき所に届いていないような、妙なイライラのようなものを感じてしまいました。
Posted by とんぼがえりベイビー at 2005年04月15日 01:30
こちらこそ、昨日はお話できて嬉しかったです。

寺越家のお話は聞いていて本当に重苦しい気分にさせられてしまいます。
程度の差はあれ、他の方のお話であればまず悪いのは北朝鮮で次点で至らないのが日本政府、って感じなんですけど。
寺越家に関しては無論悪いのは北朝鮮であることは同じなんですが、他の被害者よりも日本政府の無作為の割合が多いとでも言いますか。
そういう不快感が、他の被害者の場合と違って余計に重く心にのしかかっているんだろうなと感じています。

あの体たらくな政府を作り上げ支持しているのは私たち日本国民。
と言うことは間接的に寺越家を追い詰めているのも私たち、と言うことですものね。
心の中に鉛を飲み込んでいるような、重苦しい気分が晴れません。

何度も言われていることですが、拉致問題を解決するには敵の書き上げたシナリオに乗ってたんじゃ駄目なんですよね。
もっとこっちも知恵を使って日本主導で事を動かすくらいにならないと。
その意味では日本は今の所、北にいい様にやられっぱなしです。
仮に今すぐの制裁発動が無理としても、例えば拉致担当大臣を置いて政府主導で特定失踪者の調査をするとか、事あるごとに全ての被害者を帰しなさいと言うとか。
それだけでも北に対する強いアピールになると思うんですけどね。
何もしない小泉には本当にうんざりします。
そしてこんな体たらくな総理をトップに据えている事実を有権者の一人として情けなくも思っています。
Posted by ぴろん at 2005年04月15日 13:39
ぴろんさんこんにちは。いつもテキスト起こしお疲れ様。明後日の大宮の集会は行かれますか?もしお会い出来たら嬉しく思います。
寺越さんの件、おっしゃる通り政府の不作為を強く感じると共に、蓮池さんら5人も同じ運命にさせられていた可能性が充分にあったことを考えると、現政権に対しても憤りを禁じ得ません。
今日のエントリで寺越さんのことについて、書かせて頂こうと思っています。

あ、日本がこんな体たらくにも関わらず国連では大きな動きがあったみたいですよ。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050414i416.htm
(国連人権委で北非難決議可決…拉致被害者の帰国求める)

拉致被害者の早期帰国実現を求める、と、
今までよりも強い要求になっており、
あの馬鹿な韓国は棄権しましたが可決しました。
拉致問題解決の進展へと結びつくことを祈ります。
Posted by ろぐ at 2005年04月15日 14:34
日曜日は所要で外出いたします。
あぁ、残念。
お会いできたかもしれないのに・・・
24日の日比谷公会堂での集会はレコーダー&カメラ持参で必ず参ります。
マイクを胸に着けて録音録ってるのがいたらそれは私です(^^ゞ
それで昨日もとんぼ返りベイビーさんとお会いできましたようなもので。

寺越家の問題はどうしても他の被害者の影に隠れがちですが、今までの日本の拉致に取り組む姿勢の甘さがある意味凝縮されているモデルケースのようなものだと思います。
しかも二次被害が進行中ということや被害者であるはずの武志さん友枝さんが北の思惑に取り込まれてしまっていることも合わせて、とても不幸なケースだと思います。
寺越家の問題を置き去りにしたまま、国交正常化もなにもありません。
私も気合を入れてテキスト化に取り組むつもりです。
Posted by ぴろん at 2005年04月15日 15:06
いつもご活躍を拝見しています。
今回は、いけなくて本当に心苦しい想いです。
ぴろんさんのテキストを待っています。
ご無理のないように、ゆっくり作成してくださいね。

人権擁護法案反対集会のテキストを、
蒼き星々(http://www.blue-stars.org/~rachi/)の資料集に保存させて頂きました。
momoedake管理人のたっての希望です。
どうぞ、お許しください。

ぴろんさんにご挨拶できるのは24日かもしれませんね。是非、感謝の気持ちをお会いしてお伝えしたいと思っています。
Posted by 金木犀 at 2005年04月16日 17:55
人権擁護法案のテキストの件、ご配慮ありがとうございます。
人権擁護法案の是非は拉致問題解決にも関わる話ですので、一人でも多くの方に関心を持ってもらいたいものですね。

寺越事件は、拉致を放置して棚上げしようとするとこうなりますよ、と言う悪しき見本の側面があるかと思います。
そのせいか、いつもの集会と違って会場内は大変重苦しい雰囲気でもありました。
だからこそ、寺越ご兄弟のお話はどんなに気分が重くともお読みいただきたいと感じております。

24日お会いできるといいですね。
溢れるほどの人が集まることを願っております。
Posted by ぴろん at 2005年04月17日 01:03
ぴろんさん

4/14はご参加下さりありがとうございまた。また、素早いテキストアップ重ねてお礼申し上げます。寺越事件は、家族会にとっての反面教師なのです。あのケースがあったから、9.17直後に北朝鮮に会いに来てと言った子供たちの呼びかけに家族が応えなかったのです。

この寺越家の問題は友枝さんの「自分は運び屋でいい。真実は墓場まで持っていく」という言葉に集約されていると思います。また「武志に負けた。武志は親よりも子供を取った」という言葉が意味する武志さんの北朝鮮での実情があります。
武志さんは、自分の子や孫だけでなく、妻の親族の生活も支えているのです。

寺越一家を救うことをせず、利用してきた自民・社会党の政治家、朝鮮総連などを憎みます。彼らがどれだけこの問題を複雑にしたか。人の命を弄ぶものはいずれ歴史の審判を受けるでしょう。

拉致とは関係なのですが、ぴろんさんが以前、テキストアップして下さった人権擁護法案の集会主催者が緊急デモと集会を企画しましたので、このブログにて告知していただけると嬉しいですm(_ _)m。
http://blog.goo.ne.jp/jinken110/d/20050416
Posted by うさぎ at 2005年04月17日 09:41
もしかしてうさぎさん、会場にいらっしゃいました?
そうでしたらお会いしたかったのに・・・

結局 日本という国は長らく国家として国民の生命財産を守るためにはどういう覚悟をするべきなのか?と言う基本理念が欠落していたんですよ。
本来国家が背負うべきそのツケを、何の罪もない一般国民である寺越家の人々が背負わされると言う不条理がこのケースにはあると思うのです。
うだうだと下らない屁理屈並べてる間に、さっさと救出の手段を考えろ!ってことなんですが。
政府の腰はどこまで行っても重すぎる。
本当に腹立たしく情けない限りです。
Posted by ぴろん at 2005年04月17日 21:46
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