メッセージ 大阪府知事 橋下 徹
大阪ブルーリボンの会結成5周年講演会「青山繁晴氏が語る拉致問題」の開催にあたりご挨拶申し上げます。
平成14年9月の平壌での日朝首脳会談から早くも6年余りが経過いたしました。
この間、ご家族や関係団体の皆様の熱心な活動にもかかわらず、未だ北朝鮮からは、拉致問題について納得できるような説明はありません。
また、本年6月には、日朝実務者協議において、北朝鮮側より拉致問題の再調査を行う旨の表明があり、同年8月の合意に基づき、 今後、北朝鮮側が拉致問題の解決に向け生存者を発見し帰国させるための全面的な調査を行うこととなりましたが、先行きは不透明な状況です。
数十年に及ぶ北朝鮮での生活を余儀なくされている拉致被害者の方々の苦しみや憤り、そして、そのかけがえのない人と逢える日を一日千秋の思いで待ち、寝食を忘れ日夜、救出活動に尽力されている御家族のご苦労やご心痛を察しますとき、胸が締め付けられる思いがいたします。
拉致問題は、人間の尊厳、人権及び基本的自由の重大かつ明白な侵害であり、国連人権委員会においても、平成15年から3年連続で採択された「北朝鮮の人権状況」決議において、外国人の拉致に関する未解決の問題の緊急な解決を求めています。また、平成17年12月には、初めて国連総会本会議で北朝鮮による拉致を重大な人権侵害として深刻な懸念を表明する決議が採択されました。同決議は、その後3年連続で賛成多数により採択され、拉致被害者の即時帰国を含め、問題を早急に解決する事を強く要求する内容も盛り込まれるなど、世界の多くの国々においてこの問題についての理解は深まっています。
本府においても、こうした動きに呼応して、毎年12月の「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」を中心に、拉致問題について府民に周知・広報を行うとともに、大阪法務局ととも連携し啓発活動などを実施しているところです。
拉致問題の解決が国際社会を挙げて取り組むべき課題とされる中、この問題を一人でも多くの府民に正確に知ってもらうことが重要であり、本講演会を通じて多くの方々に関心と認識を深めていただくことは大変意義深いことです。
皆様の熱い思いが一つとなり、拉致問題の解決と、全ての被害者の方々が、ご家族とともに安心して過ごせる日が一日も早く実現することを心から願い、メッセージとさせていただきます。
2008年12月06日
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