2005年06月18日

不作為の罪

田中実さんの集会テキストを起こし終わりました。
いつもの事ですが、この連続集会のテキストを起こすのは精神的にしんどいです。
拉致問題の抱える不条理、日本政府の不作為を、毎度毎度嫌と言うほど思い知らされるので。
曽我さんの集会などは、何しろ拉致の被害者本人の証言ですからね。
テキストを起こして終わると、しばらく放心状態。
それは今回も同じです。
テキストを起こし終わって爽快感・開放感を味わった事は一度も無い。
あるのはただただ、気の滅入る現実だけ・・・

政府の不作為の罪は許しがたい境地に行っていると思います。
制裁発動をなぜやろうとしないのか?
仮に何か理由があって今すぐの制裁発動に踏み切れないのだとしても、その前に政府独自でやれることはたくさん有る。

例えばスパイ防止法の制定、北朝鮮人権法の制定。
例えば内閣に拉致担当大臣を置いて各省庁の横の連携を取り、拉致問題の真相究明に政府主導で取り組むとか。
だいたい何故?この期に及んで特定失踪者の問題を、今だ一民間組織が担っているのか?
これは本来国が取り組むべき仕事のはず。
政府は恥を知れ!と心底思う。

アメリカではブッシュ大統領が、北朝鮮からの脱北者で現在韓国・朝鮮日報の記者を務める姜哲煥(カンチョルファン)氏と40分に亘って会談をしたという。
ホワイトハウスのこの行為が金正日に与える無言のプレッシャーの大きさを思う。
振り返って日本はどうなのか?
なぜ?小泉首相は安明進氏との会談の機会を設けようとしないのか?
北朝鮮の実態について、金正日政治軍事大学の実態について、これほど詳しい人はいない。
彼がめぐみさん生存の証言をしてくれた事が、横田夫妻の実名公表の決意へとつながり、家族会結成へとつながったのです。
日本の被害者救出運動の恩人でもある彼の話を、総理自ら直接聞く機会を作る事は、日本政府は絶対に拉致問題を全面解決するぞ!という強い決意を、北に対するアピールになる。
これだって十分に圧力になり得ると思うのだが・・・?

一刻も早く小泉首相が公式の場で、「一人残らず被害者を帰さないうちは国交正常化はしない、一円たりとも経済援助はしない」と言うべきでしょう。
その一言があれば、ご家族の気持ちも少しは休まるでしょうし、何よりも金正日に対し日本国の本気度をアピールする事も出来る。
この最低限の責務さえ果たさない、政府の体たらくをどう考えればよいのだろう・・・?
これら不作為の罪の数々を、拉致被害者とその家族へいったい誰が謝罪するのか?
いったい誰が償うのか?

どうして政府は覚悟を決めて、毅然としたと態度を取らないのか?
全ての日本人拉致被害者を取り返すという決意表明をしないのか?
北朝鮮の顔色を伺い金正日のご機嫌取りをしていても、被害者は一人も帰ってこない。


posted by ぴろん at 11:21| Comment(6) | TrackBack(2) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、ぴろんさん。
改めてテキスト化作業終了おつかれさまでした。
>この連続集会のテキストを起こすのは精神的にしんどいです。
そうですね。おっしゃるとおりです。
私の前回のコメント「完了おめでとう・・」はぴろんさんの気持ちを汲んでいない配慮に欠けたものでした。心からお詫びします。
>例えばスパイ防止法の制定、北朝鮮人権法の制定。
>例えば内閣に拉致担当大臣を置いて各省庁の横の連携を取り、拉致問題の真相究明に政府主導で取り組むとか。
このうちのひとつでも実行していれば拉致事件の解決にかなりの伸展が見られたことでしょう。
また、やはり日本にもCIAやイスラエルのモサドにあたる諜報機関を設置すべきでしょうね。独自の情報網があれば日本単独でもいろいろできるはずです。六カ国協議などに頼らずに・・
>政府の体たらく
こういう政府を信任しているのは結果として私たち国民です。とすれば私たちは声をあげていくこと、関心を持ち続けていくことを忘れてはいけないのだと思います。

また長くなってしまいました。乱筆乱文お許しください。


Posted by しーおぶじゃぱん at 2005年06月18日 17:31
しーおぶじゃぱん 様

>私の前回のコメント「完了おめでとう・・」はぴろんさんの気持ちを汲んでいない配慮に欠けたものでした。心からお詫びします。

あ、そんな、お詫びなどなさらなくても大丈夫です。
別にしーおぶじゃぱん様のコメントに何か感じてこのエントリーを書いたわけではありませんので。
しーおぶじゃぱん様のお気持ちはちゃんと受け止めているつもりです。
どうか誤解なさらないで下さいね。

集会テキストなどという手間のかかる事をやっておりますと、あちこちで感謝のお言葉やら慰労のお言葉やらを頂戴しますが、別に私は人にほめてもらいたくてテキスト化をしているつもりは無いのです。
ただ、これを読むことで一人でも多くの方に拉致についての関心を深めてもらいたい。
そういう人が一人でも増えれば、家族のためにもありがたいことだと思っております。
その気持ちを忘れずに、これからも出来る範囲で集会のテキスト化は続けていくつもりです。

>やはり日本にもCIAやイスラエルのモサドにあたる諜報機関を設置すべきでしょうね

そう思います。
諜報機関と聞くと日本人の心理の中には、なんだか国ぐるみで悪い事をするんじゃないか?といった間違った先入観があるのでしょうかね?
そう言う問題ではないと思うのですが。
でも自衛隊を憲法に明文化するだけでも喧々囂々の争いになる国ですからね、わが日本は。
情報戦も含めた国家の安全保障をどううするのか?
もっと真剣に考えないといけないのですが。
憲法9条を後生大事に拝んでいれば平和でいられると思うこと事態、世の実態と乖離していることに、どうして気がつかないのか?
私のような凡人には到底理解できません。
Posted by ぴろん at 2005年06月18日 18:20
ぴろんさん、こんばんは。
テキスト起し本当におつかれさまでした。
>テキストを起こして終わると、しばらく放心状態。
よくわかります。なにしろ、拝読させて頂くだけでも、フツフツと湧き上がる怒りや焦燥感でくたびれてしまうくらいですから、実際にテキスト化するとなると精神的な入り込み方が半端ではない分、大変なストレスだと思います。本当にありがとうございました。

>政府の不作為の罪は許しがたい境地に行っていると思います。
連立与党に公明党が入っていること。公明党と半島勢力との関連性。一部与党議員の総連との関連性などが頭をよぎると、どうしてもある種の邪推をしたくなってきます。
いくら日本が言霊の国だとは言っても、現実に明治の先達は実に合理的な精神で、またたく間に日本を列強の国に仕立て上げました。現在の状態は言霊云々と言うよりも国内の反日勢力の戦後の長きにわたる活動の成果でしかないと考えています。
先日もコメントさせて頂いたと思いますが、拉致事件を契機に我が国はまともな政策判断ができる国に生まれ変わらなくてはなりません。
ネットのおかげで気が付いてきた日本人の数は日に日に増大していると思います。
私は絶対に近い将来、日本は再生すると信じています。一日のうちでも、夜明け前の天文薄明になる直前が一番暗いというではありませんか。
ぴろんさん、もう少しの辛抱だと思います。ぴろんさんのような方の地道な活動が日本を大きく転換させる原動力です。
日本の文明力を信じて行きましょう。とりあえずはご家族の座り込みに対してわずかでもサポートしたいと思っています。
Posted by 小竜景光 at 2005年06月18日 22:19
小竜景光様

>連立与党に公明党が入っていること。公明党と半島勢力との関連性。一部与党議員の総連との関連性などが頭をよぎると、どうしてもある種の邪推をしたくなってきます。

日本の将来のためにはキッチリとした保守政党の存在が必要不可欠だと思うのですがね。
特定の宗教を信仰するわずかな数の人々が、政局のキャスティングボードを握る情勢と言うのは、どう考えてもおかしい。
自民党のためにも日本の今後のためにも、自公連立は早く解消してもらいたい。
それが率直な所です。

自民・民主共にすねに傷を持つ腹黒い連中はさっさとお引取り願いたい物です。
総連に裏金貰ったとか、日本よりも中韓の利益の方が大事な議員とか、こんなの全部お払い箱にするべきでしょう。
その為に選挙と言う強力な武器を私たちは持ってるはずなのに・・・有効に使えてませんよね。
もっと国民の側も意識を高くしないと・・・
この体たらくな政府を作ってしまったのは私たち国民の責任。
拉致問題に真剣に取り組まない政府を作ったのも私たち国民。
国家とは何か?について、日本国民がどこまで意識を高められるか?
今回の座り込みではそういった国民のだらしなさ加減をも考える契機としなければ、ご家族に対し本当に申し訳が立たない、と思っています。
Posted by ぴろん at 2005年06月19日 09:38
お疲れ様です。
政府の責任はおっしゃるとおりですね。
学校でも職場でも、マスコミでも政界でも
学会でも、それぞれ志を持った個々人が
頑張るしかないと思います。
Posted by sy at 2005年06月20日 01:30
sy様

小泉さんは、靖国参拝にはあそこまでの執念を見せるのに、なぜ拉致問題にはこうも淡白なのか?
総連からの圧力、総理自身の国家感の欠如など理由は色々あるんでしょうが、それにしても解せないです。
一市民の私に出来ることなど、所詮ごまめの歯軋り。
時々大きな無力感に襲われることもしばしばなのですが。
でも諦めたら終わりですしね。
どんなに地道な事でも、出来ることを続けていこうと気持ちを奮い立たせている所です。
Posted by ぴろん at 2005年06月20日 17:03
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