2007年10月28日

07.9.16 西岡力氏 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『西岡力 救う会副会長の報告』



★司会 櫻井よしこ氏

さてここで救う会の副会長、西岡力からご報告を申し上げたいと思います。
よろしくお願いします。

★西岡力氏

第一部はですね、この5年間我々が何をして来たのか?どこまで来たのか?という事を考えたいと思って構成をしたわけですが、その第一部のまとめで報告をさせていただきたいと思います。
実は新しいパンフレットを作りました。
あそこにいて、今日第二部でパネラーになっていただいている恵谷さんの協力を得て、今分かっている拉致に関する情報の全てをここに入れてパンフレットを作りましたが、そちらをまず見ていただきたいと思います。

5年前、それまででっち上げだ嘘だと言っていた拉致を金正日は認めたんです。
しかしそのときに彼らは新たに二つの嘘をつきました。
拉致したのは13人だけである。
そして5人を返した。
13引く5は8だと、8人は死んだと。
従って拉致を認めた時点で拉致は解決だと、言う嘘だったわけです。
私たちはそれに対して確認されていないじゃないかと、生きている情報があると言って戦って来たわけです。
ですからめぐみさんたちは生きていると言うのが私たちのスローガンになったわけですが、実は日本政府は9.17の時点では確認もしないで死亡だと言って家族に通告をし、その後も北朝鮮に対して証拠を出せと言ってたんですね。

早紀江さんはいつもこう言うんです。
子供が池で溺れていたらば、それを見ている大人はいろんな事を考えないで飛び込んで助けに行くだろうと。
20年30年子どもたちが向こうで溺れているんだと。
助け出してですね。
人工呼吸して病院に連れて行って、それで死亡が確認されて初めて救出運動が終わるんです。
助けようと言う思いがあればですね。
死亡の証拠が出てこない以上、生存を前提にするという事を政府は言うべきだったのに、小泉総理は分からないと言ったんです。
生きているか死んでいるか、分からないと言ったんです。

我々はそういう日本の中の敵とも戦って来たんです。
そして北朝鮮は偽の遺骨など、いろいろな物を出してきましたけどそれを全て論破して、ここに書いてありますが、死亡について誰ひとりも証明されていないという事を満天下に示すことが出来たんです。
これは今は日本政府もですね。
認定以外の人も含めて全員を安全な保護と帰国を求めるという方針に変わったわけです。
変えさせたのは誰か?と。
家族会と救う会と議連と、そしてここにいる皆さんの力です。
私たちが嘘を打ち破ったんです。
自信を持つべきだと思っています。

そしてもう一つですね。
今後どうやって解決するか?という事ですし、次の政権に是非守ってもらわなくちゃいけないことがあるんですが、それはここで何回も言っているように、圧力なくして金正日を変える事は出来ないという事です。
もう少し分かりやすく言いますと、拉致を解決しなければ彼らがどんどん苦しくなるように、状況を作っていく。(拍手)時間稼ぎを許さないためには、時間が経てば経つほど彼らの方が苦しくなる状況を作らなくてはならない。
そういう事です。

そしてそれには実は二つの戦略があります。
一つは守りの戦略。
解決するまで絶対に日本、国際社会から彼らに支援が行かないようにすると。
それは守りの戦略です。
日本政府は今、拉致解決なくして国交正常化なしと、国交正常化前の経済協力はなしと言っています。
また、拉致の進展なくして核問題がいくら進んでもエネルギー支援に参加しないと言っています。
これが今の日本政府の、我々が確保した守りの戦略です。

そして先ほどお話がありましたけども、北朝鮮人権法が改正されて、日本政府は国際金融機関、アジア開発銀行などが北朝鮮に融資をしようとしたら反対しなければならないと言う法律が、自民党と民主党と公明党の合意の下に通ったんです。
日本は、世界が北を援助しようとしても拉致が解決しない時は反対するんです。
このような守りの戦略を今築いた、という事です。

しかしそれは彼らに飴がいかないという事ですから、これだけじゃ足りない。
攻めなきゃいけない。
攻めの戦略は何か?と言うと、制裁を強めるという事です。(拍手)
我々はずっと経済制裁を求めてきましたが、去年、ミサイルの発射と核実験の時に拉致問題も理由の一つとして、北朝鮮に対する大変厳しい制裁がかかり、また、国連安保理事会でも先ほど麻生幹事長が言っていましたけども、北朝鮮に対して制裁が通ったわけですが、その理由に曖昧な表現ではありますけどお「人道的問題」と言う言葉で拉致が入ったんです。

しかしこれでは足りない。
もっと厳しい制裁を日本政府に求めていく。
日本政府も去年の10月に出した方針で追加的な制裁を検討すると言っているんですから、5年経って何の解決もない以上、今度は拉致だけを理由にして、全ての人・物・金・船の日朝間の交流を全部断つと。(拍手)

それからもう一つ、日本はもう一つの制裁をしています。
それは法律を厳しく適用するという事です。
今までが余りにもでたらめだったんです。
税務署の問題、警察の問題、たくさんあります。
しかし安倍官房長官になった後2年間、実は日本政府の中に法執行班と言う組織があって、法律を厳しくまともに適用するという事をやってきた。
それは大変効いています。

例えばですね。
私は最近、ある西側軍事筋の人に会いましたが「去年の7月にテポドンミサイルが空中で爆発したのは日本の警察のお陰です」と言われました。
「何故ですか?」と言ったら、「日本から部品が行かなくなったんだ」と。
今まで行っていた事がおかしいんですが、しかし実際にいろいろな事件が報道されていますよね?
法律を厳しく適用すると日本からもう、裏のお金や技術や部品が行かなくなっている。
効いているんです。
だからミサイルが空中で爆発してしまったんです。

我々は実は制裁でも彼らを今追い込んでいるんです。
この流れを絶対潰してはならない。
攻めは制裁を強めることです。
守りは一切支援をしないことです。
この二つを、我々が作った枠組みを、この5年間の運動で我々が作った枠組みを絶対後退させてはならない。
それがこの5年間の我々の運動の成果ではないか?結論ではないか?と思っています。
ありがとうございます。(拍手)

★司会 櫻井よしこ氏

どうもありがとうございました。

2007年10月27日

07.9.16 中川昭一氏 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『中川昭一 拉致議連会長代行の挨拶』



〜麻生氏拍手の中退場後〜

★司会 櫻井よしこさん

どうも、みなさんありがとうございました。
そして、中川さん、ありがとうございました。貴様どうしてもここに来いとおっしゃっていただいて・・・・・・・
さて、拉致議連の会長代行として、中川昭一さんに改めて、ご挨拶を頂きたいとと思います。

★ 中川昭一氏

暑い中、本当に連休の真ん中にもかかわらず、御家族の皆さん、そして救う会の関係の諸団体の皆さん、そして大勢の皆さん方が、お集まりいただきましたことに、私は政治家の立場として、嬉しいと同時に、申し訳ないというふうに思っております。

まぁ、今日は、暑いですけれども、やがて、25回目、30回目の秋を迎えようとしているのでございまして、極一部の方を除いては、ほとんどの拉致被害者、拉致家族の皆さん方には、またひとつ、季節がめくられていくと、こういう事に過ぎないと思うと、私としても、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでございます。

何と言いましても、今もお話しがありましたけれども、安倍総理の突然の退陣表明ということで、皆様方には、さぞ、今でも、政府の対応にはいろいろご不満があるということを聞いておりますけれども、「これで、安倍さんがいなくなったら、どうなるんだろうか」というご心配が、大変あろうかと思います。

私は、党の方も役員改選になりましたけれども、引き続き党の拉致問題解決のための特命委員会の委員長を引き続き務めさせていただき、党のこの問題の責任者を、何が何でも、しがみついてでも、引き続きやっていきたいという決意でございます。(拍手)

そして、我々の全くの私事で恐縮ではありますけれど、今政治が、この拉致問題を先頭にして、たいへん不信感、怒り、いろんな面であるわけでございまして、参議院選挙での、ああいう結果、これは我々、自民党の責任ではありますけれど、そう言う中で、今総裁選挙をやっているところでございます。そう言う中で、二人の候補が出ておられますけれど、麻生さんは、今、ご本人からも話がありましたとおり、「圧力なくして対話はできないだろう」と、それから、「拉致問題というのは、最大の人権侵害であり、そして国家の主権侵害である」と言うことを、はっきりと言っているわけでございます。(拍手)(そのとおりだ!)

そして、さきほどの、いわゆる党の議員たちの前での、二人の候補の演説の中でも、麻生候補は、内政で3つのポイント、外交の3つのポイントを明確におっしゃっておられました。

外交の3つのポイントというのは、一つは『テロとの戦い』。これはまぁ、アフガンに代表されるわけでありますけれど、アフガンだけでは決してない。9.11で24名の日本人が亡くなっているわけでございます。ですから「テロとの闘い」というのは、正に、日本自らの闘いである。

それから二番目が、「自由と民主主義」という共通の、永遠のきわめて大事な価値観を共有しながら、世界と共に歩んでいこうというのが、二点目でございます。

そして、三点目が、「拉致問題の解決」ということを、はっきりと先ほど明言をされておられました。

しかしこれは、三点目に拉致問題があるだけではなくて、この拉致問題の解決というのは、一点目の「テロとの闘い」とも同じでありますし、また「自由と民主主義というものを護るための闘い」という意味でも、北朝鮮は決して、これの両極端にあるテロ国家でありますから、そう言う意味でも、二点目も同じであります。(拍手)

つまり、麻生さんの3つの外交のポイントというのは、いずれも拉致問題というものを念頭に置いて、3つの柱立てをしたと言っても過言ではないわけでございます。(拍手)

まぁ、そう言う意味で、我々は、これはまぁ党員選挙であり、一政党の選挙ではございますけれど、我々責任政党である以上は、何と言っても国会議員や党員だけでなくて、国民の皆さん方の意見、あるいは、あるいは怒り、あるいは課題の解決のための要求、しっかりと受け止めさせていただきたい。

そのためにも、今日お集まりの皆様方が、本当にお時間をかけて申し訳ないと思いますし、又、最近こういう状況でありますからいろいろ不安おありかと思いますけれども、拉致問題を解決のために、我党は、引き続き全力を挙げて、出来れば、麻生さんを先頭にしてですね、(笑いと拍手)・・・

こういう場をお借りして、なんか選挙に巻き込んじゃって大変恐縮でございますけれど、先ほど、「貴様来い」麻生さんが言ってましたが、決して私は先輩に『貴様』 などとは言っておりませんで、(笑い)「明日の2時からこういうのがあるんで、ぜひきていただければ有り難いんだが、先輩、宜しくお願いします」と、伏してお願いしたわけでございまして、この一点だけは、誤解のないようによろしくお願いをいたします。(拍手と笑い)

いずれにいたしましても、これからも、本当に1日1日が大事でありますし、ムダにすることは出来ません。私も一議員として、そして何よりも自分も子供を持ち家族を持つ人間として、皆様方と共にこの問題解決のために全力を挙げて、そして、増元さんのお父さんがいまわの際に、おっしゃったように、「それでも俺は日本を信じるんだ」という気持ちにしっかりと1日も早く、応えていけますように被害者全員の生還を目指して、我々、国会の大勢の議員が、全力を挙げて闘うことをお誓い申し上げてまして私の挨拶を終らせていただきます。(拍手)

・・・・・・・・・・・

このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。

07.9.16 麻生太郎氏 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『麻生太郎氏 飛び入りでの挨拶』



★司会 櫻井よしこ氏

さてここで、総裁候補のお一人でいらっします麻生太郎さんをご紹介したいと思います。
(拍手)(頑張って!の声)

★麻生太郎氏

こういった機会を与えていただきましてありがとうございました。
立ち会い演説会を今終えて、これから渋谷で、街頭における遊説をやらねばならぬことになっておりまして、行こうと思っておりましたが、皆さん方の中川昭一先生が、『貴様、必ずここにだけは来い!』と・・・(拍手と笑い)

推薦人にお名前を借りておりますので、これは渡世の義理としても・・(拍手と笑い)・・・必ず来ねばならぬ、と思って今日は、ここにやって参りました。

今、お話しがあっておりました。正直申し上げて、今、世の中、流動的になっておりますが、思いだしていただかにゃぁいかんと思います。

少なくとも、日本という国が、国連の安全保障理事会の中において、去年の7月、去年の10月北朝鮮のミサイル又核の実験に対して、断固として、日本は、・・・としては、日本の意見としては、『安全保障理事会全会一致で北朝鮮非難決議をやる』ということを(拍手)最後まで、妥協はし続けた結果、全会一致になったというのは、歴史ではないでしょうか?(拍手)

私どもは、過去の経験則から、間違いなく、『対話』というためには、『圧力』がなければ『対話』にはならんということを、過去の歴史から我々は学んだと思っております。(拍手)(そうだ!の声)

少なくとも、今回いろんな形でアメリカが動こうと何であろうと、我々はこの拉致問題というものは、私たちは解決せねばならぬ大事な問題なんであって、核もミサイルも勿論ですが、主権の侵害、それにに勝るようなものはありません。(拍手)

断固、拉致問題というのは、強い態度で臨んでこそ道が開けてくると確信をしているということを申し添えて、これから、渋谷に行きますので。。ありがとう!
(万雷の拍手)

・・・・・・・・・・・

このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。

07.9.16 増元照明さん 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『増元照明さんの訴え』



以上で家族会の参加家族の代表に話して頂きました。 
皆さん仰るように5年と言うのは長すぎます。
5年前、小泉元総理の訪朝から100人以上の拉致被害者がいる事が明らかになりつつあります。
100人以上の拉致被害者がいるのに、まだ我が国政府は5人しか取り戻していません。

そして今安倍総理が退陣して何を言い始めているか?
北朝鮮に融和的に経済協力すれば拉致の問題も解決するではないか?
テレビの中でそのようなコメントを言っておられる方もおられます。

韓国を見てください。
10年間ずっと貢ぎ続けて、韓国の拉致被害者が帰ってきましたか?
このような馬鹿な事を言う国会議員に私たちは一矢を報いなければならない。(拍手)
拉致の問題は、拉致の被害者の解決は、我が国の毅然とした態度しか取り戻すことが出来ないということを、韓国を見て分かるじゃないかと。
この声を皆さん上げてください。

私の父は「日本を信じる」と言って他界しました。
その日本はここにいらっしゃる皆さんの力です。
私たちの我が国の力です。
その力で被害者を取り戻すことが出来ると、そう信じろと言って、私に告げて逝きました。
是非皆さん、声を上げていきましょう。
もう、待っていられません。
私たち自身が声を上げて戦っていきたいと思います。
ご協力をお願いします。
ありがとうございました。(拍手)

07.9.16 浜本雄幸さん 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『浜本雄幸さんの訴え』



★増元照明さん

今日家族会に与えられた時間は40分もう少しありますので、それでは帰国された家族、浜本さんに一言お願いします。

★浜本雄幸さん

皆さんこんにちは。
浜本でございます。
29年ぶりに私の妹が帰国することが出来まして、これどういう事だったのかな?
今のところちょっと考えられんような事でございますけど、運が良かったという事なんでしょうかね。
だけどまだ、私たちの(家族が)帰ったとしても、後の8人の方がまだ帰られていない。
まだ他に大勢の方がおられる。
それも消息が不明であると言うようなことで、非常に私は残念に思っています。
この問題の解決はいずれ解決してもらわねばならんのですけども、これ非常に難しい問題ですね。
いくら考えてもこれ、いつできるかと言うのは、非常に私もしんどいです。

おかげさんで帰国した子供たちも非常に素直に日本の生活に順応してくれたので、私たちも喜んでおります。
今後の問題いろいろございますけど、どうぞご支援ご協力賜りますよう。(拍手)

2007年10月26日

07.9.16 飯塚耕一郎さん 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『飯塚耕一郎さんの訴え』



田口八重子の長男であります飯塚耕一郎と言います。(拍手)
本日はお暑い中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。
全くの私事なんですが、田口八重子には二人子供がいまして、私と姉の方がいるんですけど、今年の6月の29日に姉の養父、育ての親であります父親の方が亡くなりまして、先月ようやく四十九日も終えまして喪が明けたと言うところでございます。

私と私の姉、常々言っているんですけども、飯塚繁雄のきょうだいに対しては皆が父であり母であると。
私たちはあの方々に対して何も頭が上がらない。
下手すれば施設に入れられて、そのまま幼少期を過ごしたかもしれないと、その中で一生懸命引き取ってくれて育ててくれたと言うごきょうだいなので、何も頭が上がらないといつも考えていました。
その姉の養父が本当に亡くなって、とても悔しいのと、何ともえもいわれぬ焦燥感とが、物凄く僕の中で出来てしまいました。

時間は無制限では無いと思います。
5年経って田口八重子に関しては結果死亡と言う事実は何も変わっておりませんし、それに対する北朝鮮のアプローチと言うのも「誠実な対応をしている」と言っているだけです。
9.17の後の5.22の時に家族会及び救う会も含めて150項目近くの質問項目を出しましたけど、これに対しても回答と言うのは返って来ていますか?
その回答を返さないと言う姿勢自体が誠実だと言えるんですか?

本当に悔しくてどうしようもないし、先ほどの市川さんの話でもないですけど、うちの親父も結構年齢が来ているので、この先何年どうなるか分かりませんけど。
その状況の中で政府として今混沌としていますけど、本当に信頼していた安倍さんと言うのがいなくなってしまいましたけれども、本当に何とかして欲しい。
政府じゃないとこの問題解決しないんです。
我々は直接北朝鮮と交渉出来るわけでは無いんです。
そう思って、今日も与謝野官房長官の方にお伺いをしました。

そのときに言われたのが、政権交代してもこれまでのスタンスと言うのは変わらないと。
国交正常化に関しても拉致問題の解決なくして、国交を正常化する事はありえないというふうな発言を仰っていただきましたし、政府としてこれまでどおり拉致問題に対して取り掛かっていくと・・・(聞き取れず)のやり方だと思うんですけど。
本当にそうなのか?と言うのは私正直言って不安です。
本当に安倍さん以上、安倍さんと同等、安倍さん以上にやってくれるのか?と言うところ、正直私は不安になります。

ですので、本当にいつもお願い一辺倒で申し訳ないんですけども、これから政府はどう変わっていくか分かりませんけれども、この問題だけは命の問題だけは解決しないといけないんだと。
国を越えても解決しないといけないんだという、そういう気持ちを持ってこれからも皆さんには政府を注視していただいて、政府が悪い事をやっているんだったら「それは違う」と、そういうスタンスが必要だと私は思っています。
皆さん、ご協力の方、よろしくお願いします。(拍手)

07.9.16 寺越昭男さん 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『寺越昭男さんの訴え』



★増元照明さん

ありがとうございました。
家族会の中でまだ政府に認定されていない御家族がいらっしゃいます。
寺越昭二さんのご家族、昭男さん、お願いします。

★寺越昭男さん

皆様、石川から来ました、昭和38年に能登から拉致された寺越昭二の長男です。
5年前の2月に母親が亡くなって、9月に小泉総理の訪朝、そして10月に従兄弟・武志の一時帰国ということで、この年に私たち、もうそろそろ声を上げても良いんじゃないかという事で、政府に拉致の真相究明・父親の遺骨の返還・そして拉致認定を求めて声を上げさせて頂きました。
5年経った今、まだ何一つ達成されていません。

遺骨の返還を、今日は与謝野官房長官に会うことが出来ましたので、与謝野官房長官に遺骨の返還という事をまた改めて日朝作業部会で、正式なテーブルの上で要求してくださるようお願いしました。
というのは父親の遺骨の返還と言うのは、私にとっては母と一緒に墓に入れてあげたいと言う思いと、もう一つこれは正反対なんですけども、安明進さんが証言したようにもし遺骨がなければ、寺越事件も拉致と言うのは政府も拉致認定をせざるを得なくなる。

今政府が拉致認定をしないのは、ただ一人の生き証人である従兄弟の武志が北朝鮮で生活していて、拉致ではなく救助と言わされている。
この救助だと言わされている証言をやっぱり覆すには父親の遺骨が無いという事実がね。
私は覆す条件ではないかと思っています。

そして寺越事件と言うのは、まだ政府には拉致では無いという事になっていますけども、やはり政府が寺越事件を拉致だと認めて、また拉致は解決済みでは無いという事を北朝鮮にやっぱりアピールをして、これから寺越事件ではなく国会でも北海道の小住健三さんや、そのほかの多くの特定失踪者の方も拉致認定を進めていってもらって、北朝鮮にやっぱり拉致は終わっていないんだという圧力をかけていかなければ私はいけないんじゃないかと思います。(拍手)

そのためには国民の皆様のもっともっと応援が必要では無いかと思いますので、またこれからもよろしくご協力をお願いしたいと思います。(拍手)

★増元照明さん

ありがとうございます。
今家族会が前安倍総理と同様に信頼し、そして期待しております拉致議連の会長代行、元会長ですが、中川昭一さんがお見えになりました。
でも、このまましばらく家族の話を続けさせていただきます。
それでは飯塚家から耕一郎君、お願いします。

2007年10月25日

07.9.16 松本孟さん 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『松本孟さんの訴え』



★増元照明さん

昨年の12月、新たに拉致認定されました。
今日も特定失踪者のご家族がこの場にお出でですが、それまでは特定失踪者として濃厚、北朝鮮に拉致されている可能性が濃厚と言われていた中から拉致認定をされました。
松本京子さんのお兄さんの松本孟さん、特定失踪者の代弁も含めてお願いします。

★松本孟さん

こんにちは。
松本京子の兄の松本孟です。
どうぞよろしくお願いいたします。

妹が拉致されて12月の21日で30年になります。
日本で生活したのが25年、59歳になります。
この30年間、どこに行ったんだろう?
突然消えた。
母親は必死で探しました。

でも、見つかりませんでした。
遠く離れた異国で辛い辛い生活を余儀なくされているからです。
母親も84歳。
もう本当に時間がございません。
いつ寝たきりになってもおかしくない年齢になってまいりました。

先日、9月の11日、内閣府の方で6者協議の作業部会、日朝会談の報告をしますとそう言われて出かけました。
その中で、大使は峰大使でしたけど、私どもと外務省との温度差、180度くらいあります。
決して話にはなりません。
物見遊山に行かれた感覚でございます。
とても母親に報告できるような内容ではありません。

母親もいつ帰るかいつ帰るかと本当に心待ちにしております。
そして私どもには、特定失踪者の460名と言う膨大な数の拉致された方もいらっしゃいます。
この人たちを助けるまでは頑張っていかなければいけませんので、どうぞよろしくお願いいたします。

2007年10月24日

07.9.16 平野フミ子さん 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『平野フミ子さんの訴え』



こんにちは。
こんなにたくさんの人に来て頂いて・・・私ちょっと泣きべそになってしまいました。
この12日の安倍総理退陣という事を聞いて本当にショックを受けました。
立ち直れないんじゃないか?と思いましたけど、昨日ですね。
福岡の救う会の方から17日、訪朝から5年目のメッセージを、いつもの署名活動をするという事で、本当に体を起こして気持ちを奮い立たせて来ました。
こんなに皆さんがですね。
救う会の皆さんが地元の方たちが、他人事なのに一生懸命して頂いているのに、私は本当に感謝せずにはいられませんでした。
本当に感謝申し上げます。(拍手)

訪朝から5年、私たちの増元家にとっては、父がその1ヵ月後に亡くなりました。
妹に会いたいと思いながら、会えずに逝った父の思いはどんなに、いかばかりだったかと思います。
本当に無念だったと思います。
それから私たちは、弟と二人で父の遺志を継ぎ、皆さんの前により強いメッセージを投げかけなければ本当に駄目な日本になってしまう。
駄目になった日本になったんだという事を皆さんにお伝えしなければという思いで訴えてきました。

本当にあの、安倍政権が去年誕生した時、私たちは本当に一瞬、先ほどの荒木先生の言葉じゃないですけど、お任せしたいような気にもなったかもしれません。
で、言いたい事、もっと強く言わなければいけないことも本当に押さえてきたという事もあります。
でもやっぱり私たちは国民の皆様に拉致問題の解決を、拉致問題という事を認識していただくために、やっぱり初めに返ってですね。
国民の皆様の前に立って、集会に立って、署名活動をして、また一からではありません。
幸いにして安倍総理の下でいろんな法律も出来ました。
制裁も科していただいております。

先ほど官房長官がいらして、この拉致問題は日本の国家の問題として今からも取り組んでいくんだと。
方法論は総理、どちらになるか分かりませんけど方法論は明快に違っておりますので、どうなるか分かりませんけど、早紀江さんとお話したときにですね。
こんな時だからこそ好転するんじゃないだろうか?
また国民の世論がですね。
盛り上げていただければ本当に、もう30年、うちの妹は24歳でいなくなりましたが、今年11月1日で54歳になります。
この30年と言う月日をですね。
無駄にしたくない。
私は日本国民の世論の力でですね。
拉致被害者の未来を作っていただきたいんです。

本当に残された時間はありません。
帰ってきても寝たきりになったら何も、本当に何もなりません。
そうならないために一日も早く1秒でも早くですね。
取り返さなければならないと思っております。
これからも今までより増して、皆様に応援を、またご支援・ご協力をお願いするばかりです。

本当に私たちは安倍さんになっていろんな事をやって頂きました。
でも、政治家というのは情だけでしていたらいけないんだなぁという事を、気持ちが優しい人は駄目なんだなという事を、本当に実感として致しました。
ある程度突き放す冷たい心を持っていかないと政治家としては出来ないのかな?と言う、本当に本当に一番に国民の事を思っていただかなければいけない国会議員の先生方達なんですけども、本当にこの事は超党派でしていただいておりますので、民主党も自民党もですね。
この事を一生懸命、また前向きに取り組んでいただければと私たちは願うばかりです。

でもやっぱり不安があります。
皆様にお願いするだけです。
国民の世論の力を借りてもう一回、あの10月の15日、5人の方が帰られたあの感動の日をもう一回、私たちは味わいたいと思っておりますので、どうぞこれからもよろしくお願いします。(拍手)

2007年10月23日

07.9.16 斉藤文代さん 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『斉藤文代さんの訴え』



★斉藤文代さん

皆様、こんにちは。
本当に皆様に応援していただき、ここまで私たちも頑張っております。
本当に、2002年から私たち本当に一生懸命、何としてでも家族を取り戻すんだと言う気持ちで、5人の家族が帰って来ました。
でも私たちの家族は帰ってきませんでした。
また私の家では2回も北朝鮮から骨を戻されました。
本当に悲しかったです。
この気持ちは受け取った者じゃないと分からないと思います。

私の母が今入院しておりますけども、よく手紙を出したいと言います。
でも、手紙を出す、誰に出すの?と言うと「大平総理大臣に出します、出さなきゃ」と言うんです。
でも私は、母は本当に時代が変わって良かったと思うんです。
今、総理は何人代わっておりますか?
でも、それでも、まだ帰って来ないんです、家族は。
でも、母には何としてでも、また他の家族にも、全員何とか帰国できて、喜びを皆で味わって過ごせる家庭に早くなりたいと、皆、私と家族はそんな思いでいると思います。

本当に私は国民の皆様方のご理解は十分に得て力になっておると思います。
後は敬虔な皆様方の心を、お気持ちを汲んで早く動いていただきたいと、毎日毎日私は願っております。
これを本当に、私たちの家族だけの力では、私たちは立ち直れなかったと思います。
今日も皆様方がお出で頂きましたので、何としてでも取り戻すまでは頑張ります。
ですから皆様方にはもう少し力を貸してください。
どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

★増元照明さん

松木薫さんのお母さんは、やはり記憶が途切れ途切れになっておられるようで、でも薫さんのことだけはしっかりと頭の、眼の中に焼きついているようだという事を、斉藤さんから聞いております。
薫さんに早く帰ってもらいたい。
全ての拉致被害者に帰ってきて頂きたいと思っています。
それでは次に増元るみ子の姉である平野フミ子からお話をしていただきたいと思います。(拍手)

2007年10月18日

07.9.16 市川健一さん  金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『市川健一さんの訴え』



★市川健一さん

皆さん、こんにちは。(拍手)
鹿児島から来ました市川です。
恫喝と物貰いの外交、これが金正日です。(拍手)
ブッシュ大統領が「悪の枢軸」と発言し、自分の政権を危ぶみ、5年前に拉致を認めたのは金正日です。

あの時、弟修一は死亡と通知されました。
本当に頭の中は真っ白になり、何を考えても、体が大げさに言えば震えるくらい私はショックを受けました。
やはり小さい時からおんぶして遊ばせていたものですから、歳の差も9歳、凄く可愛がっていたわけなんです。

金正日は私たちの肉親を連れて行き、29年30年と向こうに連れて行っております。
何も悪い事はしていないんです。
ただ日本の政治家、外務省、この問題を本気で取り組んで貰いたいと思います。
そして全員をこの祖国の地に連れ戻して欲しいと思います。

私たちの両親も90歳になり、本当の高齢の身です。
本当にいつ亡くなる、こんな事を言ってはいけないんだけど(笑い声)、不思議ではない位の高齢の身なんです。
その両親の胸に抱かせてやりたい。
この一念で私は戦っております。
今安倍総理が発動された経済制裁、この圧力をさらに強めて北朝鮮に対応してもらいたいと思います。(拍手)

次の政権にも、私たち家族のこの苦しみを分かってもらい、本気で戦っていただきたいと思います
以上です。

★増元照明さん

ありがとうございます。
明日で小泉元総理が訪朝して5年になります。
その5年の間の思いを、そして今後の展望・希望を斉藤さん。
松木薫さんのお姉さんです。
よろしくお願いします。(拍手)

07.9.16 有本明弘さん 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『有本明弘さんの訴え』



★増元照明さん

我々よりも、やはり両親世代の方が本当に力強い言葉を言っていただいております。
では、有本さん。
有本家の人、はい。

★有本明弘さん

皆さん、こんにちは、有本です。
私はこの会場、二回目なんです。
議員会館前で座り込んで、その座り込んだ方が、多くの人がこの会場に来てお話をしました。
そのときに私が言ったのが、メディアの事を口にしたら皆さんの拍手が鳴り止まなかったんです、これ。
そのときの方が、今どれくらいおられるのか分かりませんが、(会場より「いますよ」の声)ありがとう。(拍手)

そのメディアが、安倍さんの命を絶ったんです、これ。(拍手)
このことに関しましては私はもう、何故このメディアに対して物を言わんのか?と。
これが自民党の先生方、またはそれを管理している政府、関係者、誰がいうのか分かりませんが、これは7月、総裁選を睨んで安倍政権が誕生した。
その時点から、NHKに命令放送をさせたた。
それでメディアが全部が安倍さんに対して抗議した。
これから安倍叩きが始まってるんです、これ。
とんでもない話であって、公平・中立・編集権は誰にも侵害されない。
選挙を見据えて安倍を叩くと・・・(聞き取れず)しておいて、これは明らかに放送法違反、と私は思います。(拍手)

それに対して自民党の執行部、またはそれに拒否する・抗議できる立場が日本の国にはあるんです、これ。
誰もこれに対しては、抗議の欠片もこの一年間やってないんです、これが。
こんなアホな話、ないでしょう、これ。
メディア自体が、自分らの特権である放送法を日本の・・・(聞き取れず)が潰しているんです、これが。
そうであれば、我が国の政治は、このメディアに支配されるんです。

だからこれを私は個人的に、自民党執行部、前の執行部にも行ってお話をしました。
また今の執行部も行ってお話をしました。
そのお話はこの11日に執行部とお話をしたんですよ?11日に。
12日になって総理が辞めると、そういうふうな現実も見て来ました。
だから総理が辞めた以上は私たちは言う事は無いので、次の総理が誕生してそれ以降、運動を続けていこうと思っております。
今後とも、よろしくお願いします。(拍手)

★増元照明さん

メディアの皆さんは、拉致問題を忘れずにどうやって協力していくのか?
是非考えて頂きたいと思います。
次、市川さん。
修一さんのご家族、お願いします。

2007年10月17日

07.9.16 横田早紀江さん 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『横田早紀江さんの訴え』



★司会 櫻井よしこ氏

さて、ここで家族会の皆さん方のお話に移りたいと思います。
本当にこの拉致問題の中心にあって、苦しいことも悲しいことも、私たちの想像をはるかに超えた日々を過ごして来られました。
その中で雄々しく戦ってこられた家族会の皆様方に改めてお話を伺いたいと思います。
ここから増元さんにちょっと司会をバトンタッチしたいと思います。
よろしくお願いいたします。(拍手)

★司会 増元照明さん

増元るみ子の弟の増元照明です。
今日は三連休の半ばにも関わらず、大勢の方に来ていただき、本当に感謝申し上げます。
今、櫻井さんからもご紹介のあったように、本日家族会14家族の内9家族が参っておりますが、そのうちまだ未帰還者といわれる拉致被害者の家族の代表に一言ずつお話をしていただきたいと思います。
ではまず、横田家からお願いします。

★横田早紀江さん

皆様、こんにちは。(拍手)
30年と言う長い年月が、もう11月15日が来る。
めぐみの失踪の日から経っております、本当に長い長い年月を過ごして参りました。
こんなに恐ろしい事が、武器を捨て、そして平和を求めて来た日本の国の中で、他国の指令によって、何の罪もない人たちが全国のあちらこちらから煙のように消えてしまって、家族も本人も何と言う恐ろしい人生を歩まなければならなかったでしょうか?
このような中でようやくめぐみたちが北朝鮮にいることがわかりました。

そして拉致をされたという事が分かって以後、たくさんの日本の皆さんの温かいご支援の中で、「こんな事を許していいのか?早く取り戻さなければならない、頑張ろう」という本当に力強いご支援の中で。
私たち何も分からない、家族の者は今日まで頑張ってくることが出来ました。

総理が何代も代わり、またこの度も信頼していた安倍さんがご体調のゆえもあってこのような事になりましたけど、何が変わってもどんなようになっても、拉致をされたという事は、他国の指令によって拉致をされ、そして偽の骨を出され、「後は全部もう死亡しました、ハイ拉致問題は解決です」と言われて、「そうですか」と仰る親御さんが全世界のどこにお一人でもいらっしゃるでしょうか?(拍手)

こんな馬鹿な事をされて、怒らない親はいません。
私たちは泣き苦しんで、本当に新潟時代のあの景色を思い出したくないくらい、哀しいものです。
海も桜も雪もみんな悲しくて、それを一生懸命押さえ込んで、助けてあげるからと、最初のこのような会合の時に絶叫をしたときから今日まで何とか支えられて頑張ってきました。

こんなに大きな国民運動として、国民の皆様がこんな事で良いんだろうか?と、日本の国を考えてくださるようになった事は、本当に珍しいのではないか?と思います。
必ず解決するまで、私たちは訴え続けてまいります。
どうかこれからもよろしくお願いします。(拍手)

2007年10月16日

07.9.16 荒木和博氏 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『荒木和博 特定失踪者問題調査会代表の報告』



★司会 櫻井よしこさん

ここで、荒木さんがいらっしゃると思うんですけど、特定失踪者問題調査会を主宰して、本当に多くの拉致された可能性の否定できないケースを発掘してきました、荒木さんから、状況説明をお願いしたいと思います。宜しくお願いします。(拍手)

★特定失踪者問題調査会 荒木和博代表

ご紹介いただきました、荒木でございます。
今日は連休の最中、多数の皆様お集まりいただきまして、本当にありがとうございます。

まず、最初に、きのう産経、NHK等々で報じられました、あの矢倉富康さんではないかという、私どもが発表した写真の件、一言だけ申し上げておきます。報道に寄れば、あれは別人である可能性が高いという報道がございました。
私ども、そのような情報は受けておりまして、その可能性も含めて調べているところなんですが、今回のこの写真に関しては、単に写真が似ている、似ていないいう以外にですね、様々な、不思議な点がいくつもあります。、声の問題もそうですし、あるいは写真が出てきて流れていった経路もそうでございますし、これ、問題は、もっとかなり奥の深いところにあると思っておりますので、現在調査をしておりまして、発表できることは、逐次発表して参りたいと思います。

実は、このことをやっている過程で、やはり前に私ども−−(今日、松本京子さんのお兄さんがお見えでございますけれども)−−松本京子さん、斉藤ひろしさんの写真のことで、非常に似た人ではあったのですが、ちょっと失敗したこともございました。こういう事もございますので、やはり慎重にやった方が良いんじゃないかと言うような声も確かに実はあるんですね。そして、言うまでもなく政府は、もし間違っていたりしたら、北朝鮮から、大変な反撃をくらうと言うことを言っています。

しかし、安倍総理が退陣表明される前の日、9月11日に、内閣府で、日朝国交正常化担当の峰大使のモンゴルの報告をお聞きしたんですが、アレを聞いて、感じたことは、もしたとえば私たちが、正しい情報=本当に絶対これは間違いないと、この人がここにいる=というような情報を持ってきたとしても、政府がやってくれるのは、紙を出して「ここにこういう人がいるんじゃないですか」 と聞いて、おしまいなんではないんだろうかということでございました。それ以上のことをしてもらえる可能性はない。

一方で、北朝鮮というのは、2002年までの間、「我々は一度も拉致などをやったことはない、拉致というのは、全て日本の反動勢力のでっち上げである」というふうに、ずっーと嘘をついてきた国です。
ずーっと嘘をついてきた国です。ずっとウソをついてきたんですから、今も嘘をついているだろうし、これからも嘘をつくに決まっている。それを相手にして、こちらがいくら真実を見せても、相手側がそれだけで、ひるむとは、とても、思えません。

もちろん、家族会、救う会のみなさんが、訴えてやってきた「制裁」が、間違いなく、効果を上げていると確信をしておりますけれど、やはりそこで、もう一押し、どうしても必要なのではないだろうかと思います。

先日峰大使にお会いしたときには、私はですね「この写真の話、聞いてくれたんですか?」と。政府に事前に要請をしておりました。交渉の場でですね、「この写真の真偽について聞いてもらいたい」というふうに、聞いたわけですけれど、政府のほうではですね、聞いていないということでございました。

そこで、その場で申し上げたのは「ともかく、じゃぁ私を行かせてくれ、平壌に。そして、その人に会わせてですね、違っているなら、違っているだけでかまわない。一杯やって、あんたどうしてここに来たんですか、ということでも、かまわないから、ともかくですね、行かせて、会わせてくれ」というふうに伝えてもらえないかというお願いを致しました。

ついでに一言、余計な話ですが、「私が向こうに行って捕まってしまえば、日本政府も楽になるから(笑い)、ぜひお願いしますというふうに言ってもらえないか」と言ってみたんですが(笑い)

とにかくですね、このままじゃだめなんです、ホントに。
ここにも、特定失踪者の御家族が何人も見えていますが、私ども御家族の方々とあってまして、今まで私が直接あった方でも、4人か5人の方が亡くなっています。家族会のみなさんも、10年前、家族会がスタートした時のあの頃の写真とか映像と比べてみたら、5年で年を取られたのは、本当に一目同然です。
時間がないんです。これは、御家族もみんなおっしゃっていることなんですが、「」ホントに時間がないんです。
少しでも、前に進めるには、多少の無理をするしかないです。
写真の問題であれ、多少の間違いがあっても、私ども、これからも同じ事を続けていきます。(拍手)

相手がですね、百も、千も嘘をついているのにですね、こっちが、一つや二つの間違いを怖がっていたら、何も出来ません。(拍手)

私ども、こんどの9月の28日に理事会、ございますんで、まぁその時に、うちの岡田常務理事からも提案があるんですが、今考えておりますのは、拉致、その他収容所なんかも含めて人権問題での査察官をですね、国際的に募集できないだろうか?(拍手)
費用は全部自前、命の保障無し(笑い)死んでしまったら、自分の遺体の始末も、自分でつけろということで、ともかく、合法、非合法含めて北朝鮮に乗り込んで、何とかして状況を変えていくという事の努力が必要でろうというふうに私は思っております。

先日北朝鮮でスパイが捕まったとかいうまた突拍子もない記者会見がございましたが、あのときに保衛部のチェ・スギルとかいう名前で出てきたオッサンがですね、「24時間放送が北朝鮮にむかって流れている。」あるいは、「ビラが一万枚届いている」というようなことで、「これは帝国主義のけしからん事だ」ということを言っておりました。
正にですね、私たちがやっている「しおかぜ」であれ、韓国でやっている「自由北韓放送」であれ、そして、私ども、あるいは北朝鮮のキリスト脱北者連合が行っている「バルーンプロジェクト」等々が、間違いなく効き目を出しているということでございますので、この力をもっとですね、大きくしていかなければならないと思っています。

今回の安倍さんの退陣表明というのは、大変残念ではございました。私ども、ある意味いろんな個別の問題については、安倍政権に対して、かなり厳しく批判をしておりましたし、その姿勢は今後も変わらないと思いますけれど、やはり、拉致問題の解決を掲げて総理大臣になってくださった方が、こういう形で退陣をされるという事は、非常に残念なことではございます。
しかし一方考えてみれば、この間ですね、私たちはある意味安倍さんに頼りすぎていたのではないか、拉致問題を掲げた総理大臣が出てくれたからもう、大丈夫だろうと言うことで、運動に低下はなかっただろうか、私たちの心に油断はなかっただろうか、ということを反省するわけであります。

この10年間の拉致問題を動かしてきたのは、間違いなく国民の、ここにこうやって集まってくださった方の声が、力が、全てを動かしたものだと私は確信をしております。(拍手)

ですから、この声は、何党が政権をとろうが、誰が総理大臣になろうが、もう拉致問題では絶対に動かないというようにならなければですね、いけないのだと思っております。

やはり安倍さんには、しばらく大変な時期が続くでしょうけれどもご本人が、再チャレンジということを言ってこられたんですから、やがていつか、拉致が解決した後になるかと期待しておりますが、もう一回再チャレンジをしていただきたいと思いますが、それ以上に私たちは、今回のことを一つの機会として、だからこそ、国民一人一人がもう一回、この問題の本質を知って、そして闘って行かなければいけないんだと言うことを、認識する必要があるのではないだろうかと思います。

私ども調査会としては、今後もその線に沿いまして全力を尽くして参りたいと思いますので、どうか御協力を御願いして、ご挨拶に代えさせていただきます。(拍手)

★司会 櫻井よしこさん

荒木さんのお話の中で、安倍さんという拉致問題に非常に熱心な総理が誕生したことで、私たちの側に油断があったのではないかという事がございました。
この次ぎ総理になられる方の可能性の中のお一人はですね、北朝鮮とは対話路線を優先するという考え方の方でございます。
まぁ、世の中は、拉致問題についての関心というものが、低くなっているのではないかということがメディアなどでも取りあげられておりますけれど、もし、新しい総理が北朝鮮との対話を促進するような政策を打ち出せば、この危機は、逆に私たちにとって、有利なバネとなるでありましょうし、そのようにしなければならないと思います。

何故ならば、北朝鮮との対話の中で、一度たりとも報われたことは、日本国を含む全世界が、ないのでありますから。(拍手)

対話にはほとんど何の意味もありません。
対話に意味があるとしたら、それは、力の裏付けがあってこその事でございますので。(拍手)
そのことを、確認いたしましょう。

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このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。

07.9.16 中井洽氏 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『中井洽 拉致議連会長代行の挨拶』



★司会 櫻井よしこ氏

主催団体の一つであります家族会を代表しての飯塚さんのお話でした。
ここでもう一つの主催団体であります拉致議連を代表いたしまして、議連の会長代行の中井洽さんにお話を伺いたいと思います。
よろしくお願いいたします。(拍手)

★中井洽 拉致議連会長代行の挨拶

皆さんこんにちは。
今日は連休の最中に本当にたくさんの方、ご参加いたしましてありがとうございます。
ご紹介を頂きました拉致議連の会長代行をしております、中井洽でございます。
民主党の拉致対策本部長もさせていただいております。
今日は拉致議連の会長、平沼さん。
健康は取り戻しておりますが、ご承知のような政治状況の中で出られません。
くれぐれもお伝えくださいと、こういう伝言でありまして、私どもは皆さん方と一緒に協力して超党派の議連を結束して、微力ではありますが、家族の皆さんのお気持ちに対して一生懸命政治の場で、努力を続けてまいります。

先ほど櫻井さんから政治状況は変わったと、こういう事を言われました。
多分その事は安倍さんが総理をお辞めになった事を主に差していると思いますが、7月には民主党が大勝利を致しまして、この政治状況も大きく変わったと私は思っております。

しかし二つの大きな流れがあっても、今年春ですね。
家族の会の増元さんはじめご要望がありましたが、私と中川昭一さんで最終的に二人で会談を致しまして、北朝鮮人権法の修正を致しました。
それには拉致が解決するまでは経済支援をやってはならない。
また日本は、北朝鮮が国際金融機関を使って色々な経済活動・経済行動をしようとするのを反対しなければならない。
こういう事をハッキリと謳っているわけでございます。(拍手)

政界の中には6カ国協議の動きを見ながらですね。
拉致の問題は後で一括解決をしたらいいじゃないかと言う声もちらちらとささやかれています。
しかし私どもは駄目だと、断固入り口、拉致の解決こそが全ての始まりだとこのように決意しております。(拍手)
これからも政権が代わろうと、あるいは総理大臣が代わろうと、拉致議連一体となってこの方針の下に頑張りますのでどうぞお集まりの皆さん方もこれまで以上に家族の会お支え頂いて、共々頑張って行こうではありませんか。(拍手)

あと一つだけ、ご報告をする事があります。
私は日韓議連の副会長を致しておりますが、先般9月の初め、日韓議連の総会で韓国へ参りまして盧武鉉大統領と森会長以下十数人でお目にかかりました。
盧武鉉さんの間に3回この日韓議連で韓国ソウルに行っていますが、青瓦台へお招きいただくのはいつも役員会4〜5人だけでございます。
今回珍しく招いてくれます。
「何かお聞きする事はあるか?」と言うので、公明党さんも社民党さんも言われましたが、私は最後に「盧武鉉さん、かつてあなたは森さんや私に『拉致の問題はそのうち解決する。放っておけばいいんだ』こう言われた」と。

これ5年前でございます。
盧武鉉さんが大統領になった時です。
「『あんまり騒がない方がいいよと言われた』と。しかし5年経って何も解決しない。今度南北首脳会談をおやりになるそうだが、是非ここで韓国の拉致、日本の拉致、人権問題だと。この解決を是非してくれ」と、こういう事を私申し上げました。
そうしましたところ、ちらちら新聞に出ておりますが、十数分に渡ってすざましい日本との関係を、悪口と申し上げていい言葉がございます。

「未来志向をやったけれど完全な失敗だった」
こういう事まで言われました。
「その失敗は日本の首脳が巻き起こしたんだ」と。
靖国神社、教科書検定、この話が出ましたんで拉致の事をいうのにこんなにまで言われるのかな?と思っていましたら、最後に対北日、日本ですね。
「この二国間の間で拉致の問題は非常に大事な問題だと認識していると、上手く行くように自分は努力する」とこういう事を言われました。
びっくり致しました。
こんな事を彼が言うというのは、初めてであります。
これがいくつか報じられまして、私どもはこの事が逆に6カ国協議が日本で報じられている以上に進んでいる。
この事を痛切に感じています。

核の問題は核の問題で大事なことであります。
これ進むのは結構だけど、私どもは拉致だと。
拉致の問題が解決しなければ、経済援助を一切やらない。
国交回復も許さない。
こういう姿勢で頑張る事を拉致議連を代表しまして、重ねてお訴えを申し上げます。(拍手)

この30数年、また拉致の問題が表に出ましてから十数年、本当に横田さんご夫妻をはじめ家族の皆さん方の血の出るような思い、そして信念、情熱、行動。
これらを支援して頑張ってこられました各種団体の皆さん、そしてお集まりの国民の皆さん方に心から敬意を表し、私ども一緒になってこれからも頑張ることを申し上げてご挨拶と致します。
頑張りましょう。(拍手)

★司会 櫻井よしこ氏

中井さん、どうもありがとうございました。
さて、自民党の側からも中川昭一さんのご出席が予定されているんですけれども、今しばらく時間がかかりますので、中川さんいらっしゃり次第後挨拶をいただきたいと思います。

2007年10月10日

07.9.16 飯塚繁雄さん 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『飯塚繁雄 家族会副代表の挨拶』



★司会 櫻井よしこ氏

今日は本当にこんなに暑い中、急な集会でございましたけれども、たくさんの方にお出で頂きました。
海外からも多くの方にお出で頂いております。
そこでまず、これから主催者の一人の家族会から代表いたしまして、飯塚繁雄さんにこれまでの歩みを振り返りながら、その思いを交えてお話をしていただきたいと思います。
飯塚さん、よろしくお願いします。(拍手)

★飯塚繁雄 家族会副代表

皆様こんにちは。
日頃からこの問題に深いご理解と強いご理解を頂きまして、本当にありがとうございます。
今司会の方からも話されたとおり、皆様の力でやっとここまで来たという状況でございます。
各家族のですね、被害者が拉致されてからもう30年。
そしてそれを助けようと言う救出運動を始めてからもう10年。
それから更に小泉総理が日朝会談をやってあの結果を出した日からもうすでに5年。
ここにテーマにありますように、この単位を考えますと余りにも長い単位ばかりなんですね。

我々はこの間、あらゆる手段で運動・活動を続けて参りました。
そういう中で結果としては残念ながら具体的にハッキリした情報もなく、我々の家族が今どこにいるのか?
元気でいるのか?病気になっているのか?それさえも分かりません。
しかしながら、生きているんだというこの我々の信念、これは具体的に当然あるわけですけれど、絶対生きているというこういった強い信念の下に、一日も早く取り戻せという強い動きで訴え続けております。

先日の日朝交渉の中でも日本の立場は一応は北に託しましたけれども、相変わらず北は拉致問題は解決済みと言う態度を崩しておりません。
若干譲歩して言えばそういった交渉につき始めたと、ついたというだけが、言ってみれば誠意かもしれませんけども、内容的には全然誠意を出しておりません。
テーブルを叩いて退席しちゃったとかですね。
あるいは今までのように何回も何回も拉致は解決済みと言う言葉が出なかったのが少しの進展だと言う人おります。

ですけど、私たちはそんな事は全く単位の小さい話で、北は返す気があるのか?日本は取り戻そうという気があるのか?
ここが焦点なんですね。
それを考えたときに、外務省の方から報告は受けましたけども、それに関して我々は怒りと落胆と悔しさと、そういう思いをさらに強めたわけですけども。
ですから、そういう場を乗り越えながらもですね。
今回拉致対策本部が政府に出来ましたし、これはこのまま法律上で継続する事が決まってますが、果たしてどなたが完走していただけるのか?と言う話もあります。

さらには今お話があった総理が替わる。
近々替わるかもしれません。
その総理が替わった時にですね
この拉致問題を継続して、今まで行なわれた、あるいはそれ以上にこの問題を第一優先として取り組んで頂けるのかどうか?と。
やはり心配がありますが、先ほど与謝野官房長官にお話を伺いましたところ、「どなたが総理になってもこの問題に対する対応は変わらない」と。
要するに後には引かないと、いう強い約束を頂きました。

今後私たちはその辺は注目をしていくつもりでございますけども、いずれにしても先ほど言いました、この長い単位の中でですね。
家族の人たちは、当然被害者の人たちは、年々歳をとっています。
病気をしているかもしれません。
我々待っている方の家族も相当疲れていまして、申し訳ないんですけど、個人的に横田代表も入院されて昨日退院したという事も聞いておりますけども、非常に待っている家族も歳をとって来ております。

被害者たちが帰って来たときに元気でいなきゃいけないんですね。
元気でいて抱きしめてその後の長い期間を挽回するべく、ケアをしていかなければならない。
精神的な面、経済的な面、そういった面も含めてですね。
そう考えると、やっぱり私たちは元気でいなきゃいけないという最低条件があります。

しかしながらそればかり考えて活動が疎かになっても困ります。
そういうわけでこれからも皆さんの力を借りながら、まさに国民の世論が相当な力になっているという事は、これが一番分かっているのが北朝鮮ですね。
金正日です。
ですからその辺を私たちはハッキリ意識しながら、今後どのくらい時間がかかるか知れませんけども、これ絶対に諦めるわけには行きません。
当然です。

それには更なるそういった政府の対応、それから各地方議会の先生方の協力、全国にいるたくさんいるボランティアの方、そしてその方たちと一緒に行動されている皆さん含めてですね。
日本ががっちりとした一枚岩となって北にあたると、怒りのメッセージを出すと、いう事がさらに必要になっていくものでは無いか?と考えております。
今後とも何かにつけて、ここにおられる皆さんと一緒になって解決していくべく、一緒に戦ってください。
戦いましょう。
よろしくお願いします。(拍手)

2007年10月09日

07.9.16 櫻井よしこ氏 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会 星陵会館にて

あの怒りの日から5年 金正日テロ政権を糾弾する緊急集会

07.9.16 星陵会館にて

『櫻井よしこ氏 開会の言葉』



みなさま、こんにちは。(拍手)
今日は、あの拉致事件が明らかになり、私たちがこの運動に目覚め、本当に取り組んできた、「あの怒りの日から5年、金正日テロ政権をを糾弾する」ということで緊急集会を開くことになりました。
本当に緊急事態の中でのこの集会であります。
拉致問題について、多くの動きがあったように、私たちは感じています。
しかし、大人5人が帰り、子供たちたくさんの家族が帰り、そしてより多くの人たちが、数百人の人たちが、拉致されている可能性が指摘されてきた中で、実質的に事態はほとんど動いていないのも確かであります。

思いがけないことに拉致問題に非常に積極的であった安倍晋三総理大臣が辞任をなさいました。次の総理が、どなたにおなりになるのか、福田さんにおなりになるのか、麻生さんにおなりになるのか、まだわかりませんけれど、ここでひとつ、ぜひ私たちの間で、確認をしたいことがございます。

それは、拉致問題を此処までひっぱってきたのは、拉致の被害者の御家族及び、国民の力であると言うことであります。(拍手)

たとえ、政治の世界で状況が変わるようなことがあっても、私たちは自信を失う必要は全くないのであります。何故ならば、もちろん政治の力はありましたけれど、先ほど申し上げたように、拉致問題の解決に最も大きな力を発揮してきたのは、家族と国民の力であったからです。このことを、ぜひ、もう一度、しっかりと確認をして、政治の状況の変化を、次の前向きの変化に繋げていくだけの英知と実行力を、忘れないことを互いに誓い合いたいと思います。(拍手)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このエントリーのテキストはblue-jewelさんの手によるものです。
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