2005年06月14日

田中実さんを救うぞ!東京集会(4)05.6.9 友愛会館にて

『西岡力副会長のお話 その1』

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今の話を聞いていて私も分かっていたつもりなんですけど、すぐ近くに闇があると言う話は確かにそうなのかな?と思いました。
考えて見るとですね、まだ、北朝鮮が拉致を認めて5人が帰って来た訳なんですけど、実行犯を一人も逮捕できてないんです。
誰もいないんです。

今拉致の実行犯として日本政府が名指しで指名手配しているのが3人いるわけですが、シン・ガンスとキム・セホと安部公博ですね。
この3人は北朝鮮にいるわけですけども、その引渡しを日本政府は北朝鮮に求めていて。
安倍晋三幹事長代理は、この3人の引渡しに応じないんだから経済制裁するべきだと、言うことを言っているわけですけども。
今日本政府は16人拉致を認定しているわけですけども、その中で3人しか犯人を特定できていなくて、そして逮捕も出来ていない。

八尾恵さんはどういういう罪名になるのか、主犯でなくて従犯なのか?
まだ逮捕してないんですね。
彼女は自分じゃなくて別の人の裁判で証言したんですね?
私が拉致をしましたと。
彼女の裁判はまだ起きてないわけです。
裁判どころか逮捕状も出てない、テレビで謝ったりしてますけど、法的な裁きを受けていない。(会場より「おかしいよ」の声)
阿部公博が身柄を拘束出来た時に一緒に逮捕しようと思っているふうに思われるんですが、つまり誰もいないということです。

拉致について考えますと日本国内の協力者無しで、これだけ大規模な拉致が出来たんだろうか?
具体的に日本国内の協力者が無ければ出来ない拉致があるわけですね。
海岸から拉致された人たちでなくて、連れて行かれている人たちはそうですよね。
それにも関わらず誰もまだ法的な裁きを与える事が出来ないでいると言うことなんです。
それは長瀬さんが最後に不作為だと言う話をしましたけども、例えば日本の刑法で罰する場合には一人一人しか罰せられないわけですね。

北朝鮮による拉致とは認定できても、あるいは北朝鮮の工作機関の拉致だと認定できても、工作機関を裁判所に立たせることは出来ないんですよね。
どこの誰でという個人でしか裁けないわけです。
ただ今は3人しか特定できていないと言うことで、多分今の曹廷楽と韓竜大を逮捕したら、じゃあ今逮捕したら多分どうなのか?
証拠不十分で起訴できないか、あるいは無罪になってしまう可能性がある。
いうふうに捜査当局が考えている節がある。

しかし日本政府は拉致だと認定したわけですよね?
拉致というのは自分の意思と反して北朝鮮に連れて行かれたということなんですね?
連れて行くという事に関して関与したと言われている人がいるわけですね?
この本に書かれているわけですね、固有名詞が。
日本の法の枠組みの中では逮捕もできないんです。
言うことが現状の中ですね。

だからこそ今でも拉致をした地下組織は生きてるわけですね?
安明進さんから聞いたんですが、70年代の半ばまぁ76年と推定されるんですが、金正日が工作員の現地人化教育の為に現地人を連れて来いと命令をして、拉致が本格化するわけです。
最初はむやみやたらに連れてきたんです。
朝鮮語で「マグジャビ」と言うんですが、マグジャビで連れてきたと。
そしたら教師として使えない人もいたと。
精神的に安定していない人、学歴の面で使えない人、思想的に使えない人がいたと。
それで日本国内の協力者に頼んで、人の選定をしてもらったと。
その後は上手く行ったと。
いうふうに金正日政治軍事大学の教官から聞いたと。
言っているわけです。

で、田中さんのケースは後者に当たるわけですね。
洛東江と言う組織が、じゃぁ今名前の出ている3人だけの組織なのか?
じゃあ洛東江以外にどれくらい組織があるのか?
あるいは今日飯塚さん来てらっしゃいますけど、田口八重子さんを高田馬場のベビーホテルに子供を預けてどこか海岸に連れて行ったのは誰なのか?
分かってないんですね?

もっと深刻なのはですね。
森と黒田と言うよど号の妻がいますね?
それが近く帰ってくるかもしれないんです。
帰ってきたとしても拉致で逮捕できない可能性がある。
つまり今の所彼女たちを拉致で指名手配してないんですね?
阿部公博については有本恵子さん拉致で指名手配していて、北朝鮮当局に身柄引き渡しを拉致を理由に求めてるんですけど、森と黒田はそうでなくて旅券法違反だと。
旅券法違反でしか逮捕できなかったとすれば、今しきりによど号グループは色々反論しているわけですけども。
有本さん拉致に八尾が加担したのはもしかしたら事実かもしれないと。
しかしそれ以外は全く事実無根だと、言ってるわけですね。
逮捕できなかったとすると、彼らの言ってることが正しいんじゃないか?と。

日本政府は黒田と森の身柄は捕るんですね?
入ってきたら、逮捕するんです。
取調べはするんです。
取調べをした結果、拉致では起訴できないんです。
言うことが起きる公算が、今現在は、つまり阿部公博については指名手配してるのに、してないんですから。
何か決定的な証拠を隠しているということがない限り、あるいは証拠が出てこない限り、そうなる可能性が高い。
つまり拉致認定と言うのは、犯人逮捕ではないんですね。
北朝鮮による拉致ということでやっと拉致認定できたわけで、認定されていて犯人の名前が分かっていて、逮捕できていない。
というのが、田中実事件ですよね?
だから彼らはうそぶいてるんですね。
日本の警察に事情は話したと。
で自分はちゃんとこういう自由の身でいるんだから、こっちの本に書いてある事は嘘なんだと。

絶対深刻な問題だと思うんですけども、拉致という国家が命令して組織的に行われるテロに対して、刑法で、一人ひとりの個人で裁く刑法で対応できるのか?ってことですね。
実は日本も、日本国内で刑法で対応できない時のための法律があるわけです。
破壊活動防止法と言う法律を日本国は持っているわけですね。
組織がですね、組織として日本国内の治安を乱そうとする。
体制を転覆させようとする活動をする。
組織として毒ガスを作ってですね、地下鉄で撒く。
言う事をやった場合はその組織を解散すると。
個人が特定できなくてもですよ?
組織に対して解散命令を出す。
そういうことの可能性のある組織については、専門の機関を作って監視すると。
言うのが破壊活動防止法ですよね?

それで公安調査庁という警察とは全然別の組織があるわけです。
それは組織が組織的に治安転覆活動をやった場合には、刑法では間に合わないと言う認識があるわけです。
それを日本国内でオウムのように監視が出来る組織の法律なんですね。
海外に拠点のある、朝鮮労働党が命令して拉致をしたわけです。
朝鮮労働党は拉致の目的のひとつがテロだったわけで、115人も殺したわけです。
ラングーンでも爆弾を爆発させてますよね?
まだ、朝鮮労働党に破防法をかけて解散命令を出すのは・・・(会場内少しクスクス笑い)
それは日本国内でしか出来ないわけです。
普通の国は防諜機関があるわけですね。
国家対国家の関係で謀略をやったりテロをやったりすると。
国家同士で。

つまり日本はオウム真理教や過激派の左翼や右翼の過激派みたいのを監視するわけですよ。
もっと危ないのはテロ国家です。
実際に拉致をしたんですから。
それに対しては刑法でしか適応してない。
だから長瀬さんが最後に言ったような事が起きるわけですね。
拉致認定してるのに、長瀬さんたちが犯人の所に行って一時間半くらいテープを録って来るけれど、警察は逮捕できない。
どこにいるか分かってるわけです。
堂々と暮らしているんです。

彼らに言わせれば、法治国家で自分たちが捕まえられていないと言う事は、推定無罪だと言う事ですね。
有本のお父さんはいつもそう言って、「法律変えても拷問でもせい!」っていつも言うんですけど。
「なにやってるんだ!」と。
そういう気持ちは分かりますよね?
目の前に犯人がいて、出来ないわけですよ、何にも。
(会場より「名前とか電話番号、教えて欲しいですよ。インターネットに書いちゃう」の声)
あの〜〜、そういう固有名詞が出てなんとかという事になるとこれはリンチになっちゃうんですね?
今そういうことしか出来ないのか?ということになっちゃう。

つまり基本的な問題は日本に防諜機関が無いということです。
謀略を仕掛けられたとき、情報機関が無いということです。(会場より「甘いね」の声)
テロを仕掛けられるんですよ、国家と言うのは。
こちらがテロをする必要はないですけれども、テロに対して守るには破防法かもうちょっと、つまり組織が組織としてテロをするんだと。
金賢姫一人死刑にしてもテロは無くならないんですよ。
命令した人間が問題なんで。

ただ暴力団についても暴対法というのを作ってるわけですね?
組織を相手にした法律があるわけです。
しかし、日本人を拉致した相手に対しては、無いんですね。
で、警察と外務省はそれぞれの枠の中でしか、取りあえず無いと。
金正日が拉致を認めて大きく進展したように見えてますけど、いま今日の話で一番良く分かるのは誰も捕まってないということです。
裁判も起きてないです。
誰も起訴されてない。
そして時は過ぎていくわけですね。

田中実さんの拉致認定について言うとですね、私は若干長瀬さんと違って少しは進展したんじゃないかとみるべきじゃないか?と言う意見なんですが。
私の見方は、警察と首相官邸との大変な深刻な対立があって、警察が勝ったということじゃないかと思います。
去年の2月くらいから警察庁の幹部が田中実さんと小住健三さんは認定ほぼ間違いないんだと。
後は政治的決断だけだと、言う話をしていると言うリーク情報が流れてくる。
我々も耳にするから、こういうところで何でしないんだ?と。
実際にその警察庁の幹部がそういう話をしていたようです。
何でするのか?ということですよね。
政府の中に居ながら、政府のやってる事をに不満を覚えていると、警察庁の捜査機関のトップがそういうことを言うんです。
異例中の異例ですよね?

今の法律の中でできる事と出来ないことがあるわけですね。
認定は警察は出来ないんです。
しかし、去年進んだのは新しく認定する方向じゃなくて、首相が2回目の訪朝をする方向だったんです。
首相の2回目の訪朝、そして参議院議員の前に蓮池さんや地村さんや曾我さんのご家族が帰ってくる。
言う事の為に官邸が動いていたのは間違いがないですから。
その中で政治的な決断として、認定がされない。
それにたいして不満がある部署が情報をリークして、世論を使おうとしている。
結局首相が訪朝して子供たちが帰ってきて、参議院選挙の前だから、総理大臣が朝鮮総連の大会にメッセージを出したんです。
自民党総裁の名前ですけどね。

その朝鮮総連というのはどういう組織か?と言うと、この今の地下組織とつながってるのが朝鮮総連なわけです。
破防法で朝鮮総連見張られているわけです。
先ほどの破壊活動防止法で監視の対象になってるんです。
そしてこの張龍雲さんはもともと朝鮮総連の商工会に勤めてたわけですね。
60年代に勤めてて、神戸の税務署に乗り込んで机叩いてパチンコ屋さんとか焼肉屋さんの税金を、日本は36年間ひどいことをしたんだから、こんな高い税金払えないと言って負けさせてですね。
そのお金と洛東江に入れてたんです。
だから財務担当だったんです。
日本の税務署で払われるべき税金が払われなくて、日本人を拉致する資金源になってたんです。(会場より「え〜?」と言う声)

だから彼はその事を書いてるんですね?
その部分は彼がやった事ですから。
拉致は彼がやった事ではないから聞いた話なんですけども、その税務署との関係は自分がやった事ですからね。
だからさっき言ったように財務担当なんですね、彼はね。
そういうことをやっていた朝鮮総連を調べるために法律を作るとか、朝鮮総連の背後にある組織を調べるんじゃなくて、大会にメッセージを出した。
それが小泉総理が昨年の5月以降にやった事で。

金正日としても実は日本国内にある組織を守る事は重大なことなわけです。
去年の5月に小泉総理が北朝鮮に行ったとき、在日朝鮮人に対する差別を無くすと言う事が言及があったわけです。
差別というのは何かと言うと、こういう事を調べられる事が差別だという。(会場より溜息の声)
法律を普通に適用されない事がなぜ差別になるのか?
しかしまぁ、そういうことが起きて、そして小泉訪朝のあと家族が帰ってきて。
参議院選挙前に帰ってきて、朝鮮総連にメッセージを出すのと、どうか分かりませんけどそういうことがあって。
再調査が行われていたので、北朝鮮を刺激したくないということで認定がずっと遅れてきた。

しかし偽の遺骨が来たわけですね。
日本政府もけしからんという事になって、12月の24日に北朝鮮の出してきた証拠は全く根拠がないと。
誠実に迅速な対応を求めると、それがなければ厳しい対応をすると、官房長官が話をしたわけですけども。
その後、認定は今度起きなかった。
そして5月に認定されたわけですけど。
その時田中さんだけだったんですね。
小住さんは認定されなかった。
当時最初から田中さんと小住さんと言われていたのに、何で田中さんなのかなと?
色々当時の警察の出した資料を見て色々考えるんですけどね。

今言ったのは私の仮説ですけどね。
新しい情報があったから認定できたと言ってるんですね。
新しい情報と言うのは2月くらいらしいんですが、田中さんの知り合いの方複数の方が当時田中さんが北朝鮮に行って中華料理を作るとか、北朝鮮に行けばお金が入るとか。
北朝鮮と言う事を話していたと言う証言がこの2月くらいに取れたと。
しかしそれも、事実のようですが、新しい物を何か取ったんですね。
そして認定となったと。
そう書いてあるんですね。
警察の発表にはそう書いてある。
新しい事があった。

最初は曹廷楽が何か新しいことを言ったのか?と思ったらそうではないんですね?
小住さんは認定されなかったんですね。
これはどう見るべきか?ということなんですけど、つまり今の時点で小住さんと田中さんを一緒に認定したらどうなるか。
じゃあなぜ今なのか?
去年一年間政治的に参議院選挙や朝鮮総連などのパーティーにメッセージを出したりするのに政治的な判断で遅らせたんじゃないか?と言われてるんです。
それに対してちゃんと反論できるためには何か新しい材料はないか?と。

田中さんは新しい材料が出てきた。
新しい材料が出てきたから、認定したんですよと言う論理が通じる仕組みを警察が作ったと。
警察は両方やりたかったから情報リークして世論を盛り上げておいて、官邸を圧迫して、完全にもうひとつ逃げ道を作って。
新しいのが出来ましたから、官邸は非難されないようなやり方で認定が出来ますよ、と言ったんじゃないか?
でもそういうことしか今の法の枠組みで出来ないとすれば、警察も悔しい思いをしているんじゃないか?と私は推測しています。

・・・続く・・・


この記事へのコメント
ぴろんさん、いつもテキスト起しおつかれさまです。
それにしても、つくづく日本という国家の基本がおかしくなっていることに気づかされます。
これも、戦後のGHQによる日本という国の解体の成果なんでしょうか?
考えてみれば日本にはスパイを厳罰に処することが可能な法律や、国家反逆罪に当たる刑事罰もない国ですからね・・・。国家機密を外国に売り飛ばしても、せいぜい単なる窃盗ではね〜。これでは、外国人に舐められても仕方のないことでしょう。
この拉致問題は日本が国家主権を堂々と主張する国になれるきっかけの一つになるかもしれませんね。
拉致被害者の方々が全員無事に帰国できたとしても、人生の非常に大きな部分を台無しにされてしまった事実は消えません。
せめてこれから先に同様な事件が起きないようにするための体制整備をきちんとしなければ、被害者とご家族に対して申し開きができないことになります。

ぴろんさんのような方のブログは草の根で大きな役割を果たされていると思います。いつの時代もまっとうなオピニオンリーダーは、その分逆風も強いものですが、おかしな言いがかりをつける人以上にぴろんさんのお考えを支持している者も大勢いることを忘れないでいらして下さいね。
遅ればせながら近いうちに私もブログでの意見表明を始めようと決心しました。
あと、余計なお世話かもしれませんが、テキスト起しは本当に大変だろうと拝察いたします。もしも必要ならお手伝いいたしますのでおっしゃって下さい。一応フリーメールアドレスを入れておきました。あるいはどこかに音声データをアップロードして頂ければと思います。
Posted by 小竜景光 at 2005年06月14日 21:22
小竜景光様

一見平和そのものに見える日本ですが。
一皮むけばいかにその平和が危うい物か、実態を知るほどに背筋が寒くなる思いです。
憲法9条の問題、自衛隊の問題、スパイ防止法の問題などなど、これまで先送り・見逃しにしてきた諸問題にここできっちりけりをつけないと、日本は国の体を成すことは出来なくなります。
この危機感を、多くの国民はどこまで気付いているのか?

>遅ればせながら近いうちに私もブログでの意見表明を始めようと決心しました。

それは素晴らしい。
ぜひ当Blogでも紹介させてくださいね。
草の根の一人一人の力は小さくとも、数を集めれば大きな「花束」になり存在感も増す事でしょう。
お互いに、自分にできる事を精一杯頑張りましょう。
 
>音声データをアップロードして頂ければと

お申し出ありがとうございます。
多分、私の使ってる機材でも音声データをPCに取り込んでネット上にアップできるはずなんですが、何しろ私は超のつく機械音痴。
今だそっちの機能を理解する段階まで至っていないのです(^^ゞ
せっかくのお申し出ですし、これを良い機会に、説明書をよく読んで勉強したいと思います。
その際はどうぞよろしく<(_ _)>
Posted by ぴろん at 2005年06月15日 11:21
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