2007年02月23日

07.2.11 質疑応答 和光市集会(8)和光市民文化センターにて

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための4市協議会・講演会
07.2.11 和光市民文化センター・サンアゼリア小ホールにて

『質疑応答』

★質問者1

荒木先生にお尋ねします。
6カ国協議で日本だけ蚊帳の外にいるような感じで、ちょっと不安なところがあるんですけど。
その中で核の問題が国際的に6カ国協議で重要なのは分かりますけども、問題は北朝鮮の金正日体制なので、金融制裁等でっですね。
かなり疲弊しているという事は聞くんですが、瓦解するという事。
それを国民の皆さんが一番期待しているんじゃないか?と思うんですが、そこらへんですね。
要するに力の行使しなくても、そういう方法と言うか、具体的に計画があるあろうとは思うんですけど、これだけの制裁があっていろんな角度で締め付ける中で、それの見通しと言うか、具体的にどんなものか分かりましたら、一つお願いします。

★回答 荒木和博氏

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私はですね。
十数年前から北朝鮮はすぐに倒れると言うふうに言ってまいりまして、94年に金日成が死んだ時にはですね。
周りにいる連中に向かいまして、1年以内で政権が崩壊するのに10万円かけると、10年以内に100万円かけてやると言ったんですが、幸いにして誰もかけに乗ってくれなかったので今日の私が保証されている、という事でございます。

その頃94年と言うのは第一次の核危機の時だったんですが、アメリカはジュネーブ合意と言う極めていい加減な合意をやりましてですね。
問題の先送りをしました。
あの時要は、アメリカはクリントンですけどクリントン政権にどういう意思があったか?と言いますと、2〜3年すれば金正日の体制潰れてしまうだろうと、だから今話をややこしくしなくてもですね。
問題が解決すると言うふうに思ったんですが、実は解決をしなかったいう事でございまして、結論はですね。
いつ潰れるのだろうというふうにするのではなくて、どうやって潰れるか?という事でですね。
どうやって潰せるんだろう?と考えていく事が必要であろうと。

で、この核の問題について言いますと、アメリカと中国はですね。
北朝鮮が核を持つことまでは認める可能性があります。
どうしてか?と言いますと、これは自分が核を持っていますから核の抑止力と言う意味ではですね。
アメリカも中国も幾ら北朝鮮が核を持っても何の関係もない、という事であります。
アメリカも中国にとっても怖いのは、特にアメリカにとっては北朝鮮が核兵器を作ってそれを外国に売ってしまう。
アメリカに敵対している国に売り飛ばすという事が一番怖いわけでありまして、そこはさすがに許せないであろうと。

それからこれはアメリカ・中国でも共通でしょうが、どちらにとっても怖いのは、北朝鮮をネタにして日本が核兵器を持ってしまうと、これがやはり一番怖い。
だからチラッとそんな匂いがあったらですね。
ライス国務長官が飛んできて「いや、アメリカ全部守りますから」という事を言って行ったと、そういう事がありましたが、そういうことであろうというふうに思います。

ですからこれ一つにはですね。
アメリカ・中国に圧力をかけさせるには、ちゃんとやらなかったら日本も持つしかないでしょうと。
こんなもの、あんた方は持っているからいいけれど、わが国は持っていない。
アメリカとの関係はそりゃ同盟関係だけど日英同盟だって昔はそれは戦争をしたんですから、いつどうなるか分からない。
やはり自分で持つしかないですねと、こういうふうに言えば、これは大変なこっちゃという事でですね。
北朝鮮に対する圧力がもう少しはかけるようになるであろうと思います。

金正日の体制事態は、仰るとおり金融制裁等々でかなり締め上げられていることは間違いないです。
この間山拓さんが行ったのもですね。
ともかく制裁を解除させる方向に向けてやりたい。
ところが今まで手をつけていた政治家はですね。
皆もう引退したりしてしまっていて、あまり使える人がいない。
で、しょうがないんで女か何かで吊り上げられる人を使った、いう事であろうと言うふうに思います。

しかし、今山拓さんに声を掛けなければいけないほど北朝鮮はもう手が無いという状態でありまして、ですからもうちょっと頑張ればですね。
さらに干上がっていくであろうと。
そしてそこに必要な、こちらからどういうアクションを起こすか?ですけど、爆弾とか撃ち込む必要とかはありませんで、如何に北朝鮮に向かって情報戦を仕掛けられるか?
このまま行くとあなた、まぁ幹部の人たちに向けてですね。
金正日と一緒に沈没して行きますよと、本当に最後までいていいんですか?と。
今立ち上がってくれたらですね。
あなた民族の英雄ですよ、世界中が喜びますよと、日本もアメリカもですね。
皆が歓迎しますよと、どっちを取るんですか?という事をやっていくと、いう事が必要だと思います。

私どもの「しおかぜ」の中でも朝鮮語の放送の中でやはりですね。
北朝鮮の幹部に対してはともかく皆さんが拉致問題に対して一生懸命協力してくれれば、我々は絶対にそれを忘れる事はありませんと。
もし、協力できるのに協力しなかったら私らはそれも絶対に忘れませんよと、言うような事を言っているわけですが、この3月からですね。
我々前から言っているんですが、お話が出ているんですけど北朝鮮にビラを送るというのをですね。
開始します。

北朝鮮にですね。
3万単位のビラを送って、その中に拉致被害者の情報を出してください。
出してくれたら金銭的な保証もするということをですね、やっていく。
これ我々と一緒にやっている韓国のNGOの方々もそうなんですけども、今も金正日の体制に幹部の人たちはくっついてちゃ駄目だと、そんな事をしていたら大変なことになりますよと、揺さぶりをかけていくということをやります。
韓国の方々はこの風船にビラを乗っけてというプロジェクトを2年間くらいやっていまして、今まで北朝鮮から14回抗議が来ている。
止めさせろという抗議が来ているそうで、それだけ効果があるというふうに我々知りまして、日本からもそれをやる。
韓国のNGOの方々からは日本もこういう事をやっているのか?という事で、北にとっては非常に大きな圧力になるであろうというふうに言ってくれておりますので、そういう事をやってまいります。

それ以外にも出来る事があれば何でもぶち込んでいきたいというふうに思っておりまして、そういう情報戦によってあの体制を潰していくと。
それが出来る一歩手前まで来ているのではないか?と。
これをやりながら例えば北朝鮮から誰か拉致被害者が脱出してくれるとか、あるいは重要な情報が出てくるという事になれば、日本政府はさらに姿勢を強行にせざるを得なくなる。
それが結果的にあの体制を倒して問題を解決していくことになろうという事でございまして、そのような事をやっていくと。

さらにここに来ている皆さんには是非お願いですが、そういう動きをぜひとも支援をしていただきたいという事でございます。
北朝鮮に対して食糧支援をしようというふうな声があったらば、そんなことはとんでもない話だと、そんな事をしたら逆にあの独裁政権が長生きをして北朝鮮の一般の人たちがいつまで苦しむだけだと、そういう事をですね。
そして日本政府が強硬な態度を取ったときに、やはりマスコミとかいろんな所でですね。
それに対し批判もあると思います。
私は批判はあっても良いとは思うんですが、そういうときに「いや、政府は頑張れ!」と「このままやっていいんだ」と言う支援がやはり世論があるという事が一番大事だと思いますので、そういう事をぜひともバックアップをしていただきたいと思います。
以上です。
ありがとうございます。(拍手)

★質問者2

荒木先生にお尋ねいたします。
今、核の問題が出たんですが、チャンネル桜という放送がございます。
そこの番組を見ておりまして、岡崎研究所が、中国の方の色々な政策を決めるような方々を共同研究しているような番組で、核の問題がちょっと出たときにですね。
日本が核を持てば、日本には非常に危険であるという事を非常に強く強調し、付け足しのようにアジア全体に危険なことですと言うように言っておりましたが、要するに国連憲章の中に敵国条項と言うのがありますよね?
敵国条項を主要5カ国は、国連にも図らずに自国に危険な事が起きたら、すぐ攻撃する事が許されると言うような意味合いの条項で敵国条項がありますが。
拉致の問題とちょっと離れますが、荒木先生の色々情報が豊かな中でどのようにそのことについてお考えか?
私はその言葉に、中国の側のちょっと引っかかりを感じていますので、お願いします。

★回答 荒木和博氏

コンパクトにお答えしますとね。
まぁ好きなようにやればいいじゃないか?というのが、正直なところでございます。
敵国条項があろうが中国が何を言おうが好きなようにやればいいのであって、やりたいようにやればいいじゃないか。
危険な国と言うのであれば、中国の方が日本よりはるかに危険でございまして、もっと危険なやくざの親分がチンピラにですね。
お前は悪いと言われる筋合いは無いということでございまして、我々は最初の国連憲章に基づいてですね。
ちゃんと責任も果たしているしたくさんのお金も払っている。
まともに金も払っていないのに安保理の常任理事国になっている中国に、余計な事を言われる筋合いは無いという事である。

さらに言うならば、日本はこの戦争負けてしまったわけですけども、最大の悪かったのはですね。
アメリカと戦争をやって負けてしまったおかげで、結局中国大陸はほとんど共産化されてしまったと。
これは私は日本の最大の戦争責任だと思いますので、その戦争責任を何とかして、まさに国連の精神に則った世界を作るために、中国や共産党は一番悪いと私は考えています。
拉致の問題でもこの中国と言うのは必ずどこかに引っかかって来る事でございまして、あの体制は最終的にはどうにかしなければならない。

朝鮮半島の問題はですね。
私元々朝鮮半島の専門家ですから、いわゆる朝鮮屋でございまして、あんまり朝鮮半島の問題たいしたこと無いと言うとですね。
自分も何かたいしたこと無い人間みたいに見えるので、我々朝鮮屋はどうしてもですね。
朝鮮半島って大変なものだ、金正日の恐るべき能力があるとか何とか言うんですが、たいした事はございません。
本当の問題はその向こうにある中国の方がもっと問題でありまして、朝鮮半島の問題はある意味で言うと練習問題みたいなものだと言うふうに思っております。

ですからともかくですね。
この問題は相手がどう言おうとも本気にしないでですね。
我々が思った事をやればいいと。
向こうも本当はそう思っています。
どうせ日本はやりたいようにやるに決まっていると思ってますけども、止められるところまではそういうふうに言おうとしているだけの話で、本気で日本がそれに従うとは思っていませんので、やはりこちらはやりたいだけの事をやればいいのでは無いかと思っています。(拍手)

・・・主催者より閉会の挨拶があって、集会は終了・・・

2007年02月21日

07.2.11 飯塚繁雄さん 和光市集会(7)和光市民文化センターにて

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための4市協議会・講演会
07.2.11 和光市民文化センター・サンアゼリア小ホールにて

『飯塚繁雄 家族会副代表の訴え』

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皆さんこんにちは。
普段からこの問題に対しまして非常な関心を持ち、深いご理解とご支援、ありがとうございます。
私も集会に来るたびに皆様の強い大きな力を感じ取って帰っていくわけですけども、また明日への頑張りの糧になるという事で、皆さんのこういった雰囲気ありがたく頂戴しています。

今まさに拉致問題に関してはこう着状態と言う話がありますけど、嵐が吹き荒れて来るぞという非常な今までに無い大きなある意味ではチャンス。
ある意味では問題がどういう方向に転がっていくか、どういう方向に行くかわからないところに来ていると、言う状態でございます。
このところ6者協議の様子も見ておりますと、相変わらず北のキム・ケガンですか?
あのふてぶてしい顔が良く出るんですけども、ああいう顔をされているという事は、私たちにとっては非常に怒りを、逆に我々の弱みを感じている逆の効果を出しているんじゃないか?と思うわけですけども、この6者協議の中で相変わらず日本としては、先ほどお話にありましたように拉致問題をきちっと解決させなければいかなる援助もしないと、いうこのハッキリした態度。
これを我が政府、安倍総理含めて強く出てくれております。
これがあるうちは私は期待したいと思います。

怖いのは、核の問題だけで核の停止を条件に支援が決まってしまっては、この後日朝協議いくらやろうと解決の方向に行きません。
従って日本は核の決議をする中にも、今言った拉致問題も日本の重要な問題だという事をはっきりと強く申して、その他の国に対しても、日本はそういう態度を崩さないと言う強いメッセージを出していただきたいと思います。
安倍内閣については非常にこのところいろいろごたごたの足を引っ張る動きが一杯出ていますけど、少なくとも総理大臣として国家の重要課題であるこの拉致問題の対策本部を置いてやろうと、いう事についてはこれ誰も反対する理由は無いわけですよね。

今自民党の中でもあるいは民主党・社民党等も含めてですね。
こういった国家の人権問題、拉致があっていいという人はいないはずなんです。
なぜここにベクトルを合わせて日本全体が怒りの態度・怒りの声を発しないのか?という私たちは衝撃に一般の市民として感じています。
ですから私たちは少なくとも安倍政権が頑張っている間は、絶大な支援をしていきたいし、またその足を引っ張る人についてはきちっと意見を申し上げていきたいと、そういう気持ちでおります。

とにかく北側と言うのはですね。
すべて悪事を働いて犯罪国家であるわけです、何事においても。
それに対して、支援をやるからお願いだから止めてくださいというような形の雰囲気になってはまずいと。
あくまでも例えば支援がなくても、その悪事を撤回しなければとんだ事になるぞという脅かしを受けてですね。
やっぱり彼の国にも強い態度で出ないと、またこの問題もおかしな方向に行くという恐れがあるという事を近々感じております。

時間がありませんので、私たち家族会としてもですね。
先輩諸兄の皆さんのご意見・指導を受けながら、安倍政権要するに対策本部という中の活動をこれからもずっと見つめていきたい、注目もしていきたい。
あるいは・・・・(聞き取れず)もし、一体となった形でこの問題が是非進むように、今年こそはとまた私言いますけども、何かの動きとして良い方向の動きとして出てくるのではないか?と言う期待を込めております。

それにしても一番に総力として力になるのは、先ほども言いましたように皆様の世論です。
世論がこの問題について固まっている限り、政府も安倍政権も安倍総理もそれを大きな力として頑張れるというふうに、当の総理も言ってましたし私たちもそう感じております。
従って私たち家族会も全国津々浦々相当回りましたけども、力の限り皆さんに訴えましてですね。
本当に心はひとつだと言う期待の下に、皆さんの更なるご支援をお願いして参っていきたいと思います。
今日は本当に長く時間を借りましたけども、皆様の熱心なお顔を感じまして、またこれからの私たちの力となっていくと思います。

それから各自治体の皆さんも相当細かいところまで気を使っていただいて、こういった活動をご支援していただける姿も最近良く見受けられます。
この四市についてもそういう形では大変ありがたく思っております。
また皆さんと共に、共に戦いましょう。
今日はどうもありがとうございました。(拍手)

07.2.11 鈴木智さん 和光市集会(6)和光市民文化センターにて

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための4市協議会・講演会
07.2.11 和光市民文化センター・サンアゼリア小ホールにて

『鈴木智さん(特定失踪者・鈴木賢さんの兄)の訴え』

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こんにちは、はじめまして。
私、「拉致問題を考える川口の会」の鈴木と申します。
現在拉致問題は暗礁に乗り上げ、解決の道のりは困難を極める状況にあります。
いかなる状況にありましても、北朝鮮に拉致された日本人を救出しよう。
この言葉に私どもは大変胸を打ち、お力添え・ご支援をいただきますことに、本日お休みの中をご来場いただきました会場の皆様、このような催しをご準備いただきました四市協議会の皆様に、この場をお借りしまして心より厚く厚く御礼申し上げます。

川口の会の立ち上げにつきましては、拉致被害者・田口八重子さんが17歳まで住んでいた地元町内会からの発信でございまして、田口八重子さんの家族と当初より支持・支援をいただきました行政とによりまして、「田口八重子さんを救う市民の会」として発足し、その後本籍・住居・勤め先等、川口市と大変関わりの深い特定失踪者家族が加わりまして、家族・市民・行政とが三位一体となった会の特徴から「拉致問題を考える川口の会」として活動を行ない、現在に至っております。

一方私の弟は、特定失踪者でございまして、先ほど国際的な視点からお話をいただきました日頃拉致事件の全貌の解明、失踪者の拉致疑惑の有無、さらに拉致被害者の救出活動を支援されている特定失踪者問題調査会の荒木代表のところに、私の弟の場合も届出をしまして調査を依頼してまいりました。
ここにパンフレットの中には埼玉県の特定失踪者と言う事がうたってございますが、全国で失踪者のいわゆる調査対象になっている人は460名と言われております。
その中の15人が埼玉県の特定失踪者なんです。
そのうちの6人が、川口に何らかの関わりがある特定失踪者だという事が言えると思います。

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それでは、すみません。
皆様から向かって一番左側が今のお話にございました田口八重子さんですので、この場では割愛させていただきます。
二番目、井上克美さん、21歳です。
(昭和)46年12月の29日、川口でお勤めになった会社の忘年会の以降、友達と別れてそれ以降、行方不明という事でございます。
それから鈴木賢、24歳、昭和47年5月28日、会社に就職した春のレクリェーションという事で奥多摩に行くという事でもって、当時の自宅でございました三芳町藤久保の家を出て以降、何の音信・音沙汰もございません。

それから藤田進さん、19歳、昭和51年2月7日の失踪でございます。
東京学芸大学の一年生でございまして、新宿にガードマンのアルバイトに行くと言って川口の自宅を出たまま、行方不明です。
藤田さんにつきましては皆様も、いろんな観点からあるいはいろんな報道から内容はご存知と思うんですけど、脱北者から写真をもたらされて、日本で持って専門家が鑑定したところ、9分9厘間違いないということで日朝会議等で北朝鮮の方に問い合わせをしたが入国はしていないとか、あるいはその後の状態については現在の段階では全く不明でございます。

次は新木章さん、29歳でございます。
昭和52年5月21日の失踪でございます。
川口市の自宅から外出したまま行方不明という事でございます。
それと次が佐々木悦子さん。
佐々木悦子さんの場合は平成3年なんですね、失踪したのが。
4月22日、彼女の場合は実家は川口なんですけど、浦和に住まいを移しまして結婚した関係で。
会社に行くと言って家を出たまま行方不明という事です。
それと石井久宏さん、29歳です。
石井さんは49年5月1日、100万円以上の経営資金を持ったまま、自家用車ごと失踪・行方不明ということでございます。
ありがとうございました。

今、このように紹介をさせていただきましたけども、皆それぞれ失踪の動機と言うのは全く分かりません。
ハッキリしているのは忽然と消えたと言う事実のみでございます。
先ほど来、お話を伺ってますけども、私も心境の一つとしましては、卑劣極まりない北の金正日には、何の関わりもない何のいわれも無い日本人を一方的に略奪し、拉致そのものが発覚し謝罪しても尚、国の存亡、自らの命の存命のために帰そうとしない。
こんな事があっていいのでしょうか?

私も日々頭をよぎる事は、北から騙され続け、試され、脅かされ続けて尚、日本は被害国にも拘らず、話し合い・交渉の窓口さえ一方的に閉じてしまうと。
こんな事が今の世の中に、北朝鮮の持っている戦術・戦法しかありえないんじゃないか?というふうに思っています。
空しさ・悔しさ、この気持ちをどこにぶつけたらいいんでしょうか?
私は拉致被害者救出の道を、あるいは救出の火を消さないこと。
赤々と救出の炎を燃やし続けていきたいと思います。
どうぞこれからもご支援のほど、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。(拍手)

2007年02月20日

07.2.11 本間勝さん 和光市集会(5)和光市民文化センターにて

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための4市協議会・講演会
07.2.11 和光市民文化センター・サンアゼリア小ホールにて

『本間勝さん(田口八重子さんの兄)の訴え』

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皆様こんにちは。
今日は拉致被害者救出のために大勢来ていただきまして、本当にありがとうございます。
こういう集会に参加していただく事が拉致被害者救出の支援なんです。
ありがとうございます。
こういう事が長く続かないように、一日も早く八重子が日本に帰って来られるように皆様のご支援、よろしくお願いいたします。

八重子はですね。
昭和30年生まれです。
とても親父に可愛がられていました。
その親父も10年後の昭和41年に他界しましたけども、その後ですね。
母が平成の4年に亡くなりました。
その亡くなる前にですね、八重子の拉致された実態が金賢姫によって判明致しました。
その時は母は「親父が、父ちゃんが先に亡くなっちゃって良かったね」と。
「一番可愛がっていた娘が拉致されて北朝鮮にいて帰れない状況が分かったら、物凄く怒ったであろうし、当然悲しむであろうし、そういった思いをさせないだけでも良かったね」と、そういう事を言っているんです。

本当にこの拉致問題は我々家族にとって、私の家族はきょうだい7人いるんですが、一番下の八重子、これがですね。
1歳と3歳の子供を日本において拉致をされた。
母親を拉致していったんですね。
当時なんでこんな状況になったのか?という事を言いますと、旦那とですね。
もう離婚状態になって、女手一つで子供を養っていかなくてはいけない。
そういった状況で池袋の飲み屋と言われていますけども、キャバレーに夜勤めておったわけですね。
その時に北朝鮮の工作員に狙われて、韓国のオリンピックの妨害に大韓航空機の爆破と言うそういう事件に巻き込まれていったわけなんです。

だから八重子は、北朝鮮は大韓航空機の爆破を認めてはおりません。
金賢姫の存在も認めておりません。
非常に、生還する条件としては厳しいんですね。
私たちは覚悟をしています。
最後に出て来たって、生きて帰ってくればいいんです。
命があって、自分の娘や息子、それと巡り合わせてやりたい。

その間の子供を大きくするのに、うちの一番上の兄貴が非常に苦労しました。
家族会が97年に発足されても私たちは名乗りを上げられませんでした。
というのは、1歳の耕一郎が思春期、大事な時期を迎え、それが母親の実態を知るとどうなるんだろう?
精神的に落ち込んだり、ぐれたり、そういう事を非常に我々きょうだいは、ましてや一番上の兄貴は怖かったんです。
それで97年当時は、家族会で皆が頑張っているテレビのメディアなんかでも見て、僕たちが表面に出られないのは本当に悪いな、そう思って見ておりました。

2002年の小泉訪朝になるときに、もしかしたら八重子が帰ってくるかもしれない。
その時に帰ってきてから「我々が八重子の家族なんだ、兄貴なんだ」そんな事で顔を出せません。
それでその時にやっと耕一郎も成人して、もう大丈夫だろうという事から我々八重子の家族は顔を出せたんです。
本当に一緒に戦ってくれている家族には申し訳なかった。
だがしかし、八重子の問題がハッキリしてきたからこそ、こういう拉致被害者と言う問題が広く認知され、もしかしたら私の娘もきょうだいも、という広がりが出て、拉致被害者・特定失踪者と言われる未帰還者の人たち。
400とも500名とも言われておりますが、もっと水面下ではいると思いますけども、そういった人たちの救出につながっていったんだと思います。

拉致の救出は生半ではありません。
やった本人は金正日なんです。
あの人が2002年に小泉さんに、拉致してきたのは一部特定機関の人が妄動に駆られてやったんだと。
その責任者は処罰しましたと、とんでもない話なんです。
処罰されるべきは金正日なんです。
その人がその人の反対する体制というのはあり得ないんです。
反対すれば政治収容所送りで山奥に送り込まれて、その家族も一連となって処分または出されない状態に幽閉されている。
そういった現状なんです。

だから今の金正日そのものが倒れない限りは、この問題は根本からは解決できないと思っています。
だってどういうふうに救出すればいいのか?
救出の道はその道しかないんです。
日朝国交が回復して、我々が自由往来が出来るんだなんて言っていますけど、その前に大きくその責任者ををどう扱うか?
そういった問題につながってくるから金正日は怖くてこの問題を、拉致問題は解決済みだと逃げ回っているんです。
それを打開しなければ絶対に拉致問題は解決しません。
これからもよろしく支援をお願いします。(拍手)

2007年02月19日

07.2.11 荒木和博氏2 和光市集会(4)和光市民文化センターにて

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための4市協議会・講演会
07.2.11 和光市民文化センター・サンアゼリア小ホールにて

『荒木和博 特定失踪者問題調査会代表の講演 その2』



私ども、今北朝鮮に向けまして「しおかぜ」と言う短波放送を流しています。
これは日本語・英語・中国語・朝鮮語を流しておりまして、日本語・英語・朝鮮語はニュースあるいは解説のようなものを入れております。
その中で朝鮮語の時間に今北朝鮮から脱北した人でこれはペンネームなんですけど、ヘドクと言う名前で時事解説をしてくださっている方がおられます。
その方のその解説の中で1月に流したもので、こういうのがございます。
これは1994年に今の金正日の父親、金日成が死んでですね。
その後3年間の喪に服した。
この意味はいったいどういう事があるのか?という時事で、解説をしたものなんですけどその中でですね。
こういうような言葉があります。

金日成の死亡、哀悼の3年の喪をした1994年から97年の期間は北朝鮮で数百万が餓死した最も残酷な時期でした。
この期間中平壌市と黄海道、黄海道というのは平壌の近くのですね。
道というのは日本で言うと県に当りますが、の一部を除いた地域、咸興(ハムフン)・清津など全国各地の駅前と市場と道端では毎日のように数十数百人ずつ飢え死にしました。
・・・(聞き取れず)駅・沙里院(サリウォン)駅をはじめとした重要な駅では、毎朝待合室と駅前周辺で飢え死にした人の死体を積み出すのが日課でした。
北朝鮮建国以後50年、初めて発生した残酷で悲劇的な国家最高の非常事態でした。
しかし当時金正日国防委員長は、毎日数百数千人が飢え死にすることよりも、父・金日成の死体を永久保存することにのみ国家のすべての力量を集中しました。
そして飢え死にしていく人民に食糧を供給するのではなく、金日成のために涙を流して悲しめと強要しました。

この当時北朝鮮の飢餓状態はですね。
最悪の状態だというふうに私どもも何度となく聞きます。
人の肉を食べたなんて話はざらにあった時代です。
しかしあのときに、そんな飢餓はですね。
全く起きなくて済んだんです。
この解説の中でこういう言葉があります。

金日成の死体をレーニンや毛沢東のように処理するためにロシアから技術者を呼んできて、錦繍山(クムッサン)記念宮殿を豪華絢爛に整備しました。
この錦繍山(クムッサン)記念宮殿では、実際に金日成の死体、あれは実際は蝋人形じゃないか?と言われているんですが、それを安置した場所です。
で、全国各地でとうもろこし何粒かが無い為に数十週百人ずつ死んでいく中で、金日成主席の死体を永久保存するのにかかった金だけでも8億9千万ドルになりました。
1995年当時、国際市場価格でとうもろこし1トンの価格が146ドルでした。
従って8億9千万ドルと言えば、我が人民が2年間腹一杯食べることが出来るとうもろこし600万トンを買う事ができたのです。
ですから金正日は死んだ父親金日成ひとりの死体を処理するために、300万人を超える人々を殺したことになります。

自分の父親の個人崇拝、この自分の父親も実際金正日が殺したのも同じようなものなんですが、その父親の権威を自分のものにするために父親を祀ったと。
そしてそれに使った金をですね。
もし人民に振り分ければ一人の餓死者も出さずに済んだ、言う現状を全く気にしないでやったのが金正日と言う人であります。
だから拉致でも何でも簡単に出来るんです。
平気な事ができる。
拉致した人間をですね、工作員として使うなんてことも平気な顔をして出来るわけです。
それがすべて、あの政治犯収容所ですとか、様々な北朝鮮の人権問題に関わってきている。
この問題もやはり我々が解決しなければいけない問題だと思います。

毎年冬が来ると、私はですね。
やはりこれ、拉致の事をやっているわけですけども、また北朝鮮の寒いところで子供たちが死んでいくんだろうなと、いう思いをせざるを得ない。
一昨日までソウルに行っていまして、一昨日木曜までソウルに行っていまして、向こうで聞いた話だったんですが、今北朝鮮と韓国でですね。
子供の身長と言うのが同じ歳で15センチ違うんだそうです。
前、10センチくらいと言うのは聞いた事があるんですが、今15センチくらいになってしまっている。

その今先ほど読み上げました95年あるいは97年くらいを中心としてのですね。
大飢餓の中で死んでいった半分くらいはですね。
10歳未満の子供だったそうです。
残った子供たちの中でも学校にまともに通えたのは3分の1くらいしかいなかった。
当然体格も小さい、健康状態も悪い。
ですから知能障害とかそういう事も起きているはずです。
やがて北朝鮮がまともな国になったとしてもこの先半世紀くらいの間、それによるショックがですね。
その後遺症がずっとあの北朝鮮を苦しめることになる、いうことでございまして、そういう問題を今あの地域が抱えているわけです。
これを我々は解決しなければいけない。

その時、これは日本だけの問題では無いですね。
世界中に協力を求めてやる問題です。
世界中に協力を求めてやるにはどうするべきか?いうことですが、やはり我々は拉致被害者を抱えているんだと。
多数の拉致被害者を持って、北朝鮮の人権問題は如何に深刻か、日本人が一番良く分かっている。
だから我々は先頭に立って北朝鮮の問題を解決するんだと、どうか協力してください。
これがやはり我々のあるべき姿であろうと思います。
そしてこの問題を解決できるのも、我々しかいない、言うふうに思っています。

韓国で何人もの方々から聞きました。
北朝鮮の民主化運動、あるいは人権問題をやっている方々はですね。
一様に日本に対する非常に強い期待を持っています。
日本は揺るがない。
アメリカはどうも何か下手したらば手を打ってしまう可能性がある。
金正日と手を打ってしまう可能性があるけど、日本は揺るがない。
何とか日本に頑張ってもらいたい。
そういう思いを何人もの人からも私は聞いてまいりました。
日本が頑張らなければ、今北朝鮮で苦しんでいる人を救うことは出来ない。
それはもちろん、その中に当然拉致被害者がいるわけでございます。

我々はそういう中でこれからどういうふうにしていかなければいけないのか?いう事でございますが、その主権の問題から行けば、これはですね。
日本国として正面から取り組んで取り戻すと言うふうにしていかなければならないわけでございます。
当然そこには自衛隊の活動が必要になってくるわけでございまして、私もその為に予備自衛官になっているわけであります。
自衛官の宣誓、我々予備自衛官ですから予備自衛官としての宣誓書は別にありますが、一応防衛召集とかを受ければ本職と同じ事になるわけで、その場合はですね。
「事に臨んでは危険を顧みず」いう宣誓がございます。

「事に臨んでは危険を顧みず」というのは、当然軍人ですから「戦死することは覚悟せよ」と言う意味であります。
幸いにして今まで日本は戦争に関わっていませんから、この自衛隊が出来て以来いわゆる戦死者と言うのはいませんが、しかし例えばこの間の(東武)東上線の踏み切りでですね。
人を助けようとして重体になっているおまわりさんをはじめとして、警察官であれ消防士であれ、その仕事で命を落としていく事になる人と言うのは当然出るわけでございます。

新潟の中越地震のときに、長岡でですね。
落っこちてきた岩に挟まれて、そしてお母さんとお嬢さんは亡くなってしまったと。
一人だけ男の子を助けたということを、今でも覚えていらっしゃる方がおられると思います。
あの時ですね。
もし命が一番大切なら何も助けに行く必要なんか無いんですね。
助けに行った救助隊の人だって二次災害で死んでしまう可能性だって十分あったわけです。
その救助隊の人に残っているのが男の子一人だったんです。

救助隊が数人に一気に岩盤が崩れて何人も死んでしまったとする。
そしたら1と数人とだったらどっちが大事か?といったら、数人の方が大事だという事になるでしょう。
そしてその人たちには当然ご家族がいたわけでございます。
しかし、助けに行ったんです。
なぜ助けに行くか?
そこにいたらですね、助けざるを得ないではないか?というやむにやまれぬ思い。
これはもちろん職業的な使命感という事になるでしょうが、そういう事になる。
もちろん自衛官だってその場に行けば当然そういう事になるわけでございまして、これはですね。
数が多いとか少ないとかの問題では無いんです。

そしてですね、もしですね。
そういう事をやっても取り返すことが出来ないとなったならば、また次にはここにおられる皆さんやそのご家族か分かりませんが、何をされるか分かりません。
日本と言う国は何をやっても大丈夫なんだと、こんな国、何をやったって何も起こりはしないいうふうに思ったら、平気な顔をしてですね。
これは別に北朝鮮に限らず周りの国からやられていくわけでありまして、この海岸線の長い、領海まで入れれば物凄く広い地域を持った日本と言う国が何とか生きていくためにはですね。
やはり日本に変な手を出したらば、いったい何をされるか分からない、いうふうにですね。
拉致をしたりしたらば、最後の最後まで取り返しに行く。
そしてそのツケをですね、どれだけ払わされるかわからないと思わせなければ、これから先も拉致は続いていくだろうと言うふうに思います。
こういう事を我々正面からやっていかなければいけない。

そしてそれをやっていくためには何が必要か?と言うと、国民に対して政府は実は拉致問題と言うのは「これこれこういうような問題でした」と、「少なくとも政府が知っているのはここまでです」という事をですね。
もっとハッキリと言わければいけません。
今日本政府が明らかにしている拉致問題と言うのはですね、本当の氷山の一角です。
とんでもない事を今でも日本政府は知っていて、間違いなく隠しています。

昨日まで米子に行っていたわけですが、松本京子さんの事件について2000年の12月に、この埼玉出身の金子善次郎衆議院議員が質問趣意書を出してくれました。
この質問趣意書に対して政府の答弁はですね。
「松本京子さんについて拉致を思わせるものはなかった、疑わせるものはなかった」と言うふうに言っております。
最近になってから「いや実はもっと前から分かっていたんだ」みたいな話を警察がしたり、言っている事が二転三転転がってきている。
挙句の果てに私が聞いた話では、今一切所轄の米子署ではこの問題等についての質問には答えない。
全部東京の警察署に聞いてくれという話になっている、いう話でございまして、要はそこにどんな矛盾があったかと言うのが明らかにされるいう事が怖いんであろうと思います。

横田めぐみさんの事件だって、あの事件が起きた昭和52年の11月15日から遠くない時期に、この事件はすでにですね、明らかになっていたと聞いています。
そしてその後安明進さんが亡命をして90年代の半ばまでには、新潟までは分かっていませんけど、日本海側のどこかの県で1970年代の後半に中学校1年生の女の子がバドミントンの帰りに拉致をされた、と言う情報は韓国の国家安全企画部から日本の警察に届いている。
しかし、それを調べなかったのか?あるいは調べたけれど隠していたのか?分かりませんが、いずれにしても飛んでもない不手際をやって、そしてこれが明らかになったのが今から10年前の2月3日。
西村慎吾衆議院議員の国会での質問によるものだ、という事です。
それ以外にも非常にたくさんの事を今この国の政府は隠しています。
最初、ほんのちょっとの嘘をつくとですね。
その嘘を塗り固めるためにまた次の嘘をつかなければいけなくなる。
何十年も経っている。

小泉さんと言う人は、元々外交に全然関心がない人です。
で、拉致問題のことで何か進めれば業績になるというふうに思ったんでしょう。
そしてそれまであまり知らなかった。
で、やってみたらパンドラの箱をちょっと開けちゃった。
でパッと見てですね、これは拙い。
元々俺がやった話じゃない、ということであわてて蓋を閉めた。
しかしもう蓋は閉め切れなかった、と言うのが今の状況だと思います。

隠している事が今全部出てくればですね。
やがて大変なことになると私は思っています。
拉致問題の本質が分かったときに、私は日本の現代史と言うものが書き換えを迫られると言うふうに思っておりまして、それほどこの問題は重い問題です。
そしてはっきり言えば、この問題ですね。
絶対にハッピーエンドと言うのはありません。

皆さん、拉致被害者が皆帰ってきてですね。
あぁ良かったですね、って言ってですね。
皆で大喜びをしておしまい、なんていう事には絶対になりません。
それは覚悟していただくしかない。
それは増元るみ子さんが帰ってくる、あるいは田口八重子さんが帰ってくる。
そういう意味での個別のハッピーエンドはあるかもしれません。
全体から言えばもっととんでもない事が山ほど出て来てしまう。
もう見なければ良かったと思うようなことに、我々はおそらく直面しなければいけないんだろうというふうに思います。

しかしもし我々がここで、そこから目をそらして次の世代に送ってしまったら、一種のキャリーオーバーでありまして、また荷物を多くして次の世代に渡してしまうことになります。
そんな事は絶対にさせてはならない。
我々が、今ここにいる皆さん我々の世代で、この問題を何とかしてですね。
解決をしてしまわなければいけない、いうふうに思うんです。
そして今日、丁度建国記念の日ですけども、この国が出来る前からですけども、物凄い数の我々の祖先がこの国を作ってくださいました。

だからこそ今ここに我々が集まって来られるわけですし、この日本と言う国でですね。
誇りを持って住む事ができる。
そしてこの国に新しい命が産まれて、そして我々の後を引き継いでいくわけであります。
我々の世代と言うのはあくまでも中継ぎの世代でしかない。
中継ぎを立派にやってこそ、我々は生きていた価値を全うする事ができるのではなかろうか?いうふうに思うわけでございます。
ですからこの問題にですね、やはり正面から何とか向き合って欲しいと思います。

マスコミに出てくるような情報、特にですね。
一番怖いのは、この中にNHKの人はいないと思いますが、NHKのニュースなんかでですね。
特ダネとして流れる情報は、私はほとんどそういう情報操作であるというふうに思っています。
そしてそれ以外の社の人たちも、これに対してですね。
正面から切って戦おうと言う人は、残念ながらあまりいない。
一生懸命拉致問題をやってくれている記者の人たちたくさんいるんですけども、しかしそれだけではですね。
問題は解決しない。
ある意味で言うと自分も返り血を浴びるつもりでやっていくしか方法が無い、いうふうに確信をしている次第でございます。

日本はなんだかんだ言ったって世界で第二位の経済大国でございます。
アジアの中心です。
日本の国家主権の問題はもちろんとして、人権の問題でも日本がこのアジアの事はやるしかないんです。
アメリカはアジアの国ではない。
都合が悪くなればいつか出て行きます。
我々ここから逃げていく事は出来ないんです。

中国に人権の問題、言えるはずが無い。
中国へいくらですね。
拉致問題であなたのところ、中国人の人が拉致されていると言ったところで、中国政府はですね。
あの法輪功とか、ああいう人たちに対する弾圧とか、チベットとかあるいはウイグルに対する弾圧なんか見ていただければ分かるように、人権なんて事は何とも思っていない。
そういう国であります。
そこに人権問題を任せることは出来ないんです。

我々がやるしかないんです。
そして我々にはその力がある。
間違いなくあるわけでありまして、我々はその力を行使していかなければいけないんだと言うふうに思います。
動けば必ず反発も起きます。
しかし、その反発を恐れていたら物事は前に進みません。

私自身、昨年の12月までにこの問題を解決するという事を何度も何度も言ってまいりました。
解決できませんでした。
責任は必ず取らなければいけないというふうに思っております。
それはこの問題が解決した後か、あるいはする過程でか分かりませんけど、それなりの責任の取り方を私はしていくつもりでおります。
一刻も早い解決、そしてまたその後重い荷物を我々背負わなければいけませんけども、そこに向かって我々進んでいくしかないであろうというふうに思う次第でございます。

そうは言いながらそういうふうにやってやっていますと、増元さんのご結婚とか良い話もございますので、そういう事もあると期待をしながら前に進んでまいりたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。(拍手)

2007年02月18日

07.2.11 荒木和博氏1 和光市集会(3)和光市民文化センターにて

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための4市協議会・講演会
07.2.11 和光市民文化センター・サンアゼリア小ホールにて

『荒木和博 特定失踪者問題調査会代表の講演 その1』

〜〜拉致と最近の北朝鮮半島情勢〜〜

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ご紹介をいただきました荒木でございます。
本日は連休の中日、皆さんお忙しいそれぞれ御用があるにも関わらず、多数の皆様方お出でいただきまして本当にありがとうございます。
講師の一人として心より御礼を申し上げます。

今増元さんも、それから司会の○○さんも安倍政権に非常にですね。
何とか頑張ってもらいたいと期待を述べられます。
私も期待を持っているという面では一緒なんですが、必ずしも今の状況で良いとは思っておりません。
ですからそういう意味では厳しいことも申し上げておりますし、今日も実はこれからそういう事についても申し上げるつもりです。

大体そういうふうに言うとですね。
あいつは意見が違うじゃないか?家族会と違うんじゃないか?救う会と違うんじゃないか?とか、いろんな事を言われるんですが、こういうのはですね。
いろんな違いをぶつけ合いながらやりながら物事は前に進んでいくのでありまして、今皆が皆同じふうな意見を持つ必要は無い。
決まったらそこに向かって進めばいいんですが、そこにはいろんな意見がある。
こういうふうに思っております。
意見が一つにするのは、増元さんの事は大変おめでたいという事くらいは、これは皆一致した話でございまして、これは皆でお祝いすべきことですが、それ以外ですね。
いろいろある。

特に特定失踪者問題調査会と言うのは、あちらからもこちらからも恨まれる団体でございまして、何か全然危険も何ないんですが、何かあったとしてもですね。
恨まれる相手が多すぎて、いったい誰から恨まれているのか分からない、いう状況でございます。
その一つを申し上げます。
去年の暮れに週刊現代で「私は蓮池薫さんに拉致をされかかった」と言う記事が出ていたのをご覧になった方もおられるかと思います。
今出ています一番新しい週刊現代、明日また次の号が出ますが、今出ている週刊現代とそれから月刊誌の諸君に私はこのことについて書いてあります。

結論から申し上げますが、あの話は私は7割から8割は本当だというふうに思っております。
間違いなく蓮池さんは拉致をされている帰ってくる5年前までに、日本に工作目的で入って来ております。
何らかの工作活動をやっています。
そしておそらく他の拉致された方々、何十人か分かりませんけども、少なくともやっぱり何十人とかあるいは少なくとも十何人とか、それくらいの単位の拉致被害者も日本の中に入ってきて工作活動をしていたであろうという事が推測されます。

あの週刊現代の証言をした横井さんと言う小学校の先生ですが、この方と私、先月の末に東京で会いました。
で、会って話を聞いていてですね。
やはりいろんな事が矛盾がなく感じられる。
もちろん本人の写真を撮ったわけでも無いし、あるいは音をテープレコーダーで録音したわけでもなんでもない。
いう事でですね、証拠が無いんです。
で、蓮池さんは否定をしている。

ついでに言えば、政府の拉致問題の内閣府のですね。
連絡調整室長も、これにわざわざ「そんなことは有り得ない」と声明まで出しています。
私はこれは嘘だというふうに思っています。
ただし、そのことについてこれは言うんですが、その前に是非ご理解いただきたいのは、もしそれが蓮池さんが日本に戻ってきて工作活動に関与していたとしても、それは彼を非難するという事には少なくとも直接は結びつかない、いう事であります。

今日ここに田口八重子さんのお兄さんお二人、飯塚さんと本間さんがお見えでございますけど、田口八重子さんの事件が明らかになったときに、この事件に対するマスコミの見方がどうだったか?
田口八重子さんは拉致をされた被害者です。
それにも拘らず、大韓航空機事件の共犯者のような目で見られたと。
これは飯塚さんからも前にお聞きしたことでありますけども、そうであったと。
「何で被害者であるはずの妹が犯罪者のように取り扱われなければいけないのか?」いう事を思ったという事でありますが、まったくその通りでございまして、それは向こうで拉致をされてから生きていくためにどうしてもやらなければいけなかったことである。
そのいう事を聞かなければ自分の命、場合によって例えば向こうで結婚していれば、その家族の命まで危なくなっていた可能性がある。
そういう中で行なわれた、一種の緊急避難のようなものであると思います。

ですから蓮池さんが日本に戻ってきていたとしても、当然ご家族は皆北朝鮮に戻っている。
これは別に日本人の拉致被害者だけではなくて、北朝鮮の工作員でさえ必ず結婚させて、独身のときに出すという事はまずあり得ません。
必ず結婚させて家族を残させて出していく、いう事でありまして、それは二重三重に逃げられないように足かせをはめているわけであります。
ですから、私はそれは仕方がないことである。
一番悪いのは拉致をしていった人間を自分の国の工作目的、しかも自分の拉致をしていった人間の祖国に対する、ある意味で裏切り行為となるような事に使っている、と言うような事をやっている北朝鮮の体制が悪い。
そしてその次に悪いのはその人たちを助け出す事が出来なかった日本のこの国家にある、いうことでございます。

お兄さんの蓮池透さんの書いた本の中に、蓮池薫さんに対して日本の警察、新潟県警と警察庁でしたか。
が、事情聴取をする。
で、聞いた話の中に「どうもあなた、日本に戻って来ていたでしょう?」と言う話が書いてある。
で、「何をとんでもないことを言っているんだ、あんたがた取り返しに来てくれたのか?」いうふうに言ってですね。
蓮池薫さんは激高したという事を書いてあるんですが、皆さん今ですね。
拉致された帰ってきている5人の方々は、どういう扱いだかお分かりになります?
今増元さんをはじめとする家族会の方でもですね。
全くすぐに簡単にですね、会う事は出来ないです。

いわんやマスコミの人たちは報道規制がありまして、例えば曽我さんであれば佐渡市役所の支援室とかそういうところを必ず通さなければいけない。
直接取材に行くと言うことをですね、許すことはしていないです。
で、そういう状態でしかも何かあれば大騒ぎで、あの人たちからすぐに内閣室の方に連絡があって、「こういう事があった」と言われるわけです。
警察というのはあくまで行政官庁ですから、そういうふうに言われてですね。
上から、例えば首相官邸からですね。
「お前ら警察のやり方、何かおかしいんじゃないか?」というふうに言われればこれは非常に困るわけで、お役人がそんな事をですね、簡単に言うか?
絶対に言うわけが有りません。
警察の人にも私確認をしました。
そんな事言うはずがない。
じゃなんで?あれもちろん嘘では無いですよ?そういうふうに言った。
そういうふうに言い方をしたんでしょう。

なぜそういう言い方をしたのか?
警察は掴んでいたんでしょう。
私が聞いている話でもあの週刊現代に載った横井さんという人以外に、複数の目撃者がいます。
「蓮池薫に極めてよく似た人を見た」と言う言い方をしている。
あの横井さんはその後、ずっと分からなかったんですね。
で5年前の10月に彼ら本人が、羽田空港のタラップから降りてくるところを見て「あ、彼だ」というふうに気がついたと言っていました。

全く同じ事を言っていたのが安明進です。
安明進はやはり北朝鮮の政治軍事大学でやはり彼を見ています。
ただ、大学生のときの蓮池さんの顔つきとそして帰って来たときの顔つき、全然違いました。
安明進が見ていたのは、北朝鮮にいるときの今の顔つきに似ていたときの蓮池薫であったわけですね。
ですから本人は「この人ではないか?」という事は思っていたそうです。
実際それを警察には言ったそうですが、蓮池さんのご家族にはそこまではっきりとは言っていなかったと。
その安明進がやはりタラップを降りてくる姿を見て、「あ、間違いない、あの人だ」と言ったと。
全く同じ事を感じた人が他にも複数いた言う話で、私は他にも聞いています。

彼らは残念ながらいまだにほとんど核心に迫る話はしてくれません。
これは帰って来たときに言っていた話は、なにか横田めぐみさんの話だけです。
そのあとなぜかポツリポツリと出てくるわけですけども、我々が聞こえるのはほとんど情報操作では無いか?と思われるような内容のものだけです。

去年、今年ですか。
今年に入って1月の11日か何かに、蓮池さんに対して、蓮池さんが拉致をされたときに二人の指導員から、「これはお前は実は女の方を祐木子さんの方を連れて来ようとしたんだけど、お前も一緒にいたからついでに連れて来たんだ」というような事を言われたというような情報が流れておりました。
この話がいったいどこから流れたのか?
本人たちはマスコミにはしゃべりません。
そしてこの話をじゃあ、誰か聞いていたのか?
横から聞いていた人間がいるわけがない。
その指導員が自白したわけでもない。
蓮池薫がしゃべったとしか思えないわけです。

で、だとするとこれはどういう事か?
嘘です。
1970年代と言うのは、特定失踪者でアベックないし夫婦で拉致された人が、ほとんどここに集中しています。
後80年代に一人、60年代に一人くらいです。
ほとんどが全部70年代に集中する。
絶対偶然でも何でも有りません。
あの当時二人で連れてくれば、安定した状態で自分たちの北朝鮮の命令に従うだろうという意図があったから、そういう事を北朝鮮はやってきている。
だからついでにやったという事は有り得ないです。

しかも女性一人を連れてこようと思ったときにもう一人連れてくる。
連れてくるときに例えば、どういうやり方をしたのか分かりませんが、袋にでも突っ込んで連れて来たのだとすれば、その袋予備の袋を一つ持って来てですね。
要員も一人分余計に連れてくるという事をやります。
そんな事は絶対に有り得ないことでありまして、つまりこれはですね。
要は、蓮池さんが工作活動をやったという事を打ち消すための情報操作だとしか思えない。
その情報操作を誰がやっているか?と言うと決してですね、彼らだけではない。
もちろん彼らだって、しゃべれないわけです。
北朝鮮から電話がかかってくる。
指示を仰いでですね、その範囲でしか基本的には動けない。
もしその指示に従えば自分たちの命が危なくなるかもしれないし、自分たちの家族まで危なくなるかもしれない。

ただしかし、それだけでは無いんです。
間違いなくこの国の政府が情報操作をやってます。
今までずっとこの何年間も見てきて、国家権力と言うものがこんなに恐ろしいものかという事を、本当に肌身にしみて感じました。
拉致問題と言うのはこんなに小さい問題なんだと。
こんなにわずかな人数でやっているんだと。
そして家族の問題にどんどんどんどん小さくしてしまう。
この人たちだけが帰ればこれで話は進展したんだと、言うふうにしてしまおう。
そういう動きをですね。
これは別に何も安倍さんになったからと言うわけではありません。
もう何十年も前からずっと続けてきた、という事でございます。

ですからこの問題の根は深い、という事であります。
安倍さんになったから問題が解決するなんてものではない。
この問題は本当の意味ですべてが分かって解決するには、内閣の二つや三つは絶対にすっ飛びます。
そして場合によったら総理大臣とか担当している大臣の数人は、政治生命どころか物理的生命まで失うことを覚悟していただかなければいけない。
それくらい大きな問題です。

今6者協議をやっているわけですが、6者協議で今増元さんが言われたように孤立という事が出てきます。
日本は孤立しています。
当たり前です。
拉致問題を言っているのは日本だけ。
もっとたくさん拉致をされている韓国は何も言わない。
もう北朝鮮の言いなりになっている。

アメリカや中国にとってはみれば拉致問題と言うのは全くのよそ事です。
他人の話です。
協力するはずがない。
アメリカは日本との同盟関係が有ります。
今日本と関係を悪くすれば自分たちにとってマイナスになる。
そしてまたアメリカと言う国は人権と言うものは前に出てくると、そんなものはどうでも良いと正面から切って言える国ではありません。
だからやはり協力はします。

中国はやはり今でも日本の経済協力が必要です。
日本からの金が無くなってしまったら、日本との関係が悪くなって日本の企業が例えば撤退でもしてという事になったら、一発で今の政権はすっ飛んでしまう。
絶対にそんなことは出来ない。
だから口だけは協力をするような事を言ったりします。

しかし、あくまでもこの問題と言うのは日本の問題です。
皆さん、例えばこの場所にアメリカ人のお母さんでもやってきて、「実はうちの息子はキューバに拉致をされたんです、助けてください」と言われたら、どう思うでしょう?
そりゃ同盟国です。
「可哀想だな、何とかしてあげたいな」言うふうには思うわけですけども、「じゃあ例えば皆でキューバの大使館に手紙を書きましょうね」それくらいの事は出来たとしても、「まぁやっぱり助けるのはアメリカ政府でしょう」という事になる。
この問題も全くひっくり返せば同じことでありまして、日本が正面からこれに向かっていって取り返す以外に方法は無い。

じゃあいったい6者協議は何のために続けるのか?
これは北朝鮮を圧迫して追い詰めるためです。
日本が孤立をしている。
幾ら孤立をしたって大丈夫です。
日本が頑張っている限り、絶対話は前に進みません。
もしどうしても嫌だと言うならばですね。
日本は6者協議から離脱をしてしまえばいい。
そんな事は絶対にアメリカも中国もさせられるはずがないです。
日本はそれだけの力を持っているわけでありまして、それを行使しなければいけない。

おそらくこの6者協議、結局どういうふうになるのか良く分かりません。
ほったらかしておけば、もし日本がですね。
もししょうがないと妥協してしまえば、アメリカとしても今手打ちをしていますから、要は適当に核の話をごまかして、そしてですね、終わりにしようということにしてしまう可能性がある。
あるいはそこまで行かなくても、さらに引き伸ばしていこうと言うふうにする可能性があります。

北朝鮮は北朝鮮で内部にいろんな爆弾を抱えてしまっていますので、それが出来なくなるかもしれませんけど、おとなしくしていればアメリカと中国で手打ちをしてしまう可能性はあります。
北朝鮮のキム・ケガンと言う代表はですね。
最近何かやたらニコニコとした顔をしていますけども、おそらく裏にそういうものがあるんだろうと思っています。

しかし、日本はいう事を聞かないで、さらに制裁を強めればそんな事は言っていられなくなるわけでありまして、そういうふうにしていく中で北朝鮮がいざどこかに逃げようとしても、6者協議が続いていれば逃げる場所が無くなっていく。
アメリカも中国もその枠の中に入っていればですね。
絶対にそこから逃げる事は出来ない、という事になるわけで、我々は如何に6者協議を使うか?という事にすべてはかかっていると言うふうに思います。

かつて私の自衛隊の友人が言った言葉なんですけども、これまでずっと「日米安保条約で日本はアメリカの戦争に巻き込まれる」と言う言い方をされて来たんです。
「しかし、拉致問題は違う。拉致問題は日本の戦争である。日本の戦争に日米条約でアメリカを引き込むんだ」と、いう事を言っていましたが、まさにそういう時期が来ている。
我々がいったい何をしたいのか?という事をハッキリさせて、そしてそこに向けてアメリカも中国も引きずり回して行く。
その時期だろうと、私は思っているわけでございます。

先ほど申しましたように、この拉致問題というのは主権の問題、日朝二国間で最終的には解決する根本的な問題である事が一つ。
しかし、もう一つ忘れてはいけないのは人権問題としての拉致問題と言うのがあるという事であります。
これは日本人の拉致だけでは片付かないんですね。
日本人の拉致ならば、例えば場合によったらば日本がですね。
自衛隊の特殊部隊などを入れてそして圧力をかけて取り返すと。
あるいは中国へですね。
拉致被害者を脱出させて外務省が保護する、という事は出来ますけども、人権問題としての拉致という事になるとこれでは解決は出来ません。

北朝鮮に関わる問題を包括的に解決をしていくしかない。
どういう事があるか?
同じ拉致問題といっても日本人だけではなくて、韓国人とかあるいは他の国々の人たちの拉致被害者を取り返さなければいけない。
そして北朝鮮に帰国していった帰国者及びその日本人妻たち、日本人の家族、すでに日本にはそういう人の家族が100人以上の人たちが戻っていますが、そういう人たちの人権の問題も保障して上げなければいけない。
また北朝鮮を逃れて脱出している数十万の脱北者の問題。
そして北朝鮮の人口の100人に一人を入れている政治犯収容所の問題。
こういう問題をすべて解決して行かなければいけないのだと思います。

・・・その2に続く・・・

2007年02月16日

07.2.11 増元照明さん2 和光市集会(2)和光市民文化センターにて

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための4市協議会・講演会
07.2.11 和光市民文化センター・サンアゼリア小ホールにて

『増元照明さんの訴え その2』



それほど危機感を持っていました。
2000年、1999年、野中さんが幹事長だった当時から日朝国交正常化を優先させるのではないか?
そして日朝国交正常化をするんでは無いか?と言う危機感を常に持ちながら、僕たちは恐怖に慄いていました。
当時北朝鮮はあらゆる国と国交正常化をなしていたんです。
ヨーロッパのEUではフランス以外の国と当時国交正常化をなしています。
その時にメディアの論調は何を言っていたか?

「隣国である日本が北朝鮮と国交正常化をしないで、各国が国交正常化をしてる趨勢の中で本当にそれでいいのか?」と言う流れを作ろうとしたんです。
「日本が孤立している、日本の孤立化を進めていいのか?」と。
「世界が北朝鮮との国交正常化を進めているときに、日本だけが北朝鮮と国交正常化をしないで孤立化していていいのか?」とメディア全部やりました。

産経はたぶんそれはやってないと思いますが、朝日・毎日、私たちはその論調を聞いていて、
「何を言っているんだ! 私たちの家族はまだ取り戻していない、帰って来ていない状況で孤立していいんじゃないですか?国交正常化は出来ないでしょう。」
と言う思いでいたんですが、メディアの方はやはり国交正常化を優先。
政府の方針でもあったかもしれませんがその流れを作ろうとしました。
それでも大きく国交正常化に動かなかったのは、やはり日本の国民の皆さんが「何かおかしい」という、そういう思いを抱いていたから、政府も積極的に正常化に踏み込めなかったと思っています。

2002年9月17日、小泉総理が訪朝されました。
あの訪朝時、田中均さんが1年かけてあの小泉訪朝を画策したと言われますが、あの訪朝時のあの映像、私も映像の中で何回も何回も見たんですが、小泉さんと当時安倍官房副長官が二人で並んで金正日を待つ場面が見えるんですが。
その直前に5人生存8人死亡を言い渡されたお二人ですが、安倍さんは目の周りが真っ赤になっているんです。
で、後ほど聞いたんですけれども、あの日8人死亡とされた、確認はされていませんでしたが衝撃的な報告に、横田のお父さんお母さん、そして有本のお父さんお母さんの顔が浮かんで、やはりどうしても涙を流さざるを得なかったと仰っていました。
それが表情にも現れています。

小泉総理は硬い表情ではありましたけど、じっと前を見据えていました。
金正日が入って来たときに、私はこれは、多分私だからそう感じるのかもしれませんが、小泉総理の頬がちょっと緩んでいるように見えます。
金正日が目の前に現れてそして首脳会談が実現し、平壌宣言のサイン、そして国交正常化への道が開かれたという思いが、多分小泉さんの頭の中によぎったのでは無いでしょうか?
本当に私、まぁ穿った見方かも知れませんが、もし機会があればもう一回ご覧になってください。
頬が緩んだんです。
それを見て私は小泉元総理と安倍現総理の思い入れが、やはり違うんだというのを改めて感じております。

今安倍総理は、昨年の官房長官になられてからですが国内での現行法、朝鮮総連の施設に対する厳しい法の厳格化、さらに商工人の不正な輸出に対し厳しい法の適用を行い、それが元で朝鮮総連が動けなくなってきておりますが、その流れを厳しくしていき、さらにミサイル発射で万景峰号を止めました。
その万景峰号、最初はミサイル発射で制裁を科すと仰いましたが、すぐに翌日拉致の進展が無いことも理由に入れていただきました。
核実験がなされたときは、拉致の問題も含めてさらなる経済制裁の強化をなされました。
このスピードが非常に早いもので、びっくりするぐらいの早さです。

ずっと経済制裁の発動を訴えて来ましたけど、中々政府としては対話と言う、対話対話というその言葉で圧力をかけてきませんでしたが、ミサイル発射と同時に経済制裁を科した。
そして核実験やったという情報の元にすぐ制裁を発した。
これは安倍さんが官房長官であったがゆえに出来たことだと、私たちは思っています。
今現在は先ほど言ったように、対策本部の本部長として北朝鮮に対して毅然と私たちの家族を、拉致問題の進展を北朝鮮に強くメッセージを送っています。

メディアはこう着状態と言うふうに言ってる方もいらっしゃいますし、山拓さんなんかもこう着状態、このこう着状態をどうにかしなければならないと言って訪朝されましたけども。
一昨年から続く一連の流れ、これは北朝鮮に対して日本政府が初めて、戦後60年初めて制裁と言う厳しい道を示し、強く拉致問題の解決を北朝鮮にメッセージとして送っている状態です。
昨年の日朝協議のときに北朝鮮が何を一番気にしているか?
それは日本人の日本国内の拉致問題に対する関心の高さ、それを気にしている。
後拉致と言うものを国際的な広がりを気にしていると我々は聞いています。
それほど北朝鮮はこの拉致の問題を考えざるを得ない状況になってきているという事。
それは日本政府が毅然と拉致の問題を北朝鮮に突きつけているから。

ですから今回の6者協議の中でも、アメリカと、米朝が多少緩い関係になりつつある中で、日本政府は独自にこの拉致問題の進展が無い限り、核の問題で進展があったとしても経済支援は出来ないと事前にはっきりと言っています。
それは北朝鮮にも強いメッセージになりますし、他の5ヶ国にも日本を除く5ヶ国に対し強いメッセージになります。
6者協議自体、私たちはあまり評価をしておりません。
それは中国が主導でやっていて、そして北朝鮮の崩壊を望んでいない中国が時間稼ぎの元にのらりくらりとやっているようでは、拉致の問題いつまで経っても解決しないと言うふうに思っていますが。
この日本政府の立場として、拉致の問題で進展が無ければ一切の経済支援は出来ないともう明言されていますから、中国がホスト国としてあの6者協議を成功させるためには、どうしても日本の金が必要なんです。

中国は北朝鮮に対してそんなに多くの金をつぎ込むつもりはありません。
あの辺は適当に生かさず殺さずでいればいいとある程度考えています。
ただ東北省と言うところがあります。
そこの経済的な遅れを取り戻すためには、どうしても日本の企業の融資が必要ですから、日本のいう事を聞かねばならないですし、もし北朝鮮がインフラ整備されてそちらの方の貿易が強く大きくなれば、改革開放路線になればそれは東北四省のある程度経済的な上向きはあるので、ですから北朝鮮のインフラはやらなければいけない。
それに関しては日本の金を当てにしているのは、まず私は間違いないと思っています。

韓国は世界10位といえどもあまりお金を出せるような今状況では無いので、北朝鮮を丸抱えできないでしょう。
あの北朝鮮を立ち直らせるためには日本から出るといわれている1兆4千億円強の、金丸さんが約束してきたお金を皆が当てにしている。
ですから日本政府は今それを出来ないと言うふうに、拉致の解決がなければ出来ないというふうに言えば、あの6者協議の中で一番困るのは中国です。
中国を動かすためにも、今の日本政府の毅然とした姿勢は大変私たちにとってはありがたいですし、それをもっと早くにやるべきだったと私は思っているんですけど、安倍政権になってそれを貫いてくれています。

今日本政府は北朝鮮に対して攻撃を仕掛けています。
確実に金正日を追い詰めるために、経済制裁でそして拉致の問題で攻撃を仕掛けています。
それをこう着状態と捕らえる事自体がメディアの間違いであり、そして山拓さんの間違いであろうと思います。
山拓さんは今の内閣、非常に若い内閣ですから、彼は非常に馬鹿にしているところがあるんでしょうけど、安倍さんの思いを全く知らずに日本政府との連携も取らずに、ただこう着状態と言うメディアの誤った情報の元に自分が行けば、自分が行ってまた2〜3人取り戻せると考えておられるでしょうが、日本政府は今2〜3人の拉致被害者の救出ではなくて特定失踪者も含めたすべての拉致被害者の救出するために、今の現在の対北朝鮮政策をやっています。

その流れを知らない人たちがうろちょろする事は北朝鮮を利することになる。
だから私たちは山拓さんの訪朝に関しては反対なんです。
あの方が何をやったか?
2004年、大連であのソン・イルホに非常な喚起の声を上げさせるほどの何かの約束をさせたんですよ。
そういう方が、その後何が起こったか?
小泉再訪朝があって、結局取り戻したのは5人の家族だけです。
100人以上の拉致被害者がいるにも拘らず、その一人の拉致被害者に関する情報さえ全く取る事が出来ずに、そして再調査の約束をしたと言って威張って帰って来ましたが、その再調査の結果が偽の遺骨であり、偽の死亡情報であった。
このことに関して何も小泉さんは責任を取っておられません。
そして辞められていかれましたが、このような相手に利用されるような議員外交と言うものを今まで日本政府はやってきたから、そして山拓さんも実際それをやってきたから、私たちは山拓さんが行かれる事を非常に危ういと考えています。

今の日本政府のこの姿勢、我々はこれからもずっと安倍総理のやり方を支持し、そして北朝鮮に対して毅然と拉致の問題の進展なくして一切の経済支援はしないという、経済協力は出来ないという日本の政府のこの発言を支持しています。
佐々江局長もいろいろと頑張っておられるでしょうが、日本サイドから北朝鮮にお願いして日朝二国間協議をするというような状況を我々は望んでいません。
それは昨年からの日朝交渉の再開に関してもそうですが、私たちは早くはやっていただきたい。
しかし、それを日本政府から要請するという形になるとあの北朝鮮、必ず自分たちを利するような話し合いにしか持って行きません。
ですから日本政府としては強いメッセージを送って経済制裁をし、圧力をかけながら北朝鮮の譲歩を待たなければならない。

アメリカが金融制裁をかけても北朝鮮は6者協議に戻ってきたではないですか?
北朝鮮が非常に困ったから、米朝会議をして欲しい、金融制裁を解除して欲しいから6者協議に戻ってきたではないですか?
今度は日本の単独制裁の毅然とした姿勢で、日本の制裁を解除させるために、彼らが話をしなければならないと思わせなければなりません。
これは今アメリカが金融制裁をやっているときに、さらに強化をしていかなければならないと私は思っています。

今年おそらくこのまま行けば金正日政権は本当に危ういところまで行くと私は考えていますので、今年が勝負だと思っています。
これを逃したら、また後2年3年、そうすると日本で待つ家族が次々倒れていってしまいます。
横田さんご夫妻もだいぶあちこちを回られて、体があちこち痛い思いをされておりますので、今横田夫妻には極力休んでもらいたいと思っております。
ここに来ておられる飯塚副代表もすでに、いつの間にかもうすぐ、もう一個で70になるというお話ですので、だいぶお疲れだと思います。
私はまだ50代ですので、その分皆さんよりは健康でありますので、ちょっと1月に倒れてしまいましたけどそれでもまだ皆さんよりは体力を持っておりますので、出来れば私が動きたいと思っております。

でも北朝鮮、先ほど言ったように日本の世論の沈静化、それを一番望んでいます。
ですから皆さんが絶対にこの拉致被害者の事を忘れない。
拉致被害者を救出するまで経済支援なんか絶対に出来ないんだという強い思いを持っていただく事が、私たちの家族を早期に救出する大きな力になると思っています。
こういう集会にも本当に日曜の昼下がり、これだけの大勢の方に来ていただき、感謝申し上げます。

そしてこれから是非ブルーリボン運動にもご協力ください。
日本人の8割がもしブルーリボン、もしくはブルーのストラップを付けて、北朝鮮に対して無言のメッセージを送っていただきたいんです。
日本人は絶対に最後の最後まで拉致被害者を救出する。
そこまで一歩も引かないという日本人の意思を金正日に見せ付けてください。
皆さん一人ひとりが無言の意思を見せ付けることによって、北朝鮮が日本人拉致被害者を返す日がさらに早くなると思っておりますので、是非ご協力をお願いいたします。
今日は本当にありがとうございました。(拍手)

2007年02月15日

07.2.11 増元照明さん1 和光市集会(1)和光市民文化センターにて

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための4市協議会・講演会
07.2.11 和光市民文化センター・サンアゼリア小ホールにて

『増元照明さんの訴え その1』

〜〜拉致から29年 家族の思い〜〜

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みなさんこんにちは。
ただ今ご紹介をいただきました、家族会事務局長の増元です。
非常にプライベートな事ですが、お騒がせしております。
最初、このところ暗い話と言うかあまりいい話が無いもので、フライデーの親しい記者に「是非掲載させていただきたい」といわれまして、それじゃしょうがないかなと思ったんですが、まさか新聞があんなに反応するとは思ってなかったんですね。
新聞・テレビがあんなに反応されるとは思っていなくて、ちょっと今町を歩けない状況に陥っています。
申し訳ありませんでした。

今とにかく、ご紹介いただきましたように、私たちは今年こそはと言う非常に強い思いを持って動いております。
昨年の1月警察の漆間長官が「今年は拉致の勝負の年である」というふうに1月の年頭の挨拶で言われました。
その言葉を受けて我々も期待はしていたんですが、結局前半は小泉総理の下、経済制裁を科す時期を中々逸してしまいまして、北朝鮮のミサイル発射まで日本独自の経済制裁を出すことが出来ませんでした。
ただ、一昨年から行なわれているアメリカの製剤制裁、これに北朝鮮が異常な反応を示してだいぶ政権が揺らいでいるという話を聞いておりましたので、ここで日本が単独で経済制裁をすれば、もっと北朝鮮の体制が揺らいで、そして私たちの家族を取り戻す時期が早まると思っていますので、昨年は多少期待していたんですけれど、結局何も起こらずにここまで来てしまいました。

でも今年は安倍さんが昨年の9月総理になられて、すぐ対策本部を立ち上げられました。
そしてご自身が本部長になり、官房長官は拉致問題担当兼任大臣となり、そして対策本部の副部長。
そして中山恭子さん、非常に外交官として有能な人でしたけども、彼女の事を北朝鮮サイドはなんと言ったか?
私たちはこれは救う会の佐藤会長から聞いたんですが、「日本にもまだあんな外交のプロがいたのか?」と非常に北朝鮮サイドから評価された女性であります。
あんな完璧に、ジェンキンスさんのことに関してもそうですが、完璧に完膚なきまでにやられてしまったというふうに北朝鮮サイド側は中山恭子さんを評価し、そしてその年の9月に結局辞任に追い込んだというか、どこから来たのか分かりませんが。
とにかく北朝鮮からの評価があったゆえに中山恭子さんの参与の立場から、日本政府は離さざるを得ない何らかがあったのではないか?と私は思っています。

それは飯島秘書官と朝鮮総連の責任副議長の間からも考えられます。
強いパイプの下に朝鮮総連からそのような話が行ったのかもしれない。
私は中山さんの辞任というのは非常に不可解な辞任でありますし、いまだに納得しておりません。
でも中山さんご自身がこの事を多く語らないので、私たちは想像するしかないんですが、その方が首相補佐官として拉致問題担当そして対策本部事務局長になられて、今本気で北朝鮮にいる私たちの家族を取り戻そうとしているその姿勢は評価しておりますし、この組織がもっと固まればさらにスピードアップされるのではないかと言う思いをしております。

私の姉、るみ子は1978年昭和53年に拉致されました。
当時は本当に何も分からない状況、何がなんだか分からない状況で、一緒に暮らしていた家族のしかも中心になっていた姉がいなくなったものですから、家族は狼狽しそして悲嘆に暮れたんです。
私もすぐ上の姉でしたので、本当に愛してそして可愛がってくれたので、その姉がいなくなったことが自分の中でまだ納得できず、一年くらいはぼ〜っとした暮らしをしておりました。
人間と言うのはなぜ真面目に暮らして、そして本当に明るく暮らしていた姉がそのような事件に巻き込まれるのか?
突然にいなくなるような事になってしまったのか、自分の中で納得できないし、咀嚼できない。

そういう状況がずっと続いて苦しい思いをしてきておりましたが、それが1年半後の阿部さんと言う産経新聞の若い記者の地道な取材により、北朝鮮による拉致の可能性が高いという事を言われました。
しかし、そのときでも半信半疑ではあります。
当然北朝鮮がなぜ、私の姉は全く北朝鮮を批判しているわけでもなく、北朝鮮サイドにとっても何の利益にもならない事務員でしたから、そんな人間をなぜ拉致するのか?
全く理由が分からずに半信半疑でありましたが、1年半、全く状況が分からずどこにいるのか分からないよりも、北朝鮮に拉致されていると言う情報があるだけでも、家族にとってはまだいいんです。

これは本当に矛盾した形なんですけども、北朝鮮が拉致しているのであれば、むやみには殺さないだろうし、そして生きていれば必ず会えるというその思いで、いくらかの光明を見出した。
そういう思いを強くしながら徐々に徐々に半信半疑であった北朝鮮による拉致を、自分の中で北朝鮮に姉はいるんだという思いに変えていった。
それが決定的になったのはやはり1987年の大韓航空機爆破事件で、88年に金賢姫が証言したリ・ウネの存在でしょう。
あのときにアベック3組の女性。
奥土祐木子さん、浜本富貴恵さん、増元るみ子、この3人の中の誰かでは無いか?ということで、一斉にメディアが騒ぎ始めました。
あのときに確実に北朝鮮は私たちの家族を拉致しているという確信を得ました。

で、その時何を思ったか?
やはりそういう北朝鮮と言う国ですから、私たちの姉の存在を日本で騒げば騒ぐほど、北朝鮮は当時拉致はでっち上げだと拉致などしていないというふうにずっと言い続けていたので、ですからこちらが騒げば姉の身に危険が起きるという非常に怖い思いで、1週間くらいを騒動の中におりました。
早く沈静化して欲しい。
その思いで1週間を暮らしました。
その時すでに私は北朝鮮に拉致されているんだというふうに思っておりました。

ただ、その姉を救出するためにどう動けばいいのか?全く分からず、あまり騒がない方がいいという話もされておりました。
騒いだら向こうで殺される可能性もあると感じておりましたので、きっと日本政府の救出の手をじっと待つ状況が続きました。
それもまた10年経って、1997年横田めぐみさんの拉致が明らかになって、初めて家族会が結成されるまで私は19年間、姉の事は一日たりとも忘れておりません。
ただ、一日の中で仕事をしながら自分の生活もしながらやっておりましたので、姉の事を忘れる瞬間もありました。
ただ、一日も忘れた事はありません。
どこかで姉の事を必ず思い出してしまいました。
そうすると心の底から笑う事が出来なくなっている自分に気付きます。

19年間、結局自分が積極的に姉を救出しようというその動きを出来なかった、して来なかった事が、ずっと自分の負い目になって。
19年間の空白、私たちがずっと我慢をして来た19年間が、全く無駄だったという事が家族会を結成して分かりましたので、それ以降は私たちが出来る限りの事はやっていかなければならないと思っております。
19年間の負い目、姉を救出したときにはおそらく私は姉に謝らなければならないと思っています。
19年間もっと早く動いていれば、もっと早くに救出できたかもしれない。
でも動けなかった、動かなかった自分を姉に対して謝らなければならないというふうに思っています。

1997年家族会が結成以降、政府にいろいろ働きかけましたけれども、結局日本政府は何もしていなかったし積極的に拉致被害者を救出しようとする姿勢は見えなかったのが、私たちに徐々に怒りを増幅させる結果になりました。
1988年に参議院の予算委員会の中で、当時の梶山静六国家公安委員長が、北朝鮮と言う固有名詞を出して、そして拉致の疑いが濃厚であるといった6件9人、当時は6件9人です。
を、はっきりと明言したにも拘らず、メディアはその後追いをせず、政府も彼らを救出するために何の動きもしていなかった。

1990年に金丸さんが訪朝されました。
そして日朝国交正常化のための日朝交渉がはじまりましたが、その日朝交渉の中でさえ9人の名前を北朝鮮にぶつけていません。
4回目くらいの交渉の中で、ようやく埼玉県警がリ・ウネは田口八重子さんだと公表をし、そしてその時初めて拉致被害者リ・ウネ、田口八重子さんを知らないか?と北朝鮮にぶつけた。
これが日本政府だったんです。

6件9人は認めています。
6件9人は認めておりながらも、一回目の交渉から6件9人の名前を相手にぶつけることも無く、国交正常化の話をずっとし始めていたんです。
そしておそらく私は埼玉県警の勇気ある判断だと思いますが、外務省にも報告をするときにも田口八重子さんと言う名前を単独で出した、公表した。
これは外務省が先行する日朝国交正常化の流れをどこかで止めたいという、警察の思いがあったのでは無いか?と思っています。

その当時外務省が、埼玉県警の捜査に対し何を思っていたか?
日朝交渉に当たって非常に障害になると思っていた外務官僚が大勢居たという事を、私は後々聞いています。
外務官僚、すなわち国外にいる邦人を守るべき外務官僚が、日本から拉致された日本人を全く守ろうとするときに、国交正常化を優先しようとしたという事。
こういう流れが私たちにとって、本当に28年も結局は家族を取り戻せない状況が続いているわけです。

今埼玉でも上映されているかもう終ったか分かりませんが、「めぐみ 引き裂かれた家族の30年」という映画が上映されて、ご覧になっている方もいらっしゃると思いますが、私が森総理のときに土下座をしたのはあの官邸で土下座をしたんですが。
森総理のときにも日朝の国交正常化を優先し、国交正常化をなそうとした流れがありました。
当時平沢勝栄さんが、確か旧(拉致)議連の事務局長か何かだったと思いますが、平沢勝栄さんの肝入りで中川秀直、時の官房長官が家族会に会うという話があって、そして官邸に家族会が赴きます。
その時に森さんがたまたまその場所の近くを通りかかって家族に会うという設定になりますから、それでも総理が会っていただけるのでお会いしましょうという事で全国から集まったんです。

集まって、前日に佐藤会長の方から現状報告を受けたんですが、どうも森内閣のうちに森内閣のうちに森さんは、アメリカで、ニューヨークで開かれたんですかね。
北朝鮮のパク・エイナム(?)と思いますが、彼と密かに会って、そして日朝国交正常化の流れを作って、さらに森総理自身が北朝鮮・平壌に飛んで金正日と会って、日ソ共同宣言方式で日朝の国交正常化の流れを打ち上げると。
その前に家族会と会って、会ったというアリバイを作って、そして出口論が当時は多かったんです。
国交正常化をしてから北朝鮮に拉致された人たちを解放してもらえばいいじゃないか?
国交正常化をしてから彼らを捜せばいいじゃないか?
人が自由に出入りできるんだから、そうすれば彼らを取り戻すことが出来るという出口論を、共産党や社民党を中心に流れていました。
で、森さんもその方向で動いているという事を、我々はこれは本当のことか分かりませんでしたが、佐藤会長からはそう言われました。

ですから、私たちと会うのはアリバイ。
結局、会って家族の気持ちを聞いた。
でも上で平壌に飛んで国交正常化を成し得ようとした流れを聞いて、私たちはこれは絶対に止めなければならない。
もし、家族を取り戻す前に国交正常化なんて事をやられたら、私たちの家族の命はもう彼らの手によってすべて抹殺される可能性のほうが高いと思っておりました。

それは当然です。
彼らの存在が日本との国交正常化のための餌になろうとすると、国交正常化をして日本から多額の金が流れていけば彼らはいる必要が無いですし、北朝鮮はテロ国家としてアメリカのリストに乗っていますが、それを解除されたい。
アメリカのテロ支援国リストの中に入っている北朝鮮の名前を排除したいという思いでずっと言っていましたので、北朝鮮が日本人拉致を認めるという事は、テロ国家であるという事を証明するわけですから、それだけは出来ない。
ですから国交正常化さえしてしまえば、人質のような日本人拉致被害者の存在はいらないという事になります。
ですから彼らをおそらく抹殺する動きになっていたと思います。

実際帰って来られた5人の方に聞いた事があるんです。
「あなた達が帰ってくる前に国交正常化なされていたらどうなっていましたか?」と言ったら、「自分たちはお山に行ったでしょう」と言うふうに5人ともそうやって答えられております。
それほど北朝鮮の国内の状況と言うのは厳しいものであり、それを全く分かっていない日本の政治家や日本のマスメディアの方たちが、国交正常化優先と言う流れを作ってしまっていた。
だからあの時は非常に危機感を私は持って、とにかく森総理の言質を取らなければならない。
国交正常化より拉致被害者の救出を優先させなければならない。
その言質を取らなければならないと思って、カメラの方列の中で何らかの衝撃的な行動を取らないといけないというのが、前の晩に集まった家族の合意事項だったんです。

ただ、皆さんやはり両親の世代とか、浜本さんはご兄弟ですがそれでもだいぶ高齢の方で、どうしてもお偉いさんの前に出ると「よろしくお願いします」と言うふうになるんですね。
心の中では怒っているんですけども、やはりあの世代は礼儀正しい方ですから、どうしても「よろしくお願いします」となるんです。
あの方たちにそのような事をさせるわけには行かない。
結局話し合いの中で、一番若い増元さん何かやってくれないか?という話になりまして、私もどうしようか?と思ったんですが。

一応総理と会う前にはカメラがば〜っと並ぶんです。
でも最初の冒頭の挨拶だけでカメラを全部引っ込めて、そして話をするんですが、カメラのいる中で何をやればいいのか?
机を叩いて森総理に強く抗議をするのを出すのか?
それともやはり究極のお願いである土下座の姿勢でお願いをするか?
この二者を選んで最後の最後まで悩みましたが、結局私も普通の一般市民な者ですから、そんなに総理を批判するわけにはいかない。
土下座の方を選びました。

でも必死の思いでした。
家族の命がかかっているそのときでしたから、私自身も非常にカメラの前で官邸で土下座をするなんて自分でも出来るのかな?と思いながら、その場に行ったんですが結構すんなり出来ました。
びっくりしました、自分でも。
ただ、言っている事は緊張のあまり今でもハッキリと何を言ったか覚えていないんですが、映画を観ているとそんなに明確な言葉ではなかったと思います。

・・・その2に続く・・・

2006年09月14日

06.9.3 増元照明さん3 新座集会(3)新座商工会館にて

『増元照明 家族会事務局長の講演 その3』



先週中国に行きました。中国に行った。そしてドタキャンを食らった。(これは西岡さんが後で話してくださると思いますが)私たちの行く前には私の名前も出して向こうの学者の方々が会っても良いというので行ったんですけれども。

一部で言われているように中国に対して要請とか、お願いに行ったのではありません。

これは中国の拉致被害者、二人います、マカオに。これは、私と西岡さんがマカオまで行ってhong(Hong Leng-ieng)さんの家族にあってまず間違いないと。Hong (Leng-ieng)さんを北朝鮮で見たという崔銀姫(チェ・ウニ)さんという韓国の女優の話と、それからHongさんの洗礼名、それは本人しか知らなかった、家族は知らなかったらしいですが、その洗礼名を崔銀姫(チェ・ウニ)さんさんが言って、それが事実であったと言うことが、まず間違いない、顔も、写真もみせて「この方です」とおっしゃったその事実がありましたので。

これまで日本政府も中国政府にも、「我が国の拉致被害者を救出するために協力をお願いしたい」というふうに言ってきた。それが、こんどはそれではなくて、「お互いの国に拉致被害者がいるんだから、一緒に共同してやろうよ」という意味合いを持って、中国政府に中国人拉致被害者の詳細を教えてきたほうが良いと言うことで行ったんですけれども。

学者達は民間とはいえ、やはり中国は統制が非常にきついところなんだろうと私は感じました。

行く前から中国の外交部に対しては、まず最初に武大偉さんに会いたいと言ったんですが、武大偉さんは忙しいから会えない。そのレベルの方でも良いですからと、日本の外務省を通して中国政府には要請したんですけれども。

結局それが28日、「どのレベルでも会えない」と言うことになりまして、それと同時に、学者人たちから「今回は会議一切できません」という話がありまして、おそらく外交部が学者の組織に対して(新聞にも出ましたけれど)「拉致問題を今討議するべきではない」と。「だから止めておけ」と、そう言う話があったというふうに感じています。これは、事実かどうか解りませんけれど、あまりにも、そういうタイミングでしたので、中国政府が、この拉致問題に対する取り扱いを非常に迷ってる。その中で、話だけ聞きたいと学者達は思っていたんでしょうけれども、それが、事前に『中国人拉致被害者』ということを私たちが持っていくと言うことを知って、それに対する対応ができていなかった。だから、会うことをためらってしまって「会えない」というのが結論として出てしまったんだと思います。

でも、今回『会えなかった』、『ドタキャン』というのが非常にインパクトがあったようで、NHKがすぐその日の夜のうちに『会議のドタキャン』というのを報じました。そう言うものを見て、中国政府も多少、やはりこのまま余り冷たいあしらいをすると、また日中の関係、向こうから言うと中日関係がこじれてしまうし、安倍さんに対しても、少し貸しを作った方が良いと考えたのかわかりません。

で、29日になって、向こうで言う中日友好協会、一応民間なんですけれども、ほとんど、向こうは民間なんてないと思って大丈夫ですから国の機関と思って良いですから。そこの方が会うと言う話になりました。

で、こちらサイドも要請をしたんですけれども。これは『私たちは秘密で会うと言うことはできませんから、私たちが会うと言うことは発表します。できれば頭のところ、事前に入るところなどは取材をさせたい。話の内容をしゃべるなと言うならしゃべりませんけれども、会ったあと、私たちがぶら下がりなり、何かを発表するのは私たちの自由にさせていただきたい。それがそれができなければ、私たちは会っても仕方がありません』ということを大使を通じて中日友好協会に言ったら、「それでも会いましょう」というので、とにかくお会いして話したんですが、それでお会いしたんですが、とにかく『拉致問題に対しては、日朝の二国間で話し合いで解決されることを強く願います』ということを言ったんです。私たちが説明した後に。

ですから、それは違うんじゃないかと思ったんですけれども。なんで、お互いの国に拉致被害者がいてそれは日朝二国間の問題だけではないという趣旨で言ったんですけれども、それに対しての答えをまだ中国は用意していなかったから、日朝間の話し合いの中で解決する、その一点しか言えないんですね。
ですから、ほかなにも言いませんでした。関係のない野球の話ですとか、「北京どうですか? 北京は何回かこられたんですか?」私も、「北京は初めてです。私も予想以上に発展している、すごいですね」と言ったら、その方が「まだまだなんですよ。北京をちょっとはずれると、厳しい都市がいっぱいあって日本には到底及びませんよ」というのは、「やはりこいつ等は日本のODAが欲しいんだな・・」そんな気がしました。

中日友好協会の方はそんなふうに言うんですが、ほんとに、見た目の北京はすさまじい高層ビルがいっぱい建って、すごい経済発展をしていて、人もうじゃうじゃいるんですけれども。
そういうふうに正直に言ったら彼がそう言ったんですね。

「GDPだって中国はもう日本を抜いたじゃないですか。」(増元さん)
「実質的なGDPは、日本の半分もいっていませんよ。」(中国側)と言うんですよ。

私たち民間の人間に対しても中国の経済発展はこれからだから援助をお願いしますというふうに言ってるのかな?とほんとに、実感としてそう思いました。

拉致問題に関しては、まだ中国に協力の姿勢は見えないといのが、私たちの実感です。

ただ、ああいう統制の国家ですから、一党独裁ですから、一緒に同行してくれた方が、その方は中国通の方なんですね。その方が「必ず、もう間近、この問題に対する回答というか、中国のなんだかのメッセージが出るでしょう」とおっしゃっていました。これは、どういうメッセージか、まだはっきりわかりません。ただ悪い方向のメッセージではない。中国政府もまだ対応をためらっている部分もありますけれども、日本の中でこれだけ−−ドタキャンのことも報道されましたし、日本の中での拉致問題がどのぐらいの位置を占めるのかも、ある程度それで読めた雰囲気があるんじゃないかなと思います。

間もなく中国政府の何らかのメッセージが出るでしょうというふうには、その中国通の方はおっしゃっていましたが、まだそれはどんなメッセージかはわかりません。ですからこちらはそれを楽しみにしていきたいと思います。

今そのように、中国政府に対しても、「お宅の国にも拉致被害者がいるんだよ、だから一緒にやろう」と。
今までは、私たちの日本人拉致被害者を助けてください。そのために協力してくださいというお願いでしたが、これからはそういう姿勢ではないということでやっていくべきだというのがよくわかりました。

島田先生の関係ですから、島田先生は、中国の高官と会う(日本の)国会議員には必ずそう言わせなければならない。「あなたの方も、二人いるじゃないか。だから一緒にやろう」と。お願いではなく、「あなたのところも助けるために一緒にやろう」そう言う姿勢で、国会議員を通して、常に中国にメッセージを送り続けなければならないと言われました。

今私たち、中国に行って、ある程度日本の世論の背景を持って、中国に接していたことを非常に強く感じます。世界中に、12カ国あります。その12カ国の大使館などに私たちこれから発信していこうと思います。

・・・以下、テキスト準備中・・・

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このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。

06.9.3 増元照明さん2 新座集会(2)新座商工会館にて

『増元照明 家族会事務局長の講演 その2』



テキストはただ今準備中につき、暫くお待ちください。<(_ _)>

2006年09月12日

06.9.3 増元照明さん1 新座集会(1)新座商工会館にて

『増元照明 家族会事務局長の講演 その1』

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こんにちは。(「こんにちは」の声)
今ご紹介いただきました家族会の増元です。

ここにいらっしゃる方はほとんどある程度専門的な部分を知っていらっしゃるので、拉致の内容に関しては知っていらっしゃると思いますので何を話して良いかちょっと迷っていますが、
専門的なことは、のちほど西岡常任副会長が話してくださると思うので、家族会について
家族会は、基本的に救う会と両輪で今としてやっています。

今後も両輪としてやっていきたいと思っていますが、昨年からアメリカの金融制裁に対して私たちも非常に強い手応えを感じておりまして、今年の初めから今年こそはと−毎年毎年今年こそと家族は思っているのですが−でもそれ以上に昨年からアメリカの圧力が強まったと言うことで、今年はどうにかなるんじゃないかなという想いが早くからありました。

今年一年、前期懸命にかけずり回って、あちこちに行こうと言うことになったんですが、アメリカその他、西岡さんと珍道中でマカオに行ったり、韓国にいったり、アメリカに行ったりしているんですが、自分たちのやれることはやりたいと言う想いで行っているんですが。

横田さんが昨年の末に、急な病気というか、あれは、薬の配合をまちがったようで、まぁ4万人にひとりだそうです。ご自分の飲んだ薬と風邪か疲れかで病院にいって病院で頂いた薬と、その配合がまずかったようです。血小板の値が急激に下がった。それでほんとうに危なかったそうです。一歩間違えば死に至るような病気だったようです。

丁度その時は12月9日で早紀江さんがひとり岩手のほうにいらっしゃって、代表がひとりで病院に行って、早紀江さんが電話をしたんですけれども、かからなくて、非常に心配されていたんですけれど、岩手と東京でしたからどうしようもなくて。私はあの時は、確かタイだったかと思いますが、私も何処かよそで聞いて、びっくりしました。

そう言う状況で入院が続きましたので、今年初めには代表にはずっと休んでいただきました。まぁ、昨年ずっと走り続けて大変お疲れでしたので、不幸中の幸いというか、いい休日になるだろうということで、休んでいただいたんですが。

今度は早紀江さんが、疲れがどんどんたまっていって、今右肩が上がらない状態なんですね。今年の春、1月2月ぐらいから、ずっとそう言う状況が続いていたんですけれども。

四月にアメリカの話がでたんですね、アメリカの公聴会の中で、話ができるので、是非代表に行っていただきたいんですけれども、代表は、そう言う状態ですから、長旅をして外国にいくのは、大変ですということで、じゃぁ、
 早紀江さんに行ってもらおうと言うことになりましたが、横田家では拓也君、哲也君は、最初反発されました。

「それ、ちょっと勘弁してください」と「どうしても行かなければいけないと言うんだったら、あれですけれど、できれば、両親には休ませていただきたい」早紀江さんにも休んでいただきたいと、そう言うふうに反発されたんですけれども。

私たちは、昨年から政府を通して、ブッシュ大統領にお会いできないかと言うことを、言い続けていたんですね。
昨年の秋にブッシュ大統領が来られました。訪日されました。その前に10月に私たちと島田さんがアメリカに行ったときも、拓也君も一緒に行ったんですけれども、NSC、マイケルグリーンさんが上級副部長なので、マイケル・グリーンさんと会って、お願いしていたんです。

「秋、ブッシュ大統領が来られるときには是非、うちの両親に会っていただきたい」ということを拓也君から申し出て、そして写真−−めぐみちゃんのあのセーラー服の、北朝鮮かでとられた写真を−−是非これも大統領にご覧になっていただきたいというふうに申し上げたら、マイケル・グリーンさんは、飛行機の中で、エアフォース・ワンですね。「必ず、これは見せます」と言ってくれまして、「なるべく私たちもそのように考えています」と言ったんですが、結局、訪日時には、時間がありませんでした。で、会うことは叶わなかったんですが、ブッシュ大統領の方から積極的に拉致の問題について小泉さんに話をされたわけで、小泉さんより拉致に関して非常に関心があるのかなというふうには、感じておりました。

今年の3月にですね、シーファー大使が新潟の拉致現場に行きたいということをおっしゃって、横田ご夫妻も一緒について行っていただいたんですが、その時巷では、ちょうどアメリカの駆逐艦が新潟の東浜に入って来る予定があったんで、「だからそのついでに行ったんだろう」と言う方もあったんですが、アメリカの大使館の方では「こちら(拉致現場視察)のほうがメインです」と言っていたので、拉致現場に行くのがメインです。たまたまそこに行くから、それを口実に新潟に行けるという−−。ですから前々から拉致現場に行きたいということをシーファー大使から言われていましたので、さまざま、候補地をあげていたんですが、その時駆逐艦が入ると言うことで、いかれて、どちらがメインというよりも、シーファー大使としては、「拉致現場を見るのがメインです」とおっしゃって、大使館の方も、ついてこられて話をしたんです。

そして現場をご覧になって、その後、家族と、新潟の救う会、めぐみちゃんの同級生の方たちと・・囲んでお話をしたんですが、その時に通訳の方、日本人の通訳の方が涙を流しながら通訳をされていました。シーファー大使も
感じ入って、非常に心強い言葉を頂いたんですが、その時にも、お願いしたんです。「今年の春の公聴会には早紀江さんを送りますので、ブッシュ大統領に面会する時間を頂けないでしょうか」と。
シーファー大使というのは非常にブッシュ大統領と信頼関係が厚いと言われている方でですから、シーファー大使にお願いすればブッシュ大統領にも通じるだろうと思いました。
そうしたら、シーファー大使は「わかりました。必ず伝えます。ブッシュも私と同じ気持ちでいるはずです。私も彼とはつきあいが長いわけだけれども、彼も私と同じ気持ちでいるはずです。」

これで、シーファーさんに言えば、ブッシュ大統領に会えるんではないかという強い気持ちを持って4月を迎えました。まぁこの間、安倍官房長官からもアメリカ政府に要請をされていたし、駐米、ワシントンにある日本大使館も、今駐米全権公使として、斉木さんもいらっしゃいますし、ですからそこは強く、アメリカ政府のほうには面会要請をしていたようです。

私たちが行くときは、まだどなたに会うと言うことも決まっていませんでしたが、公聴会だけ決まっていたんですが、公聴会の準備を色々しながらいきました。アメリカに着いたら、丁度シーファー大使も帰国されていたと言う話を伺いました。シーファー大使が同じ時期にワシントンにこられているということは、更にブッシュ大統領と会える期待が非常に強まったなぁと感じました。

我々はその期待をしながら、いつ会えるのかなぁと思いながら、行ったんですけれども、最初に行ったのは国防総省で、そこに行きましたら、ラムズフェルド国防長官はいませんでしたが、イングランド副長官−−ラムズフェルド国防長官がいないのですから、実質的トップですね−−その方と、太平洋艦隊の司令官とか、ずらっと並んでいたんですね。

その前に、私たちが国防総省についたら、どこからか手に入れたのか、ブルーリボンをしていらしたんですね。−(輪になったものですね−きれいな形のブルーリボンなんですが)−−それをみなさん付けていたんですね。ローレンス国防副次官を先頭にみなさん、出迎えてくださったみなさんみんな付けていたんですね。それに非常に感激しました。びっくりしたというか。

それで中に入ったらイングランドさんにいろいろ話を聞いていただいたんですが、その時にイングランドさんがちょっと口を滑らせて「ブッシュさんと会えるようになってよかったですね」と言ったんですね。まだ全然聞いていなかったので、みんなざわっとしたんですけれど、その後、ローレンスさんが「まだ決定ではないので、表に出ては困る。どうなるかわからないので、聞かなかった事にしてください。」「とにかく発表しないでください」ということで、みなさん黙ったんですが、そうしたら、どこからか、漏れたんですね、マスコミのかたから「イングランドさんがそう言ったらしいですね」と言うんですね。僕たちは言っちゃいけないと言われていたので「えー?そうなんですか?」とか、とぼけるのに大変だったんですが、ほんとうは正直に答えなければならないんですが、ブッシュ大統領に会うということで、それを、向こうサイドからコメントしちゃいけないという約束で、日本大使館も、「是非、それは言わないで頂きたい」と言われましたんで、言いませんでした。

それほど、国防総省の人たちは、拉致という問題に対して、非常に積極的に関与しているんです。アメリカの国防総省は。それは、アメリカの戦略の中でもそうなんですが、日本という国の戦略的位置、それから台湾問題を抱えていますけれども、国防総省と、国務省、それから、ホワイトハウスの考え方は、台湾問題について違うんです。国防総省は、台湾という国を、安全保障の観点から重要なところだと感じているんですが、それが、国務省、政府関係者も、台湾という国を、ちょっとひいてみている。

・・・以下、テキスト準備中・・・

・・・その2に続く・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。

06.9.3 質疑応答 新座集会(8)新座商工会館にて

『質疑応答』

★質問者1

○○から来ました○○と申します。
2点ほどお伺いしたいんですけど、工作員などを摘発する為におそらく別件とかでやってると思うんですけど、日本にはスパイ防止法が無いので、その辺が何故国会で議論されないのかな?と、いうことを国会議員の先生もいらっしゃるので、伺いたいのと。
西岡さんもその辺については必要性があるんじゃないか?と思うんですが、その辺の論評等を。
  
もう一点は30兆円産業と言われているパチンコ業界。
その7割が北朝鮮系だという話を聞いているんですけども、そこからやはり在日の工作員への資金が流れている可能性もあるんではないか?と思うんですけども、その辺の北への送金停止のこととか、または換金システムは賭博ですのでこれを廃止する事でパチンコ業界をある程度もうちょっと、パチンコやる事でいろいろな弊害も出ていますので、するという事も一つの考えでは無いかな?と思いましてお願いします。
パチンコ業界からの資金の流入について何か情報があれば教えてください。

★西岡力氏

スパイ防止法については、私は必要だと思っています。
議論して頂きたいと思っていますけど、国会でその議論がない事については私はちょっと分かりません。
それとですね。
つまり北朝鮮はいわゆるスパイと言うのではないですよね?
韓国の情報、韓国を取ろうとしているわけで、日本を取ろうとしているわけじゃないですから、もっとテロをする工作員ですよね?
その場合にはスパイ防止法よりも、日本に忍び込んで情報を盗む事についての法律があるかどうかと言う事で。

もうちょっと安全保障上の問題で自衛隊がどう対応するか?とか、自衛隊の特殊部隊が対応するか?とかそういう質の問題だなと思うんですけど、日本の警察はですね。
少なくとも二桁三桁の人間が日本に入って来ていると。
入って来ているという言い方は正確じゃないんですけど、日本にいる在日朝鮮人の中で北朝鮮へ行って軍事訓練を受けて帰って来た人を含めてですね。
銃火器も一部持ち込まれている、いうふうに認識しているようです。
しかしそれについては24時間尾行をつけている。
分かっているからです。

え〜〜と、それからなんでしたか、パチンコか。
パチンコ業界は7割が北朝鮮系じゃなくて、だいたい3分の1が韓国系で、3分の1が北朝鮮系で、3分の1が日本及び台湾系。
その韓国・北朝鮮でだいたい7割と言う事です。
ですから業界=北朝鮮と言うわけにはいかないんですね。
国内の問題としてパチンコをどうやるか?という事についてはまた別の議論だと思いますけど、脱税の巣である事は間違いが無いんで、それについてはプリペイドカードが入ることによって、だいぶ明朗化したわけです。
明朗化したら売り上げが随分伸びちゃったわけですね。

という事はちゃんと売り上げを申告しなかったんじゃないか?と思われるんですけど、とにかく同じ玉が回ってますから。
ラーメン屋さんだったら割り箸の量とか小麦粉の量とか他の人との付き合いでだいたい分かるんですけど、分かんないんですね。
プリペイドカードになったんで、プリペイドカードが何枚売れたかでパッと分かるようになったんですけど。

ただ今は、今は日本からの送金はかなり無くなってます。
つまり日本からの送金の手法と言うのは、税務署を脅して税金を払わないでそれを送ってたりしてたんですね。
今はバブルが崩壊してしまって赤字が多くて、元々払う税金が無いんですね。
無いところで税務署を脅してもしょうがないんで、儲かっている所で初めてその手法は使える。
バブルの右肩上がりの時は良かった。

後もう一つは電話一本で信用組合から1億とか2億とか融資をもらえると。
そうすると右肩上がりの時は何でも土地でも株でも買ったらどんどん上がったんです。
それやってたから、バブルの後みんな焦げ付いてですね。
そういうこともあって朝銀の融資がどんどん焦げ付いて、信用組合が潰れたわけですね。
だからどんどん右から左へお金を出せるような状態ではまず朝鮮系の朝銀は無いと言うことは一つあります。

だからバブルがはじけた後は献金が出来なくなったので、今度は預金を持って来いと言われた。
いう事になって、預金はあるわけですから不正に融資した事にして、担保もあるけど総連が中でやって、今度は預金を持って来ても後で補填で公的資金が入る。
でも一度公的資金を貰ってしまうと、今度は理事に日本人も入っていますし厳しい監査を受けますから、二度目はその手法は使えない。
それで逆に総連は今は損害賠償の裁判をされている。
いう形に今なっていますので、それも今は使えなくて、日本からの多額の送金と言うのは今は無くなっているんじゃないかと思います。
ただ、小口の9万人くらいの(北朝鮮に)帰った在日朝鮮人が飢え死にしてしまいますのでね。
家族が送っていると言うのはあると思いますが。

93年94年の時は日本からの送金を止めると言うのが一番大きな争点だったんですが、今は韓国・中国ですね。
韓国がかなり送っています。
日本がバブルはじけたら金大中政権になっちゃったんです。
それが無ければですね。
もうちょっと北は早く倒れたんじゃないか?と思うんですが、金大中・盧武鉉という事で、どんどん今度は生の現金が韓国から入った。
しかしアメリカは韓国のそういう動きに対して、韓国の銀行とか何とかが北朝鮮に送金したり北にお金をやると、アメリカの金融機関と付き合えなくなりますよと今言ってるわけです。
アメリカと韓国の間に今厳しい緊張関係がありますけど、今はそう簡単に韓国政府もお金を送れない。

★質問者2

RENKのですね。
HPいろいろ見させて頂いているんです。
あれ、とんでもないです・・・(聞き取れず)

★西岡氏

RENKの李英和さん、友達で良く知っていますけど。
一緒に・・・(聞き取れず)でやってたりしているんですけど、信用力はあると思いますけどね。
中にかなり線を持っているようですね。
一つ一つの情報について私よく見て無いので分からないですけど、そんなでまかせな事ではないと思いますけどね。

★質問者3

○○と申します。
ずばり、お聞きしたいと思います。
小泉総理が対話と圧力と言ってますけど、対話ばかりで圧力をかけない理由は何だと思いますか?
ご見解を。
 
★西岡氏

小泉総理がと言う主語で言うと、小泉総理は安倍官房長官を任命したんですね。
昨年の秋に多分考えが変わったんじゃないか?と。
ソフトサンクションやってます。
それまで、だからアメリカがソフトサンクションに入って、アメリカと北朝鮮のどちらを取るか?と考えたんですね。
自ずと回答が出て、アメリカと一緒になって戦争直前の危機まで行くかもしれないような北朝鮮拉致問題についてマネージメントする為には、圧力をかけるという事を言っている安倍路線で無ければ駄目で、山崎拓さんや平沢勝栄さんのように裏で話し合いするって言った人たちは一切論功行賞を入れるべきではないと、入閣させなかった。
これは小泉総理がやった人事ですよね?
で、麻生さんを入れたわけです。
そこからは圧力をかけるやっぱり路線に変わったんではないか?

★質問者4

あの足立区の方の病院だか事務所だかで、それが千葉の方の病院の寮の保養所の方に拉致被害者が投獄されていた事がある。
その後の経緯については政府はどのような対応をしているんでしょうか?

★西岡氏

西新井病院ですね?
それが実は先ほど言った科協の取調べなんです。
同じ事件です。
警察と言うのは怖いと私思っているんですけど、今仰った西新井病院の千葉にある寮みたいなものかな?
研修所のようなところに、藤田さんが拉致された前後にですよね。
誰か袋の中にいれられた女性がいて、それを日本海の方に運んだという運転手が特定失踪者問題調査会に連絡をしてきて、その後警察に連絡して今警視庁が囲っているようですね。
週刊新潮がその事を書きました。
しかし裏がどうも取れないようです。
話が確実では無いようなんですけど、でも警視庁が囲って外部との接触をさせないでいるんですね。

それで薬事法違反で二人を逮捕する直前には、「拉致の犯人が逮捕される」と言う情報が警察からマスコミにリークされて、マスコミは物凄く緊張してたんです。
でも最初は別件ですから、いつ実名で報道するのか?
薬事法違反ではNHKニュースでは実名報道出来ないんですね。
拉致犯人だと言うと他の社に、拉致犯人を最初に日本政府逮捕という事になると、実名(報道)しなくちゃ抜かれちゃうかもしれない。

★質問者4

それは日本その物が、その件に関わっていたのか?

★西岡氏

いや、分かりません、全く。
そういう事を言ってる人がいるだけで、分からないんです。
そうだと言っていたのでみんな緊張していたら、実際やってみたら科協の方に行ったんです。
西新井病院のその保養所には捜索は入らなかったんです。
病院の中の奨学金を作っている奨学金委員会をちょっとやって、病院の方も大規模にはやらなかったんです。
大規模にやられたのは科協だった。

そしてそこに、つまりその日にですね。
マスコミもあるいは社民党の誰だっけ?何とかさんという女性の弁護士がいるじゃないですか?(会場より「福島瑞穂」の声)
ああいう人たちが普通だったらですね。
「薬事法違反でコンピュータ持っていったら人権違反だ」とか何とかってやっていけるわけですね。 
出来なかったんです。
拉致の犯人を弁護した事になっちゃうんです。
次の日薬事法から拉致の犯人逮捕だったといって、社民党が「拉致の犯人を助けろと言った」って言えば、もう政党おしまいですからね。

そういうふうに思わせておいて実は科協。
警察って怖いな、と思って。(笑い声)
敵にしたらどうなるんだろう?って。
警察は治安の為にテロと戦っているんだから、法律の範囲の中で法治国家としてやっていると言う事で、法執行をやったので。
そこで意図的にそういう話が出たんですが、そこの週刊新潮が書いたことについては結局警察は、まだそんなの駄目だよと言っている。

まだまだ裏が取れて無いんですけど、だから分かりません。
どこかで調べて本当にそれをやるつもりなのか?
でも保養所が問題だといいながら保養所を家宅捜索しなかったのは事実です。
そっちやるよと見せておいて、実は科協。
そしたら陸上自衛隊の秘密のデータがコンピュータから出て来た。
それ以外にもたくさんのものが出て来ている。
今言っていないけど。

・・・質疑応答終わり・・・

・・・この後出席した国会議員の先生方の挨拶があり、講演会は終了・・・

2006年09月10日

06.9.3 西岡力氏4 新座集会(7)新座商工会館にて

『西岡力 救う会副会長の講演 その4』



だからブッシュ大統領が言い過ぎだという人もいるんです、当然、中にはですね。
そういう人を抑える為にブッシュ大統領は早紀江さんと会ったんです。
早紀江さんと会うときにですね。
狭い所なのに、その安保担当のハドリー補佐官とかそういう人たちがみんないてですね。
戦争するとかしないとか、北朝鮮との核問題について最終決定するような会議に出る人がずっといて、ブッシュ大統領と早紀江さんのやり取りをメモして見ている。

見ろって言ってるんです。
ブッシュ大統領が呼んだんですね。
俺がここまで言ったんだから、これは国家の意思として発言しているんだから、核問題で最後の決断をするときにこの事も入れてやるんだぞと、言う事を政府の内部に対しても発信しているんですね。
ですからアメリカが核問題を解決しようと思って北朝鮮に強い圧力をかけていますけど、そのアメリカは拉致問題を忘れないと。
約束すると言ったんです。
ここまで来れたのかなぁ?というふうに思って、・・・(聞き取れず)来たわけですね。

そしてもう一つ先ほど言った国防総省に行きましたらば、国防省のラムズフェルドさんがイラクに出張中だったので、副長官が、副長官の資格じゃなくて長官代理という資格で、その国防省の建物の中で一番トップ、今その日現在のね。
ラムズフェルドさんがいたらラムズフェルドさんが会うわけです。
という儀典上の扱いで出て来て、その下に太平洋司令官とか、その人たちに会うったって大変な人たちが後ろにいるわけです。
で、増元さんの話なんか聞いてメモしているわけです。
そして最後にイングランド副長官が「国防総省の中に皆さんのフレンドがいる。忘れないで下さい。」
フレンドと言うのは英語で敵味方って言うんですよね。
味方がいる。

アメリカ軍はですね。
5029作戦計画という計画を持っているんですね。
50と言うのは在韓米軍の番号なんですけども、5027と言うのは北朝鮮が攻めて来た時にどう対応するか?と言うやつで。
・・・・・・(聞き取れず)29が、2930と言うのがあるんですけど、29と言うのは北朝鮮の内部でクーデターが起きたり、内戦状態が起きたりあるいは大きな天変地異が起きて、北朝鮮当局が治安を維持出来なくなった場合に発動される作戦計画なんです。
その場合に、米軍と韓国軍が出ていって大量破壊兵器、つまり核・ミサイルや化学兵器などをテロリストに渡らないように確保する。
で、治安を回復するという作戦ですけども。

北朝鮮情勢は余談を許さない状況に、今ソフトサンクションが日本の安倍政権とブッシュ政権がどんどん真綿で首を絞めているわけですね。
何が起きるか分かりませんが、可能性としては5029が発動される事も有りうる。
その時にそれをオペレーションするのは国防総省ですね。
国防総省の中に味方がいると言ってくれた。
この発言の意味も大変重いと思っております。

そして国際社会全体に拉致被害者がいるという事でですね。
今中国に行きましたし、タイとかいろいろあって国際社会の中に拉致の関心が大変高まっているんですね。
これは先ほど増元さんが話をされたとおりで、ですから最初から言いましたように、日本の世論と政府の毅然たる対応と国際社会の支援がかつて無いほど揃ったんです。
そしてアメリカは北朝鮮から核・ミサイルを取り上げると、言う事をブッシュ政権は後2年半の東アジア政策での最優先に置いているわけですね。

アメリカは今戦争中なわけです、戦時です。
有事なんです。
テロの戦争の目標をブッシュ大統領は二つあると言ってるんです。
第一はテロリストに正義の裁きを下して、そしてテロリストの基地を叩き壊す事だと。
アフガニスタンの戦争がそのタイプだったと。
第二はテロ国家が大量破壊兵器を持つ事を止めさせる、と言ってるわけです。
イラクの戦争は第二の目標の為の戦争だったんです。
フセイン政権がアルカイダを支援していたとかアルカイダの基地があるという事で戦争を起したのではなくて、フセイン政権が大量破壊兵器を持っている、言う事で戦争を起したんです。

その大量破壊兵器を絶対に持たせてはならない代表として、悪の枢軸といって三ヶ国挙げたんです。
イラクとイランと北朝鮮です。
今イラクは、フセイン政権事態は倒れましたが、フセイン政権から大量破壊兵器を奪う事は達成されたわけです。
今度はイランが核開発をしているという事で、国連安保理で今議論されている。
北朝鮮の核問題が6者協議で議論されている事も、北朝鮮が話し合いに出てこなくてミサイル発射した、言う事なんですね。

ブッシュ政権に対して民主党などの批判は、イラクは持ってないのか分からないのに戦争をしてそして結局泥沼になったじゃないか?と。
北朝鮮はその間に核兵器の数を増やしたじゃないですか?
北朝鮮の持っている核がテロリストに渡らないという保障はどこにあるのか?
言う批判が出ているわけです。
悪魔だとか何とか強い事を言って結局話し合いは進まないじゃないか?
それよりはクリントン政権がやったみたいになだめながら、石油とかをやりながらやった方が良かったんじゃないか?
強いことばっかり言うけど拉致なんかを取り上げたり人権を言っているけど、だからこそ北朝鮮がへそを曲げている。
核開発は進んじゃったじゃないかと批判を受けているわけです。

実際北朝鮮の核は2003年から増産体制に入ったわけです。
2003年にアメリカが北朝鮮に対して2002年の10月にですね。
凍結すると言っていながらパキスタンから技術を入れて濃縮ウラニウムの核開発を続けているじゃないか、と指摘したらば北朝鮮は開き直って何が悪いんだと、(核開発を)やっていると認めて。
アメリカが50万トンの重油を入れると言う約束を、北が約束を破ったんだから重油を提供するのを止めると言ったら、凍結を約束していた濃縮ウラニウムじゃなくて今度はプルトニウムを材料とする核開発を再開しちゃったんです。
濃縮ウラニウムの方は広島型でプルトニウムの方は長崎型なんですが、今両方の核開発が進んでいると。
プルトニウム型の核開発はだいたい、色んな試算がありますけども、私の試算は年間2個から3個程度です。
私は今北朝鮮は少なくとも十数発の核爆弾を持つに至ったと見ています。
少なく見積もる人でも5〜6発は持っている。

だから核実験が出来るわけです。
1発じゃ出来ないんです。
1発しかないんですから実験するわけ無いですから。
10発くらい持ったからこそ実験するという事になるわけです。
増えてしまったと。
悪魔だと言ったら増えてしまった。
どうするんだ?という事になっているわけですけども、それに対するブッシュ政権の意見の答えが法の執行なんです。

北朝鮮は偽札を作っている。
世界中の金融機関に対してですね。
今北朝鮮と取引をしたらアメリカは取引を停止すると言っている。
北朝鮮の方は、世界中の銀行にある口座をどんどん凍結されてしまって、お金を今どんどん動かしてベトナムに持ってたら、ベトナムにアメリカが取引を止めろといって、ベトナム政府は協力すると言っている。
取引出来なくなった。
今ロシアに持って行っているみたいですけども。
通常の貿易が出来ない。

中国の、中国銀行ですね。
バンク・オブ・チャイナも、香港にあるバンク・オブ・チャイナも北朝鮮の口座を凍結しています。
北朝鮮の金はどこまでが犯罪資金でどこまでが通常の資金が分からないと言うのが、アメリカの財務省の次官が記者会見で言っています。
ということは北朝鮮との普通のお金の取引だって、結局は犯罪資金になってしまうと言われてしまうと言う事です。
国家が偽札を作っているんですから。
偽札を犯罪集団が作っていて、その犯罪集団と付き合っちゃいけないというんじゃなくて、国家が偽札を刷っているとすると、その国家のお金というのは犯罪集団の金だというアメリカの論理が通るわけです。

アメリカもどこで作っているか?知っているんですね。
北朝鮮の自国の紙幣を刷る印刷工場だそうですけど、というのをアメリカの大使が言っていました。
造幣局で作ってるんですから、ドルを。(笑い声)
国家がやってるなら、北朝鮮の国営企業は全部犯罪企業だと言っても良いわけです。
麻薬も覚せい剤も国家がやっているんです。
偽タバコも国家が作っている。
ただ国家が犯罪国家だ。

今アメリカの外交官は公然と記者会見をやって会議の場で、北朝鮮を犯罪国家だと言っています。
犯罪国家だというって言うよりもなっています。
犯罪国家だから北朝鮮の資金は犯罪資金だと。
北朝鮮と取引をやる銀行はアメリカは制裁をかけて、アメリカの金融機関と一切取引が出来なくなりますよと。
北朝鮮と商売をするのかアメリカのどちらかを選べと世界中の銀行に対してアメリカが言っている。

北朝鮮の金正日の個人資金がだいたい40億ドルくらい有りまして、40億ドルから50億ドルくらい。
それがスイスの銀行なんかに預けられている。
今それを動かせない。
動かすと・・・(聞き取れず)だと分かっちゃう訳ですね。
北朝鮮に入った後、どこの口座に行くかね?
だれか北朝鮮人が持ってくれば分かりますから。
それがミサイル開発費用になったり、北朝鮮の治安機関を維持させるような最低限のお金になったりするわけです。
それが動かなくなっているという事は治安機関も、段々言う事を聞かなくなってくる。

どうも国民のセーブも利かなくなる。
最高幹部たちも贅沢な暮らしが出来なくなる。
そこまでしてなんでアメリカに逆らって核を持ち続けなくちゃいけないのか?
日本人の拉致被害者をなんでずっと持ち続けなくちゃいけないのか?
返してしまえば良いじゃないかと思う人達がどんどん増えてくる。

一方アメリカは先ほど言った5029という作戦計画の他に、もうひとつ5030と言う作戦計画もありまして、これは5029を起すという作戦計画。
・・・(聞き取れず)クーデターを起す。
実際に戦争を起すんじゃなくて、心理戦です。
ビラを気球で撒いたりですね。
脱北者を使って中に人を入れて地下組織を作ったり。

あと、ステルス戦闘機と言うレーダーに引っかからない戦闘機がグアムに来まして、3ヶ月くらいいたんです。
その時朝鮮半島で通常の訓練をしたと言っています。
朝鮮半島で、韓国の上空じゃない。
北の領分に入っています。
入って、ステルス、あのレーダーに引っ掛かりませんから、急に急上昇するとドンッと言う音がする。
そこに金正日がいるという情報があったところでやるんですが、爆撃したかと思う。

衛星でどうやって逃げるかを見ている。
何かあったときに、彼らはこういう逃げ方をする。
あるいは金正日がここにいたという内部情報が本当に正しいかどうかをチェックしている。
無線と衛星で見ている。
金正日は寝ていても、いつステルスが来て知らないうちに爆撃されて死んでいるかもしれないと思っているわけです。
そういう事をやっています。

内部矛盾は高まる。
まぁ言ってみれば、ブッシュ大統領が早紀江さんに会ったのも心理作戦ですね。
あいつは本気だぞと。
拉致まで持ち出して来て金正日を潰す気だと。
アメリカの要求はどこまでなんだろう?と。
疑心暗鬼になりますよね。

強い圧力が掛かっていて、時間が経てば経つほど彼らの首が絞まっていく。
だとすると何かしなくちゃならない。
今までの手法は緊張を高めてミサイルを発射して、もう撃たないでくれと言って話し合いに応じる。
もう撃たない為に何をするのか?
金融制裁解いてくれ。

ところが撃ったらば逆に国連決議で中国まで賛成した。
日本は制裁をかけた。
核実験をすると言います。
核実験をするするって(言えば)止めてくれって、逆に中国がアメリカに金融制裁をちょっと緩めてくれと。
緊張を高めて高めた緊張をテコに何かを得ると。
言うのが彼らの常套なんですが、ブッシュ大統領は悪い事をした人間に褒美は出さないんです。
アメリカの北朝鮮政策のブッシュ政権での北朝鮮制作の原則と言うのを決めて、悪い事をした人間に褒美は出さないんです。
法を執行する。
悪い奴には。

今までの手法は前のクリントン政権だったら、日本でも前の政権だったら、そう言ったら止めてくれといって脅す。
核開発をしてたのに、止めたからコメ支援をしたんです。
悪い事をしていた人間に止めたらば、何で褒美が出るのか?です。
しかし94年はそうしてしまったわけです。
今はしない。
しかし彼らはその方法しか今のところ無いから緊張をちょっと高めている。
しかし戦争は出来ない。
負けますから。
金正日は死ぬのは出来ない、彼は自分の命は絶対に大切ですから。

緊張は高めています。
緊張が高まった時に世論がもう駄目だと。
拉致のことでミサイルが飛んでくるのは反対だとなるかどうか?
逆にミサイルが発射された後、安倍さんの人気が上がったわけです。
制裁をしたのに制裁をした人が良いと言っています。
総裁選挙で、安倍さんの世論の支持が落ちなかったんです、日本が。

それは家族の人たちが向こうに人質がいるのに制裁しろと言っていると。
それなのにやらないという事で、国民は目覚めていると言うことですね。
先ほど言ったように世論は拉致問題では絶対に妥協出来ないと思ってるわけです。
そして政府もそれに応えて厳しい姿勢を取っている。
いくら脅されても・・・(聞き取れず)。

脅すしか出来ないから、実際の事は出来ないから。
やったらアメリカが攻撃する口実を与えちゃうわけです。
何か北が攻撃したら日米同盟ありますから、アメリカはいつでも金正日をミサイルで殺せるんです。
国際法上も何の違反も無いんです。
アメリカは殺す手段を持っているんです。
だけどアメリカは民主国家ですから、先制攻撃をしないと言うだけです。

追い込まれてきている事は間違いが無い。
で、その中でだからいろいろ嵐が吹いて来ている。
私は埼玉の講演でも今はこう着状態ではなくて嵐の前の静けさだと。
去年からずっと言っていたんですが、いよいよ嵐が吹いてきた。
体制が整ってきた中で嵐が吹いてきた。
いよいよ勝負の時を迎えてきたと思います。

言う事を念頭の報告として申し上げて・・・(聞き取れず)を終わりたいと思います。
ありがとうございました。(拍手)

2006年09月09日

06.9.3 西岡力氏3 新座集会(6)新座商工会館にて

『西岡力 救う会副会長の講演 その3』



あるいは朝鮮総連の機関にですね。
在日本朝鮮人科学技術協会と言うのがある。
在日本朝鮮人科学技術協会と言うのがあるんですね。
略称して科協って言うんですけども、科学技術協会、科協、科協っていうんですが。
そこは日本の大学の特に理科系の大学院とか入って博士の学位を取っている人たちが入っている協会なんですね。
ロケット技術の専門家とか核開発の専門家とかたくさんいるわけです。
日本は自由な社会ですから、日本に在留資格を持っていれば朝鮮総連の人たちももちろん日本の大学、東大とか優秀な所で理科系の大学に入れて研究が出来るわけですね。
そこの科協を通じて核技術やミサイル技術が北朝鮮に流されているんではないか?という疑惑がずっと指摘されていたわけです。

昨年の10月に警視庁の公安部が薬事法違反の疑いで二人の在日朝鮮人を逮捕したんですけども、その容疑はHPでですね。
朝鮮人参を売っていたと。
万病に効くと書いてあった。
薬として許可を取ってないのに万病に効く人参だから薬事法違反だと。
その二人の内の一人が実は科協の副会長だったんです。
科協として朝鮮人参を売っていたんじゃないんですけど、その人が科協の副会長だったからといって科協の事務所を家宅捜索して、コンピュータその物まで全部持っていった。
CD−ROMじゃなくて、コンピュータ本体を持っていった。
押収した。

そしたらば、陸上自衛隊の最新型の地対空ミサイルシステムに関する研究開発段階のデータがそのコンピュータの中に入っていた。
それがそれで事件になったわけです。
と言う取締りを今やっている。
法律に基づいてやってるわけです。

一時のオウム真理教に対して行われた、小刀持っていたら銃刀法違反だとか、電柱にポスター張ったら軽犯罪法違反だとか、言って麻原彰晃がどこに隠れているかと言う情報を公安警察は取りましたけども。
警察は一言も言いませんけども、私が見ていると同じように見える。
法執行チーム。
それも法執行班と言うのが政府の組織にある。
拉致問題特命チームの下に法執行班があるんです。
なんで税金担当が拉致問題(特命チーム)の下に入るか?というと、そういう事をやってるわけです。

制裁と言うのは広い意味での制裁と狭い意味での制裁がありまして、こういう法を厳しく適用するのはソフトサンクションと言うんですね。
軟らかい制裁という言葉があるんですが。
それは既に昨年の秋から始まっている。
アメリカも昨年の9月から金融制裁を始めたんですが、日本は10月から発動している。
真綿で首を絞めるようにどんどんどんどん絞めている。
何も言わないけれど。

そしてもう一つですね。
その特命チームで情報収集会議と言うのを作りまして、そこには内閣情報官ですね。
内閣府の・・・・・・・・(はっきり聞き取れず)ですけども。
それから警察庁の長官、公安調査庁の長官、外務省の事務次官、日本で情報を扱っている所のトップが集まる。
何で防衛庁が入って無いのかが不思議に思うんですが、とにかくそのトップが入っている。
拉致問題に関する情報を収集する会議をやる。
つまり日本の全ての機関が、トップが会議に入っていて全力を尽くして拉致被害者が今どこにいるのか?と言う情報を取る。
それを縦割りでお互いが見せ合わないんじゃなくて会議があって、官房長官の下で皆が持ち寄って検討する、と言う体制が出来たんです。

例えば海上自衛隊はですね。
対潜哨戒機という飛行機を飛ばして潜水艦が来るのを見張っているわけですが、今でも見張ってるわけですが、その対潜哨戒機で工作船を発見するわけです。
そのデータの蓄積があるわけですね。
写真を撮る。
一方無線の傍受は警察がやってますね。
もちろん防衛庁もやってますけども。

藤田進さんと言うですね。
こちらに関係する特定失踪者の方が失踪する直前に、実は海上自衛隊が日本海で北朝鮮の工作船の写真を撮っていた。
と言うデータがあって警察が調べてみた所、同じ日に無線が傍受されていたと。
その無線の傍受データを確かめると、横田めぐみさん拉致の頃の交信情報と大分似ている。
北朝鮮の基地と船、それから日本にいる協力者の三者でやるんですが、そのパターンがあるんですね。
中身は全部暗号がかかってますから分からないんですけど、どういうパターンであるかと言うのが似ていると言う事を拉致認定の基準にしているんですけども。
ただ、直後じゃなくて直前ですから、それでまだ認定までいかないんだと思いますが。
そういうことをクロスチェックできる体制にある。

官房長官が代わるとこんなに変わるんだと。
先ほど言ったポスターも、家族会・救う会でポスターを作れと要求した事は無いんです。
政府が20万枚作って地下鉄なんかに貼ってますよね。
「日本は見捨てない」と今頃作るのは当たり前じゃないかと思うけど、しかし突然ポスターが出来たりするんです。
それから日本政府がパンフレットを作った。
20万部作って日本語のパンフレットがありますね。
それが英語とフランス語とドイツ語、ちがう、英語と中国語と韓国語とポルトガル語だったかな?
パンフレット作る。

(「これですね」と壇上脇でパンフレットを示す人あり)そこにあります。
それは日本語のやつです。
それもどんどん作ってタダで配っている。
内閣府に電話したらくれますからね。
調整室に電話すれば、下さいといえばくれます。

総務省は各自治団体に中にある朝鮮総連施設について、固定資産税の減免をやっているんだったら見直すべきだと通達まで出している。
総務省はどこが減免しているか、全国的な調査までしている。
それを記者会見で発表したりします。

今回横田早紀江さんが訪米したとき政務官が二人ついて行ってくれましたけど、拉致担当の安倍官房長官の下にいる政務官・山谷えり子さんが任命されて、外務省の中にも山中あき子(あき=火へんに華)さんという政務官を任命されて、二人が付いて行って。
政府として横田さんをサポートする体制だったし、家族会の訪米の費用は全部政府が出してくれた。
公的な訴えだという事で。
普通民間人にそういうことをするのは異例ですけど。

そういうかつて無い厳しい体制を作った官房長官が、作った本人が上に上がろうとしている。
特命チームがいよいよ強化されるだろうと思います。
政府の毅然たる対応、拉致問題で安倍晋三さんが妥協する、落としどころを見つけるなんて有り得ないですから、二つ目の政府の毅然たる対応もかつて無いくらい整った。

そして三つ目の国際的支援ですね。
特にアメリカ、同盟国アメリカを中心とする国際的支援も先ほど増元さんから詳しく報告がありましたように、ブッシュ大統領が会ってくれたわけですよね?
それだけではなくてですね。
実は私はブッシュ大統領に会う前にですね。
国防総省に行った時の話を増元さん報告がありまして、その日の午後、NSCと言います。
国家安全保障会議、ホワイトハウスの大統領の下にあるんですけども。

安倍さんは総理になったら、日本版NSCを作ると公約していますけども、つまりNSCのクラウチ安保担当副補佐官が1時間くらい時間を取ってくれた。
ハドリー補佐官と言うのがいて、そのすぐ下に。
ハドリーさんと安倍さんはしょっちゅう電話をして、国連でミサイル発射に対する非難決議をまとめたんですけども、そのハドリーさんのすぐ下に安保担当の副補佐官が我々の所に来てですね。
そしてこういうふうに言ったんですね。

「拉致問題についてブッシュ大統領は日米同盟の観点と共に、普遍的人権・自由の力を信じるという立場からも自由な・・・(聞き取れず)。
ある人たちは発言しすぎと批判するが、大統領は北朝鮮住民の苦しい状況・拉致された人々の困難な立場への疑念の表現は止めない。」

政権の中でもちょっと言いすぎじゃないかと国務省、日本で言うと外務省なんです。
外交官は「今折角核・ミサイルで交渉しているのに、他人の国の拉致とか北朝鮮の人権とか言われると北朝鮮が硬化してしまって交渉が上手く行かない」と言うんですね。
どこの国でもそういう人たちはいるんですけども、しかし大統領は止めない。
普遍的な人権の立場から自由の力を信じるという立場から発言を止めない。
アメリカの国益だけじゃなく。

そしてそういう事を言って、その後いろいろ家族が訴えた後にですね。
「私たちの方から伝えたい事がある」と言っている。
多分準備してきた内容だと思います。
「皆さん方に伝えたい事がある」といってこういう話をした。

北朝鮮の核問題は大変重要である。
だから出来る限りの努力をすると。
それは日米同盟の観点からも解決が必要であると。
拉致問題は重要で努力する。
日米同盟の観点からも解決が必要だろう。
だが、核問題を解決していく中で拉致について忘れず、原則を守りながら取り組んでいくと約束する。
各問題を解決していく中で、拉致について忘れず原則を守りながら取り組んでいくことを約束する、と言ったんですね。

これを読んだ時ちょっと震えが来た。
驚いたし嬉しかったんですが、つまり一番国際的な状況の中で心配していたのは、北朝鮮の核問題・ミサイル問題が国際的な焦点になって、拉致問題が棚上げになる恐れがある。
アメリカの国益とすれば、北の核開発を止めさせる事だと。
アメリカまで届くミサイル開発を止めさせる事が絶対にアメリカが譲れない国益で、そのために全力を尽くすだろう。
その時に自国民が入っていない拉致について、どこまでリップサービスの同情を越えて政策に反映させるのか?
言うふうに考えていたわけですね。

実際に実は第一次核危機と言うのが1993年、94年にあったわけです。
93年にはノドン発射がありましたけど。
で、94年には北朝鮮が核開発を止めないということで、安保理事会で北朝鮮に対する制裁決議案が準備されていたんです。
北朝鮮は制裁するなら先制攻撃とみなすと、アメリカはそれでも制裁すると言って在韓米軍を増強したんです。
で、在韓米軍の家族を日本に送ったんです。
朝鮮戦争を休戦して以来戦争の危機が一番高まったのは1994年なんです。

日本も憲法の許す限り制裁に協力するといって、実は今先ほど言ったソフトサンクションと同じような事を、警察は93年94年にやっていました。
朝鮮総連に大変厳しい取締りもやっていました。
日本から北への送金の実態も把握して、国税庁を動員して税金をかけて止めるという事をやっていたんです。
それで金日成が出てきてカーターと会談をした。
このまま行ったら朝鮮総連は潰され、アメリカは安保理で中国が拒否権使ったらば、拒否権使ったら日米韓で三国制裁をやると言って在韓米軍をどんどん増強している。
第7艦隊が日本海の公海に浮かんでいる。
と言う中で金日成とカーターの会談があって、妥協が成立をして核開発を凍結すると言ったんですね。
しかし、その時拉致問題は一切言及されなかった。
議題に上がらなかった。

戦争直前まで緊張した。
そして日本も戦争に協力する、北朝鮮に脅しをされても制裁に協力するとの姿勢だが、その理由は北朝鮮の核を止めさせるという一点だけで拉致は入っていなかった。
だから妥協が成立したら、日本はソフトサンクションを止めてしまった。
そして95年からはコメ支援をする。
そして原子力発電所をタダで作ってやるという事になりましたから、日本は10億ドルを出す約束をして5億ドルくらい実際支出しちゃったわけです。
拉致問題は解決していないのに、億ドル単位の資金を北朝鮮に提供した。
国際的合意の中で、そういう事をさせられたんです。
村山内閣の時。

今後もそういうことが起きるかもしれない。
アメリカも緊張を高めて行きますけど、最後に目標は核・ミサイルを止めさせる事ですから(北朝鮮が)止めると言ったら妥協が成立するわけですね。
つまり日本だけが拉致だって言っても、ここまでやって核を全部難しい交渉をまとめてもなんで日本が入らないか?って事になりかねない。
だから我々は拉致はテロだと言うスローガンを出していたわけです。

テロと言うのは二国間の問題ではない。
国際社会が団結して戦うべき共通の敵だと。
北朝鮮が核を持ってはならないのはテロ国家だからだ。
テロを解決しないで、核を解決しても完全な解決にならないじゃないか。
アメリカはテロとの戦争に日本も一緒に戦えと言って、日本も一緒に戦っている。
それはしかしテロと言うのは普遍的な価値観からして、悪だから戦ってるんだ。
そうだとすればアメリカにとって日本人拉致も普遍的な価値観から悪であるから、一緒に戦うべきだと。
核問題だけで拉致を置き去りにしたら、アメリカは普遍的な価値観でテロとの戦争をしているんじゃないと。
自国民の事だけ守ろうとしているんじゃないか?と。

言うふうにアメリカに訴える為に拉致はテロだという事をずっと言っていたわけです。
総理にもその事を早く断言してもらいたかったんです。
しかしそれに対してブッシュ大統領は、普遍的人権と自由の力を信じるという立場から、拉致問題について強い関心を持っている。
普遍的な立場から拉致問題に関心を持っていると言って、そして核問題の解決の中で拉致について忘れず原則を守りながら取り組んでいく事を約束すると言ったんです。
アメリカの政権の中枢にいる人が。
これはある政策決定があったんではないか?と私は推測して(います)。

・・・その4に続く・・・

2006年09月08日

06.9.3 西岡力氏2 新座集会(5)新座商工会館にて

『西岡力 救う会副会長の講演 その2』



家族会が出来て、最初は訴えても訴えても、銀座でチラシ配りをやっても取ってくれる人が殆どいなくてですね。
冷たかったです。
マスコミの報道も拉致疑惑という事で、産経新聞を除いては大変小さかった。
増元さんが記者会見開いて、あんまり記者が来なかったんで来た人たちに、「こっちから質問がある。拉致と言うのは犯罪じゃないのか?何で扱いが小さいのか?答えてくれ」
記者に質問(笑い声)、逆質問をしていたのを思い出しますけど。

しかしそれでも少しづつ少しづつ全国で救う会が出来て、埼玉もかなり早い時期に出来ましたけども、そして小さな集会をたくさんやって、横田さんたちは今累計で1000回講演をやったと。
全国全部の都道府県を回ったと。
その結果くたくたになって、去年の12月には滋さんは重篤にまでなったし早紀江さんは腕が上がらなくなって、本当に肉体的な限界に来ているわけですけども、しかし世論は少しづつ盛り上がって来たと。
横田めぐみと言う名前を知らない日本人が段々いなくなってきたと。

そしてごく少数の国会議員が当初はごく少数の国会議員の人たちが、西村眞悟さんがめぐみさんの事を最初に取り上げて、そして今の議員連盟じゃなくて前の議員連盟を作ったときに実質的に動いてくれたのは安倍晋三さんとあと中川昭一さんとか何人かの人です。
で、そういう人たちは自民党の中で野中広務さんにみんな睨まれて、というような力関係があって、西村さんは当時は新進党だったかな?
党の幹部にも秘密でめぐみさんの質問をやったと。
党として取り上げるという事になってなかったわけです。
ごく少数の人たちが、都議会議員の土屋たかゆきさんとか、ごく少数の地方議員の人たちが付いてくれた。

しかしそれでも運動をして来て世論が盛り上がったのは、政府は少しづつ変わってきたわけです。
そして2002年の9月17日を迎えて、そこで日朝首脳会談の主要議題の一つが拉致になったんです。
日本政府が分からなかったから、金丸訪朝のときや第一次日朝会談で拉致問題を出さなかったんじゃないんです。
分かっていたけど出さなかった。
じゃあ何が変わったのか?
2002年と90年、91年、92年と。
世論があるか無いかです。
国民が日本人が拉致されていると思って怒っているかどうか?

今は金正日が拉致を認めた後、死んだと言っていますけど、偽の遺骨だったと。
けしからんと。
で、テレビでも各局、そういうふうになると横田さんたちが忙しくなるくらい報道するわけですね。
今は、今日の家族会(総会)のテーマはマスコミの報道をどう自粛させるか?というくらいで(笑い声)、逆の事が議題になるくらいで、何故報道しないのか?と怒る時代じゃなくなった。
世論は最高度に盛り上がっているんです。
今地方議員の会もネットワークが出来ていますし、署名は今600万近く集まっています。
第一の国民の世論という問題は、かつて無い盛り上がりを見せている、いうことです。

じゃあ2番目の政府の毅然たる対応という事ですけれど、2004年の12月に偽の遺骨という事が判明しましたよね?
それ以外、増元るみ子さんが死んだと言う証拠として北朝鮮が出して来たのは死亡診断書だった。
で、田口さんや松木薫さんについては、死亡診断書が出ましたけどもう一つ、交通事故調書という警察が作った書類も出て来たんです。
後もちろん、遺骨がありましたよね?
それら北朝鮮が出してきた死亡の証拠とされるものは、日本政府が全部調査しまして、その結果として8名死亡・2人は入境を確認せず、2人というのは久米さんと曽我さんのお母さんのことですが、この北朝鮮側の説明を裏付ける物は皆無であると。
北朝鮮側の説明を裏付ける物は皆無であると。
北朝鮮側の結論は客観的に立証されておらず、我が方としては全く受け入れられない。
生存者は直ちに帰国させる事が基本であり、これを要求していく。
言う政府方針が出た。

全く受け入れられないと言うのは、家族会・救う会が言ってるんじゃないんです。
日本政府が北朝鮮の主張は全く受け入れられない。
客観的に立証されていない。
生存者は返せと、それが基本だと。

ここまでは良かったと思うんですけども、しかしその後がある。
細田官房長官が発表した後、北朝鮮に対して「迅速且つ誠意ある対応をしろ」と、「それが無い場合は厳しい対応を取らざるを得ない」という有名な制裁の予告の官房長官としての発言をされたんですが、迅速で誠実な対応をしろと言ってるんですね。
北朝鮮は遺骨の鑑定を日本が捏造したと。
めぐみさんは死んでいると、いまだに言ってますよね?
拉致問題解決したといまだに言ってますよね?
それで誠意ある対応をしていないわけです。
迅速がいつ迅速なのか?
言う事で去年は24日のたびにいろいろ行動して、半年たって何もしないから3日間炎天下で座り込みをやったりしたわけです。

実はですね。
日本政府の中には拉致問題を担当する部署と言うのがあるんです。
安倍晋三さんが副長官の時に作ったんですが、専門幹事会と言うのがある。
ちょっと専門的に言いますと、日朝国交正常化交渉に関する関係閣僚会議と言うのがありまして、その下に専門幹事会と言うのがある。
閣僚会議の下に専門幹事会と言うのがありまして、トップは官邸の官房副長官で、各省庁の局長クラスが今入っているんですね。

そこで拉致問題について政府の対応を情報交換を話し合うんですが、その17回目の会議が「厳しい対応を取らざるを得ない」という事を言った細田官房長官の平成16年の12月26日、2004年の12月26日に開かれたんですが、その後ですね。
ほぼ1年会議を持ってないんです。
17回目が平成16年12月26日ですが、18回目が翌平成17年の12月6日なんです。
北朝鮮が偽の遺骨を出してきて、誠実な対応を取っていないのに日本政府としてどうするか?を話し合ってないんです。
そこでも見捨てたんじゃないのか?分かってたのに。
偽の遺骨だと分かっていて生存者を返せと言っているという事は、生存者がいると分かっているのに何もしなかった。
という事です。

しかし官房長官が去年の10月に安倍晋三さんに代わったんです。
すると突然会議が活性化するんです。
12月に会議が持たれまして、そしてそこで、今まではですね。
12の省庁が参加していたんですがそれをですね。
9プラスして、宮内庁以外の全ての省庁の代表を出せと、全政府で取り組むべき課題だからといって拡大しまして、専門幹事会の名前も変えて「拉致問題特命チーム」とした。
全省庁から局長クラスが出てきて、特命チームが出来て、そしてその下にですね。
二つの作業グループが(出来た)。

一つは法執行班というのがある。
法律を執行する。
海上保安庁と経済産業省と財務省、これ税金担当ですね。
法務省が入国管理担当、警察庁、金融庁が入ってですね。
法執行班というのが何かと言うと、後でちょっと申し上げますけど、ブッシュ政権が今北朝鮮に金融制裁をかけていますね?
しかしブッシュ政権の担当者に会うと、「我々は制裁はしていない、法を執行しているだけ」

偽札を作ったりテロ資金を扱っていたりする銀行に対しては、アメリカは法に基づいてアメリカの国内の金融機関が取引を停止するという法を執行しているだけだという。
制裁法では無いから交渉の対象ではない。
北朝鮮がテロ行為を止めない限り、法の執行は続くんだとアメリカは言ってるんですけど、同じ単語を実は特命チームの下の法執行班は使っていまして、北朝鮮に対して今ある法律を厳しく執行する。
いう作業が進んでいるんです。

代表的な例を上げますとですね。
昨年の11月の22日に日本政府が朝鮮総連を相手に、628億円を返せという訴訟を起こしています。
日本政府の機関として整理回収機構と言うのがあるんですけども、破綻した金融機関に公的資金が入る。
そしてそこで焦げ付いていた債権を整理回収機構が買い取って、その回収作業をするという機関です。
朝鮮総連系の朝銀信用組合がどんどんと破綻していきまして、最初38あったのが今は7になった。
そのプロセスでなんと合計1兆4千億円の公的資金が投入されたわけです。
一説によると野中さんが面倒見たよと言ったという説が有ります。
週刊誌などに出ていますけど、とにかく1兆4千億が投入されたと。

しかしその内ですね。
約2千億くらいはRCCに回ってきたわけです。
そして朝鮮総連というのはこれは任意団体なんです。
まぁ救う会・家族会と同じですよね?
だから法人格を持たないわけです。
お金を借りる時は個人で借りるか、総連系の人間の持っている会社で借りるんです。
総連は金を借りていないんです。

しかし日本政府は総連を相手に金を返せと訴訟を起こした。
それはどういうことか?というと実際には総連が借り手だとみなして、名義は違う。
訴えを起した。
厳しく実態を調べて実は総連が借りていたと。
貸し手も総連で、借り手も総連で焦げ付いていると。
おかしな話なんですね。

朝銀信用組合は一応信用組合として法律上は成り立っていますけど、その上に人事だとか方針を決めるのは総連が決めるわけです。
誰に何を貸し出すか?と言う事も最終的には総連が決められるわけです。
朝銀信用組合が総連系の人間や総連系のペーパーカンパニー等に融資をする。
担保は何にするのか?
総連系の民族学校の土地とか、朝鮮総連の中央の土地建物とか、朝鮮出版会館とかですね。
そういうものが担保になっている。

学校は学校で学校法人なわけなんです。
個人は個人なんです。
で信用組合なんですけど、全部その上に総連があってお金が貸し出されて返せない。
不良債権になって信用組合が潰れると預金者保護といって公的資金が入って来る。
善意の預金者を守るというシステムなわけですけど、性善説によって成り立っているわけですけど、意図的に不良債権を作って個人が破産してしまえばそれで済むと。

借りた人のところにですね。
朝日新聞のアエラの記者が行って見ると、裸電球ひとつで6畳一間の所に住んでる人が3億円とか借りてる。
インタビューすると「返す気なんかありませんよ」と言う。
どこに行ったのか?という事になるわけです。
当然北朝鮮に送金されたんじゃないか?と私は思ってますし、それを実は今までも活字で書いています。

しかしそれを分かっていながら、日本政府は公的資金をどんどん投入してきたわけですけども、安倍さんが官房長官になって法執行班が出来て、突然裁判です。
実際に借りたのは総連だと。
破産した個人じゃないんです。
2千億円を精査して600億、3分の1はそうだと証拠をとって裁判起した。

ある朝鮮総連系の元幹部によりますと全国にある財産は200億円くらいじゃないか?と。
その計算が正しいとすると600億円以上の損害賠償請求をすると言う事はですね。
日本政府は総連の財産を全部差し押さえすると、いう裁判を起しているんです。
そういう法執行が法律に基づいて、あんまり言わないんです。
法律に基づいて執行しているだけだから。
しかし朝鮮総連は今存亡の危機を迎えている。
不正な事をやっていたという事ですからしようが無いんですけど、自業自得だと思うんですけど。

あるいは、この朝鮮総連はですね。
1976年に国税庁の幹部と、当時の社会党の高沢寅雄という国会議員が間に入って国税庁の幹部に会って、そして自分達の税金問題について特権を要求したわけですね。
それが通ったといって自分達のパンフレット等に、税金問題で自分達は治外法権が認められていると言って、5項目の合意があると公然と書いていたわけです。

実際にパチンコ屋さんとか何かが、書類を作るときに朝鮮総連の商工会というところに頼むと書類を作ってくれる。
そして代わりに商工会が税務署に持っていくといってですね。
横に集められて普通の扱いでなくなってくる。
で、何か問題が起きると商工会が税務署に乗り込んでいって「36年お前たちは何をやってきた!」「従軍慰安婦は20万人どうしたんだ!」とかいう話をするわけです。
それでも駄目だとデモ隊が来る。

という事をやって税金を事実上脱税してきたわけです。
で、その代わり日本に払わないで祖国に払いましょうと。
商工会を使えば安くなる、と言って献金をして来たと。
ところが今年の3月にそれが出たわけです。
かなり厳しく書類を今税務署も見ていると。
厳しく見るといっても、ニュースじゃないですから何も(表に)出ませんが、今までが酷かったですから当たり前のことになった。

・・・その3に続く・・・

2006年09月07日

06.9.3 西岡力氏1 新座集会(4)新座商工会館にて

『西岡力 救う会副会長の講演 その1』

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皆さんこんにちは。(「こんにちは」の声)
お忙しい所、国会議員の先生方も来て頂きまして、嬉しく思っています。
今日はちょっと時間があって1時間くらい話しても良いということなので、今日はですね。
今の増元さんの報告を踏まえてですね。
現状がどうなっているのか?今後どういう展開が予想されるのか?ということを申し上げたいと思うんですが、一言で言いますと拉致問題は勝負の時を迎えた。
いよいよ全面解決が近付いている、いうふうに思っております。

金正日に時間稼ぎを許さない。
彼らが拉致被害者を返さないんであれば、いよいよ締め付けを圧力を強めていく。
と言う事こそ、拉致問題解決への正道だと我々は主張してきましたが、実はその様な体制が今整いつつある。
時間稼ぎをすればするほど彼らは苦しくなる。
その様な体制が今出来つつあると言う事であります。

拉致問題解決のためには3つの条件があるというふうに思って、家族会結成そしてその後に救う会を作って10年になりますが、運動をして参りました。
第一は日本国内の世論の高まりであります。
そして第二はそれを背景とした日本政府の毅然とした対応です。
そして三つ目は同盟国アメリカを始めとする国際社会の支援です。
日本の国内世論、日本政府の毅然たる対応、そして国際社会の支援。
この3つを目指して10年近く運動をしてきました。
ここにいらっしゃる皆さんにも大変助けて頂いてここまで来たわけですけども、今この3つがほぼ揃いつつあるというふうに思っております。

そして日本では今の国内政治の情勢になると、9月に安倍晋三政権が出来る可能性が大変高くなって来ている。
そしてブッシュ政権が後2年半ほど続くと。
韓国でも盧武鉉政権の支持率が十数パーセントに落ちてレームダック化が始まって、来年には韓米同盟・日本との友好関係を大きく支持する保守派の政権に変わる可能性が高まっている。
言う政治情勢であります。
ですから、今言ったこの3つの条件が整えば、そして国際政治情勢も我々の味方になるということですが、先ほど申し上げてきた3つの条件について、一つ一つ見ていきたいと思います。

まず国内世論についてですが、増元さんが先ほど最後の方で仰っていましたが、日本政府は世論が無いと動かなかったんだと、言う事を仰いました。
これは事実です。
というのは、日本政府はではいつ国民が拉致されている事を知ったのか?という事です。
いつから知っていたのか?
日本は北朝鮮の工作員が自由に入っていたけれども、事件直後には分からなかったから救えなかったのか?
という事ですが、実は少なくとも9人の被害者については、日本政府は事件発生直後に北朝鮮による拉致だと分かっていたんです。

分かっていないから手を打てなかったんでは無いんです。
分かっていたけれども見捨てたんです。
日本政府がこの4月にポスターを作りまして、「北朝鮮による拉致を日本は見捨てない」と書いてある。
当たり前の事なんですが、なぜそんな事を書かなくちゃいけないのか?とある理由ですね。
30年経って見捨てないとポスターが出てくるのか?
実は過去に見捨てた経緯があった、という事であります。

読売新聞の2002年の12月20日の夕刊。
読売新聞の2002年の12月20日の夕刊に、驚くべき記事が出ていました。
実は増元さんたちが拉致されたのは1978年の8月ですよね?
当時警察庁の警備部という、北朝鮮関係の取締りなどを担当する公安警察ですが、警察庁の警備局の幹部が読売新聞の取材に応じて、実は24年前自分達は知っていたんだと。
しかしそれを公表しなかった、言う事を話しているわけです。

その幹部というのは読売新聞によりますと、おそらく日本で最初に北朝鮮による連続アベック拉致を確信した人物である、いうように読売新聞は書いている。
連続アベック拉致と言うのは蓮池さんたち、地村さんたち、増元さん・市川さんたちですね。
そして富山で未遂事件がありましたね。

この記事を一部読みますとですね。
1978年7月、福井県警から届いた報告書には、特異事案アベック蒸発事件という表題があった。
小浜市の海岸から七夕の夜に失踪した地村保志さん・富貴恵さんの事件だった。
その一週間程前から東京霞ヶ関の警察庁総合庁舎に泊り込んでいた。
この幹部が。
警察の無線傍受施設が、日本海の真ん中で北朝鮮の工作船が発したと見られる電波を捉え、各県警に沿岸警戒活動を指示していたからである。

北の工作船が来ている。
電波で分かって、警備しろという命令が来て、その幹部は一週間泊り込んだ。
そしたらば、その泊り込んでいたときに小浜でアベックが蒸発したと言う事件が起きたと言う報告が来た。
その後まだあるんです。

それからしばらく経って同じ月の31日に、やはり警戒活動中だった。
つまり電波が分かって船が来ていると。
沿岸警戒をかけていたときに、今度は新潟の柏崎市で蓮池薫さん・祐木子さんが行方不明になった。
海岸近くで若い男女が家出する理由が無い。
机の前に積まれた2冊の報告書を前に、元幹部は背筋に寒い物を感じた。
これは記事のそのままです。

更にその翌月、鹿児島で市川修一さん・増元るみ子さんが失踪。
富山県高岡市でもアベック失踪未遂事件が起きた。
高岡では沿岸を高速で走る不審な船が目撃されていた。
現場に残されていた猿轡を、ゴム製の猿轡が高岡の未遂事件では残されていたんですが。
韓国当局に照会すると、「我が国に不法侵入し死亡した北朝鮮工作員が所持していた物と極めて似ている」という回答が返ってきた。
不安は確信に変わった。
北朝鮮が拉致しています、と言う報告書を書いたと。
それを受け取った上司たちも、これは間違いないと声をそろえた。
言うのが記事に載っています。

工作船が来ているのが分かっていて警戒している時に、アベックが連れていかれたと。
現場に未遂事件では猿轡があって、韓国に照会したらば韓国で発見された物と同じだと分かっていたと言う事です。
じゃあ、その幹部が書いた報告書を誰が握りつぶしたのか?と。

実は78年の8月に拉致があった、7月8月にあったんですね。
次の年の79年の春に警察庁で秘密に会議があった。
関係の4県の担当者が呼ばれた。
つまり鹿児島・福井・富山・新潟ですよね?
各県警の担当者が呼ばれたと。
そしてそこで、電波傍受を秘密にする為に事件を公開しない。
電波傍受を秘密にする為に事件を公開しない事と決定された。
その元幹部が読売新聞に話しています。

分かっていたけれども公開しない事に決めた。
産経新聞が、実は1979年の春に書いてありますけど、次の年の80年の1月に最初の拉致問題の報道をしますよね?
これは、その会議に多分出ていた誰かが、公開しないという原則は余りにもひどいと思って一部情報をリークしたと思います。
産経新聞は書けたんです。

分かっていたけど手を出さない。
6人のアベックと、それから二人の未遂がありますからそれで8人。
もう一人、石川県の宇出津海岸で拉致された久米(裕)さんの事。
久米さんの犯人は捕まっていたと言う事を、ご存知の方は多いと思いますけど。
つまり9人については分かっていた、最初から、という事です。
報告書があるんです。
どこかに、警察庁に。

警察がその方針を変えるのは、その10年後です。
1987年の11月に、大韓機爆破事件が起きたんです。
拉致を分かっていたけれども手を打たなかったら、新たなテロが起きた。
拉致被害者がテロリストの教師になって、テロリストが日本人に化けて日本のパスポートを持って115人空中で爆殺した。
そこで警察は方針を変えて、拉致されていると言う事を、日本が拉致されていると言う事を分かっているという事を公開するんです。
有名な梶山静六答弁が1988年の3月に、大韓機爆破事件の直後に参議院の予算委員会であるわけです。
3組のアベック失踪について、北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚であると、いう答弁をするわけですね。

それは何故そこで出来たのか?と言うと、新しい証拠がそこで出たんじゃないんです。
最初から分かっていたから答弁出来たんです。
金賢姫は蓮池さんや地村さんや増元さんの事を証言していないんです。
田口さんの事は証言している。
それならなんでアベックの事が言えたのか?
最初から分かっていたから言えた。

ところがそれでも世論は起きなかった。
なぜならマスコミが今度はそれを無視した。
梶山答弁を朝日新聞も読売新聞も毎日新聞も一行も書かなかった。
無かった事にしたんです。
国会で治安の最高責任者が「日本人が北朝鮮に拉致されている」と言っているのに、書かなかった。
10年間は政府が知っていながら見捨てたと。
後の10年間は政府が答弁をしているのに、少なくとも警察は答弁をしているのに、今度はマスコミが、そして外務省と政治が警察の情報発信を潰したと、言う事です。

梶山答弁はマスコミが書かなかったですね。
そしてその後2年後に金丸訪朝になるわけです。
その時実は金丸さんは金日成と会っているわけです。
2年前に国会で政府の治安の最高責任者が「北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚である」と言っている事について、与党の元副総裁と言う人が、それも総理大臣の親書を持って行った人が一言も触れなかった。
有本さんたちは、金丸訪朝団のときに何とか取り上げてもらおうと思って、北朝鮮から来た手紙のコピーを持って金丸さんに会いに行ったけど会ってくれなかったと。
その訪朝団の事務総長の石井さんと言う人の事務所に行って会ったという話がありますけど、分かっているのに取り上げなかったんです、政治家が。

私はあるところで海部元総理と会いましたが、海部元総理は「自分は拉致問題に詳しい」と言うんです。
何故ですか?と聞いたら、自分が総理になったときに警察が来た。
金丸訪朝を前にして警察が、「総理、日朝関係を軽々に動かさないで下さい。拉致問題は深刻です」と言われた。
ブリーフィングを受けたと。
総理大臣はそこで知っていたんです。
しかし、自分の名前で金丸さんに手紙を託していながら、そこに増元るみ子と書かなかったんです。
分かっていたけど手を打たなかった。
分かっていて、北朝鮮と話をする事が出来た。
最高指導者と日本の政治家が会えるときに出さなかった。
小泉訪朝ではなくて、金丸訪朝で主要議題になるべきだったわけです。
それは90年の話です。
1990年。

そしてその91年から92年にかけて8回、今度は外務省が日朝交渉をするわけです。
そこで拉致問題が正式に会談で取り上げられたのは一回だけです。
第三回会談で、田口八重子さんの事が一回だけ取り上げられただけで、先ほど言っていますアベックの事について政府が最初から分かっていたのに、国会でも取り上げているのに、外務省はその8回の会談の中で増元るみ子と言う名前を一度も出さなかったんです。
分かっていないから出さないんではなくて、分かっているけれども見捨てたんです。
北朝鮮がけしからんと言ったんじゃ無い。
出さなかったんです。

この状況を変えたのは何か?というと拉致発生から20年経った1997年、安明進さんの証言の後で横田めぐみさんの拉致が明らかになった。
横田さんのご両親は大変悩まれた。
名前を出して写真などを持って訴えたらば、北朝鮮にいるめぐみがもしかしたら殺されてしまうかもしれない。
20年間はどこにいたのか分からなかったけれども、やっと消息が分かった時に親がやる事が、娘にとってマイナスになると。
危害を加えられたらたまらない。
娘は20年間、「お父さんお母さん、いつ助けに来てくれるの?」と思っていたはずだと。

しかしいろいろ調べてみると過去20年間、拉致が発生して増元さんたちの事は産経新聞の報道があったり、大韓航空機爆破事件があったりして、分かっていたけれども政府は取り組まなかったと。
20年間過ぎていると。
このまま新潟出身のYさんというような形で記者会見をしても、多分マスコミは一過性で一度報道してすぐ終わるだろうと。
そうするとあと20年、何も起きないかもしれない。
親たちはみな死ぬだろうと。
一定のリスクはあるだろうけども、世論に訴える、と言う選択を家族会はした。
横田さんたちがして、そこに、増元さんたちも合流したんです。

20年間は政府が動いてくれるだろうと思って信じて何もしないで待っていた。
特に増元さんたちは産経新聞の報道があって、ある程度分かっていた。
しかし動いたら危ないといわれていたから、動かなかったわけです。
そしたら20年見捨てられていた。

・・・その2に続く・・・