
皆様、年末のお忙しい時に、このようにたくさん大勢の方がお集まりいただきまして本当にありがとうございます。
また日頃からこの拉致問題に深いご理解を頂き、かなりな色々な面でご支援を頂きまして本当にありがとうございます。
感謝いたします。(拍手)
本来ならば、ただ今司会の方からお話しがあったように、代表である横田代表がご挨拶すべき所でございますけども、すでにご承知の通り過酷な日程、この活動の日程によりまして体調を崩し、検査入院と言う事で入院して今静養中でございまして。
奥様から聞きますと、元に戻ったからしばらく様子を見ようと言う事でございますので、皆さんにもぜひよろしくと言う事でお伝えを致します。
更に我々の家族もですね。
そのように毎年毎年歳をとって行きます。
長い間、まだかまだかと言うような念願の気持ちを持ちながら、いつの間にか1年経ち2年経ち3年経ち、もう家族会が結成されてから8年も経つこの時期に、まだまだ問題の解決の糸口が見えない、言う事でございます。
更には北朝鮮に実際に連れて行かれている被害者の皆様、すでに数十年目のこの厳寒の季節を迎えます。
毎年毎年寒さを堪えながら、「いつ日本に帰れるか?」というふうに今この日、この時間もじっと我慢して待っていると、言う状態を私たち思い浮かべるに辺り、本当に我々はいても立ってもたまらない。
そういう気持ちでございます。
我慢と言うのは何年のことなんでしょう?
もう我慢の限界はとっくに過ぎています。
そういう中で我々あるいは被害者の方々、大勢の方々がこの我慢を強いられているわけですけども、我々生身の人間でございます。
やはりその環境、あるいは年齢、あるいは病気になるかもしれません。
それを思いながら解決を望んで活動をしておりますけれども、なかなかそれが実際には良い結果が出て来ないと、言うのが現状でございます。
私たち長い間この日本人拉致被害者を奪還しようと言う事で活動してまいりましたけれども、全国の救う会の方々、あるいはそれに伴う支援団体の皆様、そして中央・地方の議員の先生方、更には皆様の絶大なるご支援によりまして、ようやくここまでこの問題を解決しようと言う気運が盛り上がって参りました。
我々はこの盛り上がりを全ての解決に向けて今後も持続させたい気持ちではございますけども、今まで活動を続けながら2002年の9月の17日に日朝の首脳会談が行われ、北が拉致を認め、更には5人の被害者が帰って来、更にはそのご家族も帰ってきましたけど、これは言ってみれば皆様の大きな声がそうさせたと。
その実績が皆様のおかげで得られたことになるかと考えています。
しかしながらこの拉致の問題の本質である、まだまだ我々の家族を含めた大勢の方々が北朝鮮に囚われの身になっている。
この問題を解決しなければいけないということは、もうすでに世論もそう思っております。
私たち当然ですけどもそれが中々なされない。
この北朝鮮の対応につきましては全てウソの報告が来ております。
横田めぐみさんの骨と言われる物から始まり、我々家族、その他の人に対する報告書も全くの捏造であります。
そういう事を考えますと私たちは、これは絶対被害者は皆生きているというふうな確信を持っております。
そういうつもりでこの運動も・・・(聞き取れず)のある者を絶対に返してもらう、奪還する、助け出す。
そういう強い気持ちで今後も闘って参りたいと思います。
一刻を争う問題であります。
しかも国の重要課題でもあります。
何をさておいてもこの問題を解決しない限りは他の問題は解決できないというふうにも考えております。
去年の12月24日、政府は北朝鮮の対応が不誠実だと言う事で、日本はそれに対する厳しい対応を取らざるを得ないという事を言及しておりましたがすでに1年になろうとしています。
その間、何もやってはいなかったと私たちは感じます。
確かに日朝協議その他、今継続中でございますけども、日朝協議にしましてもいわゆる北と日本の懸案事項という形でその中の一部として拉致問題と言う形になっておりますけども、もちろん日本国としてはこの拉致問題を第一、最優先と言う形で交渉していただき、更には生きてる日本人を全部返しなさいと。
言うふうに大きな圧力を持って要求していくと言う事が大事だろうと言うふうに考えています。(拍手)
やわな交渉では全くこの問題はただ長引くだけで、(拍手)北朝鮮の思う壺です。(「そうだ」の声)
そのうちある所で幕引きと言う形で変な日朝正常化が行われる。
この事を我々一番心配しております。
ですから今この細い糸がつながれていますけれども、この糸を手繰ってこの日本人拉致問題あるいは韓国、更には世界各国の皆様の被害者を取り戻すと言う所に是非つなげて行って頂きたいと、言うふうに考えます。
従いまして今回この経済制裁をせよと言う我々の強い声、皆さんの声、これをきちっと受けとめていただいて北朝鮮に対する日本人の怒りだというメッセージを強く与えていって頂きたいというふうに、交渉団の人にもお願いしたいと思います。
今この問題も国際化され、国連の人権委員会でも総会でも北朝鮮の非難決議は多数の賛成によって可決され、世界の国からも北朝鮮はけしからんという圧力が加わったわけでございます。
そういうことも含めて内外から圧力を加えて、北朝鮮が「ごめんなさい、返します」と言うふうな声を出すまで私たちは強い態度で闘っていきたいと思います。(拍手)
引き続き皆様の絶大なるご支援を頂き、我々も頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。
ありがとうございました。(拍手)