2015年05月08日

特攻の大叔父さん、初めての永代神楽供養をしてきました

ご無沙汰しております。

ブログの更新をしなくなって長いこと経ちました。
理由はいろいろです。
今風に言えばリア充。
リアルが忙しすぎて、最近はPCを開くのも週に1〜2度あるかどうかという日常です。


一番の理由は母の事。
丁度今から3年前の夏、リウマチを発症し体の自由が利かなくなりました。
リウマチとなれば介護は長期戦となります。
家族だけで抱え込んでは共倒れになる。
そう判断した私は市の福祉課へ行き、介護認定の申し込みをしました。
そして要介護2の判定を受けました。(ちなみに現在は少し良くなって要介護1)
一人では風呂も入れず、包丁を持つことも雑巾を絞る事も出来ず、横になっても寝返りを打つことも出来ず、半日椅子に座る体力さえもなくなってしまいましてね。
まぁ、リウマチと言っても今はいいお薬があり、関節の変形などの重篤な症状が出る前に治療を始めた効果もあって、何とか日常生活を普通に送れるまでに回復しましたが。

そんなこんながありまして、いまだ江田島まで大叔父さんの遺書に逢いに行くことは出来ておりません。
体の不自由な母を連れて飛行機に乗って旅をするとなれば、せめて車いすに一日座っていられる体力がないと難しい・・・
でも、江田島一本に絞って少し頑張れば大叔父さんの遺書にはなんとか逢いに行けそうな目途はつきそうです。
気候の穏やかな時期、なるべく早い頃合いを狙って江田島旅行は敢行したく思っております。



さて、本日久しぶりの更新に臨んだ理由は、特攻の大叔父さんの永代神楽に参列してきたことをご報告するためです。
前述の通り母は急に体を患って、毎年恒例にしていた大叔父さんの命日の靖国参拝すら出来ないありさまとなってしまいました。
このまま自分が永遠に靖国に行けなくなってしまったら、叔父さんはきっと寂しがる。
そう思った母は、大叔父の命日にあたる5月4日の永代神楽供養を靖国に申し込んだわけなのです。


神楽を申込みしますと、神社から参列の案内状が届きます。
でも、体が自由にならない母を連れて、靖国詣では難しい。
神社が混み合う例大祭や夏のみたままつりへ行くことも憚られます。
本人も私も泣く泣く諦めているような状態が続きました。
いつだったか、靖国に行けなくなった母の代わりに一度だけ、私が代参として靖国詣でをしたこともあります。
母の名前で玉串を捧げ、昇殿参拝をさせていただきました。
何故だか、涙があふれて止まらず、号泣一歩手前の状態になったことを覚えております。


前置きが長くなりました。
で、今年の5月4日は、母を車いすに乗せて、久々の靖国参拝を挙行してまいりました。
久しぶりの5月4日の靖国は、いつになく若い人の姿が多かったような気がします。
10代の高校生から大学生くらいと思しきグループや、小さな子供を連れた30代くらいの若い層が、いやに多かったような・・・
世の中、少しづつ何かが変わりつつあるのでしょうかね?
マスコミで靖国が取り上げられるのは、桜の開花のニュースと、例大祭に閣僚が参拝したのしないのという例のあれしかなくて、みたままつりも正月の初もうでも、何時だって華麗にスルーがお決まりでうんざり気味なのですけれど。
参拝する人はするのです。
それも礼儀正しく。

参集殿に上がると、永代神楽の参列者は特別の控室に案内され、お茶の接待をうけます。
時間になると本殿に上がるのですが、その手前で手水を使うときも、濡れた手を拭うための紙が用意されており、一人一人に手渡しされます。
これ、普段の昇殿参拝の時にも、神雷部隊の合同参拝の時にも無かったことです。
神楽の参列者は特別、という扱いになるのでしょうか。

昇殿後、まずは供物が捧げられ厳かな空気の中、神職による祝詞と永代供養を受けた御霊の名前の読み上げがあります。
5月4日のその日だけでもざっと30〜40名位は読み上げられたでしょうか。
その後、神楽へと進みますが、神楽は笛・太鼓・琴のいわゆる生演奏。
謡(でいいのかな?)もお一人。
舞を舞う巫女さんはお二人。

うちの大叔父さんはまだ最近永代神楽を申し込んだばかりなので、名前が出てくるのは最後の方でしたけどね。
靖国がある限り、こうして毎年5月4日になると名前を読み上げられて供養していただける。
その事実を目の当たりにし、高齢となり頻繁に靖国を尋ねることが難しくなってきた家族にとっては、何よりもありがたいことと感じました。
念願叶って靖国に行き、参拝した母は神楽を見ながら泣いておりました。
私も後ろの席で泣きました。
大叔父さんもお社の奥で、喜んでくれたかなぁ?



神雷桜はすっかり花を落し、新緑の若葉と姿を変えていました。
母が元気なころは、桜の花の時期に靖国を訪ねたこともありましたが、今後は人出の多い時期の参拝は安全を確保する意味でも難しくなるかと思われます。
でも本人が元気なうちは命日や例大祭などの物日に関係なく、母と一緒に靖国に参りたいと思っております。

今年は戦後70年。
終戦時7歳の国民学校2年生の母も、喜寿を迎える歳となりました。



追記

この夏、茨城で桜花を題材にした映画の撮影が行われるそうです。

映画「サクラ花〜桜花最後の特攻〜」制作発表
https://www.youtube.com/watch?v=5LiOKnwyddQ

映画「サクラ花」、6月から撮影 特攻機「桜花」題材に
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14256487396685

映画製作のための協賛金を募っているそうです。
問い合わせ先はこちら↓
藤代範雄デザイン事務所内サクラ花デスク(電話0299・57・0702)
posted by ぴろん at 23:36| Comment(5) | TrackBack(0) | 特攻の叔父の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
桜花かについて検索をしていましたらたどり着きました。
ご家族の療養などでブランクもあったそうですが時間を感じさせない更新で、お元気そうで何よりです。
と言ってもつい数日間に訪れたばかりですが。
私は永遠の0をきっかけに特攻隊などについて興味を持ちました。でもこの段階では今の日本のために戦ってくれた英雄達、という認識で生き残られた方の慰霊祭などの活動については無知でした。
私の曾祖父が蘇州へ行きましたが生前には何も語ってくれませんでした。
ところが数日前、こちらのブログを見つけるきっかけになった出来事が起こったのです。
市内のイベントの順番待ちで私の後ろに並んでいた高齢者の男性が桜花の搭乗員の生き残りだったそうで、話しを聞かせてもらい、桜花について知ることとなりました。
今となっては男性の連絡先を聞いておけば良かったと後悔しています。
やはりブログにでも残し、男性の話しを後世に残しておくべきだと考えました。
私の曾祖父は言いたくなかったようですが、その男性は昨日のことのように話してくれました。
もし慰霊祭に部外者でも参列してよいなら一度でも戦火に散った方達に感謝して祈りたいです。
Posted by くも at 2015年06月30日 23:18
初めて。たまたま桜花隊などについて検索してみたらこちらの10年前の記事にたどり着き、こちらにコメントさせていただいております。
ぴろん様のように色々詳しいわけでもなく、ついこの間、終戦から70年になるんだなと思い、戦死した家族の名前を初めてネット検索してみたくらいなていたらく具合でお恥ずかしいです。

偶然ですがぴろん様の叔父さまと我が家の身内の出撃が同じだったのでビックリしました。桜花隊ではないのですが。708攻撃部隊、桜花を搭載していた一式陸攻の搭乗員です。残念ながら未帰還の機でしたのであの日に沖縄の海にアメリカ艦隊に撃墜されたのだと思われます(それすら私はこの間まで知りもしませんでした)
安保法案のことで最近は国がゴタゴタしてますが、過去の戦争から学んで同じ過ちを繰り返さないようにしたいものですね。戦いは悲しみと憎しみしか残さないと思いますもの。
Posted by 大和の国の凡人 at 2015年08月11日 22:45
初めまして。
私も今年大叔父について色々興味をもち、調べるなかで神之池、鹿屋、桜花から特攻とわかり、もし接点があればと思いコメントさせていただきました。
どのようにメールをして良いかわからず
Posted by とらこ at 2015年08月15日 13:32
こちらにメッセージをのこさせていただきました。
Posted by とらこ at 2015年08月15日 13:34
初めて書き込みさせて頂きます。
新年に、母から特攻隊で行った叔父の話を聞きました。
叔父の名前は内藤卯吉です。
そして、初めて叔父の墓参りに行きました。
石碑には、以下の記述がありました。
昭和16年12月岩国海軍航空隊入隊
昭和19年12月神風神雷特別攻撃隊桜花隊編入
昭和20年5月4日鹿屋基地出撃

ひろんさまの叔父さまと当日に同じ桜花で出撃
したことが書かれおり驚きました。
今度もホームページを読ませていただきます。
Posted by 宮島 at 2016年01月08日 13:29
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