2005年08月04日

変人のたわ言を綴ってみる・・・本日は蓮池透氏の事

家族会・救う会に今こそ必要なのは「透さんの冷静さ」ではないのか?と私は思っています。
もっと分かりやすく言えば、常に原点を見失わない透氏の意思の強さ・良い意味での強かさ、とでも言えば良いでしょうか?
しかし透氏の発言はしばしば激しい批判と誤解を招くのですよね。
何故なんでしょうかねぇ?

昨日のエントリーにも通じる話なんですが、家族はあくまでも自分の肉親の事だけを考えていれば良いと思うのです。
本来被害者救出について責任を負うべきは日本政府です。
しかし政府の体たらくは皆様ご存知の通り。
囚われの被害者を救い出す為、家族はのんびりと被害者家族と言う立場に安住してはいられなかったのです。
何とも情けない話であります。

ちょっとまえに、雑誌FLASHに掲載された透さんの発言も、各方面で物議をかもしました。
「news_from_japan閉鎖に思うこと」のコメント欄に、その記事がoxygen様によって提供されましたので、これを元に、私の思う蓮池透氏についてのあれこれをちょっと書いてみたいと思います。
少し長いですけど、記事を全文引用します。

蓮池透氏の発言 『FLASH』4.19号

「家族会は、もともと拉致された肉親を救出するために集まった会です。
ところか、最近やたらに「金正日体制打倒」などと言う人がいる。
私に言わせれば、北朝鮮がどうなろうか、あの体制がどうなろうが知ったことじゃない。
家族が帰ってくれば、それで目的は達成されるはずです。
とにかく北に制裁を、という制裁至上主義にもついていけない。
私も制裁はすべきだと思いますか、制裁するなら、被害者を救出するための戦略的な制裁をすべきです。
ところが今は制裁すること自体が目的になっているようにみえる。
戦略のない制裁は単なる感情的な報復でしかありません。
それで本当に被害者が帰ってくるんでしょうか。
今の家族会は、私の目には政治的な圧力団体と化してしまったようにみえる。
家族会では座り込みも辞さないというが、その姿を世間の人が見たらどう思うでしょうか。
肉親を取り戻すための座り込みなら、かつて私もやりましたが、
制裁を求める座り込みは異様に映るのではないか。
世論対策からもけっしてプラスにはならないと思います」

「批判覚悟で言いますが、一人10億払えば被害者が帰ってくるのなら
10人で100億積めばいいじゃないですか。拉致した相手に身代金を払うのはおかしい。
そのとおりです。しかし、どうせ政府が何もできないのなら、裏取引でも何でもいいから、
せめて金くらい出してくれと書いたい。それが家族の本音ですよ。
きれい事ばかり言っていても拉致被害者は帰ってこない。
政府にも家族会にも、もっと、したたかにやってくれと私は言いたいんです」


この記事を受けてまず一番強い批判を受けたのは、「いくらお金を積んだってあの金正日が拉致被害者を帰すはずは無い、透氏はいったい何を考えているんだ?」と言う点。
今ひとつは、「自分は無事に弟一家を取り戻したので、他の被害者の事はもうどうでもいいんだろう」と言うものでした。

透氏は他の被害者家族同様、長い事無法国家・北朝鮮と無能国家・日本との戦いをしてきた人です。
彼が北朝鮮の本質について知らないはずはありません。
いくらお金を積んだとて、被害者がすんなり帰るはずも無い事くらい、彼だって十分承知のはずでしょう。
それなのになぜ彼はお金を積んででも、と言う発言をしたのか?
透さんの本心はお金云々にあるんじゃないと私は思うのです。
お金云々は例え話、一種のレトリックだと私は思います。
拉致被害者運動の本質を見失ってはいけない、家族会の原点を忘れてはいけない、と言うことを彼は言いたかったのではないでしょうか?

それなのに透氏の真意を汲み取る努力もせず、言葉尻のみを捉えて槍玉に挙げる人は少なくない。
そういうことを平気で口に出来る人たちは、本当に家族の置かれた立場を理解しているといえるのか?
本当に被害者の痛みや家族の苦痛を理解しているといえるのか?
私は疑問に感じています。

いまひとつは自分は家族を取り戻したから他の家族のことはどうでもいいんだろ、と言う批判です。
まぁ確かに被害者の奪還に成功した家族とそうでない家族の間に、微妙な温度差があるのはやむを得ない。
でも他の家族の事はどうでも良いのだろう?とは、それは余りにも酷い言い草ではないのかな?と。

座り込み懸念エントリーの時にも私は口を酸っぱくして主張しましたが、異論・反論を排除する組織と言うものはやがて先鋭化し、先細りするものなのです。
それは拉致被害者救出運動にとってプラスになるのかマイナスになるのか?
懸命な人であれば、少し考えれば十分理解できる理屈だと思うのですが。

家族会・救う会の内情を、私はそれほど詳しく知っているわけではありません。
しかし仮に家族会・救う会の中に異論・反論を許さないという空気があるのだとしたら、それはいただけない行為だと思う。
透氏の意見は特別異端というわけでもない。
ネットを一周りすればそこそこ散見する意見でもあります。
かく言う私も透氏の意見に賛同しているひとりですからね。

それを「自分は弟を取り返したから他はどうでもいいんだろ」などと狭義な台詞をのたまって、排除するのはいただけない。
むろん未帰還者家族の焦りや苛立ちは良く分かるつもりです。
しかし悲しみに目をふさぎ、苦しみに耳をふさぐ行為をしてはいけない。
追い詰められた時こそ、運動を先鋭化させないためにも、異論・反論の声には耳を傾ける努力をするべきではないのか?

今、家族会の訴えはどの集会に参加しても悲痛な叫びです。
過熱気味と言っても良いかもしれない。
焦りと苛立ちがギリギリのところまで噴出していると言った感じがします。
そんな時に彼らに冷静になって状況判断をしろ、と言っても空しい忠告なのかもしれません。
ある種の政治運動に救出運動が利用されないように気をつけろ、と忠告してもその判断を今の彼らが下すのはおそらく容易な事ではないのでしょう。

そんなときに、支援者の顔を装った下心たっぷりの不貞の輩がですね。
家族の耳元で天下国家をささやけば、それを拒絶する事は今の家族には出来ない相談だと思います。
拉致問題の根底には確かに日本の抱える諸問題の存在がある。
これを抜きに、被害者の奪還を果たす事はおそらく不可能です。
しかし、被害者家族が一歩その禁断の地に足を踏み出す事で失う物もまた多い。
そのためには悪魔のささやきに引きずられない強かさ、あるいは逆に悪魔のささやきを利用するくらいの強かさが家族会には必要だと思うのですが、そのための適任者が透氏のような存在だと私は思うわけです。

家族会にも救う会にも先鋭化を防ぐ為のブレーキ役は必要なのです。
異論・反論を恐れずに主張する人が存在するべきなのです。
しかし今、その役目を担う人材が家族会・救う会、共にいないと感じます。
そういう状況の中で一端事に及べば、救出運動も暴走の限りを尽くしかねない危険性がある。
座り込み騒動の一件などはその典型ではなかったか?
しかし今現在、透氏は救出運動の本流からは離れています。
自ら離れたのか、無理やり押し出されたのかは分かりませんが。
それは運動の本質を護る意味で、とても残念な事だと思う。

また今はですね。
帰国した5人の被害者たちのガードが固すぎて、救う会も調査会も中々彼らから直接話を聞く機会を持てないのだという話を良く耳にします。
当然そのガード役の筆頭には透氏の存在がある。
これもまた透氏批判の槍玉に上がりそうなネタですけれどね。

でもこれも透さんの身になって考えてあげて欲しいのですよ。
透さんは今弟さん一家の生活を守る事に必死なのだと思う。
スパイ防止法も無く北の工作員がどこをうろついているか分からない今、薫さんはじめ家族の身の安全はどこまで保障されているのか?
政府の保護は期待できるのか?
はなはだ怪しい・・・
そんな体たらくな状況の中、大事な弟の命を守るためにはどうすればよいのか?
仮に世間と家族会・救う会を敵に回しても俺は弟一家の安全を護る、と透氏が決断したとしてですね。
その事をいったい誰が「蓮池透の卑怯者め!」と責める資格があるというのでしょうか?

目先の言動に囚われて本質を見失う事の怖さを、透氏の存在は訴えかけていると思います。
短慮に走って良いことなどひとつも無い。
透氏を批判するのはたやすい事です。
しかし透氏を失うことで発生するリスクと言う物も考えてみるべきではないのでしょうか?
運動が行き詰った時こそ、大事な事は何なのか?と、原点を振り返ってみるべき。
何より一番大事なことは拉致被害者の命を救う事なのです。
その大望の前で、つまらぬ事で内輪もめなどしている暇は無いはずですよね?

透氏の“問題発言”を責める資格が一体全体日本国民の誰にあるというのでしょう?
拉致問題の解決をここまで引き延ばしてしまった責任は、私たち国民全てにあるのではありませんか? 
そんな無能な私たち国民のどこら辺に、透氏の“問題発言・態度”を責める資格があるというのでしょうか?


posted by ぴろん at 19:40| Comment(16) | TrackBack(3) | 拉致問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
3つのエントリー、ご苦労様です。
蓮池透氏の件、私も心配していました。
引用された雑誌FLASHのインタヴューは、発売された当時、コンビニで立ち読みしただけでした。
が、その後、氏が家族会の事務局長を辞めてしまったのもあって。
じつは、昨年の5.22の少し前あたりから、氏の発言が他の家族会の方々と微妙に違ってきていると感じていました。
『奪還 第2章』でも、救出運動の問題点が指摘されていましたね。

コメント欄で指摘のあった救出運動が政治運動化する件も、前から気になっていました。
以前、東京での集会に参加した時など、開場を待つ行列に「教育基本法改正」の署名用紙が回ってきたり、わけのわからない人が小さな日の丸を配ったり。
些細なようですが、こんなことが繰り返されて引いてしまった人も少なからずいたでしょう。
さらに、集会で汚い野次が飛ぶようになって。

仰るとおり、救出運動の原点に立ち返り、冷静に考える必要があります。
そのために透氏の果たすべき役割は大きいと思うのですが。
どうも、救出運動に関わる人の多くがそのことに気づいていないようです。

拉致された身内とその子供たちを取り戻した家族と取り戻せないままの家族との間で温度差があるのは仕方ないことでしょう。
しかしながら、透氏への「自分は弟を取り返したから他はどうでもいいんだろ」という批判は論外です。
氏にすれば、弟の家族がこれから日本で安定した生活を送れるかどうか、国や自治体の適切な支援が得られるかどうか、心配なことが多いはずですから。
Posted by aki at 2005年08月04日 23:30
結局、この時に透さんがおっしゃっていたこと、そして「奪還第二章」で警鐘を鳴らしていたことが、どんどん現実となりつつあるような気がします。救う会及びその取り巻きが先鋭化して運動自体が目的化していくこと。天下国家、打倒金体制を振りかざすあまり、家族会の当初のシンプルなメッセージがかき消されつつあること。経済制裁が目的化してしまうこと。およそ全ての「悪い予感」が的中していますね。
未だ多くの国民は、潜在的に拉致問題に対して関心を持ち続けていると私は信じています。が、先頭に立つ人々が、そういった「真の」サイレントマジョリティーをどう取り込むべきか。もっと真剣に考えて頂きたいと思います。

というわけで、4月に書いた「奪還第二章」の感想文をTB致します。自分の言ってる事が、今と殆ど変わっていないのは「ブレていない」と自信を持つべきか、「成長がない」と自省すべきか…(笑)。
Posted by log at 2005年08月05日 09:54
ぴろんさん、こんにちは。
今回のエントリー(で良いのでしょうか?)も凄く面白かったです。
これはあくまで私の憶測ですが、蓮池兄さんは「純粋な物にいらん物を混ぜるな」と言っていると思います。
「拉致被害者を救う」にいつの間にか「国家論」「靖国論」「戦争論」「宗教論」などが添付され、非常にややこしいからやめてくれ、と。
それは、それでお好きな方がやってくれ、と。
私たちは「家族さえ帰ってくれば良いのだ」、と。
そんなことを言ってるのではないかと思っています。
純粋な場に変なイデオロギーまで持ち込まれ、被害者家族まで巻き添えを食らって、本当に大変だったのではないかと思っています。
ぴろんさんの言うとおり、一種のレトリックを使った声明でしょうね。
家族会の根底にある「戸惑い(?)」を理解してもらうために、敢えて兄さんが発言したのではないかと思っています。

昨日もコメントさせていただきましたが、私にとって拉致問題は「他人事」です。
だから「お手伝いしたい」と書きました。
蓮池兄さんも「お手伝いの立場」になったのだから、今までとは動きが違うのはしょうがないかと思っています。
それは罪でも何でもないし、しんどかっただろうから抜けても良いよと思っています。
地村のおじいちゃんはまた違って(笑、本当に頭が下がるほどですね。
人間は各々性質が違うのですから、それはそれで良いと思っています。

帰国された方の発言がないことに関しては、前々から「?!」の感情を持ってます。
でも「言えない事」が多々あるでしょうし、言う事によって不利益を被るかもしれませんね。
蓮池弟さんも凄くつらい立場でしょう。
でも、正直「そんな事で良いの?」と思います。
「せめて未解決のご家族にだけでも情報を」と思いますが、それさえできないという事は、やはり大きな私的リスクが存在するのかも知れませんね。
あくまで私の邪推ですが・・・。

蓮池兄さんや被害者家族を責める資格というか、その権利は誰も持ち得ないでしょうね。
また非難してはいけないと言う事もないでしょう。
そのどちらも持ち得るのが人間ですし、性だから仕方ないのではと思います。

ぴろんさん、こんな事書いてゴメンね。
”拉致問題の解決をここまで引き延ばしてしまった責任は、私たち国民全てにあるのではありませんか?”
少なくとも私や私の家族は外して下さい、責任はないと思います。 
ぴろんさんは優しくて熱心だから、本当にその思いを言葉に表したくて、この文章を書かれたのだと思います。
でも、責任は日本国民には全くないと思いますよ、私は。
私の親戚に小児麻痺の女の子(42)がいますが、その子のお母さん拉致問題のテレビ見ながら「どこの家庭も悩み苦しみはあるね・・・」て言ってました。
人はそれぞれ大なり小なり「悩み・苦しみ・苦痛」などを持っていて、なかなか他人の事を思いやるゆとりはありません。
蓮池兄さんを責めてはいけないように、この問題に関しても人を責める事はできません。
手を下した人間は断罪されるべきとは考えています。

いやな事書いたかも知れませんね。
ごめんなさいね。
Posted by oxygen at 2005年08月05日 13:15
aki様
蓮池透さんの事は一度じっくりと書きたかったんですね。
何だか余りにも世間の誤解が激しすぎるし、最近の支援者のあり方が先鋭化の道を一直線に進んでいるのを見ると尚の事、透氏の存在感が重要な気がすると思いましたので。
でも中途半端な書き方をすると誤解の輪を招きかねないし、タイミングを見計らっていた所はあります。
その意味で今回良いきっかけをもらえたのかな?

>透氏の果たすべき役割は大きいと思うのですが
>救出運動に関わる人の多くがそのことに気づいていないようです

救う会と言うのはあくまでも家族会をサポートするのが役目のはずですよね。
でも最近の動きを見ると、家族会の為に救う会があるのか?
救う会のために家族会があるのか?
なんだか分からなくなって来ている様な印象があるんですね。
救う会の幹部の中には家族会の人事にまで口を挟む人もいる、などと言う話も聞きますし。
それでは立場が本末転倒ですよね。
家族の身近にいる支援者ほど、自分の立ち位置を間違えないよう自重して欲しい。
でないと、いつまで経っても支援の輪は広がらず、運動事態が消耗して先細りになりかねないと危惧しています。

log様
トラバ先も読み直してきました。
ブレてない・成長が無い、と言うよりもですね。(笑)
この問題はあの時よりももっと深刻になったような気もします。

家族の苛立ちを煽っている原因のひとつには、身近な支援者の苛立ちもあると思う。
事態が動かずイライラが募るのは分かりますが、家族の口を借りてうっぷん晴らしをしてはいないか?という印象も否めない。
家族がいらだつのは仕方が無いんです。
何と言っても当事者なのだから。
だけど支援者の側が家族よりも熱くなってどうするのか?
家族が熱くなった分、支援者が冷静にならねば運動のバランスが悪くなるのは自明の事。
自重されたいと思うんですがね〜〜〜?

oxygen様
連日のコメントありがとうございます。

帰国された5人が何も話せないのはやはり何がしかのリスクがあるからだと思います。
彼らが本当に政府に全てのことを話しているかどうかだって、疑えばキリが無い。
しかし北朝鮮と言う国の闇は底成し沼です。
平和ボケ日本の私たちが思う以上に、5人の被害者たちは身の安全を図る為に、用心の上にも更なる用心が求められているのかもしれません。

>>拉致問題の解決をここまで引き延ばしてしまった責任は、私たち国民全てにあるのではありませんか?
>でも、責任は日本国民には全くないと思いますよ、私は。

ここだけはどうも意見が食い違うようですね。
拉致問題は国家主権侵害問題です。
日本国の主権者は言うまでもなく国民全て。
その意味でこの問題の解決が長引いて被害者に無用の苦痛を与え続けている現状は、国民全てが等しく責任を背負うべきだと私は考えます。

でもまぁ、これはそれぞれの考え方の違いですからね。
oxygen様を説得しようとも思わないし、私もoxygen様から説得されるつもりもありませんし(笑)
異論は異論のまま、それぞれが自分の胸に収めておけば宜しいのではないでしょうか?

ともかくoxygen様はお手伝いをしようと言う気持ちはあるのでしょう?
それで良いのだと思います。
意見の違いはあってもその一点で連帯出来ればいいのです。
それで支援の輪はひとつ確実に広がりますから。

>いやな事書いたかも知れませんね。
ごめんなさいね。

そんな、謝らなくても良いですよ。
議論をする際の基本的礼儀さえ弁えていただければ、異論・反論は大いに歓迎しますので。
去るものは追わず来る者は拒まずが当Blogの運営方針ですから、遠慮なくこれからも忌憚の無いご意見をお聞かせくださいませ。<(_ _)>
Posted by ぴろん at 2005年08月05日 21:50
ピロン様
なんか、救う会が家族会という神輿をかついで政治的な主張を展開しているみたいに思えます。
意に沿わない拉致被害者家族は遠ざけられてしまう。
そんな構図でしょうね。
Posted by aki at 2005年08月05日 23:12
aki様
まぁ、明け透けに言ってしまえばそういう事になります。

誤解を恐れず極論を言えば、別に家族会と言う神輿を担ぐのは救う会の特権ではないと思うのです。
神輿の担ぎ手は各種市民団体や有志のグループ、草の根の支援者など、多ければ多い方が良い。
たくさんいるうちの支援団体のひとつが救う会、と言う位置付けでも良いのではないでしょうか?

むろんこれまでの実績を考えれば各種の支援団体の筆頭に立つのは当然救う会でしょう。
けれど、救う会が救出活動の全権を握ってしまい、それ以外の団体・個人を受け付けないという構造は、どこかおかしいと思う。

例えば集会告知一つとってもでもですね。
ネット上には拉致に深い関心を寄せるサイトやBlogがたくさんあるのだから、日頃から彼らに協力を求めて支援の為のネットワークを作っておき、そのネットワークを使って集会の周知徹底を図ってもらう、なんて事だって出来るわけです。

それなのに救出運動は救う会の専売特許と思い込んでいるのか、救う会以外の個人・団体を上手く使って世論の喚起に努めようという発想も無い。
こうなると救う会の救出運動って単なる自己満足なのか?と皮肉の一つも言いたくなってしまいます。

家族の為になること・被害者の為になることは何か?という点を常に第一に考え、運動方針を考えて欲しいと思う。
救う会が自分の面子だの体面だのといった瑣末な事にこだわるべきでは無いとも思う。
世間には拉致に関心を持つ草の根の市民は大勢いるのですから。
彼らの声を力を、上手く取り込むことを救う会はもっと真剣に考えねば、家族がいくら叫んでも支援の輪など到底広がるわけが無い、と私は思っています。
Posted by ぴろん at 2005年08月06日 18:31
再びこんばんは!

>けれど、救う会が救出活動の全権を握って、、、

そういえば昨年の10月
横田さんご夫妻が茨城県の守谷市に講演に見えた時も
救う会茨城は「聞いていない」と
講演の支援には参加しませんでした。
「なんだかなぁ」とあの時うすぼんやりと思ったのですが、、、「なんだかなぁ」は「やっぱりな!」になってしまって。

>拉致問題は国家主権侵害問題です、、、、、
>苦痛を与え続けている現状は、国民全てが等しく責>任を背負うべきだと私は考えます。

ぴろんさんに同感!です。でっかく!
Posted by ケイラ at 2005年08月06日 19:47
>国民全てが等しく責任を背負うべきだと私は考えます。

同意。美智子皇后のお言葉を、畏れながら引用させて頂きます。

「なぜ私たち皆が、自分たち共同社会の出来事として、この人々の不在をもっと強く意識し続けることが出来なかったかとの思いを消すことができません」(平成十四年十月二十日)
Posted by log at 2005年08月07日 05:19
ぴろんさん、Logさん、ケイラさんこんにちは。
今日も暑いですね(笑
あまりの暑さにMacがカーネルパニック起こしそうです(笑

美智子皇后のお言葉は、発表されたときから感銘を受けています。
やはり優しい方なんだな、と思っています。
お三人様にお伺いしたいのですが、”責任”は「全ての国民が」負うべき物なのでしょうか?
一昨日も書きましたが、私の親戚の小児麻痺の子には負わせることは不憫です。
もう悲惨な状況で、この問題のことを理解さえ不可能でしょう。
姉の小さい子供は「拉致」という言葉さえわかりません。
言葉尻を捕まえる様な書き方になりますが、また、皇后様のお言葉にもありますが、「意識」出来る人々の責任となるなら判ります。
私はこの拉致問題で一番懸念することは、人々がその事実を「忘却の彼方」へと意識しなくなることだと思います。
私は、私自身この問題を知り得たときから、「忘れる」事を罪だと思っています。
いろいろな意味合いで「覚えなければならない」と思っています。

それからもう一つ、これは謝罪なんですが・・・。
”致問題の解決をここまで引き延ばしてしまった責任は、”
ここをよく理解せずにコメントしてしまいました。
「発生の原因は」という風にとらえていました、お詫びします。
やっぱりプリントアウト後熟読しなきゃいけませんね、すみません。
確かに私ももう少し何か出来ていれば・・・、と思うことがあります。
「意識」していたからこそ、後悔するときが多々あります。
では。


Posted by oxygen at 2005年08月07日 10:20
ぴろんさん、何度も申し訳ないです。
これは補足というか、言い訳というか(笑、そんな感じで読んでほしいのですが・・・。
福岡県内のある施設にボランティアで行きますと、最初は本当に絶句してしまいます。
体は大きいのですが、理解力が3〜5歳位の方がいたり・・・。
家族が会いに来てくれなくて、ボランティアの人が帰るときになると、すがって泣き出す子供がいたり・・・。
またそのご家族たちの心痛・・・。
やはり、もう「それどころではない」と言うのが判ります。
世の中には意識できる人、意識できる余裕のある人、そしてそうできない人がいると思います。
ですから、ぴろんさんのおっしゃることも重々理解し、何ら反対する物ではないのです。

あまり書きますと本題からそれておかしくなりますね。
どうぞ汲んで下さいますようお願いいたします。
Posted by oxygen at 2005年08月07日 10:39
こんばんは、ぴろんさん。
>家族会にも救う会にも先鋭化を防ぐ為のブレーキ役は必要なのです。
>異論・反論を恐れずに主張する人が存在するべきなのです。
>しかし今、その役目を担う人材が家族会・救う会、共にいないと感じます。
蓮池透さんならその役割ができた可能性が高いですね。しかし、現状は完全に一歩引いてしまっておられます。組織のあり方として、また運動のあり方として、極めて憂慮すべき状態ではないでしょうか?
また、拉致事件を通じて日本の国としてのあり方を考えることはあると思いますが、日本の国のあり方を考えるために拉致事件があるのではないということは一支援者として忘れてはいけないと思っています。
真摯な思いのこもったエントリーありがとうございました。
Posted by しーおぶじゃぱん at 2005年08月07日 21:03
oxygen様
はじめまして!
おはようございます。

ケイラです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
ご質問いただきました
>お三人様にお伺いしたいのですが、”責任”は「全ての国民が」負うべき物なのでしょうか?
についてだけお答えいたします。
はい。そう思います。
全ての国民が負うべきものであると。

>「意識」出来る人々の責任となるなら判ります。
私も「意識」できる「状況」にある全ての人々の責任であると考えています。
しかしoxygen様と私では「意識」出来る人々の捉え方が違うように思います。

意見の相違もありましょうが
皆様それぞれの立場、状況、お考えでご自分の身の丈にあった救出活動をしていけば良いと考えております。

繰り返しですがぴろんさんの仰る
>拉致問題は国家主権侵害問題です。
>日本国の主権者は言うまでもなく国民全て。
>その意味でこの問題の解決が長引いて被害者に無用の苦>痛を与え続けている現状は、国民全てが等しく責任を背>負うべきだと私は考えます。
 に同意いたします。



Posted by ケイラ at 2005年08月08日 10:05
ケイラ様
救う会主催の集会ばかりが集会の王道、と言うわけでもないと思うのです。
趣旨がしっかりしていれば誰が主催の集会であっても良いのですから。
救う会が「共催」「協賛」「後援」の立場に立つ集会があったって、一向に構わないと思うのです。
けれど現実はなかなかつまらない意地の張り合いと言うか面子のこだわり合戦とでも言うか。
救出運動の真ん中に救う会がいないと気が済まないとでも言いますか。
そういう側面が見え見えなのが困った所だと思います。

だいたいこの救出運動は救う会の為にするものではありません。
被害者の為、家族の為にするものです。
そこの所、救う会関係者は自分の立ち位置を、どうか勘違いをしないで欲しいと願います。

log様
結局、この問題の根底には日本人の国家観の希薄さと言う問題があるのですよね。
拉致は単なる誘拐事件ではない。
他国による国家主権侵害問題なのです。
である以上、全ての日本国民は一致団結して被害者奪還の為に戦う覚悟をしなければならないと思うんですけれど・・・
こういうことを言い出すとすぐに右翼だ何だと色づけしたがる連中もいて、困った事だと思う。
同胞の奪還を願うのに、右翼も左翼も減ったくれもないと思うんだけどなぁ・・・?

oxygen様
仰りたい事の真意は分かります、oxygen様
でもそれでもあえて厳しい言い方をさせてもらえばですね。
お姉さまの小さな子供さんも、ご親戚の小児麻痺の子供さんも、等しく日本国の主権者である事は変わりがないのです。
その意味で私は彼らにも日本人として背負うべき道義的責任はあると思いますよ?
拉致の事実が理解できるかどうか?と言う問題とは別個の、これは国家主権と言うものを考える上での基本事項だと思います。

ちょっと想像してください。
蓮池さんたち5人の子供たちは、皆健康で元気に帰国を果たしましたが。
北の地で囚われの被害者の子供たちの中に、身体障害や知的障害を持った子供がいないという保障はありません。
北朝鮮と言う国で、そういう障害を持った子供に手厚い福祉の手が差し伸べられるでしょうか?
日本の福祉政策が必ずしも十分だとは私も思ってはいませんが、少なくとも日本にいる限り、何がしかの保障が差し伸べられ、障害者教育の機会も保障されている。
でも北ではおそらくそういうわけには行かないでしょう。
障害を持つ者など何の役にも立たない邪魔者だとして抹殺されているかもしれない。
それでも「私は今自分の事で手一杯だから、拉致の事は知らぬ振り」でいいんでしょうか?

しかし現実の問題としてご指摘のように、小さな子供のいる家庭や障害を持つ家族のいる家庭、お年寄りの介護をしなければならない家庭など、それぞれ忙しい事情を持つ人に、具体的に拉致問題解決の為の行動をせよといっても無理があります。
けれどそういう人たちであっても、最低限関心を持ち続けることくらいは出来るはずです。
一日一分でも一秒でも良い。
今この瞬間にも、北の地で自由を奪われて苦しむ被害者がいることを意識する事くらいは出来るのではないでしょうか?

拉致問題で一番怖いのは人々の関心が薄れる事です。
問題が風化する事です。
それを防ぐ為にも、関心を持ち続ける事は大事な事。
国民の関心がある限り、体たらく日本政府もテロ国家北朝鮮もこの問題を棚上げにすることは出来ないのです。
決して忘れない事。
他人事にしない事。
日本国の主権者として最低限の責務は果たしたいものだと私は思うのですが、いかがでしょう?

しーおぶじゃぱん 様
透氏の不在は、救出運動のあり方を考える上でマイナスの側面が大きいと感じています。
座り込み懸念エントリーの頃の疑問・不安がどんどん的中していくようで本当に怖い。
変人の呟きを、どうか関係者の人も耳を傾けて欲しいと切に願いたいものですが。

>拉致事件を通じて日本の国としてのあり方を考えることはあると思いますが、日本の国のあり方を考えるために拉致事件があるのではないということは一支援者として忘れてはいけないと思っています

その通りだと思います。
まず支援者が何より優先するべきは被害者の救出なんです。
そのために友好な手段は?運動方針はなんだろうか?と考えるのが順序と言うものなのです。
救出運動は救う会の為にするものではないし、もっと極論を言えば家族会のためにするものでもないと思う。
運動の目的は被害者の奪還なのだから、支援者はあくまでも「被害者の命」に重きを置いて支援する事を考えるべきだと思うのです。
その意味で仮に家族会が被害者奪還の為にならない活動なり意見表明なりをしたときは、例え家族会が相手であってもご批判を申し上げるのが、真の支援者の務めであろうと私は思うわけです。
Posted by ぴろん at 2005年08月08日 10:15
ぴろんさん、ケイラさん、こんにちは。
私の真意を汲んで下さってありがとうございます。
ただそれだけなんです、本当に(笑
でも、真剣にレスしていただいて嬉しかったです。
本当にありがとうございました。
(今まで「出て行け!去れ!」というレスが多かったもので(笑・・・)
ぴろんさんには「スローガン」は無いけど、エネルギーがあるので安心できます。
ケイラさんの活動は良くお見かけしますが、やはり「正義」があって信頼できます。
これからもよろしくお願いします。

郵政法案否決になりましたね、解散だそうです。
自民は割れるでしょうし、民主は張り切るでしょうね(笑、あまりセールスポイント無いと思いますが(笑
だけど小泉さん公約は果たしてますね、「自民党をぶっ潰す!(壊す?)」って(笑
8/15ははほぼ間違いないでしょうね、私人としていくのでしょうか?。
「拉致問題」を踏まえた上で、今後どのような体制が望まれると思いますか?
この件についても良かったらまたお話聞かせて下さい。
Posted by oxygen at 2005年08月08日 14:57
ごめんなさい。トラバかぶりました…。
Posted by ふらわあ at 2005年08月08日 23:36
oxygen様

相手の発言の真意を読み取らず、揚げ足取りで相手を罵倒するような事はしたくありませんのでね。
それがBlogを立ち上げた時の私なりの運営方針です。
議論は真摯に建設的に。

衆議院解散については新しくエントリーを上げたのでそちらをお読みになってください。

それと靖国参拝ですが、今年もごにょごにょと全うな参拝はしないのじゃないでしょうか?
公人として参拝するとしても、どうなんでしょうね?
議会を解散してしまって、小泉さんの身分って今正式にはどうなってるんでしょう?
衆議院議員のバッジは無いとしても、総理の座はまだ安泰なのでしたっけ?
どなたかご存知の方、教えてください<(_ _)>
小泉さん、自分の身分が曖昧なのを良いことに今年は参拝そのものをトンズラするのではないか?という一抹の不安もいだいておりますが?
どうなのでしょうね?
Posted by ぴろん at 2005年08月09日 20:32
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