2007年06月11日

07.5.30 島田洋一氏 東京連続集会28(3)友愛会館にて

アメリカはどう動くか 東京連続集会28
07.5.30 友愛会館にて

『島田洋一 救う会副会長のお話』

Img_3032.jpg



増元さんがアメリカでどこに行かれても非常に厳しい強硬な事を言っておられたので、私は穏健派と言う印象を与えたかもしれませんが(笑い声)、増元さんが大体話のポイントを全部抑えましたので、補足という事でいくつか触れたいと思いますが、基本的にアメリカに行ってですね。
ボルトン的なハードライナーと、ヒル氏のようないくらでも譲るというような融和派とのせめぎ合いが続いているという事だと思いますが、ヒル氏のやり方は誰が見ても上手く行っていない状況ですから。
従って力関係としては、かなり強硬派の方が有利だと見ています。

例えば仮にブッシュ大統領がですね。
今直ちに、北朝鮮は6者合意を守っていない、だから2月の合意はチャラだと宣言してですね。
ブッシュはけしからんという事を、民主党を含めてですね。
もういないような状況になっているんじゃないですか?
いう気がします。

ボルトン氏あたりは、最近ウォール・ストリート・ジャーナルに書いた論文でも、直ちに大統領は2月の合意を破棄してですね。
で、また元の強烈な金融制裁をかましていくべきだという主張をしておりますけども、今クリストファー・ヒル氏は北京まで来てて、日本では日に日にヒル氏に対する評価が厳しくなっていますから、日本には来られないんじゃないかと言う感じですが。
彼は今まであと2〜3日でBDAの問題解決じゃないかとか、後2〜3日待ちたい。
a few daysとか話していましたけど、あれ実は良く聞けばa few デケイズと言う人もいるんですけど、a few dacades(デケイズ)と言うと後2〜30年という。(笑い声)
納得デケイズまで待ちましょうと。(笑い声)

国務省的な感覚から言うと別に不思議でもないわけで、北朝鮮がどうも・・・(聞き取れず)実験でもやっているんじゃないかとか、アメリカが形勢を掴んだとか、これ80年代の終わりの方だと思いますけど、恵谷さんがその辺詳しいですから。
それからもう20年経っているわけで、というわけでヒル氏が変に余裕があるような顔がありますが、彼らの発想だとあと2〜30年様子見ましょうという事なんでしょう。

それで訪米において、例えばボルトン氏やあるいは我々の立場、信頼するチャック・ダウンズ氏。
元国防総省にいて元北朝鮮問題専門家ですけども、彼とどういう話をしたか?と言うと、メールニュースでも流していますので。
ただメールニュースを読んでもらえない方も結構おられると聞いていますので、多少ダブるかも知れませんけどもポイントだけ紹介したいと思います。
最近私のブログと言うのをですね。
私の名前とブログと言う単語を入れてグーグルで検索してもらうと、ブログサイトに入れますので、そこでもいろいろ最新状況等について触れていますので参照いただければと思います。

それでですね。
ワシントンで日本大使館の幹部の方たちともいろいろ話をして大使館の情勢分析も聞きました。
で、どなたの発言であるかと言うのはちょっとお名前は言えませんが、ある幹部の方のですね。
「ヒルと言うのは本当に軽い男ですよ」と言うような事を言っていました。
ブッシュ以外はぶれていない。
ただボルトン氏、我々が見ても相当ブッシュ氏は揺らいでいるように見えるんですが、ライスさんあたりにですね。
いろいろ説得されて、そんなもんかな?とブッシュも思っているのかなと。
どうもおかしいという認識にあるいは大統領もなって来ている過程にいるのではないかと。
そういう事で大使館の幹部の方も含めていろんな方が言っておりました。

それで北朝鮮ジェノサイド展についてですが、このリボンカッティングをやった我々について、翌日くらいにですけど、そこにアメリカ議員で一人エドワイド・ロイスという下院の方が来られまして、このロイス議員と言うのは、アメリカで北朝鮮人権問題をやっている民間の連中が一番信頼する議員の一人であり、彼は共和党の下院ですけど、クリストファー・ヒル氏を呼んだ公聴会の場でも「バンコ・デルタ・アジアの資金は一銭たりとも解除するべきではない」と、「何をやっているんだ?」と厳しい言葉を出していますけども。
安倍首相とブッシュ大統領との間で意思疎通というのはきちんと出来ていると思います。

一方我々民間とですね。
アメリカの民間の人権をやってる連中とのコミュニケーションも今しっかりあると思うんですが、議員同士のですね。
接触と言うのはどうも弱いと思います。
従ってこのロイス議員あたりとですね。
日本の安倍サイド議員の交流・接触等々をですね。
今後進めていってもらう必要があるんじゃないか?と、いう事は強く感じております。

それで、ビクター・チャー氏らの面談をしましたけども、これはメールニュースで紹介したことですが、バンコ・デルタ・アジアの件で一体何がお互いに引っかかっているのか?
北朝鮮が何を問題にしているのか?
正直言って分からないというような事をチャー氏は言っています。
それをチャック・ダウンズ氏にその話をするとですね。
ダウンズ氏は政府のある程度の高官が分からないと言うときは、実は裏に答えがあってしかし言えないという事がほとんどだけど、チャーの場合本当に分かっていない。
そこは・・・(聞き取れず)と言っておりましたけども・

そのダウンズは同じですね。
ビクター・チャーは大学ではハードライナーだけど、政治世界全体で見れば彼は穏健派だという言い方をしていましたけども、私はダウンズの評価が正しいと思っております。
しかもヘリテージ財団のクリンガーと言う人は、話が今増元さんから出ましたけども、クリンガーの前任者のバルビナさんという韓国系の女性。
これ彼女去年の6月からクリストファー・ヒルの上級顧問と言う事で国務省に入っているんですけど、このダウンズ氏にバルビナさんはビクター・チャーの教え子なんですね。
ジョージタウン大学で博士号とった時の指導教官がビクター・チャー。 

ヒル、チャー、そしてバルビナ線あたりで米朝合意、具体的なところを絵を描いたみたいですけど、この3人あたり、私はヒルよりチャーの方がマシかもしれませんけど、チャー氏が政権を去ったという事に関しては別に打撃であるとはとは思っていませんでした。
後は早くバルビナさん、クリストファーヒルが政権を去って欲しいですけど、それがいつになるのか分かりませんけが、バルビナさんと言うヘリテージにいた女性、彼女はですね。
日本人拉致問題を6者協議の場で持ち出させるなと、こういう主張をハッキリしておりました。
核のことに6者協議は集中すべきだから、核と6者協議を一緒にさせるならアメリカ政府は日本政府に圧力をかけて拉致問題を持ち出さないように言うべきだと。

彼女は韓国系という事もありますしね、そういう主張をしたのかも知れませんが。
彼女がいなくなって新しく就任したクリグランスというCIAですがここも情報局ですけども、彼らはハッキリですね。
我々がやったというその影響もあるんでしょうが、日本人拉致問題解決するまでは、絶対にテロ支援国リストから北朝鮮を外してはならないという主張を盛んにしております。

そしてですね。
ボルトン氏と会ったのは4月26日、ちょうど安倍首相がワシントンに着かれた日ですけども、これを大体の所はメールニュースで流しておいたんですが、要するにヒルがやっている外交は大きな間違いであると。
ここはやっぱり声を上げないといけないと思って、黙っておこうと思ったけどやむにやまれず声を上げた。
今では皆さんより私の国務省の中、・・・(聞き取れず)でしょうけども、言わざるを得ないと言うような事を言っていました。

共和党議員のほとんどはですね。
北朝鮮が合意を飲む事は有り得ない。
従って金融制裁等も締め付けを締め付けるべきだという意見なんです。
そういう事をボルトン氏は言っておりましたし、先ほど増元さんも紹介されましたけども、イラクやイラン。
中東の問題がアメリカは忙しくてですね。
北の問題には手が回らないんだという事を言う人間がいるけれども、そんな事はないと。

国防総省の人たちの認識というのをチャック・ダウンズ氏の、彼から聞くところではですね。
ペンタゴンにおいては基本的な合意として、もし北の方が軍事的に手を出してきたら、米軍は48時間以内に金正日体制を潰せると自信を持っていることと、国防総省は言っているいう事であります。
イラクのサダム・フセインも潰すだけ、そこの局面はあっという間にアメリカはやったわけですから、48時間以内にと言うのも決して過言では無いと思いますが、イラクはその後の平定戦、治安維持に苦労しているわけですけども、北の場合は潰した後は韓国軍が作戦、というようなやり方も出来るでしょうし。
北もそれを分かっているから中々ですね。
手を出してこない、という事でしょう。

そしてボルトン氏が別の事としていっているのは、要するに何をすべきか?
2月の合意を北が守っていないんだからはっきり破棄して、そして経済制裁・金融制裁を復活させることだと、そういう意見ですね。
私たちもボルトン氏に賛成ですけども。
出来れば日程が合えばですね。
ボルトン氏、チャック・ダウンズ氏、今年の適当な時期に日本へ来てもらって、またこういうシンポジウムで喋って貰おうと思うんですけど。

現在の状況ですけれども、皆さんご承知の通り5月の9日、衆議院の外務委員会において麻生外務大臣がですね。
今後1週間程度で北朝鮮側に合意への動きが無ければ、関係国の間で追加制裁を含めた対応を協議せざるを得ないと、そう発言されました。
この発言は5月の9日ですからもうすでにだいぶ経つわけですね。
20日くらい経っていると。
日本政府もヒルと一緒でいつまでもデッドラインを伸ばすのではないか?と思わせないためにもですね。
もうこれは動かないといけないと思います。
麻生さんの一週間というのはヒルのa few daysと一緒と言うイメージになってはいけませんから、中山恭子補佐官がもうすぐ帰って来られますけども、それくらいのタイミングですね。
日本政府はやれるべき追加制裁をやるべき、そう思います。

今アメリカの民主党が出ていますね。
あまり表立って言わないけれども、背後ではクリストファー・ヒルに対してですね
君のやり方はなんだよと言っているようですけど、チャック・ダウンズによれば、それは民主党がブッシュ政権が失敗するのを望んでいるからそういうふうに言っていると言うふうに言っていましたけど。
おそらくそんなことでありましょう。

そういうせめぎあいが続いていて、ブッシュが決断を下していないという状況ですから、やはりこれは日本政府の方からですね。
もうこれ以上待っていられないという事をどんどんアメリカに政府にも言うべきだし、且つボルトン氏のような今民間ですけれどもそういうしっかりしたハードライナーとのですね。
連携もどんどん進めていくべきではないかと思います。

そして国務省なんですが、ボルトン氏と会った後にですね。
国務省に行ってキャサリン・スティーブンというヒルの下にいる筆頭国務次官補代理、東アジア担当ですけども、と会いました。
彼女は盛んにこっちを聞いてくれるわけですね。
増元さんの話にもありますけども、拉致問題の進展が無ければ日本は北に援助を一銭も出来ないと言っているけども、皆さんの進展の定義はなんなのか?
それを言ってくれれば自分たちも北に対して、日本はこれを進展だとと言っているんだから、やりなさいと言えると。

このスティーブン氏がその際に言っていた言葉ですがね。
何ごろも一気に解決すると言うのは無理ですと。
従って拉致問題に関しても一歩一歩やっていく以外に無いんじゃないか?と言うような、そういう如何にも国務長らしい発言で、それに対して増元さんがですね。
そんな事を言っている場合では無いんだと、言い返しておられましたけども。

今の中国政府の動きもそうですが、アメリカの国務省あたりも解決に協力しますよとは言っていますが、それは要するに日本と北朝鮮の中間あたりにですね。
適当な妥協案みたいなものを、日本もですね。
このぐらいで解決しようと言う緩い線を日本も示して欲しいと。
そうすればその線で北も多少の線で折れて来るようにやりますよと言うような、要するに拉致問題適当にごまかす方向で手を貸しましょうというような。
中国政府なんてこれ人権感覚ないですから、彼らは本当に拉致問題けしからんと、日本の立場に立って協力すると言うはずがありませんから。
北京が協力しましょうなんて言って来ている状況なんてむしろ警戒しないといけないわけであります。

中国政府とそれから国務省を大いに警戒しながらですね。
今後も運動を強めて進めていくしかないと思いました。
まぁ、取りあえずこの辺で。(拍手)

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